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どうだろうな……。
人狼が存在するのは、動かしがたい事実のようだが……はたしてこんなことが出来るものなのだろうか?
神様は不信心者を雷で打ち倒すと、よく言うけれどね。そんな事を言って回る連中が「あいつは雷に打たれる」と予言された人がそんな眼にあったとは聞いた事がないね。
[子どもを相手に、難しい皮肉を言い過ぎてしまったと気づき、口をつぐんだ。
今この時に、教会が焼け落ちたのは、紛れもない事実なのだ。]
「止めたければ……止めてもいいんだぜ?」
[グレンが口調こそ同じだが、優しい言葉をかける。しかし、その目は目の前の女性カミーラの心理を読み取ろうとしているかのようだ。]
「グレン、おいこいつ気を失ったぜ?」
「小便かけてやろうぜ。」
「お前ら、黙ってろ!
気を失ったなら、あの”檻”にぶちこんでおけ――チッ、今は人が居るな。」
[グレンは1人を走らせ、麻袋を持ってこさせる。ネリーの痩せた体は、襤褸襤褸で――血が流れ骨に罅が入っている所もあった。]
[ウェンディとヴィンセントが瓦礫の中を歩いているのを見て、もう大丈夫だと考えた村人が数人、崩れた聖堂の中に踏み込んできた。
この辺りに神父様がいたのを見た、と主張する村人が先に立って、瓦礫を掘り返して行く。
やがて声が上がった。]
うん?
やはりか……。
[司祭が発見されたと思しき祭壇の方へ進んでいった。]
「何だ……不満か、余所者。
――人狼はな、3匹、いるらしいぞ。」
[カミーラとネリーの間に割り入るようにグレンは移動。カミーラの様子を窺いつつ、ピタンピタンとナイフの平らな部分を掌に当てて鳴らす。]
[ウェンディはヴィンセントの言っている事が半分くらいしか理解できなかった。
悪い事をすればばちが当たるよ。と言ってくれてるのだろうか。]
ヴィンセントさんごめんなさい。あんまり無茶はしません。
[微妙ながら、隠し事をしています。と顔に書いてある雰囲気だ。両親やウェンディと親しい人物なら見抜けるだろう。]
[彼女の躯が僅かに震える。
それは俊敏な獣が飛びかかる寸前の動作にも似ているが、目の前の男にはそれが理解出来ているのかいないのか。
唾液を呑み込んで瞬き────。
そして、眉を顰めたまま身を寄せて来た男に、]
人狼の名は──…カミーラ。
[低い声で彼女が言い切った。
その瞬間────、]
[衣擦れ][革が裂ける音][と同時に]
[────跳躍]
[セシリアは黄金の目を光らせ、クインジーに飛び掛かる。
華奢なはずの少女が筋肉質で屈強な彼の躯を押し倒し、男の右腕を押さえる。そのまま、右手の先、輝く長い爪を一門させた。]
―発掘現場近く―
あ……ぐあぁぁ………。
[満足げに兵士たちは帰って行った。
残されたのは、足腰立たなくなるまで
ボコボコにされたノーマンだけ。]
ちく……しょお…。
[前頭部から血を流している。鼻も折れているようだ。]
こんな………はずじゃあ…。
――なっ
[セシリアが真実を告げるのか――その言葉に気を取られた刹那、彼女は突如豹変した。
その動きは雷光のようだった。
動きを目で追うことすらままならないほどに――]
[先程と同じく、静かな口調で話す。]
いや…不満とかそういう意味で言っているのではない。
…人狼は3匹か。檻の奴を含めると、檻の外にいるのはあと2匹…って所か。
今の行為で、本当に人狼を倒したことになると良いのだが…。
[本来、少女の細腕では到底自由とならない筈の厚く膠で固めた革が、パン!と小さな破砕音と共に紙のように破れる。
注意を払っていなかったとはいえ、右腕は簡単に縛められた]
[彼がどのような死を迎えたかはここでは述べない。
一つだけ述べることがあるとすれば、義の人であろうとしたルーサーは死ぬその日の朝、どのような悪人であろうとも生きている限りは悔悛の機会が与えられているという理由で、彼が最も嫌い軽蔑したノーマンの守護を神に祈った、というそのことだけである。
死を迎えた彼は、もはや思い悩むことなく全てを彼の神に委ねた。同時に村の行く末についても思い煩うことを止めた。何故なら、これは全能の神が定め給うたことなのだから。
こうして彼の魂は肉体から飛び去り、現世を旅立っていった。
彼の魂が神の国に迎え入れられたのか、或いは煉獄でいつか赦される日を待っているのかは*定かではない。*]
[その切っ先は狙いを違う事なく、クインジーの左目を狙う。
光彩の中心に反射した白点、そして湾曲した彼女の姿が映っていただろう。刃は容易くその内側へめり込む。]
[彼女は]
[クインジーの眼窩を深く抉った──。]
[グレンはじろじろとまだカミーラを見ていたが、他の男達の呼び声に、その場を立ち去る事にした。彼らの荷物は、後程セシリアの”檻”の中に投げ入れられ、惨劇の舞台が*花開くのだった。*]
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