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お尋ね者 クインジーは、農夫 グレン を投票先に選びました。
―二階食堂→廊下―
[食堂で独り、悦に入りながら空虚な楽の音を奏でていた男も、
この屋敷の客人である以上は主の急変に無関心であるわけにいかず]
……まあ、顔くらいは出してこようか。
もしかしたら連中め、私の音楽に夢中で阿呆のように聴き入っていたりしてな!主のことなどお構い無しに!
くくっ、愉快愉快……おっと、流石に神妙な顔にせねばなるまいて。
[半ば火事場でも覗きに行くが如き足取りで、食堂の扉を開けるや否や、]
!?なんだ、これは……この臭いは?
[本能が不測の事態であることをフォルティッシモで警告する。
理性が認めるのを拒否したくなるほど噎せ返る、血の臭いが、そこに漂っていた。]
[枚坂が夜桜に問い、
また書付に夢中になったのを背後より見詰める。]
居ますでしょう。
仁科さん。
主人は気が触れていたかもしれませんが、偽りは申さないでしょう。この屋敷が異界の、彼岸との狭間に落ち込んでしまった今、その書付にある事は真実だと──。
――二階/書斎――
施波さん、いらっしゃるかしら――?
[扉を抜けた途端、室内の血腥い空気がさつきの嗅覚を襲う。う、となって鼻から口に掛けてを手で覆った。先ほどの湯浴みで身に得た石鹸の残り香が感じられ、朦朧としかけた意識に鮮明さを回復させていった]
『紅……赤……朱……。
いちめんの、あか。
此れが……全部、叔父様の身体から?
其れとも、まさか。他にもう、新たな犠牲が――』
ハハハハ!
ァハハハハハ!!!
[私は信じられないというように首を振る。]
仁科さん、貴女は何を云ってるんだ。
私が亡者が見えたり話ができると云うのなら、こんな苦労を――
いや――
[僅かに言いよどむ。]
あれほどまでに、さつき君の意志を問うたりする必要などなかったんじゃないかね?
天賀谷さんの処遇を巡って。
私が天賀谷さんから直接聞けばいい話だっただろうからね。
[枚坂の言葉に、不審というよりも、納得したような視線を向けて頷いた。]
多分、その何かを再現するのが、天賀谷さんの目的、その一つだったんだ。
屹度、此処に集められた人間に、妙に屍鬼に由縁がある者、何か知っている者が多いのも、そのせいでしょうな。
―自室―
[翠は使用人服を着込み、襟元まで釦をきっちり留める。可愛らしい洋装や友禅は枕元に。
そっとそれを右手で撫ぜて]
……皆様は何処に。
[刀を握り、
先程声がしたと思しき方へ歩いて行く。]
[戸口に立ったまま、静かに]
貴様が、雲井という者か。元軍人の。
[正面を向く。胸には米軍の印綬。]
貴様らの言う影見だとか霊視だとか。
そのような矛があるのは、心強い。
貴様も軍人なら、もうわかっているだろう。
[じっと雲井を見据えて言う。]
我々が今何を為すべきなのか、をな。
所詮、我々の平和など犠牲の上に成り立つ脆弱なもの。
すでに血塗られた手。これ以上の淀みをどうして恐れようか。
自分には旦那様の首は、只の生首にしか見えねえんで。
ふと、先生なら…──と思ったんでさ。
[息を吐き乍ら、]
夜桜さんが居ると言えば、影見が此の場にちゃあんと居る気がする様な気もするねえ。
――二階/書斎――
[ふらふらと血文字に近寄り、名を確認する]
『杏の名は、無い――あら、此れは?
仁科、美蘭……み、らんと読むのかしら。
び、らんでは無いでしょうし』
[視線は下へと下がり、さつきの知らぬ名を読み取った。
唇が音を紡ぐ]
神居、零。
……そう、此れが。
……きっと、彼女の。
『杏ではない。そう、きっと此れは――』
―天賀谷自室前―
首に魂が……ないものが屍鬼なのだろう。
虚ろな首を斬りおとせば、ただの亡骸になって、輪廻の中に戻っていける……。
[呟く。そう信じる心が揺らがぬように]
[江原に向き直り、その視線を受け止める。]
貴方の様な人は気に入らんが。
まあ仰る事は判りますよ。
貴方こそ、自信が有るのかな?
此処に居る全員が死んだとしても、最後に生きている自信が……。
──…江原様?
[江原の腕に触れてしまい、怒鳴られた事を思い出す。
影見や霊視の話を聞き、気が緩んだ所為だろうか。遠慮がちに江原に近付く。]
首には魂が……
[戸口に現れた江原の突然の言葉。]
天賀谷さんがサムライだったかどうかは知らないがね。
ああ、望月君。
先刻からぶら下げている天賀谷さんの首――いったいどうするんだい?
彼の言葉じゃないが、たしかに首は大切なものだ。
私は、思い切るなら焼いてしまう他ないと思うがね。
………ふん。
[雲井の言葉に、尊大な態度をとる。]
私が、オキナワという死線を生き延びたのは
神が別に天命を授けた故なのであろう。
ここで死すれば、それが宿命なのであろう。
またここを切り抜けらば、まだ私には残したことがあるのだろう。
ただ、それだけの話だ。何を恐れる必要があろうか。
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