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―三階/天賀谷自室―
[来海の言葉に、藤峰の表情が変わる。
だが、彼が何事かを言う前に……その怪異が訪れた。]
『先刻と同じ……何なんだ。この異様な気配……』
[パンッと響く、乾いた音。]
[目標物、智恵と思しき女性と思えるモノ…──。]
[銃弾は命中した。]
[偶然か、ちょうど心の臓の位置に。]
【コルネール】
覚悟を決めろとおっしゃったのは、貴方でしょう?
言ったはずですよ、「私を殺そうというのなら身を守ります」と。
[くく、と可笑しげに哂うその美貌はどこかいびつであった]
望月君。
酒を呑まなくても大丈夫かい?
首を刎ねなくても――
由良さんは化けて出やしないよ。
[ぽそりと呟いた。その様子に眼差しは向けぬままに。
目の前の江原とコルネールの緊迫した対峙を凝視している。]
「卑怯者め!」
[コルネールは翠の頸に鋼糸をかけ、その身を楯としていた。]
翠さん!
[私も叫ぶ。]
――三階/十三の部屋――
[入ってきたさつきに藤峰にが寄越してきたのは其れまでに必ず行っていたような会釈ではなく、只の頷き>>3:327であった。彼の様子にどこか不遜なものを感じ、知らずさつきの口調は棘を帯びた]
藤峰さん。
違うのだな、では無いでしょう?
違うのですか、と云うのが正しい言葉遣いでなくて?
こんな時ですから、然程云い募りはしませんけれど。
其れより――あの様にハッキリと云ったのに、紛らわしいとは。其方の方が余程困った御話ね。
改めて云うけれど、私は正真の影見ではないわ。
此の身中に、その血脈の一端は引いても居るようですが。
嗚呼――付け加えておきましょう。勿論乍ら、霊視でもなくてよ。
【江原】
[じりじりと隙を突いて迫ろうとしながら]
「翠さんを殺そうというのなら、全力で守ります」とも言っていたではないか、この二枚舌め。
貴様を殺さねばと思った俺は正しかったようだな。
心の臓を──。
落ち着いて、狙って下さい。
[仁科の傍らに控え、智恵を見詰める。
動かない。
動くようには見えない。
のに。
──ひゅう、と。
生温い風がふいに吹いたようであった。
土臭く、黴臭く、土倉の匂い、湿気た匂い。
毛細血管が這ったような月が、森間に漂い、異様な貌で見下ろしている。
ぴくり──。
微か───に────…
知覚出来たかどうか。
屍した身体に吸い込まれるように弾丸は飛んでゆき、智恵の身体が一度跳ねた。]
[雲井に挑みかかるように。]
いいか、狼がブタになれないように、羊はブタになれない。
使用人というのは奴隷根性の抜け切らない半分死んだも同然の存在だ。つまり、使用人はどこまで言っても使用人なんだよ。
そんなやつらが群れて何ができる。何を恐れる。
ペーパーナイフの存在理由がにせいぜい紙を切ることなら、使用人の役目は主人に仕えることだ。
くだらんことを言わせるな。
[後ろの樹に銃弾は減り込むように。]
仁科さん、お見事でした。
[静かに礼をした。
もう、これで智恵は動く事はない──。
屍鬼が此処にいようと、黄泉還りは決してない──。]
コルネール君!
そんなことをしたら、君の立場は悪くなるばかりだろう。
止すんだ!
[私は呼びかけながら、少し離れている望月に目配せをする。]
【コルネール】
はは、誰も翠さんを殺そうとなどしていないではありませんか。わたしが守らなくっても。
おや、彼女がどうなってもいいのですか?
これだから野蛮な方は……。
[きり、とピアノ線を巻く手に力を込める]
──…弾丸が当たった。
[銃口を降ろし、智恵の遺体を確認する様に凝視する。
暫くしてから、夜桜の方を向いた。
…礼を返す。]
【コルネール】
ふ、ふ、はは。はははははははは!
[高らかな嘲笑]
駄目ですよ、駄目です。
江原さん。彼女こそが、今のわたしにとって最大の『武器』なのです。
貴方がたのような化け物に太刀打ちするにはこうでもせねば。
──裏庭/櫻──
[夜桜は、静々と智恵の元へと歩いてゆく。
半ば櫻に埋もれた身体は、華奢で──今より円熟してゆく輪郭を残していた。櫻から突き出された手に持たれた手紙を、二本の指が引き抜く。
そして、櫻の下で夜桜は仁科を振り返った。
埋もれる智恵。
また、仁科の元へと白い影が歩いて戻る。]
当たりました。
仁科さんは、筋が良いです。
[微笑んだ]
有難うございました。
これより先は─── 『あたしの仕事です』
[最後の言葉は蕾のまま。智恵の手紙を渡そうと]
おや、め、くださ……!
[眼を眇め、
コルネールを睨もうとするも
息が上手くできずに力が入らない。
コルネールの笑い声が耳障りだった。]
離し、――――っ……
[江原が、枚坂が怒声を浴びせる。]
【コルネール】
貴方がたが泣いてすがってくれたら、私も考えなくもありません。私は、鬼などではありませんから。
……いかがです?
そうですね、たとえば……その男を私の代わりに殺してくださる、とか。
[望月を指し示す]
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