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[自身のことに構わず投げられる石を受け、ネリーは俯いたまま首を左右に振った。]
………ううッ。
[よろよろと立ち上がり、はぁ……とひとつ息をつく。しかし誰に吠えるでもなく、ネリーは淡々と身体を拭く作業を続ける。]
あァ……鎖、取らなきゃァ……
でも、村長さまァに、鎖取っちゃァいかんと言われとるし……
[荷物を部屋に運んだ後、今度こそ就寝しようと思い、ベッドに横たわる。所持品のひとつである寝袋を広げて毛布代わりに使う。]
さてと、そろそろ寝るか。
[そして女は、その場で*就寝した*]
服……脱がにゃァ、身体は拭けねェでござェます。
誰かァ!誰か助けてくだせェ!
ワタクシ1人じゃァ、鎖を取ることなんかできね………
……………ッ!!!
[助けを呼ぼうと振り返ったネリーの額に、石がひとつガツンと音を立てて当たった。]
[当惑した様子のネリーを見ていて、一つの考えが浮かぶ。]
ああ、ノーマンさん。
これから、一つずつ鎖を外してセシリアを着替えさせなきゃならないんです。
片方を外している間、セシリアの腕を持っていちゃくれませんかね。
[村長の弟立ち会いの元というのは申し分ない条件であったろう。だが、人狼という存在に対して挑戦的な彼がどんな態度をとるか、という好奇心もそこには混じっていただろうか。]
コラァ!ウチのモンにも手ぇ出すのはわざとか?
[ネリーに石が当たる様子を見て怒鳴る。]
ウチに何かあんのか?あァ!?
[石を投げたと思しき少年を、思いっきり蹴り飛ばす。]
[投石をした子供にギラリと凍てつくほどの冷眼を向ける。少年はノーマンに蹴り上げられ、地面を転がっていた。]
ネリー、怪我しちゃいねえか?
さっき、止めろ言っただろうが!!
[少年の胸を蹴り上げる。肋骨の折れる音。
口から血を吐いて、虫の息になっても、
暴行を加えるのをやめようとしない。]
[投石が止み、ネリーは安堵と痛みが入り交じった表情で、ふぅとひとつ溜め息をついた。額に石が当たった痕に、じわりと血が滲む。]
[ふとクインジーの言葉が耳に入った。]
そ、村長さまァの代わりに、ノーマンさまァのお許しが頂きてェでござェます!
どうか、どうか、今こン時だけ鎖ィ外して、そしてこン化けモンが着替えンのを手伝っておくんなさいまし!
[ネリーは地を這うように膝をつき、ノーマンに向かって深々と頭を下げた。]
[クインジーの、檻に幕を被せると言う提案は、投石も含め、今までの流れを考えるとセシリアには、あまり現実的には思えなかった。
が、彼が外見や今までの「胡散臭い。実は凶暴な性質なのでは」と言う村の評判に反して、随分と冷静な事に驚いた。元々、村の人間では無い。こう言った事態に慣れているだけなのかもしれないが──。]
[躯を拭く作業はすぐに終ってしまった。
更なる投石。]
ネリーの扱いに、自分も以前なら<あちら側>に居たのだ──と思い、セシリアは何処かやるせない気持ちにさせられた。クインジーの提案にノーマンに視線。]
へェ………
心配おかけしてすンません……
ワタクシはこの通り、大丈夫でござェます……
[ほんの少しだけ顔を上げ、ノーマンとクインジーに頷いた。]
ノーマンさん、それくらいで勘弁してやっても……
[一度火がついたら止まらない、この男の危なげなところを見た思いだった。]
死んじまっちゃァ面倒だ。
あァん?
[ネリーの言葉に、少年への暴行を止める。
少年はもう虫の息で、肋骨や腕の骨などが折れている。
助かったとしても、健全な生活は今後送れそうもない。]
まあ、この俺が腕ぇ押えてるってんならいいぜ。
兄貴には、文句言わせねえからよ。
[つかつかと檻へ近付いていく。]
すンません、すンません……
ノーマンさまァ、それから旅のお方ァ、ありがとうござェます……
[ネリーは流血した額を気に留めず、ひたすらペコペコ謝っている。]
おう、外してやりな。
[自警団の者に命じる。]
後で破られるために服を着せるのも、滑稽でいいわ。
[邪悪な視線を、セシリアに向けつつ。]
[幄舎を建てる際に用いる幕がないかと思ったのだが貸し出しは許されず、やや等閑ながらシーツを群衆の真向かいになっている側の檻の上にかけた。
クインジーは扉の側に立ち、村人たちの方を睥睨している。]
[檻の中――
ネリーは、男達が「セシリア」の身体を拘束しながら鎖を外すのを、固唾を飲んで見守っている。]
………………ッ!
[「セシリア」を拘束する鎖が弛む度、ネリーはガタガタと震える自分に気付く。しかし――]
服、脱がすンはワタクシの仕事でござェますンで、そこはワタクシにやらせてくだせェませ……
[慎重に、少しずつ、ボロ布と化したセシリアの服を剥いでゆく。]
[着替えのために、セシリアの手足を押さえようとして兵士達が檻の中へ入って来る。檻の中へ入れるだけの人数で入って来るのは、人外への恐怖のためなのか。
布が被せられた──が。衆人環視よりは随分マシではあったものの、檻の中にこれだけの人数が居ては…。
兵士達の怯えと好奇の混じった半端な視線に、セシリアは、一瞬、ぎゅっと眼を閉じた。
──着替え等要らない。
と、セシリアが動いた時に鎖がゆるみ──破けた服を剥いで行くネリーの太腿に、セシリアはぶつかった。
襤褸布のようになった衣服の一部がヒラヒラと舞う。]
──…ッ。
[セシリアの腕をむんずとつかむ。
興味深い様子で、腕をしげしげと眺めている。]
もっと筋肉隆々なのを想像していたが、
思ったよりもそうじゃあねえようだなあ。
[この行為は、彼にとっても良いアピールとなる。
人狼にこうして近く接することで、
周囲に怖い者知らずのイメージを植え付けられる。
そして、人狼という未知の力を援用して
自分の権威を高めるパフォーマンスになるのだ。]
……動かないでくだせェ。
動けなけりゃァ、すぅぐ終わりますから……
[太股にセシリアの身体がぶつかるのを感じ、ゆるやかに宥めるように、「セシリア」の身体から服を剥ぎ取る。
「セシリア」の身体は、ノーマンをはじめ大勢の男達に拘束されている。その中で「セシリア」の素肌を晒すことに多少の躊躇はあったものの――ネリーは、命令にどこまでも忠実に、「セシリア」の素肌を男達の眼前に晒し――その身体を丁寧に拭いた。]
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