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お尋ね者 クインジー の役職希望が 村人 に自動決定されました。
美術商 ヒューバート の役職希望が 村人 に自動決定されました。
集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が5人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、狂人が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました
─EmptyRoom (現実世界/数時間後)─
──……──… っ。
[いつの間にか声が出る様になっている事に気が付いた。
先刻 Mamと一緒に居たのとは別種類のOne Eyed Jack(スクールの召使いであるJackは4人居る)、横たえられたままのGeneの正面に立ち、レーザーで治癒を施している。身体の痛みが幾分マシになってゆく。]
…Mamと一緒のJackじゃない。
[黒と白の市松模様の衣装をまとったJack姿は揺れるホログラフィ。Jack自身揺れながら、五指の先から光によってGeneの身体を襤褸雑巾からもっとマシな…五体満足な人間の姿へ戻して行く。]
──J@私は君のクラスメイトに頼まれたOne Eyed Jack。私が謹慎中の君を治癒し拘束を解こうとしている事が、Mamや他のJackに露営してはいけないと言う理由から、クライスメイトの名を明かす事は出来ない。ただ、君と同じダイバー仲間だと言えば分かるだろう。
あらあら。
これが因果、ってやつかしら?
[唐突に視界に表示された文字列を眺めて小さく溜息]
──"memento mori" Checking PGM:Started──
memento mori、ね。
──死は常に我らと共に在り。
…………あぁ、彼女。
[身体がバラバラになりそうな苦痛は変わらなかったが、腕を動かそうとすると音も無く腕の拘束部分のロックが解除された。]
彼女、腕をあげたことを自慢したいんだね。
え、違うの?
……ぼくにメールが──…来て、彼女には来なかったから、腹いせにぼくを(更なる謹慎拘束もしくは遂に処理場送りになる事を予想した上で)ダイプさせようと?
memento mori…. . ............ .
memento moriに呼ばれたなら、確かにジャンキーなぼくが行かない理由が無い。
Mamにばれる前に、ぼくを此処から何処か──pubの有る場所の近くまで送ってくれるかい?
S領域のOne Eyed Jack。
[Jは片目を閉じたまま慇懃無礼に一礼する。拘束台から、片脚を引き摺る様にしか移動出来ないGeneに唇の端を歪めて頬笑みながら。]
──J@お安い御用で。
[Jackは、緑色に点滅するスクール用のメールシステムを起動させ、memento moriからのメールをGeneに公開する。Geneはそんな誘いが無くとも、例え装備が0でもダイブするそんな子どもだったが。]
フィードバックは格段に良くなってるわね。……て、当然ね。
あれから何年だっけ?……まあ、いいけど。
[こつこつ、と石畳をヒールが叩く音。作られた音]
[現実を模した、しかし現実と同じ、作られた音]
──あら。
[視界に入るのはいつか見たような、ただの雑踏]
[そこに、どこか剣呑な空気を感じ取り]
……そういえば、そういう場所だったわね、ここは。
[右手の指先を微細に動かしPGMをロードする]
──LOAD:Absolute A/B──
[呼び出したPGMは一旦タスクに待機]
『『Sanctus Sanctus Sanctus』』
『『Dominus Deus Sabaoth』』
『『Pleni sunt caeli, et terra goloria tua.』』
『『Hosanna in excelsis.』』
『『Benedictus qui venit in nomine Domini.』』
『『Hosanna in excelsis!!』』
──Under/??? ──
[相当な深さまでやってきた。首にあたる
イメージをコキコキとやるように。]
〜♪
[現役だった頃のデータの名残であろうか。
それとも、追放されてから得たデータだろうか。
少々レトロな雰囲気の鼻歌を交え、流れるように。]
──Under/− ──
[Twinsは二重唱で謳いあげると焔を纏ったまま満足そうに同じく笑みを刻んでいる。ストルが揺れて振り返った]
ねぇね、君はプログラムかい?人間かい?
[破壊や攻撃を目的としたプログラムではない
様子で、緩やかにアプローチしていく。]
─…Public──
[オールドファッションなpubの片隅にある公衆機を利用してダイブした。スクールを含め公共施設はMamの監視下にあるのでログインには使えない。カムフラージュが聞くのは小さなpubを探すのが一番良い。
Publicまで降りたGeneは、未だ現実空間の身体の苦痛が影響している様だった。迷彩服は白い肩が剥き出しの襤褸襤褸。両足は膝から下が透明のヒールになった義足のままだ。
ちらりとアパーからの監視に引っ掛からない様に、長い前髪からのぞく大きな片目を動かしながら。小さな声で、何時も装備を預けている、泣きぼくろがチャーミングな金庫番のバニーガールに声を掛ける。]
…──預けてた装備を、お願いする。
一番のゴールドキーのアレ。アレをお願いね。
…良いんだ。
たまには一番良い装備を使いたい日も有る。
[血の流れる脇腹を押さえながら腰をひねり、上機嫌でくすくすと笑う。]
──Under/− ──
[街中を闊歩する小さな黒猫。
その襟首を、道化師がひょいとつまむ]
ちょ!何すんのさっ!
って、え?…コレ駄目?ちゃんとしたアバター使えって?
んもー…めんどくせぇなぁ…メモリ喰うから嫌なんだってば。
今すぐ俺んちに最新型のデッキもってきてくれるってのなr…
あー、はいはい…わかりましたよ、っと。
[ノイズが煌き、黒猫は小柄な赤毛の少年の姿へ。多少あちこち端折ってるけども。]
[応答に、ほーぅと頷く。]
まあ、こんなとこうろついてるんだもんな。
人間だったら大したモンだよ。当然そうだよな。
[警戒なしのアプローチを、適度な位置でやめる。]
プログラムと言ってもな、精巧に人間らしく
作られたものもあるでない?
ああいう類は、ホント人間らしくて
脆い面があるよねえ…君はどうかな?
[眼前に指を3本示す。]
君が人間に近いプログラムであれば、
自由を奪うのは3色…3色あれば十分だ。
[Hubertの動きに、Lutherからの表情の差異は見出せない。]
かと言って、人間が最下層──まるで降り積もる神の業から逃れるように──ここに来ないとは限らないでしょう。悪徳は常に栄え、それらは光より闇を好みます。
[三本の指へ微笑を送る。]
貴方を破壊するには、
クピドの双生児だけで充分でしょう。
[金庫番が一番奥のboxを出そうと苦労している間に、Geneは千切れて半端に残っている迷彩服の袖を完全に引き千切り、足元のほつれも千切り、ノースリーブにハーフパンツ姿と言った恰好に整えた。ブーツの靴ひもを縛りなおす。]
──胸元が見えそうなのだけがいただけない。
Ceciliaのボディならまだ物好きがいるかもしれないが。
誰も見ないか、この恰好のぼくじゃあ。
[居たら変態だなと生真面目な表情をうかべ、バニーが装備を運んで来たのが分かると、無防備で幸福そうな笑みを向ける。]
ありがとう、バニー。
[相手の言葉を、挑発的に受け止めた。]
ハーハッハッハッハッハッハ……
君はなかなかコミカルなプログラムだねえ。
娯楽としては及第点、真面目なら落第点といったトコか。
[3本の指の色が、走馬灯のように巡っていく。
その光の信号も、次第に大きくなっていく。
相手に向かって赤・青・黄の点滅信号を送っている。]
プログラムってのは、単細胞で困るね。
私も同じプログラムなんだけどサ…。
相手ェ選べないのが、悲しき単細胞といったトコか。
やってみるか?
─Public─
それにしても、何だか静かね。妙な気配はあるみたいだけど。
"死を体験できる"、だったかしら?ここのコンセプト。
……あぁ、そうか。ココじゃそんなこと、出来るわけないか。
だとしたら……下、か。
──Under、ねぇ。
どうなってるのかしら、今あそこって。
[紅唇から紡がれる独り言は止まることなく]
まあ昔と大して変わってりゃしないだろうけど。
──行ってみようか。
何処からアクセスしようかしら?
