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酒場の看板娘 ローズマリー の役職希望が 占い師 に自動決定されました。
文学少女 セシリア の役職希望が 霊能者 に自動決定されました。
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1名、人狼が1名、占い師が1名、霊能者が4名、C国狂人が1名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました。
〔訪れた医務室は無人だった。職場を守るべき者たちも、ご多分に漏れず脱出済みということらしい。此処へは、医師の手が足りないと駆り出され訪れたことも一再ではなく―記憶を辿り薬剤の類をチェックした後に溜息をついた。
絶食時に使われる輸液は、数パックのみ残されていて〕
――…
最後の良心、…のつもりなのか?
〔呟きには怒気と呆れとが複雑に入り混じって〕
…始まって良かった。
…弾かれてベジタリアン(C狂)と言うのは一体―とりあえずレーションは野菜味で決定。
[最近焼きもろこしスナック食べてるから?と思ったりする今日この頃]
やはり―自分には出来ない。
[最後の手段―人を、喰らう―は自分には取れそうに無い―自室のレーションが尽きた今頃になってこんな事を思う自分に*呆れしか浮かばなかった*]
〔廊下の窓からも、遠ざかるポッドは見えていた。人付き合いが薄い自らには、誰が乗っているかなどさして興味もないが。
やがてラッセルと行き会うと、その姿を無遠慮に眺め〕
残っていたのか――Russel Saul.
…年若い者ばかりが冷静なのは、不思議だな。
〔窓外をちらとだけ見遣って、皮肉げに呟く。〕
尤も、本当に冷静ならああいう輩は――
〔黙って見逃すべきではないのだろうな、と言うところを意図的に省く。個室前で別れを告げる際には、白衣のポケットへ手を入れて、個包装されたブドウ糖のタブレットを二つほどラッセルに差し出すようで〕
…おやすみ、Russel Saul.
お前が普段どんな夢を見るのか――
そんな話も聴いたことがないが、いい夢を。
〔面持ちは終始*にこりともせずに*〕
/*
……狼俺だけか。ま、八人だしなぁ。
ラスは狂人として、俺吊られたら速攻END。
こりゃ無闇に乱数挑めないな('A`)
ハーヴェイ。
[お辞儀をして]
―父曰く「何時の世も老人は自分の事だけを心配し真っ先に安全を確保して他には何もしない物だ」…だから不思議では無い。
[淡々と辛辣な言葉を吐いて]
ありがとう…Good night.
[タブレットを受け取るとそのまま部屋の中へと]
[――それは本当に良い面?]
[ラッセルを見詰め思案気にゆっくりと瞬き、先程置いた盤上の歩へと視線を落として、骨ばった指は文字を確認する様に駒をなぞる]
判断するのは、自分。
在る事は、変わらない。
[人差し指だけで駒の端を押しぱたりと裏返し、立ち上がるラッセルの声に顔を上げ返事の代わりに瞬きを一つ]
――…おやすみ。
[扉の閉まるまで静かな眼差しが其の背を見送り、盤上へと視線を戻し暫くは崩れた駒の山を眺めてから立ち上がり、手首の端末からコードを引き出し、自室のマシンへと繋いで、崩し将棋のプログラムを*組み始めた*]
―自室―
[目が覚めてもベッドに寝そべったまま小さく息を吐いて]
…後どのくらい残ってる?
[人、食料、エネルギー…生存率。そのどれともつかない―或いはその全てか―言葉を虚空へ投げた]
―喫煙室―
[煙草を吸い終わってからも暫くはじっとしたまま、本人にとっては体力がどうとかそんなつもりもなく、けれど静かに。]
――……。
[小さな呟きは空気に溶けて、一拍の間をおけば立ち上がり、部屋を出る。]
―通路―
[別段行き先を決めていたわけでもないけれど、部屋に戻る気もしなくてただふらりと船内を歩く。
人が減っていくのを確認でもしているのか、それとも単に歩いているのかは本人にもわからず、目線だけは人通りのない通路を見つめて*いた*]
[通路を歩きながら、その瞳は確かにその空間を見つめているのにどこか空虚で、脳裏によぎる可能性がその表情に影を落とす。]
……変な気起こすヤツが出なきゃいいんだけどな。
[それがどういう行動かはあえて考えないように、けれどもれた言葉には確かに可能性が考慮されていて、小さく息を*吐いた*]
[のろのろと起き上がり部屋を出る。ロックは掛けない―もう取られるような物も無いのだから]
―通路―
[大分閑散とした通路を当て所なく歩くうちにナサニエルと出会い]
ナサニエル。…一緒に行く?
[なんとなくそのまま一緒に歩くか]
["そういう行動"を起こしてまで助かりたい命でもなく、
帰りたい星でもなく。]
そもそも、命の定義は――?
[空虚な瞳はただその空間を眺め、また一つため息をついた。]
―メンテナンスルーム―
[ゆっくりと持ち上げた手は何をするでもなくくたりと慣性に従って。
床に投げ出された自分の手を見ながら浮かぶ薄い笑み。]
……やはり不便だ。
人の生死もスイッチ式になればいいのに。
――……そう思わないか?
[うさぎはぴょこぴょこと床を跳ねる。]
……君に将棋を覚えさせなきゃ。
[言うものの、動く気配はなく*]
酒場の看板娘 ローズマリーは、流れ者 ギルバート を能力(占う)の対象に選びました。
―通路―
[選別されたと偽って脱出艇を使用する乗員が居ることは耳に入っていた。それでも、この船を離れる気はなくて]
闇は癒し?それとも絶望?
はっきりとした答えが欲しい……。
タワーのカードように、どこまでも絶望なのか…星のカードのように前途は拓かれているのか。
ギル…ギルバートを探さなくちゃ。
[ゆっくりとした速度で通路を歩む。もうひとけは殆どない]
*/中発言失礼。
自分はナサニエルがヒューマノイドと知ってた方が良い?それとも知らない方が良い?
