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―浴室―
[洗っても洗っても]
……落ちない。
[爪の間に、指の指紋に入り込んだ血の色が]
……消えない。
[髪にまとわりつく屍臭が]
羅刹。
[鏡に映る己を見た]
―二階食堂―
……っ!?
[びっくりしたように声のほうに向き直り、
背筋を伸ばして立った。]
来海、様?
……あの、何かお探しですか……?
[怪訝そうに、尋ねた。]
―浴室―
[首を横に振る。髪から湯の雫が飛ぶ]
…それでも、守ることは出来るはずだ。
[風呂をあがる。湯気の上がる身体から、まだ由良の残した傷は消えていない]
―2階食堂―
ふんッ。いい匂いがするじゃないか。
美味そうだな。少しもらおうか。
ところで、女、お前が翠か?
天賀谷の刀を知っているか?
どこにある? 教えろ、オイッ。
[翠に向かって粗暴に詰め寄る]
―食堂脇
夜桜さん。
可笑しなことを云うね。
私は犠牲なんて願ってやしないよ。
ただ、屍鬼の速やかな確保。
それを願っているだけだ。
→二階階段―
[枚坂と夜桜の姿を認める。枚坂に何事か囁こうとする夜桜の姿。
しばらくぼんやりとそれを見ていたが]
…あ。
[気恥ずかしそうに顔を背けた]
失礼。
──(数刻の経過のち)三階・江原の部屋──
…屍鬼。
[仁科は無言で素早く衣服を整えた。
金黒両の目を見開き、弾丸と安全装置の確認。
寝台に近寄り江原の胸に頬を寄せ、心臓の音を確認する様な動作。]
此のまま此処に居ては。
触れようとしただけで、
藤峰君の様に、あたしが江原様を殺してしまうだろう。
[江原の鼓動が聞こえる。]
[ぴたりと寄せ合っていた身体を離した今、仁科の身体は氷の様な冷たさを感じている。また、赤黒く霞み始めた闇の中、目を閉じると涙が零れた。]
そういえば、あの薮医者が言っていたな。
翠という女はこの世のものでないものが視えるとか。
お前も人外の類か。なあ、オイッ。
その体も普通の人間とは違うのか。どうなんだ……
[翠の腕を掴むと舐め回すような視線をその肢体に向ける。]
だが、そうだな……
多くの犠牲は確かになにかを歪める。
力を持つのかもしれない。
かつて――私が携わった実験においてもそうだった。
[言いかけて、首を振る。続けた言葉は、自分自身にも言い聞かせるようだった。]
いやいや、それは非科学的なことだね。
ただ単純に事象の積み上げ、サンプルの多さが、確率論的に成功率を上げただけに過ぎないだろうよ。
其れに…あたしの正体を江原様が知ってしまえば。
[あの眼差しが侮蔑と嫌悪に染まる事が容易に想像出来た。]
[首を横に振る。]
──(数刻の経過のち)三階・江原の部屋──
…江原様。
[仁科は未練を感じ乍ら。
けれども、*振り返らずに部屋を抜け出した*。]
―二階食堂―
は、はあ。それは、構いませんが―――
[多めに作ったけれど、
とどうしようもないことを考え。]
は、はい。私が翠です。
旦那様の、刀――ですか?
[先程まで手にしていた刀を思い出す。]
私が、持っていた刀、と。
それから旦那様の刀の蒐集であれば、
此の食堂のほかに、書斎にも――――
[つとめて冷静に言葉を詰むいだ。]
―食堂脇
[階段を降りる望月の姿に気づき、軽く手を挙げて挨拶をする。]
望月くん、誤解しないでくれ。
そういうんじゃないさ。
[苦笑いした。]
あなた、──屍鬼のために何人切った。
[低い低い地表近くを吹く風のような声で囁いた。
枚坂の耳の産毛を生温く撫でる、囁きに附随する吐息。]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を取り消しました
―食堂脇
[夜桜の問いかけに、目を細めた。
何故か、事実を告白したくなったのはその瞳を覗いた故だったか。掠れた声が零れ出る。]
……生きている人間は数百人だ。
元から死体だったものは、数え切れないな――
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