["扉"──階層の継ぎ目を探して僅かに歩を早めた]
──Under/− ──
私達は作られた時よりある種の制約を受けます。それは本質であり、本質は直感(オラクル)を生む。
[笑みを崩す事はなく、腕を組んだ。]
貴方は私に近づきすぎました。
それが敗因となるでしょう。
[黒服は後ろから赤く照らされてLutherの顔を逆光で隠す。影の中、Lutherの睛が浮かび上がっていた]
[Geneがバニーから受けとったのは、手のひらに乗るサイズの黒い小さな立方体、球体、それに両手首を繋ぐ透明のコードで繋がれた二つの透明の腕輪だった。]
じゃあ、またバニー。
ぼくは何時もの様にUnderへ行く──。
…あぁ、急ぎたいな。
へぇ……それが敗因なら、私のミスだね。
できたら、そのミスについて詳しく教えてくれないかな?
体に教え込んでもいい。たまにアップグレードしないとね。
[無抵抗を表すように、両腕を上に。
赤・青・黄の3色の信号を、Lutherへと
視覚イメージとして送り込もうとはしている。]
[ワイヤフレームの角を曲がろうとして、その向こうの気配に気がつく。]
…うっわ、こりゃすっげ。
[攻性プログラムを展開しようとする二つのアバター。
その様子を伺いつつ、ついでにどっちか壊れたらコードの残滓でも拝借する気だったり。]
[腕輪を装着しながら、クリスタルが弾ける様な音を立てて石畳を歩く。ふと、銀幕女優と言う古語が浮かびそうな容貌の女が目に止まる。人通りは多くごく平凡な人間や安全なプログラムの中で、何故か彼女だけがGeneの神経を刺激した。]
………………。
つまり───…
貴方は私の部屋に入り込んだ。
[Hubertのすぐ後ろから声が聞こえた]
貴方が仕掛ける前に私の罠に先にかかった。
それが敗因です。
[煉獄の焔がHubertを包み込む]
[『ぐるる』とドレスの内から獣のうなり]
──何?静かにしてなさいな、ディー。
[まるでそこに何かがいるかのような口調で言い、軽くドレスの内を撫でる]
[と、視線を元に戻すと、そこに一人の青年の姿]
──。
[にこり、と笑み]
なにか用かしら?
――!?
[形相を苦悶に歪めながら、体が焔に包まれる。
焔と点滅信号とが相まって、非常に目に毒である
視覚的イメージとなっている。
そのイメージは、周囲のあらゆるものへと
流れ込もうとしているようだが。]
ああ……イイ…。
[点滅を繰り返しながら、苦悶そして恍惚。]
[目の前の二人の応酬は、そりゃぁもうすごい展開になってるんだろうけど…
けど…
ぶっちゃけ処理オチすっからエフェクトスキップしてるんだってばさ。]
…おおぉぉぉぉぉぉぉ。
[ずっと苦悶の表情で呻き声をあげている。
表情は、真に迫る。体は点滅点滅点滅。
しかしながら、少しだけ様子がおかしい。
先程から焔の揺らめきがない。]
[青年の声に、一拍を置き]
えぇ。
"上"に行きたいのだけれど、この辺りは私不慣れで。
ゲートの場所、ご存知なら教えていただけるかしら?
[意識下で、指先がタスクに手をかける]
(まあ、念のためって言うし──)
−(Mundane/privateroom)−
・・・・・・ さてと。
[道化からの招待状を特殊ブラウザで受け取り、自身のプログラムの整備を始める。通常であると電脳世界へダイブしている間は電脳世界におけるアバターの視点となるのが通例である。だが彼は研究の為にその電脳世界の視点をブラウザ化し、現実世界での活動とパラレルでの行動を可能にさせている。
とはいえその行動自体は負担がかかる為、プログラムのテスト中以外は実施していない。
そして、publicでのテスト中にその招待状を受け取ることになった。
当然、彼にとってそれは非常に興味深いものとなった。
彼が納得するであろう人類の”新天地”。それに到達するための世界と機能。その可能性のひとつである修羅界ならば、身を投じる価値がある]
あまり得意ではないが、そこはプログラムでカバーするとするか。
[焔に包まれた恍惚の表情を背景に、笑いかけた顔は意外にも穏やかだ。
全ての情報はLutherを除き一度空間へ取り込まれ演算処理された後、タイムラグに気づかせずに相手へと処理を渡す。先読みが出来る空間と言い換えていい。しかし、一度起動すると範囲移動が遅く、Attack中の範囲移動はほぼ不可能と言っていい。
──破られなければ効果は継続するのだが。]
[揺らめかない焔の中で、Hubertは苦悶の表情。
最初こそ本心からのものと確信できるも、
途中からは、それも疑わしい様子。
しかも、焔とHubertの接触するあたりが
簡易形式のデータとなって、取り込まれていく。
そして、そのデータが取り込まれたそばから、
流出、流出、流出。]
「上」ならこの十字路を左に抜けて、一度右に曲がって、それから大通りに合流すればすぐ正面に、大階段のある建物があります。
[襤褸襤褸の迷彩服姿に透明な義足と腕輪をつけたGeneの姿は、どう見てもカタギには見えないだろう。
うかべた笑みはそのままに、小さな声オードリーの目をじっと見つめて囁く。]
でも、お帰りにはまだ早いんじゃありませんか。
ペットと一緒に遊ぶなら、上よりも地下の方が──。
[囁きに、ドレスの裾をさらりと撫で]
あら、うちの子はおとなしい子なのよ。
下でなんてすぐに食べられちゃうわ。
[言いつつ、待機中のPGMをアクティブに変更]
ゲートは大通りの正面ね。ありがとう。
[無防備に背を向け、示された方向へと一歩]
[表情を緩める。そして、ゆっくりと揺らめかない
焔を抜け出ると、自分とは異なる方を
向くLutherに接触。イメージとしては、
Hubertが、Lutherの右腕を強めに握るような。]
[オードリーの言葉を待たずに、勝手に一人納得した様に、]
大階段の横のエレベーターの事を考えてらっしゃいますか。衣装と同じでクラシカルな移動方法を──。
[去ろうとするオードリーのうしろ姿に声を掛け。
顎に手を当てようとして、また脇腹の傷から血が滲んだ事に気が付いた。これではまるでUnderから上がって来たばかりの様な風体だ。]
近道ならすぐ傍にある──のに。
ぼくと一緒に行くのはお嫌でしょうか?
[渋い深緑色の曲線を描いたウィンドウフレームが美しい、ちょうどオードリーが着ると似合いそうなドレスばかりが並んだショップを指先で示す。]
ですから、貴方の行動は無駄です。
──貴方は私に追いつけない。
[LutherはHubertの真横に移動。
更にAttack。dateを解析中。]
−Public/Plaza(広場)−
[自分のパーソナルアバターである”hervey”を起動させ、テストプログラムをセットする。本来の自分の反応速度にも戦闘能力にも不安がある為、行動能力強化に重点を置いたセットを選んだ。ここから先はシビアな行動を要求されるため、久しぶりの完全なダイブを行う。やはりアバターの視点は慣れないな、と思いつつpublicの外観を眺める]
underか。あまり好きな場所ではないが、楽しませてもらうか。
[herveyの左の手甲を右手で触ると、透明なコンソールが表示される。そこからunderへの移動を指示すると、ゆっくりとその風景が切り替わっていく]
[一歩、ニ歩、三歩目で振り返る]
[脇腹を庇うような仕草に一瞬視線を留め、次に示された先に視線を転じ]
近道?
……随分面白そうなところにあるのね。
ご一緒して頂けるなら嬉しいわ。
書生 ハーヴェイが「時間を進める」を選択しました
[ユラリユラリと、Lutherの攻撃を受けつつ、
少しずつLutherの体に触れていくだけ。
しかし、攻撃から予想されるほどの損傷を
受けてはいない様子。勿論ダメージ自体はあるが。]
………いいセン行ってると思うんだ。
だけど、惜しかったね。いいプログラムだから、
重くて仕方ないというのは、オゴリだよ?
