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―三階、由良の部屋―
[部屋の前、使用人たちがさざめいている。
「掴みかかった」
「でも先に斬ったのは」
翠は扉に手をついて、
立ち尽くす望月の背を見つめた。
謂わなければ。
静かに望月に歩み寄った。]
……彼岸を、見ました。
[望月はただ由良の名を呼んでいる。]
彼は、屍鬼ではない。
[翠は、横たわる由良を見下ろして、
*祈るように瞑目した。*]
未亡人 オードリーは、冒険家 ナサニエル を能力(襲う)の対象に選びました。
[夜桜を支えて出て行こうとする仁科と入れ違いに、翠が入ってくる。
藤峰によれば翠は殺された由良の霊を見に行ったと言う。
声を掛けたいと思ったが、翠の表情と仕草だけで結果が分かってしまい、何も言えなくなってしまった。翠はまた出て行く。]
『望月様が切った由良様は、只の人だったと…翠さんは。
其れが本当なら。
あたしは、さつき様を……やはりまだ殺そうと思っているけれど。
此れも間違いなのか。
……分からない。』
[兎も角、夜桜を部屋へ。
炊事部屋に居た使用人に、常より更に白く西洋人形のめいて見えた翠に、暖かい飲み物を*運ぶ様にと言付けた*。]
─回想─
[いったん部屋に戻ったものの、どうにも落ち着かない。]
……何だって俺は、あんなことを口走っちまったんだろう。
[──誰かが別の者の血で手を汚す。忌まれて然るべき行為には違いない。
だが、それを誰かがやらないといけないのだとしたら──]
なるべくなら手を汚す人間は少ないほうがいい。たとえば、以前にもやった事がある奴の方が……
そういう事だな、きっと。ああいう若いお嬢さんのやる事じゃない。それだけだよ、ああ。
[*年前、欧州のとある場所で自分がなにをしなければならなかったか。
敵軍と向かい合って敵兵士を斃すのではない。
助け出すはずの存在を手にかけざるを得なかった──]
ああ、そうとも。たとえ本人が望んでいたにしてもあんな事は──
─回想・3F自室→庭─
[落ち着かぬ気分のままに、庭に出る。しばし汗を流すが、気分は鎮まらない。
体の動きも、長い間録に修練をやっていなかったブランクがのしかかる。]
うーん、この体たらくであんな事をいうってのは自分ながら片腹痛いわなぁ。何とかしないと。
[苦笑しつつ背伸びを一つ。ふと視界に入ったのは花蘇芳の桃色。]
ふうん。みんなの部屋に花でも活けたら、ちっとは雰囲気が穏やかになるかもな。
[うんうんと頷いて満開の木に近寄る。ぺきりぺきりと枝を折っているが、
そういう行為は一般に花盗人と呼ばれるものだということに気づいてないようだ]
さて、と誰に頼んだもんかな。
[翠にはなんとなく顔を合わせづらい。お願いするなら藤峰だろうか。]
さもなきゃあ、俺がおのおのの部屋を回って、…………うー、どう考えても似合わん。
[自分が折った花の枝を抱いたままひとしきり困っていたが、とりあえず部屋に戻ることに。]
見習い看護婦 ニーナは、学生 メイ を投票先に選びました。
[現実の仁科は十三の部屋を何の苦も無く出て行った。夜桜を支えて使用人の部屋へ…。今度は夜桜の熱を帯びた白い肌を見ても、痛ましく申し訳なく、また銃と言う凶器の重みを思い出すだけだった。
其の常と変わらぬ自分に安堵していたと言っても良いかもしれない。]
[──…ところが。一体どうした事か。
赤黒く冷たい闇の中、揺れる夜桜と自らの指先を交互に見つめ乍ら、沸き上がる飢えに戸惑って居たはずの仁科は、異界の仁科は…──]
…ァアアアアアア!!
ウワァアアアアアア…──!
誰か、誰か。
墜ちる、墜ちる。
──…誰か。
助けて、助けてくださ…
[見えざる恐るべき力に──背中から全身を絡み取られ、一層深い…闇の方へ引き摺られて行く。]
─回想・庭→3F自室─
[花を寝台の上に。自分はデスクに胡坐をかいて。]
やれやれ。柄にもない事ばかりしてるなぁ。
[ため息をつくと、鞄から煙草を取り出し、吸い付ける。
───灰皿に吸殻がたまったな、とふと思ったとき
無事か、とたずねる声が廊下から。]
『あの声は、……望月さんか?今ここに来られるのはちょっと……』
ああ、大丈夫だよ。
[煙草の作用で、自分でもはっきり喋れてるかどうか自信はない。
なおも望月は廊下でなにやら言っている。]
だから、別に何もないよ。心配ご無用だ。
[去っていく仁科の背に向けてさつきはそっと心に呟く]
薄気味悪い――其の程度では、詰まらないわ。
空恐ろしい――息も絶えかねないほどに怖い、と。
其れくらいには想って頂きたいものね。
クスクス。
仁科さん。
貴女の金の瞳が恐怖の色で塗り潰されるのを見るのは、きっと――それはそれは心地好い眺めでしょうね。
クスクスクスクス……。
[ぐしゃりと挽肉を潰す様な音を立てて、仁科は真暗な地面に転がった。手を付き、立ち上がり逃れようと…──]
──…っ!
[虚空にメデューサの如く壮艶な、
白く濡れて光る女の首が。
女が。
仁科を見降ろして居るでは無いか…──。]
[なおも望月は、自分に出て来いと言っている。見せられないものでもあるのか、とも。]
『まずいなぁ。勝手に花の木折ったのなんか見られたくないし。』
いや、望月さん、勘弁してくれよ。
『今から窓開けても、臭いに感づかれちまうしなぁ。』
[花をどうにかしないと、と思って動き出したとき、ドアが力任せに開けられた。]
何?!
[あわてて花をシーツで覆って。]
――三階/十三の部屋前――
[夜桜/神居を抱えた仁科が去り、其の姿も見えなくなった頃であろうか。さつきが、不意にぽつりと呟いた]
そう――其れくらいでは、足りないわ。
気味が悪い、などと云っていられるようでは、とてもとても――
――屍鬼。
――お前たちは、怯えたかしら? お前たちの天敵たる影見がこの館に居ることに。何処かで覗いていたのでしょうね、きっと。
――私がお前たちの味方だと思ったのかしら? 覗き見てそうと知った者が他にも居たから? でも、お生憎。私は――お前たちを恐怖させたかったのよ。クスクスクス……
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