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…すまない、藤峰君。
[安全装置の存在を示す…──。
丁寧な仕草で、また夜桜の血を拭く。
頷いて。包帯を避け乍ら──。]
…此の墨は……、夜桜さん。
[夜桜はただの拾われたメイドでは無いのか。
ハッとした瞬間、さつきの声が降って来た。]
―天賀谷自室戸口
[室内には、仁科が戻ってきていた。
仁科は甲斐甲斐しく、夜桜の躰を清めている。男である私には気を遣うことであり、ありがたく思えた。
さつきの後ろには姿を見なかったコルネールの姿があり、私は彼の無事も知った。]
コルネールさん、貴方もこの椿事の当事者のようだよ。
書斎にあるアレを……ご覧になっているかどうか知らないが、一度ご覧になればわかる。
─天賀谷の寝室─
[礼を述べてくれた枚方医師に顔だけを向け、]
いえ…お役に立てたのならば嬉しいのですけれど。
ええ、今のところはまだ無事ですわ。有難い事に。
[枚坂医師が隠したものにチラッとだけ視線を落とした。]
枚坂先生。私は生きている方を一番優先すべきだと思います。…薄情な女とお思いかも知れませんが。
……どうして、
で す か……ッ
[上手く声にならなかった。
血が―――止まらない。
花蘇芳が、シーツの下から覗いている。
――――刀は使えませんが、
俺で肩代わりさせてはもらえないでしょうか?
あの時、
由良に言われた言葉の意味を、
結局聞けないままだった。
藤峰の叫びも、遠くて。]
あ、ああああああ……ッ!!
私の大切なお友達だった天賀谷様は亡くなられました。
此処にはもう「天賀谷様」は居られません。
[きっぱりとした表情で言ってのけた。]
人が人を殺すなら。
私の力は彼岸を覗く。
其の魂を見極める。
死があってこそ生きる力。
分かっていた。
それなのに。
――三階/十三の部屋前――
[辿りついたシロタに会釈し、戻ってきた枚坂との双方に平静な調子の声を掛ける]
先生、コルネール先生。
ご無事で何より、でした。
其れで……枚坂先生、周りは如何いった様子だったのでしょう。
[そうだと銃口を向けてはみるものの、去り際の夜桜の声が耳に響く。
「藤峰さんそれは人の命を簡単に散らすもの──。
軽々しく扱わずに。」]
(そうとも俺よりずっと度胸の据わって見えていた仁科さんすら、向けていたさつきさんでなく、夜桜さんに当ててしまった!
この俺なんぞに、狙い正しく二人を止めるための弾が撃てるものか――!)
[結局は仁科に示されていたはずの安全装置も外さぬままに、震えだす己の腕を見止め、すぐに拳銃は下げられたのだった。
そして――ああ、どうやらとうに遅かったのだ。
由良は床へ倒れていて、彼を屍鬼と呼ぶ望月は下に何かあるらしいシーツを剥いだ]
あ……。
[そこにあったのは花蘇芳。
初めて会った時由良はその樹の下に居て、見事だと首の痛くなるまで見上げていた。あの花だ]
由良さんを屍鬼と思って…そうかい、望月さん。
…しかし一体由良さんのどこが、そう見えて?
……。
さつきさま。
[黒い目が、うっそりと(熱のためもあるが)伏せ目がちに瞬いた。]
仁科さん、ありがとうございました。
もう一つお願いを──
あたしを、一度自室へ連れていって*頂けませんか。*
―天賀谷自室戸口
さつき君。
ああ……君は仁科さんを怖がっているのか。
[先程、仁科の拳銃の銃口はさつきに向けられて――いたことをぼんやりと思い返していた。]
だが、君の様子も聊か私には腑に落ちなかったよ。
なぜ仁科さんの名前を口にしていたのか――
―天賀谷自室戸口
――いえ、碧子さん。
決して薄情だなんて思いません。
それが……普通のことだと……
[しかし、彼女にとって彼は「お友達」だったのか、と私は場に不似合いにも、天賀谷の境遇を可笑しく感じていた。]
逃亡者 カミーラは、鍛冶屋 ゴードン を投票先に選びました。
―天賀谷自室戸口
周り、とは云っても私はまだ部屋から出ていないから、今何が起きているのかよくは知らないんだ。
[さつきに答える]
むしろ、此処に居なかった人がなにか異変を知っていたら知りたいんだが――
─天賀谷の寝室─
私はこういう女です。
だから、雲井様。「ファムファタアル」なんてそんな、大それたものではございませんの。
[また顔を真っ直ぐに雲井に戻し、うっすらとほろ苦い笑みを見せた。]
―三階、十三の部屋前―
[もう既に部屋の前ではさつきと杏が揃って話しこんでいた。
悠然とそこに近づくと、さつきに対して会釈を返す]
ええ、さつきお嬢様もご無事で何より……。
昨日はどうにも取り乱してしまいまして、申し訳ございません。
私ですら不安だというのに、
ご親族がこのような形で亡くなられたお嬢様の心中はいかばかりか……
[そう答えると、ドアの隙間から包帯を巻かれた女中と処置を施す医師の姿が]
さて、一体何が?
……どなたか殺し合いでも為さっていたのですかな?
[その表情は、硬い。]
――三階/十三の部屋前――
『改めて思うけれど、鉄砲というのは恐ろしいものだわ…。
気丈な様子に見えても、やはり夜桜さんの傷は深いのかしら。
……其れでも』
夜桜さん、連れて行って頂くのは仁科さんでなく他の方にお願いなさって下さいましな。
仁科さんには、私からお話がありますので。
どなたか、お願いできますか?
「――それと、夜桜さん。貴女の名――」
[ふとさつきの声が耳に飛び込んで来て、視線が雲井からそちらにずれた。
柳眉が僅かに持ち上がる。]
[感触を思い出す]
…だめだ。
[呟いた言葉の意味は望月自身にしかわかるまい。
袈裟斬りの角度、深さ。それに刀の斬れ味。
息があると見えたのは気の迷い。由良は即死であったろう]
―天賀谷自室戸口
「――ファムファタアル」
[その響き、雲井と碧子のやりとりに、その関係を察する。]
雲井さん、貴方、ぶっきらぼうに見えてもなかなか隅に置けない人だ。なれそめを聞いてみたいものだね。
[私は少し微笑んで、軽く肩を竦める。術後の緊張感やこの場で感じていた重圧を解きたい気持ちがあったのだろう。]
『夜桜さんは、仁科さんを頼りにしているのかも知れないけれど――撃たれながらあの様に云えるというのは相当な信頼なのかも知れないけれど。
でも、矢張り。ハッキリと示しはつけなくては、ね……』
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