情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[殴打][殴打][殴打]
[見えない位置から振り下ろされる棍棒]
[男達は、恐怖や嘲りを振り下ろす力に変え、殴り続ける]
[絶え間ない衝撃が息を詰まらせ、声すら上げられない][くぐもった、引き攣ったような音しか――]
[神父の声が聞こえる。彼の顔が露骨に不機嫌に。]
いえねえ、ちょっとこの子とお喋りしているだけだって。
[手下が、厳重に麻袋を取り囲む。]
[囃し立て石を投げていた周囲の者達が、ギョッとした表情でルーサーを見詰める。
その視線に全く頓着することなく彼は歩を進め、檻の側のノーマンへと近付いた。
歩きつつ、朗々と言葉を続ける。]
貴方が暴行を加えた少年は死にました。
私が先程看取りました。
俺が暴行を加えた少年だぁ?
[演技だと丸わかりの驚き具合で。]
知らねえなあ。何のことだかさっぱりだ。
そんな大昔の記憶、俺にゃあねえよ。
[セシリアからは、ノーマンの手下の動作、殴られるジェーンの表情、声──全ての情報が手に取る様に分かる。]
…お母さんを。お母さんを殴るなら──私にしてッ!
[ノーマンに、]
あなたがしたいなら、私に何をしても…いい…から。
私が何人だって言ったって一緒でしょう?
1人だと言おうが、2人だと言おうが。
…人を嬲れるなら、誰だって良いんでしょう?
[首を横に振る。
眼球を抉られたなら、人狼でも再生するかは怪しい。
もっとも、セシリアは経験した事が無かったが。
もう一度、セシリアは首を横に振る。]
……………。
…神父様ッ!
袋の中に、袋の中にお母さんが入れられてるんです!
助けて──助けて下さい。
このままじゃ……殺されてしまう。
そして、手当を。手当をお願いします。
[だが――]
『妙だな。袋の中から先刻からハッキリとは声が聞こえない。
呻き声だけだ。
もしかしたら――』
[その時神父が姿を現した。峻厳な表情で一喝する。
手下が厳重に麻袋を囲むその姿に、疑心は大きくなった]
『もしかしたら、中に入っているのは母親ではなく一芝居うってるんじゃねえか?』
[少年が死んだ――という言葉に表情が険しくなった]
やーだね。どうして俺が、犬ッころの言うこと聞かなきゃなんねえ?
ただの犬畜生のくせに、人間様に意見しようたぁ
どういう了見だ。
[ルーサーが麻袋に近寄らないよう、手下に目くばせ。]
質問の答えになってねえな。おい、やれや。
[再び、手下に暴行の合図。]
[必死で聖職者であるルーサーに言い縋る。
セシリアを繋いだ鎖が四肢のあちこちに食い込み、擦り傷が擦れ血が流れたが頓着している場合ではなかった。
ノーマンの様な男がこの状況に満足するはずは無い。
少年だけではなく、セシリアでも、ジェーンだけでもなく、誰でも──彼の兄ですら殺してしまいそうだ。]
これまでは上手く誤魔化してきたつもりでしょうが、明らかな証人が居る以上もう言い逃れは出来ませんよ。
村長がどうにかするからと仰るので、事を大きくするよりはと貴方の悔悛を待っていましたが……。
本院を通じて御領主殿にお話をさせていただきます。
[決然と告げた。]
おいおい。
[クインジーは背筋を逸らせ、見下ろすようにセシリアに冷厳な瞳睛を向ける]
よせよ。
本気でもねェことを云うのは。
[カツカツと檻に近づいてゆく。立ちはだかる手下の肩を掴むと、脇に力づくで押しのける]
――どうせ……
[そして、麻袋を掴んだ]
明らかな証人?誰だい、そりゃあ。
おーい!てめえらの中に、俺がそんなことするの
見たってえヤツいるのかね?
[檻を取り囲む村人たちに問いかける。
皆、下を向いたまま押し黙っている。]
ほーら、誰も名乗り出ねえよ。証人なんていやしない。
────…ぁ、ああ、あ。
お母さん、お母さん、ごめんなさい…──ッ。
[更に悲鳴の様な声。
麻袋からもノーマンからも顔を逸らし、一瞬クインジーをノーマンの替わりに睨む。
すぐにノーマンを震える眼差しでじっと見つめ直し──、絞り出す様な声で。]
……ほ、本当の事を言います。
…ノーマンさん──。
だから止めて──…止めてください。お願いです。
[ルーサーは悲痛な叫びを上げる「セシリア」を訝しげに見た。]
お母さん……? アーチボルト夫人のことですか?
何故そんなことが分かるのです?
その袋の中身は、アーチボルト夫人なのですか?
[声音は平坦だが、よく響く。
麻袋を取り囲む手下に近寄ろうとする。]
てめえら、ソイツをそれから引き離せ!!
[手下に命じて、クインジーをジェーンから
引き離そうとする、やっとセシリアが吐きそうなのに。]
[麻袋が破け、襤褸襤褸になったジェーンが姿が衆人の元に曝されたその瞬間──、セシリアは叫んでいた。]
……ふ、2人。
2人なの…。私の他は──。
だから、だから……許して、許して下さい。
[そこには裸婦が居た]
[唇から血を滲ませ、右目は抉られた無残な顔]
[殴打を続けられた肌は、変色し、身体は動かぬ骸に程近い]
[それでも、微かに息はあった]
[咳き込み、吐く息には血臭]
[セシリアの髪の色と同じ色の髪が、はらりと地に落ちた]
……証人はクインジー、彼が見たと私に教えてくれました。
村人ならばどうとでも押さえつけられるでしょうが、彼は教会の人間です。
[ちらりとクインジーに視線をやり──それは反論を許さない鋭い視線だったが──ノーマンを睨んだ。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新