それじゃ、私に致命的な損傷は与えられない。
[Hubertに触れた攻撃のイメージが動きを止めて。]
私に触られたところ、どうよ?
-under/gate-
[ゆっくりと映像が確定していく。どうやらここが招待された世界らしい]
少し、散歩でもさせてもらうとするか。
[彼の右手にはうっすらと光る剣が握られていた。その感触を確かめるように軽く握ると、そのまま大通りへと足を進ませていく]
──Under/− ──
[位置座標がしっかりとしている場所への転移はプログラム体であるならばたやすい…。
下層に転移をすませると、周辺の情報を取り込み自分の状態を最適化させはじめた。
基礎プログラムが戦闘特化の為、攻撃、防御以外の部分の処理はどうしても遅れてしまうが故の処置。
それが終わるまでは転移直後は極力他者との戦闘などを避けるのが常であった]
メールには特に開始期日は記されていなかったように思ったがすでにはじめてる奴もいるんだな…。
[そう呟くと情報収集の為にEyes Of Fukt…視覚的には虚空に浮かぶ目玉…を周辺に展開させた。]
[指し示した手のひらを返し、オードリーを手招く様に差し向ける。そのまま女優の様な女性の指先を取り、軽くキスを──。
反対側の手でドレス屋の扉を押す。]
…喜んで。
ぼくはGene…[少し考えて]──いえ、Eugeneと言います。
[外見に反して片手で開いた重厚な扉の内側には、ひしめく色とりどりの豪華なドレスの群、クラシカルなメイド服の女性とドレスを纏った女主人が一瞬見えた──かと思えたが。
Geneがオードリーを店内に引き込んだ途端、風景は一転し、ちょうど二人がギリギリ入る事が出来る程度の大きさの豪華なカーテンで包まれたフィッティングルームに変わる。]
回転鏡の裏側が反転した世界。
絨毯の下の柔らかい地面が反転した世界。
──上下と左右が同時に反転して、ぼく達が望むあちら側へ、行く事ができるのです。
お気に入りなんですよ。
[Geneが天井からぶら下がった金糸で編まれた紐を引くと──。]
ああそうかい……なら、尚の事。
[ニンマリと微笑みながら。]
君は、少し重過ぎるよ。尚の事、私から
離れるか、もっと時間をかけずに破壊すべきだ。
[再び指を3つ突き出して]
後30秒くらいかな…そのくらいで、
君の使っているトリック破れるよ?
何だか知らないけど、それ私にあまりに干渉し過ぎたから。
[Hubertの周囲に、物凄い負荷が生じる。]
[Hubertが、Closedを追放された原因は、
まずは点滅というキチガイじみた
イースターエッグ。そして、下品な名前の
ウィルスに影響されたデータ流出性。
そして、最大の原因は接触したプログラムに
かかる、過度の負荷。]
お尋ね者 クインジーが「時間を進める」を選択しました
[接したプログラムが重ければ重いほど、
また、スペックが低ければ低いほど、
フリーズの憂き目を見ることになる。
当然、軽量化されたプログラムは、
フリーズまでかかる時間が長いので、
有効的にHubertに作用できるのだが。]
そう、ユージーン、と仰るのね。
私はオードリー。オードリー.H.よ。
[優美な仕草で指先のキスを受け取り、店内へ]
懐かしいわ──
[色とりどりのドレスに思わず呟いたところで視界が入れ替わり、気づけば狭いBOXの中]
……あらあら。
[くすくすと笑い、紐を引くユージーンを横目に眺めて]
私は"上"へと言った。
貴方は"下"へと言ったわね。
何処に連れて行ってくれるのかしらね?
[右腕がさらりとドレスを撫でる]
なるほど…。
[睛を細める。
完全に停止するまで僅かな時間しかない。
Lutherはアッサリと解除した。]
此処は引く事にしましょう。
どうやら新しい客人も来たようです。
[クピドは目玉へ向けて一つ焔を放った。]
貴方を相手にして複数体と戦う事は私をも危険に晒す事になります。
オードリー.H.
貴女が本当に行きたい場所へ。
[一瞬の闇。
オードリーよりも背が高いGene。闇の中なら、かがんだ拍子に胸元が見えて、Femaleだと追求される事も無い。
わざとGeneは囁く。]
memini mori…──
[瞬きの間に世界はUnderへ──。]
─Public…→Under/gate(距離は不明だがハーヴェイの使用したのとはおそらくまた別の?)─
[カカカと笑いながら、Lutherを見る。]
それはそれは、賢明な判断。
もう1つアドヴァイス。
製作者に、ヴァージョンアップの際は、
プログラムの軽量化を検討するように
メールなり何なり送った方がいいんでない?
[読み取ったデータを流出させながら]
─Under/gate─
[何時ものゲート、しかし変化している風景に、馴染みの場所へ戻って来たと大きな目を光らせる。Publicで引き摺っていたリアルの身体の痛みの感覚はまだ続いていたが、それでも自然に呼吸をする事が出来る様な、幸福感を感じている。]
[最適化の手順の中、ばら撒いた端末で反応が消えたものが一つ…]
ステルスさせた方が効率はいいんだろうが処理の負担を考えると透明化の負担は大きいからな…。
簡単にしかデータは取れていないが…来るだけの価値はあった、という事か。
他にも何人もこの層まで来ている。
マスターの望み、適えるには十分な場所…のようだ。
美術商 ヒューバートが「時間を進める」を選択しました
[闇の中で]
[いつしか笑みも消え、彼女は冷めた口調で答える]
──memento mori.
死はいつも私たちと共にあったわ。
[闇の中、奇妙な浮揚感を覚え眉を顰める]
[やがて視界が晴れ]
──全然、変わってないわね。
[アドレスなど確認するまでもなく、見慣れた風景がそこにはあり]
私は"上へ"と、言ったはずだけれど、一応お礼を言っておくわ。ユージーン。
学生 ラッセルが「時間を進める」を選択しました
未亡人 オードリーが「時間を進める」を選択しました
未亡人 オードリーは、墓守 ユージーン を能力(占う)の対象に選びました。
[不思議そうに、冷めた口調のオードリーを見つめる。]
変化する景色を「変わってない」とおっしゃる程、慣れてらっしゃる。此処へ来ると嬉しくなるぼくは馬鹿みたいに見えるでしょうかね。
何時でもご自分で戻れそうにも見える。
ここから先は──それぞれで?
それとも、ぼくとすぐに遊んで下さるのだろうか?
[自分のシャツの襟元を摘みながら、腕輪の装備を確認しながら、オードリーに当たり前の事の様に*質問を*。]
墓守 ユージーンが「時間を進める」を選択しました
要所要所では変化しているのでしょうね。
けれど──様相は変わらないものよ。こんなところではね。
[ユージーンの言葉に、煙管を咥え]
そうね、遊んであげたいところだけれど、久しぶりのダイヴに少し疲れたわ。
「お遊び」は、次でもいいかしら?
[言って返事も待たずに僅かに右腕を動かし、コマンドを打つ]
──COMMAND>Logoff
[再び闇に落ちる視界が妙に癪で、彼女は目を閉じた]
──ERROR
[目を閉じた彼女の耳に、警告音]
──ERROR:Logoff is an invalid command.
どういうこと?
[首をかしげ、もう一度ログオフを試す]
──COMMAND>Logoff
──ERROR:Logoff is an invalid command.
[何度も]
──COMMAND>Logoff
──ERROR:Logoff is an invalid command.
──COMMAND>Logoff
──ERROR:Logoff is an invalid command.
──COMMAND>Logoff
──ERROR:Logoff is an invalid command.
