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――二階/食堂→階段――
[空になった器を置き、さつきは席を立った]
――さ。そろそろ、行きましょうか。
[こくりと頷いた杏を従え、さつきは食堂からホールを抜けていった]
―廊下―
……私は、私の務めを、果たそうと。
[望月の顔を戸惑いがちに見つめ]
はい、
そうです。
私は……彼岸を覗く霊視、です。
医師 ヴィンセントが「時間を進める」を選択しました
[うつむいた翠に触れてはいけないかと、躊躇う]
確かに、誰かが手を下さねば、屍鬼は殺せない。
でも、抜かれた刃はここにある。
[己の胸を指さした]
――二階/階段――
あら――誰か、ひとが。
死んでいる――。
[黒薔薇の婦人は床に伏す。
階段の下から其の様子をすらと見上げるさつきは黒水仙の如く。あえかな微笑を形作った]
誰も彼もが血に染まる必要なんて、無いんだ。
『翠に、触れてはいけない』
翠さんには、翠さんにしか出来ない戦いがある。其れをまかせる以上は……。
[「“あれ”がどれだけ医学の発展と人類の成長にとって大事なものか」
枚坂の謂いに肌が粟立った思い。]
──なんてことを。
[かつて自分がドイツD*****で見たもの。そして、そこにいた者たち。
「私を助けに来てくれたのでしょう?
この地上から。生きることから。
生から解放してくれるのでしょう?」
──自分の命を絶て、と言う請いを拒めなかったのは
絶望に塗りつぶされた瞳をそれ以上見ていられなかったから。
武器など何もなく、自分のこの手で左胸を貫いて。
その翠の瞳に一瞬感謝の色が浮かんだ気がしたのはきっと気のせいなのだろう。
翠?]
……
[顔を上げて、再び望月を見つめた。
儚げな笑みを浮かべ]
……ありがとう、ございます。
私は、誰かに――助けていただいてばかり、ですね。
由良様も―――
[謂いかけて、首を横に振り]
行きます。
[再び黒い蝶の元へと歩き出した。]
―廊下―
『死ぬものが人間ならば、哀れなのだろうか。
死ぬものが屍鬼ならば、よかったと笑うのだろうか』
[翠には、言えなかった]
『人を殺す罪と、屍鬼にとどめを刺す罪との間にどれほどの差があるというのだろう?
生きようと、生きたいと思う心の深さにどれほどの変わりもあるまいに』
―廊下、雲井と大河原の元―
……大河原様。
[死の匂いがする。
力なく腕は下がり、
銃はもう彼女の手に握られることは無い。]
……雲井様。
大河原様は―――逝ってしまわれたのですね。
[漆黒の色彩を纏った夫人は、
それでも――艶やかで、美しかった]
――二階/階段――
[雲井が大河原の首筋に手を翳した――其の次には、拳銃を持った彼女の手から力が消えうせていった。そのようにさつきには見えた。だが、恐れる風もなくさつきは階段を上り始める]
――雲井様。
――屍鬼だったのですか、其の方は。
[あくまでも声は静か。表情にも、何一つ動揺の様子は見られなかった]
──三階・廊下──
[枚坂が突き飛ばされた結果、仁科からの死角位置に入る。
碧子と雲井の間に交われた会話を知らない仁科には、雲井が碧子を抱いた事を、碧子を庇護する為に、奥の部屋へと連れ去ろうとしている様に見えた。]
『雲井様に、拳銃を見られるのは不味ィ…。』
[仁科は恐れながら天井を再び見上げる。]
[本当は碧子が恐ろしいだけなのかもしれない。]
[現実から逃げたかったのかもしれない。]
――三階/廊下――
[雲井と大河原に歩み寄る翠の姿が見える。
さつきは変わらぬ調子で、言葉を継いだ]
――其れとも、ひとだったのですか。
――大河原碧子さんは。
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