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修道女 ステラ の役職希望が 智狼 に自動決定されました。
集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が4人、占い師が1人、霊能者が1人、智狼が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました
ごくつぶし ミッキーは、自警団長 アーヴァイン を能力(占う)の対象に選びました。
―3F―
そうかいそうかい。だが、正義から見て悪なんだよ。
その行いは、悪だ。悪なんだッ!
[両足で反動をつけ、後方に宙返り。]
悪は成敗しなくてはならんな。さぁ、立つがいい。
のぞむ、もの。
[ざわり、と『パーツ』が騒ぐ。
免疫抑制剤のおかげで、今まで沈黙していた猛者どもの影響が増したのを感じる。
それは、戦力の増強とともに、記憶の混乱を招くのだが]
…さつりく…。
[それはミッキーにとって、ただ生きるための呼吸に過ぎない行為。
なのに、何故、血が、騒ぐ?]
したい、こと?
[身にまとった黒い毛皮。その獣毛がざっと逆立った]
いくさき、じゃ、ない。
いま、あたたかな、ものが、ほしい。
[あたたかいものは、一つしか知らない。
それは、生きているものの温もりではなくて、生きていたモノの温もり]
おまえは、なにが、ほしい?
かおす、ぶらっど。
──3F──
大きな声で怒鳴らなくても聞こえる。威圧行為だな……。
[頭を掻く。]
お前の正義はどうかは知らないが、生き延びるためには殺し合わせていた方が良いだろう。俺の命を生かす行為が悪だとは……
[グレンは苦笑していたが、笑みを潜め]
それとも
お前がその son of a bitch <政府の犬> なのか?
[頸に当てる爪はそのままに]
「私」はただ「生きること」を。
ここより出でて、「生きること」を。
(──お墓に)
[それは、言葉にはならず]
あまい。
酔うほどに。
美味そうだ。
温かいだろうな。
でも、死ぬとこの血も冷えてしまうのだろうな。
香りも、失せるのかな。
―3F―
さぁな…ただ1つ言えることはだ。
[両腕を目の前でクロスさせ、大きく回す。]
政府のヤツだろうが、何だろうが……
悪はすべて滅ぼすのみ!それが正義の使命だッ!
[ナサニエルの体が煌く。]
キサマが狙うべき者なら、なるほどいい策だ。
殺し合って減るのを待つ…とはな。
もし違うなら、それは怠慢という悪だッ!!
[光が止まったとき、見えるのは昆虫のようなフォルム。]
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
この世の悪を倒すため……
この世に正義を取り戻すため……
我が拳が悪を貫くッ!!
[ポーズを決める。]
正義のヒーロー…ホッパーマスク参上ッ!
ごくつぶし ミッキーが「時間を進める」を選択しました
―3F―
あおぅ!
[足払いにより、転んでしまう。
体から、黒い粉がパラパラと撒き散らされる。]
今のキメポーズのところだぞ!?
正義のヒーローに恥をかかせることは、悪だッ!
[立ち上がり、グレンに向けて拳を放つ。]
──3F──
[幻聴/noise──目の視覚神経が喰われる感触/光の刺激──明滅。だが──]
く……はははッ!あはははははは!
[顔面を狙った拳/紙一重で通り過ぎる=頬の直ぐ傍]
く……くくく、くく……。
[グレンは吹き出してしまうのを堪えられない。ナサニエルに対して、無防備に笑い続けている。]
―3F―
[避けられた拳から、黒い粉がパラパラと。
肉眼で捉えられるかわからない粉が舞う。]
なぜだッ!?なぜ笑っているんだ?
何がおかしいッ、何がッ!!
[廻し蹴りの要領で、拳と同じく黒く覆われた
ブーツをグレンへ放つ。]
さあ、どこへだろう。
今は考えもつかないな。
[言葉を濁し、はぐらかす]
で、ここで延々と離していても仕方がないぞ、つぎはぎ。
どうやら「物語」はとうに始まっているようだ。
今に舞台が血で染まる。
──<処刑者>か。
僕を害すというのなら、受けて立つまでだ。
──3F──
おか…おかしいだろう!
お前、オタクか?
[上体をほぼ水平に逸らして避ける。]
何だ、その格好──お前、……くくくくく…あっははははは。TVで似た姿を見た事があるぞ。
[パラリと──落ちた粉/それに気づくが。]
………堪えられん。
…みっきー。
[つぎはぎと呼ばれたことに抗議するかのように名乗る。
手を振ってみる。爪の先から滴る毒の雫。しかし、蜘蛛の糸が出ない]
いれかわり…?
[毒指を得た代わりに、銀の蜘蛛の糸は失ったか]
[シャワーを浴びてさっぱりとした肌に聖衣の感触が心地良い。
頬を緩めながら自室を出ると、ぐるりと周囲を見回した。
人影は無い。
ここまでの間に建物内の構造は少しだが把握した。基本的に円形の建物なのだろう。最上階に行ってない為、何階建てかはわからないが]
……あの正義の味方というエゴイストを殺す場所を考察しないとな。一度一番上まで見て回るか。
[人の気配が身近に無いのを確認すると、...は最上階を目指して移動し始めた]
2F→3F
―3F―
オタクだと?ふざけたことを言うな!
[パラパラと細かい粉が、鼻孔を刺激する。]
私は、とあるマッドサイエンティストに
人体実験を受けた、れっきとした改造人間だッ!
私を改造した研究者は、悪だッ!
なんらかの理由で失脚し、ここに監獄に送られたようだが…
ここに来ていれば、私は彼を成敗するッ!
[地面を蹴り、必殺技のように飛び蹴りを向ける。]
[3Fへ上がってすぐにグレンの大笑いが耳朶を打った。
何事かと視線を傾けると、木々の間に幾つかの人々の塊が出来ている中で、ナサニエル相手に声を上げていた]
何だ? 何をわら……。
[疑問を口にしようとして、ナサニエルの衣服に気付くや、...も少々面を喰らって沈黙した]
……なるほどな。
これは筋金入りの馬鹿だ
学生 メイが「時間を進める」を選択しました
──3F──
[空気の流れ/鼻腔──触れる何か/勢いよく鼻から空気を押し出す。飛び蹴り→跳躍/樹の枝に捕まり、回避──]
改造人間……それにしても!