……──。
[返され続けるエラーに、*困惑している*]
[最適化が終わった。自らの状態を確認する為に左手を軽く握り締めると前に突き出し手を開いた。
指先から5つの小さな光弾が射出されると少し低い軌道を描き弾けて消えた。
次に右手を軽く握り、前に突き出すと手のひらと同じ太さの光線がまっすぐ放たれた]
こんなとこか…周辺への干渉は最小限に押さえる事を考えるとこれが最適だな。
倒すことが目的で戦う事が目的じゃないなら…。
最下層へ進んでいけば敵と出会えるだろう。
[そう呟くと前に*歩きはじめた*]
―crosed/office―
[データをボスに渡すと、消去。
自分の身軽さを確かめるかのように飛び跳ねたり拳を振り回しつつ、個室へ向かう。]
―crosed/privateline―
[個室にある寝具に腰を下ろし下半身の動きを止めると、彼は早速先ほど拾った見慣れないデータを分析し始めた。仕事時間ギリギリに慌てて多くのウイルスを破壊していたのも、これの為だ。]
ウイルスではないな。
[仮にウイルスであったとしても即破壊出来ただろうが。
専用回線の安全を優先させられていた彼は念入りに調べた後、データを展開した。]
>>0:#12>>0:#13>>0:#14
[現れた道化師が過剰な演技で立ち回り、そして消えるのを見る。]
ウイルスが多数参加しそうだな。
[彼の「仕事」、
それは「電脳世界(publicがメイン)の安全性と快速性を保つ為に、悪意あるプログラムを破壊する事、そして壊れたデータをその空間から取り除く事(下層に蹴落とす事)」。
つまりはウイルスを破壊して捨てる事である。
元々ウイルスとして優秀であった彼にとって、それは容易い事だった。
元々の製作者の思惑とは裏腹に、世界の秩序を保つ彼は、
元々の製作者の思惑に忠実に、非常に仕事熱心だった。]
行くか。
[バトルゲームに参加するとなると、普段よりもより一層素早く立ち回る必要がある。そう判断した彼は、より一層の軽量化を図ろうと自分を分析する。
――融合している付加プログラムの分離、個別視覚処理化。
今までも幾度となく軽量化を図っていた彼に、これ以上削る所はなかった。プログラムを分離する事も、戦いが連続して行われるのであれば意味がある―非戦闘状態で比べるとプログラムを常に視覚化する事でむしろ負荷が増える―程度だが、彼はこちらが有利であると判断した。]
[右手を刃化させ――さらに外へ。
眼を分析状態に――吐き出す。
床に短刀とゴーグルが転がった。]
―public/street―
[念の為、手紙に添付されていた転送プログラムの座標とその先に展開されているワールドを分析、異常がない事を確認する。
さらに念の為、個室から出――起動。]
―under/gate―
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
――モノクロームの記憶。
――無音の世界、崩壊するアルゴリズム。
――それは、いつかの私が見た夢だったのだろうか。
[白黒の世界の中で私は戦っていた。
舞を舞うように。
聖歌を歌うように。
交響楽を奏でるように。
その中核に座していたのは純粋な可能性。
全ての存在に等しく訪れる終焉――]
――Public/Boulevard (開放領域/大通り) ――
[モールの鐘が12時の時報を告げた。ベンチに横たわった少女は目覚める様子もない。泉が噴水と化し、飛沫が複雑なパターンの軌跡を描く。水音に押されたように、端末がするりと地面に滑り落ちた]
……ふぇ?
……ああ、自壊期限(タイムアウト)ね。そっか、もうそんなに経ったんだ。じゃあ、行かなきゃね。執事(バトラー)?
『――とうに準備済みです。随分よく御休みだったことで』
うるさいなあ。夢を見てたんだよ、ちょっと。たぶん。
『――夢、ですか? 珍しい。その単語を口にされたのはごく初期においてでした。追想記憶が行われない調整がされたものかと』
知らないよ、そんなの。見たものは見たんだから。もっとも、あなたには関係無い話でしょうけど。
『――もとより、AIにそんな機能は不要ですので。それより』
わかってる。――"wake up the dead".
[端末を仕舞い込むと共に足元の影が広がり円形をなした。階層を移るための門(ポータル)が起動し、縁からふつふつと漆黒の泡が湧き上がった]
――二次没入(ダイヴ・セカンド)、開始(オン)。
――Undernet/ (廃棄領域/) ――
[標準時刻とは明らかに狂った時報が、間延びした音で繰り返される。十二回の残響が殷々と響きわたり、周囲の空間にノイズを生み出していた]
……やっぱり、暗いね。この辺は。Public(うえ)の反転なのかな。
[半透明な状態で見回す少女の姿。先ほどとは異なった服装を身に纏わせつつ、転送処理の完了を待った]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました
――Under/Boulevard (廃棄領域/大通り) ――
[スタ、と音を立てて降り立ったのは崩壊したアーケード。遠景には歪曲した空間座標、辛うじて読み取れるボロボロに朽ちた看板には「亞ルフa・Ralふァ」の文字]
『――居ます。能動反応7、他にも1ダースほど』
んーと、えっと。じゃあ、始めちゃおうか。
私は"Macabre"だけ使うから、"Solitaire"は任せるよ?
『――了解。稼動形式(モード)変更』
[応答しつつ周囲を確認。白いキャップを被り直した。
中央に黒い十字架――【Immortality.Inc】の社章が浮かび上がる。
周囲から発散された敵対信号を受け、白衣を模したエプロンドレスの裾がはためいた]
そんなに私と踊ってみたい?
申し込みは嬉しいんだけど。
私の相方、もう決まってるんだよ。それでもと言うなら、一曲だけ。
――さあ、私と踊ろ?("Shall we dance?")
[数多の誘いを等しく受けて柔らかく微笑みを浮かべた。
左腕を水平に伸ばし、掌を垂直に立てる。
真紅の刃が呼び出され――掴み取って身を沈めた]
でも、7人?
あまり待たせちゃ申し訳ないから、手早く行くよ?
そうね、他にもいるみたいだし。
[地を蹴ると同時に殺到したコマンド群。集中砲火に刃を向けて軽やかに斬り捌く。切っ先が触れる度に幾つものコードが崩れ落ち、煌く破片を生み出した]
うん、そこで右にステップ、左にターン。
それから私の手を取って――
[少女は舞い踊る。彼女だけに聞こえる音楽のリズムに乗るように、節をつけて謡いながら紅色の刃を振るう]
中)メモ[名前変換(36→16)]
Nina 24192411 171259B
Quincy 273119241335 3F972CE477
Hubert 183112152830 2AA255B6FE
Eugene 153117152415 23A67E549F
Ras 281129 44A29
Hervey 181528321535 2A43EE5DFF
Gilbert 17192212152830 FA2DFB2C1FE
Audrey 113114281535 1A5622F63F
Luther 223130181528 33F3985F98
プログラムキャラは面倒なのでキャラ名を固体識別名称と判断して使用。
[愉しくて仕方がないという風に相手を見つめ、制衣を翻して少女はステップを刻む。斬り伏せたコマンドを通じて場所を特定、一太刀の元に両断する。やがて剣先を下ろした彼女は憮然として呟いた]
――ああ、もうっ!
ダメだよ、そんなに遅くっちゃ。折角、最後まで残ったのに。ね?
[困った様子で呟いたその先には硬直した男のアヴァター。首筋に押し当てられた兇器を感じ取り、視線だけで見上げてきた]
……?
無理だよ、この状態じゃ。ダンスの時間は終わったの。
[男の内部に殺意が生まれ、暴力的なコードが放射されようとする。だが、その瞬間――]
――"La Danza Macabre".
[焼き付けられた支援機構が励起、意識の外で命令が紡がれる。可憐な唇から零れたその言葉が領域の全てに割り込み。静止した知覚の中、男の姿は鮮血の霧と化した]
……だから、無理だって言ったのに。
……さあ、次のお相手はどなた?
