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[袋の中からは、アーチボルド家の寡婦、ジェーンの姿が現れ出た。
酷い有様だった。
体には様々な打撲傷が見え、皮膚が赤黒く変色している。
なにより無惨なことには、片目が抉られ眼窩からはどろりと眼球の名残が垂れ下がっていたことだった]
チッ!!
マジかよ――
[ノーマンの怒声に振り返る。]
[麻袋から転がり出た、人の身体。
そしてセシリアの叫び。]
……ま、まさか。
ジェーン夫人……!
[人の群を掻き分けて、ジェーンの元へ駆け寄る。]
[はらりと……セシリアと同じ色の髪が零れる。
破れた袋からまろび出たのは豊かな肉置きの、だが無残に痛めつけられた中年の女性だった。]
……──なるほど。
[低く呟いた。]
[クインジーを突き飛ばすように、
正体が露呈してしまった中身に駆け寄る。]
おーっと、そこまでだ。
この犬ッころは誠意を見せてくれたようだぜ。
[セシリアの、「仲間は2人」という発言にニンマリ。]
この通り、中身は豚だったろ?
で、返してほしいのか。だったら―
[クインジーを見て。]
アンタぁ、俺がガキを殺すところ見たんだって?
それぁ本当か?ん?
で、神父さん。アンタぁ、こういうことにゃ
やけに否定的だよなあ?
もしかしたら、アンタ人狼なんじゃねえの?
[ルーサーの足元に棍棒を放る。]
アンタもこの豚欲しいのかい?
だったら、この犬ッころソイツで殴れや。
ノーマンさん、本気にしてるンですか!?
わかンねェな――
[少年の死については今は意識に及んではいない。
叫ぶセシリアの声に苛立たしげな眼差しを向ける。]
芝居はよせ!
こいつがてめェの母親だと!? じゃあ、こいつも狼か!!?
それとも、狼が人間の心配をするってのか?
狼が――人間のフリをするんじゃねえ!
[そう云うと、怒りに任せてジェーンの髪を掴み持ち上げる。
檻にその顔をこすりつけ、挑むような眼差しでセシリアの瞳を睨みつけた]
……お母さんを、お母さんを…助けてください。
[檻の周囲に居た大抵の村人達は後方に下がって様子見をしている。
村長の弟のノーマン、聖職者と言う村の権威であるルーサー、クインジーもルーサーと同じ側に所属している。3人の誰に対しても、夫々の近寄り難さがあるのだろう。
ヴィンセントが駆け寄る事が出来るのは、その身分に由来するのかもしれない。セシリアは4人の誰でも良い──と、助けを求め続けた。
その声が、クインジーの行動にぴたりと止まる。]
チッ!
誰だ!
仲間か!?
[片腕を捉えた身なりのいい紳士の腕を振り払う]
さァ、はっきり云え!
てめェは狼なのか人間なのか――どっちなんだ!
狼なら――
二人ってェのは本当なんだろうな!
──貴方のように愚かしく、無駄の多い方法で悪魔を祓えるとは思っていないだけです。
[鉄の自制心の仮面にも亀裂が入ったか、明らかに蔑む眼差しでノーマンを眺めやる。
棍棒は拾わない──しかしクインジーも止めはしなかった。]
ふぅぅぅ…ふぅぅぅ…
[全身が痙攣している]
[目は見えているのだろうか?]
[腕が、ぶらんと檻に触れて][指だけを檻の棒に引っ掛けた][ぬるりとぬめった]
「……お母さんを、お母さんを…助けて」
[セシリアの言葉に、クインジーの表情はますます苛立たしげになっていくのだった]
チッ!!
[なぜ、こんなに何もかもが腹立たしいのか。クインジーは凶相を更に歪めてゆく]
今この人が狼だと言ったな?
人狼は鉄を曲げるんじゃないのかね!?
傷は治るだって?
麻袋さえ引き破れないこの人が、人狼だと言うなら、随分な冗談もあったものじゃないか。
尋問なら、せめて人狼だと解ってる相手にすればいい。
ジェーン夫人に手を出すなら、この人が人狼という証拠を出してからにするんだな。
そうだね。この人の眼がもう一度生えてくるとかね。
[鋭い口調で、一息にそう言った。]
[普段のノーマンなら、ルーサーの行動に
あァ!?ってーと、てめえは狼なんだな?
おい、てめえらコイツをやっちまえ!!
大事な神父さんに化けている犬ッころだ!
とでも叫んでいただろう。]
あ……おぉ…。
[しかし、今は彼は予想外の事態に怯むしかなかった。]
悪魔はどのような見せかけも装えるし、その言葉にも信<まこと>などない……
それを貴方は分かって居ない。
[大股で檻に近付き、嫌悪の眼差しで聖なる鎖に縛られた「人狼」を見詰めた。]
愛らしい外見も、哀れを誘う声も、アーチボルト夫人を気遣う仕草も……全てはまやかし。人を惑わす嘘、つくりごとなのです。
悪魔の言葉を素直に聴いてはなりません。
畜生――
バカにしやがって……
[クインジーはジェーンの髪を掴んでいた手を離した。
彼女の体はズルズルとその場に崩れ落ちる。
クインジーは荒々しく息をついていたが、やがて首を振った。]
コ…コイツら……。
[正直、ルーサーとクインジーを侮っていた部分があった。
聖職者なんぞ村の精神的シンボルに過ぎない、と。
慈悲だ施しだ何だと、ただのヌルいヤツだ、と。]
うぉ……。
[今は、その想定が破られた衝撃に支配されるしかない。]
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