それと他に正式名称(CN)があるならそれも頼みたい。/*
どこへ行くあてもなく。敢えて言えばギルを探してる。
[声をかけられると緩慢に足を止めて、端的に応える]
煙草臭いと思ったら、ナサも一緒なの。
…ところで、この船随分人が減ったわね。
もう残っているのは、私たちくらい?
マッピング、試してみても生体反応8。
巨大な缶詰に、貧弱な中身。
フリーズドライになったらなおさら。
[冗談のつもりらしいが]
ギルバート…部屋?
[あの後移動したかもしれないがとりあえず心当たりを言い]
8人…船長、自分、ナサニエル、セシリア、ハーヴェイ、ギルバート、ローズマリー…?
[副船長が選ばれたと言う事は聞いていて。最近会った人間を列挙するも数が合わず首を傾げる]
部屋?ありがと。あとで行ってみる。
[小さく頷いて。
名前を列挙するのを聞いていたが]
コーネル。コーネルが抜けてる。丁度8人。
そろそろレーションも尽きる頃だろうし、補給衛星までの日数は不明だし。
最悪、脱出ポッドを遣うことになる可能性もある。
[しばらく黙り込み、思い出したように口を開く]
この船に蓄積された全てのデータと命とどっちが大事?
コーネリアス…ああ。残ってた?
[本気で分からなかったらしい]
…自分のレーションは既に尽きた。
―どんなデータも命が無ければ無意味。
そう、残ってる。相変わらず。
…この間、将棋をさして負けたばかり。
私の持分も、もう尽きた。あとは水だけ。
この辺りを航行している船も無いようだし…ひょっとしたらひょっとするかもしれないね。
[珍しく曖昧な言葉遣いをする]
そう?データだけでも基地に届けば、それなりに役立つとは思うけど。なにより、責任者の首が飛ばなくて済む。
ギルは部屋だったね。行ってみる。
じゃあ。
[ひらり][低重力空間で身を翻し、ギルの部屋へと*向かう*]
[骨ばった指先が将棋の駒を摘んでは眺め回し、時折盤上へと落としたりしながら黙々とプログラムを組み、随分と経ってから一つ息を吐き、マシンに繋いでいたコードをテーブルに繋ぎ直し、完成したプログラムの動作確認をする。
駒をなぞるも指先に感触がある訳もなく、僅かホログラムに指先を埋めようと伸ばすと、駒の山は音も無く崩れ落ちるのを見詰めゆっくりと瞬く]
――…
[幾らか修正を加え傍らのボトル――作業中も飲んでいたらしく既に一本目の残りは僅か――を空け、胸ポケットから出した塩をひと舐め]
[無言のままセシリアを見送って。その背中が消えた頃漸くぽそりと]
―現場の人間が補充不可能な状況で尽きても?
[その後は黙したままコーネリアスを探すか]
/*
鳩。こちらも中発言。
赤の扱いも悩んでるんだけどな。どうして声が聞こえるとか。
別回線お互いで持ってる扱いなら正体知ってていいと思う。
難しく考えずにラスだけ知っててなんか会話が出来てるみたいなのでもいいし、希望有れば任せるよ。
CNはなくてもいいかと思ったけど、必要ならばバウアーと。
*/
[ラッセルに声をかけられたままに行動を共にし、セシリアのいつもの台詞には平然と瞬きを返すだけ。
口を挟むこともなく二人のやり取りを見守り、セシリアが去った後のラッセルの声には彼の頭をくしゃりと撫ぜただけで後に続いて。]
……珍しく濁したな。
[独り言のような呟き。
彼女が去った通路を一度だけ振り返り、また視線を戻した。]
[程なく納得がいったのか修正と確認を終え、借り受けた駒を盤へ仕舞い二つ折りに戻し、其れを持って席を立ち部屋を――鍵をかける習慣は無いらしい――出る。
選出された船員を率いてイザベラが脱出艇で船を出た連絡が端末に届き、細やかな確認の為に中核部に寄り道してから、オペレーションルームを覗くも――探されているとも知らず入れ違ったらしい――目当ての姿は無く、セシリアの部屋へと向かい常の足取りで歩き始める]
*/それなら専用回線の方で。知った理由は後で考える。
CN…ラズで。宜しくバウアー。/*
…バウアー。
[ふと洩れるは普段は呼ばないもう一つの名―]
〔浅い睡眠は、それでも幾分疲れを拭ったようで―左腕に刺していた点滴の針を慣れた手つきで引き抜く。枕元へ手を遣って、再生の終わっているボイスレコーダーを取り〕
――『父曰く、』。
〔眠る前の会話を思い出して呟く。ラッセルの言葉…否、〕
それはお前の言葉ではないよ。
間に合うかな、年若い者。
〔誰に宛てるともなく独り言を置く。シャワーを済ませて部屋を出る際には、簡素な医療キットを携えており〕
――自室→通路――
―通路―
[擦れ違う船員も無く静かな通路を進む内に、分岐路で人の気配に立ち止まり、残っている誰かと確かめる様に、ゆっくりと其方へ顔を向ける]
ハーヴェイ。
[相手に対する呼びかけと云うより、其処にハーヴェイが居る事を自身へ確認する為に其の名を紡ぎ、挨拶の代わりに緩やかに瞬きを一つ]
――残存乗員については、了解しました。
どうやらCaptain、貴方が…相談相手を
必要としてはいないらしいということも。
〔インカム越しに聴く船長の声は、何処か悲愴で―此方の声は却って自らにさえ醒めて響いた。心の平穏を捨てる決断をしたらしい相手に、僅か瞼を閉じて伝わらない敬意を表しつつぞんざいに通信を終え〕
〔ふと視線を上げると、歩む先に此方に気づいたところらしいギルバートの姿が目に入る。名を呼ばれ、浅く顎を引いて頷きらしきを返し〕
…ああ。挨拶を交わせる状況なんだな。
まだ誰も言い出せないと見える。
〔何をとは言わず、相手の瞳を貫くように見詰める。〕
体調は崩していないな? Nicholas Gilbert.
