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村長の娘 シャーロットが「時間を進める」を選択しました。
[パラパラと時折微かな紙ずれの音がする以外はシンと静まり返った室内。シャルロットは、己の"史実"が記載された書物を何冊も手に取り、記された内容を何度も何度も、視線でなぞった。
しかし、何度眺めようともその記述は変わる事無く……。
<<人民の友、マラーを暗殺した女性>>
その位置付けは、どの書物を当たってみても、フランス革命に於いて混乱を大きくし革命を一時後退させ、あろう事かシャルロットが心酔していたジロンド派議員や、友人達を処刑台へと追い詰める行為に他ならなかった、という結論で締めくくられていた。
……否。サーヴァントである彼女は、己の史実を客観的に<<識っていた>>。命を賭して、正義と真理の為に行った暗殺の滑稽な顛末。
歴史は彼女を結果論として<<正当に評価しなかった>>。
― 自室・昼 ―
[目を開けると、部屋の天井が視界に入る。時計を見ると、眠ってからそれほど時間は経っていないようだ。]
随分と懐かしい夢を見たな……
[それは、5年前、ケネスの魔術の師匠であり、母親のようでもあった女性と初めて出会った記憶。
ケネスの持つ、1番始めの記憶でもあった。]
場所は東南アジアだったな。
冷静に考えりゃ、ひでぇ女なんだが……。
[彼女が「滝田真」に行った事は、まさに魔女の所業に相応しかった。
だがケネスに、それを恨む感情は無い。
彼にとっては、良き師匠であり、良き母親であった女性だ。
幸福な5年間だったと素直にそう思える。]
………。
[無言で煙草に手を伸ばすと、中から曲がった煙草を取り出して一服する。
思い出ばかりにも浸ってはいられない。
ケネスはこれからどうすべきか、しばし考える事にした。]
[少しの間、胸中に沸き上がる複雑な思いを押さえ込もうとあがいていた。
そして、静かに本を閉じ立ち上がる。]
マスターは、史実から出来るだけサーヴァントの"正体"を見破るべく書物を調べて頂けると助かります。
私は、出来るだけ判断材料を集めてくる事にしましょう。
[丁寧に本を書棚に仕舞うと、屋敷を出て*西ブロックに向かった*]
[ケネスは自分の知っている事を整理してみる。]
俺が知っているのは、以前に戦った銃を使うサーヴァントとそのマスターの事。
そのサーヴァントが放った「ガトリングガン」と言う言葉。
それから、宗冬が殴り合ってたサーヴァントの名前が「沖田総司」という事くらいか。
沖田と銃の奴は単純に武器や名前から察すると、沖田はセイバー、銃の奴はアーチャーなのかね。
銃の奴は、近代の英霊なのかもな。
……誰かと組むってのはどうなのかな……
第一、あいつは戦い出したら見境無しだ。近場は全部巻き込んじまう。
[ここで宗冬をちらりと見る。相変わらず、ビデオを見ながら喜んでいるようだ。
ケネスは小さく溜息をついた。]
俺の方はと言うと、誰かと組んで悠長にやっている時間は無いし……
とは言っても、あいつも大して強くないしなー…
[「これはいい!」と宗冬がビデオを見ながら、発した言葉が耳に入る。
ケネスはまた溜息をついた。]
ちょいとまた人ごみに紛れて、町に繰り出してみようかね。
マスターの気配のありかでも探れりゃ、御の字なんだが……
[そう思い、宗冬を見て、先ほどの乱闘騒ぎを思い出す。
宗冬の姿を見られている事を考えると、今、共に行動するのは危険な気がした。]
のんだくれ ケネスが「時間を進める」を選択しました。
―住宅街―
[西ブロックへと向かう途中、初めて通る路地でふいに微弱なサーヴァントの気配がした。]
……出歩いているサーヴァントがこの近くに?
[咄嗟に気配を遮断し、歩く速度を極端に緩め、家の庭になる蜜柑を眺める振りをしながら周囲を覗った。
民家の庭の先隣にはウイークリーマンション。人の出入りがたまに見受けられた。]
[柳生宗冬、柳生藩三代目当主、兄は柳生十兵衛、徳川幕府4代目将軍、家綱に剣術を指南する]
やはり、剣士か。
もっと詳しい資料があればいいのだけど。
柳生一族について書かれた書物を見ても、一定していないし。どれだけ強かったのかがよくわからない。
将軍に兵法師範していたくらいだから、それなりの実力はあったのだろうけど。
[気になったシャーロットは、ウイークリーマンションの玄関口へと入ってみた。]
……ええと。
[信じられない事に、2階付近から、サーヴァントの気配がバリバリ放出されているのを感じ、唖然として立ち竦む。]
……これは、罠?
[背筋に冷たい汗が一筋、緊張感を伴って流れた。]
[ケネスの部屋には、所謂結界の類は張られていない。
これはひとつに、気づかれたらすぐに住んでいる場所を変えられるという事もあるのだが、できるだけ性急に事を運びたい意識も関連している。
ケネスは、ドアを開けながら言う宗冬に声をかける。]
おい、宗冬。あんまりビデオばっか見てんじゃねぇよ。
[ドアを空けてふと下を見ると、わずかに驚愕した表情を浮かべる少女の姿があった。}
[騒動が起きた際、柳生に駆け寄った男がいたのを思い出す。
意識をサーヴァント二人に向けていたため、気付くのが遅れてしまったが、あれはマスターではなかったのか、そう思い直してもう一度思い出そうと目を閉じる]
見たこと無い顔だった、な。この辺りの魔術師ではないと思う……けど。
[もっとしっかり見ておけば良かった、とすこし後悔した]
ん?飛び降り自殺でも起こりそうになってるのかね?
[上を見上げるが、特にそんな様子も無さそうだ。
少しケネスは思いにふける。]
おい、姉ちゃん、どうしたい?
俺の部屋にお化けでも見えたのかい?
[そう問いかけてみた。]
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