情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
農夫 グレン は 冒険家 ナサニエル に投票した
冒険家 ナサニエル は 農夫 グレン に投票した
学生 メイ は 農夫 グレン に投票した
修道女 ステラ は 村長 アーノルド に投票した
ごくつぶし ミッキー は 修道女 ステラ に投票した
村長 アーノルド は 農夫 グレン に投票した
農夫 グレン は村人の手により処刑された……
ごくつぶし ミッキー は、農夫 グレン を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、冒険家 ナサニエル、学生 メイ、修道女 ステラ、ごくつぶし ミッキー、村長 アーノルドの5名。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!
[拳に何かを打ち込まれ、よろける。
隠し扉にぶつかり、中に入っていたものにぶつかる。
牛乳のようだ。]
キサマぁ……この正義のヒーローに何をッ!?
[浴びてしまった牛乳が滴り…落ちない。
ホッパーマスクの体で一気に醗酵し、
チーズとなってぼとぼとと落ちていく。]
……クッ…うぐ…。
[感覚がおかしい。]
村長 アーノルドは、ごくつぶし ミッキー を投票先に選びました。
『一緒に、家を出てあげればよかったのかな?』──
[表情が凍りつく][置いていかれた自分][それからの日々]
[愛を取り違えて自己を守り][贈ったナイフ]
……君。どこでそれを知ったのかな。
なんでそれを知ってるのかな?
[声音が震える][怒りか][動揺か]
お姉ちゃんはもう居ないの!
お家を出たお姉ちゃんは悪い子なの!
僕とパパは二人で幸せに……。
[またしても認識のずれ][混乱]
「……腰骨の右上2センチの場所に黒子。
わたしとおそろい――だった」
[翻す手首。クナイが鮮やかに躍り、メイ――明蘭――の身体すれすれに数本突き立つ]
ごくつぶし ミッキーが「時間を進める」を選択しました
[クナイの軌跡][動揺に対応しきれず]
[長衣が裂ける][わずかに血が滲むすぐ傍]
[黒子がふたつ並ぶ]
──……な、んで?
[意思が揺らぐ][グレンはじっと"彼"を見詰めたまま]
[縋りつくように抱きついて]
…正義の味方?
[ナサニエルの言動とマスクに、改めて一瞬微妙な表情を浮かべすぐ止める。]
それはDr.oddの置き土産だ、仮面の男。
メイ・ランツァと言う廃血の持ち主の意のままに動く、生きた屍に変化する──混合剤を打たせてもらった。
量と濃度から考えて、5時間25分程度と推定される。
[チーズにまみれたナサニエルの変化を片目で冷静に観察しつつ、ステラに、]
……君は。
[呟いて、僅かに首を振る。]
私は、殺人鬼を育成する側の人間──だった。が。
薬漬けで安直な使い捨ての殺人機械を量産する「リリムの宮」は、私達の業界ではあまり評判が宜しく無い。
君は何歳だ?
村長 アーノルドは、ごくつぶし ミッキー を能力(襲う)の対象に選びました。
村長 アーノルドが「時間を進める」を選択しました
[動揺を感じ取ったのか、冷たい体が動く]
["彼"へ][言葉はなく][右手に包丁、左手にはマシンガン]
『怖いものは、壊してしまえば』
[いつか聞いたその言葉は、誰のものだった?]
「言ったでしょ。わたしは、あの島で死んだんだよ。
だから、ここに。このつぎはぎのひとかけらになってここに居る」
[グレン―だったモノ―の不穏な動きに身構える]
「明蘭」
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
「くすくす」
[たのしそう]
「えーと、明蘭。
姉妹ケンカで、お姉ちゃんに勝てたこと、あった?」
[その場に不釣合いな、明るいいびつな笑い声]
お姉ちゃん──。
<パッチワーク・マン>の、なか?
[ゆらりと"お人形"が動いている][包丁を握った手が上がり]
一緒?
[事象としては似ている]["お人形"と"彼"を見比べ]
[駆ける]["お人形"へ][後ろから抱き付いて][引き止める]
["お人形"に抱きついたまま、考える]
["彼女"が本当に姉であるなら]
じゃあ──しつもん。
本当にお姉ちゃんなら、知ってること。
[酷く幼い声音が言う]
僕とお姉ちゃんの、いちばんの場所。
「ありゃ」
[残念そうにため息]
「骨のあるのとやりあえるかなーって思ったのにな。
…なんてねっ」
[”お人形”を見たまま、それでも臨戦態勢は崩さない]
[懐かしむように微笑――残念ながらミッキーの肉体ではそれは微笑に似た表情の歪みにしかならなかったが――して、ゆっくりと言う]
「押入れ。
予備のお布団をしまってた、階段横の押入れ。
よく二人で隠れてた――」
[あれはまるで、寄り添いあう一対の勾玉のようだった]
あら? 女性に年齢を聞くのは失礼ではなくて?