[クラスタの残滓を返り血のように浴びて立ち上がり、接近する群影に誘うような瞳を向ける。口元が艶めいた曲線を形作り、少女は刃を手にクスクスと*微笑んだ*]
[警告音を耳に、視界に映し出されるMSGを眺める]
……うるさいわね。
[視界に浮かぶ警告MSGをBOXごと閉じる]
[ちら、とユージーンを見遣り]
──ごめんなさい。貴方と遊んであげることは出来なくなったわ。
また、いずれね。
[言って、やはり返事も待たずに歩き出す]
─Under─
(──情報を)
[性分だろうか。手元に情報がないというのは落ち着かない]
ログオフ出来ないだけなら、まだいいけど。
[道化の言葉を信じるならば、"死"ねばRealに戻れる筈]
[──しかし]
……なんか、嫌な予感がする。
『──ぐるる』
[歩調に合わせて踊るドレスの内で、獣が呻く]
──The Cult War──
擬似的に死を体験できるGAME。
[意識の奥底で「招待状」の道化が嗤う]
"擬似的"──ねぇ。
──memento mori──
人を破壊するPGM。
今じゃそんなものでもないと死ぬことも出来ないのね。
誰かしら?こんなモノ作ったの。
[タスクに常駐する一つのPGM]
──"memento mori" Checking PGM
[現在は待機状態になっているそれを意識の指先に引っ掛け、コマンドを打つ]
──COMMAND>memento mori Checking PGM /activate
──ERROR:Cheking PGM is Autonomous control.
だめか。自律制御って。……どうやってチェックしろっていうのよ。
……ん。何、これ?
──SYSTEM:Please set up the object to check.
チェック対象を設定しろ?…一応そこは触れるのね。
ま、当然か。
完全に勝手に動くならあたしが持たされる意味ないし。
[再びPGMに意識を向ける]
……ま、とりあえず試しに。
[僅かに指先を動かし、コマンド]
──COMMAND>memento mori Checking PGM /check -23A67E549F
──SYSTEM:Program set the candidate for a check as 23A67E549F/Eugene.
[先ほどの囁きが蘇る]
『──memini mori』
……念のため、って言うしね。
──Under/blank space──
[かの昔、電脳世界の創世記には大量の情報移動(AI/その他プログラム)には制約がついていたらしいが、現在では電子の羊水はプログラム/情報化された人間の滞りない自由移動を可能にしている。]
-under/Boulevard(大通り)-
・・・・・・ 何だ?
[その自身の「何だ?」という問いがあまりに無意味である事にすぐ気がつく。
ここはバトルフィールドである。ならば突如爆音が聞こえようが死体が降ろうがここでは当たり前のことである]
近くで誰かが派手に戦っているな。
[こうやってこの戦いのフィールドへと呼び出されたものの、その目的は破壊による快楽ではない。この状況下におけるサンプリングである。勿論このherveyが一瞬で死亡しては目的が達成できないのだから、それなりの補強はしているつもりだが、率先して戦うのを好んでいるわけではない。ならば、派手に戦っているキャラクターを覗き見するのが得策である]
[その音がする方向へと、警戒しながら近づいていく]
─Under/Back street→Boulevard─
──それにしても、ほんとに相変わらず汚い所。
[至る所にクラスタの残骸やデータ片が散らばっている]
[それらを蹴り避け、踏み潰し狭い裏通りから大路へ]
[そこではた、と足を止め]
──何処だったかしら。
[煙管を咥え、煙と共に呟く]
とんでもないな。本当に。
[その少女の風貌をしたキャラクターによる蹂躙の一部始終を確認する]
ははっ、僕にはちょっと荷が重いゲームかもしれないな。まあいい、やれるところまで楽しませてもらおうか。
[そう独り呟き、その場を去ろうとしたが、どうやら近くに他のキャラクターがいるようだ]
言ったそばからこれか。強そうだったらうまく回避しておくか。
──Under──
[周囲に散開するウィルスを灼き掃いながら、List upされていた参加者が近くにいる事に気づいた。本質が持ち上がり、そちらの方向へ歩いていく]
──memento mori......?
[目の前の相手、Irvineが狼狽えたように警告を発して駆け去る。Boulevardに向かうのをLutherは追った。]
[まだ極至近ではないが、視界内に女性型PCが確認される。避け続けるのも本末転倒ではある。とりあえずコンタクトを取るのは悪いことではない]
やあ、貴方もこのゲームの参加者かな?良かったら少し話をしないか。いきなりバトルというのも風情がないと僕は思うんだが。
[指先が動く]
──COMMAND>Absolute A/B /activate /mod_
[そこまで打ったところで、警告音]
何?
[内部ではない。外部からの警告]
えぇ、そうよ。
"死"を体験できる、馬鹿げたGAMEのね。
──何を話しましょうか?
[どこかから響く警告音を背景に、微笑み答える]
っと、何か作業中だったのかな?
[気がついたオードリーへと少しずつ近寄りながら]
ここに来てからまだ独りなんだ。ここでやり合うのは悪いことではないが、せっかくだから少し一緒にここを歩かないかい?
なんて、まるでナンパみたいだな。
[彼女は男の言葉にくすくすと笑い]
本当にナンパそのものね。
……構わないわよ。
[入力途中のコマンドは消去し、PGMは一旦待機]
[シルクに覆われた手を差し出し]
こんな場所では、それこそ風情も何もないけれどね。
──Under──
[空間を短く転移して攻撃を躱し、反対に焔で灼くとGridに降り立ち、残骸が降下してきたのをクピドが更に灼いた。]
memento mori....Underで囁かれている噂の一つですね。それに、このゲームが感染した…?
[狼狽したIrvine(おそらく人間だろう)の説明は要領が得られず、Boulevardへ去ったのは他の参加者に警告をする為なのだろうが、警告するIrvineの性格はUnderにあっては珍しい部類に入る。]
『──ぐるる』
[ドレスの内で、獣が唸る]
……ディー?
[訝しげにドレスの裾を見遣り、撫でる]
『ぐるる』
[それでも獣の唸りは留まらず]
[一際高く鳴り響く警告と同時]
──SYSTEM:Servant Fang was started automatically.
[黒い獣が彼女を護るように現れた]
『ぐるる』
[獣は大通りの一点──彼女の背後に唸る]
[指先が動く]
──COMMAND>Absolute A/B /activate /mode -B
[獣の唸る先に視線を投げつつ、コマンドを打つ]
[狭い裏通りから大通りへと走り出る人影]
────何よあれ!?
["それ"を表現するならば、腐食したクラスタで出来ている人間、とでも言えばいいのか]
[どちらにせよ、通常"ここ"で行われる戦闘で負う負傷の類では無いように見える]
『ぐるる』
[獣は依然警戒の唸りを止めない]
[Harveyの上空の屋上に着地した瞬間に、クピドが二人へ焔を放った。Irvineのdate(Lutherには人間用視覚ソフトがない)は激しく波打っているように視えた。文字列はAttackした時やウィルスに侵された時とは違う崩壊の仕方を視せている。]
くっ、問答無用か!
[その上空に突如現れた男性が焔を放つのを確認した瞬間に、回避行動へとスイッチする。意識内では素早くT09およびT22を発動し、高速回避行動を実行する]
−くっ。
[行動が遅れているその女性も視界に捕らえている。t-22を発動したときに軌道上にその女性PCを捕らえ、同時に吹き飛ばすようt-09のマクロアクションをセットする。こうすれば人間でありながらも高度な高速行動は可能になる。勿論、その反動はherveyの中の人間に重くのしかかることになるが]
あまり疲れることはさせてくれるなよ!
[その軌道に残像を残しながら、高速移動を慣行する]
[頭上から放たれた焔は、彼女に到達する手前で透明な障壁に弾かれ、四散する]
──うるさいわね、今度は何。
[見上げると、はためくストラが認められ]
──COMMAND>Grid Jammer /activate /Scale -s
[仕返しとばかりにタスクからGrid JAMを呼び出して投げ、視線を"それ"に戻す]
『『Sanctus Sanctus Sanctus』』
[合わせて謳うTwinsを従えて、二人を無表情に見下ろしている。Irvineの動きを計算して、一つと二つ、焔がIrvineへ向けて放たれた。]
!?
