情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[しげしげと印綬を眺めて、それが日本のものでないことに気づく]
……お前さんの言うサムライってのは、刀を振り回す強い男のことなのかい。
強ければ好感を抱くって?
[翠が江原に詫びるのを見て、微かに眉をひそめながらそう問いかけた]
── 外 ──
[墓場のような場所だ]
[夜桜は、ふとそう感じた]
[西堂伊織は、夜桜の顔を見ると詰めていた息を少し洩らして、微笑んだ。線が細いように思えるが、田舎の女の肝は強い。大陸に渡った身内と連絡がとれない──というのに、確りとした眼差しで夜桜を真っ直ぐ見詰めてきた。だが、前で合わせた両手が強く握られているのを、目敏く夜桜は見止める。]
[女の身内を探している動機は知らない。
──が、
夜桜に話が回ってきたという事は、そういう事なのである。
そこに絡んで来るのだ。]
―食堂にて―
[食堂を出て行くところで雲井に声を掛けられ、
翠は頭を下げた。]
おはようございます、雲井様。
施波は客室の方へ向かうと申しておりました。
―三階、客室―
[昨晩は指揮だか屍鬼だかよく解らぬ物に踊らされる面々を嘲笑っていたものだが、流石にあの狂った空を見ては]
なんだ……あの空はなんだ……!?
何故、何故に夜が明けぬ?!
あれから何時間経ったと思っているのだ?!
まさか、まさかあの老人の世迷い言が、あの妄言が、真実!な!筈!が!
[あれから何度、この景色が夢であることを祈りながら眠りなおしただろう。
そして、どれほどの悪夢を見ただろう。いや、この光景こそが悪夢?いや、現実?
―――もはや彼には何も解るまい]
ああ。行き違ったか。
天賀谷さんの容態が確りしたら面会させて貰うよ。
とだけ伝えておいて貰おうかな。
他にも用事はあるが……それはその時の事だ。
[少し冗談めかして。]
斯波さんの事だから、きちんとしているとは思うが、君らは全員居るのを確かめてあるだろうね?
[望月の言葉に、ふっと笑みを漏らす。]
そうだな……すっかり毒気を抜かれてしまったものだ日本は。
その刀を振り回すほどの猛者もいなくなってしまった。
[刀という言葉に、実際の刀以上のものを込めた。]
私の知っている日本人は、捕虜になるくらいなら
自決を選ぶ誇り高きサムライのイメージだ。
それが今はどうだ?負けた卑屈さか、犬の如く尻尾を振り、
中には、露助どものわけのわからぬ思想にかぶれて
真っ赤に染まる者もいる。情けないことだ。
日本の文化は、恥の文化ではないのか。
骨の髄まで真っ赤に染まり、赤っ恥をかいても
何も感じない無神経さよ。情けない情けない。
[日本人論を語るとき、江原は決まって憂いを帯びた顔になる。]
私は、日本のサムライと戦って勝ったことを誇りに思う。
蚊トンボやスレイブには、100回やって100回勝って当たり前というもの。
[紅茶の湯気を顔に当てつつ、江原と望月のやり取りを眺めていたが]
じゃぁ、俺は部屋に戻らせてもらうから。
[茶器を下げると、二人に手を振って食堂を後に。]
…………ふぁ、逃げて正解かね。後は血気盛んなお二人だけで、と。
[ひとつ背伸びをすると、入口付近の雲井と翠に会釈して自室へ*向かった*]
──使用人部屋──
[使用人部屋から空を見上げれば、屋敷の裏側に位置する所為だろうか、ちょうど赤い月を望む事が出来た。既に客人達にはこの太陽と月の怪異は知れ渡っているかもしれない。藤峰や翠が、十三の世話だけでは無く客人に困らされている可能性も有る。]
『──…運転手の自分も使用人として同様に働いた方が良い。
否、それ以前に……。』
[夜桜に礼を言ってから、運んで貰った食事を急いで口に運んだ。
十三の白塗りに頬紅の異様な貌を思い出すと、食事が不味くなった。]
旦那様の処へ。
行って正さねば…。
── 外(回想) ──
[西堂伊織との話を終えた後、夜桜は仲介役の男に寄り添うように近づき、ひそひそと囁いた。夜桜の手は、無意識に男の腕を抱き寄せる。]
「──西堂芳人。
あの男は、昔中国の****に居たけれど、疑わしいの?
それに、こっちに戻ってきていた筈。」
[桜が二人の間をひらりと横切る]
「ああ──だから。」
「あの場に居たって事──?」
「そうね。屍鬼には水鏡──古の呪なる鏡。神代の世より伝わる、あれがあれば───。」
[男と、まだ幼さの残る夜桜は、寄り添いながら駅の中へ──。]
[江原の思想を完全に理解しうるほど、望月には深い政治思想がない。しかし憂国の思いを語るその情熱は伝わってくる]
……澄んでいるんだな、お前さんは。
[水鏡を見たときと同じ感想を漏らした。誰かに媚びる為のまがい物ではない、この男は、己に正直な本物なのだと思った]
濁っていない。
[そういう人間を望月は嫌いではない]
はい、承りました。
確かに伝えさせていただきます。
お医者様もいらっしゃいますから、
そう遠くなく御会いになれると思いますけれど……。
[続く冗談めかした言葉に困った様子で]
勿論です。
信頼していただけるように尽くします。
なんだ、なんだ、アレは……
シキだなんて、ただの下らぬ三流雑誌の作り事ではないのか……
だが、本当だとしたら、
私は、 この私 は、
天才たる、天才たる、天才たる、天才たる、この私は、
此処で、死ぬ、の、か?
……イヤだ、イヤだ!!!!!!!認められぬ!そんな、そんなことは!!!
[一頻り暴れると、自らが幽鬼と成ったかの如き足取りで、ふらりふらりと歩みだした]
―三階客間→三階廊下―
[濁っていない―望月の言葉に、少し驚く。]
……そんなことを言われたのは、初めてだな。
[珍しく、はにかんだ様子を見せる。
”英雄”などと称された男がそのような姿を
見せるのは恥ずかしいのか、咳払いをすると
明後日の方を向いてしまう。]
[国を出(い)で、理想を目指し、戦争の中、狂った魔都で生きた男の名を呟いて。結局のところ、行方は杳として知れなかった。
夜桜は、刺青のいれられている胸元の着物を上からおさえた。]
赫い月は、屍鬼の結界の中。
歪んだ境界を突破出来得るのは、屍鬼を滅した時だけ。
[踵を返すと、建物の中へと入った。]
──外→一階→二階──
[翠の言葉に、少し真剣さを増した表情で。]
いや。信頼しているさ。
ただ、普段より頻繁に全員居るのを確認した方がいいかもしれないな。
[江原という人間の情熱をまぶしく思うが、その思想に芯まで賛同はしない]
俺には小難しいことはわからんのだが…誇り高きサムライ、とお前さんは言う。だがサムライの誇りは何ゆえの誇りだと思っているんだ?
戦いに強くて自分を曲げずにいる者。それがサムライだと言っているのかな。
――二階/食堂――
[食堂内を見渡せば客人の姿が数名。彼らに向け会釈する]
皆様、お早う御座います。
遅くなってしまった様ですわね、済みませぬ事です。
もう御食事をお済ませの方は、他にいらっしゃいまして?
『望月さんに、雲井さん……今すれ違ったのは由良さん。
あちらを向かれているのは確か、ええと……』
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新