[あえてそう言いながら、頭の中はフル回転させていく。
殺人鬼を育成する側。という事は、少なくてもリリスの宮の裏と同様の組織団体だろう。いくつか想像できるが、今はそれが問題ではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
一番の問題は、彼奴が...のことを正確に把握しているという事実だけだ]
(抹殺認定、だな)
[...は、隙あらばハンマーで潰すべく、柄を握る手に力をこめた]
[”彼女”にしてみれば、つぎはぎの身体から引き出す遠いわずかな記憶の、そのさらに彼方。けれど、大事なものは薄れないから]
「楽しかったね。温かかったね。幸せだったね」
[今も覚えている。あの暗闇の優しさを。
押入れに閉じこもってさえいたら、世界に二人きりしか存在していないかのような錯覚さえ出来た]
[答えに──力を抜く][知らず、涙]
お姉ちゃん。
["お人形"の陰から離れ、"姉"の元へ]
[子供の仕草で抱きつく]
大好きだった──。
「……なんか見たことあると思ったら、そうか。
レリア、あの頃のわたしと同じ髪型、してるんだ」
[寂しそうな眼差しでラボラトリを見つめ続ける幻影の少女を見ながら呟く]
うん。よく、似てる。
["姉"の視線─シャーロットの視線と順に辿り、思い出す]
この中。何かがあるの。
隠してあるの。
[顔を拭い]["お人形"の傍へ戻る]
[扉に手を当て]
開けようとしてるんだけど、
結構厚くて。
修道女 ステラが「時間を進める」を選択しました
[駆け寄る明蘭と抱き合おうとして、気づく]
「え、待って。この身体じゃ明蘭には…」
[ミッキーは曲がりなりにも男性である。その醜い身体に大事な妹が触れることへの不安と、嫉妬。
…でも]
「あったかい、ね」
[懐かしい体温がじわりと染みた。冷たい、屍体のつぎはぎに]
[離れてしまう明蘭の身体。薄れる温もりが寂しい。
しかし、扉を見てはっとする]
「…忘れてた。ごめんミッキー」
[扉のそばに歩み寄って]
「お姉ちゃんも手伝うよ」
[そう言って毒指を突きたてようとするも、さっきと違って指は壁に食い込みさえしない]
「…また、入れ替わりか」
[クナイの手練を思い出した代わりに、ChaosBloodの効果が失せてしまったのだと思い当たる]
「……君。どこでそれを知ったのかな。
なんでそれを知ってるのかな?」
[震える声――グレンが持つ包丁に篭る力が強くなる。
混乱――抱きしめる力も強くなる。]
「──……な、んで?」
[排除――Chaos Bloodの血――ざわざわざわざわ。
右手――包丁
左手――背中からマシンガンを下ろし、ぶゆんとベルトを回して、左右ともに―― / \ に構え。
緩慢な動作――振りかぶる包丁。]
「女性に年齢を聞くのは失礼ではなくて?」
[アーノルドはそれを奇妙に稚拙なしゃべり方だと思った。
女性と名乗るにしては子どもっぽい。何処かで聞いた台詞をなぞっただけの様な。]
恐らく13〜15歳の間だろう。
16年以上、リリムの宮の子どもが長生きしたと言う話は聞いた事が無い。
[カビのもやが視界に入る。
少なくともアーノルドは完全に植物化している訳では無い。あれを浴びるとどうなるのか。]
──と、カビも困るが時間も無いな。
グレン君が今頃、どうなっているか。
少しなら浴びても構わないだろう。
[ステラに、] 差し当り、君の片腕が欲しい。
シャーロットの分は後で良い。
──グレン君の分だ。
[不意うちで。カビが飛ぶのは構わず、ジャングルジムに乗るように、ステラのハンマーの十字部分に飛び乗り、鋭利な針状指先をステラの腕に突き立てようと──]
["姉"の様子を不思議そうに見ながらも、今は扉を開けることに集中]
何が入ってるのかな。
何があるのかな。
"お人形"も手伝──えないか。力がどのくらいかわかんない。
パンだったらあけられたのかな。美味しそうなフランスパン。
もう無いけど。
[じゅう、と][血が扉を溶かしていく]
[感覚がおかしい。いや、おかしいのはカビの方。
カビは、ナサニエルから養分を吸い上げていた。
……混合剤を吸い上げているようだ。]
なんだ……言うことを聞かな………。
[蠢くようにカビが増殖を始める。
現段階で、どのような影響がナサニエル自身に
あるのかは、実感はしていないが、
カビは顕著に”おかしい”。]
――2階・アーノルドのラボ前――
「あはは、すごいすごい。
やっちゃえ、明蘭」
[明るく言いながらも目には哀しみの色]
「――すごいね」
[あの人は妹の能力をこれほどまでに増大させてしまった。わたしが一人で家を出た、そのせい?]
「ほんと、すっごい」
[感嘆の声は寒々しい]
「差し当り、君の片腕が欲しい。シャーロットの分は後で良い。──グレン君の分だ」
[その台詞に思わずニヤリと口を歪め]
それだと今は1本でも、最終的には2本に――
[台詞は最後まで言えなかった。
不意打ち気味に、しかもハンマーに飛び乗ったアーノルドに対して意識を集中していたにも関わらず反応が遅れた。
そのため盾代わりにしていたハンマーヘッドに添えていた腕を引くタイミングを逸してしまった。
鋭い爪は深々と肩から二の腕までに突き刺さり、そのまま切り裂いていく]
クゥ!