[咳き込みながら、頭を振る/口元の笑みが消せないが]
オイオイ、何を騒いでいる。
ここにいる群集の中でも人一倍浮いているぞ。
[本当は何が原因か理解しているが、あえてそうグレンとナサニエルの話に横槍を入れた]
かおす、ぶらっど。おぼえた。
[遠ざかる後姿に言うと、資材置き場の奥へもぐりこむ]
[Dr.oddに当座の見張り番をさせて仮眠]
[鳴子くらいにはなるだろう]
むずかしい、な。
[殺したいか、と問われればよくわからない。
ニンゲンの生きた細胞を取り込まねば肉体が持たないから、呼吸するように殺した。ただそれだけ。
生きたいかと問われればもっとわからない。
ただ、おそらく。
誰かが己を滅しようとするならば、抗うだろう。
無に還りたくはない。今は、まだ。]
ああ……まあ、言いたいことはわかる。
だからこそ、私を改造した研究者は許さぬ!悪だッ!
[その研究者とは、他ならぬDr.oddのことだが、
顔を知らないために車中でボコボコにしたのが
彼の拳が向けられる相手だとは気付いていない。]
ええい、皆まで言うなッ!
[ステラの横やりに、怒鳴り声。]
けひひっ。
[何故か湧き上がる笑い]
たのしい。
たのしい?
でも、…愉しい。
[喋り方が変質し始めていた。ゆるゆると『パーツ』どもが*目覚めていくのか*]
くっそ…私は笑われるのが大嫌いなんだッ!
[グレンの真下に、液体の入った筒を投げる。
これは黒粉が影響しない材質らしい。
ラベルには、「スーパービフィズス」と。]
なかなかいいセンスをしているが、最初の拳を
避けた距離が良くなかったぞッ!
想像してみろ…風呂場の隅に生えている
黒いのを舐めたような状況を。
[ホッパーマスクは、走り出す。]
仕切り直しだ。そのうち腹が痛みだしたら、
それを飲むといい…正義の慈悲だッ!
諸君、さらばだッ!
[この状況は旗色が悪いと見るや、脱兎の如く*逃げた*。]
[ナサニエルの怒鳴り声に小さく溜息をついて]
……そうか。なら遠慮なく。
ククククク……。クッククククク……。
[それでも必死に笑いを堪えようとしているのは、女性としてのプライドか。確実に20歳は超えている成熟した体を曲げて堪えながら、ナサニエルが走り去っていくのを見送った]
──3F──
ふぅ…────
[もう一頻り、吹き出して笑い/肩で息を/普段の呼吸に戻る──眼光鋭く見る→ナサニエル。]
いいだろう。
[着地──真下の瓶を拾う。親指/ラベルの感覚。]
俺はグレン。グレン・リズム──。
そのような経験がないので想像をする事は不可能だが──どうやら善くないものをもらったようだ。慈悲とやらも、お前の言葉からは偽りの雰囲気が感じられない……いい奴だな。
[ナサニエルを見送った。]
[階段の一段目に足を掛けたところで呼び止められる]
[振り返るとDr.が何かを手に駆け寄ってきていた]
なに?
[疑問符を返すと、Dr.はいやににこにこと話を始め]
賦活剤?血に混ぜるの?
『そう、君の血に。いやあ君の血、変わってるよねえ。僕としてもとても興味深いからもっとちゃんとしたところでじっくり分析してみたいんだけどここじゃあそんな設備も無いしさせてくれないだろうからねえ。いやでも本当、興味あるなあ。どんな構造になってるんだろう。さっき簡単に分析してみたところによると君の血ってほんとに特殊っていうか人間の血じゃないよねこれはもう。生物のものですら無いよ。僕は無神論だけど君の血を見ると呪いなんてものが本当にあるんじゃないかと思ってしまったほどで(以下略)』
随分おとなしいと思ったら、そんなことしてたの?
で。えーと、だから結局これはなんなのかな。
『あ、えーとだからね。君の血と、僕の持ってる賦活剤。これを混ぜるとだね、なんか面白いことが起こりそうだなーって』
……だから結局何が起こるっていうのさ。
『まあ僕にも確証は持てないんだけどねー。この賦活剤っていうのはね、通称「エーテル」って呼ばれてるものなんだけど、要するに細胞を活性化させる働きがあるんだよね。これの成分がまたすごくてね。実に芸術的な構造を持っているんだ。たとえばこのね(以下略)』
いや、だから要点だけ話してくれないかなあ?
『ああゴメン。僕はどうも話し始めるとなかなか止められなくてでも他者とのかかわりの始まりは言葉を交わすことだろう?そのためにも僕は(以下略)』
えと、あのだからさ。
『つまり!君の血とこの賦活剤を使うとだね。君の血の毒と賦活剤の成分がミラクルな化学反応を起こして楽しい事が起こると思うんだよねー。まあ、面白いと思うから以って行くと良い』
えーと、うん……?
『使ってみたら是非結果を報告してくれ』
…………ありがとう?
『いやいや。それじゃあ君の幸運を願うよ』
で、これ結局なんだったんだろう。
[押し付けられた瓶に視線を落とし]
[疑問に思いつつもそれを服の内に仕舞う]
さて──。
[小さく呟き]
[ゆっくりと階段を*昇りはじめる*]
──3F──
[声/トラック内で聞いた玲瓏な音≠その肉体]
──お前か。
確かに身体には当て嵌まらなかったようだ。
[筒/蓋を回す/舌先に僅かに含ませる→味=……
蓋を戻す/筒を服に。]
──3F──
さて、どうする。
[周囲/森・正面/聖衣の女・似合わぬ声・近距離で出会ったなら仕方ない。bitch/touch/match──]
殺し合うか?
