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[背中に温かさ――引き止められたので停止。]
「じゃあ──しつもん。
本当にお姉ちゃんなら、知ってること。
[暫くして幼い声。]
「僕とお姉ちゃんの、いちばんの場所。」
[安堵――目の前の人物に駆け寄る。
涙――泣き腫らした後にまた傍らに。頭が揺れる。
扉――溶解してゆく。]
「"お人形"も手伝──えないか。
力がどのくらいかわかんない。
パンだったらあけられたのかな。
美味しそうなフランスパン。
もう無いけど。」
[右手――軽く包丁を上げてみる。
細い柄――足りない。
扉の溶解――後ろをついてゆく。背中を*守るように。*]
[痛みがない。カビのクッションのせいではない。
どうやら、彼の体が何かおかしくなっているようだ。]
た…すけ…て、ホッパー…マス…ク……
とか、言ってみたら…どうなん…だよ…。
[声を振り絞る。自分の体が、自分の勝手知った
ものではないような感じ。]
[変化を起こしたカビ──蠢く様に増殖した黒くおぞましい塊が飛来する。完璧な角度で白い輝きを見せるシャツとシルバーグレーのスーツの表面はカビをも滑り落としたが、カビはアーノルドの左顔面を襲う。
カビの向う側からやってくるブルーチーズを更に饐えさせたような臭いに、思わず鼻に皺を寄せたアーノルドの左顔面が、その鼻を境にしてカビによってデロリと崩れ落ちた。]
ッ、ンググ!
…ッ、面白い…変化だカビ仮面君!
[崩れた肉によって視界が遮られる。目の前にもげかけたステラの腕がぶら下がっていると言うのに!
アーノルドは、自らの爪で顔面を抉り、今度は着地した壁を蹴って、ステラを追う。
近くでジュワワワと言う増殖したカビが顔肉を喰らう、強烈な酸で溶ける音が響いた。それだけでも、カビは増殖しながら威力を増しているらしい事が分かる。]
──今ッ!
私は、動脈血が必要なんだ、お嬢ちゃん!
[増殖してナサニエルの方から四方へ広がるカビが、恐ろしい勢いでアーノルドの足にも絡まろうとしていた。
アーノルドの顔面から緑色の半透明の液体が噴き出し、カビ、肉、血と混じり男の顔を恐ろしい形相の変化させる。
その顔でステラに覆い被さる。
──アーノルドはもげかけ鮮血に塗れたたステラの腕を掴んだ。
そのまま、力を込めて────引き抜こうと。]
[遠く遠くから物事を見ているような……そんな感覚に陥りながらも、...の耳はナサニエルが倒れる音を聞き逃さなかった。
熱に浮かされる頭の中で危機感が警鐘を鳴らす。それにせっつかれるように、ふらつく体を壁に押し当てながら*何とか立ち上がった*]
ふ……、言わせて、みろ……
[再生途中の腕を掴まれる。
しかし、彼女にメイとグレンを相手にした時のような力は今は出せない。
それでも彼女は、最善と生き残るためにあえて一歩踏み込んだ。
ふらつく足で床を踏みしめ、アーノルドの胸にトンと肩を当てるようにして一歩前に出ると、守るのではなく至近距離から足首-膝-股関節-腰-肩-肘-手首と全ての回転エネルギーを伝達させた突きをアーノルドの顎へと放つ!]
………強情な…女だなッ!!
[カビの塊の中から、ホッパーマスクが立ち上がる。
マスクのこめかみにあたる部分が破れ、出血している。]
クソ親父の…見よう見まねだがな。
[痛みを感じない。それに、5時間少々の後には
彼は彼でなくなるという。それならば。
「*裏返って*」いた。]
――The BabyLon Where?――
ここは、何処――なんだ?
ぁ……?
[ 殺された瞬間の格好で――死んだ囚人達が――殺人鬼――生きている囚人達――を見ている。あるものは硝子の中の平面に映りこんで――あるものは、壁に寄りかかり――更には微塵となった肉としてものとして浮かんでもいる――<<ああ、そうか。これは【 霊 】なのだ――。>>――――グレンに対して手を振る誰か――棒手裏剣が頭に突き刺さったインビジブル。グレンが殺したというのに、一足先に辿りついた旅人が、後から来た旅人をビール片手に歓迎するように手を振る。
誰かが講釈を垂れる――。
この地、この元給水塔――The BabyLonは、1つの装置である。禁書図書館という誰も立ち入れない鎖の時代を経て、政府はこの建物を手に入れた――――君達は、そして政府すらも知るよしがない。
我々は、この塔の扉が再度外側へと開かれない限りは、解放されないのだと。――それはつまり、囚人か政府側かが生き残り、1Fに外の空気が流れ込む時――。]
[アーノルドの顎にステラが現状の──渾身の力を込めた強烈な打撃がヒットする。当然の様に顎骨が折れ、アーノルドの躯は後方に吹っ飛ばされる。
──ステラの腕を握りしめたまま。
筋繊維がブチブチと千切れ、更に血が飛散する。
ステラの腕がもげた。
床に後手をついて倒れたアーノルド。
髪は乱れ──顔面は顎の破壊と飛散したステラの血で腐り、更に崩れ──もはやアーノルドの部下が見ても、顔で彼を判別する事は難しかっただろう。
アーノルドの両目が無事なのが不思議だった。]
[ナサニエルが立ち上がる音が聞こえる。
此処で更に彼を相手にしていては身が持たない。
アーノルドは血混じりの唾液を素早く脇に吐き捨て、]
────否、腕で無くとも構わない。
むしろ、本体の方が都合が良いさ。
[床を蹴ってまたステラの方へ飛ぶ。
引き千切ったステラの腕で、ステラの鳩尾を──腕が壊れる程に強く打ち付ける。
そのまま、壁にぶつかる様に倒れるステラを持ち上げ──。アーノルドはステラを抱え*走り出した*。]
ここは…3Fと4Fの狭間か――。
[そこで気づいた。インビジブルの身体<屍体>はそこに転がっているのに、俺の身体は――――]
メイ・ランツァ?
