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―江原自室―
[休んでいたら、騒がしい声が聞こえる。
様子見に飛び出そうにも、負傷が大きい
現状では、大事において足手纏いになりかねない。]
…………。
[扉近くに歩み寄り、情報を得ようと必死
―になろうとした刹那不測の訪問者]
ッ!?
[驚きの声を上げようとするも、侵入者
―仁科の唇が重なり、それを阻害する。]
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラ を能力(守る)の対象に選びました。
[微かな囁き声…聞きとれぬが、江原の琴線に触れる。]
………。
[自分の唇を舐める仁科。しばらくそうしていたが、
ふと抱き寄せる形で耳元に口を近づける。]
………天賀谷氏が、支那へ外遊したときのことだ。
彼は、そこでひとりの少女と出会った。
自分の娘のようにかわいがったようだが……
[沈痛な面持ちで、話を続ける。]
私は、その少女を殺した。
正確には、少女を含む多くの人々を。
手製の爆弾だが、充分な威力を持っていたようだ。
[仁科の首に、温かい水滴が落ちる。]
私はね、昔から勘がいいんだ。
あの日私は天賀谷氏とすれ違った。
そのとき、ぞくっとするものを感じた。
勿論、勘なんてもんは外れることもあるが。
そればかり気にしていた。
すると、その夜私は妙な手応えを感じたのだ。
[戦慄く]
何者かの悪意ある行為を、この手で妨げた感覚だ。
今考えればわかる。あのとき、私は天賀谷氏に迫る
屍鬼の影を封じたのであろう。
その手応えに、オキナワ戦線に於いても
感じたことのないものを覚えた。
今ならはっきりわかる。恐怖だったのだ。
翌日、私は天賀谷氏が支那で出会った人間が
集う機を狙い、爆弾を用いたテロルを敢行した。
[ぽた…ぽた……]
皆の五体は弾け、生き残った者はおらぬという。
その、天賀谷氏の琴線に触れた少女も例外ではなかった。
どうやら、その後彼はとある情報網から
あのときのテロルの首謀者が私であると嗅ぎ取ったらしい。
[ぽたぽた。水滴が激しく。]
私はもう長くない。屍鬼は、目聡く私の影封じの
異能を嗅ぎ付け、始末しにかかるであろう。
………私は、命を賭して囮になるつもりだ。
ここに来て、封じの手応えは2回あった。
あの使用人―夜桜といったか―の姿を見て、
私の勘が、危機を囁いたのだ。根拠は知らぬ。
私が囮になっている間に、屍鬼を炙り出せれば……。
[仁科を強く抱く。]
どうやら、私も軟弱者のようだ。
覚悟を決めたはずなのに、こうしていたいと願ってしまう。
[ただ、ただ*抱きしめる*。]
[灰が舞う]
[黒] [紅] [桃]
[熱風にあおられ、草翳に隠れた小魚達が散らされるように、櫻が乱れている。]
[さわさわさわ] [さわ]
[さわさわさわ]
雲井さま。
[朱色の唇が囁いた]
[枝の先に蕾が膨らみ]
[ちと] [と、花ひらく]
[咲くら] [うつろう限られし時間]
[夜桜は階段を上がる]
一つ積み
二つ積み
積んだわらてをふりのけて
[わぉぉぉお……ん]
死にはしませぬお前さん。
――――イよ、お頼みます。
[頭を下げ下げ水鏡を覗き込んだ]
―回想、三階廊下―
……待っ……
[去る雲井、
背を追う様に手を伸ばす。
その指先は血塗れ。
壁を支えに体をのろのろと起こし、
歩き始めた。
エンバーミング。
書付。
枚坂とさつきの声を背にして]
……っおお、がわらさま……
[疲労だろうか、体が重い。]
『追って、どうするつもりなの』
[自問する。]
[眼下の碧子は近付いて来た雲井を艶やかな微笑で迎えた。
そして、階段の下を振り向きもせずに寄り添って歩き出す。
碧子の姿から、全身を覆っていた翳りが薄れ、鮮やかな色彩を取り戻す。]
[白い貌はそれを確めると、瞑る様に瞳を閉じ……ずぶずぶと赫い闇に沈んでいく……
赫い闇は深い水のように白く仄かに輝く貌を受け入れ、波打たせ……
とぷん、とひとつ波紋を残して*消えた。*]
[元陸軍将校である雲井の姿が映り込む。]
[荒(あら)う戦場でキビリとした動きで激をとばしている]
[水鏡の雲井がふいに此方を見た]
[静かな眸の中に獅子の闘志を宿した男であった]
[先程背中を見つめていた時も、こんな眸をしていたのだろうか。
かげを纏うた後姿。
赫き月下。
未だ半日を過ぎた程……であろうか。
僅かな間に、天賀谷、由良、シロタに藤峰、
大河原と、
頸を斬られ屍鬼に襲われ焔で燃やされ]
[もの謂わぬむくろとなり果てた]
―三階→二階階段→エントランス―
『皆、逝ってしまう』
[屍鬼が居る。
天賀谷が殺され、
怒りを覚え、
刀を取り、
だが抜くことは無く、
彼岸を覗き、
やがて迷いが生じた]
『……あんな風に、
笑っていたのに』
[始まりからどれほどの時間が経ったのだろう。飾り窓から変わらぬ月が覗いた]
……どうしてですか。
[誰に向けた問いだったろう]
―扉前―
[雲井の姿はとうにない。
扉を押し開けて、外を臨む。
明けか暮れか分からない空。
鮮やかに映える緋の花が見えた。]
……
[あの影が重なる。
程なく微かな熱気を帯びたガソリンの匂いが漂ってきた。
――彼岸の黒が散る。
ずるずると座り込むと、翠は*押し殺した嗚咽を漏らした*]
学生 メイは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
―― 一階/扉→玄関口――
[扉を隔て、押し殺した咽び声が聞こえる。翠が其の向こうに居た。さつきは傍らに佇み、黒煙の立ち昇る空を見上げた]
…………翠さん。
……何故、泣くのです。
逃亡者 カミーラは、見習い看護婦 ニーナ を能力(占う)の対象に選びました。
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