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[元より、
仁科のための殺害ではなかった。
屍鬼となすあの狂心は、何時しか本当に屍鬼を作り出し、
そして、その後に後悔を為すように夜桜には思えたのだ。]
逝けるでしょう。
[望月に、ただそれだけを微笑んで言うた。]
[ふっと、窓の外を見た。朝も夜も訪れないままの、奇妙な空]
[誰よりこの外を見たいのは、実は仁科なのかもしれない。そんな取り止めの無いことを考えた]
見せに、行こうか。先生を。
[――逝けるでしょう。
祈りを捧げるように瞳を閉じる。]
……うん。
いきま、しょう。
[頼りなげに頷いた。
瞳を閉じた枚坂の顔を、少しだけ見つめ。
仁科のもとへと向かい始める。
――待つものも知らずに。]
[くすり、虚ろの彼方で笑う声]
――繋がって居るのですよ。
生も――死も。
祝福も――呪いも。
其れこそが因果の定め。
逃れ得ない運命、なのですから。
くすくす……
ひとりは寂しいでしょうや。
…アァ、寂しいからと連れて行くなら。
其れは、あたしを襲った屍鬼と同じ、亡者の行為ですねえ。
[何処か人事の様に言って、江原を丁寧な仕草で床に横たえた、仁科はゆっくりと立ち上がる。]
肉体は残っているけれど。
もう、此処に江原様は居られない。
逃れ得ましょうか?
抗し得ましょうか?
絶えず流れる血潮の如く、身の内に流れる此の果てなき想い。
嗚呼――もしかしたら、人々は其れを指して狂気、と――そう呼ぶのかも知れませんけれど。
私は知って居るのです。
此れは狂気などではない、只――私の宿命だと。
[血に濡れた刀を右手に下げ、まだ血の滴り落ちる枚坂の首を左手に抱えて、顔を仁科たちの居るであろう方向へ向けた]
行こう、か。
[抱いた首はまだ、温かかった]
…アァ、江原様は戻って来やしません。
来やしませんが。
…勿論、江原様の首は落とされるンでしょう。
[両の目で雲井の顔を見つめた。]
それに、夜桜さんに頼んだ事を確認出来たら。
あたしは引導を渡していただかなくちゃなりません。なるべくはやく。
[歩いて行く。
仁科は、どんな顔をするだろうかと。
笑うんだろうか。
それとも。]
―――え?
[それとも]
[其処に横たわる江原は血塗れで。
立っている仁科も
血塗れで。]
仁科さん?
[足元が血で滑りかける]
それは誰、だ?
[一見したところ顔はわからない。けれど、すぐそばに雲井がいて、翠と夜桜が生きていることはわかっている]
…それは。
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