[ふと漏れ聞こえた声に視線をやり、]
――どうした、ラズ?
[相手に向かって首を傾げた。]
/*
色々と了解。こちらアバウトで悪い。
よろしくな、ラズ。
[――挨拶を交わせる状況]
[紡がれる其の言の葉に刹那、ハーヴェイを見詰める双眸を僅か細め、口にされなかった部分を問い――其処に想い馳せはしたけれど、あえて自身の考えを口にする事は無く、答え合わせの心算か――首を傾ける]
未だ、大丈夫。
[鋭い眼差しを受け止め緩やかに瞬き、フルネームで名を呼ばれほんの僅か口唇は震えたけれど、一旦は引き結んで頷く変わりに瞬きを一つ]
軽度の栄養失調以外は、問題ない。
ハーヴェイは?
…大なり小なり、暴動が起こっても
おかしくはない頃合だろう。
〔想定される混乱はそればかりではなかったが、一例のみ挙げて探るような仕草に答える。白衣のポケットに突っ込んでいた片手を出して、無造作にギルバートの目元へ触れようとし〕
そうか。――嫌か?
〔不意に言葉尻を上げるのは、カルテで覚えたフルネームで呼ばわることについてらしく〕
…胃痛。薬剤で対処可能だ。
暴動は、起きてた。
人間も――…
[獣、と口唇だけが微かに呟き、食料保管庫へ押し入った船員達の事かも知れず、無断で脱出艇で逃げ出した船員達の事かも知れず、何にせよ既に問題はあったと、思い返す様に眼差しは束の間だけ遠退く。
探る様なハーヴェイの仕草を見守り思案気に瞬くも、伸ばされた手へと視線をおろして、抗う事も無く大人しくなされるが儘]
――…構わない。
[問い掛けには幾らかの間を置いて答え、返される答えには瞬き一つを頷きの代わりとし、若しハーヴェイが目許に触れたならば、真似る様に骨ばった指先を彼の目元へ伸ばすだろう]
[珍しくmapping機能を使わないまま端末を携え船内をうろつく。目的はあって無いような物で、特定の個人を探しているのではあるが、じっとしているのも退屈だからという理由で]
…ギル、部屋には居ない………。
[次は、どこへいこうか。読めない同僚の事だからか逡巡]
成る程…えらく短絡的なものでしかなかったわけだ。
〔束の間伏せる視線が、幾許かの落胆を滲ませる。相手の唇に乗せられた意図は辛うじて拾えたようで…伸ばした手が一度宙へ留まる。元々愛想の欠片もない面持ちが険しさを帯び〕
…ヒトも獣だ。
忘れたふりならともかく――
本気で忘れているから始末に終えん。
〔短く吐き出した怒気は彼に対してのものではないらしく、すぐに何事もなかったように表情を戻す。くいと彼の下瞼を押し下げて目を眇め――笑みに酷似した形に細める〕
軽度の栄養失調、な。…申告は正確らしい。
―通路―
[誰も居ない広い通路に出る。透明な壁からは外の闇がよく見て取れた。数々の恒星もちりばめられていて、足を止める]
…………。
物質的なもののほうが恐ろしくない。
[ぽつり。弱音にも聞こえる呟きを一つ]
〔真似て伸ばされる指があると、興味深そうに眺めていたが――触れる直前に視線を彼の瞳へ転じる。対するギルバートが指を留めるかどうかには気を置かずに〕
呼ばれたい名があるときは言え。
記録して記憶しよう。
〔そして、あまり広くない自らの知覚範囲に人の気配を感じてかギルバートの肩越しに通路を眺め遣り〕
ではな。僕は他を診て来る。
近くミーティングも必要になるだろうが…
―メンテナンスルーム―
星は死ぬとき大きな爆発を起こすという。
それに比べたら我々の死は枯れ果てゆくだけなのだから……地味だな。
[寄って来たウサギの鼻先を撫でる。]
そう……
君のためにこだわると決めたけれど最も重要なことが出来そうにない。
……生命を維持するために必要なものを探せる?
[判ったのか判ってないのか。
きょときょとと首を傾げた後、ウサギは*通路へと。*]
[窓辺へ歩み寄って透明なそこを指でなぞる]
正体がわからないから恐れる――。
イコル、宇宙は既に恐怖ではない。
人間は分からないもの―blackbox―に怯える。
内なるblackboxは誰にも存在するもの…私にも?
[つつつ、となぞった指を重力に逆らわせず下ろしてゆき]
[脱出艇に乗った副船長と、どこか遠い船長と。]
……逆の方がよかったな。
[などと独り言を呟きつつやはり人のいない通路を歩む。]
………――こんなの、ガラじゃない。
こういうのは、ギルの分野。
[頭を軽く振る。
端末に視線を落としてmapping機能を呼び出そうと]
[ハーヴェイの言葉に同意を示す如く緩やかに瞬き、眼差しの途切れに滲む気配の変化を静かに見守り、其れが怒気に染められていく様子を、黙した儘に不思議そうに彼を見詰め]
人だけが、忘れられる。
[淡々と事実を述べる口調は常と変わらずに、目許を押される違和感に幾度か瞬き]
自分の事は、幾らか判る。
[手を伸ばしたハーヴェイの意図を理解し、自身の伸ばした手は触れられたのと似た位置を、押すでもなく労わる様にそっとなぞり手を下ろす]
[呼称に関しては緩やかに被りを振り、言葉通りの意思を伝えるもあり、ハーヴェイの視線が背後に注がれるも振り返る事は無く、緩やかな瞬き一つで了解を示し]
端末は開いておく。
何かあれば、連絡して。
[放られたタブレットを将棋盤を持って無い方の手で受け取り、脇を通り抜けるハーヴェイを見送るでもなく、暫くは手の中の其れを眺めて居たけれど、其の内にセシリアの部屋へと向かい歩き始める]
[一番近い生体反応への接触を試みるべく、端末に視線を落としたまま歩む。自室の近くだった為なんら支障はなかった。
一番近い生体反応が見える位置まで来るとようやく視線を持ち上げて―]
…ギル。探してた。
この状況じゃどっちが居ても変わらないか。
打開策もなにもないけど最低限の情報はくれたから
俺にとって助かってただけで――
〔涙を拭うようなギルバートの指は、此方の目元へ暫く感触を残した。少しばかりむずつくが自分で後追いに触れるのも何故か癪な気がして果たせず―唇を引き結ぶ〕
……。
〔先刻の気配を勘に任せて辿り、やがてナサニエルの後ろ姿を見つける。…態とかつりと足音を立てて、此方の存在を知らせてから声をかけ〕
――回診だ、Nathaniel Regel.