[どれだけ殺人狂であろうとも、体を傷つけられれば痛みもする。
口から反射的に苦痛が零れる。
それに構わず、...は身を捻りながら膝から力を抜いて体を落とした。
ズルリ。
と、爪が引き抜かれる感覚が筋肉を伝わる。
抜け落ちた爪についた血から、自分の腕が8割切断されたと推察するや、ハンマーの柄のジョイントを外し、杖へと切り替えた武器を持ちながら床を転がった]
(右腕損傷。破損レベルはかなりやばい。即時再生が必要)
[背中の皮膚と僅かな筋繊維のみで繋がった右腕を視診して、杖を持ったまま左手でアンプルを一本取り出すと、即座に飲み干した。
瞬間、破損した右腕からじゅうじゅうと煙が噴出し、細胞の一つ一つが生きた蛇のようにうねりながら、切り裂かれた己の半身を求めて動き出す。
だが、再生と同時に副作用が発生した。
短時間の連続服用のせいで身体内部から猛烈な熱が発生し、痛み以上の苦痛を伴った。
悲鳴が落ちる。
同時に鮮血も]
[感嘆の声にどこか誇らしげに微笑][その裏には気づかない]
あと、ちょっと──。
[言ったところで、突き抜ける感触][掌に空気の流れ]
[勢いのまま、扉に顔をぶつけてしまう][ギィ][重い音]
いたた……、鼻血が。
開いたよ。開いた。
何があるのかな。
[空いた手で血を拭い取り][抜いた腕で扉を押し開け]
[*中へ入った*]
[このままでは腕を持っていかれるだろう。
目玉程度であれば再生するのは訳は無い。再生箇所が小さいからだ。しかし、腕のような部位になると、くっつけていなければ再生は不可能だ。
...のような職業に片腕がなくなるのは致命傷だ。あまつさえ、アーノルドは二人の名前を口にした。両腕もっていかれてはそれこそ組織だけではなくこの国では生きていけない。
どうする?
湧き上がる熱を必死に抑え込むように蹲りながら、まとまらない思考を動かす。
と、揺らぎ始めた視界に、アーノルドとは違う足を見た]
せ、正義の――味方! ぼんやりするな!
[それ以上は口に溜まった血が多く、話す事ができない]
[声に呼応するように、スクリと立つ。
まるでカビの塊がもぞもぞ動いているような。]
う……うぐぅ………。
[カビの重さで、動きが緩慢になっている。
ただの蠢くカビの塊。増殖増殖増殖。]
[背中に温かさ――引き止められたので停止。]
「じゃあ──しつもん。
本当にお姉ちゃんなら、知ってること。
[暫くして幼い声。]
「僕とお姉ちゃんの、いちばんの場所。」
[安堵――目の前の人物に駆け寄る。
涙――泣き腫らした後にまた傍らに。頭が揺れる。
扉――溶解してゆく。]
「"お人形"も手伝──えないか。
力がどのくらいかわかんない。
パンだったらあけられたのかな。
美味しそうなフランスパン。
もう無いけど。」
[右手――軽く包丁を上げてみる。
細い柄――足りない。
扉の溶解――後ろをついてゆく。背中を*守るように。*]
[痛みがない。カビのクッションのせいではない。
どうやら、彼の体が何かおかしくなっているようだ。]
た…すけ…て、ホッパー…マス…ク……
とか、言ってみたら…どうなん…だよ…。
[声を振り絞る。自分の体が、自分の勝手知った
ものではないような感じ。]
[変化を起こしたカビ──蠢く様に増殖した黒くおぞましい塊が飛来する。完璧な角度で白い輝きを見せるシャツとシルバーグレーのスーツの表面はカビをも滑り落としたが、カビはアーノルドの左顔面を襲う。
カビの向う側からやってくるブルーチーズを更に饐えさせたような臭いに、思わず鼻に皺を寄せたアーノルドの左顔面が、その鼻を境にしてカビによってデロリと崩れ落ちた。]
ッ、ンググ!
…ッ、面白い…変化だカビ仮面君!
[崩れた肉によって視界が遮られる。目の前にもげかけたステラの腕がぶら下がっていると言うのに!
アーノルドは、自らの爪で顔面を抉り、今度は着地した壁を蹴って、ステラを追う。
近くでジュワワワと言う増殖したカビが顔肉を喰らう、強烈な酸で溶ける音が響いた。それだけでも、カビは増殖しながら威力を増しているらしい事が分かる。]
──今ッ!
私は、動脈血が必要なんだ、お嬢ちゃん!
[増殖してナサニエルの方から四方へ広がるカビが、恐ろしい勢いでアーノルドの足にも絡まろうとしていた。
アーノルドの顔面から緑色の半透明の液体が噴き出し、カビ、肉、血と混じり男の顔を恐ろしい形相の変化させる。
その顔でステラに覆い被さる。
──アーノルドはもげかけ鮮血に塗れたたステラの腕を掴んだ。
そのまま、力を込めて────引き抜こうと。]
[遠く遠くから物事を見ているような……そんな感覚に陥りながらも、...の耳はナサニエルが倒れる音を聞き逃さなかった。
熱に浮かされる頭の中で危機感が警鐘を鳴らす。それにせっつかれるように、ふらつく体を壁に押し当てながら*何とか立ち上がった*]
ふ……、言わせて、みろ……
[再生途中の腕を掴まれる。
しかし、彼女にメイとグレンを相手にした時のような力は今は出せない。
それでも彼女は、最善と生き残るためにあえて一歩踏み込んだ。
ふらつく足で床を踏みしめ、アーノルドの胸にトンと肩を当てるようにして一歩前に出ると、守るのではなく至近距離から足首-膝-股関節-腰-肩-肘-手首と全ての回転エネルギーを伝達させた突きをアーノルドの顎へと放つ!]