[*尋ねた。*]
──3F──
[天井=漏斗状の強化硝子/その向こうに見える曇天→快晴の兆し=雲間から目が覚めるような青=抜けるような空が切れ切れに見え始めて来た=ビビットなマジョリカブルーの宝石の煌き――樹=ダークグリーン→グリーン/芝生=スプライトグリーンへの変化/停滞した空気→ヌガーのように濃度を増す殺意。遠くの悲鳴――]
[弾ける切欠は第三者の介入/↓頭上からの攻撃。]
[斜めから旋回したチャクラムは紙程の薄さ=ザパン。]
――――。
[唇を噛み締め、帽子と髪の毛の一部が切り取られたのを目視=跳躍後、左手を芝生に、体操選手のように腕を屈伸させて一回転。]
お前の仲間か――…でもないようだな。
[ステラへも襲いかかる2連のチャクラム。
飛んできた方向へ、グレンは駆け出す。
目を凝らす――樹々の間/陽光の中、細い細いワイヤートラップが蜘蛛が獲物を待ち受けるように張り巡らされている=立ち止まる。]
[後ろには影――]
[グレンの誘いに小さく唇を歪めて]
今は止めておくわ。今はね。
[そう残して、...は再び探索へと戻りかけた時、背後から飛来するチャクラムに気付いた。迎撃するべく手を太股にやりかけて、グレンの行動が目の端に止まり、手を止めた]
(ここで手の内を見せるのはまだ早い)
助かった。とりあえず、お礼は言っておくわ。
[だが残したのは本当に礼の一言のみ。...はくるりと踵を返すとそのまま探索へと戻った。
移動箇所となる階段は規則正しく建物の四箇所――上から見た際に上下左右に各直角になるように配置されている。今度もまた2Fから上がってきた階段部分に、更に上へと伸びた階段が備え付けられている。
そこから4Fへと移動すると、今度は床は擂鉢状、天井はまっ平らながら、紫を基調として常にグラデーションで色を変えている不思議な天井が見えた。周囲を見渡すが今度は上に続く階段はなく、数人の自分と同じ境遇の異常快楽者が壁に背をつけて座り込んでいるだけだ]
高さは十分。だけど色合いからその上があるのか予測は出来ない。か。
[実質4階までが自分の行動範囲である事を確認し、今後の行動方針を決めようと、再び自室へと足を向け――]
……手を出せば命は無いが、いいか?
「へ、へへ……。何か言ってるぜ。女がよ」
[強引にドスを利かせた、低く下品な笑みが三つ重なって聞こえた。
振り返ると、そこには先まで壁際に座っていた男が三人各々が武器を手に...へ迫っていた]
何か用?
「ああ、最近、ずっと檻の中だったからよ。女に縁遠くてな。折角だから相手してもらおうって訳よ」
「そうそう。ついでに、旨そうな肉を食べたいなってな」
(性欲論者と食人嗜好者か)
[残る一人も同一なのか、ナイフの刃に舌を這わせてはこれから起こる出来事を想像して嬉しそうに表情を変化させた]
「とりあえず三人相手にするにはおねえちゃんじゃ力不足だろう? さっさと脱げよぉ」
「ひゃはは! 早く食わせろぉ!」
[摺足を使い迫る三人を見て、...は簡単に戦力を測る――いや、測るまでもなく、彼女は口を三日月に開いた]
ああ、良いだろう。相手してやるよ。
「物分りが良いな」
「殺しあえって言われてんだ。自分が弱いって諦めるのは肝心だぁ」
[だが彼らは知らない。己たちが手を出した人間は、皮を被っただけの化物である事を――]
[…――十数分後。4階に興味を示したドクターの娘、レリアが何気なく4階に上った。そこで目にしたのは、その場にいた全員が、まるで煎餅のように圧迫され、ひしゃげ、間延びし、穴という穴から内臓や体液を強引に噴出され、その全てが混在した人の形をしたもの数体と、肉塊を中心にした直径3メートルのクレーター8個であった]
――3F――
[銃器――乱射される凶悪な弾丸。被覆鋼弾に酷似しているが、そのそれぞれに模様が刻まれている。]
――ゴッ
[飛び退いた後を抉り炸裂<エクスプロード>
斜に構えた黒髪の女が、硝煙の匂いに満足げに笑みを浮かべ、地に叩きつけられたグレンを見下している。チャクラムを投げたのがこの女かどうかは不明。]
待てという言葉が辞書になさそうだな――
[長い袋から、紙袋に包まれたものを取り出す。
じり............
上下からはみ出す楕円の先。女は、口に咥えた煙草を左手へ移動/右手には黒い塊‐殺意の牙→発射。]
ボヨヨヨ… ヨォ ン
[奇妙な音を響かせて、銃弾は跳ね返り空中で炸裂]
──1F(コンテナを降りた後)──
[幾何学体が告げたように、建物内にはすでに別のコンテナで運ばれたのかの囚人達の気配があった。
ちょうど彼が1階の吹き抜けの上方から大きな重い荷物がドサリと落ちる音が響き、何故かバラバラと土塊の雨が降り注いでくる。
薄茶色の雨が闇に溶ける。
1階はコンテナよりはマシだが、それでも薄暗い。]
…1階は流石に採光が悪い…か。
此処に居ては私も「もやし」になりそうだね。
[光線のレベルを確認するために、男は目を細め、自らの厚い掌の皮膚を撫でた。]
[嘗ての男の職場では、既存の政府の実験場の見取り図を幾つか眺める機会が何度かあった。新しいプロジェクトに際して、自分達の実験場をどのように作り、運営するか──。
(-一瞬で失われた-) (-充実した日々-)
幾何学体に指し示されなくとも、大まかな状況を彼が把握していたのは、そのためだった。]
The BabyLon(──男の職場ではこの建物の事をそう呼んでいた。)には、以前の管理者の意向で、地下を納骨堂にした…と聞いたが。
地下への入口はなさそうだ。
まあ、誰でもそうだろうが私にも、死後の事等いまは関係が無い。
[男は、階段を目指す。
銃弾が炸裂する音が上方から響いて来る。]
[グレンは、袋からもう1つ紙袋を取り出すと疾走→女の頭へと振り下ろす。]
「この匂いは…フフ、そんなもので……」
[腕を振り、反対にグレンごと薙ぎ払おうとする女。]
試してみろ。
[硬い音を響かせて、女の腕の骨が折れる→勢いはそのままに頭を強打。昏倒の一歩手前。グレンは、右手首を狙い、銃を払う/ついでに骨が砕ける音。]
──1F↑2F──
[外周壁面の巨大な棚──かつてこの場所が図書館だった時代の名残、にさえ積み上げられた資材─-幾千本のコードの束─-モニタ─-年代不明のマシンの残骸─-あるいは稼働中の物もあるのかもしれない─-奥の方で電源ランプのグリーンとオレンジが小さな眼球の様に暗闇の中で光っている─-を横目で眺めながら、階段を登って行く。]
しかし、この研究所の管理者は、1階をゴミ置き場と考えているのか?
