情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
「由良君はよく知らないんだが……花蘇芳などかね?
コルネールさんは楽譜などだろうか。」
[枚坂の答えにほっとしたような微笑。それは、望月の血まみれの姿とはあまりにそぐわないけれど]
そうか、そうだな。ありがとう。
藤峰君、どうして。
あたしの手はどうして…──。
[碧子の哄笑が甦る。]
真っ赤だ。
世界はおぞましき血と腐肉に満ちて冷たい──…。
……隠し立てをして申し訳ありません。
[ですが、と夜桜は続ける。]
屍鬼は、危険なるものです。
無闇に正体を現してはなりません。
[ふ、と風に揺れる桜のように微笑む。]
―三階・廊下―
「ひと……
足掻くもの、嘲笑う者……
何処までも、ひとで―――あった、と。」
[翠の声が告げる。望月の表情はしかし、動かない]
――そうか。
[それ以上何も言わず、首を携えて階段へ向かった]
[口元を拭った指先は氷の様。
そして藤峰の血に染まっている所為で、普段は紅も塗らぬ仁科の口元は妖しいまでに紅くぬらぬらと光るばかり。]
医師 ヴィンセントは、未亡人 オードリー を投票先に選びました。
[階段からは、水鏡のそばに佇む夜桜と仁科が見える。
少々興味を惹かれたが、腕の中の首を見てその思いをひとまず打ち消した。]
手を、貸して頂けますか。
[凝っと見詰めるまま、問う。
階段上の望月からは、白い着物を着込んだ(上から下まで真っ白の)夜桜の姿が見えた事だろう。近くの水鏡の表面が、最後に、
ふつ……
と、淵より震えて平らになった。]
―由良の部屋外、廊下―
……
[首を振る]
……人が誰かを殺すなら。
……其処に私の意味が、あるのです。
[首を持ち、去る望月の背を見送る。
体が動かない。
彼岸が自分を呼んでいる。]
……水……。
[ふらり、と手摺に縋るように立ち上がった。]
碧子様が、旦那様をあの様な無惨な死に──。
[影見をずっと求めて居た仁科だったが、実際に其の言葉を、屍鬼の名を告げられるのは、想像を遥かに越えて重い出来事だった。]
碧子様と十三様は長い間柄だと…。
アァ、でも。
夜桜さんが覚悟の決まった人で在る理由は、此れ…なのか。
―二階階段そば―
「碧子様が屍鬼」
[そのまま井戸へ向かおうとした足を引きとめたのは、仁科の言葉だった]
…なんだって?
[振り返れば、水鏡の表面が妖しく震える様が見て取れた]
今、なにを言った。
[佇む夜桜は白装束。それは花嫁の白無垢とも、死者の経帷子とも見える]
[二階廊下中央の声はよく響き、階段を降りようとする私の耳にも届いた。]
大河内碧子……
――彼女が屍鬼…
[私の貌に薄い微笑みが浮かぶ。――ついに。]
医師 ヴィンセントが「時間を進める」を選択しました
[現世はイロの世界。
彼岸は白の世界。
喪服が黒と定められる前、白は死の色であった。]
あたしは、色々見過ぎてしまっただけです。
覚悟なんて大層なものじャ、ありません。
[何かが見れるだけではない。
戦争だけでもない。
東京大震災だけでもない。]
望月さま。
[夜桜は望月を見上げた。
その向こうに居る枚坂は、耳聡かったのか、呟くように話していた会話が聞こえてしまったようだ。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新