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[「村長が殺されている」という叫びに眉間に深い皺が刻まれる。短く祈りを唱え、]
……ギャドスン殿。人は罪深く、「人狼」という敵を目の前にしても我欲しか頭にない、憐れむべき存在が居るのですよ……。
ともあれ、その女性は預かりましょう。人間かも知れぬならば、最低限手当ては必要でしょう。
……貴方は医学の心得がおありですか?
私も多少知識はありますが本格的に学んだ訳ではないので……。私の師は優れた治療者でしたが、やはり医師ではありませんでした。
[すっくと立ち上がる。その目には涙。]
みんな……聞いてくれ…。
[涙ながらに、演説を始める。]
兄貴は……兄貴は、人狼と戦うために、
みんなの士気を高めるためにあの演説をした。
そして、無残にも人狼の犠牲に……。
[言葉に詰まる。]
なぜだ!なぜなんだ!!なぜ兄のような勇敢なヤツほど、
犠牲として葬られてしまうのだ!!
俺は……俺は、人狼を決して許さないッ!!
みんなの愛した勇敢な村長を……
そして、大事な俺の兄貴を殺した人狼をッ!!
[ウェンディが最初に檻に入った時の大柄な男性が檻の側にいる。 何やら大きそうなものを抱えているようだが、はっきりとは確認できない。
その他にも神父様や大人が幾人か、檻の前で話し合っている。]
うーん…大人の人も気になるし、セシリアお姉ちゃんも気になる。怪我とかしてないといいのだけど。
[ウェンディはずかずかと檻の目の前まで向かった。 もし大人に止められなかったら、セシリアに再度話しかけてみたいと思った。]
[群集の知識は如何ほどのものか。
閉鎖的な村に突如現れたに等しい、噂の実体化とも言えなくはない「セシリア・アーチボルト」という檻の中の人狼少女。向けられる視線は冷たいが、嫌悪と好奇と憎悪と、優越感が入り混じる目の色。
その一挙一動は、娯楽が乏しい環境に置いて、甘露なる刺激で精神を賦活させるものだ。特に、子供にとっては尚の事だろう。
同じく、現在クインジーによって運ばれる母親ジェーンへ注がれる視線は、裸ではある事に同情的な色合いの視線は果たしてあったのだろうか?むしろ、日常の異物であるとしか見えなかったのではないだろうか。]
[ウェンディは神父さまはじめ大人達を子供特有の軽快さで横切ろうとした。
つまみ出されないか、と心配しつつ。
神父さまが男性(ヴィンセント)に語りかけている内容は子供なので全く理解できない。]
そうですね。クインジーの言う通り、教会にお出でなさい。その方がよろしいでしょう。
[ふ、と息を吐き]
私はちょっと村長を見て参ります。
教会へはクインジーが案内してくれるでしょう。
それではまた後ほど…。
[丁寧に礼をし、大股でノーマンの去った方角へと*歩み去る。*]
俺は兄貴の遺志を継ぎ、人狼と戦っていくつもりだ。
絶対……絶対、人狼を生かして村から出すなッ!
みんな…俺についてきてくれるか?
[そこまで喋り終えると、村人たちから
ノーマンに惜しみない拍手が送られる。
それは、彼が村長代行として認められた証であった。]
みんな……ありがとう…ありがとう……。
[その場にいた村人は、彼の思惑通りに心を掌握されたようだ。
再び、村長の遺体に縋るように泣き声を上げる。
誰も気づかなかったが、彼は*笑っていた*。]
―詰め所→教会―
[取り囲んだ群衆の好奇の眼差しに気づき、クインジーは辛うじて襤褸となった麻布でジェーンの体を僅かなりと隠した。それは、気休め程度の覆いとしかならなかったが。
ジェーンを宿坊の寝台の一つに横たえる。
手当を医術の心得のある者に委ねることにし、彼女の体に毛布をかけるとその場を後にした。]
[檻へ近づこうとすると、解散なのか人数が少しずつ減っていく。大柄な男性は女性を抱えていたように見えた。神父さまも檻から離れる。
ウェンディはもう一人の男性に声をかけるか、セシリアに声をかけるか迷った。]
―檻―
[森の中での出来事も僅かに気にはなっていた。だが、クインジーの足は檻の方へと向かう。
なにかが引っかかっていたのだろうか。
檻のそばには、戸惑ったようなウェンディの姿があった]
ディ……気をつけるんだぜ。
セシリアだけじゃない。誰かが石を投げつけるかもしれないからな。
[そして、クインジーは衛士の許可をとる。
檻の中へと足を踏み入れた。]
クインジーさん。
あの!私も檻にまた入りたいです。
セシリアおねえちゃんが心配なの。大丈夫。誰かが石を投げそうになったら逃げるわ。
ちょっと前に、私と同じくらいの子が石を檻に向かって投げてるのを見たけど、私、あんなの大嫌い。
[石は絶対に投げたくない、というのは間違いのない気持ちだった。]
ううん。セシリアお姉ちゃんが酷い目に遭ってないか、確かめたいだけ。怪我をしていたら手当てしないといけないし、お腹がすいてたらパンかスープもこっそり持ってきたい。
私、お父さんお母さんには朝ごはんを食べたふりをして、お腹の中に隠して持ってくるつもりよ。
[セシリアが困っているなら助けてあげたいのは本心だが、自分の中に生まれつつある知的好奇心の対象である事は伏せておく事にした。]
[セシリアの身を案じるウェンディに複雑な表情で頷き、檻の中へと導く。]
食糧を持ってくるのは考えた方がいいがな……
[もし、それが他の村人に気づかれたなら、ウェンディ自身が今度は人狼の嫌疑に晒されるように思われた。
――彼女がそうでない保証はどこにもなかったのだが。セシリア自身がその見目形からは決して人狼とは思えぬのと同じように。]
―檻の中―
[檻の中央のセシリア。
鎖に弛緩した躰を委ね、その姿は微かに揺れている。]
セシリア……?
[その頬にはうっすらと筋が残され、縁を赤く染めた目の縁には水晶のような泪の雫が留まっていた。その事実に一瞬たじろぐ。
我知らず、胸が詰まった。]
芝居のためであっても――泪を流せるとはたいしたものだな。
[一瞬去来した感情から目を背けるようにそう吐き捨てた。
彼女から瞳を逸らして]
[私は、床に転がるそれを改める仕草に擬態して、我が主の御許に跪いた。]
やっと……謝する機会を得ました。
――申し訳ありませぬ。
己が不明を恥じております。
貴女様を桎梏より解き放つために必要なことは
なんなりとお命じ下さい。
その誇り高き御名と共に――
[血の一滴、肉の一欠片の悉くに至るまで、己が身は古き盟約により主君に捧げた。
そして魂もまた。
私は、その誓いを新たにすべく、臣服の礼と共に恭しく主の足の甲に接吻した。]
……こいつは…
[口蓋の奥で軋む音がした。
土気色になり、乾燥したそれはつい先刻切り落とされたものではないだろう。
それは、女のものと思しき小指だった。
宿坊に運んだ際に見た、ジェーンの片手の欠損を思いだす。
それと同時に、シーツを取り払った際の何かを訴えるような彼女の瞳の色が不意に甦った]
もちろん、堂々とパンを持って来るような事はしないわ。するならこっそりよ。 ネリーお姉ちゃんが餌、餌って言うものだから本当に餌みたいなものしか食べてないと思うもん。
[ウェンディは檻の入口付近でクインジーやセシリアを見ている。どうやら服を着替えさせたらしい。セシリア本人はぐったりしているだろうか。]
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