何かのカムフラージュにしても酷い。
私だったら敷地の無駄遣いは許さないだろう。
否。
(-IF-) …もし…だったら……
を考えるのは、敗残者のする事か。
[口元に僅かな笑み。]
──1F↑↑2F──
[無機質なメタリックグレーのスーツ。
固めたような乱れの無い髪に、整えられた髭。
そして、鏡面のように磨かれたエナメルの靴は足音を立てない。]
――3F――
[心臓を破壊しようとした所で、女の手が伸びる――神経の再生。グレンは首を蹴り、頭部を ソレ――二番目に出したもの――で殴り続ける。陥没→白い骨と、灰色のゼリー。グロテスクなデザート/まるで豆腐のよう。動かなくなった所で、再度心臓へ矛先を向ける。時間の猶予はない。]
――3F――
[肋骨が折れる感触。べきべきとした独特の振動の伝わり。その奇妙な感覚/僅かな感覚に、グレンは酔い痴れる。=傍目からは分からない内的な精神の絶頂=その状態であっても理性はそのエクスプロード<感情>を閉じこんで離さない。まだ生温く、とくとくと血液を送りダ出している半壊した心臓を再度貫く=紙袋に覆われた ソレ が引き抜かれ滴る血液、勢いよく貫くと芝生へ減り込み、女はやっと絶命した。]
─ 2F ─
[壁面に手を当てぐるりと歩く]
[散々に割れた硝子の奥にはとりどりの武器が置かれ]
──あれ、これ?
[そのうちの一つに手を伸ばした]
[精巧な細工の短剣]["島"へ行った姉に贈った]
[その刃先を指に走らせる]
[刃はその血に色を変え]
[目を眇めて指先を舐める]
やっぱり。そうだ。やっぱりそうだ。
僕のナイフだ。お姉ちゃんにあげたやつ。
やっぱり死んだんだね。"島"で死んだんだ。
誰が殺したんだろう?誰に殺してもらえたんだろう?
──1F↑___↑2F──
「前髪の一部が白髪になってますね、アルーノルドさん。」
[唐突に。
アーノルドのシャツのカフスボタンの刻印と同じ、社章を胸に輝かせた若い男が、彼の目の前に現れた。]
「髪の色素が抜けてしまうなんて、随分と長い間、暗所に閉じ込められたんだ、へえ。
ああ、いやいや。
僕は、検査済みのアーノルドさんの荷物をお届けに上がっただけです。別のコンテナに便乗して来たんです。臭いコンテナだったなぁ。普段は腐臭の無い<清掃>の行き届いたオフィスに慣れてるから、びっくりしちゃって。ねえ。」
[若い男は無防備な薄笑いを浮かべ、]
「あ、そうだ。
アーノルドさんは、既にその躯ですから、ね。
今更、武器は必要無いでしょうけど、普段の道具があった方がご自身のデータも取りやすい、働きやすいんじゃないかと思ったわけです。実験データの記録はもちろん、こちら側でもやってますけど、…まあ、ここで死ぬ身かもしれないとしても、ご自分でも分析をなさりたいだろうなあと思いましてね。アーノルドさん程の人が、まさかのサセーンwwwってヤツですけど。僕が助かっちゃったのが、嘘みたいで。
…ああ、光合成出来ない時間の影響ってどうですか?
数値は社に戻ってからみますけど、アーノルドさんの体感として。」
[そう言いながら男は、煙草入れ程度の小さな銀色のボックスを、アーノルドに手渡した。]
社からの引き渡し、全ての更迭期間を含めると、60万4千8百秒。時計が無くても、それくらいはカウント出来るよ、ニコル君。私に時計は要らない。
[ボックスの中に、愛用の万年筆が有る事を確認する。]
万年筆が有ればいい。
インクは…──、
[アーノルドは万年筆を利き腕に取り、面倒を見ていた部下の額にスラスラと文字を書いた。]
【蝙蝠】
【裏切り者】
…君は最後まで、駄目な部下だったなあ。
私が犯罪者として此処に送られているのに、ニコル君が無事で済む訳が無い。助かる、なんてことを想像していたとは。
君を殺すと言うのも、私の仕事。尻拭いの1つと言う事を、君は死に至るまでの短時間に理解出来るだろうか。
[おそらく無理なのだろうね、と言って、再び溜め息をつく。]
お姉ちゃん、ナイフ返してもらうね。
[手首を噛み切りナイフをその血にくぐらせる]
[刃は色を深くして]
[血臭・死臭にくらりと酔う]
[くるりと振り返り階段へ]
[進路をさえぎる形で三名の囚人]
おじさんたち、だあれ?
[問いを無視して襲い掛かる囚人に]
やだ。来ないで。
──触らないで!!
[叫び、刃を振りかざす]
[当たるを幸いと刃が踊る]
[刃に触れた囚人はその箇所から腐り落ち]
[血流に乗って見る間に腐食は拡大]
[肉厚でがっしりとしたアーノルドの手に小さすぎるその万年筆は、見慣れぬ者には奇異なものに見えるだろう。
アーノルドは文字を書き終えた後、溜め息をつき終える前に、素早く万年筆をポケットに仕舞うと、部下の眉間に指を突き立てた。]
「アッ」
[部下がかつての上司の名前を言い終える前に、
アーノルドの指先は薄緑色のニードルに変形し、ニコルの頭蓋を割り、脳髄を貫き、頭部の裏側まで針を貫通させる。針の直径は、アーノルドの指の太さと同じく。]
…苗床も悪く、此処も採光も悪いから、生育しないまま枯れるだろうが。
パパ以外には触らせちゃいけないの。
パパ以外に触られたらパパが怒るの。
優しいパパは怒ると怖いの。
寒いのは嫌。暗いのは嫌。おなかがすくのは嫌。
だから、触られちゃいけないの。
[1M弱も伸びた針は、部下の身体を串刺しにしたまま、何かを排出するように震えた。]
(-種子×??????-)
(-苗床-)
[──グショッ!!]
[グギィギギギギギガガガッ!]
