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お尋ね者 クインジーは、ちんぴら ノーマン を投票先に選びました。
[少し離れた所では、カミーラの遺体を運び去ろうとしていた人々の間で騒ぎが起きていた。
風に乗って、何かが焦げるような、或いは死そのものを感じさせる澱んだ虚黒い泥濘の腐臭のような異常な臭気が漂ってくる。
吸い込めば胸を侵食し腐敗させかねないとまで感じられる程のその汚臭に、ある者は堪らず胃の内容物をすべて吐瀉し、ある者は烈しく咳き込んだ。そこに集まっていた村人たちは、散り散りになって逃げ去ってゆく。]
……ひどい臭いだな。
[檻の方は風向きの加減でまだしもだったが、クインジーは鼻の上に僅かに皺を作り顔を蹙めた。]
尋問は一旦お開きにした方がよさそうだ。
ジェーン、どうする?
家に帰るなら、送って行こう。
億劫であるなら、教会の宿坊を寝所としていつでも利用できる。
[教会に落雷があっても、雨の降る最中の事とて周囲の建物への延焼は避けられたようだった。宿坊の建物は無傷で残されている。]
宿坊であるなら、またすぐに此処に来れるだろうし――
俺も近くで寝起きしている。
異変があればすぐに駆けつけられるだろう。
――もっとも……あのような取り調べを行った俺に……
職業的な意味に於いてすら信を置けなくとも、無理からぬことではあるが。
クインジー……本当は貴方も理解っているのではないのですか?私には、既に帰る家――もしくは、愛する家族というものが――いないという事を……。
[ジェーンは、クインジーを見上げ、仄かに――透明なる笑みを浮かべる。]
[クインジーは片膝をつき、ジェーンの話を聞いていた。]
――家族……
[セシリアが処刑台に送られた時、それは確かな現実となる。
だが、セシリアと決別の言葉を交わした彼女に於いては、“セシリア”は既に“此処”には居ないのであろうか――
――だが]
貴女には、ご主人の残した家が――帰るべき場所は未だある。
俺は貴女を人間だと見定めた。
貴女の立場を保証できる。
[法的には、その筈だった。
尤も、この小さな村でこれからの彼女の立場が苛酷であろうことは想像には難くなかったが――]
気が沈むのも無理はない。
だが、孰れ風向きも変わろう。
[少しだけ微笑んだ]
腹が減った。飯くらいはつきあって貰えるだろうか。
随分、何も食べていない気がするんだ。
人と食事をしたのも、そういえばかなり前の事だ。
一人で摂る食事は、味気ない。
――檻――
片目を!? じゃあやっぱりセシリアお姉ちゃんはすごい力持ちって事なの!?
[ウェンディはジェーン容態についてあまり詳しい事は知らなかったが、片目を失っている事は知らなかった。クインジーからそれを聞かされ、なお一層ショックを受ける。]
セシリアお姉ちゃん、やっぱり人狼なんだ…
[ウェンディは檻のほうへ目を遣る。]
[主が苛辣な拷問を受け苦悶する姿は、見るに堪えない――そうされずにはおかない状況であるならばいっそのこと己が――と異端審問官たる身を乞うた私だった。
だが、カミーラの名を引きずり出す方法において、その過程に歉りない思いを抱くのは我ながら奇妙なことだと感じていた。
私は一時でも長く、主に触れていたかった。
その声を聞き、熱を感じていたかった。
一瞬一瞬が果てしなく永く、永劫とも思える別離の果てに漸く巡りあうことのできたその人と――]
[ウェンディに]
細い腕だからな……どういう理由でそんな力を出しうるものか、俺にも察しがつかない。
呪術による暗示によって、人の限界を凌駕し得るものなのかもしれないが。
[人狼――という言葉に頷いた。]
少なくとも、俺と話している時は、怪物の姿に変化することはなかったがね。
署名の通りだ。
その帰るべき場所………
『一人だけの帰る場所……それだけの意味しか……もう既にありません……。』
付き合いを求めるというのでしたら、私に拒否する理由はありません。
[そう言って、クインジーに抱き起こされるがままに]
ちょっと待って。セシリアお姉ちゃん、あんなに小さい――そりゃあ、私よりは大きいわ。のに。クインジーさんより力持ちって事なの?
[流石にセシリアよりもまだ一回りウェンディは背も低い。目方だけで言えばウェンディはクインジーの半分にも満たないのは間違いない。]
署名って、セシリアお姉ちゃんは人狼って認めてることなの?
[以前、ウェンディ自身が檻に入って直接見た事を思い出した。]
ちんぴら ノーマンは、お尋ね者 クインジー を能力(占う)の対象に選びました。
有難う。
[ジェーンの肩に手を携え、檻の戸口を潜る。
檻を出る時、セシリアの方を向いた]
お前の“食事”は我々とは別様だ。
[一瞬だけ、無惨な姿を晒すネリーに視線が落ちる。]
もはやその機会がないことを願っている。
[そう言い残し、檻から出た。]
聖銀を外すと、一瞬だったが突き飛ばされた。
聖銀で痛みを与えると、捕まえることができたがな……。
[目の前の小さなプラチナブロンドの少女の問いかけに答えた。]
ウェンディはどうする?
俺はこれからジェーンと飯を喰うんだが。
―教会←→詰め所の路上―
[ぜえぜえと咽びつつ、路上に這い出る。
右手には力が入り、甲に浮き出ている。]
これもみんな…人狼のせいだ……。
あの犬ッころさえいなければ………
俺ぁ今頃………畜生……生きては帰さねえ…
[足腰立たない状況。表情は憤怒。]
犬ッころ…ぶっ殺してやるッ!!!!!!!!
[叫ぶ。]
う、うん…一度行ってもいいですか。
[このような子供に向かって真剣に議論を投げかける大の男は、本来滑稽な物であったのかもしれない。一歩間違えれば誘拐にも受け取れる。 だがウェンディにはその気は全く感じられない、と言う何処かしらの自信があった。]
[叫ぶと、泥濘に顔を突っ込む形に。
体力も消耗しているようだ。]
畜生……やらせはしねえぞ…。
こんなところで…こんなところで……。
[泥濘に倒れこんだまま、呪いのように呟く。]
檻→教会・宿坊方向
[ジェーンと同道している身のクインジーには、ウェンディが考えるような状態は到底想像だにできなかっただろう。
クインジーはウェンディの心中など知るよしもなく、促した。
歩みを進めると、向こうの方から叫び声が聞こえる。]
あれ……?
[路上に、泥に汚れながら這うノーマンの姿があった。]
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