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―望月自室
望月君。
人の死に、誠実に相対していた君の姿をよく見ていたつもりだ。
その苦悩も見た、慟哭を聞いた。
私は君を、人を喰らい跋扈する屍鬼だとは到底思えない。
君は幸せな人だ。
翠さんも居る。
二人できっと……ここを出るんだ。
―望月自室
望月君、無理な芝居は……よしてくれ。
わかっているさ……。
……君が屍でないことは。
[私は、哀しい声で呟いた。]
[江原との距離を縮めて行く。
未だ近くで相対する事を恐れながら…──。]
…………──。
[江原に頷く。]
夜桜さんを喰らおうとしたあたしを、止めてくださったのは江原様です。
[天賀谷の──]
[首を抱いた華麗な少女の姿──]
[周囲は赤黒い装飾]
[左右の長さが違う両腕が、首を優しく抱いているのだ]
[夜桜は、半ば脅す形で錠を開けさせた女中を下がらせ、
不可思議な微笑を浮かべた。]
―望月自室―
[くっと押し殺した笑いと聞こえたものは、嗚咽]
……なんでだ、どうしてだ先生。
あんたはこんなに優しいのに……どうして、屍鬼になんか執着しちまったんだ!
[影見の結果を知りもしないくせに、自分自身を信じられなかった望月を、人だと……]
どうし、て……俺じゃ、助けられない……。
[頬を伝う涙]
―望月自室
望月君、君には翠さんがいる。
君は今生きている人を思えばいい。
だが、私は簡単に“逝く”人を見送れない。
数々の悔恨が踏みとどまらせる。
“逝った”と見限ってしまえば、還ってこないその人を。
私は、その人がいない世界で、それでも生きていかなければならないんだ――。
[その声は慟哭に近かった。]
見習い看護婦 ニーナは、医師 ヴィンセント を能力(襲う)の対象に選びました。
だけど……だけどこんなことって……。
[美蘭の言葉を反芻する。どういう戦略を練っても、
回避策が見つからない。見つからない。]
なんだ…… ここは……
ああ、そうか……
死んだ、のか……
そもそも、俺は生きていたのだろうか。
心を捨て、『栄え行く道』を選んだとき
俺の魂はすでに死んでいたのかもしらんな……
肉を失った今、ようやく俺の縋っていたものの儚さがわかる。皮肉なものだ……
―望月自室
望月君、君には翠さんが居るからだ。
君のことが眩しく、羨ましかった。
君と私は違う場所にいた。
それでも君のことを――貴方のことを好きだったよ。
私の話を聞いてくれて……ありがとう。
やめろ、先生。引き返さなくちゃ死んでしまう。
[仁科のあの懇願]
先生が夢見てるのは、黄金の未来なんかじゃない。永劫の悪夢だ。
[だが、翠の名を出されて口ごもる]
『馬鹿な――!』
其れに――。
今、気がつきましたけれど。
そうやって亡執繋ぎ止めようとなさって居る父上は、本当は。
――――只の、残り滓に過ぎないのですよ。――心の臓の欠片に付着した、ね。
どうぞゆっくりおやすみなさいな。
永遠に――。
くすくすくすくす…………
―廊下―
[望月は、枚坂はどの部屋へ行ったろう。
扉の傍で、伺うようにノックをしようとしたとき、扉が開いた。]
―――ッ!
……ひ、 枚坂、様……?
[急に開いた扉から現れた男の名を呼ぶ。
ならば、部屋には望月が居るのだろうか。]
[さつきと杏に繋がる管が次々と断ち切られてゆく]
[とろりとした血文字は、天賀谷の私室の天井にもえがかれている]
[天賀谷さつき── 屍鬼殺害 ]
[赫く赫く]
[室内は肉壁のように蠢いているようにも錯覚される]
[さつきと杏の身体から管が全て断ち切られると、]
[夜桜は無言で再度刀を掲げ──]
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