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[使用人を呼び止めて]
オイ、貴様、天賀谷は食堂にいるのか
[使用人が肯くと来海は自分の席が用意されていることを確かめ食堂へと足早に向かった]
尋常ならざる力で引きちぎられたような。
猛獣に襲われたかのように無惨に喰い散らかされたような――
[言いかけ、私は我に返る。女性を相手にする話ではなかった。ましてや食事の前には――]
ああ、いや、忘れてくれ。
いずれにしても、そうした謎めいた検体を調査する過程で自然、そうした伝承を耳にする機会があったんだよ。
[その時、柱時計のベルが鳴り響いた。]
[すれ違いざま、見る水盆。
水の気配。
あの水盆は。
水鏡は。
間違いようの無い呪物。]
……。
[自分の“視る”ものとは関係が無い。
それでも畏ろしい。
水が、揺れている。]
鍛冶屋 ゴードンが「時間を進める」を選択しました
―二階・水鏡の前―
[枚坂の話を聞いているのかいないのか、水鏡から目をそらしながら呟いた]
……可哀そうに。
きっちりと引導を渡してもらえなくて、彷徨っているわけか。
[柱時計の音が響く。使用人達のざわめきも聞こえてきた]
お尋ね者 クインジーが「時間を進める」を選択しました
……俺の刀ならば、迷わせずに済んだだろうに。
その首を落として、滅ぼしてやれただろうに。
痛みを感じる間も与えずに。
……ああ、かわいそうに。
[使用人の部屋が連なる棟は既に静かだ。
皆準備に追われているのだろう。]
「翠、急いで」
ええ、直ぐ行く。
[自室に服をそっと置くと、
翠は髪を手早く整えて晩餐会会場へと向かった。
久しく遠ざかっていたざわめきが近づいてくる。]
[杯を傾け乍ら──、]
ロクでも無い話なら、今までも散々寝物語に聞いて来たもんだが、どうにもいけないね。──…聞いた直後の数日はやはり自分でも薄気味が悪いが。
其れだけじゃあなく。
何かこう──…屍鬼なんてえのが、流石に此処に来てはじめましてな所為か。否、旦那様が急にお窶れになったのが気に掛かるのか…。
妙に不吉な。
─3F廊下→2F食堂前─
……ああ、首が苦しい。こんなもんつけて飯が咽喉を通るもんかね、果たして。
[ぼやきながら食堂に向かう。先ほど自分を案内してくれた青年もこのような硬いなりをしていたが]
あれは慣れなのかね。なかなか板についてたな。まだ若いのに、えらいもんだ。
冒険家 ナサニエルが「時間を進める」を選択しました
[枚坂に頷きかけた。]
そう。
そう云う話はなさらない方がいい。
ご婦人方の前というだけではなくてね。
向こうに居たなら、ご存知かもしれないが。
こう云う諺も有りますよ。
曹操の話をすると曹操が現れる。
[すっと、食堂へ入っていった。]
――黄昏時・二階――
[時を告げる重々しい音色が廊下に響く。傍らの少女がさつきをちらと見て、思案げな風にしたものの、何を云うでもなく背後へ控えた]
いつだったか、お父様が仰っていた通りだわ。
この水盤が此処に在ると云う事は――けれど、これは、屍鬼を――
『――災いを招くもの、なのに』
[真白いドレスの袖を両手で抱き、さつきは身を走る悪い予感に躯を震わせた。戦前にまだ長彦が上海に居た頃に聞き及んだという怪奇事件――其れは実業家の父らしくもなく、事実であったと知る者の確信と共に聞かされた出来事だった]
―三階廊下から二階食堂ホールへ―
[見知らぬ人間と、先日見たばかりの人間が続々と食堂に吸い込まれていく。
それぞれに軽い会釈をしていると、どこかで覚えのある香りが鼻を刺した]
……さて、なんだったか……
どうにも、覚えがあるが……まあ、関係あるまい。
[視界の端に「親愛なる生徒」の姿を認めると、それっきり考えを巡らすのを止めた。]
おや、時間かな?
[周囲を見渡すと、廊下の交差する二階の中心とも言えるこの水盆近くには気がつけばいくつもの人影が増えていた。
視線を感じ振り返ると長い髪の青年が強い眼差しを向けていた。]
『彼はどこかで……?』
[視線が交差した彼の言葉に私はいささか赤面しながら頭を掻いた。]
そうだね。この話は――
[盛装に身を包んだ利発そうな少女の姿も見える。華やかな宴席の前にはあまりに不似合いなその話題を私は中断することにした。]
どうにも最近の旦那様は、否、自分が最初にお会いした時からそうだったのかもしれないが──何かに魅入られた様に、危うい方へ向かわれている様な。
[額に手をやる。
蟒蛇の如く酔う事の無い仁科は、ふと酩酊感を感じている自分に違和感を感じた。]
あたしが、酔った──のか?
珍しい。
[食卓をちらりと見やると、恐ろしくやつれた顔を白く化粧した男の姿。]
『……?あれが、天賀谷氏か?』
[辣腕の美術商である知人を出し抜いてまんまと水鏡を手に入れたやり手のはずだ。もう少し精力的な男を想像していたのに。]
『それとも何か、水鏡の魔力の由縁ってやつか?』
[目は、天賀谷氏から離れ、水鏡を探してあちらこちらをさまよう。
藤峰と翠の姿も見えた。何とはなしに、知った顔を見かけてほっとする。]
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