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[クインジーの言葉に、はっと表情を変える。]
馬鹿な!
そんな必要があるはずがないだろう!
この人の傷は、セシリアのようには治っていないぞ。
いや……尋問の必要はともかくだ。
魔女の印が見分けられるのは、正しい訓練を詰んだ異端審問官だけだと、君たちがしつこつ喧伝しているじゃないか。
貴女が魔女や人狼なら、躰にその印があるはず。
異端審問官はそれを探すすべを心得ている。
それが見あたらなければ、貴女は人なのだろう。
ええ。最終的には、魔女の印を見定めさせてもらいますが――
マダム・ジェーンのことを知悉しているであろう貴方が証人になって戴くのは悪いことではないはずでしょう?
医学的知見も得られますし。
[ギャドスン医師に答える]
──檻──
[クインジー、ジェーン、ヴィンセント。彼等のやり取りするおそろしくそして興味深い──村人には俗悪な好奇心をくすぐる、その会話、声はセシリアには届いていない。俯いたまま、歌う様な声を僅かに響かせている。虚ろな黄金色の瞳──。
エキゾチカルな旋律。
それは『彼女』と同じ人狼にだけ意味の分かる言葉だった。
ルーサーの名と共に『彼女』は呪詛を吐いていた。]
──……─…───。
[『彼女』を封じ込める忌まわしき聖銀を作り上げた彼。
──彼が消えれば、聖銀を新たに錬成する事の出来る者は居ない。
アーノルド亡き後、村長代理となったノーマンとは違う意味で村人の心を掌握しうる「教会」の権威を持つ彼。ルーサーがそう言えば、村人は彼の言葉、善なる意志に従い「統一」されるのでは無いだろうか。人狼が彼等独自の言葉で意志を通い合わせる事が出来るが、その力は僅かだ──。
──脅威は、最初に取り除かなくてはならない。]
死者の言葉を聞く事が出来るかもしれぬ彼。
或いは──守護天使の力を得ているかもしれぬ彼。
[クェンタン否、今はクインジー。或いは新しく眷属として目覚めたばかりのカミーラが、神父を屠るだろう──。
かつての『彼女』を、一度の肉体の死に追い込んだ──「彼等」と同じ神の力を持つもの。正しく、そして時に凄惨なあの忌まわしき。]
[肉が灼けるあの臭いが、絶望の朱に彩られたあの記憶が甦る。
『彼女』はかつての彼等が彼女をそう呼んだ様に、悪魔の様な笑いを浮かべた。]
―檻の前―
[檻の中へまた誰かが入れられたのを目撃する。]
…今度は一体、何をしているんだ…!?
[様子を見つつ、小声でぼやいた。]
それとも先生。
私だけにマダムを委ねる――とでも?
[唇を笑顔のかたちに歪める]
私は見た目の通り、粗暴で野卑な男でね――
彼女をどう手荒に扱うかわかりはしませんよ?
証人?
私は、でっちあげの証拠を作り出す手伝いをするためにいるつもりはないぞ!
[そう言いってから、クインジーの意図はジェーンと、そして自分を晒し者にすることなのだと、理解しつつあった。]
[ヴィンセントの戦慄きから、ジェーンは如何に自分を大切にしていないかに気づいてしまった。
現状――仮に生き長らえればの話――この村で生きていく事は叶わず、この村で生きていこうとするなら、今後、どんな事でも受け入れるしかないという諦念。]
[ジェーンを嬲るように頭の上から爪先まで眺める。]
怪我をしていて面相は腫れ上がってはいるが、美人だ。
[愉快そうに嗤う。]
……エロイーズ様。
勝手に話を進めて申し訳ありません。
差し支えなければ、ジェーンを昨日“見定めた”ことにして宜しいでしょうか。
[握り締めた拳を震わせながら、言葉を絞り出す。]
いいだろうとも!
私が証人になろう。
せめて……詰め所の部屋でやるべきじゃないのかね?
――ジェーン。
貴女は残念ながら、“人”を見る目がない。
「アーチボルド家で暮らしていた間、私はずっと――娘だと思っていました」と先程云っていたな。
セシリアが狼に成り代わっていても気づかなかったのだ。
私は見ての通りの男でね――
アーチボルド家で私が貴女を襲わなかったのは、ほんの気紛れでしかなかったかもしれないのだから。
[「いいだろう」という医師の言葉に、恭しく礼をした。]
ありがとうございます、先生。
――それにしても、先生はお優しい。
[「せめて詰め所で」という言葉に、皮肉めいた笑みが浮かぶ]
彼女の“娘”はあそこであのように晒し者になっているというのに――
ギャドスン先生、先生はセシリアのことをよく知っているのだと思っていました。先生は、娘とその母親をそのように分け隔てなさるのですか?
[ジェーンは目の前の男に完全に呑まれていたが、しかしこう言った。]
……貴方は人の心が分かるのに、――肝心な心は分かっていないのですね。この、愚かしい心を。
[冷たい雨が濡らしていた。]
……抵抗はしません。
貴方がそう願うのなら……どこへなりとも連れていって下さい。
[ヴィンセントの傍らでそう呟いた。]
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