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酒場の看板娘 ローズマリー の能力(占う)の対象が 村長の娘 シャーロット に自動決定されました。
酒場の看板娘 ローズマリー は、村長の娘 シャーロット を占った。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、修道女 ステラ、牧師 ルーサー、酒場の看板娘 ローズマリー、冒険家 ナサニエル、村長の娘 シャーロット、見習いメイド ネリー、文学少女 セシリアの7名。
[降り注ぐ]
[水飛沫は]
[菫色にも]
[零れて....]
[はらはら]
[はらはら]
[頬濡らす]
[雫は温か]
「痛い」
[初めて唇に乗る苦痛を訴える言の葉]
「シャーロットの、心が、哀しくて、痛い」
[自分が出来るのは傷の手当てくらいで。他に関しては知識がさっぱりなため、落ち込むように視線を落とし]
…他の部屋にも無いか、見てきますね。
[せめて薬を探すくらいは、とソファーを立ち上がる]
[喧騒の中、こんな時にまでシャーロットが去った方向をチラリと見ただけで、顔色を変えることなくただそこにいて。
皆が薬を探すのに、「何故こんなに必死なんだろう」とぼんやりと思った。]
ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、なさい――
[繰り返す言葉すら虚言症のように思えて
聞こえない声。
手首に触れた、感触。
顔を上げ、瞳に映るのは]
ナイ、ジェル――……
[伝う雫と、小さく動く唇。
そっと手を伸ばし、彼女の涙を指先で拭う。
弱く弱く、笑った]
こんなわたしなのに
見捨てないんだね。
わたしは悪い人だよ。
おかしくなったら、本当は
―――大好きな人を傷つけちゃうんだよ?
>>5
[ネリーはナサニエルの言葉を受け、もっと違う所にあるのだろうかと軽く思案するものの、ナイジェルや私が使う薬とは根本的に使う用途が異なるものだから、自分の部屋にはないのだった。]
隣の部屋など、探してきましょうか?
/中/
此処でアーヴァインの書置きってカオスですね。
素敵☆
……えーと、突然拒食症RPに走ったのは
中の人が拒食気味だからーーーー!!!
だめだもう反映しすぎ。
カロリーメイト飲んで大人しく寝よう...
[それでもとりあえずこの広間の中で探してみようと、救急箱を求めて別の棚を漁り始めたナサニエルの手に当たって、そうは大きくない紙切れが床へと落ちる]
…おっと。
[棚に戻そうと拾って、書いてあることを目にしてしまった青年の動きが止まる。
古語で書かれた聖書のあまりの難しさに意味を理解する前に文字が意識を素通りするのを引き止めて、何度も見直す時のように、目はくり返し紙面を泳ぎ、その馬鹿げた内容を把握し始めると次第に手が震える]
なんだ、これ…
[うわ言みたいに繰り返される謝罪]
[呼応する様に紫水晶から零れる雫]
[頬へ伸ばされた白い指先が濡れる]
「シャーロットは、優しい
私は、今しか、判らない、から
まだ、シャーロットは、私を、傷つけて、無いよ」
[弱々しい笑顔にふるふる首を振り]
「――大丈夫」
[青の少女が呉れた言の葉を返して]
[ナサニエルの目が泳いだように見えた。ネリーは少し様子がおかしいな、と思いつつも紙切れを覗こうかとも思うが、身長差や文字読解が不得意な事も手伝いうまくネリーへは伝わらない。]
どうしたのですか? ナサニエルさん。
[指先に滲む涙は温かかった。
嗚呼、この少女は
純粋なんだ。とても綺麗なんだ―――そんなことを、思う。
ぽつり。伏せた双眸から落ちる涙。
嗚呼。泣いたのはいつ以来だろう。
泣くことなんて忘れて。押し殺していたのに。]
……でも傷つけるかもしれない。
……でも。
傷つけたくない。
[曇った視界を片手で拭った、その時
菫の彼女が紡いだ言葉。たいせつな、あいことば。
ふっと笑みを浮かべ、復唱する。]
ありがとう。――大丈夫。
>>10
[...はぐしゃぐしゃに握り潰してしまいそうになった紙を、ネリーに差し出す。
できればこんな馬鹿げたこと、と笑い飛ばして欲しがっている顔で]
ちょっと…、妙な紙切れ見つけてさ。
興味あるなら、読んでみな。
>>11
[いくらか青褪めた顔で振り向き、ルーサーの顔を見ると瞳だけは揺れる半笑いの表情で]
…いや、あんたに読んでもらうのが早い、か?
難しい字もオレよりずっと上手く…読み間違いなんてなく、読めるんだろうし。子どもの悪戯ならそういう見分けも…
[取らせるままにネリーに渡した紙を、もし読めそうになければとルーサーに渡すべく促しながら]
そう簡単には踏み込んで来ないかしら。
[残念、とでも言うように呟き]
…そっち、何かあったの?
[棚を漁りつつルーサーから感じたちょっとした違和感を口にする]
>>13
[ネリーはナサニエルから紙を受け取るとゆっくりとした速度で読み始めた。]
ええと…親愛なる…犯罪者諸君。
犯罪者!?
[ネリーは思わず誰にでも届く声で大きく声を発してしまう。]
ここに連れてくるまえ…諸君には……を打ったことを…ごめんなさい。 私、学校を全てきちんと出たわけではないので、全部読めないのです。でも、あんまりよくない事が書かれてそうで…
[ネリーは誰を指しているということもなく紙切れを差し出した。]
[青の少女の頬を伝う雫に瞬けば、またはらはらと涙が零れ白い手を濡らしたかも知れないけれど、青の少女が微笑みなぞる言の葉にふわと微笑み、顔を寄せかけ一拍止まり過ぎるは昼間の会話だろうか、逡巡の後に顔を寄せぺろりとあかい舌が其の頬から温かい雫を舐め取り、そっと身を離して立ち上がる様子に倣い自身も身を起こし、頷いて広間へと続く開きっぱなしの扉を一瞥して]
「みんな、心配、してると、思う」
[ネリーが差し出した紙切れを見て。
一度目を通し。……そして、もう一度目を通し。]
……これは……
字は、大人の字、みたいですが……
性質の悪い冗談を……
[呟いた声は少し震え]
>>15
――ひゃ、ぅ?
[顔を寄せられればきょとんと瞬き、次のナイジェルの行為に、思わず小さく声を上げて。少し頬を紅くして、彼女の舌がなぞった場所に手を当てては、ふっと微笑み]
……うん、そうだね。
もう大丈夫って皆に言いに行かなきゃ。
……何かあったのかな。
[ナイジェルの腕を取り、広間へと戻った。]
あの、……ご心配おかけして、ごめんなさい……
もう大丈夫です……
……えっと?
[人々の手に渡っている紙切れ。
彼らの注目が其処に向いていることに、不思議そうに瞬く]
[声をあげる様子に矢張り駄目だっただろうかと不安気に青の少女を見詰めるも、微笑まれれば安堵して濡れた睫毛を傷だらけの指先が擦り、広間へと戻り先程とは違う妙な空気に微か眉根を寄せ、其の中心に紙切れがあるのに瞬き首を傾げ]
「如何、したの」
[使用人が使うような部屋で胃腸薬の入った小箱を見つけ、それを手に広間へ戻る]
少しですけれど、見つけ──。
[広間の雰囲気が先程と違う様子に息を飲む]
…どうか、されましたか?
[ナサニエルやルーサーの顔が非常に強ばっている、恐怖に近い表情とも受け取れるのを見てネリーは深く困惑した。 他の人も集まってくる。
よほどの不可解なもの、理不尽なものが書き連ねているのであろうとは容易に推測できた。]
そんなに…悪いものが書かれているのですか。じゃないければいいのですが…
[彼女らに見せるべきか否か。
判断に迷った挙句、紙をテーブルへと置き]
……性質の悪い悪戯を誰かがしていったみたいですね。
[ここに来る前に打たれた注射を思い出せば表情は渋くなり]
[男の声は震えていて半ば身を崩す様にソファへと受け止められる様子に瞬き]
「ナサニエル、大丈夫」
[首を傾げ気遣う眼差しを向け、牧師が机に紙切れを置くのに困惑し、其方へと視線を落とすも直ぐにふるふる首を振り]
「読め、無い」
[ネリーは一方の手で、もう一方の手首をかばうような仕草でナサニエルやルーサーを見つめていた。]
そんなに、悪いものなのですか?
……ふふっ、
[飛び出すは笑い声。]
ふふっ、あはは、あはははは――
[こらえきれないと言ったように、口元を押さえて]
――失敬。
[腕を痛いほど掴むことを止めないまま、戻って来た者達に、
俯いた顔を上げる]
戻ったか、シャーロット…
…また胸糞、悪くなっちまうかもな。
ナイジェルに、ステラもお帰り。
見つかったんだな、薬箱…
不快さを取る薬が入ってるなら、オレも貰いたいくらいだよ。
ローズマリー…冗談にしちゃあれは、笑えない。
面白いことが書いてあったなら良かったんだが…
ああ…大丈夫、だといいんだが。
[少女へ問われて色を失った顔で力なく答え、紙切れを前に困惑する表情には浅く息を吐き出して]
誰かに、声に出して読んでもらえ。
オレは……また読むのはごめんだ。
[菫の少女の問いかけ。
言葉にするのも憚られるような。
けれどおずおずと、言葉を発する]
ここに、二人、悪い人がいる。
人を殺す人がいる。
―――殺されたくなければ、コロセ。
[言葉にして、ぞくりと、寒気が走った]
[ナサニエルは力を失い、ルーサーは脱力し、ナイジェルは自らと同じく困惑、そしてローズマリーは嘲笑。 皆が違うサインを出す。
ネリーは紙切れを訝しげに思った。]
……ローズマリーさん?
何が、おかしいんですか……?
これが冗談だって、その種がわかったとか、
もしそうなら教えてください。
……ねぇ、そうですよね?
こんなの、実際にあるわけが――
[困惑するもの、笑い出すもの。
呆れたように首を振って。]
……。
何かの、冗談でしょう。
こうして閉じ込めて、こんな手紙を寄越して。
私たちが怖がるのを楽しむとか、そんな、感じの……
[浮かぶは表情は恍惚。
話すその声はどこまでも色香を纏い。
シャーロットの問いには一言]
いーえ?
本当のことじゃないかしら?
[と、首を傾げながら答える。
趣味の悪い貴族のことなど熟知している。
この紙が真実を描いてあることは容易くわかり。]
[事態が飲み込めない侭に少女の擦れた声を唇がなぞり、不安気に周囲を見回すも、女の高笑いに其方へと視線を投げ、益々訳が判らぬ様子で瞬き、男の声に素直に一つ頷いて]
「腕、痛く、なる」
[青の少女が発する言葉を理解するのに幾度か瞬いて、紫水晶は見開かれ]
「う、そ」
[嘘では無いと周囲の雰囲気が厭でも其れを伝えて居て、広間に集まる面々を見回し]
>>36
[読み上げた後、病とは違う気分の悪さがこみ上げ、
眉を顰めた。
なのに彼女は人々とは相反して笑みを浮かべている。
――理解出来ない]
本当のこと、なら……
どうして笑っていられるんです、か……
こんな――こんな酷いこと――
アーヴァイン…
[紫水晶の瞳をたたえた少女の言葉に、ネリーの口元が引き締まった。ネリーの焦点が鮮明にも、ぼやけて霞んだようにも見える。
少し俯き、無意識に右手で胸元を強く押さえつけてしまう。]
[ナサニエルが「注射」と声を発した。ネリーは胸を打たれた。 まるでそれは振り返れば熊でも一頭見つけてしまったかのような恐ろしさだった。 やはりネリー自身にも思い当たる節があるに他ならないのだろう。]
注射ですか…注射…
いいえ、いいえ。
何だか無性におかしくて。
[代償は「命」のサイコロゲーム。
そんなことをしながら今までずっと過ごしてきた。]
まさか、他人に買われてから、これを強制されるとはね……
[小さく呟きながら、口元に笑みをたたえ
しかしやや俯いた表情を全て読み取ることは出来ないが]
よくあることよ――。
貴族のお遊び――ただのGame――。
[少女の問いの答えにはなっていないが、ただそれだけを。]
[――否定しながらも、脳裏には否定しきれない材料が浮かぶ。
手の込んだ悪戯をするだけなら、何故罪人ばかりを集めた?
何故このような場所に閉じ込める必要がある?
何故――]
――……少し、頭を冷やしてきます。
[そういうと、立ち上がり。
バーカウンターのあった部屋へと、足を向けて。]
[唇を引き結び姿勢を正し周囲をぐるりと見回す]
………
[紫水晶の瞳に初めて怒りにも似た負の感情が宿り、浮かぶはジェラートより甘く冷たい微笑み]
私は、愚かな人間の、玩具じゃ、無い。
[空気を震わせ紡がれる鈴の音を想わせる声は凛と広間に響く]
自分の手で人も殺せない様な人間に、ナイジェルは渡さない。
やっぱり、あの時、殺しておけば――
[笑みが歪み弱々しく頭を抱え込んでしゃがみ込む]
「違う、違う、違う
私は、セシリアじゃ、無い」
[唇は戦慄き華奢な肩が震える]
この文章は本物で――
それが解っている上で、ローズマリーさんは、
ゲームだなんて、言うん、ですか?
人の命をかけての遊戯なんて、そんな――
そ、んな……
[反論は弱くなる。
一節目――「犯罪者諸君」――
ともすれば極刑によって命を落としていた人々の、
その命を――遊戯に使う、と。]
[ナサニエルが荒げる声に、甘い息を一つ吐き、]
私はこれを、やってきたもの。
悪運が強いみたいだから、
なぜか今まで生きてこれちゃってるけど――。
[――運が悪ければ、何度死んだかわからない。]
――アーヴァインさんの知人でもなんでもないから
100%とは言わないけれど――きっとね。
[その顔は、100%だと言っているのと同義のそれ。]
私達が──。
この会話が、手紙に書かれた超能力、と言うことなのかしら。
それから、人を襲う衝動に駆られるって…。
[そう言えば。今更になって思い出す。ワインを眺めていて血を見たくなったこと。あの時既に兆候が出ていたのか]
[ネリーは注射を打たれたことは覚えている。 しかしいろいろな事情が重なり、かなり暴れて取り押さえられた時についでのようにされた事が最も記憶に残っている。
ネリーはナイジェルに問いかけた。]
ねえ…あなたは…こういったものに心当たりは…ある?
[一人立ち去るルーサーに視線を向け。急に聞こえた聞きなれない声に視線をそちらに移す。色々ありすぎて頭が混乱し、ぽすりとソファーに座り込んだ]
「どうせ犯罪者だから」
「自分達は罪人ではない綺麗な身だから」
「生まれが高貴な神に選ばれた存在だから」
[それは理由なのだろうか、3つの言葉を声に出し。]
倫理の壁は時に容易に穴が開くものよ――。
[一拍の間を置いて。
ナイジェルから目を離すことなく淡々と話す。]
――もっとも、私がやってきたのは全て「同意の下」のゲーム。
意思のないものを巻き込むのは、褒められたことじゃないわ。
[されど表情は崩さずに。]
[慰み者と変わらぬ扱いを受け続けてきたからか、女の言葉等無くても其れが冗談等では無いと、本能的に察知している様子で頭を抱えて震え続け]
「厭、駄目、誰も、傷つけたく、無い」
[焦点を結ばぬ瞳がゆらゆら揺れ唇はうわ言みたいに厭と繰り返し、青の少女の声も、遠く、遠く、遠く、顔をあげれば泣き出しそうな表情で]
「違う、違う、の
私は、シャーロットを、傷つけたり、しない」
[緑の少女の声にのろのろと顔を向け]
「権力者は、何時だって、気紛れに、人間を、玩具に、代える」
[震える唇が告げる]
[ナイジェルが発した名前にネリーは少し驚いた。 そこから聞こえた言葉は、この屋敷に来てから始めて見知った名前ではなかったからだ。
ネリーは一度、床に置かれてあった少女を拘束していた諸々の器具を見たことがあった。 そのひとつの輪にある名前が刻まれていたことを覚えていた。]
ナイジェル…?
[出て行きざま、聞き覚えのない声が聞こえたような気がしたが。
沸騰しかけた頭では、それに疑問を抱く余地もなく。
ただ誰もいない室内でグラスに強い酒を注ぐと一気に飲み干して]
……殺すといい――殺せ、だと……
――……天よ、貴方はまだ私に人を殺せと言うのか……っ!
[カウンターへとたたきつけるように置いたグラスは衝撃で割れて。
夢なら醒めてくれとばかりに、突き刺さるのも構わず。
手の中に残った破片を強く握り締めると、ボトルから直接*酒を呷った。*]
>>42
よくあること…貴族の、お遊び…
[――まさか、他人に買われてから、これを強制されるとはね……
ローズマリーの呟きが、俄かに現実味を伴って耳から入り込んでくる。
大金でもって貴族に買われていき、気狂いじみた仕打ちに耐えられず死を選んだ身寄りのないナイジェル]
ばか、な…
[呟いた声は掠れていたのかもしれない。
自分の耳すらうまく届かなかったから]
[その耳が、今まで聞くことのなかった鈴の音のような声を捉える。
主を探して恐る恐る、目を彷徨わせれば――]
ナイ、ジェル?今のはおまえが…?
[だが少女は頭を抱えてしゃがみ込み、華奢な肩を震わせているだけ]
……人を襲いたくなる衝動には、まだ駆られてませんが……
符合としては十分じゃないですか?
こうして会話できることや、囚人ばかり集められていること。
[苛立たしげに破片を握りつぶし。]
[緑の少女に名を呼ばれるも其れはまるで自身を確認されている様で脅え紫水晶は揺れ]
「私は、セシリアじゃ、無い
誰も、傷つけたり、しない」
[男の声に泣き出しそうな顔のまま振り返り首を振り]
「違う、私じゃ、無い
私は、セシリアじゃ、無い
誰も、傷つけたり、しない」
[繰り返して蹲り]
[まさかあの感覚が…? 眉を寄せ口に手をあてる]
これから…ということなのかしらね、それは。
十分も十分…あの手紙が事実であることが、私達の存在がそれを証明してる。
囚人だから、死んでも、殺しても、構わないということなのね…。
[手の中で握られた薬の袋がくしゃりと音を立てる]
[ローズマリーの言うとおり、これはゲームなのだろうか。 私は無理矢理にも舞台に上がらされてしまったのだろうか。ネリーは自問自答する。]
>>48
私はこれを、――やってきた?
[視線を釘で打ち付けられたように、平然と甘い息でそう言ってのけたローズマリーから目を離せずに]
あんたは今まで、何度も似たようなことに巻き込まれて…
…そして、生き延びてきたって?
[彼女が声に出す3つの言葉は、身を竦ませるには十分なもの。
――今にも侵食してこようとする、狂った現実]
褒められたことじゃない…どころか、それどころか…
許されるもんか、こんなことが、許されてたまるか!
[吐き捨てるように言いぶんぶんと首を横に振って、それでもやはり叫び出したくなるのを堪えながら、頭を抱えて震え続けるナイジェルを見る。泣き出しそうな顔で振り返り首を振る少女に、悲痛な声で]
わかってる…わかってるよ、おまえが誰かを傷つけたりするもんか
……――
貴女は傷つけない。大丈夫。――大丈夫。
[わからなくて
呪文のように。たいせつなことばを。
ナイジェルの傍に歩み寄り、しゃがみこむ。]
だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。
[――繰り返す。]
……そういうこと、ですね。
誰が死んでも誰の腹も痛まない――
[ぐしゃぐしゃと髪を掻き乱し。]
……大人しく、殺されろ、ということですか……?
[視線をナサニエルに戻せば、ええそうよ、と平然と。]
こんなに大規模なことはしてないけどね。
全てを2つのサイコロが決める、盤上の遊戯――。
[巻き込まれた、という言葉にはゆるゆると首を振り]
自らやってきた、と言えば――あなたは信じるかしら?
[趣味嗜好の話のをした日の1コマ。紅茶とお酒と……毒が好きだ言ったときと、同じトーンで問いかける。]
――ほら、菫の姫君が震えてるわよ。
[とりあえず落ち着いたら?と足を組んで。]
[残された紙切れ。それを読めば読むほど気分は悪くなり。これは現実ではないと言うようにふるふると頭を振り。周囲に視線を向ければ混乱と恐怖が場を支配していて。自身ももはや何が何だか分からない状態になる]
[この場に居ても何も出来ない自分が歯がゆく、情けなく。何より自分のことで手一杯になりそうな自分が居て。この場に居て他に手を煩わせては、とソファーから立ち上がり、何も言わず、何も言えず、黙って広間を後にする]
[くすくすと嗤い声は男に対してか青の少女に対してか]
…本当にそう思う?
此処に居る亜種――人狼を殺さなければ、出れないのに、誰も殺さないと?
大人しく、殺されると?
[立ち上がりぐるりと広間に居る者達を見て]
冗談じゃ無い!
[吐き捨てる様に囁く声すら愛らしく]
私がどれだけ望んでも掴めなかったものを、ナイジェルはやっと手に入れたの。
人狼も被害者だし、気の毒だとは思うけど――
――殺すわ。
仮令、其れが、ナサニエルであろうと、シャーロットであろうと。
[男を、少女を、名を紡ぎながら見詰め、嫣然と微笑む]
…っは…。
[自室に駆け込めば扉を背に座り込み]
ここに集められたのは……こんなことをするために……。
[膝を抱え込めば顔を埋めて。きつく目を瞑り、込み上げる不快感を無言で*耐え始めた*]
………。
…殺されたくないなら、殺すしか無い。
そんなところに放り込まれたのね、私達。
そして、私達はその力を与えられた。
[膝に顔を埋めたままで呟く]
[ネリーは誰にと言うこともなく、ひとりごちた。]
私はいつも殺されそうだった。殺されるぐらいならいっそ――とも考えた。でもそれは出来なかった。
ううん、殺すくらいならいっそ――と言うのかしら。 …こう考えてしまうのって、間違ってるのかしら。正しいのかしら?
殺すのも殺されるのも――
どちらもごめん、ですが、ね……
[溜息とともに零れた言葉は静かに消えて。
人ならざる者になってもまだ血は紅いのかと場違いなことを考えながら
ただ無言で、ボトルを*呷った。*]
[女へと視線を移し]
お生憎様、私ならこの通りよ?
[小首を傾げ]
愉しそうね、ローズマリー。
命を賭けなければ生きてる実感すら持てないの?
[緑の少女の言葉ににっこり微笑んで]
じゃあ――ナイジェルの変わりに死んで?
[牧師に続いて部屋を後にする修道女を横目で見、今更食欲が出てきたのか半分ほど残っていたロールケーキを一口含む。]
――それが姫君の本性?
あなたが、ナイジェルが否定し続けた"セシリア"――?
二重人格――というヤツなのかしら。
実際に見るのは初めてだけど。
[感情が昂ぶっているものには嫌味なくらい冷静な声で。]
*/
解離性同一性障害、と書きかけて嫌な予感がして調べたら
名称がそうなったのは1994年からだそうで。
時代設定的にはまだだよね……?
>>63
[しかし慈しんだ少女は――
――いや少女とは違う何かが、嗤い声をあげて吐き捨てる]
ナイ……
…いや、おまえが「セシリア」なのか?
おまえがどういう存在だろうと、愛らしくその口で語る声すら本当は、ナイジェルのものじゃないのか…
…同じことだよ。
おまえが死ねばナイジェルも死に、おまえが殺すことがナイジェルの手を汚すことに繋がるなら…
オレはおまえを殺さないし、殺させもしない!
人狼を殺さなければ出られないだって?
わからないだろう…
[...の声は静かで、決意を込めた目は周りの人間でも、嫣然と微笑むナイジェルの姿をした存在ですらなく、屋敷の窓へと向けられた]
……ナイ、ジェ、ル……
[嗚呼。目の前で豹変した彼女は一体、誰?
何処かで見たことがある。
あの白い病院だ。
複数の性格を持った人。――解離性同一性障害]
殺すなんて、
そんなの、
否
貴女が殺されるなんて
わたしは、厭。
―――ナイジェル?それとも、セシリア?
何が憎いの?
殺されるのは──いや。
そうされるくらいなら……。
[少し顔を上げて、腰に据え付けたホルダーに手をやる]
──あの遊戯に乗ってやるわ。
[小瓶を一つ手に取り見つめ、覚悟を決めたような表情で]
気安く私の名前を呼ばないで、呉れる?