………強情な…女だなッ!!
[カビの塊の中から、ホッパーマスクが立ち上がる。
マスクのこめかみにあたる部分が破れ、出血している。]
クソ親父の…見よう見まねだがな。
[痛みを感じない。それに、5時間少々の後には
彼は彼でなくなるという。それならば。
「*裏返って*」いた。]
――The BabyLon Where?――
ここは、何処――なんだ?
ぁ……?
[ 殺された瞬間の格好で――死んだ囚人達が――殺人鬼――生きている囚人達――を見ている。あるものは硝子の中の平面に映りこんで――あるものは、壁に寄りかかり――更には微塵となった肉としてものとして浮かんでもいる――<<ああ、そうか。これは【 霊 】なのだ――。>>――――グレンに対して手を振る誰か――棒手裏剣が頭に突き刺さったインビジブル。グレンが殺したというのに、一足先に辿りついた旅人が、後から来た旅人をビール片手に歓迎するように手を振る。
誰かが講釈を垂れる――。
この地、この元給水塔――The BabyLonは、1つの装置である。禁書図書館という誰も立ち入れない鎖の時代を経て、政府はこの建物を手に入れた――――君達は、そして政府すらも知るよしがない。
我々は、この塔の扉が再度外側へと開かれない限りは、解放されないのだと。――それはつまり、囚人か政府側かが生き残り、1Fに外の空気が流れ込む時――。]
[アーノルドの顎にステラが現状の──渾身の力を込めた強烈な打撃がヒットする。当然の様に顎骨が折れ、アーノルドの躯は後方に吹っ飛ばされる。
──ステラの腕を握りしめたまま。
筋繊維がブチブチと千切れ、更に血が飛散する。
ステラの腕がもげた。
床に後手をついて倒れたアーノルド。
髪は乱れ──顔面は顎の破壊と飛散したステラの血で腐り、更に崩れ──もはやアーノルドの部下が見ても、顔で彼を判別する事は難しかっただろう。
アーノルドの両目が無事なのが不思議だった。]
[ナサニエルが立ち上がる音が聞こえる。
此処で更に彼を相手にしていては身が持たない。
アーノルドは血混じりの唾液を素早く脇に吐き捨て、]
────否、腕で無くとも構わない。
むしろ、本体の方が都合が良いさ。
[床を蹴ってまたステラの方へ飛ぶ。
引き千切ったステラの腕で、ステラの鳩尾を──腕が壊れる程に強く打ち付ける。
そのまま、壁にぶつかる様に倒れるステラを持ち上げ──。アーノルドはステラを抱え*走り出した*。]
ここは…3Fと4Fの狭間か――。
[そこで気づいた。インビジブルの身体<屍体>はそこに転がっているのに、俺の身体は――――]
メイ・ランツァ?
[記憶を辿り最後に居た気がする場所へ*向かう。*]
[体がまともに動かない。
アンプルの作用もあるが、治りかけていた腕を再び千切られて、出血が激しいからだ。
しかし、それでも聞こえてきたアーノルドの呟きに、その後の自分の体がどうなるのか。予想がつかないほど抜けていなかった。
先程は一瞬気を失った。
だが今は気を失っている時間は無く、そしてもう一本アンプルを使わなければ遠くない時間で殺し合いではない中で死んでしまうだろう。
それならば闘いで死ねるよう、文字通り全てをかけるべきだ。
...は若干痛みがひいた左腕を動かし、アンプルを一本取り出すと、アンプルのケースを噛み砕くように飲み込んだ]
[ドクン――!
体中に流れる血液自体が脈動した。
超速再生を行うために全ての細胞が活性化し、心臓と脳へ活力を強引に注ぎ込む。
死んでいた瞳に光が戻った。
と、同時に自分を抱えているアーノルドの腕に足を巻きつけると、体を反らすのに合わせて、腕をへし折った]
─ 2F / ラボ ─
くらーい。でも明るいね。
[薄暗いラボの奥][緑と白の照明]
[チューブにつながれた蒼髪の少女]
へんなとこ。
[撫でるように器具の一つ一つに触れ][少女を見遣る]
シャーロット。つぎはぎ?
ミッキーと一緒だ。
[ねえ?とミッキーに微笑みかける]
["人形"は見るともなしに少女を見詰めている]
――The BabyLon・2F/Labo――
[程なく。グレン自身の身体は見つかった。が、]
―――え、あ……おい。
お前―――っていうか、俺。
ちょ………、
[動いている。]
あの…その……ああ!くそ!!!
[帽子を掴んで床に投げる。]
はぁ…はぁ……結局、俺はメイ・ランツァの人形ってわけか。自分の身体――いや、屍体が勝手に動いているのを見るのはぞっとしない。
[左腕の肘と背中を壁に寄りかからせ、右手の親指と人差し指+中指を額にあてる。グレンが死んだ時の姿――霊体のグレンにも動き回っている"お人形"と同様――脇腹と右の二の腕に縫い目がある。]
シャーロット、まだあそべない?
