情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[檻の中の少女が立ち去る身なりのいい眼鏡の男に微笑みかけるのが目に入る。]
知り合い……か?
どんな密談があったのやら……
[素性の知れない男はひょっとしたらセシリアを逃がそうとするのではないか。クインジーは男がおかしな動きをしないか気にかけておいた方がいいかもしれない、と思いながら人波に呑まれる後ろ姿を見送った。
ノーマンは、麻袋の中身をセシリアの前で指し示しているようだ。麻袋は不自然に蠕動し、赤黒く滲んでいる箇所もある。]
なんだ……?
[立ち上がり、ジェーンの入った麻袋を踏みつける。]
感動の再会だな。約束は果たしたぜ。
じゃあ、今度は俺とお喋りしようや?
[眼光鋭くセシリアを見る。]
てめえのお仲間は何匹だ?
[青痣][右目の欠如][血色の悪さ][艶やかだった髪質は、今は見る影もない][それでも――ジェーンは、セシリアの姿を狭い麻袋の入り口から認めると、残る左目から新たに涙を流し、笑みを、浮かべたのだった。]
ぁあ……。
[苦痛の中、安堵の、笑みを。]
[フレームが歪みかけた眼鏡の向う側で、セシリアの瞳が大きく見開かれる。
──袋の中から、無惨に痛めつけられた痕の残る顔だけを覗かせたジェーンを凝視した。]
─詰め所前─
[ルーサーは無表情のまま、大股でずんずんと歩いた。
詰め所の中で起きている騒ぎを遠巻きに眺めていた村人達は、彼が現われると気まずそうに口を噤んで、おずおずと挨拶らしきものを呟いた。
ルーサーはそれに優しく丁寧に挨拶を返しながらも、瞳の底の光は決して和らぐことはなかった。
聡い者はそれに気付き、何か一波乱起きそうな気配を感じ取っていた。]
「…………お母さん。」
[セシリアの小さな呟きが耳に届いた。]
なんだって!?
――おい
[クインジーは檻の方に向けられている袋の口の中身を確かめようと、麻袋に近づく。]
[こうして人狼に関する説明を一通り終えると、カミーラは何を思ったのか、ふと檻へ近づく。]
人が説明していたときに、さっきからブツブツとうるさかったんだけど。
[足元にあった石を拾って、檻の中にいるセシリアの顔に投げつけた。]
おっと。
[ノーマンの手下が、クインジーの行く手を阻む。]
この中には、豚が1匹入ってるだけだぜ?
犬ッころの飯になりそうだからよぉ。
コイツの口に合うかどうか聞こうと
連れてきただけなんだよ。
[彼の表情を支配するニヤニヤ]
[行く手はノーマンの手下によって阻まれた。
クインジーは心外そうに首を振った。]
やれやれ、ノーマンさん。
見せちゃァくれないんですか?
楽しそうなことなら、俺も話に混ぜてもらいたいンですがねえ……
[そう言って、唇の端を歪める]
アンタぁ、豚がそんなに見たいのかい?
下手に見ると、余計な騒ぎになるぜ。
[見下すように。]
見ちまえば、情が移って犬ッころに食わせるときに
余計な感情を持っちまうだろうが。
これは、俺なりの配慮ってもんよ。
─広場─
[檻の前には人だかりが出来ていた。
檻を中心として異様な熱気が渦巻いているのが感じられ、ルーサーは眉を顰めた。
魅入られたように立ち尽くす村人達を掻き分け、前へと進む。
肩に手を掛けられた村人はむっとして振り返ったが、相手が神父と知ると、大人しく脇にどいて彼を通した。]
[ジェーンに向かい、何時もの、家族としての、親密な笑みを浮かべかけて止める。首を横に振る。
そのままノーマンを睨みつけようとして、堪えきれなかった涙が一筋流れる。]
……仲間なんて居ないわ。
他の人狼なんて…──誰も…知らない。
[セシリアはちらりとカミーラの方を見る。
視線を向けた瞬間、石が投げ入れられ、セシリアの口元に当たった。]
…──ッ。
[それが真実、セシリアの母親だったのなら、少女はどのような反応を見せるのだろう。
魂の奥底まで人狼であるなら、母親であろうとその安否は気にかからぬだろうか。それとも、魂は未だ人であるのか。
はたまた、人狼たるセシリアは同じく人狼である母親を案じるのだろうか。
それとも、まったくの無実か――?
クインジーはノーマンと話をしながらも、セシリアの反応を注視していた。]
[セシリアへ石を投げた後、少し周囲のやりとりを見ていたその時、カミーラの身体へ眠気が急に襲ってきた。]
…う〜ん、何だか急に眠くなってきたな。
さてと、私はそろそろ宿坊に戻るとするか。
[こうしてカミーラは、就寝の為に宿坊がある*教会へ戻っていった*]
[女が、セシリアの顔に石を投げる。
周囲の男達が、その科白にわっとはやし立てる。
その様子に、表情がひきつった。
晒し物にされた罪人に、見物する側が石を投げるのは、珍しい光景ではない。
だが相手が、その少女だと知ってしまっては。]
「下手に見ると騒ぎに」
「情が移る」
[ノーマンの言葉の端から、おそらく袋の中身は想像した通りであろうと確信を得た。
ならば、わざわざ見るほどのことはない。]
なるほどねえ……
ノーマンさん、あんた、見込んだ通り行動力がある人だ。
[そう口にしていたのは、ジェーンが手酷いリンチを受け、片目が抉られていることを知らずにいたからだったが。
クインジーは今はむしろセシリアの反応に意識が向かっていた]
んんー……さすが犬ッころ。イイ声で鳴くねえ。
[やや悦に入ったような調子で。]
やめるもやめねえも、てめえの心がけ次第だぜ?
てめえの仲間ぁ、何匹だい。
[再度問う。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新