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書生 ハーヴェイは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
―天賀谷屋敷玄関口―
[険しい表情の男性が、一通の手紙を使用人に差し出す。
使用人は、男を客室へと案内する。]
…………。
[表情を変えず、無言のまま使用人の後につく。]
[客室につくと、荷物をおろす。]
……向かう最中、支那から来た化け物がどうとか、
そんな噂が囁かれていたな。
[血走った目。そして溜息。]
くだらん。支那など「眠れる獅子」と言われながら、
その身を食われた、ただの「死せる豚」ではないか。
私が戦った日本という国は、このような臆病者だったのか。
いや、そんなはずはない。この国には、必要なのだ。神風が。
[憂いを帯びた表情で*呟いた*。]
未亡人 オードリー が参加しました。
未亡人 オードリーは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
─天賀谷邸・エントランス─
[カツカツ、と靴の踵の床を打つ音が高らかに響き渡る。
滑る様な足取りで颯爽とエントランスへと入って来たのは、濃い緑のスーツを着こなした若い女性だった。
些か日本人離れしたすんなりとした姿形、見詰めると相手を射抜く様な大きな瞳は、艶やかな黒髪が綺麗にウェーブを描く様と相俟って、先年公開されて大人気となったあの外国映画のヒロインを髣髴とさせる。
彼女は出迎えの礼を取った執事に閃く様な微笑を送った。]
御久し振りね。
天賀谷様のご様子は如何かしら。お加減は宜しいの?
[背後の扉から、トランク数個が天賀谷家の使用人達の手で邸内に運び込まれて行く。
執事がエントランスに居並んだ召使達に短い指示を出すのを眺め、]
碧子が参ったとお聞きになったら、飛び出して来られるのではと思いましたけど……フフ。
いえ、冗談ですわ。
天賀谷様の御顔も拝見したいのですけれど…それでしたら先に少し休ませて戴こうかしら。
東京からは長旅でしょう? すっかり草臥れてしまいましたわ。
天賀谷様にはこんなお婆さんみたいな姿はお見せ出来ませんものね。
[そう嘯いて、*嫣然と微笑んだ。*]
異国人 マンジロー が参加しました。
異国人 マンジローは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―朝早く―
[それが叶えば、ほとんど天賀谷十三と初めての対面だったことだろう覚えの無い名の親戚筋。
今もまた一組、やっと帰って行ったそういう財産目当てに違いない招かれざる客を、エントランスホールから黒塗りのタクシーまでお見送りするまでの時間]
やれやれ…副執事だなんて言やぁ、聞こえはいいけど。
[車の走る音がしたから、その時間も十分に過ぎた。
頭を下げた直後には、麻シャツの襟のところで小さく揺れていた低く結んだ自分の髪の先も、今は完全に止まっている。
それくらいになって初めて、万次郎は溜息をつく]
懲り懲りだ。
旦那様に会って頂けない鬱憤を、余所にぶつけるようなああいう……、
[品良い微笑み顔を崩していなかった万次郎の顔が、そこでようやく苦虫を噛み潰したような物になる]
…性質の悪いお客の相手は。
[他の使用人達に聞かれぬよう、こっそり呟く。
彼らとて思いは同じに違いないが]
とは言えなあ…我が上司様は、旦那様と葡萄酒のお世話で忙しいもの。
角のたたない範囲で、旦那様がお会いにならない理由をでっち上げ続けて、時にはそんなお客の愚痴もお聞きして…
つまる所、態良く追い払いたい客の応対の為にこの俺を使って下さってるって、そういう訳なんだろうし。
でなきゃまともに旦那様に顔も合わせられないこの俺が、こんな大層な役目だなんて仰せつかるもんかい。
