情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
狂人が狂ってしまったら――其れは常人、と云うのかしらね。
ふと、思ったのだども。
常人が狂ってしまったら、其れは紛れもなく狂人、だけれど。
でも、皆が正気から足を踏み外そうとしている此の屋敷の中で、常人たろうとするのは――其れこそが、狂人と云う事なのかとも思ってしまうわね。
ねぇ、来海様?
嗚呼、でも――もしそうだとしたら、本当に何て哀れなことなんでしょう!
狂気に、愛に、恋に――恐怖でない何かに心を蝕ませることなく、ただ身の毛もよだつ畏れと怯えに身を竦めなければならないだなんて――嗚呼。
矮小だわ、哀れだわ、そしてとても滑稽だわ!
けれど、来海先生も、それにコルネール先生も、どうか勘違いなさらないで下さいませね。
私はそんな方々を、或る意味ではとても尊敬しいとおしくさえ感じているのですから。だって、私にはどうやっても真似の出来そうに無い有様なんですもの。
クスクス……。
[入り口に立った望月は、体のあちこちに血の染みをつけて手には刀。
自分に向かって屍鬼なのか、と問いつつ自分を見据える眼光がただ事ではない。]
ちょっと、おい。望月さん?何なんだ?その血は。あんたまさか誰かを……
[煙草による恍惚感からいっぺんに覚めた。そのくせ、天賀谷の死体の首を落としたのが望月だという可能性は失念してしまっている。]
『彼がもし屍鬼なら…………。刀相手じゃこっちが先手を取らないと勝ち目がない。』
[自らの体の汚れに望月が目を向けた一瞬、貫手を心臓めがけて繰り出す。
しかし、かわされた。]
『……しまった。まずいな』
[彼女を見上げる仁科の、怯えたその表情を捉えると、口の端がくっと持ち上がり、更に深い笑みが零れた。]
──……そう。貴方だったのね。
[抑えきれぬ愉悦を含んで、その唇から発せられたのは、敢えて普段の碧子と同じ、穏やかな口調。]
[白い貌は高度を下げ、視線を合わせたままに、すぃと仁科に近付いた。
間近で見れば、その面は一層白く艶やかで、赫い闇の中で仄かに光を放っている。
微笑を刻み込んだ紅い唇が迫り、甘い息を吹き掛けた。]
……ふふ。
何を怯えているの。私がそんなに怖いのかしら?
私の姿はそんなに恐ろしい?
「 」
「──…屍鬼。」
[其れは余りにも冴え冴えとして輝く、
人間離れした美貌だった──…。
聞き慣れた碧子の声で発される其れ──に、仁科は上手く答える事が出来ない。耳元を嬲る様に吹き掛けれた吐息に、総毛立ち、首を縦にも横にも動かす事すら出来ない。]
書生 ハーヴェイは、吟遊詩人 コーネリアス を投票先に選びました。
―3F自室―
[首を捻り考えている。この先、何をすべきか。]
……ジェイク君が、屍鬼であったかどうか。
現段階で、私にはわからぬ。
もし、彼がそうでなかったならば……
すでに、我々は後戻りのできぬ段階へ至ってしまったようだ。
[ならばどうする?続けていくか―]
確か、ジェイク君を殺めたのは望月氏か。
[少し考えた後、望月を探しに*出る*。]
[自分たちを静止する翠の声がした気がした。が、抜き身を手にした相手に自分が掴み掛かっているのだ。]
『どっちかが死ぬまで止められんな、これは。』
[それもおそらくは自分が。]
―天賀谷自室脇廊下
「死人が動いた」って!?
[来海から耳にした予期せぬ言葉に、私は思わず上擦った声を上げていた。]
いやいや、変じゃない。
ちっともおかしなことじゃないさ。
完全に死んでしまった人が甦るなんてことは早々あるもんじゃないがね。
脳が死んでいる状態であっても脊髄反射で筋肉が動くことはあるし、心停止後蘇生することはしばしばだ。
たとえ脳や心臓が停止した後だって、死後硬直で躰が動くことはよくあることなんだ。
[昂奮しながら、早口でまくしたてる。来海のどこか置いてけぼりにされたような表情に、私は我にかえった。
――まずい。このことへの関心を悟られてはいけない。まして、嬉しそうに見えては。]
ああ、それでその人はどこに――?
亡くなっているなら仕方ないが、万が一にでも息があるなら救命措置が必要だ。
[しかし、私に不審を感じたものか発見前後の状況が混乱を伴うものだったのか、その話はやや要領をえない。
焦れた私は話を最後まで聞くことなく、外へ飛び出していった。]
―別荘敷地内森林
どこだ!
どこなんだ!? くそっ
[草を掻き分け枝を除け、どれほど探しても件の亡骸は見あたらなかった。早く発見しなければ、と焦りばかりが身を焼くが、闇に包まれた山深いこの別荘付近で捜し物をするのはまさに手探りと云う他ない。
めぼしい場所は一通り巡ったが徒労に終わり、私は草と泥にまみれた姿で別荘へと戻っていった。]
[望月の刀が自分の首めがけて振るわれる。とっさに左手でかばうが]
……!つぅ
[指の付け根に走る激痛。おそらくは何本か切断されたのだろう。
翠に離れるように言う藤峰の声が聞こえる]
『!?藤峰君まで?冗談じゃない。二人とも望月に殺されちまうぞ。──何とかしないと。』
[何とか、望月の戦闘力を奪おうと再度掴み掛かる。
が、左手からの出血で、ただでさえなまった体は思うように動かない。
望月の刀が左肩から入ってきた。避けられない。
斜めに痛みというより灼熱感を覚え、そのまま倒れ込んだ。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新