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あーあ。
[そのティースプーンを綺麗にしてやった所で、椅子の背に深く凭れて高く荘厳な天井を見上げた]
晩餐会ねェ…準備が大変なのはそりゃ仕方ないよ。
でもな。
お客様のため目の玉飛び出るような値段の洋酒の栓を景気良くぽんぽん抜きながら、恭しく料理を運び、何かが落ちたら椅子から動きもしない方々のために取り替えて差し上げ…
[椅子からだらしなくはみ出した腕をぶらぶらさせて]
…それでいてそんな正餐を俺も楽しみたきゃ、冷めたお客様の飲み残し食べ残しでも頂くくらいしか機会が無いってのが泣けてくる。
一度でいい、お相伴に預かれたって…
[凭れていた背を椅子から持ち上げて、自分の言葉に吹き出す]
ま、酒すら飲んで酔えれば楽しいなんていう程度の俺じゃな。
味なんぞさっぱり分かってない奴には、惜しいってものだろう。
…しっかし。
[磨いても磨いてもまだあるプレート類を睨むように見据えて]
まだこんなにか…。
ずいぶんいらっしゃったものな、お客様。
[今のところ合わせて何人来たことになったのかなと、指折り数え始めた]
望月様だろ…枚坂様に…それから…
[何しろ一気にあの数だから、自分だけでなく翠も仁科も夜桜も大変だと肩を竦める]
来海ってのも来てたっけ……まったく。
これからおいでになるのはもう、旦那様の手紙をお持ちの方だけだと思ってたのに。
招かれざる客に限って偉っそうにしやがんだから…
くそ忙しい時にどれだけ迷惑かとか、考えた事無いんだろうな…
[どうやら対応したらしい仁科は、どこか飄々とした性格ゆえか苛ついた様子も見えなかったが、自分なら耐えられるかどうかと愚痴を零す。
まぁ財産目当てとはまた違うみたいだがと、皴の寄った眉間を解してから]
ん…、同じ本人様宛ての手紙をお持ちでないにしても、さつき様はまた別だけど。
[部屋までご案内した際の、年若い少女らしい姿やら京言葉を思い出し、今度は口許が綻ぶ。
他の使用人の話を聞いた限りでは刀を持ち込んだ方までおいでだとか、想像以上に様々な客がいらしてただでさえ慣れぬ自分はてんてこ舞いなのだ。
招かれざる尊大な客とは対照的な存在を思い出すことで少しくらい和もうが、罰は当たるまい]
…いかん。
そろそろ布も換えよう。
[しかしやるべき事はこなさねば、お小言は頂くことになる。
...は磨く布を換えるために立ち上がって――…]
――ああ!
[窓から見えた客らしき人影に動転する。
他の使用人達も今は手が足りていないのか、案内もせずに放ったらかしの状態のようだ。
落ち着いた雰囲気を醸し出すべくの常の努力も忘れ、さすがに慌てて階段を駆け下りる]
[だが主人が招待した大事な客かもしれない方に対して、このまま顔を合わせるわけにはいくまい。
急いで―と言うのも妙な話だが―扉を開ける前に息を整え、駆けてめくれた燕尾服のテールを直し、やや乱れた髪を撫でつける。
――ガチャリ。
ようやく、扉の開く音。
...は努めて品良い笑みを浮かべ]
ようこそおいで下さいました。
庭をお楽しみでいらっしゃいますか?
…私は副執事を任されております、藤峰と申します。
お部屋へご案内させて頂きたく思いますので、失礼でなければ主人よりの招待状かお手紙の方を…
[それがあるならば、大事な客と言う事だ。
丁重に接することを心がけるべきだろう。
…そんな心はもちろん顔に出すことなく、招待状の確認を求めた]
[傍から見ればどこの阿呆かと思われんばかりの様子で
花蘇芳の樹の下に突っ立っていたが、さすがに首でも痛くなったものか
桃色から目をそらす。ひとつ背伸びをしたとき]
おや、ここの人のようだな。
[燕尾服を着用した青年が駆け寄ってくるのに気がついた。]
/PL/すみません、駆け寄ってないですね、藤峰氏は。
駆け寄って→近づいてに訂正願います。/PL/
[藤峰と名乗った青年に帽子を取って会釈をひとつ。おさまりの悪い長めの髪が露になった。
天賀谷氏よりの手紙を藤峰に手渡し]
俺は由良といいます。
[よろしく頼みます、と再度頭を下げた。]
[花蘇芳桃色の下に佇む男は、奇妙な形の帽子姿だ。
しかし首でも痛くなりそうなほどに敷地内の樹に見入られると、自分が手入れしているものではないにしろ、気分は悪いものではない]
…お気に召されましたなら、後ほど部屋まで枝をお届けいたしましょうか。
[男が背伸びをすると、ほんの一瞬普通の煙草とはまた違った匂いが鼻をくすぐった気がしたが]
(何か変わった葉巻でも楽しんでらしたのかな…?)
[僅かに眉を動かしただけで済んだ。
会釈されるともったいないとばかりに返礼してから、手紙を受け取る。
封も印も間違いない――…はずだ。
...は小さく頷き「確かに確認させて頂きました」と手紙を返そうとすると、由良と名乗った男は帽子を取って再度頭を下げている。
…例え帽子の中身が紳士然とした短い髪で無かろうと、態度の悪い客に接する事も珍しくない万次郎としては、ずっと素晴しい紳士のものだった。
もはや招待客だからといった理由でなく、心中嬉しげに畏まると]
主人とお会いになる時まで、どうぞ屋敷にてお寛ぎ下さい。
お荷物お運びします…
助かります。ありがとう。
[荷物を持ってくれた青年に礼を言うと、彼について屋敷の中に。]
こちらは骨董や美術品がかなりありますけど、用意していただけた自室で煙草を嗜むのはかまわんでしょうか?