方便だがな。
―通路/セシリアの部屋の傍―
[気配に歩みを止め其処にセシリアを見止めるも、如何やら端末に意識を集中しているらしき様子に声をかけるでもなく、また彼女へ向かい歩み始め、漸く眼差しが向けられるのと同時にかけられる言葉に不思議そうに瞬く]
セシリア。
[挨拶めいた温かみのある響きで名を紡ぎ]
俺も、探してた。
[助かった、と謝辞ともつかない言葉と共に、手にしていた将棋盤を軽く掲げ見せてから差し出し、セシリアの用件を問う如く緩やかに首を傾けた]
[明らかに意図を持たせた靴音。
振り向かぬまままず立ち止まり、かけられた声に状態をひねり相手を確認してくすりと笑う。]
久々に顔を見た気がするけど……回診?
珍しいな。
[体ごと向きを彼に変えて首を傾げてみせる]
[呼ばれると微かに頷く。も、と言う音が聞こえると珍しいものを見るような目で相手を見遣り]
………何?
私の話は優先順位が低い。ギルからいいよ。
探してた、なんてこと前にもあった。用なんでしょ?
[助かった等と口にする相手を、ますます珍しいものを見る視線で眺め、首を傾ける様子にかぶりを振って。
ごく小さな手の動きだけで話を促す]
/*
うーくんを最初に見つけた人を占おうと思ってますが。
誰も見つけてくれなかった場合はでふぉるとになってたコーネの予定!
[話を促されているらしきにきょとりと瞬き]
是を、返しに来た。
[差し出した将棋盤を再度軽く掲げ、将棋盤を返す為にセシリアを探していたと、本人なりに意思表示を試みて、伝わっただろうかと確認する様に彼女を見詰める]
…ああ、それか。
[見つめる視線に瞬いて肯定の意を示す。差し出された将棋盤を受け取って、一振り。駒の音を確かめて]
将棋のプログラムは組めた?
[将棋盤を軽く持ち上げてみせその後を問う]
〔聞こえても聞こえていなくても構わないといった声量で、青年の反応に対する感想を置く。一度緩めた歩を進めてナサニエルの傍へ寄り―顔色を確かめ〕
ああ。ヒトは好きじゃない。
…だが生きものは嫌いじゃない。
他に医師がいないとも言うな。
…要らざる段階を踏みがちという点では、
お前と僕は似ているかもしれん。
〔聞こえても聞こえていなくても構わないといった声量で、青年の反応に対する感想を置く。一度緩めた歩を進めてナサニエルの傍へ寄り―顔色を確かめ〕
ああ。ヒトは好きじゃない。
…だが生きものは嫌いじゃない。
他に医師がいないとも言うな。
[セシリアの手へと戻る将棋盤を見送り、控えめな駒の音色には微かに目許が和らぐもあり、問い掛けには頷く代わりに瞬き一つ返すも、聊か思案気に将棋盤を見詰め首を傾け]
崩し将棋は、別物に成った。
[小さく添えてからセシリアへと視線を戻し]
セシリアの、用は?
[掴み所のない仕草と淡い言葉に、こちらも首を傾げ]
崩し将棋まで作ったの。
って……別物?
……私はアレには興味ないから、言及しない。
[戻ってきた視線を感じ小さくうなる]
優先順位はきわめて低い。それも抽象的。
…闇は、安らぎと安息?それとも、忌避すべきもの?
[静かに口に出して、自分の言葉に呆れたように肩をすくめる。溜息付き]
こういうことは、ギルの方が詳しいから訊こうと思ってた。
でも、答えはいつでもいい。
――私は、お腹がすいたから…眠る。体力温存。
[疑問だけ投げかけて、将棋盤を持った手を軽く持ち上げると自室の方へ*戻っていった*]
要らぬ段階……ね。
人はめんどくさいことが好きだから。
[人は嫌いだけど生き物は好き、と答えた彼に幾分か瞳は愉しげに。]
他の医者は皆降りたか。
ハーヴェイだけでも居てよかったよ。
[顔色を見る彼に煙草のジェスチャーをしつつ]
ま、俺はコレがあるうちは……元気だよ。
[体のことか精神のことかはわからねど]
プログラムは、触れない。
[言及しないと云う言葉に其れ以上は将棋の話をするでもなく、セシリアの小さく唸る間も静かに彼女の言葉を待ち、投げ掛けられる問いに緩やかに瞬く。
自身に呆れた様子で溜息まで零すセシリアに、開きかけた口を噤み続く言葉を紡ぐ彼女を黙って見詰め、結局は思うところを口にする事は無く]
おやすみ。
[部屋へと戻って行く彼女の背が見えなくなるまで見届け、踵を返し夢遊病者の如き足取りで歩き始める]
面倒さ加減についての考察は、個別に加えるとしよう。
…お前はいつも某かに面白味を見出しているな。
〔如何にも今はその対象が自分であるらしいことが気に入らない、と言いたげに鼻の頭にごく浅く皺を寄せる。煙草を吹かすに似る相手の仕草に、暫し記憶を検索し〕
僕の専門は獣医学だが――
ニコチンガム位は処方するさ。
…自分の腕なり脚なり喰いたくなったら言ってこい。
なるべく苦痛のないように切ってやる。
[周囲の気配を窺うもウサギの主は近くに居ないらしく、何かを探しているらしきウサギの此方へ向かって――通路の向かいから来るだけで、別段に自身に向かって来ている訳ではないかも知れないが――来る様子を見詰め思案気に瞬く。
床に片膝をつきウサギへと手を伸ばすと、意図を読み取り今度こそ此方へ向かって来るウサギをひょいと捕まえ、ウサギの身体をくまなく撫ぜ――仮にウサギが暴れてもさして気にも止めず、外部からの接続方法を探し――て、将棋のプログラムをインストールし終えると解放し]
崩し将棋は、別物。
ローズマリーに伝えて。
[ウサギが言付を届けられるのかも判らないけれど、貌を覗いて言葉を添えてから立ち上がる]
矛盾というやつはいつだって興味をひく。
一見矛盾に見えて本当にそうなのか実は違うのか。
その先にあるものを知りたいのかもしれないけど――
ま、くだらないことだ。
[言葉を無理矢理終わらせて]
ニコチンガムじゃ満足出来ないかも、なんて言ってみたりな。
禁煙なんざ考えたこともないから実際は知らないけど。
[瞳は中空を彷徨い、紡がれた言葉に相手の瞳をとらえて]
――そう?
