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―由良の室内―
[そういう望月自身、服は天賀谷の血に染まっている。手には刀。由良がとっさに身構えるのは無理もない]
おまえなのか。おまえが屍鬼で、今も誰かを食らおうと…。
[何か隠したらしい痕跡を見ようとする]
なんだって?
俺のこの血は違…。
[血の汚れに目を向けたその瞬間、心臓をそのままえぐろうとするかのような由良の手が]
……!
[飛びのくが服は千切れる]
[仁科が戻って来る。]
──…湯を持ってきました。
[湯をこぼさぬ様にと、夜桜の元へ運ぶ。
藤峰の咎める様な言葉が甦り、どうして良いか分からず視線を逸らした。
しかし、夜桜が何かを言おうとしている──。]
……。
[そして夜桜の言葉を受けてか、枚坂をも部屋を出て行った。
息せききって戻って来た大河原は、包帯までも探してきてくれることを頼んできたからと告げる]
皆…皆よくやる…、な。俺なぞはもう、俺自身さえ無事であればそれで良いと…そう、思っているのに。
…これじゃまるで、何もできない子供か。
[...は深く溜息をついて、夜桜の温かい手を一度だけ握り返した。
それから少しだけ名残惜しさを感じさせる様子で離れると、仁科の手から落とされた拳銃を拾いに行く。
引金をひけば弾が出る事くらいしか分からないが]
まぁこれくらいあれば…俺だって、見回りの一つや二つ、せぬでもないんだ。
…夜桜さんの言う通り、望月さんの後でも追ってみよう。
[急ぎ後を追うことよりは、周りの状況を確認しやすい程度の速さの足取りで扉へ向かい。
ああそうだと大河原へ振り向く]
入れ違ったかな…確か雲井さんは、大河原さんを探して出て行ったと思…
[ちょうど戻って来た雲井にふ、と笑う。
――皆が皆、自分のこと以上に人を心配しているように見えた]
[包帯を巻かれた夜桜の肩と、寝台の側から立ち去る望月を交互に見て、]
『こんな短い間に手当てを終えてしまうなんて……やはりこの方は天賀谷の言っていた通りの名医なんだわ…。
戦場で沢山の怪我人を看た、と言う以上の。』
『けれど、何故…この女(ひと)は望月様を行かせてはいけないと…?』
[凄まじい膂力を感じて背筋に走る戦慄。それは恐怖か]
やはり、おまえが?
[それとも、狂気か……狂喜か]
屍鬼。
[抜き打ちに斬りつける。しかし、首を狙った斬撃はその手に阻まれ……由良の左指が落ちる]
―由良の部屋前―
[一歩踏み込むと、異様な光景が眼に映った]
なっ……!
[死合う望月と由良がそこには居た。]
な、何をなさっているのです!
おやめください!
[――呼びかける。だがしかし。]
仁科さん、有難う。
血を──拭いて頂けますか。
[見れば、服は血で染まり、左肩より下は袖がない。]
藤峰さん、けっして──けっして、違(たが)えてはなりません。
[こちらも藤峰の手を握り返して、粒汗の浮かんだ顔に微笑を浮かべて見送った。]
奇妙な感じだった…
[と、夜桜が手を伸ばした藤峰と云う青年を見た。
幾度か見かけたことのあるこの青年が、彼女は少々気に入っていた。]
あの子を見ていたら……夜桜とか云う娘に急に。
―三階、廊下―
[見ればもうすでに処置などのことは済んだ後。故に、何が起こったかなど解ろうはずもなく]
……一体?
[すると、視線の先には教え子が。
声をかけようとする前に、杏がその手を振り払って主のもとへと駆け出した]
『ちっ、何か一言無いのか?』
[その態度を苦々しく感じながらも、少女の後を追ってさつきの元へと歩き出した]
――三階/廊下・十三の部屋前――
[頻繁な人の出入りに開け放たれた儘の、十三の部屋の中へとさつきは良く通る声を作り、廊下から呼びかけた]
――仁科、さん。
[由良の動きは止まらない。痛みなど感じていないかのようだ。それは大麻煙草のためかも知れなかったが]
ぐっ…。
[指を失ってなお望月の首を締め上げようと迫る由良。その腕を危ういところでかいくぐって、袈裟懸けに斬り付けた]
…藤峰君。
[良く知っているはずの藤峰が、銃を持って行く事を止めたいのか、止めてはいけないのか。迷っている様だ。
仁科に言える言葉等無い気がする。]
[何とはなしに夜桜と藤峰青年を眺めていたが、雲井に声を掛けられて、ハッと振り返った。]
雲井様……。
私は先ほどからずっと此処に居りましたわ。
こんな時ですもの、一人で居たって大勢で居たって危険なのはあまり変わらないのではなくて?
――三階/廊下・十三の部屋前――
[自分の名を呼ばれた気がして、さつきは左右を見回した。杏が廊下の遠くから、ぱたぱたと走ってくる。その後ろにはシロタの姿もあった。同じように此方へ向かう歩みは悠然と落ち着いて居る様に見えた]
『嗚呼……先生、無事でいらしたのね。
あちらでは異変も無かったのかしら、なら良いけれど……』
[―――今、屍鬼と謂ったか。]
な、
[だが思考は其処で断ち切られた。
部屋に、鮮血が散った。
落ちたのは肉の―――]
駄目ぇ!!!
[駆けるけれども、男2人の死合いだ。
払うように押しのけられ、
近づけない。]
由良様!
望月様!
…お帰り仁科さん。
[先ほど咎める言葉を向けたのが少し気まずく、しかし間違った事は言わなかったはずだと思い直して今は自分の手の中にある拳銃を握った。
人には向けず、銃口は下を向いている]
夜桜さんは枚坂先生のおかげで、すっかり治療して貰えたようだから…。
あんたのそのお湯は、場合によっちゃさつきさんに使ってやるのが良いかもな。
俺はこれから夜桜さんの嫌な予感とやらを確かめに、望月さんを追ってみるつもりだよ。
そうか……江原さんのだったのか。
…悪いが俺は臆病なんで、更なる武器としてこれ、借りていく。
―三階、天賀谷の私室を出て―
違えてはいけません…?…どういう意味だろう。
[――しかし粒汗の浮かんだ顔に、それ以上聞き返すことはせずに]
望月さんは由良さんの様子を見に行くと…言っていたっけな。
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