[奇妙な音を立てて、部下の身体が軋んだ。]
[軋んだと思った瞬間、若い男の身体は血飛沫を上げる。真っ白な芽が、男の全身から光の強い上方階に向かって勢い良く何千本と飛び出した。]
「……アーノルドさん。」
[──残響は、アーノルドの心の中で聞こえただけだったかもしれない。
種子が正常に育つにはニコルの躯では不足だったのか、芽吹きと同時に広がった白い根がニコルの全身を一瞬で覆い、若い男の躯は干涸びたように急速にしぼんで、後には僅かな茶色い皮膚と土塊が残り、植物自体も枯れてしまった。]
村長 アーノルドが「時間を進める」を選択しました
[優しい狂気の囁き声を聞いた]
《…坊やが泣いている。抱いてあやしてあげなくちゃ》
[何かの上から抱きしめる腕。息遣いと遠い温もり]
[…そして子守唄]
―1F・木箱やら実験器具の山の中―
[いつの間にか、黒い毛皮はミッキーの全身を包んでいた。
すっぽりと肌を見せぬまでに包んで、まるで鞄のよう]
《……………、…ち………、どく………、……ろし…、………ない》
[かすれた呻き声は、ノイズのよう]
[黒い毛皮の中から漏れる声は、しわがれて低い]
《………ま…、……………、……………、…………》
[びくん、と毛皮ごと跳ね上がる]
…けふっ。
[誰かが尋ねた。「…奴らの犬はどこ?」
それは夢のなかだったのかも知れない。
でも、尋ねた声に答えたいと思った。
懐かしい声だったから]
…どくた、ちがった…
[黒い毛皮の上から、誰かが抱いてくれたような、そんな幻想]
――3F――
包装は……大丈夫だ。
外気には触れていない。
[一瞥し破れがない事を確認。
チャクラムの主は、あれ以来攻撃を仕掛けては来ないようだ。脳内に記憶した見取り図を思い出し、恐らく此方だろうと見当をつけ歩き始める――階段へ。]
[がりり、と肌を掻く][滲む血の香に酔い]
[階段の上と下を交互に見る]
上はあかるい。
下はくらい。
くらいのは嫌い。
くらいのは怖い。
だから、上。あかるいとこ。
血の匂い――お前か。
メイ・ランツァ。
[メイとは反対に、グレンからは血集の他、朝食によく出てくるであろう美味しそうな匂いが漂っている。]
うる、さ、い。
[数度目のバウンド。片手だけ伸ばして蜘蛛の糸を投じようとする。しかし、現れたのは糸ではなくて]
「ぐあぁあっ!」
[遠く、魂切る悲鳴。黒く赤い毒の血が飛沫となって降りかかったそれだけで]
けひっ。
[感覚の違いで目が覚めた]
あぁ、わすれ、て、た。
[糸をなくして、代わりに毒指。毒指をなくす前に、なにかを得ないと。
辺りには武器庫から出してきたのだろう、銃を使って火遊びをする囚人たち。
――楽しそうだ。愉しそう。]
おじさんだ。トラックで会ったおじさん。
ねえおじさん。おじさんはもう殺した?
生きるために殺した?
誰を殺したの?どうやって殺したの?
……それ、なあに?
――階段・3F⇔2F――
あまり会いたくない奴のお出ましか。
一度は輸送トラックの中で話した事を忘れてしまっているのも、Chaosの血のなせる業なのかね。
ごはんの匂いだ。コーヒーもあるの?
パパはコーヒーが苦手だったの。
だからいつも僕がカフェオレを作ってあげてたんだ。甘いの。
パパのベッドまで運ぶんだよ。
そしたらパパが良い子だねって褒めてくれるの。
優しくしてくれたの。
――階段・3F⇔2F――
[後ろを向いて逃げる訳にもいかず、また切欠がない限り、動き出せない。]
生きる為に殺したとも――もっとも、互いに争い合わせた後に表舞台に出て行きたかったが。
お前も、もう――殺したようだな。
[他愛無い話だが。]
これは傑作の一品だ。
[グレンは2番目の紙袋――フランスパンを、ポンポンと軽く叩いた。半殺しにされた相手であるとはいえ、じとりと汗を背中に浮かべながらも、口元には笑みが浮かぶ。]
パンにはジャムとバターがなきゃね。
赤い紅いイチゴジャムと、とろとろのバター。
お茶の時間?ごはんの時間?
ジャムはないけど──。
[ナイフを腕に滑らせて][ぼたりと落血]
これはどうかなぁ?
おじさん、どうしたの?
[開いた距離を詰めるように、一歩前へ]
幻影<Vision>?
僕のこれ?血?
おじさん、どこかで会った?
トラックで何か言ってたよね。お祭り──、とか。
ああ、そうか。
[ニィ、と笑む]
思い出したよ、君の事。
"祝祭"の日僕が殺した女のそばに居たやつだ。
綺麗な人だったよね。あれは君の恋人だったのかな。
強い人だったよね。僕を止めようとしてた。
残念だったよね。
どれだけ綺麗でも、腐っちゃえば一緒だもん。
――階段・3F⇔2F――
[メイ・ランツァによるChaos Bloodの後遺症――暗闇でのVISION・恒久的な鮮やかなる映像/過去/未来/通して尚、今までに経験した事柄、そこから基づく経験しなかった事柄の―if― 囁き声・noise///////.....そして、昼間時における時折のフラッシュ......///]
ハッ……!
[だがしかし、グレンは唇を歪めた。]
あれが恋人に見えたか。
そうか――…
[安堵したかのように肩で息をしながら、そう続ける。]
違うの?
まあ、どうでもいいけどね。
あの人は僕に触れた。だから死んだ。
君は僕に触れられなかった。だから生きた。
で、君はどうするの?僕を殺すの?
[何も言い返せずに――対峙しているだけなのに、少女の矮躯からのプレッシャーで押し潰されそうだ。]
―――お前、誰だ?
[そこでグレンは眉を顰めた。冷静ではなかったので気づかなかったが、話し方に違和感がある。]
修道女 ステラが「時間を進める」を選択しました
[グレンの問いに首を傾げる]
今更な質問だね。
おじさんが言ったんじゃない"Chaos Blood"って。
混沌なる血。理から外れた血。僕のARM.
"血の祝祭"の大量殺戮者。親殺しの重罪人。
じゃあ聞くけれど。
君は誰なのかな?
[じゅうじゅうと蒸気をあげる包装紙を毟り、完璧に焼き上げた色合いのフランスパンが姿を現した。]
包装紙は商品を守るためにあるものだが…――
強い、血だ。
[悔しそうに唇を噛み締めた。]
―1階―
[笑みに似た表情の歪み。毛皮からむくんだような手足を突き出して、巨大な嬰児がぽん、と弾んで立ち上がる]
あそぼ、う?
[酷く愉しげに、両脚をポンポンと鳴らし、赤く黒く染まった指を開いた]
…とりぃっく、ぉあ、…とりいぃと…!
[トン、と図体に似合わない軽い足音。不安定なはずの木箱を踏み越えた。
毛皮に包まれた黒い塊が銃を構えた火遊びの真上へ、ふわり。
その巨体はわずかな光源を一瞬覆い隠す]
けひっ。
[高みから、細く鋭い毒の雫。
糸とは違って、引き寄せるアクションは不要。
面白いほどにあちこちにぷすぷすと穴が開く]
けひひひっ。
色々試したが、俺にはこれが合っている!
