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[床に座り込む青年を見て、首を抱えたまま、そっと傍らに己も片膝をついた]
……あ。
[気がつくと、望月自身の頬を涙が伝っていた]
[望月が天賀谷の首を包むときの動作で、彼が天賀谷を憎んで首を斬ったのでないとは分かる。
感情だけが、治まりがつかないのだ。
ぼたぼたと、天賀谷の遺体を最初に目にした日にも流れなかったものが頬を通り、顎の先から落ちて掌を濡らした]
あ…ああ……!
[...は誰かが自分の肩に触れるのを感じながらもそれを見て初めて、ああ自分は泣いているんだなと*思った*]
よかったな。
[抱きかかえた首に望月は話しかけた]
おまえさんを慕って泣く人間が、ここにいてくれる。
[藤峰を見ながら呟いた]
天賀谷さんは幸せ者だったんだよ。
[首に静かに言い聞かせながら、望月も静かに*涙をこぼし続けている*]
[天賀谷の最期は無惨なものだったが、その結末は幸福なものだったのではないか。彼のことを惜しむ人たちがいたのだ。]
彼の躰が失われても、彼の心は君の中に……
必ず……。
[藤峰青年に向けた言葉は囁きのように小さかった。
傍らの望月青年もその重い務めを自身に課していたのだろう。
何が彼をそうさせるのだろうか、と思いを巡らした。]
少し、休んではどうかな。
もし、睡眠薬や鎮静剤の処方が必要なら云ってくれ。
[静かな足取りで天賀谷の寝台に歩み寄る。その躰を前に一瞬の逡巡があったが、やがて、差し込まれている管を*引き抜いた*。]
──(回想)二階・書斎…→──
[仁科は必死で、麓の村で聞いた話を克明に思い出そうとしていた。何か今後の生死を分ける様な話を、自分はあの青年から聞いていたかもしれないのだ…──。]
藤峰君!
麓の村では、そうやって…──
家族だからとお互いを殺し合う事が出来ず。
屍鬼を家に入れてしまい…
十数人の家族が、其処に住む一族が死滅したンだ。
──…望月様に首を。
首を切って戴かなくちゃあならない。
[藤峰が望月を追う。
其の後ろを本を抱えたままの仁科も追う。
誰しもの足どりも確かでは無い──…が。]
『藤峰君が望月様に追い付いては不味い。
駄目だ、駄目だ、駄目だ。
…アァ、でも。
女の細腕じゃあ、例え追い付いても、背格好の良い藤峰君を押さえる事は無理だ。』
…誰か。
『そうだ、こういう時は男だ…──。』
──(回想)二階・廊下…→食堂──
[食堂には、由良が去った後も江原が残っていた。
江原の胸元を見れば、仁科にも直ぐ彼の職業が知れる。確か名前は──、]
…江原様ァ。
江原様。
藤峰君を止めて下さいませんか。
旦那様の首を落として戴かねばならんのです…。
[膝を付き、必死で、本を持たない右手で江原の手を握った。
下から江原をじっと見上げ、無意識に胸元を江原の脚に押し付ける。
仁科の姿は、黒い制服は色の所為で目立たないが、血を吸って濡れたままぴたりと肌に張り付き随分と不快だった。元々、細身の制服ゆえに動きにくくも有る。酷い恰好だ。血塗れの其の姿で猫の様に媚びても、そして軍人であり革命思想を持つ彼に対してそう言った行為に効果があるとは、客観的には思えなかっただろうが。]
此の屋敷の中に、屍鬼が居るのです。
旦那様を殺した屍鬼が。
あの屋敷の様に(麓の農家を示して居るが、江原に其れが通じるとは思えない。)成ってはお終いなのです。
此れ以上、屍鬼を…──増やしてはならんのです。
[江原を服を仁科の全身に染み付いた血が汚す。
無理矢理、腕をひっぱり…──江原を三階の十三の部屋へ向かわせようとした。]
──(回想)二階・食堂──
『アァ。
江原様、一人だけじゃあ、足りないかもしれない。』
[碧子やさつきが止めたら…──どうするのか。
逆に碧子が雲井に頼んで止める様な事があったら?]
『首切りを止めそうな方には、部屋から出て戴かない方がいい──…。』
[仁科は三階へ走る。]
──二階・食堂…→三階へ──
──三階・廊下…→由良 秀一の部屋…→──
[碧子の部屋を探そうとして、仁科が間違って開いたのは由良の部屋だった。]
屍鬼が──。
誰かが屍鬼なのだ…から。
[うわ言の様に言い、しかし江原の様に分かりやすく軍事関係者であったとは見えない由良にはそれ以上の事は告げず、血塗れの鬼気迫る姿だけを見せて、碧子の部屋を探しにまた廊下を走り出す。]
[血液と臓物で埋め尽くされたおぞましくも冷たい闇の中、仁科はもがいている。
現実世界でも、何故、此れ程までに焦燥に駆られるのか。
──…理由が分からない。
走れども走れども、何処にも辿り着けない心地がする。]
──三階・廊下…→大河原 碧子の部屋──
[幾つかの扉を強引に開き。
とうとう、血塗れの姿のまま、碧子の部屋の扉を唐突に開け放った。
扉が壊れそうな程、強い音。
仁科の其の姿を見れば、碧子とて異様な事態に気付き、寧ろ十三の部屋へ向かうか、雲井の処へ急ぐのではないかとは、仁科は思い付かない。]
[現実世界で仁科は、焦点の合わない目をした美貌の未亡人と正面から改めて向かい合う。]
此の方は何処を見て…──いらっしゃるんで?
…よし、碧子様は居る。
[確認だけ出来た事に満足して、仁科はまた*廊下を走って行った*。]
──三階・碧子の部屋…→十三の部屋へ──
書生 ハーヴェイは、逃亡者 カミーラ を能力(守る)の対象に選びました。
書生 ハーヴェイは、吟遊詩人 コーネリアス を投票先に選びました。
―食堂/回想―
[今の江原は思想家である。しかし、沸き立つ血の臭い、
纏わりつくような異様な雰囲気が、軍人の日々を思い出させる。]
…………ん。
[江原に懇願する猫がいる。柔らかいものが脚に当たる。]
「藤峰君を止めて下さいませんか。
旦那様の首を落として戴かねばならんのです…。」
[人は、非日常においては異常な行動を示す。
オキナワでも、江原の戦友が狂ったように
弾丸が飛び交う平地に飛び出し、命を落とした。]
……………。
[左の二の腕を押さえる。]
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