[溜息にも似た吐息を零し、女がロールケーキを食べるのに机へと視線を落とし、傷だらけの手はロールケーキへと伸び、其のクリームを指先が掬いゆっくりと口許へ運び、あかいしたが舐めとる]
そうなるかな。
私は死んでいるつもりだったから、本来は入れ替わるだけの予定だったけど。
[つまらなそうに呟き、男の言葉に肩眉を上げるも瞬き]
そう?じゃあ、精々確りと護って?
けれど、殺さなければ如何なるかは、判るの、ナサニエル。
ローズマリーの言う通り、私達は今ゲーム盤の駒でしかない。
金持ちの、権力者の、酔狂は、何時だって同じ。
そして、力無い人間は、抗いたくても抗えず、弄ばれるだけ。
若し本当にナイジェルを護りたいなら、其の手を血で染めるのね。
私、腹をくくらないといけないのかしら。
ううん、それならば――
[ネリーは口元を結びながらゆっくりとした歩調でドアに向かい、セシリアとすれ違う時にふわりと声を発した。]
ナイジェル。あとであなたの話を聞きたいわ。
私も…隠している傷は1つ2つはあるから。
死にたくない――と、言える人は少し羨ましいわね。
[ナサニエルの言葉に一拍目を伏せて。
開いた瞳は背筋も凍るような冷たい色の笑みを含み、
ナイジェル――否、セシリアを見つめる。]
良かったわね。
勇敢なランスロットがギネヴィアを護ってくれるそうよ。
[語る声は笑みを深くし、口元のクリームを舐め取る。]
[青の少女へと向き直り見詰める甘く冷たい紫水晶は揺れる]
シャーロット、私は何かが憎いんじゃない。
只、もう、傷つきたく無いだけ。
殴られるのも、切られるのも、犯されるのも、愛されるのも、もう厭。
愛憎に溺れて自分さえ見失い、全てを壊したく無いの。
仮令厭おうとも、この屋敷に死は降り注ぐでしょう。
ナイジェルを壊される前に、私が殺すわ。
[女の声に男を一瞥してすぃと冷たい笑みを浮かべる女へと視線を移し]
さぁ、如何かしら?
都合の悪い事には答えず揶揄だけするくらいなら、大人しくし殺されて呉れない?
[あどけない少女の笑み]
>>71
[無遠慮にロールケーキへと伸びる少女の傷だらけの手は今、スープの飲み方を教えておずおずと自分の手に添えられてなどいない。
嫣然とクリームを掬う細い指先は、子どもに対するような優しさで食べ零しを拭って唇の横をなぞってなどいない。
それでも口許から覗く、あのあかい舌は同じ。――同じだ。
...はぞくりと震える自分の身から手を離し、ナイジェルは決してしなかった方眉を上げる少女の表情に対峙する]
…ゲーム盤の駒は、黙って使われるだけ。
でもオレたちはそうじゃない。
人間だろう。
金も、権力もなくたって…
酔狂な糞どもに、抗いもせず弄ばれるのを待つより他に、できることがあるはずだ。
[冷たい笑みで一瞥したまま、後はもう女へと向き直りあどけない少女の笑みでローズマリーの死を求めるナイジェルの姿をした者に、それでも信じる目を向けると、一際大きな声を出して]
ナイジェル…ナイジェル!
おまえはローズマリーを殺したくなんかないよな。そうだろう?
[一度だけ叫んだ後窓を見つめるナサニエルは椅子を掴んで窓辺へ寄る]
それを羨ましいと言うなら、あんただって本当は生きたいのさローズマリー。
…出よう。
出ちまえば、どこの誰だろうが、こんな馬鹿げたことにもオレたちを付き合わせられない…!
[ガラスめがけて椅子を振り上げ――割るのに十分な力で振り下ろした。
破片が外へと飛び散っていく。
...は窓枠を掴んで外へと身を翻す。
外の土に足をつけ、振り向くと]
ああ…「ナイジェル」、おまえの為この手を血で染めるのだって厭わないさ。
警備兵ごとき、オレが片付ける。
そして安全を確保したら扉を開けて、迎えに来る!
――私の命が欲しければ、あなたも命を賭けるのね。
[ロールケーキの最後の一口を食べて、冷たい笑みを返す。]
ゲームのルールは理解していて?
あなたの肉体が正常なら、人狼になった者を殺せば済むの。
――あなたが人狼になったと言うなら、全部を殺さないと助からないでしょうけれど。
[くすくすと哂う。]
無差別に殺していては、舞台を用意した連中の思うがままよ?
愛されることさえ、拒絶するの……?
愛と愛憎は違う――違う、と――
[どうだったか。
己が殺めた女性に対して抱いたのは
愛だったか、それとも愛憎だったか。
彼女は愛してはくれなかったけれど。]
ナイジェルを守ってくれる人は沢山居るよ。
ナサニエルさんもわたしも、ナイジェルを大切に思ってる。
――信じてくれるって、
そう言ってくれたナイジェルは
貴女とは違うの?
[...は暗闇の中屋敷の外目指して駆け出して行く。
しかし暫くの後――
確かに開かれはした扉から戻されたのは、重装の警備兵らに、ナイフ一つで立ち向かえようはずもなかったナサニエル一人。
いたるところ傷を負い気を失っていようとも…、これからを思い、また少女の身に起きている事を思い、不安に眠れない長い長い夜を過ごすよりは、よほどに*幸せな眠りかもしれない*]
[緑の少女に肩を竦め]
殺す人間に語る身の上話なんて無いわ。
第一、何時までこっちに居れるか、保障なんて無いのに。
[緑の少女の後姿を見送り呟くも恐らく話を聞く気くらいはありそうだ]
ナサニエル…
理想論は絵空事を夢見れる身分の人間に与えられた特権。
現実を見て。
其の注射痕は、この屋敷に来た経緯は、本当に他に選択肢があるの?
別段、貴方に頼まずとも、貴方がやらないなら自分で殺す――
[傷だらけの手をこめかみに当て眼を細めよろめく]
シャーロット、貴女は…いつか、堪えられなくなって…ナイジェルを――殺す。
…ナイジェルに…貴女の、望む様な、感情は、無い…から…
[菫の少女。じっと紫水晶を見つめた後、
くるりとその場で踵を返す。
部屋に戻ろう。彼女は同じ部屋に戻ってくるだろうか。
戻ってこなくても、彼女の為にベッドは空けておこう。]
――わたしは貴女を、殺さないよ。
[そう一言、きっぱりと告げ、*広間を後にした*]
[小瓶に詰められた匂いを身体に纏わせ部屋を出る。そのまま静かに広間へと足を向ければ、部屋へ戻るネリーとすれ違う。しかし彼女は自身の存在を認識できないようで──]
…彼らにも、通用するわね。
[確認するように呟く。そのまま広間へと入れば残ったものがまだ問答していて。その成り行きをじっと見つめる。途中ガラスを破り外に出るナサニエルが目に付いたが…そちらに近付いて様子を見ようとすることはせず。どうせ、結果は目に見えているから]
死なない程度に痛めつけられ…屋敷に戻される。
外へ逃げることは、許されない。
[戻ってきたナサニエルを見つめ、一人ごち。アーヴァインが本気であることを否が応でも実感する。
否。
自身の存在が、既にそれを証明していたが]
[一歩、踏みとどまり、双眸を眇め、女を見]
私が…殺す、の…は、気の、毒な…人狼…だけ、で、充分…
無差…別…に、殺し……たり…
……パン、ドラの…箱…に…金、持ちの…気紛……れ…
何処………か…
[とさりと軽い音を立てて床に倒れ込む]
投票を委任します。
村長の娘 シャーロットは、文学少女 セシリア に投票を委任しました。
村長の娘 シャーロットは、文学少女 セシリア を能力(守る)の対象に選びました。
[ゆらり震えるか細い腕を床に着き半身を持ち上げ]
「私も、シャーロットを、殺さない
傷つけたり、しない」
[泣きながら後姿に叫ぶも声は無くて届かなくて]
………
[周囲を見回し女の様子に紫水晶は揺れ]
「ローズマリー、殺し、合わなく、ても、笑い、合えば、世界は、温かいよ」
[扉の開く音に女に一礼して震える身をなんとか立ち上がらせ其方へ向かえば、傷だらけの男の姿だけが其処に残されていて瞳を見開き]
「ナサニエル、ナサニエル、ナサニエル」
[去っていくナサニエルと、倒れ込むセシリア。]
ランスロットは外へ行き、あなたがそこへ倒れ込んでは――
私が快楽殺人者や事態に冷静さを欠いた愚かものなら
――あなた今頃死んでるわ。
[セシリアが消え、ナイジェルが顔を出せば冷たい敵意もやわらかい色に戻り]
――そうだといいわね。
[と、一言。傷だらけのナサニエルの元へ走る姿を見送れば、ポケットに入れていたラム酒を*一気にあおった*]
[思い出せ、かつての己を。
思い出せ、その手に彩られし赤き雫を。
思い出せ、その時感じた高揚を──]
簡単なこと──。
過去に、戻るだけだわ。
[殺られる前に殺れ──。
ここは既に無法地帯。
昨日までの穏やかな関係も、すぐに崩れて消えるだろう。
殺されるくらいなら、殺せば良い。
何を迷うことがある?
殺せ、殺せ、殺せ──]
そう、殺せば良いのよ。
彼らだって私達に牙を向ける。
なのに私達は何もしないなんてことは無いわ。
相手が牙を向けるなら、こちらも牙を剥けば良い。
牧師様がやらないと言っても、私は、やるわ。
[その笑みはどこか狂気じみていたかもしれない。姿をくらます香水をまとったまま、ふらり屋敷の中へと*足を運ぶ*]
[頬を伝う涙を拭いながら見える範囲の男の傷の手当を終えるも、目覚める気配の無いのに不安気に瞳は揺れ、何を思ったか立ち上がれば男の割った窓へと寄り、唇を噛み締め闇を見据え窓枠を掴みなんとか外へと這い出て、硝子の破片は掌に新しい傷を作ったかも知れないけれど、暗い中を警備兵を探して歩き回り、乱暴に服を摑まえられるのにすら安堵して微笑み]
「お願い、ナサニエルを、ベットに、運んで」
[突き飛ば尻餅をつくも警備兵の足に縋り、見下ろしてくる眼は酷く冷たかったけれど、唇が同じ言葉を繰り返し]
「大人しく、戻る、から、お願い」
[屋敷を指し示し懇願すれば、呆れ果て見下し顎先で屋敷へ向かえと指図されるのに、一つ頷いて立ち上がり、開く扉に背中から思い切り蹴られつんのめって床に倒れこみ、警備兵が戻ろうとする足に更に縋って]
「お願い、ナサニエルを」
[思い切り頬をはたかれ床に倒れ付すも掴んだ足を離さぬ様子に警備兵も些か辟易して、男をエントランスのソファへと乱暴に投げ捨て今度こそ出て行く後姿に感謝の言葉を乗せる]
<中>
方向修正できるといいな…。
でも表でこれやったら即効向こう行きかもしれない(笑)。
特定の誰かに牙を向ければ良いのかもしれないけど…。
ま、乱数だし何とか(ぁ
[部屋のソファーに座り込み、膝を抱いて。
残りの薬を数えている]
5、7、1――13
残りは17錠。
此れで、いつまで持つんだろう。
ナイジェル、か。
[男の子の名前だ。と小さく呟いた。
ナサニエルが名づけて。本人も気に入っていた。
だから良いかと思っていたけれど――]
もっと可愛い名前でも良かったのに。
そうだな、例えば――アンジェリカ。
なんて、ね。
[錠剤をきゅっと握って、すぃ、と目を細める。]
でも、“セシリア”も、とても綺麗な名前だよ……
[扉の閉まる音に瞬きよろめきながら立ち上がり、ブランケットを求めて一旦は客間へと戻るも、青の少女の姿がベットに無いのに瞬けば、何時も眠っているソファに其の姿を見止め、静かに歩み寄り遠慮がちに優しく青の髪を撫ぜて]
「ありがとう、シャーロットは、やっぱり、優しい」
[ブランケットを持って部屋を出れば、男の所に戻りふわりとかけて、泣き出しそうな表情で男を見詰め]
「私は、誰も、傷つけたく、ない」
[そっと手を伸ばし男の頭を撫でるふりをし]
………
[客室も安全と言えるのかも判らないから青の少女が気になり2階を見上げるも、広いこの空間に一人で眠らせておくのは心配で、結局はソファの横の床に座り込み膝を抱えて、脅える紫水晶の瞳も夜の明ける頃には重い目蓋に*塞がれるのだろう*]
人狼が居るなんて考えたくない。
でもあれは本当だってローズマリーさんは言ってた。
だとしてもナイジェルが人狼だなんて、考えたくない。
ナイジェルは誰も傷つけないよね。
ナイジェル。わたしの、大切な――
ナイジェルを傷つける人は赦さない。
ナイジェルを蔑む人は赦さない。
ナイジェルを奪う人は赦さない。
嗚呼、わたしの、たいせつな――
[脳裏に過ぎる、蒼い髪の青年。
ゆらり。刹那瞳が狂気に揺れる。
ふっと我に返るように瞬いて]
……わたし、何を考えてるんだろう。
[扉の開く音に、目を瞑って眠った振りをした。
近づく気配。
ふわりと髪に触れた柔らかい感触。
おかえり、と、そう告げたかったけれど
今は彼女との干渉はすべきではないと思った。
眠った振りのまま。少女の気配を追った。
やがて扉が開いてはすぐに閉まる音。
足音が遠ざかった頃に、
す、と目を開けて、弱い笑みを浮かべた]
……やっぱり貴女は優しい人。
……貴女の、大切な人は――
[すとん、と言葉を飲み込んで。
何事もなかったかのように、
一人の部屋で*双眸を伏せた*]
いっ…
[痛い。寝返りをうとうとして、はしった激痛に呻いて覚醒する]
ああおれ、またケンカに負け――
[靄のかかった頭はうわ言のようにそう呟かせて、しかし腫れた瞼をこじ開けて見渡せばそこは、逃れられなかった現実。
屋敷の中、エントランスホールのソファの上]
いや…、そうか。そうだった…
[ふざけた装備にふざけた数の警備兵達。
警備というよりは彼らは本当に、獣が檻から逃げ出すことを警戒して配置されているかのような状態だった。
倒すことはおろか、逃げ切ることすらできずに――]
袋にされたと…
…情けない。
[血のこびりついた前髪の一筋をほぐそうとして、手当てのなされた手の傷に気がつく。かけられたブランケットにも]
誰が――…ナイジェル?
[床で膝を抱えて眠る少女の姿に体が軋むのも構わず身を起こして、その新たに傷の増えた掌、薄ら赤くなっているようにも見える頬に気が付くと、彼女が自分にしてくれたであろう事に、さんざ殴られても出なかった涙が滲む。乾いた少女の涙の跡をそっと拭い]
ごめん……ありがとう。
[抱き上げて床ではなくせめてソファで休ませようにも、傷んだ体では難しく、持ち上げられないまま膝をつく]
はは…これじゃオレ本当におまえにだって…
…おまえの中のセシリアにだって……殺されちまうかもな。
[揃った連中のなかじゃ一番強い気でいたのに。
だがそんな事よりも、いざという時この少女を誰かから――
あるいは、誰かを少女の姿をした何かが殺してしまうのを止められないのではと、大きく吸う息が慄きに震える。
せめて血で少し汚してしまったブランケットで少女の小さな体を守るように包むと、ソファの上で力尽きる様にもう一度*目を閉じた*]
[朝、ネリーは鏡台の前で座り込み目の前に映る自分の姿を覗いていた。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。誰の酔狂がこのようなものを現実たらしめているのだろう。
ネリーはかつて、とある夫婦のもとへ半ばだまされる形で売り払われた。そこでの生活は過酷なものだった。
限りない強欲な夫婦を身につけた家だった。ネリーは何度も傷つけられた。今も明確に残る傷はほとんど残っていないが歯が抜けてしまうのではと思うほどの力で拳で殴られることは日常茶飯事だった。
彼らは精神を病んでいたのだった。
ネリーが身につけたのは多少の生活力のみ。
ただ耐え抜くだけのために暴力を受け入れていた。]
やがてネリーの預かり知らぬ所で夫婦の関係に亀裂が走った。激しい喧噪。喧嘩の矛先はやがてネリーに向かった。
傷だらけのネリーは耐えることができなくなってしまっていた。ネリーはやがてナイフを握りしめることを決めた。
ネリーはワンピースを脱ぐと自分の前の鏡の姿を見た。
胸に大きなクロス形、十字の刃物の傷跡がある。
1年以上前とは言え、ネリーの肌からは決して消えないものであった。]
[ネリーは自らを守るためにドス黒い感情を持ち合わせることを厭わなくなっていた。
暴れたから――と言うのも間違ってない表現だ。
自分を守るため――と言うのも。
この感情が、はたまたアーヴァインの嗜好が彼女をここに連れてきたのかもしれない。]
私は…死なないわよ…
皆、何かしらの明確でなくてもそれなりの理由がある。
そして皆、注射の種類が違う。どうにかして違いを区別しなければならないわ。
ルーサーも、ナサニエルも。ステラもシャーロットもナイジェルもシャーロットも。
ナイジェルとセシリア…どちらのほうがよく自分を知っているかしら。
生活力ならあの一瞬見せたあの子だけど、真実に近いのは私がよく知っているあの子だと思うわ。
私は彼女を傷つけたくない。でも時と場合によっては手段を選んでいてはいけないのかもしれない。
[ネリーは再び静かに服を着た。
そして自分の部屋にまだ転がっている自分やナイジェルを拘束していた金属や革のベルトを見た。]
これを使ってでも聞き出さないといけないかもしれない。
他にはナサニエルさんやローズマリーさん…ローズマリーさんは酔狂に身を任せているのかもしれない。そこにヒントがあるのかもしれないわ。
[ネリーは自分の部屋で静かに*息をしていた*]
[部屋のソファーで薄く目を開けて、仰ぎ見る天井。
殆ど眠っていないように思える。
不眠症。もうそれにも慣れてしまった。
クロークを開け、シンプルな薄青のワンピースを着替えに。
浴室へ向かいシャワーを浴びる。
ぬるい湯は尚更頭を暈してしまいそう。
濡れた青の髪がぺたりと頬に張り付いて。
つ、と指先で摘む一房。
何故自分は此処に居るのか。
優しさを、微笑みを、そして狂気を与えられ
此処で何をすれば良いと言うのか。
一層、極刑でも、いつもの病棟の保護房でも構わない。]
感情なんてなくなってしまえば楽なのに。
[自室のソファに腰をかけ、足を組みながら人差し指を顎に当てるような形で昨晩のことを振り返る。
―― それを羨ましいと言うなら、
あんただって本当は生きたいのさローズマリー ――
羨ましい……何故あんなことを口にしたのか理解に苦しむ。
イラつきながら髪をかきあげ立ち上がると、シャワールームへと入り、熱いお湯を頭から浴びて何もかも流してしまおうと。]
……生きたいと、死にたくないは、一緒じゃない。
……死にたくないことと、死にたいわけじゃないことも。
[生きたいのかとも一度は考えてみたものの、生きたい理由が矢張り見つからず、死にたくないのではなく矢張り死にたいわけではない、に落ち着いてしまった心は流すことも出来ず。]
*/
「定期的に生者と死者それぞれを人狼かそうでないかを判別する薬も与えよう。 」
これをどう解釈するかなんだけども。
定期的に誰かに与えてくれるのなら、薬入りのケースに見慣れない薬が増えていることに気付くパターンもあるのだけど。
>>93から考えて、超能力得ちゃってもいいんですかね。
……薬考えるのめんどくさいから得ちゃおう。うん。
言ったもの勝ちだぜ!ネリーありがとう!
[シャワールームから出ると、リボン付きの黒いブラウスに紺色のフレアスカートを着て部屋を後にする。]
運も実力のうちとは、誰が言い出したのかしら。
[くすりと哂う。悪運だけは強いらしい自分。
相手に勝つと、生きてもいいと、相手よりも生きる価値があると言われてる気がした。何の目的もなくただ生きている自分と、死にたくないと言った相手と。秤にかけて、自分の方が生を得たのだと。
その時を思い出してか、自らを抱いて甘い息を一つ吐き、館内を見て回るべく*うろつき始めた*]
酒場の看板娘 ローズマリーは、文学少女 セシリア を能力(占う)の対象に選びました。
/中/
うわあああああ。
ごめんなさいごめんなさい。
RPの途中で思いっきり放置してた。
ちょっと煙草を買いに行くつもりが
気づいたらゲーセンでQMAを黙々と(帰れ
[眼を覚ませば周囲の様子に瞬き一拍の間を置いて昨夜の事を思い出し、振り返れば男が眠っているのに一つ安堵の溜息を漏らすも、あかの滲むブランケットをかけられているのに気付き、男の寝顔を見詰め紫水晶の瞳は揺れ薄く涙の膜が張るのに、ふるふる首を振って慌てて目元を擦る]
「ありがとう」
[よろよろと立ち上がり男にまたブランケットをかけ直して、周囲を見回すも明るいのに幾らか安堵し、青の少女が居るであろう客間へと戻り、昨夜のソファに其の姿が無いのに瞳を見開き]
……っ!
[室内から人の気配のするのに瞬き青の少女の気配であろうと胸を撫で下ろし、浴室からの気配に後で顔を見せようと、先にクロークから服を選ぶ為に足を向ける]
/中/
うwwwwwはwwww
浴室でとめてたからずっと浴室にいることにwwwww
浴槽あるのかな。溺れてるとかやっていいかな。
……浴槽はないか。流石に。
/中/
どうしようwww
三時間浴室って異常だよ!!!!11
癲癇とかそういう方向に走るべき!?
やばいwwwwどうしたらいいかわらないwww
村長の娘 シャーロットは、浴槽に沈んだまま――
村長の娘 シャーロットは、次の朝、水死体で発見されt
―――ぷは。
[シャワーから顔を上げ、小さく息を吐く。
時間の感覚が麻痺しているが、
ふやけた肌は、長い時間、微温湯に晒されていたことを示す]
[選び取ったのは深いワインレッドのワンピースと、爪先の丸くヒールの無いエナメルのあかい靴と、足元の傷を隠す白のニーソックス]
………
[水音に浴室へと僅か気遣う視線を移し服を抱えて扉の前に立ち、ドアノブに手をかけかけて逡巡の後に、浴室の扉を二度遠慮がちに叩く]
[カタ、と小さな物音に続いて、扉がノックされ
シャワーを出しっぱなしで微温湯を浴びながら、顔を上げた。]
……ナイジェル、だ、よね?
……鍵、開いてるよ。
[水音に混じり聴こえる青の少女の声に扉を開け顔を覗かせて、白い湯気の向こうに青の少女の姿を見つけ嬉しそうにふわと微笑み、浴室に入り込めば後ろ手に扉を閉めて、洗面台に着替えを置き青の少女へと歩み寄る]
「昨日、具合、悪そう、だった、けど、今は」
[白い肌が晒されているのも、黒いジャケットの裾が温い雨に濡らされるのも、気にせずに濡れた白い頬へと手を伸ばす]
――ああ。ナイジェルだ。
[姿を見せた少女のその様子、唇で伝える思い。
昨日の――“セシリア”ではないことに、安堵して。]
うん、ちょっとだけ寝不足……かな。
でも大したことないよ。大丈夫。
[両手で軽く胸元を隠すけれど、其処まで照れくささはないのか。それよりも、頬に触れられた感触にどきりとして。]
……ナイジェルは、大丈夫?
……不安定になったり、してない?
「良かった」
[白い頬を撫ぜる手は生々しい傷が増えていて、湯に溶かされあかが滲むのに慌てて手の甲で白い頬を拭い、そっと指の爪側が滑り離れ、問いに首を傾げ青の少女の言わんとする事に思い当たり]
「セシリアは――寝てる
もう、起きない、様に、気を、つける
誰も、傷つけたく、無い、から」
[濡れた手へと視線を落としてから青の少女に向き直り]
「ベットは、シャーロット、使って
私は、ソファで、大丈夫、だから」
酒場の看板娘 ローズマリーは、牧師 ルーサー を能力(占う)の対象に選びました。
寝てるんだ……そっか。
もう、目を覚まさないと、いいね――
[死んじゃえば。いいね。
ナイジェルの姿をした、狂気めいたあの少女。
――ナイジェルを奪わないで、と。唇を噛んで。]
ううん、私は何処でも眠れるし……
それか、一緒にベッドで寝よっか。
[なんて。と冗談めかして告げるも、
ふと視界に映る赤に、僅か目を見開いて]
……ナイジェル、その手――
また傷が増えてる。どうしたの?