――誰か探してでもいるのか?
悪いが他を当たってくれ。
[遠距離――メイの間合いに入る事は不可能だ――あちらは余裕そのもの。]
『くそっ』
[次はパンを溶かされてしまう。]
――《...》―
『な……』
[――【腹痛】どころではない。
ホッパーマスクの粉が体内に根付き活性化している――グレンは膝を付いて、激痛に*意識を薄れさせた。*]
[血の一滴で行動不能にするような技は、ChaosBloodの紛いモノに過ぎぬミッキーには当然ながら使えない。
だがそれでも]
ひゃはっ!
[強い腐食力を持つ毒に助けられて、黒い爪が赤毛の男の頭蓋骨に食い込む。
男の手にはピンを抜かれた手榴弾。
ミッキーは手榴弾を放り捨てる。赤毛の男の体ごと]
きひひひひっ。
[はしゃいだ笑い声を上げつつも、ガドリングガンをミッキーに向けた者を視界の端に認める。
なるほど、お互い範囲攻撃というわけか。
…そういう力押しは、なにか、愉しい]
[毛皮にくるまると、鞠のように弾んだ。
たん、とと、とん!
黒い毛皮で出来た鞠は、物理法則を無視するかのように縦横に弾んでガドリングガンから遠ざかる]
や、別に誰も探しちゃ……探してるか。
≪処刑人≫とか言うの。
生きるために殺さなきゃいけない標的らしいから。
って、え。ちょっと君?
[グレンの体が傾ぎ、倒れる][何が起こってるのか見当も付かず]
……お腹痛?
おーい。生きてるー?
[刃の先端でつつくと服が毒に焼かれ、穴が開く]
[すい、と視線をフランスパンに向け]
……普通のパン、なのかな?美味しそうな匂いしてるし。
んと。
[試しにそこへ血をぼたぼたと垂らす]
[と、あっけなくパンの先端は腐り落ち]
やっぱ普通のパンだよねえ。
[弾んで弾んで、瓦礫の山のその頂上。
手榴弾が数人を巻き添えにボン、とくぐもった音で破裂。
崩れ落ちる実験機材、木箱、薬剤の類――]
けひっ。
[黒い鞠が空中で解ける。ミッキーの足がだん、と天井を蹴った。
一直線にガドリングガンの主へ向かう。
一瞬後、持つものもないガドリングガンが地面で残弾を吐きつくすまでのたうっていた]
<スーパービフィズス>?
[ラベルの表記を読み上げ、グレンと見比べる]
お腹痛。ビフィズス。ビフィズス菌。
……よし。飲ませとけ。ついでに、と。
[Dr.に押し付けられた賦活剤と己の血液を混合させ、ボトルの液体と共にその口へ流し落とす]
とりっく、あんど、とりーぃと。
[辺りが赤く染まっている。
腕がごろり、首がごろり、足がごろり、眼球もごろり。
…食餌は、冷めないうちに済ませねば]
…まんま。
[自分の爪から零れる黒い血は]
けひ。
[毒も弱くて、香りが安っぽい。
所詮は劣化コピーということか?]
[最悪のタイミングだ――…あの変態仮面。
意識が薄れ=目の前に躍る――女<ビジョン>―母なる暗黒/正式には母ではない女。正式には恋人ですら、世の中に存在するあらゆる繋がりですらない女=それでも敢えて言うなら、それは虚無を通じて知り合った仲だった。メイ・ランツァが殺した女というのは。大体――恋人はドMの雌犬だ。]
[腐食の匂い――メイの血が硬いパンの外皮を侵食し柔らかいふわふわな内側を破壊するのを――グレンは薄れている意識の中であってさえいても、涙を浮かべて見ていた=遠い視界として。]
「お腹痛。ビフィズス。ビフィズス菌。
……よし。飲ませとけ。ついでに、と。」
[海の底から聞こえてくるような声だ――内的観測=幻聴――無数のバンシーのよう悲鳴<noise>の中であってさえいても。]
ドクター、ミラクルなことが起きるかもとか言ってたけど。
……何が起こるんだろう?
[ナイフをパンにぶすぶすと突き刺しながら様子を見ている]
[かつての部下が残して行ったシルバーボックスには、
万年筆。
インク。
…それに、コンテナの中で見た幾何学体と同じような道具が入っていた。
手の中で転がすとこのバビロン全体の見取り図がホログラフィになって浮かび上がる。ミニチュアの中で移動する青白い光彩は──囚人達なのだろう。どのような仕組みになっているのか、アーノルドが眺めている瞬間にも、幾つかの光が点滅して消えた。]
げほげほっ…――――Chaos Blood。
[口元を拭う。混合液の中の血はグレンの体を傷つけてはいないようだが――]
…………何を、混ぜた。
[何故か体が熱い――だが、発汗はない。]
お前……ッ!!!
[悲惨な光景が目に入る――ナイフから守るように手を突き出した。]
『処刑人』と言う言葉の響きは少し合わないな。
人体実験を繰り返すと言う意味では、以前の仕事とまったく変わらない。政府の犬──と言うのも、以前と変わらないと言えば変わらない。
[深々と突き刺さる刃――肉を裂き中子骨を削る音が脳まで伝わる
だが、それだけだ。
痛みがない。
腐食が広がらない。
血さえ……滲むだけだ。]
[腐食が始まらない──その事実に目を見開く]
なんで?……ミラクルってこういうこと?
僕にとってはミラクルでもなんでもないじゃないっ!!
[二度、三度とその手に刃を振り下ろすが、結果は変わらず]
──僕のARMが、通じない?
[遭遇したことの無い事態に瞳が揺らぐ]
[距離を取り低く構え]
……殺さなきゃ。殺される前に殺さなきゃ。
[本来なら激痛――二度だろうが三度だろうが痛みがない事は変わらない。メイが驚くように、グレンもまたそれ以上に混乱していた。]
おい…待て。俺の質問に答えろ。
[同じく体勢を取る――こちらは逃げるために。腐食したパンを掴むが、何にも――痛みは感じない。]
……ビフィズス菌と、僕の血。それからドクターに貰った賦活剤。
怖い。怖い。怖い。殺さなきゃ。殺さなきゃ。殺される。嫌だ。怖い怖い嫌だ怖い怖い殺す怖い怖い怖い怖い嫌だ怖い怖い殺す嫌だ怖い怖い怖い怖い殺す怖い怖い怖い嫌だ怖い。パパ。
…――――――――!!!!!!