正直、ないと辛抱できないほうでして。
[後のほうは、自分の悪癖に苦笑を浮かべつつ問うてみた。]
お役に立てますなら幸いに存じます。
[由良に先導して、下りて来た時とはずいぶんと違うゆっくりした歩みで、三階の客室まで歩を進めながら]
はい、主人もお客様の目に触れさせたくないほどものは、特別の部屋で管理されているはずですから。
[――…そのはずだ。きっと。
でなければ、いかがわしい自称親戚筋がやってくる中、こうも無防備に廊下へ全てを飾っているとは思えない]
全ての客室に、灰皿は用意されていたと記憶しております。
どうぞご遠慮なく。
[苦笑を浮かべる由良に、何の問題もないという笑みで頷いて見せる]
[特別の部屋云々の謂いを聞き、]
まぁ、それはそうでしょうね。確かに。
人によっては、同じ屋根の下での喫煙を嫌がる方もいるようですがね。
[ここが自室だ、と藤峰が立ち止まった扉の前で]
いや、ありがとうございました。――そうだ、この後食事の際は、どなたかに時間を教えていただけるんでしょうか?
…由良様のお部屋は、こちらでございます。
[やはり自分が寝泊まりしている部屋とは作りからして違う客室への扉を開き、荷物も中へ。
この部屋からでも庭の花蘇芳は見えるのではないかなと思って、僅かに唇の端を上げた。
そうなると少し位、浮かれた自慢もしたくなると言うもので]
当家には、庭の花にもひけを取らない女召使達も数おりまして…
[タクシードライバーが屋敷内でまで客の世話をするものなのかどうかはともかく仁科や翠、夜桜達の華やかさを思ってニッコリする。
一瞬の間。
このままの顔で続きを言っては、妙に意味ありげじゃないかと思い直した様だ。
慎ましい使用人としての表情を取り戻すと再び口を開く]
…ご用の際には、何なりとお申し付け下さいませ。
[早速食事について問われていたので]
お食事でしたら、お望みのものをお望みの時間に部屋までお届け…
[…大丈夫だろうか?料理人達も中々忙しそうだ。
かなり迷うが、天賀谷の家に仕える者としてのプライドが言わせるのか]
お届けできる…はず、です。
ですがもちろん!このお部屋とはまた違った趣を見せる食堂まで、足を運んで頂きお食事して頂くこともできますし…
いかがなされますか?
[食事は、自室でも食堂でも取れるとのこと。しばし考えていたようだったが]
でしたら、食堂での集まりのときは一声かけていただければ伺いますよ。
もっとも、こちらも居心地はよろしいようですし、声をかけていただいたおりに、うつらうつらしてることもありえますがね。
[ともあれ、お世話になります、と立ち去る藤峰の背に声をかけた。]
[...はハッとして付け足し]
…もちろん晩餐会の際も含めまして、時間にはお部屋まで、使用人のいずれかが必ずご連絡差し上げる事になるかと。
─邸内・3階客室─
[誰何の後入室してきた翠に向かって、満面の笑みを向けて椅子から立ち上がる。]
御機嫌良う。翠さん。本当に御久し振りねぇ。
天賀谷様のご様子は如何?後でお会い出来るのかしら。
[まるで女学生同士の挨拶の様な素振りで翠の手を取り、ぎゅっと軽く握り締める。]
翠さんにもずっとお会いしたかったわ。何時ぞやの夜会の時に伺った切りだから、何時振りかしらねえ。
今日はね、翠さんにお見上げを持って来たの。
[話し掛けながら翠の背に手を回し、部屋の奥に導く。
寝室のベッドの上には、何着もの洋装や若向きの愛らしい友禅が広げて置かれている。]
ね、着てみて下さらない?
きっと貴方にお似合いよ。
[ニッコリと、無邪気そうな笑顔で微笑んだ。]
吟遊詩人 コーネリアス が参加しました。
吟遊詩人 コーネリアスは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―玄関の前―
[洋館の前に、男が佇んでいる。
足元には真新しい轍。幾本かの線が、その場所を訪れようとする者が彼だけではないことを物語る。
辛うじて襤褸と呼ばないことも出来る程度の外套を羽織り、苦虫を噛み潰しながら男が立っている。
擦り切れて所々白んだシルクハットの下に、それよりもなお白んだ蓬髪を靡かせて]
……くだらん。
所詮は、道楽か。
[一つ息を吐き、眉間に深く刻まれた皺を無理矢理に伸ばす。
面を上げると、そこには貼りついた様な柔らかな笑みが。
かくして、楽師は舞台へと歩み始めた。]
[いかにもすわり心地のよさげなソファーに腰をかけ、大きな溜息をひとつ吐くと、
灰皿のありかを確認して煙草に火をつける。]
ま、うつらうつらじゃなくて、これで桃源郷に飛んでる時に声がかかると、なんだけどな。
[深く煙を吸い込む。開いてはいるものの、瞳は、眼前の何も見てはいないかのようだ。]
――――藤峰さんだったか?さっきの青年は。
俺もあのくらいの年のころは、今の自分がこうなってるとは思ってなかったっけなぁ――――。
[自分が今の藤峰くらいの年だった頃から10年ほどたっていることに気づき、ほろ苦く笑いつつ、さらに煙を深く*吸いつける*]
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