[自らの頬に触れる彼女の手をそっと包み、じわりと赤が滲む傷を見ては、彼女の紫水晶を見つめた]
[少女が唇を噛む様子を見てか曖昧に頷き、続く冗談めかした問いに瞬き]
「シャーロットと、一緒なら、恐く、無い」
[ふわと微笑むも取られる手に叱られる子供みたいに視線を彷徨わせ]
「窓枠、触った、から
ごめんなさい」
[視線を合わせない侭に俯いて]
*/
とりあえず、シャーロットを占ってしまったからにはシャーロットと接触しないとなんだけど……今日まであまり接点がないorz
ふふ、そうだね。
一緒ならわたしも安心する。
[ふわりと笑みを返した。
けれどふと昨晩のことを思い返し]
でも、ナイジェル。
貴女は――誰かに付き添っていたいんじゃないの、かな?
[怪我との関連性はわからなかったけれど、
昨晩はこの部屋には居なかった彼女を、思って。]
謝らなくていいよ。
でも、少し手当てしようか?
……ッ、くちゅ。
わ、わたしもお風呂上がらないと、風邪ひいちゃいそう。
[小さくくしゃみをもらして、はにかんだ]
[問い掛けには一つ頷いて男の様子を思い出してかまた泣きそうな顔]
「飛び出した、ナサニエルが、怪我、して
まだ、起き、なくて
あんな、所で、倒れてたら――」
[殺されちゃう、と震える唇が微か紡ぎ、青の少女がくしゃみをするのに慌てて]
「傷、シャワー、浴びたら、手当、する、から
シャーロットは、先に、あがって」
[はにかむ様子にふわと微笑み服を脱ぎ始める]
[バスルームでシャワーのコックを捻る。熱めのお湯が降り注ぎ、冷えた身体をじわじわと温めていく。目を閉じ、シャワーを見上げるようにして頭からお湯を被り]
………。
[思い出すのは昨日の話。ここへ集められた理由。事実として受け止めたくは無いが、それを否定する要素も無くて。
シャワーを浴びながら身体を包むようにして手を背中に這わせる。微かに手に当たるのは背中に負った火傷の端。蝶の羽根のような形をしたそれは、己が人を殺した証。人を殺し始めた時のもの。あれはいつの頃だったか──]
……人ならざるもの──それは、誰?
それに、もしその者達を殺し、排除出来たとして。
生き残った者達は、どうなる?
[手紙にはそれは書かれていない。外に出られるのか、それともまた同じ遊戯に放り込まれるのか。しかしそれは今考えても詮無きことで。思考を止め、シャワーの温かさに身を委ねた]
ナサニエルさんが――?
[飛び出した。この屋敷から?
外には物騒な警備が多く居るとあの書面にあった。
怪我はその、所為か――]
そっか。……その。ナサニエルさんの具合、まだ悪いみたいだったら、ついててあげると、いいと思う、よ。
[何処か本音とは相反した言葉で。
それを悟られぬよう、彼女と目を合わせることなく紡ぐ。
続く言葉には、うん。と頷いて]
じゃあ、先に上がってる。
[入れ違いに洗面所へ出ると、タオルで水気を取り、
用意していた下着と、薄青のワンピースを。
濡れた髪が、ぽつ、ぽつ、と雫を落としていく。
流石に浴室に居すぎたか。時計を見上げて苦笑する。
軽く鼻をすすりつつ、ソファーへと腰を下ろした]
[あらかた探索も終わり、紅茶を飲みに広間へと来れば
ソファに横たわるナサニエルの姿があって。]
――無用心ね。
危機感というものがないのかしら。
[横たわった男のそのすぐ隣に腰掛けて、寝顔を見つめる。]
……ないんでしょうね。
[これから皆で殺し合うと言うのに、警備兵相手にボロボロになって帰ってくるくらいだもの、と。不思議な気分で髪を撫ぜる。]
どうしてそんなに必死になれるの?
[答えるもののない問いを、そっと口にした。]
/中/
此処は実に
サ ー ビ ス シ ー ン が 多 い 村 で す ね
ステラさんのシャワー(*´д`*)
ローズマリーさんのさんのシャワー(*´д`*)
セシリアのシャワー(*´д`*)
(一応)シャーロットのシャワー(*´д`*)
[身体にまとわり付いた水分をタオルで拭き取り浴室を出て。クローゼットを開けば並ぶ服をしばし眺める。考えた末選んだのは濃いこげ茶のパンツスーツ。何があっても良いよう、動きやすい物を選んだ。長く柔らかな髪は後ろに緩くまとめて垂らす。
ここで信じられるのは、己だけ──。
誰が自分に害成すものか分からない。青髪の少女と菫髪の少女達のように心許せるものを作れて居ない。己の身は、己が護るしかない]
…一人でも心許せる者が居れば、少しは気が楽なのかもしれないわね。
[彼女達を羨ましく思う。このままでは狂気に巻かれて自分を見失ってしまいそうで。己を見失ってしまったら───きっと、無差別に皆を傷つけてしまうだろう。出来ることなら、それは踏み止まりたい。
意志を、しっかり持とう。
気弱になりそうな自分を奮い立たせるよう、ふるふると頭を振って。紅茶でも飲んで気を落ち着かせようと部屋を出て厨房へと向かった]
[最初に人を殺したのは修道院で。それも依頼ではなく、私怨。入ってすぐ年上のシスター達に苛められ、それがエスカレートして背中に火をかけられた。彼女らはすぐ消せるからと高を括っていたらしいが、それはすぐに燃え広がり、背中に大きな火傷の跡が残った。その場で私はある香水をぶちまけた。死を誘う毒香水を──]
[彼女らは全身の血を体の穴という穴から噴き出し、即死した。翌日他のシスターに死体が見つかっても、あまりの死に方に変死扱いされ、自分に疑いはかからなかった。心の奥でほくそえんだ]
[元はと言えば表の顔を得るために潜り込んだ修道院。人を殺すことを生業とする自分に、罪悪感なぞ無かった]
[ソファーから立ち上がって、きょろきょろと室内を見渡す]
そっか、治療箱は流石に個室にはないのかなぁ。
広間に行けば、確か昨日ステラさんが持ってきてくれたのがあったはず……
[ちら、と浴室の方に目を向け
ナイジェルがシャワーから出たら、広間へ誘おうと。]
[青の少女の言葉に頷くも交わらぬ視線は微か揺れ、服を着て浴室を出る少女を見詰めて、扉が閉まれば頭からシャワーを浴びて、降り注ぐ透明が掌で微かあかく染まるのを眺め、ふるふる首を振って頭も身体も厭なものも一緒に洗い流すかの様に洗い流し、鏡の中の自身を見詰め――瞬く]
「私は、セシリアじゃ、無い
でも、私は――」
[映し出される傷の塞がりきらない胸元を濡れた指がなぞり、鏡の上を水滴が伝う]
「セシリアは、私を、傷つけ無い」
[部屋へと持ち込んでいた傷薬はもう殆ど無くなっていて、胸元の傷だけは治療して、選び取った深いワインレッドのワンピースを纏い部屋へ戻り、ソファに青の少女の姿を見止めて歩み寄り、首を傾げ生々しい傷の残る手をそっと差し出し]
「御飯、食べに、行こう」
[厨房で紅茶を淹れ、広間へと足を踏み入れれば先客が居て]
ぁ……こん、にちは。
[昨日のローズマリーの笑みを思い出す。背筋が凍りそうな笑み。若干、身体が強張った]
[浴室の扉が開く音に振り向く。
先程も見た筈だけれど、ワインレッドの衣装に身を包んだ菫色の少女は、儚い程に綺麗で。一寸見惚れるように言葉を失うも、掛けられた言葉と差し出された手に、笑みを浮かべて頷く]
うん。もしかしたら誰かいるかもしれないし、ね。
[彼女の手の傷に触らぬよう、そっとそっと柔らかく差し出された手を包み、二人、部屋を後にし広間へ向かった]
[深酒が過ぎた後独特の頭痛にこめかみを押さえて。
室内の惨状に溜息を一つ。]
……夢じゃないあたりが一層頭が痛いな。
[散らかした後を適当に片付けて。
刺さったガラスを引き抜けば傷口はまた新しく広がり。
それも適当に片付けてしまうとふと、紙に書かれていたことを思い出す。]
そういえば人かそうでないかを判別する薬が云々とか……
一体何処にあるんだ?
[無論、それが人体に何らかの悪影響を及ぼさないとも限らないが。]
[男の髪を撫ぜながら、考えごとでもしていたのか、ステラに声をかけられてからはっと顔をあげる。そしていつものように微笑み]
こんにちわ。
[ステラの持つ紅茶を見て、そういえばこれを飲みに来たんだった、と思い出すもどうでもいいような気がして、昨日のような雰囲気ではないいつもの無関心な表情で、座らないの?と促す。]
[依頼の斡旋をしていたのは、修道院の老齢のシスター。彼女を通じて富豪や邪魔者を消したい者が私に依頼してきた]
[そう、修道院とは名ばかり。そこは暗殺専門の組織だった。何も知らない普通のシスターも居たが、半数は契約を結んだ暗殺者。私を苛めたはどちらだったかは知らないが]
[依頼を受け、何度も、何人も、いや、何十人も殺した。私の使う物を知るシスターは、実験用としても人を用意してくれた。そこでも、何十人も殺した]
[罪悪感なんて微塵も無くて。ただただ、人を殺した]
[生乾きの髪は束ねられ、左頬は微かにあかかったかも知れないが、前髪もあげてしまえば、視界を遮らず良く見えるのか、青の少女が笑むのに眩しそうに眼を細め、頷いて優しく包まれる手を握り返し、広間へと向かえば先ず男の脇に女が居るのを見止め、未だ何かをした訳では無い様子にゆっくりと瞬き、修道女の姿もあるのに幾らか安堵して]
「こんにちは」
[周囲にお辞儀する]
[ローズマリーがいつもの様子に戻っていることに少し安堵の息を漏らし。席を勧められれば頷いてソファーへと座る]
………。
[それでも何だか言葉が出なくて。ふとローズマリーの横を見れば傷ついて眠るナサニエルの姿]
…昨日、あの後何かあったのですか?
[ナサニエルに視線を向けてから、ローズマリーに訊ねた]
[思いのほか、広間には人の姿が合って。
ローズマリー、ステラ、そして眠っているのはナサニエルか。]
皆さん、こんにちは。
[ナイジェルに続いてぺこりと頭を下げた。
昨日と、そう変わらぬ雰囲気。
けれど何処かが違う。――あの綴られた文字は皆の記憶に。]
[ナイジェルとシャーロットの姿が見えれば「こんにちは」と会釈を返し]
丁度良かったですわ。
紅茶、如何?
[出来るだけいつものように微笑んで。用意していたティーセットを指し示す]
[シャーロットとナイジェルが入ってくると、髪に触れていた手を離し、軽くあげる。]
こんにちわ。お加減はいかが?
[昨日は気にもしていなかったのに、シャーロットへ向き直って一言。ナイジェルをチラリと見れば、今はナイジェルか、などと思い。
問いかけるステラには一拍の間をおいて]
外に出たみたいよ。
警備兵を全部倒して、ゲームを終わらせようとしたみたい。
[馬鹿ね、と言うその顔にはいつもの笑みは浮かんでいない。]
深酒をしたようね。
無理も無いでしょうけど…。
…牧師様は、やはり手を染めるつもりはない?
[昨日彼が紡いだ言葉。
──殺すのも殺されるのも、どちらも御免だ──
今でもそうか、と訊ねる]
[ポケットから聖書を取り出す。
表紙を撫で、開けばそこには聖句は一つもなく。
ただ無機質な鉄の固まりが一つ。]
……こんな形で出番が来るとは、ね。
[薬室に弾が入っていることを確認するとそれをズボンのベルトに捻じ込み。
上着で隠すようにすると昨日の紙を確認しようと広間へと降りた。]
[ローズマリーから掛けられた言葉にぱちり瞬き]
え?あ……
はい、幾分良くはなりました。
いつ出るか解らないから、安心は出来ないんですけど
今は大丈夫です。
[そう受け答えた後、じっとローズマリーを見つめ]
……もう、楽しくない、んですか?
[昨日とは様子の違う彼女に、そんな問いを返していた]
シャーロットの昨日の発作。
精神わずらっているようにも見えたけれど――。
人狼になる薬の拒絶反応だとしたら簡単でいいんだけど、ね。
[服の上からポケットを触り、中に入っている硬いものをいじりながら、そんなことを考えて。]
[シャーロットに微笑んで紅茶をカップに注ぎ、目の前に差し出して。ローズマリーの返答を聞いて不安げな表情を浮かべる]
外へ…。
警備兵が何人いるのかも分からないのに、何て無謀なことを…。
[不安げな表情のままナサニエルに視線を戻し]
[空気には細い細い緊張の糸が張り巡らされているかの様で、蜘蛛の糸より細い其れは「何か」を切欠に容易く切れてしまいそうな気配を孕み、少女の手をきゅうと握り、修道女の指し示す方へと視線を移し一つ頷き]
「ありがとう、丁度、御飯、食べに、来た」
[女の手が男から離れるのに小さく息を零し、続く言葉を紡ぐ様子に瞬き]
「ローズマリーは、具合、如何
ナサニエルは、莫迦じゃ、無い」
[――今でも変わらないはずだった。
何千何万の民を虐殺して、殺し飽きたはずなのに。]
……主が殺せとおっしゃるなら、殺しますよ。
[片付けようと持っていた瓶を、ばきり、と握りつぶす。]
――本当に人ではなくなってしまったようですし。
[何処かぎこちない空気はあるものの、争いには発展してないようで。
ソファーで寝ているナサニエルを見れば何をしたか一目瞭然。]
……こんにちは。
何事も起こってない――わけじゃないですね。
[若さとは時に無茶をさせる、とナサニエルの様子を覗き]
[ルーサーの姿を見れば「こんにちは」と会釈して。ナイジェルの口元を読めば]
ご飯?
そこまでは用意してませんでしたわ…。
昨日のロールケーキは残ってないかしら。
[立ち上がって厨房へ探しに行こうとして、またナイジェルに視線を向ける]
無かったら、パンケーキでもよろしいかしら?
――そう。
[聞くだけ聞いて、良かったわね、とか言うでもなく。
続く言葉に昨日の自分を振り返り、]
愉しい――とは、違う……のかしら。
何ていうか、ただひたすら可笑しかったのよ。
嗚呼、これは運命なんだって。
[命を奪う死のゲーム。自らそんなことをして過ごした日々。
けれど今は、それを"やらなければならない"現状。
やはり自分は誰かと命を競り合わなければならないのだと。
それが自分に似合う生き方なのだと思って。]
今は――そうね、とりあえず紅茶がほしくなっただけだから。
パンケーキ。
[おいしそう。と表情を緩ませつつも
ナイジェルが握る手がほんの少し、力を込めたことに気づく。
だいじょうぶ。そう返すように軽く握りなおして、
テーブルセットの椅子へ促した。]
[周囲の視線が集まる傷だらけの男を見詰め、紫水晶の瞳は揺れるも、修道女の言葉に振り返ればまた一つ頷き、首を傾げ]
「ありがとう、手伝える事、ある」
[ナイジェルの言葉に目を細めるも、すぐにいつもの笑みを称え]
具合?私の?
……特に変わりはないわ。
[敏感な子だから、幾度か調子が悪かったのに感づかれていたかもしれないと思うも、今は調子が悪い理由もなく。]
そうね。
あなたがそう思うんなら莫迦ではないのかもね。
[小首を傾げ、そう口にする。
ルーサーの姿が見えれば こんにちわ、と手をあげて。]
そう…良かった。
貴方がやらなくても、私一人で──なんて考えてたけど、その心配が無くなったかしら。
…神は、もう居ないのでは無かったの?
[瓶を握りつぶす様子には目を瞬かせ。己もそうなのかと手を見つめた]
[広間を出る前にナイジェルとルーサーにも紅茶を差し出し]
手伝いは、大丈夫だと思いますわ。
皆さんの紅茶が無くなったら、注いであげて下さい。
[お願いしますね、と微笑むと厨房へと向かう]
[ローズマリーの、素っ気無い――否、興味のないような物言いは、彼女の性格なのだろうと、今更なのかもしれないが察した。]
……運命。
あの紙に書いてあった、殺しあうようなことが、運命?
ローズマリーさんは既に、あのゲームに乗っているんですね。いえ、あの紙の内容が真実ならば既に全員が乗っているの、だろう、けど。
……ゲームだとしたら。
……やっぱり、勝ちに行く?
[ゆるり。小首を傾げて問うた。
最後の、紅茶、の一節には弱い笑みを。]
人間的なのか、なんだかよくわからない、や。
居ませんよ。
けれどこんな馬鹿げた事態――
居もしないもののせいにしなければやってられません。
[強化された肉体――それは力だけではなく。]
[ステラから紅茶を受け取ると礼を言い。
さりげなく周囲の棚へと視線を走らせるも、らしきものは無いようで。]
…………。
[無言のまま紅茶を啜った。]
誰のせいって、彼のせいでしかないじゃない。
[自分達をこんなところに押し込め、自分の欲求を満たすためだけに殺し合いをさせる]
悪魔の所業、悪魔の花嫁なんて揶揄していたけれど。
あんな悪魔の花嫁なんて御免だわ。
彼を…アイツを殺せたら良いのに──。
[青の少女が握り返してくれる手の気配に微か口許を緩め、席へと促されるのに修道女を見てかけられる言葉に頷き、女の何時も通りの様子に瞬き]
「生きようと、もがくのは、莫迦な事じゃ、無い、から
だから、ローズマリーも、ゲーム、してきたの」
[青の少女と繋いだ手をそっと離し]
「先に、薬、取って、来る」
[ルーサーが無言であたりを見渡したような
気づいたのはほんの一瞬で。
ぱちり、不思議そうに彼を見つめた。]
[ナイジェルの温度が離れれば、言葉に頷き]
うん、わかった。
手当て……私は下手だけど、アレだったらやってみるよ?
そう、運命。
[シャーロットに聞き返されれば、何かおかしなこと言ったかしら?とでも言うように悠然と。]
……突然舞台に上がらされて、これから殺し合いゲームをしてください、って言われちゃった皆には気の毒だと思うけれど、そうね。
――ゲームには真剣でいなくちゃ、今までやってきたことも無意味になるから。真剣にやって負けるんならそれでもいいの。
[ほぅ、と甘い息を吐き。
ポケットのラム酒の瓶を一口飲んでゆっくりと席を立てば]
あなたは――勝たないの?
負けることは死を意味するこのゲームに。
[シャーロットの前まで来て、顎をくい、と持ち上げる。
間近でその瞳をじーっと見つめて。]
[一人厨房へ向かえば緊張が少し薄れたのか小さく息を吐き。グラスに水を注ぎ、冷たい水で喉を潤せばロールケーキの余りを探す。今居る人数分は無いと判断すると、パンケーキ作りに取り掛かった]
[しばらくして、トレイにロールケーキとパンケーキをいくつか。それに受け皿とフォーク、メープルシロップやバターを乗せて広間へと戻って来る]
お待たせしました。
お好きな方を召し上がって下さいね。
――皆殺してしまえば殺せるんじゃありません?
出す、と書いてありますし。
状況を確かめに最後に確認くらいは来るでしょうよ。
[ナイジェルの気配に一瞬視線を逸らせば口を読み、僅か一瞬だけ目を見開いてすぐに微笑み]
おかしなこと言うわ。
1/2の確率で死んでしまうゲームをするのが生きるため?
……それこそ可笑しい。
[言えばまた、視線は蒼の姫君の瞳へと。]
[牧師の視線が周囲に向けられるのに首を傾げるも、青の少女の声に振り返り一つ頷き、口を開きかければ女が此方へと歩み寄り青の少女に手を伸ばすのに瞳を見開き、震える手を伸ばし――事も無げに振り払う]
あら、失礼?
一寸、通して下さる?
[にっこりと微笑みわざと青の少女と女の間を割って通り振り返り]
ナサニエルは莫迦じゃないけど、ローズマリー、貴方は愚かよ。
[右足すら引き摺らずにしなやかな足取りで広間を出て]
彼だけを殺せれば良いのに…。
一度に複数の人間は殺せないのだったわね。
外に出て、警備兵を突破するのも難しいか。
それじゃあ──皆には死んでもらわないと。
気の毒です、よね……でもどうなのかな……
此処に居るのは犯罪者――
[だから運命?と自問するように呟いて。]
ゲームなら……チェスとかなら……
真剣にやって、それで負けても笑っていられるけど……
[でも此処は。そう言い掛けた所で不意に
顎を持ち上げられ、びく、と小さく震えた。
目の前に翡翠の瞳。綺麗なのに。綺麗過ぎて、怖い。]
わたしだって――死にたく、ないです。
でも、これ以上罪を犯したり、そんなのも厭……
これって、我侭ですか。
[間近にあるローズマリーの瞳を真っ直ぐに見上げ、
ぽつり。零すように問いかけた。]
駄目、駄目、やめて、セシリア
お願い、戻って
まだ、誰も、何も、起こって、無い
「大切なシャーロットにほんの少しちょっかいをかけられたくらいで、私に飲まれている様では私が出張った方がマシかも知れないわね?」
/中/
ぶっちゃけローズさんに恋しそうになtt(ガッ
その仕草はやばいですやばいですやばいです。
あんもう複雑。フラグ立てたいwwww
少ないとはいえ、人が一同に介してますしね。
一人殺してる間に他にやられるのがオチです。
夜まで待つなり、何なりしないと……
[自分とシャーロットの間に割って入る姿にくすりと笑みを漏らし]
別に、何もしやしないわよ。可愛いことするのね。
[と、動じることなく愉しそうに笑う。
シャーロットへ向き直れば]
――そう、犯罪者。だから集められた。
貴族の世界じゃ犯罪者に人権はないんですって。
これ以上罪を犯しても刑に代わりがないのなら、
いっそ首までぬかるみに浸かってみるのも悪くないかもよ?
……なんてね。冗談よ。
[おびえた瞳。けれど真っ直ぐに見上げてきた澄んだ瞳。]
死にたくない、殺したくない――そうねちょっと我侭かもね。
でも、嫌いじゃないわよ。そういうこと言うの。
[するりとシャーロットを解放すれば、ソファにまた腰掛けて。]
[薬箱を抱えて右足を引き摺り戻れば周囲の様子に居心地悪そうに、青の少女の傍らへと歩み寄り、おずおずと薬場をを差し出して]
「お願い、しても、良い」
[ルーサーの声に気づけば、神妙な面持ちで。
声のトーンを落として紡ぐ。]
ルーサーさんは昨日のこと、知らないんですね。
わたしも詳しくはわかりません。
ただ、ナイジェルにはもう一つの人格がある……
それが、セシリアという存在なんじゃないか、って。
……でもナイジェルは、
……セシリアは死んだ、とも前に言っていた。
[わからない。零すような呟きが残響のように。]
一人のところを狙うのが、妥当かしら?