[血の気が引く思い。喉に指を突き込むが、吐き気すらしない。異物を認識しない。]
メイ・ランツァ……この、
[「化け物めッ!!」――怒りと激情に駆られ、叫ぼうとしたのを寸での所で抑える。反対に抑えられた感情は、開いた双眸から放射された。――どす黒い、混沌とした感情。]
ドク……Dr.odd!!!
[やがて苦々しく放たれたある男の綽名――「化け物」の代わりに。]
奴か…――あのマッドドクの仕業か。
[狂乱に陥りつつあるメイを後に、グレンは走り始めた。3Fの別の階段へ至る為に――。]
[3Fから降りてきた...は、3Fに戻ってきていた。自室に戻るより先に、此れから自分が食すべき蛋白質の塊の顔を見ておこうと思ったに過ぎない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だから、殺しあって楽しくなりそうな自分の獲物が
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他人に取られるのは我慢がならなかった]
それくらいにしておけ。
[メイが手にしたナイフの刃を素手で掴み、...は走り去ろうとするグレンの背中を守るように合間に入った]
──逃げる。追わなきゃ。……殺す。
[走るグレンの後をゆらりと追う]
殺す・殺す・殺す・殺す・殺す・殺す・殺す・殺す。
[その唇は同じ言葉が繰り返し呟き]
―1階・階段下―
[暗い空間は赤い。武器庫から持ち出された武器は、主をなくしてごろごろ転がっている。
主をなくした、『使えそうなパーツ』も、並べられている。
ミッキーは滑らかな皮膚を選んで、傷ついた腕に、もげた指にあてがっている。まるで絆創膏でも貼るように]
[3Fの深緑を横切り、別の階段へとひたすらに走る。ステラが割り込んだようだったが、後ろを振り向く事はなかった。ただ、自分では抑えつけれない感情がグレンの全てを焦がし続けている。]
[途中――チャクラムがまた飛んで来て、グレンの左肩を切り裂いていったが同様だった。痛みもなければ血も滲むだけ。そして、歯が浮くように暑い。]
――階段・メイとの遭遇地点→別の場所――
[2Fへの階段を、転がり落ちるように駆け下る。]
まだ1FにDrが居ると思っている訳じゃない。
だが、それでも――それでもだ。
[免疫抑制剤のフィルムを口に含み、待つことしばし]
おちついた、か?
[肩をぐるりと回す。大丈夫、皮膚はどうにか根付いたようだ]
…?
[足音、それに、残り香。甘い血のにおいと、芳ばしい、けれどミッキーには縁のない香り]
ポタリ……。
[メイのナイフの切れ味は、...の想像より上だった。ものの数動しただけで皮膚は裂け、鮮血が刃を伝って床に落ちる。
濁った眼差しはただグレンを殺す事だけに傾倒し、それを邪魔しているステラすら対象としているようにも感じる。
しかし、何より一番気になったのは、彼女がトレーラーの闇の中で見せていた無邪気さの中に、どこか濁った感覚を垣間見せているからだ。
何かが違う。
そう思う部分が心の片隅にありながら、表面上のメイは完全に始めてあった時と変わらない]
・・・・・・・・・・・・
(この娘も私が殺してもいいみたいだ)
[押し殺せぬ殺気が体の端端から漏れ、メイを包み込む。だが今はまだ早い。殺すのであればより豪胆に、確実に、それでいて楽しくイかなくてはならない。
だから、...は武器を使うのではなく平手で容赦なくメイの頬を平手打ちした]
情け無い。
殺すために心が揺れるなど。そんなに殺りたければ、自分が相手になる。但し、たかだかBlood程度で殺せると思うな。
[背後ではグレンの気配が完全に階下に消えていた。そのため、メイをそのままにして、...もまた自室へと戻った]
――1F・ミッキーが居る階段とは別の階段――
[肩で息をしながら――先程よりも体が熱い。
熱/光/蒼=光−染み入るどころか視界・明滅/灼/脳髄から――舞/埃、Trip /
転がるように、1Fへと到着――ミッキーの傍らに居るDr.odd。そちらへと肩をいからせながら歩くグレン。Drはグレンに気づくと、驚きはしたが手を振った。]
──1F↑↑↑2F──
[高速で降りて来るグレンの姿が視界に入る。
此処へ送られるまでの経緯に心を奪われかけていたアーノルドは、ハッとして顔を上げた。]
3F→2F
[廊下を歩く。気配を探るがそこにグレンのものはない。そのまま別の場所へと進んだのか?
しかし殺す事以外に興味が無いのか、ステラは自室へと戻るとそこで未だ掌の出血が止まっていない事に気がついた]
……普段であればすぐに止まるのだがな。
[そう呟くと、胸元に顰めていた15本のアンプルの1本を引き抜くと、一気に呷った。
瞬間、傷は激しく煙を上げ始めた。
何かが溶けていくような激しい音が室内に響き渡る。
そして数秒後、傷は完全に完治し、綺麗な肌があるだけだった]
[淡々と武器を広げ、検分し、刃紋を改める。淡々と脚のたくましさを比べ、煌きの強い眼球を取り上げ、器用そうな指を撫でてみる]
とりかえるほどの、ねうち、なさそうだな。
[近づいてくるグレンを視界に認める。顔は初めて見た。しかし、芳ばしい香りは記憶にある。コンテナの中に、いた]
ごくつぶし ミッキーは、農夫 グレン を能力(占う)の対象に選びました。
『1Fに居てくれて良かった――探す手間が省けた。』
[双眸から放射されていたどす黒い感情は、歩くにつれゆっくりと静まり始めた。しんしんと――腹の底へと、降り積もる黒い雪<エモーション>]
ドク。
[一言、呼びかける/ミッキーは視界に入っていない]
―1F〜2F…ミッキーのいる階段の上方―
ドク……だとぉ!?
[階段の上に、颯爽とホッパーマスク。]
ドク…貴様がDr.oddか?
[びしっと決めポーズをとる。]
貴様という悪を成敗するため………
荒野を彷徨う一匹のヒーロー、ホッパーマスクッ!
ここに参上ォォォォォ!!!!!