[開始する直前に、その女性にフィールドが発生しているのを確認し、あわててt-09を解除し高速移動のみにシフトする。軌道もそらし、とりあえず自分の回避に全てを傾ける]
・・・・・・
[高速移動を済ませ、先ほどまで居た場所を焔が貫くのを確認すると同時に、その後空中に浮かぶ男性のPCから放たれた先に、明らかに不自然な破壊をされたキャラクターを確認した]
くっ、尋常じゃないな。一体どんなプログラムを使用しているんだ。
・・・・・・
[何かが痛烈に神経を刺激する。覚醒すべきか。一度ダイブを解除すべきか。
そう悩むと同時に、普段感じない高揚感を感じた。これは一体何なのか。まるで自分ではない何かに意識を支配されているような、もしくはこのherveyというアバタ−が勝手に感情を構築し逆流させているような。そしてこの感覚に身を任せてしまいそうになる]
[起動中のAbsolute A/Bは傍らの男のマクロも同時に弾き返し彼女のアドレスは一定]
[歌う双子の放つ焔が腐食したクラスタを灼く様を眺め]
──COMMAND>Absolute A/B /modechange -A
[プログラムの絶対領域が"それ"から流れ出るコードを拾う]
[Lutherは睛を瞬かせた。]
Kyrie, eleison.
Entry Name:Irvineは、会話内容の対象と判別は不可能ですがmemento moriと洩らしていました。
[彼女はストラを揺らめかせて降り立った男へ向き直り]
随分なご挨拶ね。
育ちの良いプログラムだこと。
[Grid JAMに意識の指をかけつつ言う]
──memento mori?
[彼の言葉に、コードをシールしたアーカイブを見る]
[傍目には、水晶に閉じ込められた01の羅列]
[帽子を引き下げ目元を隠す]
その通りです。尤も、このゲームにmemento moriが感染したか、それとも参加者に感染者がいるかは知りません。要領を得ない会話内容でした。
──いいえ、あれは警告だった。
memento mori だと。
参ったな、そういうフィールドだったのか。
[それよりも厄介なのは目の前の男性PCだ。口調からするに、中身が人間だとは思いがたい。コードまでは確認していないが、このままだと無作為に攻撃を始めかねない。
女性の出方も見たい所だが、あまり余裕はなさそうではある。t-22とzeerofieldを準備し、様子を見る ]
memento moriにゲームか、もしくは参加者が感染した、と言うわけね?
……詳しく、話していただける?
実は、ここからのLogoffすら出来なくなっているのだけれど、貴方のデータには何かあるかしら。
――Under/Boulevard (廃棄領域/大通り) ――
[狭い路地を黒風が駆け抜けた。石畳から天蓋までを埋め尽くしていた網目模様の防壁は侵食され腐敗して崩れ落ち、その奥に潜む主を浮き立たせた。右手を下ろすと同時に対象の正確な座標を検出、最短距離を疾駆する]
チェックメイト、だよ。spider。
[八本の節足を持ったアイコンが危機を悟り転移の処理を開始する。だが其れよりも早く、短く跳躍して真紅の刃を突き立てた]
――17体。大体片付いたかな。
[そうきいた瞬間、logoffコードを送信した。否、しようとした。
だが反応が無い。正常にコマンドを送信したが反応が無いのか、それともコマンドを送ることが出来なかったのかはわからない。だが今自分がこの世界に隔離されたことを知った]
参ったな。
[誰にも聞こえないように、そう吐き捨てた。だが本当のことを言えば、それほど困っていないのかもしれない。既に何かが逆流し、麻痺している可能性が高い]
私の本質と逆らいますが…。
[手袋の間から睛を覗かせる]
私の目の前に唐突に現れたので、内容は先程聞いた通りのものです。私が、Irvineの会話内容memenot moriの対象はゲームか参加者に絞られると判断しただけなので…
【この人はAI製作者だろうか?】
今の話から判断すると、少なくともルール変更されていない限りはゲーム自体が変質してしまったようですね。
・・・・・・
[刹那、行動を停止しぼうっとしているように見えたがすぐ戻り]
本当だ、確かにlogoff出来なくなっている。
これはとんでもないパーティに招待されてしまったな。
とんだ災難ね。
[ぼやく男に声をかけ、考える]
ゲームか参加者がmemento moriに感染し、
更にLogoffも不可能。
memento moriに感染すれば当然、現実での死となる。
──ルール変更がされていないのなら、"死"ねばRealに戻れるとなっていた。
……けれど、コレも怪しいわね。
試す気にもなれないし。
だとすると残る道は──
『ぐるる』
[獣が唸り、彼女は笑む]
Survival?
私が聞いた話では、感染しただけでは死にません。
感染──これが人為的なものかウィルスによるものかも分かりませんが──者に破壊されると、死んでしまう。私達プログラムは言わずともですが、人間自身も。
ゲームから逃れ出ず──電脳世界から現実世界へ還る事が出来なければ、back upが足りずにこれも何時かは完全に破壊されてしまう事になるでしょう。
そうだな、安易な死はもう選択できないようだ。
もっとも、いつまで生き残れば脱出できるのかも疑問だが。
最後の一人になるまで、っていうのだけは御免だな。
結局、この過激なパーティの終了条件を探らなければいけないってことかな、優秀なプログラム君。
この状況で探るのは中々骨が折れそうだ。コンソールにも制限がかかっているし、うかつにいじれば僕らの存在も危ういか。少し警戒心が薄すぎたな。
で、プログラム君。僕らはmemento moriの感染者である可能性はあるのかな?
勿論自身はそうでないと主張したいが、他のPCはそうはいかない。memento mori感染PCを全て駆逐すればこの世界から出られるというのであれば、少し面倒なゲームになりそうだな。
……なんか、すっごく、ややこしいんだけど。
とりあえず状況を整理しましょう。
memento moriはゲームの参加者・もしくはプログラムに感染している。多分これは確実ね。
ゲームそのものに感染してる場合は……もうどうしようもないわね。いずれ死ぬだけだわ。
そして、memento moriの感染者に"殺"された場合、それは現実の死を意味する。
最後にバックアップを消耗しきる前に現実に戻らないと、やはり死ぬ。
この三点は、恐らく確実ね。
私は最初から全PCを破壊するつもりです。
Dignum et justum est.
[LutherはHarveyに微笑んだ]
ゲームそのものに感染している場合は、既に私達にも何らかの影響を受けているでしょう。それがないという事は、ゲームを変質したに留まっているのではないでしょうか?
[クピドが強く発光し始めた。]
……本当に育ちの良いプログラムだこと。
製作者の性格が窺えるわ。
その双子と言い、……何かを思い出して腹が立つわね。
[アーカイブからは目を離さない]
どうやら共同戦線を張って現状の解決をしよう、という事にはならなそうだな。
申し訳ないが、この場は切り抜けさせてもらうよ。
set ../zero-field /sword -t60
[手に持った剣が怪しく輝きはじめる。同時に撤退用のマクロ構築を開始する]
…memento mori?
[路地裏のワイヤフレームのゴミ箱の陰で、聞いた言葉は、とんでもなかったわけで。]
マジか…。
[それは、このゲームが本当の生死をかけた戦いになるということで…
だが、そのコードの破片を手に入れてオクにかけりゃ一攫千金!とかそんな不謹慎なことも考えちゃったりしちゃったりするわけ。]
……。
私の製作者の事を知っているのですか?
