情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
「だからぼくはその日、まじょをつかまえに行ったんだ。
ぼ、ぼくの見る目はただしかったってことさ……
アーヴァインさんやそんちょうがそれをしょ、証明して……くれたじゃないか……」
[ミッキーはさも自分が先見の明があったのだと云わんばかりにそりかえった。
クインジーは怪訝な顔で、自警団員から骨を受け取った。]
えぇ……ありがとう…。
[沢山話したからだろうか、それとも一度寝台から落ちたからだろうか。
蒼白な顔色だが、セシリアの疑惑が振り出しに戻り、解放されるかもしれないという希望の光が絹糸のように細くても見えた事が、ジェーンに穏やかさを与えていた。
しかし、]
あ……
[若者の行動に声をあげた。止められない。]
自らの爪を振るうすべを知らずか。
或いは、無意識下で取り憑いた悪魔に操られ、爪と牙でも、呪われたナイフでも、──“人間”を殺して来たのか。
[冷淡にも見え得る、淡い微笑みを浮かべながらカミーラへ。]
可哀想に。
投票を委任します。
資産家 ジェーンは、文学少女 セシリア に投票を委任しました。
[人混みをかき分けるように檻前へ。
彼に気付いた村人は、怖がるように道を開ける。]
おーおー、盛り上がってんじゃねえの。
[ジェーンの方を見ると、二ヤリと笑う。
彼の姿を認めた自警団員は、粉屋での成果を聞く。]
ほーう、骨がねえ。
[そのとき、アーチボルド家に向かった
自警団員が急いできたのか興奮しているのか
息を荒くして入ってきた。手にはずっしりした麻袋。]
「ノーマン様ァ!捜索したところ、
アーチボルド家の裏手からこんなものが!」
[興奮した様子の自警団員は、急いで檻前に
出てこようとする。しかし、檻の目の前で
何かに躓いて転んでしまう。]
「ああっ!」
[転んだ拍子に、麻袋から激しい傷を負ったと
思われる人骨が飛び出してくる。
頭には脳まで達したと思われる爪痕。
欠損部分は、粉屋で見つかった骨と合致するようだ。
それは、村人たちを騒然とさせるに足るものだった。]
…哀れな女。
滅びた村で、お前は人狼に噛まれたのだよ。
お前の血はそこで悪魔を呼ぶ贄に変質し、──甘露と化した血に呼ばれた悪魔──すなわち、狼憑きになった。
悪魔は、血を媒介して肉に浸透し、元のお前自身と混じり合う。
もう何処にもお前は戻る事が出来ない──。
[姿を現したノーマンに、人波が割れる]
ああ、ノーマンさん。
聴取を始めてました。
――おや
[袋から現れ出でたものに、目を瞠った]
「い、いやらしいまじょかどうかはこ、これからたしかめてみたら、は、はっきりするさぁ……」
[ミッキーはセシリアの頭の上から爪先まで、纏い付くような視線でねっとりと見つめた。
それをおそらくは見定め、調書に記し、彼の証言を裏書きせざるを得ないであろう未来を思うとクインジーは倦んだ気持ちになるのだった。]
[ジェーンが証言を始める。
──それは母親として愛情に満ち溢れた言葉。
セシリアが自宅で衣類に血をつけて、自警団を迎えたその理由。ミッキーがアーチボルド家に無断で侵入した、その顛末そのものは、セシリアが人狼である事とはまったく別にして真実だった。]
…あのッ!
神父様なら、こうおっしゃって下さるはずです…。
去年から、ミッキーの行動が酷くなって──私、神父様に相談させていただきました。
そして、神父様はミッキーに何度も、か、姦淫の心を持つ事の罪をお説教してくださいました──。
[ウェンディはミッキーと言う男をはじめて知った。自分の知らないタイプの人間だ。彼が告発したのだろうか。仁王立ちのまま、セシリアや周囲を見渡す。いつの間にか口は真一文字になっていた。]
[ジェーンの言葉が疑われる事が辛い。
「過去の出来事についても特筆すべきことがあれば」と言うジェーンに向けたクインジーの言葉が、セシリアの胸に突き刺さる。]
(でも、私は確かに貴女の娘を殺しました。)
[──2年程前。その当時、物語的客観的事実として「人間」だったジェーンが、愛情深い聡明な母親が、娘の僅かな変化に気が付かないと言う事があったのだろうか?
果たして──。]
[ウェンディはセシリアの母親――ジェーンという人物を見た。どうやら彼女がセシリアのお母さんらしい。
誰かに襲われたからなのか、怪我をしている。]
あれも、セシリアお姉ちゃんがやったのかな…違うよね。
[その必死さから、私のお母さんが私を愛してくれるように、子供を思う気持ちは母親としてちゃんとあることはすぐに理解した。]
[セシリアが口を開き、少なくとも当座、母親のジェーンをノーマンから隔離し庇護する事を、尋問を始める条件に加えては貰えないだろうか──。
と、希望的観測とも思える言葉を紡ごうとした時、檻の前の人波が割れ、ノーマンが現れた。
またもや麻袋に、今度は人骨──。檻前の人々はざわめく。]
「し、神父さまも踊らされるなんて災難だぁ……。せ、せすぃりあが魔女だなんてし、知らなかったからすっかり騙されてたんだ……」
[ミッキーは弁解した。突如、神父に視線が集まる。
頭の禿げ上がった男、ベンジャミンが神父に問いかけた。]
「なあ、本当なんですかい? 神父さん。狼憑きか魔女だか、教会を穢しちゃァいませんか。あの娘と親しくしてたンですかい?」
[だが、今は新たな村長として名乗りをあげたノーマンの登場と彼の語る出来事に耳目が集まっていた]
なっかなか刺激的な演出してくれるじゃあない。
[ニヤニヤしながら、セシリアの方を向く。]
なぜこの一部が粉屋で見つかったのか……
俺ぁわかんねえけどな。
なんか何かに食われた残骸のような骨だねえ。
どう考えても、人の骨ぇに見えるんだが……
どうしてこんなもんが、おまえさんちの敷地で
見つかるんだろうかねえ…クックック。
[檻の至近距離まで接近し、問いかける。]
おい、犬ッころ…こりゃあ何だ?
[ミッキーの言葉やノーマンの登場に、周囲はざわつく。
ウェンディは大人同士の会話、流れにまるでついていけていない。
ウェンディはセシリアを一度見たあと、ノーマンの意気揚々とした表情をじっと見た。]
ノーマンさん、ひとまず証人の口は噤ませないでくださいよ。
人狼をあぶり出すにャ狼の母親かもしれなかったとしても、材料は多ければ多いに越したことはないンでね……
[クインジーはジェーンの怯える様子に、ひとまずそう言い置いた]
[セシリアは、人波が割れた事で、視界に大きく飛び込んで来たミッキーの脂肪で膨らんだ躯に、一瞬だけ大きな憎悪の視線を向けた。
ミッキーさえ居なければ──、セシリアが告発される事もなく、母親を巻き込んでまで──……こんな事には。
傷を拭うクインジーには、]
羊皮紙に血が付くと正式な書類にはなりませんね…。
署名します…。
……私は文字も書けますから。
あなたが尋問官だと言うなら、早くはじめてしま──、
[──…言葉はそこで途切れる。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新