シャーロットさんやナイジェルさん、ナサニエルさん辺りは固まって居そうだもの。
夜になってもそれが難しいなら…私の香水を使うけれど。
更に罪を重ねて、実際に与えられる刑が変わらないとしても
――でも神様は違うと思う。
そうですよね、ルーサーさん。
罪を重ねれば重ねるほど、その罰は重くなると……思うんです。
[違いますか?と話題をルーサーに振っては、再度ローズマリーに目を戻し]
って、冗談?……もぅ。
わたしはそんなぬかるみ、やです。
[ぷぅ、と無意識に頬を膨らませて。
解放されて、小さく息を吐き]
嫌いじゃない――ですか。
……なんていうか、えと……ありがとうございます。
あ……おかえり、ナイジェル。
[その様子はいつもの少女の其れで。
どこか安堵した様子で微笑み、頷いて薬箱を受け取った。
テーブルに箱を置いて、消毒薬と包帯を取り出し]
えっと、ちょっと沁みるかもしれないけど、
我慢してね。
[片手でナイジェルの手を取り、もう一方の手で消毒液を滑らせていく。痛くない?と相手の様子を窺いつつ]
包帯は薄く巻いておくね、あまり厚くすると不便だし、
通気性も悪くなっちゃうし。
[言って、くるり、くるりと彼女の手に包帯を巻いていく。
手当ての知識はあるようだ。唯、実際に巻いていく包帯は、少々不器用さを感じさせるが。]
……これで、よしっ。
[神様……神様がもし本当にいるのなら、
こんなことをし続けている自分はとうに見放されているだろう。]
人が人を裁く――これも権力と正義を纏った人殺し。
死して尚罰が下るなら、神様はどんな罰を与えるんでしょうね。
[誰にともなく、呟いて。]
ぬかるみが嫌なら、精々這い上がるといい。
[――私みたいになる前に。
そうして席を立つと、水を飲みに一旦厨房へと足を運ぶ]
[ソファに戻っている女へと向き直り]
「さっきは、ごめんなさい」
[青の少女に促され席へと落ち着き、消毒されている間も薬は沁みているのか眉一つ動かさぬ侭に、気遣う様に問われればふるふる首を振って、大人しく治療されていくのを見詰め、少々いびつに包帯の巻かれた手を握って開いて確認し、青の少女へと向き直りふわと微笑み]
「ありがとう」
……さぁ。
教会にはあんまり、行った事がなくて。
[ローズマリーの呟きに、何処か的外れな言葉を。
神。――縋ることはあったけれど、実際に信心深いわけでもなく、聖書すら流し読みした程度でイエスの教えも多くは知らない。唯、神という虚像を作り上げ、自ら歓びや戒めを見出しているだけなのかもしれない。]
ぬかるみは、一人で這い上がるのはきっと難しい。
でも嵌ってしまった人に手を伸ばしていれば
きっと自分がそうなった時にも
誰かが手を伸ばしてくれる。
[厨房へ向かう彼女の背。届かなくても良い。
自分に言い聞かせるように、紡いだものだから]
…いつごろ衝動が起きるかによるのかしら。
面倒だわ。
皆が起きてる間に起こるようなら、考えておかないといけないわね。
[ホルダーから空の小瓶を取り出し手で玩ぶ。少し力を入れるとそれた容易く割れてしまい。手の中で粉々になってしまう]
…まぁ、追々考えようかしら。
[破片をホルダーの小さなスペースに仕舞い込むと、ゆっくりと紅茶に口を*つけた*]
[厨房へと向かうところでナイジェルの視線を感じれば
謝罪の言葉が窺えて。]
……別に。あなたがしたわけでもあるまいし。
それに、不愉快でもなかったわ……案外素直ね、彼女。
私こそ、素敵なティータイムを邪魔してごめんなさい?
[やんわりと笑みを称えてそう告げると、あぁそうだ、と言ってナイジェルの耳元へ口を寄せ彼女にしか聴こえない小さな声で]
私は、シャーロットを、殺さない――
[いつか誰かが言ったように、少し真似をして、くすりと妖艶な笑みで彼女を見れば、口を離し、*厨房へと*]
[牧師の視線に気付き僅か俯いて]
「私は、セシリアじゃ、無い
セシリアは、あの日、死んだ」
[女の寄って来るのに僅か身を竦ませるも、耳元で囁かれた言の葉に瞬き、問うより先に厨房へと消える女の後姿を見詰め、訳の判らぬ侭に青の少女の隣へと落ち着き少しだけ其の横顔を見詰め、冷め始めたパンケーキを取り分けティカップに唇を寄せる]
「ふぅん?」
セシリアは、ローズマリーを、殺さない?
「愚かだけど、態々嘘を吐く様なタイプでも無いしね」
良かった
[セシリアは死んだという本人。
けれど、セシリアの名を呼んだ少女。
どっちが正しいのだと視線を二人へ向けた挙句、小さく首を振り。]
考えても詮無いですね。
二人目の人格が薬による影響で出てきたのでなけりゃ――
[渋い顔で紅茶を啜り。]
神様とか、罪と罰とか、
そういうのは難しくて……
解離性障害――か。
[神学よりも医学に詳しいのは自らがその当事者であるからか。
思考の深みへ入りかけようとした所で、カタリ、隣の椅子が引かれ菫色の少女を瞳に映せば、そんな小難しい考えも何処かへ行ってしまう様だ。]
ステラさん、いただきます。
[微笑んで、両手を合わせ、パンケーキにシロップを垂らしフォークを動かす。夕刻の食事、寧ろおやつに近いだろうか。昨日の障害が残って多くは食べられないけれど、少しずつ咀嚼した。
食べ終えた後は、広間に残って、緊張と退屈と少しの安堵が入り混じる時を*過ごすのだろう*]
7>5>3>1 4日目までしかないなぁ
8>6>4>2 吊り襲撃被せても同じか。
2回被せるかGJでないとダメだなぁ。
[牧師の言葉にふるふる首を振り]
「薬が、どんなものか、判らない、けど
セシリアは、無差別に、傷つけたりは、しない
そうで、なければ、ローズマリーを、傷つけてた」
[周囲の視線に更に俯けば口許も隠れるか]
……他人を傷つけない、ということは……
薬で出てきた、というわけではないんですね?
[ふるりと首を振って。空になった皿を置いて。]
無作為に誰かを傷つけるのでなければ……
とりあえずは置いておきましょう。
……すぐにどうこうできる問題ではありませんし、ね。
[空になった皿とカップを持つと、厨房へ片付けに行き]
「セシリアは、此処へ、来る、前に、死んだ、から
私が、傷つけ、られそうな、事態で、起きて、しまった」
[あくまでも内なるもう一人の自身を死人として淡々と言葉を紡ぎ、牧師の言葉に頷いて顔をあげ、一拍見詰めてから瞬き首を傾げ]
「ルーサーは、大丈夫」
[使った食器を洗い、片付け。
ちらりと垣間見えたセシリアの言葉に首を傾げ]
……私ですか?
別に問題ありませんよ。
[少女を見遣り]
……自己防衛、なんですかね。
私はその手のことには明るくないですから、わかりませんが。
[牧師の言葉に微か口許を緩め]
「良かった」
[視線を受け止め紫水晶は静かに瞬き、思案気に彷徨う]
「良く、判らない、けど
誰も、傷つけたく、無い」
……私などより余程心配なのがごろごろしてるでしょうに。
[ちらりと寝たままの青年を見て苦笑し]
好んで誰かを傷つけようとする人は――
ここには居ないと思いますよ。
貴方も、誰かが貴方を傷つけるのでなければ、振り上げる刃は無いでしょう?
なら、誰も傷つけずに済むんじゃ……ないですかね。
「ルーサーは、大人、ぶってる、から、心配
泣きたい、時に、泣けない、人は、きっと、心が、痛い、から」
[牧師の言葉に男へと視線を移せば瞳は揺れゆっくりと瞬き]
「誰も、望まなく、ても、もう、始まってる
可哀想な、人狼の、手が、あかく、染まる
脅えた、罪びと達も、傷つけ、合う
愚かで、寂しい、権力者の、慰み者と、して」
……大人ぶって……って大人なんです。
[がくりと肩を落としながらセシリアを見つめて]
年嵩の人間が慌てていては、ね。
皆が落ち着かないでしょう。
それに別段泣きたいと思ってるわけじゃないですから。
[昨日の紙を思い出せば溜息は重く。]
……あれが本当なら。
殺す方も殺される方も憐れなものですね。
罪人とはいえ、こんな末路を……
「大人、だって、弱音、くらい、吐いても、良いと、思う、だけ」
[肩を落とした牧師の溜息に重ねて小さく息を零し]
「冗談、なら、ナサニエルは、怪我、して、ない
如何、したら、良いか、判らない
ルーサーは、如何、すれば、良いと、思う」
[厨房で水を飲み、昨日はラム酒を入れていた小瓶を取り出して中身を洗う。一瞬厨房にラムの残り香がただよったろうか。]
……ナサニエルはばかだけど、ローズマリーはおろか。
[無表情にセシリアの言葉をただ繰り返し。]
愚か――か。
[何か思うところはあったけど、そう言われた理由もわからず。
厨房から出ればまだ人は居て、普段の笑みのまま「失敬?」と言って通過すれば*二階へと消えて*]
……吐きたいのは山々ですがね。
自分の子供くらいの歳の人たちに弱音を言うのも、何だかね。
[矜持が赦しませんよ、と笑って。]
……。
あの紙に……
人かどうかを判別する薬があるとか何とか、書いてありましたね。
それがあれば、どうにかなるかもしれません、ね。
「私が、お婆ちゃん、だったら、良かった、かな」
[通り過ぎる女へ一礼して見送り]
「一緒に、御飯を、食べた、誰かが、人狼だと、判って
ルーサーは、可哀想な、人狼を、殺せる」
[一拍の間に傍らの青の少女を暫し見詰め、女の去った方を見遣り]
「ローズマリーは、シャーロットは、殺さないって、言ってた
何か、ゲームに、勝つ、方法を、知ってるの、かも」
[男の声に振り返り安堵と哀しみの入り混じった表情で]
「ナサニエル」
[席を立ち水を注いだグラスを手に男へと駆け寄り]
「飲める」
[ソファの脇にしゃがみ気遣う様に顔を覗き]
…そうだよな。
いっそ、誰とも仲良くなってなきゃ…
[――平気で全員でも、殺せてたかもしれないのに。
ナイジェルの口の動きを見とめて呟く。
歪みそうになった顔を隠すべく腕で目を覆うが、少女の唇を読むために、じき外す。
彼女が水を持ってきてくれていた]
悪い。
[水を飲むために上半身だけ起こして、乾いた喉と唇を潤す。
切れた口内にそれは染みたが]
うまいよ…ありがとう。
[今目の前に居るのは間違いなくあのセシリアではなく、優しい彼女だなと改めて安堵しながら目を覗き、感謝を込めて笑む]
セシリアさんがお婆さんだったらいい話し相手だったでしょうね。
[微笑むと、ナサニエルへと視線を向け]
……人だと分かれば、殺す必要はないでしょう。
[人狼だとわかった場合はわからないけれど。
視線を逸らすと小さく首を振り]
……。
たとえ食事を共にしたとしても……ね。
ローズマリーさんが薬、持ってるんですかね。
………
[男の呟きに瞬いて腕が目元を隠すのを静かに見詰め、上半身をなんとか起こす様子に其の痛みを想ってか瞳は揺れ、覗かれる視線を真っ直ぐに受け止めて、男の笑むのに浮かぶ笑みは儚く]
「もう、起きなかったら、如何しようかと、思った」
[牧師の声に顔を向けふわと微笑み]
「お婆ちゃんに、なって、ルーサーと、一緒に、お茶会、楽しそう」
[続く言葉に判らないと言った様子でふるふる首を振り]
「お寝坊、だから、ステラの、おやつ、食べ、損ね、ちゃったね」
[男が笑むのに微か悪戯な気配の滲む微笑みを浮かべ]
「私が、お婆ちゃんの、頃には、ルーサーは、凄く、お爺ちゃん
ナサニエルも、お爺ちゃんに、成って、少しは、落ち着いてる、かも」
[男の視線が何を言わんとしているのか受け取っているからこそ、其の唇は自身以外の未来を紡ぎ、受け取ったメッセージを相手にも返すだろうか]
わたしが救いたいのは
ナイジェルと、
ローズマリーさん。
[ゲーム。負けても。勝負は。
彼女は。――何を求めているのだろう]
…何てこった。
[悪戯な気配の滲む微笑に、世紀の大失敗をやらかした顔で、ステラのおやつを食べ損ねたことを嘆いてみせ]
そうだった。ルーサーの奴も年を……あれ以上、取るかね?
生まれた時からああだった気がするし…
…オレも、どうなってるんだろ。
[ナイジェルの口から紡がれる未来。
今はそれを疑うことなく来るものと信じて、その目は未来を見る]
ふふ…ガキの頃の夢、英雄になることだった。
[なり損ねたけどと、頭をソファの肘掛けに凭れて]
おまえは何だった、ナイジェル?
ルーサー、あんたにもガキの頃があったんなら…何だった?
[あれ以上年を取るか、の言葉に大げさに溜息を一つ。]
……ちゃんと歳はとります。
昔はもう少し――そうですね。
もう少し、血気盛んだった、かな……
[懐かしむように目を細め]
子供の頃ならちゃんとありましたよ。
夢は――何だったでしょうね。
余りにも昔過ぎたし、あの頃は……
[思い出せません、と苦笑した。]
[幾らか普段通りの装いを取り戻す男に頷き、けれど夢と問われればふるふる首を振り]
「夢は、無い
セシリアは、夢、見れなかった、から」
[牧師の言葉に瞬き首を傾げ]
「親子
良く、判らない、けど
ルーサーが、お父さん、だったら、嬉しいと、思う」
[年をとっても男は騒がしいと言う牧師に微笑み]
「其れも、ナサニエルの、良い、ところ」
>>183
へぇ…
[血気盛んだったと聞くと、困難なものを苦心して思い浮かべる顔になる]
想像できないな。
血気盛んな牧師…か?
>>184
夢を見れなかった…
[それは悲しい事なのかもしれないが、眉を寄せるには少女はまだ幼さすら残しているようで、だからこれから見ればいいんだと表情を明るく保つ。親子がよく判らないと聞けば]
そっか。ナイジェルにも親父やお袋はいなかったのか?
[騒がしいのが良いところなどと言われると]
はは…そこを褒められたのも初めてだ。
うるさいのはガキの頃から注意されてるけど、どうにも治らねぇ。
きっとずっとこのままさ。
「良い、父親は、判らない、けど
ルーサーは、料理上手な、お父さんに、成れる」
[其の手の傷を一拍だけ見詰め]
「でも、今日の、御飯は、他の、人に、作って、貰わないと」
[男の言葉に一つ頷き、親の事を問われるも首を傾げ]
「居る、と、思う、けど、覚えて、無い、から
覚えて、いるのは、あそこ、だけ、だし」
[幼い頃に攫われ延々と監禁されている間に記憶は薄れてしまったのかも知れず、相変わらず自身の事には余り興味が無さそうで淡々と言葉を紡ぎ、けれど男の様子には嬉しそうにふわと微笑み]
「ルーサーと、ナサニエルも、親子、みたい、なの、かな」
>>186
…現金なやつ。
[オレのような息子は願い下げとか言ってた癖にと、小さく不公平さを指摘するが]
問答無用、まあね…。
逆にこっちを怖がってんじゃないかって位の取り囲み方だったな。
[集められた中に居るであろう、「人狼」を怖がってるんだろうかと呟く]
だな、丈夫でしぶといオレとしては…1000までも生きてみせる。
枯れ木でも神経の太い、コントロールできるはずのルーサー老としては、素直に手当てを受けたらどうだ。恥ずかしがらずにさ。
…それとも、傷に染みて暴れないか心配か?
>>188
……そっか。
[親の事を覚えてないと淡々と言葉を紡ぐ少女の唇の動きを見ながら、彼女と初めて会った時の状態を思い出せば、覚えているという「あそこ」について問うのは憚られ]
ルーサー爺としちゃ、可愛い娘しか欲しくないってさ。
[拗ねたような顔を作って見せた後、すぐに噴き出して笑う]
「ルーサーの、料理、美味しかった
牧師の、前は、血気、盛ん、だったんだ」
[牧師の視線を追い男を一拍見詰めて瞬き]
………
[何を思ったのかふるふる首を振り首を傾げ]
「ナサニエルは、料理、出来る」
[男の拗ねた表情と噴出す様子にぱちぱち瞬いてから微笑み]
「憎まれ口、叩いて、ルーサーに、呆れ、られながら、ナサニエルも、一緒に、お茶会」
[ネリーは自分の部屋で白のワンピースに着替えてどうと言うこともなくくるっとつま先で1回転してみたりする。]
うん、今日もばっちりだわ。
そういえば、私みんなの過去などをあまり知らないのよね…そういうところに真実ってあるんじゃないかしら。
[とネリーは思い部屋を出る。]
「手は、自分だと、難しい、から」
[一応は簡単に治療されている掌に似た様な傷のある手を伸ばし、消毒薬を含ませたコットンでそっとなぞれば微かあかく滲むだろうか、傷薬を乗せガーゼを当てて慣れた手つきで包帯を巻き、治療の終った手を持った侭に眺めて]
「おっきな、手」
[そっと手を解いて唇がお大事にと告げ首を傾げ]
「ナサニエルは、可愛い、のに」
>>192
[ルーサーの視線を追い自分を一拍見詰めて瞬き、何を思ったかふるふる首を振る少女を不思議そうに見返し、そして料理ができるか問われれば]
あのな、できないことも……ないんだぞ。食材はあんだし。
パン焼いて卵焼いて肉焼いて…、野菜でもちぎって塩振って出しゃいいんだろ。あとは牛乳を…
[複雑な表情でぶつぶつと羅列する中、少女に微笑まれ]
…前半部分は余計だけど。悪く無さそうだな、お茶会。
>>193
…言われるまでもなくわかってる。
可愛いと言われたら言われたで、気持ちわるくて傷が悪化する。
[少女へと微笑んでいた顔が、言われた事に、真面目な顔を作ってそう返す]
ああ…。
[よく殺されなかったと言われれば、自分が警備兵に対峙して果敢に吠えながらも懐から取り出して突き付けたのが果物ナイフだったとき、笑っている奴もいた気がすると溜息と共に思い出す]
…ナイジェル、すごく染みるように手当てし直してやれ。
[その顔が料理できないと言っているなどと断言されると、そんな事を言いながら、手当てをするナイジェルとされるルーサーを見守っている]
[ネリーは2階をひとり歩き、もしかしたら秘密の部屋、扉、あるいはそれに準ずるものがあるのではないかと思い入念に壁や床を調べていた。
途中、ネリーの知らない重厚な扉もあったりしたが、素人知識ではとても錠前破りなどということはやってのける筈もなく、全くと言っていいほどの不首尾に終わった。]
あーん。やっぱりアーヴァインが残した手がかりなどってないのかしら。
[廊下をひたひたとまでは行かないけれど、静かな音で歩いているのは不自然だとはっと思った。]
どうして私、こんなことしてるんだろ…泥棒でもないのに泥棒みたいなことしてるじゃない。そもそもこそドロなんてやったこともないのに。
[ネリーはそのままやがて皆のする声の部屋の手前まで辿り着いた。 そのまま背を向けるべきか、何事もなく入るのか、あるいは単刀直入に切り込むか。 一瞬悩みが生じたがこのあたりでねちねちしていてもしょうがない、と思い結局そのまま進む。]
こんばんは、みなさんごきげんよう。
[二人して、年下のはずのナイジェルからも妙な褒め言葉が飛べば]
そりゃ、どうも。
[呻くように言いソファの背もたれ側に寝返りをうって、顔を背ける。
捨てぜりふを残して]
…そうだな卵の殻は、むかつく奴の皿にでも入れとくよ!
[しかし奇妙に上品な挨拶の声が聞こえると思わず元の位置へ]
ごき…ごきげん、よう。
[いつの間にか広間から姿を消していた少女は
厨房にて、食材とにらめっこしていた。
扱えそうな食材を、大きなフライパンに放り込む。
卵、卵、卵、卵、卵――]
[最後に塩コショウ。]
[大皿に盛るのも一苦労。どっさり。]
よ、いしょ。
……これ、食べられるのかなぁ。
[かなり不安げな様子で首を捻りつつ、大皿に乗ったオムレツに似た何かを広間に運ぶ。丁度、今広間に姿を現したのであろうネリーに、「こんばんはぁ」と会釈して]
村長の娘 シャーロットは、卵の殻は入っていないと信じたい。
[ナサニエルのぎこちない挨拶にネリーは苦笑してしまった。時にして出る社交的な言葉はここに来る前に身につけたものだ。 とは言うもののナサニエルがつきあってくれた訳であるしネリーはナサニエルにちょっぴり申し訳ないと思いつつも、敢えて再びもう1度。]
ナサニエルさん、ごきげんよう。
みなさんお揃いのようですね。
[よいしょお。とテーブルに置いたは良いが
料理と言っていいのか何なのか。
紹介する言葉すら思い浮かばない。]
……えーと、
食べて、お腹壊したらごめんなさい。
>>205
あら、シャーロット、無理は駄目よ。私も運ぶから。
[と言いつつも『お腹を壊したら』の言葉に少しどきっとしてしまう。
昨日もしかしたらネリーの料理でシャーロットがお腹を壊したかもしれないからだ。]
>>206
ぅ、い、いぁ、大丈夫。
あ、取り皿はいるかな。うん。
ネリーさんの料理と比べないでね……
[結構切実だった。
彼女の様子には気づかず、厨房からスプーンを幾つか持ってきて]
[緑の少女の微笑みに瞬き首を傾げ]
「何か、話、あるん、だっけ」
[紫水晶に映り込むふわふわと黄色く温かな湯気の昇る――塊]
………
[青の少女と黄色の塊を見比べ暫く逡巡した後に口を開き]
「オムレツ、かな」
>>207
比べられても照れるわ。私だって大したことないもの。ローズマリーさんや…そう、ステラさんなどにはとても及ばないわよ。
だ・か・ら。自信を持って。
こっち持ってあげるから。
[ネリーは抑揚をつけてシャーロットに語りかけた。]
>>210
ううん、でも昨日のネリーさんの料理、美味しかったよ。
これは本当!
[あんまり食べられなくてごめんね。と小さく付け加えて。
ふっと笑みを浮かべ]
うん、ありがとう。
今度はネリーさんと一緒に、お料理したいな。
[そうして彼女の手を借りて、テーブルを彩った。黄色に。]
[オムレツをシャーロットと共に用意するために手を動かしているとき、紫水晶の少女が熱を帯びたような気がした。ネリーは無意識か無意識か、自然に口が開いた。
言葉を発しようとして開いたものではなく、驚きの感情をもったからだった。]
ええ、いいわシャーロット。明日やりましょう明日。 私が教えられるものなんてあまりないわよ?
[ネリーはいつのまにかシャーロットさんをシャーロットと呼び、またそれに気づいていなかった。]
[ネリーとナイジェルの様子に不思議そうにしながらも、ネリーの言葉を聞けば、どこか嬉しそうに笑み]
知ってること、なんでもいいから教えてほしいよ。
それに貴女のことももっと知りたいもの、……ネリー。
[自らへの呼称の変化に気づいていたのか、此方も敬称を略して、少し照れくさそうに目を細めた]
村長の娘 シャーロットは、私が一番最初に食べて戻したら、絶対誰も食べないよね。
村長の娘 シャーロットは、と思っているので正直なところ手が出せない。黄色の塊に。
[緑の少女に言葉は届かなかった様で、暫し思案した後に再び向き直り]
「昨日、話、あるって、言って、なかった、かな」
[作った本人が疑問系で料理名を紡ぐのに黄色の塊をじっと見詰め、ふるふる首を振って居れば、男が苦しげに息を吐いて居るのに瞳を見開き首を傾げ]
「ナサニエル、苦しい
大丈夫」
[微妙に複雑な空気を作ったのは多分自分。
それを打ち破ろうと、努めて明るい声で言う]
大丈夫だよ!見てくれは悪いけど、卵だし。
おいしいよ、たぶん、きっと!
[そう笑顔で言って、席につき、スプーンを伸ばし
――僅かに手が震えているのは気のせいだ――
黄色の塊の一部を口に含んだ。]
[シャーロットの言葉を真に受け、どのぐらい話してもいいものかとネリーは思案する。 誰にでも過去と言うものは持っているのだし、理由はどうあれここにいるのならそれは尚更。
純粋に楽しい話題に興じるのも悪くないのだが。]
そんな…照れるわ。
シャーロットのことも私知りたいわ。少しずつでも。 私は…ほら、こことここ、に怪我をしてしまったこととか。
[ネリーは目で自分の足を指し、あるいは手や胸を抑えてみた。]
>>218
[ほんの少し涙目になって、ネリーの言葉を真面目に聞けているのかいないのか]
わたしは、ほら、卵の殻で口の中を切ってしまったこと
――……じゃなくて。
[気を取り直すように水を飲み、改めてネリーに向き直る]
照れることないよ。何かが出来るってすてきなこと。
わたしのことかぁ。そうだね、
うん――あんまり楽しいお話は出来ないかもしれない。
……そういえば、ネリーの怪我は……どうして?
[ネリーがその身体に触れる仕草を見つめ、
何処か心配そうに瞳を揺らした]
[本気で心配していることが窺える少女の瞳に動揺し]
あ…いや、寝てれば……大丈夫。
[天罰が下るという牧師の言葉に溜息一つ]
信じてないっての。…わかったよ。
[クッションを離し、いつもよりずっと重く感じられる事は確かな体をゆっくり移動させ、席へ]
や、シャーロット。別に味の心配して仮病使ったわけじゃ……あ。
[シャーロットの口から変な音が聞こえたものの、
黄色い固まりを掬ったスプーンは既に口の中。
もぐもぐと咀嚼して――
――がり。]
……。
[顔色一つ変えずに全部咀嚼して飲み込むと、笑顔でナサニエルに]
……美味しいですよ?