ごくつぶし ミッキーは、冒険家 ナサニエル を能力(占う)の対象に選びました。
[頬を叩く衝撃][触れた肌]
[その事実を認識するまでに数秒]
────。
[今までになかったこと──ARMの効かない相手と己に触れた女──に意識が対処しきれず]
──。
[その場に座り込んだまま中空に視線を迷わせる]
[上がって来たばかりの1Fを見下ろす。
鞄を抱えたまま何かを探しているような者──今、グレンにドクと呼ばれた男──に、見覚えがあった。]
…何処かのラボで。
いや、問題児であらゆる研究所をたらい回しになってた男か。
どくた、こわれやすい。
[あまり戦闘能力は高くない、と言いたいらしい]
いなくなると、こまる。
[グレンとナサニエルを等分に見やる]
な、何を言うか!その男は悪だぞッ!
悪がいなくなると困ると言うか貴様!
[傍らのミッキーを指さして]
さては、貴様も悪だなッ!?
おのれ…悪はすべてかもして殺すッ!!
[グレンは、両手をどぅどぅと馬を宥めるようにしているDrの襟首を掴んだ。]
「ハハハ…痛いな、止めてくれないかグレン君。そうそう、力を緩めて――メイ君から聞かなかったのかい、賦活剤だよ。私がメイ君の血と結合するように独自調整した賦活剤――そうか、君も既にそれを経験したんだな。」
[うんうんと襟首を掴まれたまま頷くDr.odd。]
「Living Dead――屍体が動くのはちょっと楽しかっただろう?いや、君の表情から成功した事は十分理解出来る。そうかそうか。はは……素晴らしい成果を祝ってくれないか、グレン君。いた…痛い痛い。痛いって。ミラクル――…嫌いだった?」
屍体――だと。
[呟く自分の声が遠い――刃で突き刺された手を見る。]
[指差すポーズすらびしっと決まっているナサニエルを凝視。微妙なバランスが必要なはずだが、微動だにしない見事な静止]
…けひっ。
[それは、ミッキーとしては感嘆の声であったのかもしれないが、聞くものの耳にはどう届くか]
[がりり][爪が皮膚を破る音]
[がりり][血の芳香が身を包む]
[がりり][表情は恍惚の微笑みに]
あはは。
[酩酊した表情で]
触れられちゃった。
触れられちゃったね。
殺さなきゃ。
パパに叱られちゃう。
殺さなきゃ。
叱られないように。
殺さなきゃ。
悪はすべて滅ぼすのみだッ!
喰らえ………必殺のォォォォォォォォォォ
[目の前で腕を交差して、高速で回す。
その後、正拳突きの要領で突く。]
ブラァァァァァァァックサァァァァイクロォォォォン!!!!!
[拳圧が、黒カビの粉をまとってミッキーへ飛んでいく。
さながら、黒い竜巻のように。]
[黒い竜巻]
[いやそれより何より、不吉なカビの悪臭]
…けひっ。
[軽くむせながら、横とびに避けようとする。
その先は資材の山。―自ら突っ込む]
ひひひっ。
農夫 グレンが「時間を進める」を選択しました
「そう、この賦活剤は所謂エーテルと呼ばれていてね。細胞を活性化させる――つまり+のベクトルの方向性を与える。そしてメイ君の血は、細胞を腐食・溶解――つまり癌が増殖しながら死滅していく所を想像してくれないか――そのメイ君の血の方向性を、死+一定度の…… ……つまり、屍体がゾンビ化するって事だよ。」
[既に聞こえてはいなかった。]
ドク、それを――生きている人間に使えばどうなる?
[自分の声が酷く遠い。遠い異国だ。]
「グレン君!君は――何て着想を――」
[Dr.oddの歓喜。]
「混合剤の相性にも拠るだろうけれど、3時間程で意思はなくなるだろうね。それまでは、心臓を抉られても自分の意思で動けるけれど――…」
そうか。
─ 2F→1F ─
[ふらりふらりと階段を降りていく]
[ステラが自室へ消えたことは認識しておらず]
[ただ、足の向くままに]
──はなしごえ。
[人の気配に金網の隙間から階下を見る]
[隙間から見える光景をただじっと見詰める]
[Dr.oddの言葉が微かに聞こえている]
まるで、しかばね、が、ふたつも、み…っつ、も
[あえて巻き上げる白いホコリ。ナサニエルの黒い竜巻にぶつけるごとく]
ある、みたいな、いいかた。どくた。
[瓦礫の山を中から突き破って頂上へ立ち、Dr.oddを見る]
[避けられた竜巻は、こちらの様子を伺っていた
何者かに命中した。おそらくは、スキを見て
殺そうとしていた輩であろう。]
むうううう……ッ!!
[何者かは、奇声をあげながら飛び出す。
その体は瞬く間に黒カビに包まれていく。
煙をあげながら、カビに食われていく。]
まだまだァ!!
ブラァァァァァァァァァックサァァァァァイクロォォォォン!!!
[もう一発、資材へ向けて放つ。]
[階下は混戦の模様だった。
アーノルドは、ゆっくりと首を横に振る。
Dr.oddがどうなろうと自業自得に思えた。
どんな場所でも適応して研究を続けるDr.oddは案外有能な人材だと(人格や思想を別として)以前から考えていた事を思い出した。]
[恐らく、あの精神状態では己を殺しに来るだろう]
そんな楽しい事――是非ともお出迎えしなくては。
[全ての苦痛は楽しみのためにある調味料で、その先にある殺害を楽しむためのものだ。
だが、傷の治療を終えた彼女の掌が、その先に思考が行き届くのを塞いだ。
傷が突然焼けるように痛み出したのだ]
グウゥゥゥ!
[思わず体がくの字に曲がる]
あ、ありえない……。くぅぅぅ! アンプルを一本使ったんだぞ! くそ!
[...はすぐさま二本目を取り出すと、先程と同じように一気に飲み干した。
そのまましばし数秒。
痛み出していた掌は次第に落ち着きを取り戻していた。だが代わりに全身の血がが煮立っている感覚にとらわれる。
それに抵抗しながら、...はベッドに横になった]
――1F――
[竜巻――黒いカビ――後ろは騒々しい。
しかしここは静かだ――――死のように。]
お前を最初に殺しておくべきだった、Dr.odd。
[片手に持ったフランスパンを握り締めた。]
「お、おい!グレン君?グレン君…!?
た、助けてくれぇぇぇ!!!」
うごく、したいは、おれひとりでも、おおすぎる。
[その声は、此処に居合わせた誰の耳にも届いたろう]
おまえ、やっぱり、きらい。
[Dr.oddを冷ややかに見下ろす、が]
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