じゃあ、その時はお願いしようか。
[明らかに冗談めいたのは口調だけで。]
――少なくとも、記憶の持続に
興味が深く関わることは確かだ。
お前についての記録に、その言葉は足しておこう。
〔下らなくはないと言外に含ませながら、胸ポケットからボイスレコーダーを半分引き出す。マーカー代わりの信号音を入れると、また元に戻し〕
…喫煙者の10人が10人、そう言うだろうな…
ストックがなくなるまで生きていられたら考えろ。
〔此方の眼差しは、ナサニエルの其れが映す生気を測るように絶えず注がれている。手探りにラッセルやギルバートへ渡したのと同じブドウ糖のタブレットを彼に投げ渡し〕
了解した。では僕は――
自分の腕を落とすのは暫く我慢しておくとする。
記憶の持続、ね。
[自分の記録に足されているのを目線に捉えつつ]
ストックがなくなったら、そうさせてもらう。
[それも恐らくもうすぐなれど。
投げ渡されたタブレットを受け取り笑み一つで礼を返せば、紡がれた言葉に相手を見る目はいささか複雑な色を含んで]
……腕のない医師に苦痛への配慮は望めないし、
我慢出来るんならそうしてくれ。
[そう言ってタブレットを胸ポケットに*しまった*]
[ウサギを解放して後は自室を目指し、通路の幾らか広く成っているスペースでまた足を止め、良くそうしている様に――自覚があるかは不明だが、半ば癖か習慣なのかも知れず――透明な板の向こう側に広がる闇と、点在する数多の光を瞬きもせずに見詰め]
――…
[骨ばった手を透明な板に――其処に在る板に遮ら其れ以上は伸ばせないから、板に手を置いたと云った様子で――つき、暫くはそうしていたけれど俯き加減に額も板に押し当て、ゆっくりと目蓋を下ろす。
指先は開かぬ扉に爪を立てる獣の様に、透明な板を引っ掻き脇に落ちて、吐息を零す如く震える口唇は音も無く何事かを囁く]
[極彩色の家具に囲まれる室内をゆっくりと見回してからベットに腰を下ろし、寝る前にハーヴェイに貰い受けたタブレットを胸ポケットから取り出し、先程と同じ様にまた手の中の其れを暫く見詰める。
ハーヴェイの一連の動作――目許に触れ健康状態を確認していたらしい――も相俟って、処方された薬の様にも見えるタブレットを、栄養が足りないと自覚している割には摂取するでもなく、ナサニエルより貰い受けた煙草の傍らに――骨ばった指先に歪むホログラム時計の文字は矢張りなんの感触も無い――置く]
――…
[水と塩を摂取しベットに横たわると、重力装置のスイッチを切り、毛布を掴んで目蓋を下ろし意図的に作り出した独りきりの闇に*蕩揺たう*]
―バウアーには関係無い事かもしれないけど…。
[健康の害なんて人間じゃない彼には無縁なのかもしれないけど、詳しくない自分には分からなくて、だから―]
…自分は嫌。
酒場の看板娘 ローズマリーが「時間を進める」を選択しました。
―メンテナンスルーム→通路―
[戻りの遅いウサギを迎えにいこうと億劫そうに起き上がる。
通路へ出ると奥からぴょこぴょこと戻ってくる白い姿。]
……遅いから心配した。
何か見つけた?
[持ち歩いてる携帯端末にLINKするとギルバートとの接触記録。
将棋のプログラムをインストールされた形跡。]
将棋を覚えたのか。良かった。
後で遊ぼう?
[ウサギは一つ首肯。
ホログラムの盤面を展開しようとするのを指先で留めて。]
後で、といった。……ところで崩し将棋とは何だ?
[記録に残るギルバートからの伝言に少し首を傾げる。]
……まぁいい。それにしても。
[携帯端末をポケットに仕舞いこみ、ウサギを抱き上げる。
ふわふわした毛並みに顔を埋めながら]
見つけるのがコレとは。
コレを食えとでもいうのか君は。
[別にウサギが見つけてきたわけではないけれど。
軽くウサギの鼻先をつついて。]
素体分析にでもかけてみるか?
食えるか食えんかくらいは判別できるかもしれん。
[ギルバートを捕食する様でも想像したのか。
堪えきれないように笑みが漏れ。]
……ナンセンスだがな。暇つぶしにはいい。
/*
さりげなく占い師CO。
というわけで占いウサギです。
ウサギのぬいぐるみだったのが本当にウサギになりつつあります。
[ラッセルの問いかけにチラりと視線を投げ]
どうかな?
