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はェ、かしこまりました。
お嬢さまァの言う、餌ァのお皿っこは、古くなった食器使やァいいでござぇます。ですが食べるにゃァ、ワタクシがこン化けモンに直接食べさせっしかないでござェましょう。檻ン外から食べさせてやれる長ァいスプーンがありゃァいいんですけンど……ねェでしょうねェ。
着替えはァ……この化けモンのおうちから持ってくンのはできねェでしょうから……まァ、誰かに借りますかィね。
[ぺこりとお辞儀をして、屋敷へと向かった。]
[人気のない道に差し掛かり、誰も見ていないことを確認すると足を止め、深く重苦しい息を吐いた。眉根が自然に寄り、眉間に深い皺を刻んだ。
彼が自分に「弱さ」を許したのはその一度きりで、すぐに泰然とした表情に戻して再び歩き出した。]
[まず詰所に行くと、そこで古くて使えなくなった食器と、「セシリア」の母親が託したという着替えを渡された。]
はェ……助かりましたァ。
屋敷の姉さん達に服借りようかと思ってたんでござェますがネ、そりゃァ怒られたらおそろしーぃこって、びくびくしてたんでござェまさァ。
あとは、屋敷から藁っこと湯を持って来ましょうかェ……
─教会にいたる道─
[教会に近くなるにつれ、入口に何か黒い塊があるのが見えてきた。
よく見れば、扉脇に雑多なものが乱雑に落ちているほか、丸まった布の塊が置いてあるではないか。]
……一体何が。
[訝しげな表情で、その布の塊に近付いていった。]
これは……行き倒れか?
[布の塊は、人間が包まったような形をしていた。
薬や包帯を入れた袋を地面に置くと、塊の前に膝を突いて揺さぶってみた。]
しっかりしなさい。生きているなら返事を・・・
[寝袋の中で眠りについていて、夢の中でうなされていたその時だった。何者かにより唐突に、意識が現実に引き戻されてしまう。]
う〜ん…何だ、夢か。
…って、目の前に人が…!
[女は自分を起こしてくれた人物に気付き、驚く。]
-詰め所前-
[強面の連中を引きつれて、詰め所前に現れる。]
いいか?逃がすんじゃあねえぞ。
抵抗したら、殺っちまっても構わんが、
基本的にゃあ生きたままさらってこいや。
[何やら不穏な相談。]
[ネリーの、屋敷の人たちについて話す様子に苦笑した。]
すまないな。頼むよ。
[着替えさせるには、片腕ずつ枷を外すことになるのだろうか。檻がある以上、早々逃げ出す恐れのないことだろうが……
クインジーはひとまず、全てが終わるまで檻の近辺にいることにした。何かがあってもすぐに対処できるように。]
[ハッと目を覚ました女が、驚きで目を丸くするのに穏やかな声で話しかける。]
ここは教会の前ですよ。私はこの教区を預かる神父です。
貴方は旅行者ですね?
聖域の扉はいつも開いているのですから、入りたければ入れたのですよ。
―詰め所―
[アーヴァインは針による検査を行っていた。そこでどのようなやりとりがあったのか。また、アーヴァインが彼女への疑惑を確たるものとした理由など、セシリアから正確な事情を聴き調書を作成する必要があるだろう。
神父が先のことをどのように考えているかは未だ知れなかったが、準備程度のことは進めておくにしくはない――。
クインジーはそのように考えていた。
道具を持ち寄り、簡単に椅子と卓を修繕しながら、村人たちの様子に時々意識を向けている。
「おい、ウェンディだ。子供が入っても、大丈夫だったぞ」
ウェンディがこわごわながらとはいえ檻の中に入り無事だったことに、多少なりとも勇気づけられたのだろうか。
未だそこに留まっていた幾人かの村人たちの輪は僅かばかり檻に向けて狭まっていた。
様々な意識の折り重なった澱んだ眼差しが檻の中の様子をまじまじと見つめている。]
[周囲の人に恫喝的な尋問をし、強面の連中に
何やら指示を出している。宿坊へ向かわせたようだ。]
ハッハッハ…さぁて、演出の準備は周到な方が良い。
[何か良からぬことを企んでいる様子。]
[神父と称する男の言葉に対してこう返答する。]
ああ、私は一応「旅」をしている者というところかな。
とは行っても、旅のきっかけはロクなものではないけどな。
[はあ、と軽くため息をつく。]
[クインジーに礼をし、続いて屋敷へと向かった。事情を説明し、温かな湯と、馬小屋から藁を運び出す。服を包んだ布と湯の入ったバケツ、それから柔らかな藁を手押し車の荷台に乗せ、ガラガラガラと運んでいる。]
『着替えって、どうやってすンだろなァ……?オレが化けモンに食われそうになって怪我しちまったり、オレがおっ死ンじまったりしたら、………』
[ガタガタと揺れる荷台の音に共鳴するかのように、自分が形成した想像に震えるネリーの歯がガチガチと音を立てて鳴った。]
[しかし、震えたからといって彼女の仕事が無くなるわけではない。おとなしく諦めたのか、ネリーはいつもの様子で広間へとやってきた。]
湯と服と藁っこ、持ってきましたェー。
あァん?
[暫く何かを考えているように、中空を見ていたが、
聞き覚えのある声に、その方を見る。]
ありゃあ田舎娘じゃあねえか…。
[渋い顔をして、その方へ向かう。]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[女の言葉にルーサーは片眉を少し上げたが、問うことはしなかった。話したいものには好きに話をさせ、時に問わないことが答えを引き出すと考えていたからである。]
……宿を乞うのならば、一応宿坊とは名ばかりの荒家ですが泊まる所はありますよ。今は誰も使っていません。
とりあえず立てますか?
私が案内しましょう。
あァー……
[一瞬顔がヒクリと動き、それを悟られぬようにこりと笑った。]
ノーマンさまァ、こちらにおいででござェましたか。どンなご用事でここン広場に?
[クインジーに服を一旦預け、手押し車の荷台から湯の入ったバケツを降ろしながら、ノーマンに問うた。]
あァ?俺が何かするときは、いちいちおまえに
報告しなきゃあいけねえ決まりなのか?
[獲物を仕留めるハンターのような目で見る。]
そうか、おまえぁそんなに偉いんか。
[そのとき、強面の男が来て耳打ち。]
ああ、そうかい。宿坊にたどり着く前に確保できたか。
[そう言って男を遠ざける。]
[そう話したのは女が「堕落した女」─娼婦─のようには見えず、何らかの事情で旅をせざるを得ない堅気の女性に見えたからだ。
しかし……とふと顔を曇らせた。
本当にこの女性は見かけどおりの存在なのだろうか?
無闇に人を疑うことは彼の本意ではなかったが、「セシリア」を見た後では、ふと疑念が湧くのも無理からぬ事と思えた。
何しろこの女性は見も知らぬ、何処から来たとも分からぬ余所者なのだから。]
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