これ外しちゃだめっぽいし。
シャーロットの"本当のパパ"があそべるようにって治してるんだよね?
["お人形"に訊ねるが、返答はない]
シャーロットもおにんぎょうさんと同じにすればあそべるのかな。
おにんぎょうにすれば、一緒にあそんでくれるかな。
[裂けた服の内から賦活剤を出し、それと少女を見比べる]
おにんぎょうさん、ちょっと肩貸して。
[命じると"お人形"はす、と腰をかがめる]
[彼女はそこによじ登り、肩に納まるとナイフを引き抜き]
────っ。いたた。
良いよ、立って。
[些か深めに、腕に傷][滴る血が、所構わず腐らせる]
["お人形"はそろりと立ち上がる][繋がれた少女と同じ目線に]
シャーロット。
おともだち。
[微笑むと毒血を混ぜた賦活剤を口に含んだ]
[微笑み][血の失せた少女の白い唇に][そっと重ねた]
──2F 何処かの部屋──
[扉の開閉で自動点灯しない──薄暗い部屋にアーノルドが踏み込んだその瞬間に──、ステラはアンプルを使用したらしい。
ステラの身体がドクンッと音を立てて波打ち、その目が開かれる。瞳孔の開ききったステラ目とアーノルドの視線が合う。]
(-──アンプルか?-)
[そう思った瞬間に、ステラの身体が大きく反り、アーノルドの腕はミシッと言う嫌な音を立てて簡単にへし折られた。
アーノルドは一瞬、鼻に皺を寄せただけで、苦痛の声を上げなかった。痛みを感じなかったわけでは無いのだが。
実のところ、アーノルドは苦痛には慣れていた。何故なら、アーノルドも研究者になる以前は、少年時代から長く職業殺人鬼として生きて来たのだから。
アーノルド腕がだらりと垂れ、活性化したステラを取り落としそうになる。]
[今、さっき通った廊下で目撃した──。]
[● 黒いインクの海//こびり付いた指紋/G lenから ●A rnold への伝言。 ●
●2時間38分19秒。
──それが経過した時間だ●。
──…グレンはメイ・ランツァの殺害に<失敗>したらしい。]
(-腐食鬼化は、血主の側でむしろ加速化するだろう-)(-腐食鬼化は、血主の側でむしろ加速化するだろう-)(-血清を今から作り届ける事はすでに絶望的だ-)(-血清を届ける事はすでに絶望的だが──?????-)
[背後で扉が自動的に閉まる重い音。
薄暗がりの中、手近な場所に見える大きな台に、アーノルドは反対側の腕で取り落としそうになる重力に任せ、投げ飛ばした。
ブラブラと揺れる腕を遠心力で動かす慣れた動作。
針の様に伸ばした指先で、左手の先端──枝先の様な部分を千切る。(本来は拘束テープや包帯に類する布を使用するのかもしれないが)
千切られ、再生しながら延びようとする緑色の蔓でぶら下がった右腕を無理矢理に固定した。]
勘違いしないでくれ。
私は、君を殺す気は無い。
と言うより、殺しているだけの時間も無い。
私自身の腕を損傷している場合でも無い。
また、洗脳下にある君を説得する気も無い。
何故なら、君をこのバビロンに廃棄した「リリムの宮は」、特殊洗脳の専門機関で、私は専門外だからだ。
血と、今使ったアンプルを数本渡してもらう。
――二階・廊下――
[そういえばナサニエルとステラにラボが見つかったことを知らせなければ、と思い出す。
待ち合わせの印をつけた壁はどこだったか…辺りを見回す。どこかから爆発音が聞こえた気がした]
「あれ、明蘭。今なにか音がしたよね?」
[繋がれた少女にも、その傍らに近づいた明蘭にも気づかぬまま話しかけた]
呼んだ、お姉ちゃん?
[楽しそうな声音で、"姉"に答える]
ねえ、お姉ちゃん。
お人形が一人増えるよ。
僕のおともだち。
ねえ?
[振り返り"姉"に声をかける][その間にも、少女は"変質"していく]
「シャーロットの"本当のパパ"があそべるようにって治してるんだよね?」
[メイ・ランツァの問い。]
はぁ……。
[天井を見上げて肩を竦める。屍体の方は、ゆら、と頭を振ったようだ。]
「おにんぎょうさん、ちょっと肩貸して。」
[命令――腰を屈め、人形使いが登るに任す。
「良いよ」――小柄な身体を背に。近づく白い二対の貌=メイとシャーロット/レリア]
お前――というか俺、そんなにメイ・ランツァの事が大切なのか。
[グレンは、屍体の赫い渦巻きの目をじろりと睨みつけた。son of a bitch<クソッタレ>]
「お人形?」
[何のことか、と部屋の中に踏み込んで絶句する]
「…レリア」
[鞄の中で花のように咲っていた面影はどこへやら。日の光に耐え切れずしおれていく少女。
しかも。
その全身に広がり行く”変質”の色]
れり、あ…!
