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[肉体は再び毒の血を己の体組織として取り込もうとしていた。けれど、一度「入れ替わって」失った能力は、容易に取り込めないようだった]
「なに、のんだ…の。め…」
[自我が、喰われていく。とろけあっていく。広い海にばらばらに浮かんでいた幾つもの自我が浮かんで沈んで、ぐるぐると渦を巻く]
…けふっ。
[受容しきれない血が、唇の端から零れる]
「なん、でよ。ただの、ケンカで。久しぶりのケンカで。それで、よかったのに」
[こうしてしゃべっているのがメイなのかミッキーなのかも曖昧になっている。]
──あったッ!
[思わず声が漏れる。
ラボよりの手前の位置だったが。腕が目の前にある。ステラを追い過ぎたタイムロスが苦々しかった。移動しながら、腕を切り刻む。
小さな生成器具を胸に抱き込むような不自然な姿勢で、作業をしながらラボへと進む。注意力が散漫になる──、]
「ケヒ」
[背後で声が聞こえた。]
[寒い。目の前の血溜まりが大きく広がるにつれ、
急激に体が冷えてくる。これが屍になるということか。]
ステラぁ……無駄にするなよぉ…。
[たとえ生きた屍になろうと、動く機能が壊れていれば、
何者かに始末されるのを待つしかない。]
正義は負けない……絶対に…ステラぁ…。
[うわ言のように呟く。寒さが体を支配する。
次第に鼓動が弱まっていく気配がする。
観念したかのように、静かに目を閉じる。]
[停止][停止][停止][停止][停止][停止][停止][停止]
[唐突に][────────────嗤う]
アハハ。
[いつの間に戻ってきたものか、"同類"が二体控えて立つ]
[ニィ、と嗤い]
だ・かァ・ら
負けないって・言った・でしょォ?
お姉ちゃんに・は、負けない・って。
["混沌"──血が支配][それこそが結局のところ本質]
[脚力が暴発する。
残った腕の筋肉が投擲と同時に破裂し、血塗れと化す。そこにいるのはすでに一匹の獣と等しき物体のみ。
...は激しい音を立てて断裂していく筋肉を一切無視して投擲した柄と同じ速度でアーノルドへと近接していく――]
[ニィ、と][濁り歪んだ嗤い]
[通路へ向き直り]
来る・よ。
もうそこ・ま・で。
みんな・いっしょ・ね。
死・ぬんだよ。
──アハハ。
["姉"の様子に一切構わず]
[──何分間待てばいいのか。]
(-否、駄目だ-)
[あの部屋で時間を使い過ぎた。
グレンのリミットを0分18秒超過しない限り、血清が完成しない事が分かっていた。]
(-すまないグレン君、-)
(-せめて──… 私の娘。-)
(-シャーロット…だけでも。-)
[ラボの扉に手を掛ける。
度重なる戦闘に加えて、極度の集中力を必要とする短時間での手術。血清作り。疲労が重なっていた。背後に近寄るステラへの注意が致命的にかけていた。
彼女の存在に気が付いた時は──すでに遅く、]
私は……正義の…ヒーロー…。
ホッパー………マスク………。
[鼓動が弱まっていく。]
正義の………鉄拳…見たか…。
[うわ言のような呟きも消え、ひくひくと痙攣。
その様子は、まるでただのバッタ。
力を失った植物から、真黒な腕がごろりと転がる。
握り拳から、親指が垂直に立った状態で*硬直している*。]
[ラボの周囲の壁が溶解している。
そして中から聞こえる──アーノルドにもメイ・ランツァの透き通るような声が聞こえた。]
…ッ!
シャーロット…に、何がッ!
いっしょ?
みんな、みんな、しぬ?
[問うはミッキー。その魚のような目に光が点る。
確かに、漂ってくるのは強い死臭だ。
人形が二体と一体。それに、通路の向こうから]
あおい、におい。
[飛んでいる柄を掴むと、そのままアーノルドの背中から貫く勢いで体当たりする。
だがそれだけでは止まらない。
暴走している足は更に過負荷をかけ、アーノルドを廊下に落ちていたハンマーとの間に挟み込んだ]
クフ。
[肉が潰れていく感触に、思わず喜びが溢れる。そのままトドメをさそうと柄を握った手に力を入れようとして――]
パン!
[...の背中が破裂した。
一つ一つがまるでくす球から出てきた紙ふぶきのように赤とピンク色の肉片を周囲に撒き散らしていく。背中の肉だけではなく内臓や心臓まで弾けた体は、再生という名の死への秒読みをすでに停止していた。
ぐらりと体が傾いていく。
どこか清清しくある意識は、一瞬で闇の中に落ちていく。その最中]
あ……。
[その時、何故か遠く離れたどこかの村で、幸せに暮らしている家族の肖像を*見たような気がした*]
[半開きのままの扉を一気に引きあける]
[アーノルドのカオ→焦燥]
[人形と化した彼の娘に寄り添い立って]
パパ・も・おともだち・ね。
[彼のすぐ後ろに、獣の女]
──アハハ。
[嗤う]
[ラボに駆け込もうとした、背中が。
燃える様に背中が熱い。
ぶつかったその躯はすでにオーバーヒートを起こして居た。
ハンマーの十字が真正面から肺腑に突き刺さる。]
──…グハッ!
[半透明の緑色の混じった血を吐き、十字に貫かれた状態のままでアーノルドは、ラボの内側に進んだ。
近くで爆発が起きるがそれを振り返る事も無く。途中からは這いずりながら。ただ、執念で──。]
[アーノルドの上半身が潰れ、植物の芽が吹き出し血煙が立つ。]
[無邪気な笑みを浮かべたメイ・ランツァの隣に居たのは──]
────────シャーロットォオオッ!
[絶叫]
[絶望]
[機能]
[停止]
[執念で握りしめていた血清を取り落とし、アーノルドはシャーロットの足元で、躯から吹き出た緑に絡まれ、粉微塵に砕け散るように肉塊と化した。後には、零れた血清のルビー色の輝きとシャーロットの頬笑みだけが*残る*。]
しぬ。みんな、しぬ。
それも、いい。
[仲間――死骸――が増えることを喜ぶかのように言う。這いずってくる男の死相は明らかと見えた]
かおす、ぶらっど。うう、ん。「明蘭」
[その身のパーツがざわめくのを感じながら、苦しげに声を上げる]
「お姉ちゃんのこと、ゆるさなくて、いいよ」
[とろけ、消えうせそうな意識を、必死にかき集めて自我を形作る《メイ》]
「だけど、お人形は、卒業、しないと」
[アーノルドの頭を千切り取る明蘭。その行動の直後に、クナイがひらめいた。
シャーロット=レリアの心臓と右目と腹に突き立つ鋼]
[千切り取ったアーノルドの首を抱きしめ]
[崩れ落ちるシャーロットに振り返る]
オ・姉、ちゃん?
[不思議そうな眼で"ミッキー=姉"を見遣り]
[一転、柔らかに微笑む]
「さようなら」
[ただ一言告げて]
[物言わぬ忠実な"人形"の腕に絡みつき]
[通路へと][ふわふわ][踊る足取り]
[屍体で埋まる通路を眺め][楽しそうに]
[*嗤った*]
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