食べたことないからわからない。
[真面目に答えてはみたらしく]
確実に不味そうだけど。
ま、そうだな。
人と同じ機能を果たした体でも、別物だ。
[嫌だと言うラズにくすくす笑い]
毒なんて普通進んで食べるもんじゃないよ。
食べたくないなら食べる必要はない。
[首を振って]
そう言う意味じゃ無い…。
[バウアーに万が一の事があったらと思うと心配―なんて素直に伝えられる性質では無くて。結局そのまま話題を変えた]
―それより。どうなると思う?
―自室―
[無重力状態の室内でゆっくりと目蓋を持ち上げ、確認するかの様に目線の高さに骨ばった手を掲げ、握って開いてを幾度か繰り返す。
包まっていた錆鼠色のブランケットをベットの方へ放り、伸ばした手は臙脂色の椅子の背を掴み、無重力状態の中で腰掛ける]
闇、か。
[微かな呟きと共に喉を逸らし、何かを探す様に思案気に――意思疎通の困難らしき同僚の問いに対し、紡ぐ言の葉を探して居るらしい――照明の光を見詰め緩やかに首を傾けると、褐色の髪が揺れ広がり緋色の煌きを零す]
―通路→食堂―
[最早食べるものも食べる人も無い食堂で。
テーブルの上にウサギを乗せるとその横で頬杖を付く。
ウサギは忙しなく毛繕いでもする真似をしている。
こつこつと長い指先がテーブルの表面を弾いて不規則なリズムを刻み。]
My mother has killed me.
My father is eating me.
My brothers and sisters sit under the table
Picking up my borns.
And they bury them under the cold marble stones.
[やがてぴたりと毛繕いをやめたウサギがLINKさせてる端末に
将棋の盤面を出すのに瞬いて。]
……辛気臭い歌はやめろって話?
[薄い笑みをウサギに向けてもきょとりと首を傾げるだけで。]
>>重力室
[染み付いた煙草のかおりも無重力の中では気にするものではなくて、それよりも気になったのはデータとして上がってくる、軽く絶望を通り越した内容ばかり]
…機械だったら空腹なんて関係ないのにねぇ。
[ため息と共に馬の尾のような髪を指先で払えばその勢いで中指の細いリングが抜けて宙を漂う。
音なく壁に当たったそれを広いながらふと、けれどしみじみと*呟いた*]
…こんなに痩せちゃったんだ。俺。
〔囁くような女性の唄声が、がらんとした食堂に響いていた。来合わせた此方はその音色が途切れるまで入口に佇み、やがてローズマリーとその連れの元へ歩み寄る。〕
状況に即した選曲だと思うが。
〔感想を呟いて、ローズマリーの唇を見遣る。引かれたルージュの所為で本来の色味は見て取れず――見下ろす視線を彼女の瞳へあて〕
――済まんな。会議中だったろうか。
〔微塵もそうは思っていない声音で口を開くと、医療キットの入ったアタッシュケースを椅子のひとつに乗せた〕
確かに。
[肩をすくめて同意し、ふいに変わった話題には]
またどこかで届かないラブレターでも書いてるかもしれないけど
中核部か、ギルの所か、通路のどこかとか?
[喫煙スペースではない"喫煙所"のことらしく。]
コーネの部屋は知らないし。
/*
コーネリアスは忙しいのだろうかな、お疲れ。
それにしても空腹感を煽られるレスだ…
僕も皆をマジ飢えさせられるように頑張ろう。
[首を振って否定する様子を静かに見つめ、けれど真意は彼には伝わらなかったようで僅かに首を傾げたけれど、深く追求もせず]
この先のこと?
……皆が皆、生きることに必死になれば何が起こるかな。
あまり考えたくもないけど、考えなきゃならんらしい。
[あくまで抽象的な回答。けれど瞳には苦い色が宿る。]
[急かすように並べられる駒に肩を竦める。
こちらはまだルールも理解していないというのに。]
……似たようなもの。
[向けられる視線にゆっくりと瞬いて。]
私の話す相手は大半がうーくんだし。
それを会議というなら常に会議中だ。
[動かされる駒を追いながら首を傾げて。]
――……誰か殺して食べる?
―回想―
[近づいて来る微かな衣擦れの音に混じり耳障りな金属音に意識を向けるも、顔をあげる事も無く黙した儘。
伸ばされる手の気配は確認する様に布越しに目許に触れ、次いで目許を覆っていた布を解かれると外気に晒される感触]
「ニコル」
[名を呼ばれ漸く目蓋を持ち上げると、伽羅色の眼差しに気遣わしげに覗き込まれ、現れた紫苑の双眸は穏やかな色を浮かべ緩やかに瞬く]
大丈夫?
[伽羅色の瞳はほんの一瞬だけ揺れたけれど、直ぐに俯き加減に視線は逸らされ、口唇だけが事務的に時の満ちたのを告げられる。
判った、と口唇だけが音も無く囁くと共に了解を示す如く一つ瞬くと、金属の束が揺れて光を反射するのが、紫苑の瞳に映り込んだ]
…では、少しの間三者会談とさせて貰おう。
程度の差こそあれ、皆電気信号で
動いていることに変わりはない。
〔東洋のボードゲームよりは、うさぎを模したロボットに興味を示してちらと見遣る。うーくんと呼習わされるらしきは聞き及んでいるのか、取立てて尋ねることもせず〕
…
おそらくそうなる。
死なん程度に切り取って喰う、では間が持たん。
〔そうする、ではなくそうなる、と。〕
[会談の席に混ざった男に興味を示したように、
本物のウサギとは唯一違う黒いガラスのような目がそちらを捉えて。
ぴょこぴょこと寄るのはとめないまま。]
何とも素敵な極論。
私とうーくんが同じモノなら幸せだ。
[頬杖をついたまま、盤面を放棄しているウサギを視線だけで追い。]
切り取って食うのは勘弁してほしい。
後の生活が面倒だ。
……ああ。
私を食べるときは痛くないようにしっかり殺してから食べてくれ。
[何処まで本気かわからない、相変わらずの笑みを貼り付けたまま。]
遊戯盤を何になぞらえて呈したのか
――訊きたいところだが。
〔近づく仕草に、重心がどうなっているのかと手を伸ばしかけるも留め――黒々とした眼に問い掛ける。それは観察するためのレンズに過ぎないのかもしれないが〕
この生きものは、お前が診る。
僕は僕に理解できる生きものを診る。
それで十分だ、Rosemary Muller.