あはは。ねえお人形、君のお友達が増えるよ。
お姉ちゃん、僕のお友達だよ。シャーロット。
……レリアじゃないよ?シャーロットなんだって。
お人形が教えてくれたの。本当のパパがそう言ってたんだって。
ドクター、本当のパパじゃなかったんだって。
シャーロット。
これで一緒にあそべるね。
[中空に浮かぶ"彼女"に視線を送る]
[その表情は蒼髪に隠されて][気づきもせずに、笑う]
[ねじ伏せられていたミッキーの意識が、ぐるぐると渦を巻く。
甘い毒の血のにおい。くらくらと酔ってしまう]
[ラボラトリ。無数の管。薬品の刺激臭。不恰好な硝子の
子宮。
これは、ミッキーという存在にとって、最初に見た景色にあまりに似ていた]
なに、を、した?かおすぶらっど。
な、なに、なに、を…。
[意識の片隅で、レリアが悲痛に身をよじる様を感じた]
だめ。れり、あ、は…。
[殺すつもりがなくとも、血やアンプルを渡した時点で、組織から確実に抹殺指令が発令するのは確実だ。
投げ飛ばされた状態から即座に体を回転させ、無難に着地する。
骨を折った拍子に、そのまま骨髄内を走る神経まで断ち切るつもりでいたが、どうやらそこまで折るのは難しかったらしい。
内側から沸き起こる膨大な熱量。
それを精神力だけでねじ伏せると、手にした柄を左腕と同じ高さで水平に構えた]
アーノルド・デ・ラ・ロッチャ。
我がリリスの宮の戒律。そして啓律を犯す忌むべき者と認定する。
……後、何か勘違いをしているが、洗脳があろうとなかろうと、今私自身は望んでこの仕事を行っている。その楽しみを奪おうとする者は、我が身の元で安らかに眠れぬと知れ
シャーロット、だよ。
僕の血をあげたの。ドクターに貰ったお薬と一緒にね。
ほら──
["お人形"を見下ろし]
このおにんぎょうと一緒になるんだよ。
綺麗なお人形でしょう?シャーロットもこうなるの。
ねえ──、、、
[ミッキーの身体に力が入らない。血の香りに酔って、足がもつれて。意識が暗く重く渦を巻く]
そのこ、れりあ。
しあわせに、かばん、の、くら、やみで、ねむってた。
[低く暗い声は、鈴のようだったメイの声とは似ても似つかない]
かおす、ぶらっど。
やめろ。しあわせ、な、ねむりを、ころす、な!!
[少女へ歩みよろうとするChaosBloodを止めようとする。しかし、動きは緩慢]
殺さないよ。お人形にするだけ。
一緒にあそぶんだよ。
[ミッキーの引き止める腕をするりと抜けて]
[少女に腕を伸ばす][緑と白の照明の下]
[ぶちぶちとチューブを剥がして行き]
あそぶのに邪魔なものは要らない。
[ぐらり──支えを失った体を抱きとめる]
ねえ、シャーロット。
起きて。あそぼう?
[声をかけると、少女の瞼が小さく震え──]
その、こ、は、めざめたく、ない。
[ミッキーが必死になるのは、滑稽で理不尽なことだった。
鞄の外に出されたくなかったミッキー自身を、レリアに投影しているだけ。身勝手な自己憐憫。
だから]
う…あ、……だ、め………!
[人工羊水に繋がっていたチューブさえ引き剥がされ、レリアの衝撃にシンクロを起こす。
よろめいてがくり、と膝をついた]
["少女"が、ほう、と息を吐く][華やかな造花の微笑み]
おはよう、シャーロット。
["少女"の手を引き、立ち上がらせる]
[膝をつくミッキーを見下ろして]
ミッキー、お姉ちゃん。
お友達、出来たよ。
[嬉しそうに、楽しそうに][くすくす笑う]
[二体の"お人形"を交互に見上げる]
行こう。僕のお人形さんたち。
あの女性<ヒト>を殺さなきゃ。
シャーロットのパパも探さなきゃね。
喜んでくれるよきっと。
楽しみ。楽しみだね。
[明滅する意識。沈み行くミッキーの自我と、浮かび上がるメイの自我。
《勝手に出てこないでってば。
わたしはまだ、明蘭と大事な話をしてるの》
――浮かび、沈む。意識の中はまるで混沌の海。
《まー、お説教できるほどのお姉ちゃんじゃないんだけど。でも、ね》
――ミッキーがゆらりと立ち上がる]
「お人形遊びは、子どものすることだよ。明蘭」
[少女人形へ向けてクナイを投げるが、忠実な"人形"――グレン――がそれを払いのけようとした]
ごくつぶし ミッキーは、修道女 ステラ を能力(占う)の対象に選びました。
君が、君の意志だと信じている──<楽しみ>とやらが最初に刷り込まれた意識だね。
殺人淫楽症に仕立て上げるやり方だ。
君は君の意志だと信じている。
[立ち向かって来る殺気が増した。だが、これ以上ステラとやり合っている時間は本当に無かった。
グレンとは約束をしている。約束を守るつもりで居る。秒刻みの正確な時間をアーノルドは時計を見ずとも理解している。]
「お人形を、増やすの?きりがないよ。
あの人が――パパがわたしにしたみたいに、明蘭にしたみたいに、みんなみんな、明蘭のお人形にしちゃうの?」
[そう問いかけるメイの意識は知らない]
「せっかくパパのそばを離れたのに、なにしてるの、明蘭」
[明蘭があの人を殺したことを知らない]
[折れた腕の先に本来の感覚は無い。痛みとまだ腕があるような奇妙な感覚がある。作業をするなら指先を折って繋いだ植物の方で操作する方がまだ使い勝手が良いだろう。
重みが変化していないので、左右のバランスはまだ取りやすい。]
(──アンプルの成分は大まかに理解しているはずだ。)
[──だが腕の損失とアンプルを得るために再戦闘に入る事によるタイムロスは?]
