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隠者 モーガンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[新条美貴がなにやら必死で念じている中、魔方陣が静かに輝きだす。
その輝きは魔力の奔流となり、まるで海流のようにうねり始めた。
魔力で出来た渦が廻り奔り荒れ狂う。
あまりにも大きすぎるその魔力の渦は、周りの物全てを破壊する程の勢いと思われたが…
突然、前触れもなくその魔力の奔流は静かに流れを止めた。
その中心に姿を現すは厳格なる老人。
静かに眼を瞑っていたその老人は、ゆっくりと眼を開くと目の前にいる新条美貴をじっと見つめる。
そして口を開き…]
結婚を前提に付き合ってください!
[突然手をとってそんな事を口走り始めた。]
[突然目の前に現れた老人の顔、そして握られた手を交互に見る。
老人の言葉の意味、老人が現れた意味、様々な思惑が交錯していたが、やがて一つの思考に纏まった。]
……ごめんなさい、チェンジで。
[美貴はぺこりと頭を下げた。]
[空穂の言葉に、ほんの一瞬瞳に失望の色を浮かべたが、すぐに凛とした真っ直ぐな視線に戻り、小さな唇を開いた。]
……シャルロット
シャルロット・コルデ。
この国で私の事を、知る人は少ないですけれど。
[聖杯から貰った知識等を駆使し、新条美貴が言った言葉の意味を理解すると老人は崩れて膝をついた]
うぉぉぉ!現界して速攻振られたぁぁぁ!
やはりこの見た目じゃ愛や恋とは無縁なのか、非道すぎる!
[頭を抱え叫び続ける老人、その様子ははっきり言って滑稽であった。]
[微笑、何度も教えられた仕草。うれしいときに人は笑うのだと初めに教わった。
人に対するときにも笑顔で接するように、と祖父は言っていた。
なぜ笑うのかはわからない。
見る人が見れば、その笑顔が偽物だということはわかるのだろう。
笑い方はいつしか覚えたけれど、それでも今もなお、なぜ人は笑うのか、なぜ嬉しいと思うのか、わからなかった。
そして、わからないことすら、どうでもいいような事に思えた]
そう、シャルロット……。
[記憶を巡らす。どこかで見た名前だと思ったが、彼女の表情にああ、と気づき]
気に障ったのならごめんなさい。
私の希望した英霊、というのも、私自身はおそらく呼べないだろう、とは思ってましたし、あの世で祖父ががっかりするだけですから。
貴女が現れて私がどう、ということはありません。
貴女が何であれ、私の力になってくださることには違いないのですから、感謝しています。
いいえ、気に障った訳ではないですわ。
……マスター。
私はか弱い1人の女性に見えるでしょう。
しかし大いなる神の導きは、どんな存在にであれ、平等に差し伸べられているのです。正しき事を強く願えばなお強く。
[そこまで言うと、静かに魔方陣からソフィーの方へと歩み寄った。]
マスターに今、いかなる望みや苦しみがあるとしても、問題はありません。共に聖杯を、手に入れましょう。
えっと、お爺ちゃん、ご家族は?
住所か電話番号はわかる?
……首に連絡先とか下げてないかしら。
[大仰に騒ぐ老人に話し掛けた。]
[腕に痛みを感じ、左腕を見る、と手首と肘の中間辺りに何かを象ったような痣が見えた]
これが令呪、か。
隠せやすそうな場所でよかった。
[目の前のシャルロットに向き直り、彼女の言葉に頷きかけ]
ああ、そうか。聖杯戦争は聖杯を手に入れるため、でしたね。
聖杯戦争に出るように、が祖父の口癖だったので当然のように思ってたのだけど、願いまでは考えてなかった、ですね。
[望みや苦しみ、そう言われてもそのどちらがあるわけでもなく、内心困ったが、そうとは出さずに同意として笑みを返す]
それじゃ、上へ行きましょうか。
ここに一日いたらさすがにお腹が空いてきました。
食べに出ますけど、町を偵察代わりにでも見て歩きますか?