〔うさぎが此方へ寄ってどうするかは知らず…座したローズマリーの細い肢体を眺め遣る。卓へ置いたアタッシュケースへ肩肘をかけて溜息をつき〕
…同感だ。希望は記録して記憶しよう。
薬は使ってやれんが…善処はする。
逆に僕を喰うときは、――そうだな…
…まずい、とは言われたくないな。
その程度だ。
〔微かに目を眇めて、白磁の頬へ笑みを浮かべるローズマリーを見詰める。一度言葉を切って暫し思案を置いた後に、緩く被りを振り〕
――ああ、否…
その時は…僕の"声"を、これにやってくれ。
〔胸ポケットのボイスレコーダーを少し引き出して見せながら、うーくんを視線で示して*告げた*〕
―通路―
[人工的な照明の光を見続けていたが、緩やかに瞬き傍らを漂う重力装置のスイッチへと手を伸ばして、無重力状態を解除し身支度を整え部屋を出る。
音の無い常の夢遊病者の如き足取りで通路を進み、話し声――離れているのか内容までは聞き取れない――と複数らしき人の気配に歩みを止め、確認する様に周囲を見回すも、未だ近くに人の姿は見当たらず緩やかに瞬く]
あと、八人。
[小さく呟き思案気に首を傾けた]
[ウサギは男の顔をじぃと見上げたまま。
観察しているのか別の意図があるのか主にもわからないまま。]
……うーくんの考えていることはうーくんにしか判らない。
私はうーくんのメンテナンスはするが思考回路までは調整しない。
[うーくんに触れるのを躊躇う様子に、こちらは遠慮なしにうーくんの頭をぽむと撫で]
薬なんかいらない。
苦しまずに殺す方法なんて幾らでもある。
――……美味いか不味いかは食べてみなきゃ判らないな。
一説には豚肉によく似た味らしい。
[示されるボイスレコーダーに緩く片眉を上げて。]
……うーくんに?
君が望むなら構わないが。
[判った?とうーくんに問う。本人は判ったのか判ってないのかのんびり毛繕いの様子。*]
―ずっと、考えてた。一時は覚悟もした…けど。
[やはり人間を―守るべき存在と父に習ってきたものを喰らってまで生き延びる事に執着など出来なくて]
…そうなったら―どうする?
[立ち尽くしている間にも複数の気配は此方へ近づいて来る様で、やがて廊下の向こうにラッセルとナサニエルの姿を見止め、挨拶の代わりにゆっくりと瞬きを一つ]
セシリアの居場所、知ってる?
[交互に二人を見詰めるも最早見回りが必要な状況なのかも判らず、通常業務時と異なった行動を取り始めているらしきを見て取ってか、其処に居ない同僚の所在も普段とは違うかも知れ無いと問う]
[呟きには通路の先を見つめたまま耳を傾け、
最期の問いにも視線は前を見据えたままで――]
なってみなきゃわからないけど……
少なくとも俺は自分より「人」を生かすことが優先だから。
[その続きは言わず。]
―自室―
[紙媒体の書籍を広げ、ベッドに寝転んで視線を走らせる。
もう何度も読んだ本で、
角は擦り切れ危うく形を保っている体である]
『赤頭巾が「お腹がすいたわ」というと狼は「戸棚に肉があるからお食べ」と言い、赤頭巾はそれを食べました。戸棚の上に座っていた猫が「それはお前の母さんの肉だよ。お前は母さんの肉を食べているんだよ」と言いました。赤頭巾は「母さん、猫が私は母さんの肉を食べてるって言うわ」と狼に言いました。狼は「そんな猫には頭巾を投げてお終い」』
[一部の音読を終えて、本を脇へ放り出す。起き上がって]
………お腹すいた。
[コップ一杯分の水を喉へ流し込む]
[自分達が探していた相手が向こうからやってくるのに瞬き、
いつものような挨拶を彼がするとこちらも軽く片手をあげて]
セシリアなら――
一番最近話した時はギルを探してるような感じだったけど。
[会ってないのか?と言わんばかりに首をかしげ]
それ以降のことなら、俺は見てないからわからない。
もしかしたら部屋にいるかもしれないけど。
それより、コーネの居場所、わかる?
[首を傾げるナサニエルとラッセルへ、探されていたのは知っていると云う様に瞬きを一つしてから、緩やかに被りを振り]
逢ったから、探してる。
[逆に問い返されるのも矢張り同僚の行方で、ナサニエルを見詰めた儘に思案気に瞬き、一拍の間を置いてから首を傾け]
――…重力室は探した?
[時折其処に居る友人の事を思い出して口を開くも、ナサニエルとラッセルをまた交互に見詰め]
コーネリアスが、如何かした?
[二人の回答を受け頷く代わりにまた一つ瞬き、ラッセルが同僚を気遣うらしき言葉には、思案気に彼を見詰めるもあり]
未だ、大丈夫だとは思う。
逢ったら、プログラム出来たって伝えて。
[ナサニエルへと顔を向け不思議そうに]
ナサニエルは、何をしてるの?
[ギルバートの問いかけには一拍宙を見て考え、視線を戻す]
何も?