…無理しちゃって。
[ネリーはナサニエルの方を見て少しだけ可笑しくも可哀想と思った。
――ナイジェル。この屋敷に散らばっているばらばらの鍵。 鍵のひとつは彼女が、あるいは彼女の近くにあるのではないか、という考えがネリーに浮かんだ。 ナイジェルではないもう一人のナイジェル、その人物はどのようにして現れるのか、よしんばそれは本人の、或いは他人の自由意志によって引き出せるのか、というものに。
そしてシャーロットの料理に手をつける。決して不快をもよおす味などではなく、きちんと食がすすむものであった。]
美味しいわよシャーロット、大丈夫よ。塩もきいているしね。
……ほ、本当かな。
[ネリーの言葉に少々疑問を覚えながらも、
その、ガリ、に当たる確率はそこまで高くも無いらしく
恐る恐るの二口目は問題なかったようだ。
続けられた言葉。
その問いかけに、ポケットの中の錠剤を意識して]
……このお薬は、お医者さんから貰ったもの。
飲み始めたのは一年くらい前から、だよ。
うん。ネリーが飲んでも大丈夫。
不安な気持ちを落ち着けるお薬だから。
[危険なものじゃないよ。と釘を差すように付け加えて]
村長の娘 シャーロットは、確率高すぎるよ……と内心涙している。
[ネリーは三口目まで口に運んだ。彼女にはまだびっくりは訪れていないようだ。]
不安な気持ちか…私もなるのかな。なるのよね多分。 じゃあ、どうしても心細くなったらもらっちゃおうかしら…?
うん。不安なのはきっと皆一緒だし、その時は言ってくれたら。
[ネリーに弱い笑みを返して。
じっと彼女を見つめて一寸の間。
おずおずと伸ばした手は、彼女の傷ついた手に届くだろうか]
ネリーの、この傷の理由……聞いても、いい?
[パスタを茹で上げて、簡単にナポリタンを作ってしまうと広間へ持っていき]
オムレツ一寸乗せて食べたら意外と美味しいかもしれません。
[言いながら取り分けた皿にオムレツを乗せて。
二人の話を聞くとも無しに。]
[ネリーはどこからどの程度答えればいいのか迷っていた。
いつの間にか目は上の空、泳いでいるとも言うべきか、また右手で握りしめていた食器も天井を向いていた。]
そうね…大きな理由はふたつ。
一言で言うと、暴れたから。アーヴァインやその仲間、部下なのかしら。その人達にね。 あれ…を打たれたのもその時。
もう一つは、それ以前が理由。いいえ、2つめの理由は1つめの理由があったからなのかな。ごめんね、分かりにくいよね。 すごく理不尽な人がいてね…まあ、そんなものがあるのよ。
[ネリーが暴れるなどとは、普段からとは似つかわくないなのだが。]
アーヴァイン――理不尽な人――
[アーヴァインという人物の、あの時の優しい声色が偽りだったことは、残された手紙で認識はしていた。けれどそれよりも以前から、彼女はアーヴァインに対して抗い、仕打ちを受けたということ、か。]
ネリー……辛かったんだよね。痛かったよね。
思い出したくも無いことだったかもしれない。
でも、話してくれてありがとう。
―――もう傷つけられたり、したくないよね。
[人狼が居る。あの紙面が確かなら、そしてローズマリーの言っていたようにこれがゲームなら、その勝敗をかけて争いが起こるのかもしれない。でも今は。少しでも笑っていられる今は、大切にしたくて]
痛かった…けど、1度や2度の事じゃないから。
大丈夫よ、大丈夫。きっと。何も起こるはずなんてないのに。んっ。
[とうとうネリーの口からガリ、と言う音が漏れてしまった。]
なるほど…うまいもんだな。
[確かに味そのものは悪くないシャーロットの卵と、評判通りな料理の腕らしいルーサーのナポリタンを合わせれば食はずっと進む]
「あれ」…。
[あれが意味するものがどのように人を変える可能性を持つものか思い出し、ちらりと腕を見る。恐怖にのまれないよう質問に集中し]
…あんたが暴れるとこなんて想像できないな、ネリー。
でも暴れたくなるくらい理不尽な人、か。わかるよ。
[ネリーの笑みにつられて笑いながら
何かを思ったように、しっかりした口調で告げる。]
やっぱり、こんな状況でも
悲観的になっちゃだめだよね。
人狼、とかって書いてあったけど、まだ誰も死んでいない。
それに、確か、「人狼かそうでないかを判別する薬」――って
……それがあれば、誰も死なないかもしれない。
……何処に、あるんだろう。
…注射を打ちやがった本人にどんなに自信があっても、不発の失敗作って可能性だってまだあるわけだし。
それにそうだ薬……ルーサーも言ってたっけな。
誰か見つけて、もう試してみたりとかはしてないのか?
もっとも、ここそのものが理不尽とも言うべきものなのかしら…少し怖いわ。
>>231
暴れる…と言っても、みんな暴れるものなのかもしれないし、ね。先ほどのナサニエルさん。
[ネリーは少しいじわるに言葉を返す。]
>>232
薬か…私、薬に対して何の知識を持ち合わせてないわ。もしかしたら毒を打たれても分からないのかもしれない。
[あっさりとした肯定に少し呆れた顔で]
したのか。
…前職は泥棒だろ。
まぁ手癖の悪い牧師様がそう仰るなら、薬は無かったんだろうな。
分かりやすいところ…ま、「ある」って書いておいて隠すってのも変な話だ。
/中/
つまり占い師は誰かっていう話だよねwww
誰なんだろ。ローズさんかな?
ルーサーさんが敢えて伏せてるような感じもしなくもない?
ネリーがセシリアを呼んだ時はビンゴかと思っちゃったけど違うみたいだし。
人狼もわかんないな。
誰でも有り得る...
>>239
[思索の淵にふと言葉を挟む]
つまり、既に誰かがその薬を手元に置いている可能性。
……か。
ローズマリーさんかステラさんかもしれないね。
[特に翡翠のあの女性は――
遊戯の為に多くの手段を持って居そうだと、思った。]
……まさか。
ちょっとばかしこういう特殊技能もいる仕事だっただけですよ。
与える、と書いてありますからね。
文字通り、くれるとなればわかりやすい場所にあるでしょう。
となれば既に誰かが持っていってるんじゃないかと。
……判別する薬が見つかれば、誰も死なない?
死なないはずが無いじゃない。
──私達が死ぬわ。
シャーロット、甘い子ね。
[黙って紅茶を飲んでいた...が口を開く。品定めするようにこの場に居るものに視線を向けた]
「ご馳走様、美味しかった」
[青の少女と牧師にそれぞれ微笑みを向け、周囲の会話に瞬き]
「ローズマリーは、シャーロットは、殺さないって、言ってた、から
何か、知ってるの、かも、知れない」
[牧師の言葉にふるふる首を振り]
「判らない、けど、態々、嘘を、吐く、人にも、見えない、から
シャーロットは、自分に、とって、危険じゃ、無いって
何か、確信が、あるの、かも、知れない」
[男が広間を出るのを見送り瞬いて]
無いのかもしれないわね。
それとも、自分は死んでも良いから他は助かって欲しいなんて言う殊勝な子なのかしら。
──あら、でも死にたくないとは言ってたわね。
[クスクスと可笑しそうに笑い声を上げ]
ローズマリーさんが……わたしを、殺さない?
[ナイジェルの言葉に、不思議そうに瞬いて。
夕刻のあの所作を思い出して、僅かに視線を落とす。
艶めいた綺麗な女性。
彼女が敵にならないのは、嬉しいこと。
けれどあの女性(ひと)は
嘘を吐くことも得意なのではないかと思った。
チェスの時、相手にブラフをかける作戦のように。]
[ナサニエルの言葉に首を傾げ]
薬?
持ってるのは先日見つけた胃腸薬くらいですよ。
[ご期待に副えずすみません、と苦笑いを浮かべ。続いた言葉とルーサーからの言葉に「では遠慮なく」と更にオムレツとパスタを取り分ける]
[もぐもぐとしばらく美味しそうに食べていたが]
………っ。
[やはり当たりは入っていたようだ。出来るだけ表情は変えないようにして咀嚼し、飲み込む]
……一人二人死なないと危機感が沸かないのかもしれませんね。
とはいえ……
定期的に人を殺したくなる衝動、とはいっても、何時くるのだか……
[今のところ平気ですね、と両手を見つつ]
そうね…誰かが死んだら、厭でも理解するわ。
親しい人が死ねば効果も高いかしら。
[どこか艶のある笑みを浮かべ]
衝動は私もまだ起きては居ないようね。
今日は、大丈夫そう、かしら…?
…にしてもカルシウムたっぷりの食事だこと。
随分と健康に気を使う方が作ったのね。
[まだ口の中に残るざらざら感に軽く眉を顰めつつ]
これが良さそうだな…。
[たくさんの服の中から、少し位滲んでも目立たなそうな黒のタートルネックを選び、すぽっと頭を通す。
髪が跳ね乱れたのを適当に掌で押さえつけて、ポケットの中から出てきた果物ナイフをじっと見た]
これが良さそうだな…。
[たくさんの服の中から、少し位滲んでも目立たなそうな黒のタートルネックを選び、すぽっと頭を通す。
髪が跳ね乱れたのを適当に掌で押さえつけて、ポケットの中から出てきた果物ナイフをじっと見た]
[男の姿が見えなくなれば机の上に組んだ包帯を巻かれた自身の手を見詰め]
「如何、して、私に、言ったの、かな
セシリアが、ローズマリーに、酷い、事、した、から、かな」
……となると……
セシリアさん、ですかね。
[菫色の少女へと視線を移し]
まぁ、今夜が最後の平穏、ですかね……
定期的がどれくらいの周期かわかりませんが……
……シャーロットさんが作ったんですよ。
若い女性はカルシウム不足だそうですから。
感謝なさったら如何ですか?
[そう言うと笑って]
使えないのかね結局。オレってやつは…
[警備兵に切っ先を向けた手さえ、震えそうだった事を思い出す。
――あいつを殺した時も刃物じゃなくて蜀台だったっけ。
死刑台を待つ者の印で焼かれた左肩を押さえ口の中だけで呟く]
…いいさ。
刃物にしたってもっとマシなもん、下にあるだろ…
[言い訳のように息と一緒に吐き出して、暫く見詰めたそれをゆるりと頭を振るとサイドテーブルに置く。
いざという時が来たなら自分が階下に居る者達に刃物を向ける所を想像しようとしながら、ポケットに移し変えることなく背を向けた]
彼女なら…ナサニエルさんにもダメージを与えられるかしら。
悪くないわね。
[こちらを見ていた少女に視線を向け]
昨日の手紙が見つかった時点で平穏なんて無くなったような気もするけど。
でも、これからは波乱しか無いものね…。
誰かが、必ず、死ぬ。
こうやって話が出来るようになってから、それらしい発作は無かったものね…。
周期が分からないわ。
[オムレツの作り手の名を聞けば]
彼女が?
まぁ確かにカルシウムは大事だけれど…。
一応、感謝しておこうかしら。
[青髪の少女に視線を送ればクスリと笑って]
[ネリーはしばらくその場でオムレツやステラの用意してくれたパスタに手を伸ばしたりしていたが、薬やローズマリーなどのキーワードを聞きふと思った。]
そういえばローズマリーはどうしているのかしら。彼女は何かしらの知識を持っていたりするのかしらね。
では彼女を念頭にいれておきましょうか、ね。
誰かが誰かを殺す、ですか。
まぁ私らも危ないですけど、ね。
……少なくとも、3日、ですかね。
薬が効き始めるまで時間があるのかもしれませんけど。
[シャーロットへと視線を向けて]
より貴方が強くなるように、ってことですかね。
[くつりと笑って。]
正体が明けてなくとも、死の可能性は降り注ぐ。
ここに居る以上、それは仕方が無いわね。
そう言えば今日になって貴方が起きた感覚まで察知出来たわ。
薬が、馴染んできたのかしら…。
そうだとすると、もっと間隔は短くなるかもしれない。
[握力にしてもそうだ。昨日はそんなことはなかったのに、今日になって──]
これで強くなれるなら喜ばしいわね。
骨は丈夫になるかしら。
>>254
ローズマリーさんはしばらく見てないけど、顔があえばきっといろいろお話をしてくれると思うわ。 さすがに扉を開けて部屋を覗こうなんてのは思いつかない・・・かな。
[ネリーはナサニエルに向けて言葉を発した。]
[人々の会話を耳にしては、思案がちに視線を落とし]
まだ皆さんのことも、沢山知っているとは言えないですし
さっきネリーがわたしに聞いてくれたように、
それぞれのことを、ゆっくり話す機会はあった方がいいのかもしれませんね……
[初対面の時は信頼出来ると思っていた牧師も、
矢張り、犯罪者だという。
――濁りの無い信頼を寄せることは出来なくなっていた。]
人狼の薬を打たれた人が、
既にその自覚症状があるかどうかも、
わからないですしね。
[洋服越しに、予防接種だと言われて打たれた注射痕に触れた]
然り。
此処に居なくとも死ぬ可能性のある人だっているでしょうし、ね。
……私が起きた感覚?
共感覚でもあるんでしょうかね。
私には特にそういうのは無かったですが――
[ガラス瓶を砕いた手を見つめる。]
……。
まだ変化していくのかもしれませんね。
>>258
[ナサニエルの言葉に困惑交じりの笑みを浮かべ]
別にローズマリーさんが逃げてるわけじゃないんですし、
その内お話できますよ。
それに、女性の寝室に忍び込むなんて、犯罪ですよぅ?
[既に皆犯罪者なのだけれど。]
>>258
確かに・・・ルーサーさんはとても手先の器用な方でしたわね。すごく助かりましたわ。
[ネリーはこの屋敷へ来た時のことを思い出した。]
>>260
皆さん、そんな風には見えないのに……変な感じ。
[犯罪者。
それは己も同じ。
人を殺めた存在。
おそらくは此処に居る殆どが。]
わたしも、身体に変化はないです。
あの、時々具合悪くなるのは前からなので。
――薬が効くなら、いつ、発症するのか。
[そしてその時には、誰かが
――死んで、いるの、か]
>>257
注射か・・・私も打たれましたわ。粗雑な説明ではあったけれど。
本当にそのような事があるのでしょうか。
[ネリーは注射の跡の残る部分を少しさすったりした。]
何ていうのかしら…遠くに居るのに貴方が起きたのが分かっただけなのだけど。
感覚が鋭くなってるだけなのかしら。
これから更に変化…?
誰かが言った人狼…獣の姿にでもなるのかしら。
[冗談めかしたように言い]
……成る程。
そのうち心の声まで筒抜けになったりしませんかね。
そうなったらやりにくいことこの上ないですね。
[笑うと己の手を見つめて]
……獣、か。
姿形まで変わるのは嫌ですけどね。
「若し、自覚、しても、言わない、かも
だって、殺される、かも、知れない、のに」
[冗談めかして男の呟くのにふるふる首を振り]
「ナサニエルは、傷つけないって、言って、呉れた
其れに、みんなで、此処から、出ようって」
[青の少女の言葉に瞬き]
「此処に、居る、みんな、無差別に、人を、傷つける、様な、人じゃ、無い
きっと、それぞれ、理由が、あって、此処に、居るんだと、思う」
みんなそんな風に見えない・・・確かにそうだわ。
でも、それさえも仕組まれたものだったら・・・それだけの土台はあるわ。 アーヴァインというね。
だからそれこそが彼の狙いなのかもしれない。
[ネリーはうつむき気味に言葉を発した。]
[菫色の少女の唇が紡ぐ言葉。
ふっと微笑んで]
うん……わかってる。
皆優しい人だって、わたしも思ってる。
大丈夫だよね。……うん、大丈夫。
[自分に言い聞かせるように繰り返してから、
かたりと席を立つ。]
それじゃあ今夜はこの辺で。
皆さん、おやすみなさい。
[ゆるりと頭を下げて、広間を後にする。
ナイジェルに言葉を残さなかったのは
今夜はあの部屋には戻らないから。
暫し少女は、*屋敷の何処かに姿を消す*]
[もぞもぞとベッドの中で動くのは翡翠の目をした女。
はぁ……と荒い息を吐き、膝をかかえてかれこれ数時間。
漸く起き上がれるコンディションになったのか、
水を求めてふらふらと部屋を彷徨うも、壁づたい。]
これが、代償――、普通の人なら死んでるんじゃないの……?
[悪態とも取れる言葉を吐きながら、何とか水場へと辿り着けば
カラカラの喉を潤すために一気に水を煽る。]
そんなことになったら隠し事なんて何も出来なくなってしまうわね。
それはちょっと遠慮願いたいかもしれないわ。
[微苦笑で紅茶に口をつけて]
人間をやめるつもりはないものね。
でも──狼の姿は、嫌いじゃないかも。
気高く、誇り高き、狼の姿。
>>271
優しい人。みんな優しい人。
だから私は。少し怖いわ。
シャーロット、おやすみなさい。気をつけてね。
[シャーロットがふわりと立ち上がり、広間を出て行くのを
ネリーは見送った。]
>>274
罪人・・・か。私もそう、罪人。それだけの根拠もある。
だからこそ、普段は見せないのかもしれないのですよね。
村長の娘 シャーロットは、酒場の看板娘 ローズマリー を能力(守る)の対象に選びました。
腹の底で何考えてるかわからない人には丁度いいかもしれません。
[苦笑した気配にくすりと笑って]
狼は――好きですけどね。
けれど人間をやめてしまうのは、ね。
……自由に変身できるならいいかもしれません。
[一度楽になり始めれば、急に酔いが冷めた時のような
すーっとした脱力感にみまわれる。]
……終わった……?
[はぁ〜……と長いため息を吐き、髪をかきあげて鞄のある所へ。
小さな瓶がたくさん詰まったケース。綺麗に色分けされたラベル。
其の中に混じったラベルのない瓶。ケースごとベルトに巻きつければ暫くぼんやりしてからぽつりと]
ジュースでも、飲みたい気分……
[とりあえず厨房に行こうと階下へ。]
「おやすみ、シャーロット」
[青の少女の言葉にふわと微笑み広間を出るのを見送り、緑の少女の言葉に首を傾げ]
「優しい人が、恐いの
優しさの、裏が、恐いの」
[男の頷くのにゆっくりと瞬き]
「誰かが、発症したら、この、屋敷は、絶望に、染まる
希望と、同じ、だけの、絶望を、視野に、入れて、おかないと
ナサニエルが、壊れちゃうんじゃ、ない、かな」
[紡ぐ内容は冷徹かも知れずけれど瞳は気遣う色を浮かべ]
…それは私のことかしら。
[笑われるのに気付けば少し膨れるようにして]
獣の姿と人間の姿。
自由に変身出来たなら、少しは楽しいかもしれないわね。
この牢獄で望まぬ遊戯をしていても。
……貴方以外に私と話せる人いませんよ?
[しれっと。膨れる気配に相変わらず笑ったままで]
……変身できれば……
ここから出るのも容易そうですけどね。
狼になれば野生の獣か私たちか判断はつかないでしょう。
絶望か・・・希望もある。絶望もある。けれど。
[ネリーは絶望した事に既に慣れていた。1度や2度ぐらいの事おろか絶望に絶望する事も。 対して明確な希望があったわけではなかった。未来が見えないことが希望であり、自分自身をを生かしたらしめているのであろう。]
[女の姿を見止めぺこりと頭を下げ]
「具合、悪いの、かな」
[周囲の罪人云々の会話に各人の顔を眺め]
「態々、喋る、事でも、無いと、思う」
[冷蔵庫で充分に冷えたオレンジジュースに更に氷を突っ込み、
ガラガラと混ぜれば一気に飲み干す。]
――はぁ。
オレンジジュースがこんなに美味しかったのは初めてだわ。
[呟いて、広間へと戻ればルーサーの声が聞こえていたのか]
なぁに?私の噂?
[と、小首をかしげた。]
>>277
ネリーもだよな…
[罪人に見える奴の方がむしろいないと呟き]
>>280
わざわざ集めた?
まァ、いかにも人殺しましたって感じの奴より、人の良さそうな奴が実はって方がショックはあるがよ…
>>282
…ナイジェル。
[少女の瞳に気遣う色が浮かぶのを見て取って、悲しげに]
優しい人が恐いとか…優しさの裏が恐いとか、お前に言わせちまうのは何なんだろうな。
本当に…世の中の全部、見た目通りの優しさで溢れてたらいいのに。…オレは大丈夫。細っこいお前は、自分の心配だけしてな?
[頬に触れるように伸びた手をひっこめて、安心させるように笑う]
>>287
[ナイジェルの言葉は正しい。自らの身を守るためだけ、刹那的な安心感にもたれかかるのなら。]
もし・・・その注射による症状が発症した時、その人達を取り押さえる事はできないのでしょうか。 それほど神がかり的な力を引き換えにするのでしょうか。
それはそうだけれど…。
言われて気分の良いものではないもの。
[やはり膨れたままで]
でも、聞こえてるのなら懺悔する必要も無くて楽かもしれないわね。
狼の姿でここを出て。
警備兵に見つかっても撃たれたりしないならそうしたいわね。
…そんな簡単にはいかない、か。
[ルーサーの返答に ふぅん と言いつつソファに腰掛けて足を組む。
少し乱れた髪と珍しくやや不機嫌そうな顔。]
シャーロットに害はないと思ったからよ。
……病気の方は知らないけどね。
[安定剤を飲んでる間は大丈夫かしらね、と付け足して。]
気分を害されたんならすみません。
……意外と可愛いですね、貴方も。
[相変わらず笑ったままで]
生憎と懺悔したいことまでは聞こえてませんね。
言っていただかないとわからないみたいです。
……撃たれても……狼の方が俊敏に動けそうですしね。
二本足で走るよりはやりやすかろうと。
[広間にローズマリーが入ってきた。どこかしら顔が曇っている。機嫌が悪くなるようなことがあったのだろうか。はたまた体調のバイオリズムか。 下手に話しかけては感情を逆撫でしかねない、とネリーは感じた。 おそるおそる尋ねてみる。]
ローズマリーさん、今はちょっと不機嫌・・・かしら?
[きょとんと瞬き不思議そうに悲しげな男を見詰め]
「笑顔の、次に、刃を、向けられる、事も、ある、から
自分より、ナサニエルが、心配
ナサニエルが、笑って、呉れると、嬉しい
そんな、顔、させて、ごめんね、ありがとう」
[相変わらず自身に対する執着は見られず、けれど男の笑みを見て儚く微笑み、緑の少女が発する言葉に視線を移し]
「如何、だろう
アーヴァインは、かなり、自信が、ある、みたい、だけど」
[女が答える声に首を傾げ]
「如何、して、害は、無いと、判る、の」
[どうしてと言われれば、ああ、と呟いて。
別段聞かれれば隠すつもりもないらしく。]
相手が人狼かそうでないかわかる薬、だったっけね。
生者に使う方が手元にあるから。試しに使ってみたの。
[ルーサーが気遣う様子にチラリと目線を向けて]
……副作用がちょっと、えげつなかっただけよ。
[眉間に皺が寄ったままの顔なんてきっと早々は見れないだろう、
自分でもこんなに不愉快だったのは初めてだと言わんばかりに。]
………。
…可愛いなんて初めて言われたわ。
[ふい、と視線を逸らす仕草。見えているのなら、頬が朱に染まっていたかもしれない]
それは良かったわ。
そもそも懺悔することすらないけれど。
一本撃たれても三本残ってる?
二本が一本になるよりは良いかもしれないわね。
…本当にそうなれたら、逃げ出してやるのに。
そこまでの力は無いかしらね。
>>296
[ナイジェルの言葉にネリーは首を縦に振らざるをえなかった。]
そう・・・そうよね。アーヴァインがここまで手の込んだ用意をしてまでミスを犯すとは思えない。そしてアーヴァインは職務上、幾人もの人を動かすことができる。 私達に対する脅しだったらともかく、ミステークというのは考えにくいかしらね、やはり。
[修道女の呟きに顔を向け]
「別段、誰も、そんなに、喋っては、居ないと、思う、けど
ステラは、何故、此処に、居るの」
[そっか、と女の答えるのに一つ頷き首を傾げ]
「具合、大丈夫
薬は、まだ、あるの、かな
シャーロットの、他の、人も、調べ、られる」
[緑の少女の言葉にゆっくりと瞬き]
「集められた、人間が、犯罪者、らしく、無い、のも、作為的、なら
薬に依る、人狼の、殺傷、能力、も、相当、なんだと、思う」
そうですか?