[そして主人は見目良い者に客と直接接する仕事をさせるのが好きなのだろうと、万次郎は思う。
あの天鵞絨の眼を持つ西洋人形的な少女召使も、女の身を制帽と詰襟黒服に包んだタクシードライバーも、その良い例ではないだろうかと]
[自身の宛がわれたお仕着せの燕尾服もまた上等で、誇らしくないと言えば嘘になる。
しかしシャツと同じ素材の白タイも、前でかっちり留められた金ボタンも、慣れてしまえば窮屈だ]
あぁ…銀器磨きも給仕も、肖像や骨董のハタキかけも全部ほっぽってさ…
招かれざる客なんぞには全員今すぐ帰って頂いて、ちょいと山を下って…
酒でも飲みながら、羽伸ばしといきたいよ。
[首や肩を回すとゴキッと音がして、さすがの音の大きさに少し笑って]
ふふ…道中、噂の屍鬼とでもばったり出会えれば、しばらく話のタネにも困るまいしな。
[もちろん、そんな訳にはいかないと分かっている。
主人は方々に招待状を配ったとか言う話だ。
これからも続々と客が訪れるのだとして、それが招かれた客であるならば、迎えるほうの心構えもまた変わってくるというもの]
旦那様がお招きした方々なら、今までよりずっとましなお客様方なんだろうな。
…失礼の無いようにしないと。
[戻っていく万次郎の表情は、既に引き締められたものに*なっていた*]
―天賀谷屋敷内―
お疲れ様。
[すれ違い様、翠は髪を高く結上げた執事見習い――藤峰万次郎に声を掛けた。]
御客様は帰られたのね。
ああいった手合いが多くて困る。
旦那様をなんだと思っているのかしら。
噂の屍鬼にでも襲われてしまえばいいのに。
――冗談よ、勿論。
[冗談と謂いながらも言葉に険がある。
翠は財産目当ての自称親戚筋らをことに嫌っていた。
それは、使用人達も知るところであり、また翠自身も否定しないところであった。
無論、仕事はきっちりこなすのだが。]
大河原様と、江原様がいらしたわ。
お出迎えした?
[翠は首を傾げて尋ねた。]
――大河原様はともかく、
旦那様が客人を招かれるなんて珍しい。
何か、あるのかしらね。
[翠はよく磨かれた手摺に手を乗せ、質問の形をとった独白を漏らした。
僅かに眉を寄せている。]
考えても、仕方ないか。
旦那様に御考えがあるなら従うだけ。
引き止めて御免ね。
[仕事中だしね、と歩き始め]
――そういえば、貴方首を鳴らす音大きいのね。
吃驚した。
[最後に悪戯っぽくそう万次郎に謂うと、
背筋を伸ばし、*模範的召使の顔になる*]
―天賀谷屋敷内―
ええ…、ただいま戻りました。
[かけられた声に振り向けば、そこには天鵞絨の眼を持つ西洋人形のような少女召使。
歳も身長もそうは変わらない彼女だが、それにしても美しいものを見定める主人の目は、まったくの慧眼だよなあと万次郎は思う]
おやおや…随分な仰りようで。
[だけどもそんな翠の口からは、中々どうして気強い言葉。
もちろん咎める顔で睨んだりなどしない。
翠の招かれざる客嫌いは使用人の間でも知られていることだし、口にするかしないかの違いで多くは似たようなものだ。
仕事もきっちりこなしているのだから、そこに問題などあろうはずも無かった]
江原様でしたら、ちょうど俺居合わせられましたんで部屋までご案内できました。
だけど無口な方なんだなと思っていたら、血走った目で例の噂について零されて…
…ちょっと、怖かったな。
[...は江原の険しい表情を浮かべて、その時の緊張感を思う。
憂いを帯びたあの表情は絵になるのだけれど、溜息後何事か呟く姿はどことなく思いつめていることがあるようで、血走った目と相俟って少し怖く感じられた]
大河原様は…
[細い身体から伸びる長い手足、艶やかな黒髪も豊かに嫣然と微笑む美貌の婦人を思い出して、万次郎は眼を細める]
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