[Audreyに訊ねかけるが、Harveyがプログラムを起動させた事を知ると焔を放ち始めた。]
全PCを破壊すれば事足ります。
[Harveyに穏やかに笑みかけた]
[双子を伴う男に向き直り]
天使に──司祭、ねぇ。
(あいつが好きだったわよね、こういうの)
[脳裏に浮かぶのは既におぼろの記憶]
ちょっと読ませてもらうわよ。
[言って、コマンドを打つ]
──COMMAND>Program Analysis /ad
──SYSTEM:CODE 33F3985F98/Luther series-alchemy
……やっぱり、か。
[飛んできた焔を丁寧に一つずつ剣で斬りつける。zero-fieldがセットされた剣が焔を斬るたびに、その焔が消滅していく。だがherveyのコンソール右上に表示されているカウンターは既に45を表示している。プログラムの持続時間よりも、それは身体への負荷を考えた為のカウンターである。
残り時間を有効に使うように、マクロを入力する]
そこの女性、もし機会があればまた会おう。このプログラムと違い話がわかる相手である事を願っている!
set hyper-motion ../escape.doc
../../test22/lightning -x220 -y55 -yes
[コマンドを打ち終わると、突如高速でその剣を振り回し、zero-fieldを用いた障壁を一瞬だけ構築する。その一瞬を利用し、残像を残しながら光速でその場を離脱し始めた]
[人格プログラムが本質を一時的に凌駕し、Harveyへの対応が一瞬遅れた。残像を複数の焔が貫き、Harveyを取り逃がす。]
錬金術師、ねぇ。懐かしすぎて腹の立つ名前だわ。
本当にいい性格のプログラム組んだこと。
[そこで、周囲の剣呑な気配にもう一つ溜息]
(なんか、そこかしこがキナ臭くなってきてるし)
──面倒くさいわね。
[アーカイブは胸元に仕舞いこみ、コマンド]
──COMMAND>Absolute A/B /modechange -B
──COMMAND>Servant Fang /mode -Autonomous control
[打ち込んだところで、青年の声]
えぇ、またどこかで会いましょう。
[煙管を咥え、煙と共に言う]
Entry Name:Audrey。
一体貴方は……
[帽子の鍔に手をかけ睛を細めた。]
その名を知る人間はいない筈だ。
貴方が今読み取った内容を知る人間も殆ど……
貴方は注意人物のようですね。
[Ras=The=SCが隠れるワイヤーフレームごと破壊せんと、クピドはAudreyを越えた向こう側へ焔を放った]
-under/pebbles(とある瓦礫の中)-
[lightningの効果が終了し、そこには疲弊しきっているherveyの姿。
隠れるように体を沈ませる]
くっ、眩暈か。
やはり電脳化が甘い僕ではこういうのは不慣れだな。いくらプログラムが高速かつ高性能になろうとも、人間の限界はボトルネックになる。
[ゆっくりと瞼を閉じ、アバターをスリープモードにする。これで極至近にならなければ感知される事は無くなるだろう。
数時間、脳を休めるべく*休息をとりはじめた*]
…かっけー……。
[そいつの消えたところに、ほんのちょっとだけ見とれてた。
だってさ!見たかよあれ!
あの速さでコンソーラーなんだぜ!?
俺みたいな見よう見まねじゃねぇ、アレはホンモノだ!]
…うっわ。
[ぼんやり見とれてたら、こわそーな年増のおばちゃんと、こわそーなおっちゃんがこっちみてるわけで。
いや、おばちゃん美人だけどさ?]
…ちょっと化粧濃すぎじゃね?
[って、うわーぃ!!誤爆っ!!!!]
……誰がオバちゃんよ!?化粧濃くて悪かったわね!!
当年とって86歳ナメんじゃないよ!!
[範囲を絞ったGrid Jammerを時差発動で投げ、ジャミングのエリアからバックステップで離脱する]
──Under──
[周囲に重々しい気配が漂う。
プログラム的には、フリーズを思わせるような。]
ヘヘヘヘヘヘ…I'm coming to get you!
貴方とは一対一で話したい。
泥棒と隣人の覗きが趣味な悪徳高い彼の前ではなく。
[Ras=The=SCが逃げる先へ焔を幾度も投げかけ、赤い焔に横顔を照らし返されながらAudreyの手を握った。]
人間用ではないので、酔ってしまうかもしれませんが…
[言い残し、
──Ras=The=SCをその場に残して転移した。]
ぎにゃー!!!!
[慌てて逃げる逃げる。
オバちゃんの投網
(ってーか少なくとも俺のデッキの性能じゃそうとしか描画できねぇんだってば!)
に引っかかってジタバタする俺なわけでっ!]
―under/gate―
[――外部接続エラー
接続可能ポートはありません]
[ゲームへのエントリーは外部との連絡が完全に取れなくなる事で知る事が出来た。「死」を体感する為に、外部からの即時データ修復を不能にしたのだろう。――転送プログラムを分析した時には、それでもエントリー時のデータバックアップを取る為に繋ぐ場所が書き込まれていたのだが。]
[――外部接続エラー
――外部接続エラー
――外部接続エラー]
[[>停止]
[――接続用プログラムを停止しました]
[彼はこの現象を「不可解な物」と処理し、それ以上の追及を止めた。]
[突如、背面から急接近する軽量データを感知し右へ飛ぶ。
次いで聴覚用信号。発信元を見やる。
男性型視覚データを持つプログラムが、短機関銃に似せたプログラムの先を此方に向け立っていた。
額のゴーグルを装着し、男の分析を開始する。
その間にも男の発砲は止まらない。撹乱するように左右に素早く移動し距離は縮めずに、唯避ける。]
[――分析完了
強制外部破壊機能保有、実行中]
[[>破壊]
[短刀を右手に、進行方向を変えジグザグと男に近づく。
距離が見る間に縮まっていく事に、男は発砲の手を緩めバックステップ。
が、それでも彼の早さには追いつけない。
男の足元に入ると、下から上までまっすぐに短刀を振り切る。
男の身体は綺麗に真っ二つになり、左右に同時に倒れた。
統率が取れず唯両手足をじたばたとさせる男の手から、彼は短機関銃を取り上げる。
同時に男の右半身の断面に、短刀を突き刺した。
短機関銃に、右半身に、触れている部分から黒く黒く染みを作っていく。]
[元々の形だけを残し、男を完全な黒に染め上げると、彼は何時もの様に男を「蹴落とした」。
publicよりも下層にあたる此処underからデータを蹴落とした場合、それは何処に行くのか。
彼には興味がない。]
[辺りに脅威がない事を確認すると、彼は今の戦いを自己分析し始めた。]
分析用プログラムと切断用プログラムを非装着状態のままでいるのは無駄だ。
此方に向け攻撃を仕掛けてくるモノに対し、分析し終わるまで攻撃を行わないのは無駄だ。
切断用プログラムには侵食機能を付加しておいた方がより効率的だ。
…くっそ…。
[コードを手繰り、セキュリティホールを検索。
其処へ小さな爪を叩き込む。
知ってるか?
爪ってぇのは、小さければ小さいほど鋭いもんなんだぜ?]
よっしゃ!
…って。
[漸く抜け出した頃には二人とも居ないわけで。
ちぇー。]
あーあ、せっかく見つけたのに行っちゃったねえ…。
……おや?
[さほど遠くない位置で、ジタバタする何かを見つけ、
その方向に歩を進めてみる。]
──Under/Amusement park──
[ストルの揺れもなくGrid(地面)に降り立つ。
握っていた手を離した。]
大丈夫でしたか?
──えぇ、少し目が回ったけれど。
[眩暈を抑えるように額に掌を当て、周囲を見回す]
また、随分と可愛らしいところに出たわね?
[朽ち果てた娯楽施設]
[脳裏では電飾が輝いている]
そうね。
ここなら静かに話が出来そうだわ。
──それで、何から話しましょうか?
私と錬金術師のつながりを?
それとも生き残る算段を?
──これは貴方には、不要なことかしらね。
[足元に控える獣の毛並みを撫で、笑う]
[ジタバタするそれは、自由を取り戻したようだったが、
構わずにゆっくりゆっくりとアプローチ。]
I'm coming to get you, baby...
[手に当たる部分を、慣らすように動かす。]
[やぁ、と笑われて作り笑いを返す。]
…君は実に可愛らしいね。
[ゆっくりを手を差し伸べるように]
ちょっとだけ抱かせてもらってもいいかね?
…うー……。
[警戒しつつ、見上げるわけで。
一見紳士っぽい笑顔だけどさぁ…目の奥わらってなくね?