今までお会いした男性の見る目が無かったんでしょう。
[内ポケットの中の聖書を緩く抑えて]
……まぁ悔い改めることのない生き方なら、それはそれで羨ましいことで。
……まだ逃げ出すには尚早ですね。
変身できませんし。
どの程度まで力が出るのか、見ないと……
[ネリーは紫水晶の瞳をたたえた少女の話を聞いていた。
見上げるとその瞳はほとんど判らなかったが、初めて見て怪我をしていた頃よりもどことなく本来の瞳の色に戻っているのだろうと根拠のない直感があった。
けれども注射による発症の根拠がどこにもなく、やるせなくなったネリーは自らの髪を指で梳いていた。]
[男の言葉にまた不思議そうに瞬き一拍思案して]
「私が、名前、貰っちゃった、から、かな
ナサニエルを、縛っちゃう、なら、返すよ」
[唇は淡々と言の葉を紡ぎ笑みを浮かべる男にふわと微笑んで、修道女の声に視線を移し首を傾げ]
「ステラの、罪は、何」
[酷い顔と言われれば、]
……言われたことないわ、そんなの……
[気を悪くしたわけではないが、小さくショックだったらしい。]
薬は――ご丁寧に私の"常備薬"を入れてあるケースの中にあったわ。見慣れない瓶があるなぁ、と思って取り出してみたらソレ。
[使い方も一緒についてたわ、とつけたし]
手の込んだというか何と言うか……
私のところにコレがあるのは、偶然というより、必然ね。
[そこまで言うと、ソファにだらしなくもたれて。]
[ナイジェルをチラリと見れば、]
まだあるけど……
『一度に調べられるのは一人まで』だそうよ。
それもそのはず、
こんなの間を空けずに飲むのは流石に危険……。
今まで会う男性なんて、目の前から消す者くらいしかいなかったもの。
修道院にいて、出会いなんてそうそう無いわ。
[小さく肩を竦めて]
ああ…唯一悔やむとすれば、小さなミスで捕まったことね。
それが無ければ、ここには居なかったかもしれないもの。
全ては衝動が表れてから?
変身出来るのかどうか、楽しみね。
[緑の少女の双眸を見詰め返す紫水晶は静か]
「ネリーは、私を、疑ってるの、かな
セシリアは、此処に、来る、前に、死んだ、から
私の、身に、危険が、迫って、起きた、だけ」
[女の言葉に瞬き]
「みんなで、飲めば、ローズマリーの、負担、減らせる、かな」
[男が笑うのにふるふる首を振り]
「違う、名前が、欲しいんじゃ、無くて
やっぱり、ナイジェルは、とても大切な、もの、だったの、かなって」
[ごめんなさい、と小さく唇は紡ぎ僅か俯いて]
ああ、それもそうですね……
でも女性同士の賛辞でもありうると思ったんですけど。
[平均以上の容姿を持つのに無かったのか、と瞬いて]
……それは懺悔することではなさそうですね。
何するにしても隙がなさそうですものね、貴方は。
……少し怖くもありますがね、変化は。
自制できればいいですが。
そういえば・・・もう出ていってしまっちゃったけど、シャーロットが何を犯したのか聞けなかったわ。 あの時聞いておいたほうがよかったかしら。
[ネリーは皆の罪を聞いていて、ああ私とそれほど変わらないのかもしれない、と思った。 ネリーはアーヴァインに買われる前に別の人物に買われていた。その人物があまりにも理不尽な暴力を振るうのでネリーは自らを守るために手にかけたのだった。]
ステラさん・・・その、ステラさんがどうして人を殺さなければならなかったのですか? 私には、あまり信じられません。
尤も、このような事を言っていては仕方のないことなのかもしれないのですけれど。
[ネリーは紫水晶の少女を少し見た。自分は彼女を信用している。いやこの言葉には語弊があるのだろうか。あくまでも彼女は信用していると言うべきか。]
…無いわ。
私は、苛められてたもの。
気に食わないからって。
[過去を思い出せば眉間に皺が寄って]
隙を見せたら終わりだと育てられてきたもの。
もう、習慣なんだわ。
癖なのかもね。
[少し寂しげに笑えば首を横に振って]
見境の無い獣にはなりたくないものね…。
…どうなるのかしら。
[じっと己の手を見つめる]
……すみません。いらぬことを聞きました。
[声音に小さく首を振り。]
常に気を張り続けているのも……疲れるでしょうね。
気が休まるような人でもいればいいんでしょうけど。
……見境いのない獣になるくらいなら死んだ方がいいですね。
何のためにこんなばかげたゲームに付き合っているのだか。
[皆に気遣われるも、何だか慣れなくて困惑してしまい、視線を泳がせる。それでもやはり具合いは良くないのか、ソファに横になり、ナサニエルに礼を言う。]
……謝る必要はないわよ。
まぁ不気味と言えば不気味だけど、クローゼットの件もあるしね。
[横になった体勢で見上げるようにしてルーサーに言い、
セシリアの提案には]
――止めはしないけどおすすめもしないわ。
[と答える。]
言ったでしょう?
私の元にあるのは必然なのよ。
あなたが飲んだらきっと死ぬわ。
>>311
虐殺…
[...は戦争などせいぜい、古い絵画の中で戦っている勇者達とそれ以外の姿しか知らない。そこにはいつも倒す側の手の中にある正義と、倒される側に押し付けられた明確な悪だけがあった]
…でもさ戦争なら、あんたのせいじゃねぇじゃん。
悪いのはそうさせた……国?国、とかだろ。
>>312
[ごめんなさいと俯くナイジェルに首を振り静かに]
うん、大事だった。賢くて、物覚えが良くて、がんばり屋で…
オレにちっとも似てない、優しくて可愛い弟。
小さい頃はかくれんぼが好きでさ…全然見つけられなかったよ。
今でも時々、オレはあいつを見付けられてないだけかなって思いながら起きる朝があるんだ。
…もう死んでるんだけど。
よりによって育ての親に…孤児院の牧師に酷い所に売られてさ。
オレは神さまよりそいつを信じてたから…一回殺したくらいじゃ許せてない。そんな風にけっこうオレも酷い奴なんだけど…
だけどな、
[...はナイジェルを見てにっこり笑っている]
優しいおまえにナイジェルって呼びかけるたび、オレも優しくなれてる気がして、……だからそう名乗ってくれるのは全然嫌じゃない
[修道女が首を傾げるのに瞬き]
「罪状は、同じ、でも、理由は、様々、だと、思う
愉しんで、人を、殺した、人は、居ない、みたい、だけど」
[緑の少女の瞳を見詰めて首を傾げ]
「如何、したの」
[牧師の言葉に瞬きまた首を傾げ]
「じゃあ、ルーサーは、何の、罪で、此処に、居るの」
[女の言葉に微か眉根を寄せ]
「苦しい、のは、幾らでも、我慢、する、けど
死んだら、みんなに、何も、教えて、あげられない、か
手伝え、なくて、ごめんなさい」
……いえ。もう少しいいようがあったかと。
独り身が長いとこういうときに気が利きませんね。
[すみません、ともう一度謝り]
……ああ、すっかり忘れてましたけど。
クローゼットと同じように何時の間にか、ですかね。
てっきり薬は相手に使うものだと思ったのですが。
自分で飲むんですね……
自衛のため。
半分本当で、半分嘘。
[クス、と笑って。謝罪には「気にしないで」と告げて]
報復は、既に済んでるもの。
残ってるのは記憶と傷だけ。
居れば良いわね、気を許せる人。
今までの緊張を全て解してくれる人…。
…牧師様、なって下さる?
[冗談とも本気とも付かない笑みを浮かべて訊ね]
もし彼が今の状況をどこかで眺めてほくそえんでいるなら。
そんな無粋な薬は使わないかしらね。
こうやって力に戸惑う私達を見て楽しんですら居そうだわ。
>>320
ううん、どうもしないわ。
はっきりしたものに希望を見出していれば、きっと道は開ける。
[むしろ自分に言い聞かせるように発していた。
そうだ、人を信じることはどれほど尊いことか。何故、人は生きることができるのか。それは信じることができるからだ。
たとえそれが誤りであったとしても。]
[男の双眸を覗いた侭に紫水晶は何処か遠く瞳の奥にナイジェルを探す様で]
「ナイジェルは、賢くて、努力家で、優しくて、可愛い」
[男の笑顔を見詰め瞬き]
「私は、優しく、無い、弱い、だけ
恐い、から、疑えない
恐い、から、傷つけない
恐い、から、壊さない
恐い、から、殺さない
好きな、人に、其れを、すると、自分が、傷つく、から
全部、自分の、為
一つも、優しく、無い」
[緑の少女の言葉にそれは不思議そうに首を傾げ]
「此処に、希望が、あるの」
真相は一体どうなのやら。
[笑う様子に肩を竦めて。]
報復は済んでいても傷が残っているなら触れるべきじゃないでしょう。
思い出して快くないことを思い出させたわけですし。
……私が、ですか?
お眼鏡に叶うなら、いいですけどね。
でも貴方の心を解すのは難しそうです。
[ふ、と笑うとあたりを見回し]
……見られてる気配は無いですがね。
でも状況は何処かで確認しているでしょうから……
まぁ気にしても仕方ないことかもしれません。
[ナイジェルに視線をうつせば]
まあ、情報が錯綜しないから扱える人が少ないのは助かるけど。
二回目、三回目には徐々に慣れるわ。
[ルーサーの飲むんですね、という言葉には]
まあ私の――生者の方はね。
相手に害を与えることなく調べられるから。
死者に使う方は持ってないからわからないけど。
死体なら劇薬でも大丈夫だろうし、負担はコレだけかもね。
[と、ベルトに触れる。]
>>323
意味わかんねぇな。言うとおりに……虐殺して、反逆?
[ルーサーが喉の奥で笑うのに、どきりと顔を上げる]
…じゃああんた、楽しんでやったっての?
>>324
…え?
「弱いだけ」?
「恐いから疑えなくて、恐いから傷つけなくて、恐いから壊さなくて、恐いから殺さない」…
「好きな人にそれをすると自分が傷つくから、全部自分の為」…
[瞬くナイジェルの瞳を真意を探すように覗いても、答がそのまま見えることはない。ただ肩を落として首を振り]
悪ぃ…わからないよ。
だってオレにスープの飲み方教えてくれたその手も、手当てしてくれた指も、微笑を向けてくれたその瞳も、全部……優しく見える。
恐いって、何がなんだ?
殺人罪で囚われたのは事実よ。
自衛と言うのも、最初だけは。
報復と言うのはそのこと。
後は、仕事。
依頼されてね。
[真実はこんなものよ、と隠す風でもなく]
傷といっても、心の傷ではなく体の傷。
記憶と共に消えない傷。
唯一こうやって会話が出来る相手だもの?
他の人よりは気が許せるかもしれないわ。
表の顔だけで話をしている皆よりは、ね。
[何かしら気配がないか探っても特には見つからず]
…そうね。
気にしたところでどうにもならないか。
>>324
[少女の言葉を受けてネリーは口元が引き締まった。瞳もこころなしか遠くを見据えているようにもみえる。]
そう。いくら拒否しても希望は絶望。
一度。 もうあと一度我慢。
いつも私はそれだけの事を考えていた。
数多くの要求、いや欲求をぶつけられてきた日々。
絶望に沈むかつての屋敷。
そして自らに刻み込まれるいくつかの治らない傷跡。
希望なんてなくて当然。
希望なんてあるのか分からない。
でも、他人を見ていて初めて響いた。あるらしいということを。
だから、私はその幻想にすがっているだけ。
[ネリーは負の感情を一気に背負い、ひとりごちた。]
……成る程。
殺しを依頼される修道女というのも……
また変わってますが。
[少し瞬いて、ステラを見遣り]
……尚更、でしょう。
消えない傷はどちらにせよ痛い。
まぁ確かに二人きりで話している分、皆よりは近い気がしますね。
ある種秘密を共有してるわけですし。
……吊り橋効果みたいなもんですかね。
[女の言葉に頷き]
「無理は、しないで、幾ら、薬に、慣れてても、辛そう、だから」
[男が首を振るのに視線は彷徨い言葉を探し]
「自分が、汚れるのが、恐い、だけ
セシリアが、壊れて、壊して、殺されて、殺した、なら
この手が、あかく、染まったら、同じ様に、成る、かも、知れない
でも、其の時は、もう、誰も、変われないと、思う、から」
[緑の少女の言葉に静かに瞬きふるふる首を振り]
「ネリーも、過度の、希望は、持たない方が、良いと、思う
後で、自分が、辛く、なって、しまう、から」
[当人は希望に縋る気も無ければそこへ行ってしまう者を只気遣う様子で]
組織立ったものだったのよ、修道院全体で。
凄いと思わない?
証拠さえ残さなければ、疑われにくい場所で殺しの依頼が斡旋される。
技術そのものは、私の家系によるものだけどね。
元々殺しの仕事をする家だったのもあるわね。
[視線を感じれば肩を竦めて見せて]
傷を見る度に、思い出す。
…でも、慣れたわ。
[きっと、と目を伏せて]
そうなのかしらね…。
それでも、一時でも心を許せれば…少しは楽になれるかも?
大丈夫、大丈夫よナサニエルさん、ナイジェル。
絶望もしたけど、私はまだ絶望の近くを彷徨ってるようなものなのだから、きっと。
・・・そろそろ遅いから私も寝るわ。
このまま皆と一緒に暮らせればいいなとも思うのにね。
[ネリーは微笑んだ。少し弱々しそうにも見えた。]
[想像に任せると言う牧師を見詰め]
「人の心は、容易く、壊れる、から
戦争は、知らない、けど、きっと、みんな、何処かで、被害者
若し、愉しかったと、しても、若し、喜んだと、しても
今の、ルーサーは、愉しんで、人を、殺したり、しないと、思う
其れに、辛かったって、弱音、吐けない、だけ、かも、知れない、し」
[牧師へと微か悪戯な気配の漂う微笑みを浮かべ、男の言葉に瞬き双眸は揺れ]
「セシリアは、誰も、傷つけない、かな
この手は、ナサニエルを、傷つけたり、しない、かな
人狼より、自分が、恐くて....」
[頷く男を見詰め泣き出しそうに表情は歪む]
そりゃまた……随分とすごい修道院ですね……
世の中には私の知らないことがままあるものです。
いいところのお嬢さんにしか見えないのに、殺しの家の生まれだとかね。
[人は見かけによりません、と嘆息]
……ただ麻痺してるだけですよ。辛さを感じることを。
慣れたっていうのは癒えたとは違いますから。
ま、先にもいいましたけど私あまりいい男じゃないですから。
気を赦すと後で酷い目に逢うかもしれませんよ。
それを覚悟の上でどうぞ。
[くつりと笑うとナサニエルへ視線を置いて]
[顔を赤くするネリーに首を傾げれば一拍目を閉じて
自分には希望もなければ絶望もなく、ただ命を秤にかけたゲームを制するために動いていて。
誰のためでもないのだとぼんやり考えながら目を開ければナイジェルの言葉に曖昧に首を振り。]
無理は、してないわ。
[結構スリリングだしね?と笑ってみせる。]
でも少し、疲れた――かな……
[目は完全に閉じられて。人形のような顔で寝息をたてる。
ナサニエルがソファで倒れていた時は危機感がないとこぼしたのに、もう辛さは見えないものの*ちょっとしたことでは起きそうもなく*]
[話を聞けば皆色々あることは理解するが、現状自身のことで手一杯で。周りを、他の者を気にかける事が出来る者に羨望の念すら抱く。去り行くネリーに会釈で見送り、ソファーで寝てしまうローズマリーに先日のようにかけるものを取りに行き、そっとかけてやる。己にはこのくらいしか出来ぬのか、と小さく息を吐き、またソファーに身を沈める]
[緑の少女の笑みは弱々しく紡がれる言葉に覗く希望の光は儚い]
「みんなで、暮らせたら、きっと、楽しい、のにね
おやすみ、ネリー、せめて、夢、は、素敵な、ものを」
[女の笑みと言葉に口を開きかけ其の目蓋がおろされるのに瞬き、立ち上がれば先に修道女がかけるものを取って来るのに小さく謝辞を乗せ、眠る女の寝顔を見詰め微かもう一つ口許が感謝の言葉を紡いだかも知れず、男の言葉に幾らか其の表情は落ち着きを取り戻して、右足を引き摺り男へと歩み寄り遠慮がちに手を伸ばかけ、もう一方の手が自身の腕を掴み首を傾げ]
「ナサニエルに、触れても、厭じゃ、ない
頭を、撫でても、良い」
世の中知らない方が幸せなことは沢山あるわ?
牧師様にはそんな風に見えてたのね、私。
[良いところのお嬢様と言う評に可笑しそうに笑って]
前にも言ったでしょう。
人は見かけによらないって。
そっくりそのまま、私が当てはまるのよ。
辛いと思わないで済むなら、それでもいいじゃない。
治そうと思っても、治るものじゃないから…。
[無意識に身体を包むようにして背中に回し]
そうね…売られないように気をつけなければいけないのかしら。
後で痛い目に逢うとしても…縋るものが欲しくなったら、頼るかもしれないわ。
……まぁ少なくとも殺し屋には見えませんでしたね。
女は怖いというのが良く分かりました。
見掛けによらない、もほどがありますよ。
[小さく笑うと女を見遣って]
……でもそれは、自分の痛みから目を逸らしてるに過ぎませんからね。
傷みは、自分の異常を伝えるシグナルですから。
無視し続ければ、いずれ歪んでいく。
そうですね。
自分可愛さに貴方を売ってアーヴァインに命乞い始めるかもしれません。
[自嘲気味に笑うと、床へと視線を落とし]
>>338
[恋人と仲間の死を語るルーサーの瞳を、もう見返してはいられずテーブルの上に目をやって笑おうとしながら]
とんだ…とんだヒーローだ、な。
>>339
ナイジェル…
[優秀なナイジェルは、それでもナサニエルが褒めて撫でてやると頬を染めてにっこりした。
あるいは今、ナサニエルはそれ以上の微笑みで少女を見て]
…イヤじゃない。
どっちが年上かわかりゃしないけど…全然、イヤじゃない。
[遠慮がちに伸ばされた少女の手に身を屈めて頭を向け、同時に自分も脅かさないゆっくりした手の動きで少女の頭に触れる。
心に温かなものが満ちた]
[それで勇気のようなものを貰ったナサニエルはそのままで、今は哀れとすら思える感情を表さない男に問う。
「辛いと思ったこともありませんよ、あの頃は」――]
……今は?
「ルーサーの、心は、壊されちゃったの、かな」
[一拍牧師を見詰め首を傾げ]
「今の、ルーサーは、同じ、事を、望まないと、思う
壊れた、心は、如何、したら、治せるの」
[修道女の微笑みに瞬き首を傾げ]
「ステラは、此処に、希望が、あると、思う」
[男が微笑むのにふわと微笑みそっとそっとおろされる頭を撫で、自身の手はまだ人を傷つけ無いと安堵の溜息を漏らし、頭を撫でられるのにきょとんと男を見上げてから、嬉しそうにふわと微笑む]
「ナサニエルは、時々、無茶、するから、危なっかしい、もの」
私の居た修道院にはそのような女性が沢山居るわよ。
居るもの全てがそうと言うわけではないけれど。
…そのシグナルを受け取っても、どうすれば良いのか分からなければ。
目を逸らすしか、ない。
もう、歪みきってしまったのかもね。
[視線を背中に向け、手でするりと背中を撫でる]
それでも良いわ?
堂々と目の前に行って──彼の心臓を突いてやるから。
もし完全に貴方に心を許していたなら…素直に差し出されるかもね。
[扉で少し振り返ると困ったように笑い]
……壊れてたわけではなくて。
ただ、何も見えてなかっただけです。
壊れた心の治し方なんて、私にはわかりませんよ。
[そう言うと、2階に上がり、何時ものように遊戯室の扉を開けて。]
……そうですね。
傷の、痛みの元の治し方は千差万別ですし。
歪みは、正せばいいだけですけど、ね。
[案外不器用なのかもしれませんね、と少し笑って]
……アーヴァインの心臓を突いたあとに私の心臓つかれそうですね。
気を許していただかないほうがいいかもしれません。
[牧師の困った様子の笑みに頷き]
「そっか、判れば、セシリアも、人を、傷つけずに、済むかと、思った、けど
ありがとう、おやすみなさい、ルーサー、如何か、心、安らかに」
[笑う男の言葉に頷き]
「ナサニエルは、頑張ってる
けど、頑張り、過ぎなくて、良い、のに」
[ブランケットを持って来て舟をこぐ男にふわりとかけ、修道女の言葉に瞬き]
「ステラは、希望を、見過ぎ、ないんだ
絶望と、裏表の、希望は、私には、希望に、見えない
如何、すれば、良いと、思う」
[一人きりになってしまうと澱のように溜まった肺の空気を搾り出し。
割って1つ欠けたはずのグラスが元の数だけあることに、最早苦笑しか生まれない]
……ガキか。
全くその通りだ。
反論しようもない。
[くつりと笑えば腰掛けたスツールがきぃと鳴って。
琥珀色の瓶をゆっくり傾ける。]
加害者が関わってくるのなら。
もう、治らないでしょうね。
[この世にはいないもの、とゆるゆる頭を振り。不器用の言葉には「そうかもね」と小さく笑う]
一度力を揮えば力は元に戻るんじゃ?
それなら先に私が消えてると思うわ。
彼の警備兵にやられて。
[だから大丈夫よ、と他人事のように]
じゃあこれからも私は気を張り詰めていかなきゃいけないわね。
途中で壊れなければ良いけれど。
希望を見すぎて絶望に落ちて。
自分が壊れないための自衛手段のようなものです。
[私のは、と付け加え。続いた問いにはしばし悩んで]
難しいですね…。
絶望と表裏ではない希望を見つける、と言う選択肢はありそうですけれど。
ここに存在するかは別として。
絶望と表裏の希望しかないのであれば、反転しないように護るしかないのではないでしょうか。
[自衛手段と言う単語に一つ頷き]
「此処に、希望の、席は、人数分、無い
絶望の、上の、希望は、本当に、希望、かな
其れは、護って、良いの、かな
誰も、傷つかな、ければ、良いのにって、思う、のに
如何、すれば、良いのか、判らない」
加害者がいても誰かに守ってもらえれば、いいんでしょうけどね。
[笑う様子に目を細めて]
……どうでしょう。
元に戻るという保証はないと思いますけど、ね。
よくわからない薬ですし。
……許せば大人しく差し出されてしまうし。
許さなくても死んでしまうし。
どうしようもない人ですね。
[困ったように笑って。]
…誰も傷つかないのであれば、本当に良いですわね…。
何か手段があるのなら、私とてそれを選択したい。
でも貴女の言う通り、希望の席は私達の人数より少ない。
それを変動させる手段が見つからない。
私にも、どうすれば良いのか分からないですわ…。
[ゆるりと首を横に振って見せて]
そんな人、居なかったもの。
それに今更だわ…。
[微苦笑を浮かべて首を横に振り]
元に戻らないのなら、警備兵相手にも立ち回れるかしら。
彼を倒すことで元に戻るなんて細かな調整なんて出来ないでしょうしね。
そろそろ生きることに疲れてきたのかもしれないわ…。
最後くらい誰かのために、と言うのも悪くないかと思って?
…どうなるかはその時にならなければ分からないわね。
[修道女が首を振るのに唇は小さくそっか、と呟く様に動き]
「ありがとう、ごめんなさい、おやすみ」
[言い残して一旦は部屋へ戻るも、其処に少女の姿は無く、ベットも、ソファも、洗面所も、探し回っても何処にも居らず、見開いた紫水晶の瞳は揺れ]
「シャーロット」
[呆然と呟き足をもつれさせながら広間へと戻り修道女を見詰め]
「シャーロットが、シャーロットが、居ないの」
[泣き出しそうな顔で其の場にへたりこみ]
「如何、しよう」
害が、無いから、攫われたの?
何処へ、行ってしまったの?
如何、しよう。
如何、しよう。
如何、しよう。
[冷静な判断も無く]
[感謝と謝罪の言葉を読み取れば、気にしないでと言うように横に首を振り。部屋に戻る姿を見送る。広間に眠るナサニエルだけになれば、起こさないように食器類を片付けて。自身も部屋に戻ろうとしたところでナイジェルが戻ってくる]
シャーロットさんが…?
[聞けば部屋にシャーロットが居ないとのこと。居ない、と言っても屋敷からは出ていないとは思うのだが…]
落ち着いて、ナイジェルさん。
居ないと言っても屋敷からはおそらく出ては居ないと思いますわ。
もしかしたら別の客間に入っているのかもしれないし…。
心配なら、探して見ますか?