強いて言うならただの付き添いかな。
[喫煙後は本当にただ歩いていただけで、
声をかけられたから一緒に歩いているに過ぎず。]
[ラッセルへと頷く代わりに再び瞬き、ナサニエルの思案する間は黙し彼を見守り、返される言葉には思案気に彼を見詰め]
――…そう。
[其れ以上は回答に対して何か云うでも無く、二人と別れ再び歩き始めるも、少し広まった通路のスペースで立ち止まる]
未だ、寝てるかな。
[透明な板の向こう側を見詰めながら呟いたのは、探す同僚の事だろう]
[不意に立ち上がって、部屋の照明を落とす。闇が支配する。
同時に安らぎも訪れる。なれた部屋のこと、手探りでベッドまで戻り、腰を下ろして溜息をつく]
……ヒトは闇を恐れたけれど、分からないから恐れただけ。
分かってしまえば、もう恐れるに足りない筈なのに、分かってしまった今でもヒトが闇を恐れるのは…―――。
ギルを探そう。
[思考回路の論理接続に問題があるな、と頭の片隅で思った。
暗い部屋をそのままに端末を携え出て、しばらく歩く。と]
対象を発見。
ニコラス。
[同僚がいつもそうするように、挨拶の代わりに名を呼ぶ]
探してた。答えを聞きたかったから。
[気配と声にゆっくりと顔を向け、常と違う名前を呼ばれるのに、探していた人物を暫くは静かに見詰め、不意に口許には微かな笑みを引く]
セシリア。
[穏やかな声が名を呼び返す頃には笑みは消えたけれど、答えを求められ頷く代わりに瞬いた闇を写し込む紫苑の眼差しは、僅か柔らかな色を浮かべた儘]
答えは――…無い。
[静かな声が告げる]
闇は、在るだけ。
意味を創るのは、人。
セシリアにとって、闇は何?
[なんとなくは解っていた事。それを確かめたかったのかもしれないこと]
…答えは無いのね。
[意味を作るのはヒト、と心中で繰り返ししばらく黙り込む。
下げられがちだった視線をギルバートへ向けて、柔らかに]
私にとっては、安らぎ・安息…。
目を閉じて眠る前の気分に似ている。
ギルにとって闇とは、何?
[問い返す]
[セシリアの言葉に頷く代わりにまた一つ瞬き、黙する様子を黙って見詰めている間もあり、其の内に向けられる眼差しと混じるだろう。
問い掛けに暫くは思案気にセシリアを見詰めるも、聊か長過ぎる沈黙の後に緩やかに被りを振り]
説明する言葉が、見つからない。
或る意味では俺も――…
[闇、と囁く声は小さい]
>>重力室
[すっかり骨ばった自分の指先をしげしげと眺めながら、コンソールを手元に引き寄せて重力制御を解除。
水に沈むようにゆっくり重くなっていく体を実感しながら床に足をつけると肩の骨を軽く鳴らしてから扉を出る。
透明の向こうには深淵と煌きだけがあって、思わず嘆息だけがこぼれる]
…まったく。
綺麗でも怖くても食べ物じゃないから空腹も満たせないとはね。
[やれ、と小さくつぶやいたなら菫の香りのタバコをくわえて歩き出す]
[セシリアの呟きにゆっくりと目を細め、通路の片面にはめ込まれた透明な板へ顔を向けて、其の向こう側へと視線を投げる]
安息なら忌避する必要は無いと思う。
[常と変わらぬ口調で淡々と――けれどセシリアが態々闇に対する答えを求める理由を探して――呟き]
闇が――…
[ゆっくりとセシリアへ向き直り]
恐い?
[まるで自身が恐いかと訊ねる様に問い掛け]
答えは、また今度訊かせて。
[セシリアがそうした様に直ぐ答えを求める事もせず、常の足取りで傍らを通り抜け――部屋に戻るでもなく――通路を歩き始めた]
[少なくなったとは云え人は居るのだから当然と云えば当然だが、前方から感じる気配に足を止め、仄かな菫の香りに該当の人物が思い当たり再び歩き始める。
程なくコーネリアスの姿を見止め歩み寄りながら、緩やかな瞬きを挨拶に代えて]
ラッセルが、探してた。
もう、逢った?
[コーネリアスから数歩の距離で立ち止まり、首を傾け彼を見詰めた]
…あれ。
[向こうから来る気配、タバコは携帯のアッシュと例の仲へと放り込んで火をつぶし、それからひらひらと手を振った]
そっかそっか。ありがとー?
まだ逢ってないよ。
部屋を出てからは、ニコルが最初。
[よしよし、と手を持ち上げて彼の髪をなでるのはもはや恒例のようなもので]
[近づき濃くなる煙草の香りも火を消されると直ぐに薄まり、手を振るコーネリアスに眼差しは微か和らぐ]
そう。
[伸ばされる手になされるが儘に、獣の如く僅か眼を細めるも、癖のある褐色の髪が緋色の煌きを零すコーネリアスの手を視界の端に捉え、ゆっくりと瞬く]
コーネリアス――…
[痩せたね、と口唇だけが音も無く囁き、確認する為にかコーネリアスの手へと手を伸ばす]
プログラム、出来たよ。
――食堂――
〔黙して此方を見上げ来る愛らしいロボットと長く視線を交わしていたが、やがてローズマリーへと面を向ける。微かに眼差しは常より穏やかになっていたかもしれない〕
…。お前はこれと在るのが幸せなんだな。
〔だからどうだとは言わず、アタッシュケースを倒して留金を外す。中から小さめの輸液パックを取り出して、ローズマリーの前へ押し遣り〕
針を刺すのが面倒なら飲んでしまえ――
スポーツドリンクと大差はない。
〔彼女がうーくんを撫でるのと似たような無遠慮さで、艶めく緑の髪がかかる細い肩へと片手を乗せる。鷲掴むような手荒さが*ヒトへの慣れなさを露呈して*〕
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