(あの男も此処に来るだろう。
腕を拾いに行った方がはやい。)
──壊すの?僕のお人形たちを。
[クナイが室内に硬い響きを立てる]
[その音に重ね、低い声音]
僕のお人形、壊すって言うなら。
お姉ちゃんでも許さないよ。
[矛の先を"ミッキー=姉"に向け]["お人形"が庇う形で半身に立つ]
["お人形"がマシンガンを放つ][轟音]
[開け放した廊下にまで反響][同期して、彼女は跳躍]
パパは死んだ!僕が殺した!
誰もいなかった!誰も誰も誰も!
お友達も誰も、僕の傍にはいなかった!!
壊させない──!!
[濁った叫びはどこか悲痛に]
[その頭を薙ぎ払おうと、矛を振るう]
[やがてグレンはLaboを後にすると、廊下に出た。帽子をキチンと被る。]
他の――殺し合いでも見て回るか。
あばよ、俺の元相棒――。
[グレンはLaboを振り返る――従順なる僕と化したグレン・リズムの屍体に別れを告げるために。]
―――お前はまた。
[厭<あ>きれた。]
[舞――弧をえがくように包丁を上から下へ一閃。苦無を払いのけている。]
俺<お前>は――先生に教えられた動きを未だ覚えているのだな。
[いや、あの動きはどちらかといえば、先生の「旦那」の動きだ。一度、家に遊びに行った時に危うく殺されかけ、その後おやつを食べてから、教えてもらった動きの通り――。]
「およ?
ケンカ?ああ、うん。そうだね」
[うんうん、と頷きつつクナイを翻す。悪鬼の超スピードとメイの手練で弾丸を叩き落として、にやり]
「ケンカで決めるのはいいかもね、話が早くて、さっ!」
[二本のクナイで矛を真正面から受け止めようとする]
―2F―
[ステラを抱えたアーノルドを追うも、
活性化がまだ本調子ではないようだ。
見失ってしまった。]
ステラッ!!ステラァァァァァァァァァ!!!!
[周囲に響くばかりの大声で、名を呼ぶ。
握った拳からは、黒に混じり赤が滴る。]
学生 メイが「時間を進める」を選択しました
「殺し、た…?」
[驚愕に揺れる声。クナイの一本は払い飛ばされた]
「そんな、あいつは。あいつだけはあたしが殺そうと思ってたのに!」
――The BabyLon・2F――
銃は無粋だと――俺が思っていたのも先生の影響だったのだろう。
[ 銃の使い方は先生に習った ]
[ 屍体――グレンの身体が、メイ・ランツァとシャーロットよりも半歩前に出て、正中線を見せない横向きの格好でマシンガンをぶっ放す。
上空を跳ぶメイ・ランツァ――直線の弾丸の攻撃と、上からの曲線をえがいた矛の交差地点=ミッキーが立つ場所。]
[一つは弾き飛ばしたが]
[斬撃は受けられ、中空で一瞬の静止]
そうだよ、僕が殺したの。
[どう、とミッキーの分厚い体を蹴り距離を取る]
[→≪"お人形"─ミッキー─メイ≫]
逃げたのに、お姉ちゃんがそれを言うの?
自分だけ逃げたお姉ちゃんがそれを言うの!?
[低い姿勢。矛を振りかぶり、一直線]
["お人形"が援護。対角線からクナイを落とそうと乱射]
邪魔だァッ!!
[目の前に立ちはだかる大男。
金棒を振りかざしている。]
今の私の前に…正義の疾風の前に
立つんじゃあないッ!!!!!!
[顔面に拳を一閃。スイカのように砕け散る。]
どこだァァァァァァ!!!!
[大声で呼び、走り回る。]
[水平に構えた柄をそのままの高さのまま背中越しまで腕を回転させ、関節の限界まで来た時点で一旦止める。
アーノルドとの間合いは約4Mといったところか。
一息で相手の間合いを蹂躙し、侵略し、支配しつくした上で致命的な一撃を与えなければいけない。
選択したのは――]
はぁぁぁぁぁ!
[全身のバネを利用した柄の投擲!
柄とはいえあの超重武器を支える柄である普通の棒よりも遥かに殺傷能力は高い。
柄が手を離れたと同時に、彼女も奔る。
アーノルドの動かぬ腕に向けて鋭い蹴りの一撃を放つ――!]
村長 アーノルドは、冒険家 ナサニエル を能力(襲う)の対象に選びました。
[扉の向こうからナサニエルの声が聞こえる。奔りながら、万全を期し、自分の回復を考えて彼の望むように呼んでやろうと内心でほくそえんだ]
こっちだ! ホッパーマスク!
「くっ。
家を出るとき、あいつを殺してから行かなくちゃいけなかった!」
[言いながら、黒い毛皮に一瞬で身を包む。
ぽむ、ぽむっ!