[へたり込むナイジェルの傍らにしゃがみ込んで視線を合わせ]
今更ってことはないと思いますよ。
まだ若いのだし。
方法があるとすれば彼を締め上げて吐かせる、でしょうね。
最悪無いかもしれませんし。
……その歳で生きるのに疲れたとか言わないでくださいよ。
こっちが虚しくなる。
[苦笑すると煙草の煙を目で追いながら]
……最後くらい、なんて気があるなら。
好きな人とか、そういう人にお使いなさい。
[覗き込まれるのに漸く瞬き]
「一緒に、ベットで、寝ようって、言って....
他の、部屋に、居る、なら、良い、けど....」
[泣き出しそうな表情の侭に修道女を見詰め]
「何処を、探せば、良いの、かな
見つから、なかったら、如何、すれば....」
[ぐるぐると巡る思考は現状では最悪の事態ばかりで]
ここを出られたら、考えようかしら。
機会も無く、ここで朽ちる可能性だってあるんだもの。
じゃあ殺さず脅さなきゃいけないのね。
無い場合は…どうしましょうね。
どこかでひっそりと暮らすにしても、衝動は止まらないかもしれない…。
あら、ごめんなさい。
でも色々あったもの…貴方より生きてる期間は短いかもしれないけれど、常に気を張り詰めてばかりだったし。
[クスリと笑ってからどこか儚げな表情になり]
…そう言う人が現れたらね。
もしここで朽ちるのが運命なら、貴方のためにそうなっても良いかな、と思ったのよ。
その可能性は否定しませんけどね。
……無い……とは思いたくありませんがね。
得てして薬というのは効果がそう持続するものではないですし。
恒常的に注射されない限り、戻る手段はあると思いますが……
……若いのに大変ですねぇ。
誰かの言葉じゃないですが、もう少し弱音を吐く場があってもよかったかもしれませんね。
[とん、と灰皿に灰を落とし。]
……まだ決まったわけじゃなし。
私のため、は最後までとっておいてください。
身に余る光栄ですけどね。
[泣き出しそうなナイジェルを落ち着かせようと手を取って己の手を重ね]
…大丈夫、明日にはまた、元気な顔を見せてくれると思うわ?
[どこに居るかは自分にも流石に分からなくて。どうにか落ち着かせようと言葉を紡ぐ]
[見えぬ希望には縋れなくて]
[只][取られた手は温かくて]
[零れる雫に修道女は霞むか]
「ごめんなさい、部屋に、シャーロット、居な、くて
如何、すれば、良いか、判らな、くて」
[きゅうと修道女の手を握り]
薬学に、通じてる人が居れば。
その人に調べてもらってどうにか出来ないかしら。
薬ではあるでしょう? これは。
周りが全て敵みたいなものだったもの。
修道院でも、仕事先でも。
弱音を吐くことすら厭うてたせいもあるかしらね。
[自嘲気味に笑って瞳を伏せて]
じゃあ、そうしておくわ。
使うかどうかは、その時次第。
いつも一緒に居た者が居なくなって、不安になるのは仕方ありませんわ。
…彼女は、シャーロットさんは何か意図があってそうしているのだと思います。
今日一日、待ってみましょう?
[安心させるように微笑んで]
[どう致しまして、と笑いかけ]
そろそろ戻りましょうか。
部屋まで送りますよ。
[立ち上がればまだ座ったままのナイジェルに手を差し伸べて]
薬とは言っても随分特殊な薬ですしね……
研究者じゃないと解らない可能性の方が。
[ことりと呷ったグラスをカウンターへと置いて]
……少なくとも。
私は敵じゃあないですよ。
貴方を殺す気はさらさらありませんしね。
その時なんてこないで、普通に幸せな人生送るのが、一番でしょうに、ね。
[新しく酒を注ぎ足すと笑って。
そのまま酔いが回る頃には何時ものようにカウンターで*寝ているのだろう*]
[頷き差し伸べられた手を取り足腰に力も入らないのかよろけながら立ち上がり、手を繋いだ侭に部屋の前まで来れば不安気に瞳は揺れ、扉を開けるも其処に少女の姿は無くて、ふるふる首を振り震えて修道女へと視線を戻し]
「まだ、戻って、無い」
[心細さにか随分と長い事逡巡した後に漸く手を放し]
「ありがとう、ステラ」
[微か弱々しく微笑み]
まだ、ですの…。
[どこへ行ったのだろう。ナイジェルがこんなにも不安そうにしているのを、シャーロットは気付いているのだろうか。長く握られていた手が放されればナイジェルに微笑を向けて]
どう致しまして。
…シャーロットさんはきっと戻って来ますわ。
気を落とさずに、ね?
[そう告げれば、胸の位置で手を組んで。既に信仰を無くした神に祈りを捧げる。ただ、目の前の少女のために]
[微笑みと言葉にまた一つ頷いて、けれど手を組む修道女に其の表情は不安より驚きが浮かび、未だ濡れた睫毛が幾度か瞬き首を傾げ]
「ステラは、神を、信じてるの」
[問いながら何か違う気がして視線を彷徨わせ、修道女に向き直ればふわと微笑み]
「ありがとう、神は、信じないけど、ステラに、救われた」
なら彼が製作を依頼した研究者でも探し出した方が早いかしらね。
その人なら打ち消す薬も作れるでしょうし。
そんな台詞を言われると、本当に心を許してしまいそうだわ。
…ありがとう、牧師様。
[感謝の言葉を紡げばふわりと笑みを浮かべ]
尤もな言葉だわ。
幸せな人生が送れるかまでは分からないけれど。
…いいえ、信仰は既に捨てましたわ。
[ふるふると横に首を振って]
それでも、何もしないよりは良いかと思いまして。
私が出来るのは、そのくらいですから…。
[少し寂しげな笑みを返して。自分に救われたと言われれば、少し嬉しそうに微笑んだ]
………
[修道女を見詰め首を傾げ]
「ステラの、神も、死んだの」
[其れでも祈る修道女を見た後では問い掛けはまた何かが違う気がして]
「ステラは、さっき、私の、手を、取って、呉れた
美味しい、御飯も、作れるし、他にも、沢山、出来る事、ある」
…ええ、死んでしまいました。
[瞳を伏せて頷いて]
それでも、縋りたくなる時がある。
それが居なくなってしまった神だったとしても。
…ありがとう、ナイジェルさん。
出来ること、見つけますね。
[俯く修道女を不思議そうに見詰め唇はそっか、と動き]
「神は、最初から、見えない、から
信じる、人の、心には、居るの、かも、知れない
死んで、しまっても、其の、瞬間、だけは、ステラの、中にも、居るの、かな
刹那でも、安息が、あると、良いね」
[謝辞にはふるふる首を振り]
「お礼、言うの、私の、方
ありがとう、ステラ、少し、落ち着いた
出来る事、もう、沢山、あるだろう、けど、見つかると、良いね
私も、甘えて、ばかり、居ないで、自分に、出来る事、探さないと」
そう、なのかもしれませんね。
[縋りたい時に、その瞬間だけ存在するのかもしれない。都合が良いようにも思えるが、そう考えるとどこか納得出来て]
落ち着いて良かったですわ。
ナイジェルさんにも、出来ることが見つかると良いですわね。
[自身も安堵したように微笑んで]
では、そろそろ戻りますね。
お休みなさい、ナイジェルさん。
[微笑みと共に会釈すればナイジェルの部屋を立ち去って。そのまま自室へと*戻って行く*]
[もう一度唇に謝辞を乗せ修道女の後姿を見送り、扉を閉めれば静かな室内を見渡し、其処に青の少女の気配が無いのに紫水晶の瞳は揺れ、ゆっくりと瞬き一つ息を零して、着替えもせずにソファに身を沈め少々行儀悪く膝を抱え、随分と長い事そうして少女の戻るのを待っているうちには、其の内に夢へと*誘われるのだろう*]
居なくなった神でも、その瞬間は自分の中にも居る…。
結局、人のエゴ。
…私も、例外ではないのかもしれないわね。
[ゆるりと横に首を振り。そのままベッドへと*倒れ込む*]
[睡眠が無くなるのも慣れた症状。
不眠の侭に過ごしていれば、何日も経てばいつか意識を失う
けれど今はまだ耐えられる。
広間を後にし、あの広いエントランス。
一寸薄い月明かりを見上げては、階段を登った。
奥へ。奥へ。
更に奥の階段へ。]
[そして身を落ち着けた先は、薄暗い屋根裏部屋。]
……ナイジェル、心配してないかな。
……ごめんね。
[小さく呟くも、何処か虚ろな瞳で視線を向けるは
屋敷の中でも高い場所から世界を見下ろせる窓。
広間を去ったのは深夜で、今は朝で。
其の間ずっと見つめていた外の光景。
おそらく過疎の場所に立てられているだろう屋敷からは
外の人の動きなど殆ど見えない。見えるのは警備員だけ。
そんなものはどうでも良かった。
見たかったのは、
闇という深みが、徐々に白んで、光が差す
夜明け。]
[白亜病棟のベッドは窓際にあった。
病院は何もすることがない。
決まった時間に起床し
決まった時間に食事が与えられ
決まった時間に就寝する。
持て余す時間、ずっとベッドに横になったまま
窓の外の景色を見ていた。
鉄格子のついた窓はまるで牢獄のようだったけれど
その隙間から見える空や自然だけは
何の差別もなく、少女の瞳に彩を添えてくれた。
――いつかあの流れる雲の上に行けるのかな。
自由を求めて伸ばしてみた手は、とても短かった。]
[何も無かったから良かった。
失うものが無かったから良かった。
それでも病に侵食されてしまったのは
余りに空っぽ過ぎて、何かが欲しかったのかもしれない。
孤独だった少女に初めて優しく接してくれた女性(ひと)
嗚呼、あの時はなんて満たされていただろう。
束の間の泡沫の夢のような時間だった。
一を奪えば十が欲しくなり
十を奪えば百が欲しくなる。
満たされていたが故に
彼女の『拒絶』は
今まで知り得なかった程の絶望へと変化した。
そして絶望は狂気へ。狂気は、殺意へ。]
[血に濡れた光景は今でも忘れられない。
緩く目を伏せて。明けきった空から目を逸らし
ずるりと、その場に崩れ落ちる。]
――こうして沢山を得て
――また『拒絶』されたら
――わたしは繰り返してしまうのかな。
――繰り返してしまうのかな。
[薄く埃の積もった床に転がって、
恐怖に目を瞑った。
此処で気丈に振舞って、笑って、笑って
其の度に。
裏切りが、怖くなる――]
………
[膝を抱えたまま夢現に数時間を過ごした様だけれど、開いた視界に青の少女が写り込む事は無く、紫水晶の瞳は不安気に他者の気配の無い室内を見詰めて揺れ、のろのろと身体を引き摺ってクロークで服を選び、浴室へ向かい熱いシャワーを頭から浴びる]
………
[ぽたり....]
[ぽたり....]
[菫の髪から伝う水滴は細い首筋から鎖骨へ、全身の小さな傷や痣の殆どはもう目立たないくらいに回復していたけれど、水滴の伝うあばらの浮いた胸元――鏡に映りこむ菫の少女の白い胸元には、傷口は漸く塞がれど未だあかく深い傷が生々しく、緑の少女が言った通りに傷跡を残すのだろうと安易に見て取れ――を伝い落ちる]
………
[はたり....]
[はたり....]
[本人には何の自覚も無かっただろうけれど、水滴は果たして髪から伝ったものだけだったのか、オフホワイトのシルクのブラウスに細身の黒のスラックスとローファーを着込み、前髪をおろしたまま泣き出しそうな迷子の顔で青の少女を探して*屋敷内を歩き回る*]
[――初めて殺したのは老人だった。
逃げ遅れた年寄りの頭を震える手で撃ちぬいた。
上官はよくやった、と褒めた。
その次は若い男、その次は――
早送りで記憶を辿る。銃撃以外によるものもあるから、
殺した数は実のところよく覚えていない。
そうやって最後にたどり着くのは――
目の前で首と胴体を泣き別れにされた――]
…………っ!!
[カウンターで跳ねるように体を起こして。
そこが昨夜いた場所だと気付けば、細く安堵の溜息。]
[自室で目を覚ませばシャワーを浴び、クローゼットから昨日とは色違いの黒のパンツスーツを取り出して着込む。緩く後ろでまとめられた髪には赤い薔薇の髪飾り]
[不可視となる小瓶の香水を身に纏えば部屋を出て。何をするでもなく歩いてみる。途中屋敷をうろつくナイジェルを見つければその様子をじっと見つめて]
…まだ、戻って来てない、か。
何を考えているのかしら、あの子。
[菫髪の少女が必死になって探す青髪の少女の姿。しらみつぶしに探すことは出来るが、鍵がかかっている場所も多く部屋に鍵をかけられてしまえばどこにいるか判別するのは難しいだろう。しばらく探す様を眺めていたが、ふと興味が失せたように視線を外し、また廊下を歩いて行く]
[ルーサーが起きる気配を感じれば、そちらに歩を進め。キィと言う小さな音と共に部屋に足を踏み入れる]
…悪夢からのお目覚め?
[その背中に声をかけて。振り返ったところで姿は見えないかもしれないが]
[頬を伝った汗を拭う。
声に振り返るが、気配はすれども姿は見えなくて。]
……まぁそんなところですね。
ところでそれは一体どんなマジックですか?
私の家系で伝わる呪術的な香水。
匂いから人の脳を刺激して一時的に姿を見えなくするの。
尤も匂いが持続する間のみだから、限界はあるけれど。
[カウンターに歩み寄ればスツールに腰掛けて。椅子が小さく悲鳴を上げる]
[確かに人が座った気配。
そちらに視線をやって。]
……成る程。
よく出来たものですね……
息を止めたら姿が見えるようになるとか、ですか?
少し吸った後だったら時間はかかるだろうけど、見えるようになると思うわ。
匂いを嗅いでない人には効果はないわね。
元々潜入用の香水だから、皆知らず知らずのうちに嗅いでるのだけど。
風邪引いてる人とかいたらバレそうですね。
……そうやって姿を隠して、人を殺す……ですか?
[グラスにバーボンを満たすと首を傾げて]
…蓄膿症の人とかも。
まぁ、もう一つの香水も併用するからバレたことはないけれど。
…ええ。
それが、私の仕事方法。
[バーボンが注がれるグラスを見つめて。ホルダーから小瓶を一つ取り出せばその香りを身に纏う。徐々に香りが薄れて行き、スツールに腰掛ける...の姿が現れた]
私にも、下さる?
[ルーサーの持つグラスを指して首を傾げ]
成る程。
そんな簡単にバレるんじゃ仕事になりませんよね。
[姿を現したステラを見て2,3度瞬くといわれたとおり。
新しいグラスにバーボンを注ぐとそちらへと押しやり]
昼間からお酒とは感心しませんねぇ。
それでバレてるなら、私はもっと早くに捕まってたでしょうね。
[押しやられたグラスを手に取り]
あら、貴方には言われたくないわ?
[昨日も飲んでたのでしょう、と笑ってグラスに口を付け。そのアルコールの濃さに眉を顰めた]
40過ぎのおっさんが昼間から飲んでるのと。
まだ若い女性が昼間から飲んでるのと。
どっちが不健康かっていったら後者じゃありません?
[眉を顰める様子に、水割りにしておきますか?と笑って。]
若くても飲んでる人は飲んでるわ。
それに約束したじゃない。
ワイン以外のお酒を教えてくれるって。
[グラスを押し戻して「お願い」と告げ]
健康にゃ悪いですからねぇ。
先の短い年寄りはいいですけど、若い人は、ね。
[ロックアイスを入れると水を入れる。ゆっくりと掻き混ぜると目の前において]
……で。
ワイン以外のお酒の味はどうです?
老い先短くとも長生きするようにするのが普通ではなくて?
[クスリと笑って見せ]
…苦い、が第一印象かしら。
いえ、苦いというより、アルコールがキツイわ。
喉が焼けそう。
[水割りにされたものを改めて口に付ければ、先程よりは飲みやすいのか少しずつ飲み進め]
長生きしてもロクなことなさそうですからねぇ。
[肩を竦めるとストレートのままのグラスを呷り]
飲みなれないとそうかもしれませんね。
かなりきつい酒ですし。
香りを楽しむならこれが一番ですがね。
そんなこと聞いたら、余計飲んだ方が良いように思えてくるわ。
ロクなことがないなら、早死にした方が良い。
[手元のグラスに視線を落として]
香り?
…本当、アルコールはきついのに良い香り…。
[言われて改めてそれに気付き]
香水にも加工できるかしら。
[グラスをまじまじと見つめて。カラリと氷が崩れる音が響いた]
私は、の話ですよ。
貴方はわからないでしょう。
[空になったグラスをカウンターに置くと]
酒っていうのは大概香り高いものですよ。
香水にするには……無理じゃないですかね。
香料に加工できませんし。
そもそもいくらいい香りでも酒臭いのは嫌われますよ。
[くつくつと笑うとステラを見遣って]
私だって、分からないわ?
この先何があるかだなんて…。
今ここに居る時点では、ロクな未来は見えていないのは事実よ。
[こくり。口に含んだ水割りを飲み下し]
普通の香水じゃなく、私の香水。
何かに使えるかしらと思ったの。
でもアルコールの匂いがするなら、ダメかしらね。
[残念そうに肩を竦めて]
使いようによっては炎を作り出せるかもしれないけど…それは別に持ってるもの。
やっぱり、いらないわね。
[ ―― 一人にしてごめん ――
それは誰に言われたのだったか。目を開けてぼんやり記憶を辿る。見た夢など覚えてないけど、眠りから覚める直前に聞こえた声。]
……何故謝られたのかもわからないのに。
[もそりと状態を起こせば、椅子で眠るナサニエルの姿があって。]
……またこんな所で寝てるのね。
[とこぼすも自分も人のことは言えない状態で、
だるさにもう一度こてりと横になる。
元々ずっと一人だったのに、死ぬ前に謝った男。
少しずつ記憶が鮮明になると同時に睡魔もまた強くなり、
ベルトのケースに手を触れてみるも、
中の薬品を取り出すことなくソファから腕が*だらりと垂れて*]
そういう台詞はあと20年生きてから言ってくださいよ。
……まぁここから出ないことにはロクな未来は待ってないでしょうけどね。
[シガレットケースから煙草を取り出すと苦笑して]
香水に使うよりは……
貴方くらい美人ならば男を誘って酔い潰してって使うほうが余程いいんじゃありません?
お酒はやっぱり飲むものですよ。
炎は……スピリタスなら簡単に火がつきますよ。
それこそ煙草の火でも燃え上がるくらい。
そんなに長く生きられるかしら。
[小さな笑みは自嘲を含んでいて]
そうかもしれないわね。
そんな機会がやってくれば試してみるのだけど。
[しばらくの間少しずつ水割りを飲み進めて。半分ほど飲んだところで睡魔に襲われる。カウンターに凭れ掛かるように体勢を崩せば、あどけない寝顔を晒して*眠ることだろう*]
……人って存外しぶといものですよ。
死にたい死にたいと何度願っても私は死ねなかった。
――……結局、自分が可愛いんでしょうね。
[カウンターに凭れかかるように眠っているステラを見ると苦笑して。]
……案外、お酒に弱かったんですかね。
随分可愛い寝顔だことで。
[くすくすと笑うと上着をステラの肩に掛けて]
……おやすみなさい。
[グラスを片付けると立ち上がり。
殆ど使うことない自分の部屋へと戻る。
シャワーと着替えを済ませると、ベルトへと銃を捻じ込んで。]
……今のところ何も起こっていないが……
[ジャケットの上から軽く銃を押さえ。
部屋を出ると下へと降りていく。]
[ネリーは瞳をうっすらと開け、自分の体調がいか程のものかを確かめる。ここへ連れて来られた時よりも遙かにいい。
ネリーは始めて包帯を巻くのをやめた。]
私は誰の支配下にも置かれない。 どこまで行っても私は私なの。
――そして、私はそれでいい。
いつだってそう。少しでも目をそらせば、真実は見えてこない。
外連味のない、目の見えないものをもっと目を凝らして――
この中に必ず発症する人が現れる。私はそれを探し出さなければいけないのだろう。もし見つかったのなら――
[ネリーは胸を抑えて*呟いた*]
ん…
[痺れてしまっている腕からずれ落ちて、机とぶつかった額がごんと音を立てれば目を覚ます]
ってェ……あ。
[赤い額を手で押さえるのは、痛いからというよりは頭を抱えたいからのようだ]
安心のために寝ずの番とか言っといて…安心してオレが寝てるよ。
[肩からブランケットを巻き取って立ち上がる]
[手足を動かしてみれば若い体はそれなりの回復力を発揮したとみえ、完璧に回復とはいかなくとも痛みはずっとマシになっている]
じゃあこれは、広間で寝ちまった仲間のあんたにサービス。
[少しだるそうな顔で横になるローズマリーにばさりとかけてやり、顔まで覆ってしまって慌てて首元までずらす。
…規則正しく寝息をたてる女の顔を確認して、一安心]
危ね、窒息させるところだった…死んじまったら生きてる実感もねぇよな。…実感ならオレの場合、昨日の大卵食べてる時にもしたけど
人形みたいな顔してるとまた違ってくるのかね…
[散々探し回っても青の少女は見付からず疲労しきった様子で客室を覗き、未だ戻っていないのに其の表情は最早泣き出す寸前の様子で、一抹の期待を抱き広間に顔を出せば、ソファで眠る女と割れた窓を眺める男の姿しかなく、其れでも人の気配に何処か安堵した様子で瞬き]
「こんばんは」
こんなもんか。
[多少不恰好でも隙間風は来ない。労働の汗を拭う。
人の気配に振り向けば]
おおナイジェル、……どうした、寝てないのか?
[とても部屋で休んできたとは思えない疲労しきった様子に、気遣わしげに首を傾げて顔を覗く]
「お疲れ様、ありがとう」
[窓の修繕の様子を見守るも男の言葉にふるふる首を振り、覗かれる表情はまた迷子の子供の様相で、泣き出しそうに歪み]
「シャーロットが、昨日の、夜から、見当たらないの
ずっと、部屋にも、戻って、来なくて
探した、けど、見付から、なくて....
如何、しよう」
[震える手は縋る様に男の服の袖を微かに掴む]
シャーロットが、昨日の夜からずっと?
[泣き出しそうに歪んだ顔をどうすることもできなくて、服の袖が掴まれるのをそのまま、逆の手で少女の柔らかな髪の上に手を置く]
…こんなにおまえを心配させて。
どうしたんだろうな…
/中/
鳩からこんばんは……
セシリアのRPでちょっと泣きそうになりました……
というか、これは
展開的に
わたしは被襲撃対象?
思ったよりは早く帰りそう、ですが
ど、どどどうしようかな
[一つ頷き乗せられる手に僅か揺れる紫水晶は細められ、如何したのかと問われても答えを持たずまた首を振り]
「シャーロット、何処、行っちゃった、の....」
[其れは問いかけと言うよりは呟きに近く、温かな手には其れでも幾らか安堵したのか、男の服の袖を摘んでいた傷だらけの手から力が抜け、脇へと下ろされるのと同時に下ろされる目蓋に涙が一粒だけ頬を伝い、半ば男に身をもたせる様にとさりと其の場に身を崩して*意識を手放す*]
ナイジェル!
[もたれかかる重さを感じたかと思えば、身を崩す少女が床へ落ちてしまう前に慌てて支える]
無理したな…。休まなきゃ、だめだ。
[起こしてしまわぬよう優しく言い聞かせる声で、それが可能なほど力の戻ったことに感謝しながらそっと少女を抱きかかえ、ソファへ。
空いた所へ横にさせると今度こそはブランケットを見つけてかけ、それから安心させるように、見えないと知りつつ笑顔をつくる]
おまえが一晩かけて探しても見つけられないなんて…
…シャーロットも隠れんぼの上手い奴だ。
でもさ、屋敷からは出られないんだ…迷子ってことはねぇよ。
休んで…、眠って待ってなナイジェル。
今日は夕飯に、オレが肉でも焼くっつったよな。
最高にいい匂いを屋敷中にさせて、腹空かせて戻って来させよう。
しょうがないシャーロットもきっとすぐ戻ってくるよ…な。
よし…完成。
[大きめの皿5つに、焼きあがった肉を分けて]
左から、牛肉、豚肉、鹿肉、鳥肉、羊肉。すげぇごちそう…
…しまった。肉嫌いな奴とかいたっけな?