つうか、面白い方が吊られにくいのは身を持って知っているので、多分うちら序盤で消えます。
狼なのにwwwwww
ごめんね相方www
※やはり独り言は消費せずに居られない仕様です。
[老人は声をかけられた事に気付き、ピタリと叫ぶのをやめる。
そして静かに立ち上がると溜息をついた。]
あのな…サーヴァントにそんな物あると思うか?
まぁいいや、いや振られたのはあんまり良くないけど慣れたもんだし。
自分で言ってて悲しくなるけど。
[再び気持ちが沈みかけるのを押しとどめ、自分の前にいる女性に視線を移し…]
んで、魔力の流れからしてアンタが俺のマスターか?
[その容姿に似合わない口調でそう告げた。]
(……願い事を、考えて居なかった?)
[シャルロットは不思議そうな表情を浮かべてソフィーを見つめたが、形作られた笑顔を見て頷き返した]
そうですわね。
マスター、お気づきか判りませんので、教えしておきましょう。
私のクラスは アサシン です。
不必要な魔力を閉じて、並んで歩いている分には、私たちは恐らくありふれた友人同士にしか見えない事でしょう。
……えっ?
[老人の外見にそぐわぬ若々しい口調に面食らった。]
あ、ああ、そう、やっぱりお爺ちゃんがサーヴァントなのね……。
王子様どころか……オジサマどころか……ぶつぶつ。
[ふぅ、と深呼吸をして“魔術師”の顔で返答する。]
新条美貴、それが貴方のマスターの名前よ。
お爺ちゃんは随分お爺ちゃんだけど、大丈夫なの……?
ホントに英霊なの?ご家族は?住所か電話番号はわかる?
[告げられたクラスに、ようやく名前をどこで見たのか思い出したようで]
アサシン、そう、それでシャルロット。
……わかりました。
父が、研究していたらしい書物に貴女の名前があったのを思い出しました。
きっと、父の導きがあったのでしょう。
[先に階段へと向かったシャルロットに続いて、後を追うように地下を出る]
※個人的メモ
・「世界を救う」の真理
→狼拝命したので、その世界=ガイアとなってしまっている。つまり世界=ガイアを救うために自分は召喚されたことを知っている。しかも、自分は悪を滅ぼし正義の実現の為にこそ召還されると言う事を知っている為、自分が召喚された事即ちアンリマユ汚染の発動した聖杯戦争である、と言う事をもしっている。しかし、自分はそのアンリマユで汚染された聖杯を勝利によって救出し開放する為に召喚された筈なのに、何故かそのアンリマユの意思が心を蝕んでいる矛盾に苦しんでゆく羽目になる。そこで、破壊衝動に必然性を与える為ノアの箱舟思想※破壊と再生、を持ってくる事で自己完結しようとする。)
・表現
→いつ如何なる時も微笑を絶やさず穏やかで理路整然と、しかし表現は湾曲的なものや皮肉的なもの、オブラードで包むようなものを多用する話し方をする女性を演じる。屁理屈で自己完結させる思考回路にする。
[階段を上がりながら、聖杯にかける願い、を考え始める。
願いたいことは特に思いつかない。そもそも何かに対し心が動く、ということがない。
だから、「事象をそのままに受け入れる」以外のことを知らない。
それは普通のとは違うのだろうということは理解できる。
祖父は幼い私をいろんな病院へと連れて行ったが、どんなにカウンセリングや催眠療法を試しても、結果は同じだった]
願いとは、なんだろう。
[階段を上りきるころ、ぽつりともらした]
はいはい、どうせオジサマどころか"お爺さま"ですよ。
[少し拗ねた口調でそう返す老人。
内心結構傷ついているらしい。]
ほう…この俺に大丈夫ときたか。
言っておくがこの姿は生まれつきだ、
ボケたりはしてないから心配は要らない。
そして力の方を言っているなら…。
[そこまでいった瞬間、老人の体から信じられない程の魔力が噴出す。
現代の魔術師では到底到達できない程の魔力量。
そう、それは正に"魔法使い"の域であった。]
喜べ、いまマスターの前にいるサーヴァントこそ不滅の賢者…過去において最強の"魔法使い"だ。
[そういって、その老人はニヤリと笑った。]
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