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[ つれない態度にふぅとため息をつき、両手を挙げてオテアゲのサインを見せる。]
女なんだろ。流石にあんな奇説を信じちゃいないよ。まあ本当に男だったとしてもどっちだっていいさ。君がこの聖杯戦争で勝ち抜いてくれるんだったらね。
幸い、ジャンヌ・ダルクの名はこの国でもそれなりに広まっている。無名だから実力が発揮できないとか、そんなことはないから思う存分に君の武力を発揮するといいさ。
[ そこまで言って、立ち上がる。]
ついてきなよ。この国じゃそんな鎧を着込んでいる人なんかいやしないんだ。もうちょっと目立たない服に着替えるといい。
クローゼットにはなんだってあるから、気に入った服を選ぶといい。
[ 背中越しに喋りながら、部屋を出て玄関の扉を開いた。]
…マリアは姿を隠したほうがいいのかもしれません。
私一人なら、「マスター」とわからないかもしれませんから。
それとも、わかった上で対峙しますか?
きっと相手には私たちの存在が少なからず伝わってると思いますので。
[シャルロットのほうを見る]
そりゃ俺だってある程度なら空気中の水分を集めることは出来るが…。
きちんと説明しておくとだな、俺の戦闘能力は水が増えるにつれて飛躍的に上がる。
何故なら俺は水ならば"魔力を通さなくても操ることが出来る"からだ。
それが俺が"水の王"たる所以だな。
簡単に言うと、俺は水があればあるだけ強くなる訳だ。
戦う場所や状況もかなり重要になってくるから、そこら辺は地理に詳しいマスターの判断にかかってるぞ?
[だから頼りにしている、とキャスターは微笑んだ。
そして、マスターから手渡されたペットボトルを手に取る。]
うん…これなら数本あれば最低限の水は確保できそうだな。
これに水を入れたものを常に持ち歩いてくれるか?
さぁ、どうだか。
[もうひとつはぐらかす言葉を口にする。
立ち上がる男を睨みつけるように、何を始めるのかと訝しげな表情で立ち上がったその方向を見上げる]
…勝つさ。
負けることなど、俺には必要ない。
こっちよ。
[温室を出、店の中を通り住居にしている2階へと上がる。]
そっちの奥がわたしの部屋。
許可なくはいらないでね。
この部屋を使ってちょうだい。
[そういってドライフラワーのリースがかかったドアを開ける。
中にはパッチワークキルトのカバーのかかったベッドと
花が飾られた小さな机、それにクローゼットがある。
そして、ポプリの香りがただよっていた。]
必要なものがあったらいってくれれば用意する。
そうそう、庭や温室、部屋においてある花も
少しでも損ねたら食事抜きにするわね。
それじゃ、おやすみなさい。
[男にそういうと露葉は*自室へ戻った。*]
…。
……ずいぶん平和な世の中になったものだな。
[小さく一人ごちるように背を向けて紡がれた言葉に返事を。
示されたクローゼット、いくつか探して適当なものを選ぶと適当な部屋に隠れて着替える。
再び現れたときにはロングTシャツに緑のパーカーと細身のジーンズといった姿。
袖や裾が余るせいか、幾分折り返した着方はまるで*中学生*]
……マスターとサーヴァントの気配を感じますか?
私は、相手がサーヴァントだけであれば、己がサーヴァントである事を気付かれる事はないでしょう。
しかし、マスターが居るのであれば話は別です。最も、マスターと接近しなければまず感知される事はないのですが。
......戦闘を避けたいのであれば、私は隠れておきましょう。まずマスターが「協力関係を結べそうかどうか」確認してください。私はマスターをしっかり護衛してますわ。
[キャスターの提案にきっぱりと首を振る。]
アタシは無理。重いし。
お爺ちゃん、頑張ってねっ!
[満面の笑みを向けて数本のペットボトルを差し出した。]
それでね、タロはいつも公園でお散歩してたの。
あそこなら近くに川も流れてるし、水飲み場もあるし、お水に困る事はないんじゃないかな。
だから、公園に行きましょ。
[キャスターの返答も待たずにタロを連れて玄関に向かう。]
[無防備では霊障が出る恐れがあるため常にその体にある程度の抗魔力を持たせているものの、それでも霊媒体質による感知力は並の魔術師より鋭いはずだが、感じた気配は一つ。
いつもの習慣で独り逃げ出そうとするが、声を掛けられてランサーの存在を認識する]
普通の魔術師が一人。
たぶんサーヴァントじゃないと思う。
[ランサーから感じる魔力の気配と比べサーバントでないと判断する。
いつもと違う行動パターンを強いられ戸惑いからとりあえずランサーの言葉に従いその場に留まりそわそわしながらランサーの後姿を見送った。]
そして最後まで真名を聞かない&こちらも名乗らないのだった……
いや、名乗るタイミングを逃したのですよね
呼んじゃった相手に興味ないからな〜
[いつだったか、祖父が病院に連れて行くことをやめた。言っても効果がない、ということもあったのだろうが、感情の起伏は魔術師にはあってもいいことなどない、何にも捕らわれなければ、より魔術師として大成するだろうと後で独り言のように言っていたこと。
そして今もそれは。
緊張はあっても焦りがないことで役には立っていた。それ以外、あまり役立ったことはなかったが、そもそも「役に立たない感情の起伏」が何かもわからない以上、どちらがいいことなのかはわからない]
[シャルロットが姿を消したのを確認すると、気配を感じるほうへと歩いていく]
こちら、か。
…まぁいいけどな。
[ブツブツといいながら、ペットボトルの中に水を入れるキャスター。
その姿はどう見ても魔法使いには見えない。]
ほう…川がある場所があるのか。
それは確かにこれ以上ない有利な場所だな…、確認の為にも行ってみるか…って人の話を聞けよ!
[キャスターはペットボトルの蓋をしめると玄関へと走った]
[公園の中を南へと向かって歩く。
ゆっくりと、なるべく自分の魔力は遮断して]
感じる魔力は…二つ?
[確信はもてないが、南へ行くにしたがって魔力の流れを強く感じるようになる]
ヒサコ。
相手がマスター1人なのであれば、おそるるには足りない。私が貴方に手出しはさせません。
[侵入者の元に向かおうとするのを止め、逃げ出しそうな様子の久子に告げる。]
もう、お爺ちゃん遅いっ!
[タロの首輪にハーネスを繋ぎ、ビニール袋とスコップを持って玄関で待っていた。]
「ハッハッハッハッ!」
ほら、タロも待ちくたびれたって言ってるわよ。
それじゃ、行きましょう。
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