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――二階/廊下→食堂――
[さつきと杏が水盤の前に辿りついた時には、其処には未だ誰も居なかった。其の水面にちらと目を遣り、通り過ぎてゆく]
『真正なる影見が誰か、未だ私は知らない。
……もし、私の持っている異能が真の影見だったとしたら。
……そして私は只、其れを浪費してしまったのだとしたら。
……其れこそが、只ひとつ私の恐れていること。でも、いいえ。そんな事がある筈は無い。私の力はただ、私に対して意味を持っただけ……真正なる影見ならば、きっと――』
―二階・水盆前
[望月青年の問いに、夜桜は答えなかった。
夜桜は賢明な女性だ、と私は内心安堵した。
夜桜が大声でその事実を叫びアジテートしたなら、恐ろしい狂騒の渦中にこの屋敷は呑み込まれるだろう。
パニックになってしまえば、その混迷の中で絶好の機会といえるタイミングを見失ってしまうことになりかねないのだ。
「碧子が屍鬼」との啓示にうずうずと先走りそうになりそうな膝をぐっと踏みしめる。
今はなにより、自重が必要なのだと自戒した。
階下へと消える望月青年の姿を見送る。]
夜桜さん、仁科――美蘭さん、それに翠さんも。
こんなところで立ち話をしていても、寒々しいばかりだ。
部屋で休むか、食堂でなにか食べたらどうだろうね。
せめて、お茶でも呑んで温まって。
[女中にお茶を用意してくれるようにと頼むと、階上へと向かった。]
―三階・天賀谷自室
[雲井の姿を探し求めていた私は天賀谷の居室の扉を開き、変わり果てた藤峰青年の姿を見いだした。]
藤峰君!!
ひどい有様だ……
[天賀谷の死に魂を振り絞るような慟哭の声をあげていた彼のことを思い出す。その嘆きには心からの共感を感じていた私だった。
細やかな気遣いに温かい配慮。仕事を愛し、同僚や客に示していた仕事ぶりは血の通ったものだった。
なにより、率直で誠実な人柄が接していて心地よく感じられる、愛すべき人物だった。]
誰よりも人間らしい君が……早くも天賀谷さんを追うことになるなんて……
[惨苦の滲んだ声が絞り出た。]
―天賀谷自室
[部屋の中には、来海がいた。雲井ばかりではない。そばには碧子の姿もある。]
天賀谷さんの時のように……襲った屍鬼はやはり見えなかったものだろうかね。
[藤峰の遺骸は、人の手では容易になしえぬ様に思えた。
雲井の携える刀を、目線を動かさぬまま視界に捉える。
碧子に接する時に、眼前に立ちはだかるのは彼だろう――と思いながら。
私は以前揶揄した時とは別の理由から、彼と碧子の関係や、彼の素性について話を聞きたくなっていた。]
書生 ハーヴェイは、未亡人 オードリー を投票先に選びました。
―江原自室―
[名誉の傷を負った左腕。その動きは鈍い。
だが、コルネールとのやり取りで見せた
鋭い動き。これは奇跡としか言い様がなかった。]
………これは燃え尽きる寸前の灰。
だが、やれるもんだな。案外。
[枚坂から最低限の処置をしてもらい、
出血の量からも命に別状はないようだ。
誇らしげに、その自分の左腕を見る。]
PURPLE HEARTものだ……。
[コルネールが屍鬼か否か。それはまだわからない。
どちらであっても、左腕に受けた傷は名誉。
そう*思った*。]
……よかった。翠さんは無事だったんだな。
望月さん、江原、ありがとう。
[一つ安堵のため息をつく。
藤峰とシロタの姿は見えない。
藤峰には、天賀谷がなくなった後に何か言葉をかけたかったのが果たせずじまいだったので気がかりだったのだが。
シロタは……どうしてやろうかな、等と
どうせ手荒なことはできないにもかかわらずちらりと考えてしまうが]
……まあ、いいか。誰にせよ、会えれば何か話もできるだろうし。
[と、気長に*待つことにする*。]
/PL/お二方、お疲れ様でした。/PL/
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を選択しました
─半異界化した天賀谷の寝室(回想)─
[何時の間にやら仁科の背後、その頭上高くに女の首が浮かんでいる。
白い貌が冷ややかにじっと見下ろすその下で、仁科が藤峰の肉体を引き千切り切り裂き、貪り食っていく。]
……醜い。
[開いた花弁の唇から、凍りついた聲が吐き出された。]
醜い。おぞましい。
……嗚呼。
矢張り、
貴方は所詮……
[夢中で獲物を貪る仁科にその聲は届いたかどうか。
小さな羽ばたきの如(ごと)、吐息を洩らし、白い貌は霞となって闇に溶けて消えた。]
─3階・天賀谷の私室─
[怒声を上げた来海を、雲井が嗜めると言うよりは揶揄する様に口を挟んだその直後。
異様な気配が部屋を包む。
来海はそれにまだ気付いていないのか、尚も侮蔑的な暴言を吐いていたが、次第に高まりゆく緊張に、流石に口を噤んだ。
不安な面持ちで周囲を見回す面々。]
[そして。]
[碧子の、見開いた瞳の眼前で、藤峰青年がその形を失い、肉塊に変わっていく。
碧子が好ましく思っていた、まだ幼さの残る凛々しい顔立ちが、伸びやかな肢体が、彼の美が損なわれていく。
声は出ない。
だが。]
『 嫌。
厭。
こんなのって無いわ。』
[無意識に手で口元を押さえ、嫌々をするように首を振った。]
[──やがて。
侵蝕が止まった後。
雲井が今や藤峰残骸に過ぎぬ躯の前に屈み込んだその時に。
やっと、目の縁に盛り上がった涙と共に、かすれた吐息が零れた。]
こんな、こんな…
[それ以上の言葉は続かず、怒りとも哀しみとも付かぬ呻きを洩らした。]
未亡人 オードリーが「時間を進める」を選択しました
未亡人 オードリーは、お尋ね者 クインジー を能力(襲う)の対象に選びました。
─3階・天賀谷の私室─
「お嬢さん。そして碧子さん、外へ出てください。
どうやら彼にも、屍鬼にさせん為の処置が必要な様だ。」
[押し殺した雲井の声。
それでも暫くは茫っと痛ましげな視線を藤峰の遺骸に向けていたが。
そろそろと口に当てていた手を下ろし、詰めていた息を吐いて、呼吸を整えた。]
…そう、──ですわね……
[ふと見れば、濃紺のスカートには土埃が、そして白いブラウスにも点々と藤峰の血が飛び散って、すっかり汚れている。]
……私、着替えて参りますわ。部屋に居りますので、用が御座いましたらお呼び下さいませ。
[丁度入ってきた枚方医師に会釈して、自分の客室へと向かった。]
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