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文学少女 セシリアは、双子 ウェンディ を能力(襲う)の対象に選びました。
[馬の上から、何度か主人を振り返る従者の表情には、不安よりも安堵が混じっていたかもしれない。
こんな場所に、義憤だか私情だか知らないが、狂った村の雰囲気が理解できていない主人と一緒に残ったら、どんな目に会うか知れたものではない。
ヴィンセントの後姿が見えなくなると、彼は馬を急がせ、逃げるようにその村を去って行った。]
[肩口にナイフが突き刺さる。
幾人もの人間を殺して来たのか、血錆びたその刃は切れ味そのものよりも、染み付いた怨念で、セシリアに苦痛を与えた。
傷口に黒く濁った染みが出来る。]
──お前の村が滅ぼされた時。
お前自身も、失われてしまったのだろう…。
[少女の姿をした悪魔による惑わしの言葉が、カミーラを襲う。
だが、それに負けじとカミーラは目の前の化け物と戦うのであった。]
やはりそういうことか。
真実を覆い隠し、まやかしをばら撒くとはな…!
私は今、この場で生きている!
この村を人狼から救い、そして貴様らのような邪悪なる者どもを撃ち滅ぼすまでは、
私は死ぬわけには…いかない!
[再びナイフによる斬撃を繰り出す。]
[寂れた村だった。彼女が足を踏み入れた時点で、すでに滅びの気配が漂っていた様に思う。][曇天][くすんだ空気]
[当時の記憶はやや曖昧なままだ。]
[この村に辿り着き、彼女がセシリアに乗り移る以前の記憶。]
[全てを失った──黒衣の女。]
[久しぶりの食事で満ちた彼女の躯は、枷と鎖で拘束されているものの、身体の内側をあたたかいものが巡り心地良かった。
淡い笑みを浮かべて、今度はナイフを避けた。
ナイフが床に当り、硬質な音を立てた。]
──…私のように拘束はされていないのだから、ナイフよりも、爪や牙を使えばいい…──。すでに人狼と化しているならば、誰に教えられなくても、使えるはず。
医師 ヴィンセントは、資産家 ジェーン を投票先に選びました。
[──それにしても、魔女として、火刑に処されたはずのエロイーズが、何故甦る事が出来たのか。
何処をどのように辿り。
どうやって、カミーラの村を滅ぼす事に加担し、そしてこの村の森に辿り着いたのか。]
文学少女 セシリアは、医師 ヴィンセント を能力(襲う)の対象に選びました。
カミーラ。
私は“今日”、カミーラが人狼か否かをしっかりと見定めることにしている。
故におぬしを手にかけることはないのだが。
[この時、カミーラの中で何かがうごめき始めた。]
…くっ、何か知らないが、
急に…血が、肉が…欲しくなってきやがった…!
誰か…誰か私の飢えを…
…私の飢えを、満たしてくれ…!
[人狼としての本能が、カミーラに「食」を促している。]
[彼女の中で随分と失われつつある、セシリアとしての意識。
ふと、出会った頃のジェーンの事を、ヴィンセントを思い出した。
そして、檻の前での2人との別離。
ジェーンの尋問の為に詰め所へ向かう彼等。
セシリアの檻の中で、セシリアとジェーンを明瞭に区分していると、ヴィンセントを挑発したクインジーの言葉を。]
────……。
[何故か、ジェーンと共に生き延びて欲しいと願っていたはずの、ヴィンセントを、自らの爪で裂き殺す光景が目に浮かんだ──。]
お尋ね者 クインジーは、医師 ヴィンセント を能力(襲う)の対象に選びました。
お尋ね者 クインジーは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
[彼女の心に浮かんだ光景が、口にせずとも傍らの従僕には理解出来たのだろうか。瞬きをした。]
私はカミーラを殺そうと考えている。
[攻撃を避けられて、その拍子にナイフを落としてしまう。
その後、化け物がカミーラに向けて再び惑わしの言葉を投げかける。]
…だが断る!
そんな汚らわしい行為なんぞ、
まっぴらごめんだ!
[その言葉を合図にカミーラは、攻撃を避けられた時に落とした愛用のナイフを素早く拾おうとした。]
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