不規則に、でたらめに黒い鞠が弾んで、まるで、矛を折ろうとするかのよう]
「わかってる。お説教なんかする資格、ないよ」
[殺らなくちゃいけなかった。たとえ、あの時、明蘭があいつを庇ってたって]
「…明蘭。お人形は、誰の、代わり?」
―2F/どこかの部屋―
そぉぉぉぉこぉぉぉぉぉかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
[扉をバンッと開け放ち、中に入る。]
ステラ……ヒーローが助けに来たぞッ!!
[ステラを放り投げた台座──ステラのすぐ後ろにある──はX字型をしている。つまり拷問台だ。台に彼女を拘束するにはリスクが伴うが──あの型番の拷問台なら──、
じわりと、ボタンをある方向へアーノルドが動いたその時、柄が鋭い勢いで投擲された。アーノルドは僅差でそれを避ける。ガシャァアアンと言う大きな音。
拷問台が立ち上げるボタンではなく、電流のボタンがONになる。]
[振り向く暇は無い。ステラが飛んで来る。
アーノルドは対抗はせず、避ける事を最優先した。
──扉が閉じている。どの隙をついて逃げれば?]
[活性化が、ホッパーマスクの筋肉に追い付いていない。
腕を回す際、筋肉がブチブチと裂けていく。]
オォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!
[雄たけびをあげながら、拳を突き出す。
筋肉の裂けるイヤな音。]
ブラァァァァァァァックサァァァイクロォォォォォォォン!!!!
[ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ──!]
[更に、ナサニエルの後ろから。
マシンガンの音に続いて、手榴弾が部屋に投げ込まれる。
ナサニエルがポーズを決めている後ろでまた自動的に閉じようとした扉が、缶切りで切った缶詰の様なギザギザの切り口を見せて吹っ飛ぶ。
赤いファスナーが巻き付いた奇抜なデザインの衣装を着た女が、同じく赤いファスナーのびっしりとついた黒いバンドで全身を拘束された男を引き摺って、部屋に乱入してきた。──拘束された男はうなり声を上げている。何処かで見覚えが有るそれは、ステラ達を追っている時にアーノルドが混合剤を打ち込んだ男だった。
既に死んだような目。グレンよりも早く腐食鬼化が進んだらしい。]
[厚い毛皮に阻まれて、矛はもろく折れ飛ぶ]
[すばやくナイフをその手に持ち替え、構えて]
[もう片方には、矛の柄]
僕の──
[続かない]
[歩が悪すぎる戦況][ぎゅう、と唇をかみ締めて]
お人形!シャーロットを守って!!
あの女性<ヒト>と、"パパ"を探して!!
[突進][子供の仕草][闇雲に]
「あたしのダーリンをどうしてくれるのッ!
あんた、血清がどうとか言ったでしょッ!!
聞こえたのよ、ねえ、それを寄越しなさいったらッ!
それとも、そっちの女が持ってるのッ?」
[この男はもう戻らない、とアーノルドはつかみかからんばかりの至近距離に詰め寄って来た侵入者達をきわめて追い詰められた状況で冷静に見る。
動けない男の方に、手早く種子を植えた。]
彼女(ステラ)は君達がくい止めてくれ。
[血飛沫を上げて爆発的に成長するエメラルドグリーンの植物。一瞬で男を肉塊に変え、恋人にマシンガンを向ける事が出来ない女を巻き込む。そのまま、緑の触手は新鮮な肉を求めて室内を高速で伸びる。]
[黒い毛皮の鞠が解けて、援護のお人形からマシンガンを奪い取ろうとする。元のグレンよりは戦闘能力が落ちるようだ]
「言わなくても、いいけど」
[レリアをちらりと見て、奪い取ったマシンガンを明蘭に向けた]
[轟音]
ヌォォォォォォォォォォォッ!?
[ブラックサイクロンを撃った後の硬直で、
吹き飛ばされた扉の衝撃をモロに受ける。]
クッ…正義のヒーローに不意打ちとは悪めがッ!!
[腕を振り上げ、侵入者にオーガハンマーを繰り出す。]
――The BabyLon・2F――
どんな武器であっても、フランスパンに敵う殺傷武器はないが。
[屍体――平行移動。だが、やや弧をえがく。対角線からミッキーのクナイを持つ手を狙い掃射。]
『――』
ゾンビであっても、綺麗ものは綺麗だな――。
レリア=シャーロット。
[一瞥し、瞑目して呟いた。]
[逃げ行くお人形たち。その行方を考えるより先に、手に手をとって走る姿が胸に突き刺さっていた]
「自分が絶対正しいなんて、言えないよ。でも、あんたには大人になって欲しいの!」
[空になるまで打ちつくしたマシンガン]
[構えて、殴りかかる]
[額──肩──胸──太腿──腰][灼熱]
[吹き飛ばされ、室内に転がる]
あはは。
[何故か、笑いが零れる]
……負けない。お姉ちゃんには。
[最後の一本を取り出し][蓋を跳ね上げ、一気に呷る]
「お人形!シャーロットを守って!!
あの女性<ヒト>と、"パパ"を探して!!」
[暗闇――
メイ・ランツァの声が室内に響き渡る――――。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新