情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―三階/天賀谷自室―
[藤峰の開いた口から、血が溢れる。
その表情は憤慨ではなく、苦悶なのか。
藤峰の躰が破壊されて行く。
まるで自ら崩壊していく様に……。
何しろ周囲には、何処にも犯人の姿はないのだ。]
[望月は顔を上げて答える]
その必要はない。
俺が自ら死ねば、それで満足するのだろう。
[刀を振り上げ、自らの腹につきたてるかのように屈み…小柄を投げた。
その一瞬の隙をついて江原がコルネールの懐に飛び込む]
仁科さん、──来られますか。
[問うて、
夜桜は屋敷へと向かう。]
──裏庭→屋敷──
[左肩は、まだ熱を持ち、痛み止めも何時まで効くかも判らぬというのに、しゃんとした足取りである。泣き事一つ言わず、洩らさず、ただただ歩く。]
――三階/十三の部屋――
……藤峰、藤峰さん?
[異状に感じ取ってか、さつきの声は緊迫の色合いを帯び、視線は藤峰の様子を仔細に確認しようと*向けられた*]
翠さん!
[私もその刹那、駈け寄った。
江原は左腕をわずかにできた翠の頸に絡んだ鋼糸の隙間にすべりこませ、強引に輪を広げる。]
『無茶なことをする――』
[翠の頭は輪から抜け落ちた。]
【コルネール】
う、ああああ、あ。
[悔しげな呻きとともに、江原の腕をめちゃくちゃに締め付け傷つけようとする]
この化け物があっ…!
―――ッっは、
[ピアノ線が緩み、
首が締め付けから開放される。
転がるように避けた、
其の横を駆けて行く江原―――]
っは、かはっ……はっ、ぁ……
名も知れぬ。
名をなくし、
虚ろに彷徨いし屍鬼。
この世の全てを喰らいますか。
嗚、愚かなりてや愚かなりてや。
人は怖しや怖しやのぉ……。
[ふゆっと、流れるような呟きは周囲に溶け込んでゆく。]
──屋敷/エントランスホール──
[異貌の月が、厭な光を窓硝子に投げかけ、本来の色とは違った歪んだ色を辺りに撒いている。聳える彫刻は、西洋風に設えた番人のようであった。]
──エントランスホール→二階/水鏡──
[階段を静々とのぼる。
白い影は揺らめいて。
古風な、いと古風な水鏡。
わわぉん…
共鳴のように、水は外側から内側へ向けて震えた。]
[望月は何事かを口にしながら刀を手に歩み寄る。その瞳に映るはコルネールのうなじのみ]
さとっ
[白刃が煌いた。コルネールの首は一瞬後ころりと落ちる]
「逝くがよい!
貴様のような惰弱な魂がこの場にあることさえ厭わしい!」
[江原は左腕に絡んだ鋼糸を乱暴に引き寄せる。コルネールは予期せぬ江原の行動に不意をうたれ、前につんのめった。
望月青年の白刃の一閃がその首を捉えたのは一瞬のことだった。]
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
学生 メイは、冒険家 ナサニエル を投票先に選びました。
翠さん、怪我はないか!?
それに――
[江原は左腕に食いこんだ鋼糸を纏い付けたまま、荒々しく息をついている。]
……まったく無茶なことを。
先程、止血したばかりだと言うのに。
[血を失ったためか、怪我の痛みの故であろうか、江原は朦朧としていた。]
治療しよう。
[私は倒れ伏しそうな彼の肩を負うと、彼の自室へと運んだ。]
──二階/水鏡──
さァ、見せて下しゃんせ。
[過ぎ去った表情は、諦念や慈愛や、悲喜こもごも、そういったものを混ぜて混ぜて混ぜて。飲み込んだ、底知れぬものを秘めていた。
額の真ん中へと意識を集中させるように。
そこより、まるで一本の角を想像するように。
呟いてゆく呪言は、奇妙な彩りを持っていた。
辺りに歪みを持って響いてゆくようであった。
わわぉん… ぉぁあん…… ぁあおん………
哭いているようにも聞こえる。
死者を弔(とむろ)うために。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新