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― ビジネスホテル 508号室 ―
もしや、お金に困っているのでしょうか。私の首飾りをお金に換えれればいいのですが、私がこの時代から去れば、その首飾りも消えてしまう……。
[ランサーは、両手首(両足首のもあるが)に装着している腕輪をさわった。]
どちらも大事なものですが、この腕輪は外せません。何故ならこれは、チャクラという武器だからです。
[右手首の腕輪を久子に見せるようにあげる。と、前触れもなく車輪型の武器へと変化した。]
[しかし、人間というのは面白いものだ。
どう考えても上から下まで真っ黒のライダースーツという男が噴水前でビールを飲んでいるというよく考えれば相当怪しい状況であっても見向きもしない。他人に興味がないのだろうか]
ふむ・・・・・・
[今すぐにでも全てを灰に帰してやりたいところだが、魔力の調子も戻っていない以上つまらない事に力を使うのも愚行でしかない。
いや、どうも召喚されてからというものの破壊衝動が抑えられている気がしてならない。もしかしたら、この風貌に原因があるのかもしれない。現状をわずかに呪った]
まあ、いい。他のサーヴァントと剣を交えていればじきに調子は戻るだろう。
だが、中々面白い防御能力があったな、あのランサー。
だとしたら次は・・・・・・
[形状は違えどガーベラである。ならばその真価は相手の魔力に呼応して生成される刃の大きさだけではない。遠い将来においては空すらも切り裂いた概念武装にも近い力を誇示すれば全ては終わる。ただそれだけだ]
[大事だという言葉に、現界してるうちに売り払えばいい大丈夫!という言葉を飲み込む。
腕輪の変形にも軽く驚きと悔しそうな表情を浮かべる。]
それ礼装だったのね。全然気づかなかった…
私の鑑識眼もまだまだだなあ。
お金は…、困ってるといえば困ってるし、困ってないといえば困ってない。
[確かに生活には困らないほどのお金はあるのだが、彼女の生業のためには法律の網をかいくぐる必要がありそのためには金がかかる。
しかも最近じゃ失敗続きで大分貯金も減っている。
しかし、服の一着や二着など問題にならない額である。
ストレートに心配されると自分ががめついと言われているようで惨めな気分になる。
これ以上言われないように笑顔を見せる。]
いや、ほんとにそれくらいだ大丈夫だよ。
ちょっと聞いてみただけで。
大事と言っても、首飾りは武具とでは比べ物になりません。王の装飾品。それだけの意味です。
[持っていてもらえますか、と首飾りは久子の荷物の中へ。]
気づかないのも無理はありません。
私が持つすべての武器は、神々より与えられたもの。
ヒサコ、確か叙事詩で私の事は知っていると聞きましたが。いえ、内容は知らないのでしたね。
[手と顔を洗った後、リビングに戻るとベットに横たわる宗冬を見る。]
包帯で簡単に応急処置しただけなんだが、さすがに傷の回復が早いみたいだな。
[傷の治りを確認した後、体を引きずるようにソファへと向かう。
ケネス自身に怪我は無いが、激しい疲労を感じていた。]
とにかく今は休もう……
[ソファで毛布をかぶると、ケネスは*深い眠りについた。*]
[さすがに飽きてきた。無理もない。ベンチに座り虚空を眺めているという行為自体が彼にとって魅力的な行動ではない。ただ単にランサー戦で斬撃を流されたのが癪に障り、冷静を取り戻そうとしているだけであった。だがそれも既に終わり、次の刺激を求めている]
さて、そろそろ次の獲物を探しに行くとするか。
[ベンチから立ち上がり、そのまま闇の中へと*溶けていった*]
うん、私が知ってることっていえば、インドの古代二大古代叙事詩って言われるものの一つがラーマーヤナ。
で、その主人公ラーマっていう名前ってことくらいかな。
もちろん。伝わっている物語が、私が体験した事と全て同じという事はありません。
[ランサーは、その続きを言おうか言うまいか。少しの間、沈黙した。]
ヴィシュヌって…インドのシヴァとか並ぶ主神だよね!?
[ヴィシュヌと聞いて大きな衝撃を受ける。
自分の記憶違いかと思い質問口調が口から飛び出す]
そして私は、神々が苦しめられているラーヴァナという羅刹……悪を倒すために、梵仙ヴィシュワーミトラから、神々の武具をたくさん与えられた。
そのように物語では描かれているようです。
[久子の声に、口元が綻ぶ。]
ヒサコ。でもね。
ぼくは、ヴィシュヌの化身なんかではないんだ。
え!?
[相手が主神クラスと聞いて動揺したところで、それを否定され、再び驚きの声を漏らしてしまう。]
はあ…びっくりさせないでよ。
主神なんて聞いてこれからランサーどう接したらいいか考えちゃったよ。
[本人は特に意識はしなかったがそのとき心に浮かんだのは失望ではなく、今ままで変わることなくランサーと接することができるという安堵感だった。]
ぼくが、アヨーディヤ国の王である事は本当だし、確かに悪を討った。だけど、ぼくは人間なんだ。神々が神の力を振るうために、アヨーディヤ国に生まれた赤ん坊に手をくわえた、人々ではなく神々によって望まれた神造の人間。神の力の器。
こんな若い身体であるのも、梵仙ヴィシュワーミトラに器として覚醒させられてから、人間としての身体の成長が止まったからなんだ。
そっか、見た目に合わずずいぶん落ち着いてると思ったらそういうことだったんだね。
…
[ランサーの話のどこか自分や自分の母親の境遇を重ねる。
自分で望んだわけでない力。それによって受ける不利益。
もちろん不利益ばかりではない。
彼女自身それを積極的に使うことにより肯定して受け入れている。]
確かにヴィシュヌはどこにでも居られる。
でも、ぼくは、ヴィシュヌそのものではない。
ヒサコ。驚かせてしまってごめん。
[ランサーは、久子へ穏やかな笑顔を向けた。]
それから言い忘れていたね。
ぼくの望みを。
そしてぼくも、マスターの望みを訊ねたい。
すぅ…すぅ…
[ランサーの話を聞き終わりしばらく考えているうちに、激しい疲労と魔力の激しい消費がもたらす本能的な睡魔によって久子は眠りに落ちていた。
*その寝顔は彼女にはめずらしく安心感に満ちたものだった*]
ヒサコ?
[ふっと微笑した。
深い眠りにつく久子を、背中と膝裏から抱きかかえてベッドにちゃんと横たえると、布団を優しく上からかけた。久子の前髪がやや乱れているのを直す。湿り気を帯びた髪の感触。ランサーはもう一つのベッドに*腰をかけた。*]
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