[そこで適当にパンを切ってはバターを塗り、ちぎったレタスや不揃いな輪切りになったトマト、チーズも挟んで各々の皿の上に盛る]
好きな奴だけあとは肉挟んで食えば…。
……ああ、起きたか?
[冷えた空気に目を覚ませばカウンターからゆるりと起き上がって。肩からずり落ちかけたジャケットに気付けばそれを掴んで]
…眠って、た?
[隣を見ればルーサーは既に居なくて。カウンターには自分と半分残った水割りが入ったグラス]
……お酒飲んで寝るなんて、子供みたい。
そりゃあそんなに強いわけじゃないけど…。
[既に氷が溶けてしまったグラスを手に取り、揺らして眺める。しばらくそうした後、飲まずにそのまま片付けて。不可視の香水を身に纏い、ジャケットを持ったまま部屋を出た]
[片手に1つづつでなく、一度で3つ持ってしまうのに感心するが、何も言わず広間のテーブルへ自分が持った分を並べて]
…いろいろあるのは分かってる。
[椅子に座って食事には手をつけず、目は眠っているナイジェルへとやりながら]
頭を使いすぎる馬鹿がいるのも…分かってる。
…ルーサー、あんた逝った奴と同じ所に行って、詫び入れたいとか思ったりするか?
[シャワーを浴び、クローゼットから取り出した黒のパンツスーツを着込む。後ろに緩く纏めた髪には赤い薔薇の髪飾りをつけて。いつものように腰にホルダーを据え付けて部屋を出る]
…シャーロットさん、部屋に戻ったかしら…。
[気にかかるのは昨日居なくなったと告げられた青髪の少女。菫髪の少女はあれから探し回ったのだろうか。彼女らの部屋に向かいノックをしても返事は返って来ず。探しているのだろうかと判断し、ひとまず広間へと向かうことにした]
[皿をテーブルに置くと眠っている二人を見て]
……風邪引かないといいですけど。
頭使いすぎる馬鹿って何方ですかね。
……いいえ、思いませんね。
そもそも何て言って謝ればいいのか分かりませんよ。
生きるために仕方なかった、なんていって納得していただけるとは思いませんし。
[広間に入れば夕食の準備をしているらしい2人に「こんばんは」と挨拶し。ソファーに眠るナイジェルが目に入れば、やはり探し回ったのだろうか、と不安げな表情に]
この様子では、シャーロットさんはまだ…。
意外とは何よ、意外とは。
ワインだって、本当は少ししか飲めないわ。
[悪かったわね、と言うように視線を逸らす。それはどこか拗ねた風で]
…こっちは秘密でも握られたような気分よ…。
[いつものように髪を結び、広間の方角へ向かう。 身体の中央付近に隠した傷はともかく、手足の傷はほとんど癒え、今日は素肌を晒した状態。 ネリーはしっかりとした足取りだった。]
あれから何も起こっていない。起こらなければいい。
いえ、何というか……
お酒も涼しい顔して呑みそうなイメージだったので。
ちょっと、ね。
[予想外でした、と視線を逸らすのに微笑んで。]
別に他の人に貴方の寝顔可愛いんです、なんて言いませんよ。
私の心の中の宝物にしておきます。
[ネリーは広間の入り口に現れた。扉の所で手を壁に置きながら確認する。シャーロットの姿はまだないらしい。]
こんばんは。夕食のほうは既にできているのですね。私もいただいてもよろしいでしょうか?
「シャーロット」
[半ば無意識に名を紡ぎ焦点の定まらぬ侭に幾度か瞬き、自身の置かれている状況も把握できていない様子で、重たげに頭を持ち上げ周囲を見渡して、周囲の人の気配に目を細め青の少女を探すも、其処に目的の人影は見えずゆっくり瞬く]
………
[ぼやけていた意識が戻れば置かれた状況に上半身をソファに起こし、再び周囲を見回し視線は修道女の髪に飾られたあかに見開かれ、身を竦め一拍の間を置き、其れが修道女に飾られた薔薇であると認識し直して息を吐き、ブランケットの端を握り締めた侭に周囲に一礼]
「こんばんは」
飲めないわけじゃないけれど、強いわけでもないもの。
…そんなに女傑なイメージだったのね、牧師様には。
[そうであれば良かったと思う部分もあるが、こればかりは体質で。どうにか出来るものではなかった]
宝物にするほどでもないでしょうに。
[忘れてちょうだい、と若干赤いままでルーサーに告げた]
女傑というか……
いい女は酒にも強そうなイメージだったんです。
まぁ弱いのもそれはそれで可愛いから良しとしましょう。
……あれを忘れるだなんてとんでもない。
[くすりと悪戯っぽく笑うと薔薇へと視線を止めて]
……紅い薔薇……は素顔の貴方、ですか?
>ナサニエル
初回ですし、やりにくかったら警備兵がつれていく、でも可能ですし。
キリングしたい、という希望者がいればやっても構いません。
[男の声に視線を移し一つ頷くも、其の視線の語るものに目蓋を下ろし小さく溜息を溢して、ブランケットをたたみソファの脇に置き、ゆらりと立ち上がり食事の準備された机へと右足を引き摺って歩み寄り、男へと首を傾げ]
「私、倒れ、ちゃったの、かな
ごめんなさい、ありがとう
御飯、美味しそう、だけど、余り、食欲、無くて
少し、だけ、貰う」
[申し訳無さそうに男へと言の葉を紡ぎ僅か俯いて、修道女の声に顔をあげゆっくりと瞬くも、其の表情は余り大丈夫とも言えないだろうか]
「こんばんは、ステラ
昨日は、ありがとう」
ルーサーさん、ステラさんこんばんは……綺麗。
[ネリーは思わずステラの髪を見て声をあげてしまう。枝毛のようになりやすい自分とは大違いだ。]
でも、野趣溢れる料理も、私は好きよ。
[また可愛いと言われれば頬に差す朱は色を強めて]
…からかわないでよ。
[忘れる様子のないルーサーに悔しそうな視線を向けた]
そう言うつもりはなかったんだけど…何だか付けたくなって。
紅を見てると、何だか気が昂ぶるの。
クローゼットで目に留まったから、付けてみた。
別にからかってるわけじゃありませんよ。
本当に可愛いのだし。
[視線にくつりと笑うと]
……ああ、成る程、ね。
よくお似合いですよ。綺麗に映えますし。
……気が昂ぶるってことは……
そろそろ周期、なんですかね。
[緑の少女の気配に視線を移し]
「こんばんわ、ネリー
シャーロット、見て、ない、かな」
[昨夜の二人のやり取りを思い出してか首を傾げるも、其れは余りにも儚い望みであろう事は既に判り切っていて、紫水晶の瞳は哀しげに揺れ]
[ネリーは紫水晶の少女に声をかけられた。おそらくは始めてではないだろうか、ナイジェル自身の範疇の外の心配をしている姿に思えた。 それは少し好ましい姿なのかもしれない、と一瞬の感情を抱きつつ答える。]
ごめんなさい、私、あの時から一度も見てないの。 今になって思うけど、あの時ふわっとした立ち上がり方だったから、尚更心配だわ。
>>403
[昨日についての再度の謝辞には微笑みを向けて]
どう致しまして。
…後で、一緒に探しましょうか?
[散々探したのであろうが、見つからないのならどこかに隠れているはず。少女を安心させるには彼女を探し出すしかないと判断して]
>>404
[上がった声に振り向けば少し恥ずかしそうに]
ありがとうございます。
[嬉しそうに礼を言い。ナサニエルからの訂正を受ければ「あら、そうでしたの?」と首を傾げた]
>>406
[ルーサーからも訂正が入れば納得したように頷いて]
入った部屋で中から鍵をかけていたら、分かりませんわよね…。
開けるにも、開けられませんし。
「私は、死んだ、筈なのに、まだ、此処に、居る」
セシリアは、死んだ、筈なのに、まだ、此処に、居る
「あの人は、もう、逝って、しまったのに」
あの人は、先に、逝って、しまった
[緑の少女の言葉を予想はすれど小さく息を吐き目蓋を下ろす]
「そっか....
ありがとう
何処へ、行っちゃったの、かな
何も、無ければ、良い、けど」
[修道女の申し出に力なく頷き]
「ありがとう、そうして、貰えると、嬉しい
一人で、探しても、見つけ、られなかった、から」
[男の言葉に頷き席に着き]
「今日も、少しは、寝た、けど....
ごめんなさい」
[食事に手をつけるでもなく俯いて]
可愛いと言われるのは慣れないわ…。
[無意識に頬に手をやって。手に伝わる熱がいつもより高いのを感じる]
似合うかしら?
ありがとう。
[ふわりと微笑めば続いた言葉に]
そう言うことになるのかしら…。
そろそろ……早ければ今夜?
ではセシリアとナサニエルで乱数勝負でOKですか?
二人選択することは出来ないので[[ fortune ]]で数が多い方、になるかと思いますが。
異論があればメモへ>セシリア
投票を委任します。
牧師 ルーサーは、修道女 ステラ に投票を委任しました。
……じゃあ綺麗、のがいいですかね?
[悪戯っぽく微笑んで。]
よくお似合いですよ。
惚れてしまいそうです。
……今夜、ですかね……
[ゆっくりと自分の手を見つめて]
>セシリア
2vs1でも可能ですよ。
3人で、ならば[[ fortune ]]で乱数の一番高かった人がTOP、低かった人が処刑ですね。
それでよければアクションなりで乱数を出してください。
……そっちも慣れないわ。
[遊んでるでしょう、と横目でルーサーを見て]
本気で言ってるのかからかわれてるのか。
だんだん分からなくなってくるわ。
[続いた言葉に数度目を瞬かせてから小さく笑って首を振り]
ない、とは言えないわね…。
今まで無かった気の昂ぶりが現れてる…。
”それ”が近い証拠のような気がするわ。
[ネリーはふとルーサーが立ち上がって背中を見せるのに少し驚いた。彼の背中を見守る。思わず口が開いた。]
ルーサーさん、気をつけて…
[ステラの言葉にそそられたのか、ネリーは目の前のお皿に手をつけて少しお腹の中に食事を入れた。]
/中/
ぶwwwwwwwwwwww
ナサニエルさんwwwwwww
うはwwwwwwwwwwwwww
わたしがナサニエルさん殺害かyp
……じゃあ、どういえばいいんでしょう。
[遊んでませんよ?と笑って。]
ここでからかうほど酔狂な人間じゃあないですよ。
どう捉えてくださっても構いませんが、ね。
……私も、妙に、何か落ち着かなくて。
近いんでしょうかね。
[エントランスホールの窓から空を見上げる。]
/中/
ああ!違った、ブレカナの考え方してしまった。
数字が少ない方が殺されるですね。
わたしがナサニエルさんに殺されるのか。
そ、そうか。
……もう、好きにして。
[言われたところでこちらが慣れないだけで。どうと言われても返す言葉は出てこない。続いた言葉もあってどこか拗ねたような口調になる]
まぁ…そう言うことにしておくわ。
牧師様も?
やはり今夜…なのかしら…。
[覚醒]
[暗澹]
[此処は――]
[屋敷の屋根裏部屋。]
……あ、れ
わたし、
意識、なくし、て、た……?
[白んだ空は記憶にある。今は既に宵。
軽く頭を、抑えた]
嗚呼。
[菫色の少女の姿が脳裏に過ぎっては、俯く]
――怖い。
怖い。 怖い。
人を好きになればなるほど
裏切られる。
……怖い。
[仄昏い屋根裏部屋で、ふ、と自嘲的な笑みを浮かべ]
―――ナイジェルを好きになればなるほど
―――何かが狂ってしまいそうだよ。
[一人ごちて、窓から望む夜空を眺め、
やがてゆっくりと立ち上がる。]
[修道女の気遣いに依り目の前に差し出される温かな湯気の上がる肉を見詰めても、紫水晶の双眸は焦点を結ばぬ侭に、けれどテーブルに置かれたシルバーナイフに手を伸ばしそっと掴んで、まるで飲み物でも探す様にゆらりと立ち上がるものの、俯いた其の表情は覗く事が叶わないだろうか]
「シャーロット」
[唇はうわ言みたいに青の少女の名を紡ぎ、ふらりと机から離れ――駆け出す様は普段の右足を引き摺った様子からは周囲の想像もつかないだろう]
一人は、厭。
[鈴の音を想わせる声音が微か小さく紡いだ言の葉は誰かの耳に届いたのか、エントランスを抜け階段を駆け上がり、其の足は昼間ですら薄暗く立ち寄る事をしなかった屋根裏へと向かう]
村長の娘 シャーロットは、文学少女 セシリア を能力(守る)の対象に選びました。
[ネリーは困り果てた紫水晶の少女の姿が目に入った。やがて彼女は動き出した。何かにとらわれるかのように。
ネリーは思わず立ち上がり、4歩5歩、少女の背中の方角へ歩み寄った。]
ちょっと、待って――あなた、どこへ行こうと言うの? そんな足で。
[口では辛辣に聞こえるかもしれない言葉だったが、結局の所彼女を強く止めるようなことはなかった。]
[やがて屋根裏部屋の扉を見つければ何の躊躇いも無く開いて、其処に漸く捜し求めた青の少女の姿を見止め――浮かぶ微笑みは儚く]
「シャーロット、居た」
[シルバーナイフを持たぬ傷だらけの左手をそうっと伸ばして、ゆっくりと青の少女へと右足を引き摺って歩み寄る]
[カチャリとパンの後に空にした、紅茶の入ったカップを置いて。
やはりナプキンではなく、タートルネックの袖で口を拭うナサニエルの目に]
ナイジェル、今…?
[テーブルに置かれたシルバーナイフを掴んだ華奢な手は見間違いだったろうか?
しかしゆらりと立ち上がって駆け出すその姿は、間違いなく今起こっていることだ。
一人は、厭。
鈴の音のような声色が小さく紡いで――]
…セシリアか!?
……あぁ。ナイジェル――。
[仄昏い中でも、菫色の少女のシルエットは見て取れた。
弱く、微笑んで。
彼女の口元を読み取れるように、歩み寄る。
自分がどれ程、此処で意識を失っていたのか解らない。
其の間に、他の人々の間で何が起こっていたのか
ナイジェルがどんな行動を取っていたかも
――知らない。]
「寂しくて、不安で、私に負けたのは、ナイジェル、貴女」
ごめんなさい、ごめんなさい、許して、シャーロットを、傷つけないで
修道女 ステラは、村長の娘 シャーロット を投票先に選びました。
[広間での異変。少女が、動いた]
ナイジェルさんが…。
──ああ、そうだ。
彼女を、殺すのだったかしら?
[無機質に呟いて]
[広間を去った少女へと声をかけていたネリー達に険しい顔を向け]
ナイジェルを、追ってくる…!
[こんな時に震える膝は現実ではなく、雲の上を駆けているかのようだ。――あんなに早く走れるとは!]
何をする気だ、シャーロットをあんなに待ってたじゃないか…
ナイジェル…ナイジェル…
…どうか、神さま!
[三足抜かしだって平気でやってのけた足が、今はつまずき転んでしまう。忌々しい膝と階段を拳で殴りつけて、それでも追う。
追って――]
「部屋に、居なくて、ずっと、探してた
寂しくて、不安で、如何、すれば、良いか、判らなくて」
[手を伸ばせば触れられる距離へと近寄って、そうっと青の少女へと手を差し出し、刹那浮かぶ笑みは――甘く、甘く、底無しに甘く、冷たい]
そして、ナイジェルは、壊れかけてしまった。
――ナイジェルを、壊さないで?
[ひらり]
[はらり]
[まるで恭しくダンスの誘いをする様に、優雅にシルバーナイフを持った左手を振るい、青の少女を切りつけて]
[伸ばされた手。彼女の言葉。微苦笑を浮かべ、]
ごめん。ごめんね。
怖かったんだ。
ナイジェルのこと――
[これ以上好きになるのが。
そう、続けようとした、言葉。途切れる。
目の前に居るのはナイジェルじゃない。]
セシリ、――!
ッ、……!
[ひゅん、と鋭く舞ったナイフは、自らの薄青のワンピースを。その下の肌を深く傷つける]
壊……?なんで……?どうして……?
――わたしを、……ころすの。
[一人、また一人と減る広間]
ナイジェルさんが駆け出し、ナサニエルさんが後を追った。
ここに残るのは、私と、ネリーさんと、未だ眠るローズマリーさん。
どちらかでも、良いのかしら?
[その瞳は獲物を探す獣のような眼で]
[飛び込んだ先――
そこには舞うように鈍く光るシルバーナイフを振るう、少女の姿。
悪夢とはほど遠い、ダンスの誘いをするようにシャーロットへ向けられた優雅な手の動きに一時、目を奪われて]
[ネリーは思わず胸の部分をワンピースごと握りしめていた。汗が噴き出して止まらない。]
駄目、やめて。もうやらないから。
だから…やめ…て
[ネリーは譫言のように呟く。]
[青の少女の言葉に笑みは深まり]
其れじゃ、駄目よ、シャーロット。
教えてあげたのに、ナイジェルにそんな心、残ってないって。
でも、足りなかったかしら?
ナイジェルは寂しいのにも慣れてないって教えてあげれば良かったわね。
まだ生まれたばかりの赤ん坊なんだって。
[くすくす鈴を転がす様な愛らしい声が部屋に響き]
シャーロット、貴女は、ナイジェルを、壊す。
私は他の何も無いけれど、ナイジェルだけは護りたいの。
だから、お願い――
[ふわと微笑む様は何時もの少女の様で]
ナイジェルの為に、死んで?
[ひらり振り上げたシルバーナイフは青の少女の胸元へと――]
ネリー、さん?
[広間に残り、廊下を見つめていたネリーが何事か呟くのに視線を向け]
大丈夫ですか?
[傍に寄り、汗だくであることに気付けばハンカチを取り出して拭いてあげようと]
じゃあ好きにさせていただきますよ。
[くすりと微笑むと軽く銃を抑えて。]
……誰を殺すんでもいいですよ。
誰でもいい。
[ふつふつと沸き起こる衝動はかつて人々を虐殺したときのそれにも似て]
……さぁ、どうします?
[1階を探しても見当たらず。
広間へと戻ろうとして俄かに騒がしいのに慌てて顔を出すと]
……どうか、したんですか?
ナサニエルさんとナイジェルさんは……?
[居た人が、居ない。
シャーロットを探しにいったのか。]
手を下しやすいのは今傍に居るネリーさんとローズマリーさん。
でも、私が疑われやすいかしら。
ええ、誰でも良いわ──誰でも。
貴方がそっちに居るなら、誰でも、狙える。
私も、2人に気付かれないように移動することも、出来る。
[ホルダーから一つの小瓶を取り出して]
知らないなら。教えてあげ……た、かった。
[は、と苦しげに息を零し、菫の少女を見つめ]
そっ、か。
わたし、そんなに、ナイジェルのこと
苦しめちゃった、んだ――
……ごめん、ね、ナイジェル。
[弱く微笑む。
――“ナイジェルの為に、死んで?”
彼女の言葉、振り翳されたナイフ。
それでも、微笑んだ。]
セシリア――有り難う。
わたしが、ナイジェルを憎んでしまう前に
断ち切ってくれるんだね。――嗚呼、良かった。
[どすん。
鈍い音。
そのナイフは自らに致命傷を、与えているのだろう。
薄れゆく意識の中、す、と手を伸ばす。]
……わたしは。
ナイジェル、セシリア――
あなたのことが、……大好きだよ。
[頬に触れようとした手は、届くことは 無く。
少女はその場に、崩れ落ちた。]
[――わたしを、……ころすの。
薄青のワンピースごと深く傷つけられたシャーロットが、呟くように洩らした言葉に我に返る]
ああ…止めろ、止めろよナイジェル…っ
好きなんだろう?
シャーロットのこと、一晩中、泣きそうな顔で探すほど…
…大好きなんだろ?元、に…
[―――、来ないで。
呪文のように頭に響く言葉に、足はその場へ張り付けられて。
振り絞った声はナイジェルには届かない。
振り上げられた腕が――]
お願い、こっちに来ない、で…
[はっとネリーは目線が普段の姿になった。
気がつけばステラがハンカチをネリーに当てている。 腰が抜ける程ではなかったが、ネリーは大きく脱力していた。そして思わず発してしまった言葉を思い、過去の自分を刹那思い起こしてしまう。]
ああ、私…ステラさん。
>>442
[ネリーは自分が発してしまった言葉に困惑していた。かつての自分に重ねてしまったらしい。]
だ、大丈夫、大丈夫よ…
[ネリーはまるで自分に言い聞かせるように口を開いた。]
……私は誰でも狙えますよ。
まぁ、ここにいるなら……
ネリーさんかローズマリーさんが手を下しやすいですが、ね。
寝てる人間殺すのなんて造作もないですよ。
軽く首を押さえてやればいい。
[ちらりとローズマリーへと視線をやり]
[背後の気配に微か身を竦めるも腕の勢いは止まらず、煌く白銀の刃は青の少女の胸へと吸い込まれて、微笑む青の少女を見詰め泣き出しそうな侭に微笑むは果たしてどちらなのか]
………
[崩れ落ちる青の少女を抱き寄せ、伸ばされる途中で落ちていく手をそっと掴み、其の耳元に唇を寄せ囁かれた言の葉に音はあったのか――]
「シャーロット、シャーロット、シャーロット」
[肩を震わせ青の少女を抱き締めて唇だけが名を紡ぐ]
[はらはら]
[はらはら]
[零れ落ちる雫は頬を濡らすあかに染まってあかいか]
――戻って…く、
[迫り来る死を前にそれを与える者に微笑んで見せたシャーロット。
揺れる瞳を見開いて戻ったナイジェルの手はそれでも止まらない。
振り下ろされ、美しく笑んだままの彼女の胸に飲み込まれていく刃
伸ばした女の手はナイジェルの頬には届かずに、最期に少女を好きと言って――崩れ落ちていった。
...はぺたり、膝を折り]
そんな。そんな…
シャーロット……!
ローズマリー…私の毒は効きにくいかしら。
彼女、私達を見極める薬も持ってたわね。
…殺す?
それとも、動く獲物の方が良いかしら。
[意識ははっきりしている。
自分が今何をしたのかもはっきりと覚えている。
ステラがネリーをソファに促した。]
あ、ありがとう。
[緊張感からなのか、ネリーの髪は少し濡れていた。]
……彼女は毒に対する耐性は強そうですね。
ネリーさんのほうが、やりやすいとは思いますよ。
私が手を下すんならどっちでも関係ありませんがね。
……いっそローズマリーさんとネリーさん、両方に手をかけて。
どちらが先に死ぬか競争でもしてみます?
「シャーロット、シャーロット、シャーロット....」
[呼ぶ声は無く]
[返す声も無く]
[はらはら]
[はらはら]
[青の少女に降り注ぐ]
[菫の少女のあかい涙...]
[そうか。]
[いつも希っていた死とは、こういうものなのか。]
[嗚呼。]
[間違っていた。]
[死んでしまったらもう。]
[大切な人を守ることも出来ない。]
[“シャーロット”]
[聲が聞こえた。]
[誰のものか。]
[とても愛しい聲。]
[心が身体に反映されることはなく]
[色の無い瞳。]
[それでも、その眸は細められていて]
[悔いはあれど。最期が幸せだったことを物語る。]
[たった一つの悔いは――……]
牧師 ルーサーは、見習いメイド ネリー を能力(襲う)の対象に選びました。
嗚呼──面白いわね、それ。
私がネリーさん、貴方がローズマリーさん。
これで、どう?
[小瓶のふたを開け、愉しそうな笑みを浮かべる]
牧師 ルーサーは、酒場の看板娘 ローズマリー を能力(襲う)の対象に選びました。
修道女 ステラは、見習いメイド ネリー を能力(襲う)の対象に選びました。
……決まり、ですね。
[微笑むと、ローズマリーの横にたち、軽く首に手を掛けて]
さぁ、神はどちらに微笑みますかね……?
牧師 ルーサーは、村長の娘 シャーロット を投票先に選びました。
[――嗚呼。愛しい人を、護り抜けなかった]
[少女の懐から転がり落ちたのは
聖母を模った硝子細工。
床に落ちて。――聖母は緋く染められた]
[青の少女の顔を覗けばぼやける視界の向こうで其の表情は柔らか]
「シャーロット....」
[繋いだ手をそっと自身の頬に寄せ]
[大好きとその名を呼ばれた女を殺した少女と、
殺した少女を微笑みの瞳に映して死んで行った女――
…こんな時なのに。
青の女に降り注ぐ少女のあかい涙をナサニエルは美しいと思った]
村長の娘 シャーロットは、ランダム を能力(守る)の対象に選びました。
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