[記憶を辿り最後に居た気がする場所へ*向かう。*]
[体がまともに動かない。
アンプルの作用もあるが、治りかけていた腕を再び千切られて、出血が激しいからだ。
しかし、それでも聞こえてきたアーノルドの呟きに、その後の自分の体がどうなるのか。予想がつかないほど抜けていなかった。
先程は一瞬気を失った。
だが今は気を失っている時間は無く、そしてもう一本アンプルを使わなければ遠くない時間で殺し合いではない中で死んでしまうだろう。
それならば闘いで死ねるよう、文字通り全てをかけるべきだ。
...は若干痛みがひいた左腕を動かし、アンプルを一本取り出すと、アンプルのケースを噛み砕くように飲み込んだ]
[ドクン――!
体中に流れる血液自体が脈動した。
超速再生を行うために全ての細胞が活性化し、心臓と脳へ活力を強引に注ぎ込む。
死んでいた瞳に光が戻った。
と、同時に自分を抱えているアーノルドの腕に足を巻きつけると、体を反らすのに合わせて、腕をへし折った]
─ 2F / ラボ ─
くらーい。でも明るいね。
[薄暗いラボの奥][緑と白の照明]
[チューブにつながれた蒼髪の少女]
へんなとこ。
[撫でるように器具の一つ一つに触れ][少女を見遣る]
シャーロット。つぎはぎ?
ミッキーと一緒だ。
[ねえ?とミッキーに微笑みかける]
["人形"は見るともなしに少女を見詰めている]
――The BabyLon・2F/Labo――
[程なく。グレン自身の身体は見つかった。が、]
―――え、あ……おい。
お前―――っていうか、俺。
ちょ………、
[動いている。]
あの…その……ああ!くそ!!!
[帽子を掴んで床に投げる。]
はぁ…はぁ……結局、俺はメイ・ランツァの人形ってわけか。自分の身体――いや、屍体が勝手に動いているのを見るのはぞっとしない。
[左腕の肘と背中を壁に寄りかからせ、右手の親指と人差し指+中指を額にあてる。グレンが死んだ時の姿――霊体のグレンにも動き回っている"お人形"と同様――脇腹と右の二の腕に縫い目がある。]
シャーロット、まだあそべない?
これ外しちゃだめっぽいし。
シャーロットの"本当のパパ"があそべるようにって治してるんだよね?
["お人形"に訊ねるが、返答はない]
シャーロットもおにんぎょうさんと同じにすればあそべるのかな。
おにんぎょうにすれば、一緒にあそんでくれるかな。
[裂けた服の内から賦活剤を出し、それと少女を見比べる]
おにんぎょうさん、ちょっと肩貸して。
[命じると"お人形"はす、と腰をかがめる]
[彼女はそこによじ登り、肩に納まるとナイフを引き抜き]
────っ。いたた。
良いよ、立って。
[些か深めに、腕に傷][滴る血が、所構わず腐らせる]
["お人形"はそろりと立ち上がる][繋がれた少女と同じ目線に]
シャーロット。
おともだち。
[微笑むと毒血を混ぜた賦活剤を口に含んだ]
[微笑み][血の失せた少女の白い唇に][そっと重ねた]
──2F 何処かの部屋──
[扉の開閉で自動点灯しない──薄暗い部屋にアーノルドが踏み込んだその瞬間に──、ステラはアンプルを使用したらしい。
ステラの身体がドクンッと音を立てて波打ち、その目が開かれる。瞳孔の開ききったステラ目とアーノルドの視線が合う。]
(-──アンプルか?-)
[そう思った瞬間に、ステラの身体が大きく反り、アーノルドの腕はミシッと言う嫌な音を立てて簡単にへし折られた。
アーノルドは一瞬、鼻に皺を寄せただけで、苦痛の声を上げなかった。痛みを感じなかったわけでは無いのだが。
実のところ、アーノルドは苦痛には慣れていた。何故なら、アーノルドも研究者になる以前は、少年時代から長く職業殺人鬼として生きて来たのだから。
アーノルド腕がだらりと垂れ、活性化したステラを取り落としそうになる。]
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