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[この流れが、
【セシリアという少女は人狼である】
この流れが、止められないものであろうと、
ジェーンは言わずにいられなかったのだ。
無邪気に笑みを浮かべる少女も、
それを盛り立てようとする男達も、
ノーマンが去ってからも乱暴を行いたいと望む兵士も、
止められないと、分かっていても。
この混沌とした渦は、
誰かが直接セシリアに何かをせねば、
収まらないように見えた。]
ウェンディも見たいのか?
物好きだなあ……
[檻の側にいるウェンディに目がとまる
この騒動とは不似合いに好奇心を顕わにする彼女に怪訝な表情を向けながら]
[クインジーとジェーンの間で、視線をさまよわせる。]
ジェーン夫人。
他の連中に弄らせるよりは……まだ……。
それに、セシリアであるかどうかはともかく……。
[汗が皮膚を流れ落ちるような、ゆっくりとした速度で、逡巡が脳裏を滑り落ちて行った。]
「あれ」は人狼だ……。
クインジーさんは何かセシリアお姉ちゃんにしたいの?
危ないから…ぜーったいに100点満点の状況を作らないと駄目よ。 ノーマンおじさんも噛まれてしまったし…
お姉ちゃんは私の事を心配してくれてるから、簡単には襲われないと思うけど、それでもきちんとしておきたいもの。
[きちんと、とはやはり…拘束の事を指している。]
それでも、”セシリア”は――……そこに、
そこに、
[口を半開きに、震え、喘ぎ、焦点を合わせる先を探すように。]
――いるのに。
え…えぇ、――ええ、そうだわ。
確かに――他の人に触らせるよりは……ぁ、あぁ、ギャドソン先生……?
一体何時ここにいらして――……
[ジェーンの言動は支離滅裂さを帯びている。
ノーマンの手酷い仕打ちの時、その後の手当て、とヴィンセントに接触はしているのだが―― 一度目の接触は覚えておらず二度目の接触は、気を失っていた。
ヴィンセントがこの村に来ている事を明確に知覚したのは、言動からは、この時が初めてだと思われた。]
……ああ。
いや、俺は何かするつもりはないぜ。
尋問どころの騒ぎじゃなくなっちまったしな。
[ウェンディに答える]
治療を頼んでいるだけだ。
[枷を気にするウェンディに]
差し支えなけりゃ、医師が治療する間、暴れないようにおさえておくがな……
あ…うん。私もネリーお姉ちゃんの言う、ずんもんはおおっぴらにはしたくはないわ。出来れば隠れてこっそりやってみたい。
[それは子供故に出る言葉なのだろうか。本人にその気持ちはないが、かなり残酷的である。]
資産家 ジェーンは、牧師 ルーサー を投票先に選びました。
[これまで全く状況を静観していたルーサーがおもむろに立ち上がり、大声を発した。]
静まりなさい!!
[その一瞬だけ、ルーサーの眼は瞋恚の炎を宿していた。]
マダム・ジェーン……。
ああ……もっと早く来ていれば、せめて……。
[ヴィンセントはその先に何と続けようとしたのか、自分でも解らない様子で沈黙する。
秘かな憧れの対象であった、かつての彼女の面影は、どこにも見出せない。]
[“セシリア”はそこにいる、というジェーンの言葉をクインジーは昏い表情で受け流す。]
ジェーン、そういや……ギャドスン医師とはどういう間柄だったんだ?
[ウェンディの言葉に]
先刻見たろう?
隠れてするのはいいが、ガブリと咬まれちまわないように……な
[しきりにセシリアに興味を持つウェンディが不可解であった。]
『怖くねえのかな……』
[ウェンディにとって神父様は普段から見かける顔であった。最も親しみのある聖職者と言っていい。そのルーサーが大きく声を発したことにウェンディは驚いた。]
神父様。けれどこのままではセシリアお姉ちゃんは…
[それ以上は子供の思考では続かないらしい。]
――……かまいません。
かまいません、かまわないのです。
[感情だけが溢れる。
苦痛とも、嘆きとも、怒りとも、絶望とも、形をとらない感情の塊が。]
「マダム・ジェーン……」
[ギャドスン医師のその言葉の響きには、どこか艶めいた感情の色を帯びているようにクインジーには感じられた。]
『…へえ……』
[ルーサーの一喝に、村人たちは落ち着きを取り戻しつつある。迷妄の中で、何者かの導きを欲しているようだった。それは、この時にあっては神父にこそ相応しい役目であったかもしれない。
――神の声を伝える神父。
そんな厳粛ささえ漂う雰囲気の中、不似合いにも一瞬クインジーは目の前の二人の間柄に思いを馳せていた]
[その気迫に驚いた一部の者が恐れ戦いて棒立ちとなったが、勿論それですぐに熱狂が収まる筈も無い。
気付かずに泣き叫び喚き散らし、檻に群がる村人達の間にルーサーは割り込み、両手を広げて立ち塞がった。再度の大音声。
今度は流石に全員が波を打ったように静まり返った。]
[何かを振り捨てる様に大きく首を振ると、檻の近くにいた兵士に声をかけた。
早朝に兵士たちの様子を診た時のまま兵舎に置いてあるはずの、道具類が入った革鞄を運んでくるようにと。]
それから、水と布だ。
[檻の入り口に屈みこんだ。]
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