とりあえず、差し出した手に、肉球でタッチ。]
[手に触れる肉球。そのまま、引き寄せる。
抜け出したと見える所謂網は、Hubertが
触れると、何故だか暫くして固まった様子。]
おお……よし、よし…。
[猫の体を撫でまわすように触れる。
どの程度のスペックか、Hubertには弾き出せぬが、
触れたところに、ジワジワと負荷を与える。]
[そっちの笑顔は目の奥笑ってねぇけど、こっちの笑顔は多分引きつってたわけでっ!!]
お、おっちゃん!えっと!
[出した爪がその手に刻むπの文字。
強制円周率演算の麻痺毒を送り込む。]
[視覚感知可能範囲にあるウイルスは既に黒片と化していた。
相手を求め何処へともなく足を進める。]
─Under/gate→Boulevard─
あいつ──錬金術師とはちょっとした知り合いさね。
出会ったのは、あたしが引退する少し前、だったかね。
Underの汚い一角で黙々とAI組んでる変な奴。
あたしの組んでたプログラムが逃げ出したのを捕まえてくれたのが錬金術師。
──そら、その双子。それがそんときに逃げ出したプログラムで、あたしが錬金術師にくれてやったのさ。
捕まえて返してくれると思ったらそのまま返してくれなくて寄越せの一点張り。
──あん時はあいつもガキだったし、あたしもあんまり固執するのも大人気ないと思ってくれてやったのさ。
[ちら、と双子の天使を見遣り]
……なんかもう今では、原型とどめてないけどさ。
錬金術師とはそれからの付き合いさね。
series-alchemy──アンタたち──のプロト組むのを手伝ってやったりもしたね、そういえば。
もう殆どは出来てたから、あたしはテストプログラム書いたくらいだけど。
──そのくらいかねぇ、アンタに話してやれるのは。
今はどこでどうしてんのか。
あたしも引退しちまったし、あいつはふっと雲隠れしちまったし。
──これで満足かい?
[それまでとは質の違う微笑みを浮かべる]
[それはまるで友人に向けるような]
……おっ………。
[何かを送り込まれたようだ。
恐らく、いつまでも終わることのないであろう数を導き出す。]
むっ……むううう……。
[物凄い負荷は、周囲まで影響を及ぼす。
まるで、現実世界の重力が10倍になったかのような。]
ああ……効いたァ。
[かなりの桁でフリーズしたらしい。
その部分をデータとして、共有体勢に入る。
そして、背中から流出させる。]
──Under/Amusement park(遊園地)──
私が組まれたのは電脳世界に接続されていないStand Aloneの部屋ででした。
私は貴方が読み取ったように、Series-Alchemy Silent Arma:NIGRED(沈黙の武器:ニグレド)を核として製作者に人格を与えられた、「その時点での完成された」プログラムAIです。
[プロトタイプを組む事を手伝ったという言葉に、明らかな動揺が走る。]
貴方が、プロトタイプ……に手を?
[向けられた微笑みに、何とか平静を取り戻そうとする]
あー、しんどしんど……。
[息切れという形で、疲弊の表出。
すると、何者かの接近を感知。]
あーれー!?
[上から振るわれる短刀。防衛として、
それを払い落とそうとする形で表出。
その弾みに、短刀が掌に突き刺さる。
そのまま、相手の手に当たる部分を掴もうと]
ぎえぇ……イテェイテェ。
[ルーサーの言葉に首を降る]
私がやったのはテストプログラムを書いただけよ。
設計から構築までは全部、奴が一人で組み上げた。
……あれで全部独学だっていうんだから、あいつみたいなのを天才っていうのね、多分。
端で見ててものすごく憎らしくなったこともあったわね。
[新しく乱入してきたゴーグルにーちゃんと、ヒゲおっさんが切り結ぶドサクサにまぎれて脱出っ!
つーかスゴ過ぎだっての!!
いったいどんな基準で集めて、俺に声かけられちゃったりとかしちゃったりとかしたわけ!?]
[手を伸ばされると、掴まれぬよう慌てて短刀を引き抜き後退。
短刀を突き刺さした部分は大して黒く染められなかったようだ。
距離を置き短刀を構えたまま、痛がるヒューバートを見詰める。]
君。プログラムなのに痛がるなんて珍しいな。その割りに早い。
そりゃあね……反射的な反応は、
誰だって早急なんじゃないの?
あー、イテェイテェ。
[痛がる様子を見せる。本心かは不明だが。]
急に何の騒ぎだ?私、そこまで戦闘特化プログラムではないぞ。
[きらり、と。胸元に納めたアーカイブが煌く]
[その光を感じ取りながら、彼女は思う]
──このプログラムがmemento moriに侵食されてたら……なんか嫌な感じがするわね。
──COMMAND>memento mori Checking PGM
──SYSTEM:Program set the candidate for a check as 23A67E549F/Eugene.
[Check PGMには、ユージーンと名乗ったあの人物に設定してある]
……いつ、作動するのかしら。
これはコードも読みとれないし……全く。
memento mori
ログオフできないGAME
誰があたしに招待状を送ってきた?
これはただの"事故"?
──悪意を感じるのは、気のせいかしら?
ウイルスは破壊する。
[短くそう答え、背後に回ろうとした所で――光線。
元々人間の為に作られたこの電脳世界にいるお陰か、視覚分野に特化していた彼には不快な物のようだ。
慌てて飛び退き視野を絞る。]
それでも直感(オラクル)は、貴方を製作者の記述(CODE)こそないものの、現行早急に破壊対象に入れるべきではないと囁いている。
アンタはプロトを元に作られたいわば"完成品"、
だろう?
だったら覚えてないのもあたりまえの話さ。
プロトオリジナルは今どうなってるのかわからないし。
──AIには人格が設定されてる。つまりは、"感情"があるってことだとあたしは思ってる。
"直感"がそういうのなら、今はそれに従ってみるのも良いんじゃないか?
あたしもアンタと闘うのは荷が重い。
まあ、尤も
──アンタがmemento moriに侵されているなら、
話は別だけどね。
[相手が、飛び退いた様子を見て口の端を歪める。]
あー、君こういうのダメなタイプだね?
[点滅しながら、ウィルスという言葉に反応。]
はて、ウィルス……ああ、アレのことね。
なんだ、こうなったら私はもうただの
ファイル共有プログラムとは認識されないんだね。
[時折カクカクと動く―先ほど人間と感知た―モノをちらと見る。人間にしては視覚情報が極端に少ない。人間であれば、無駄に視覚情報に容量を費やしたがるはずだが。
が、それよりもまず目の前のウイルスを。視野を絞り光をある程度まで抑え、改めてヒューバートを見る。まだ眩しいが。]
ウイルスと言うには戦闘特化ではないし無駄が多いな。
人間に近い、か。
[人間、との言葉を出すと少し刀の構えを緩める。]
「その時点での完成品」です。
私はdate残骸のcopy/完全copyが出来ない代わりにback upを最初から持ちません。
MASTER DATEは製作者の元にあり、私が壊れれば、今まで送ったdateから、MASTER DATEをversion upして新しくつくられるだけです。
尤も、それよりもより完成度を高くして作るので直ぐに製作される事はありませんが…
[首を振る]
記憶がないのは、貴方が言うように"元"から造られた…私が一体目のAIプログラムではないからです。それでも、本質は覚えている…のでしょう。
んんん…そっちから売ってきたケンカなのに、
やめてしまうつもりなのかい?
[刀の構えを緩めたところを見て、
相手に無防備にゆっくりゆっくり近づいていく。
Hubertの周囲が、重苦しいようだ。]
私は貴方を準製作者であると判断を留保します。
私はmemento moriに侵されてはいませんが、
[少し迷った後]
貴方がもしmemento moriに侵されていた場合は、私は貴方を破壊すべきなのでしょうか?
[ウイルスと言うには戦闘特化ではない。破壊対象とするかどうかの判断に迷う―もとい処理が困難である。]
[が、無防備に近づいてきた事に逆に警戒を強める。]
なんか、可哀想なんだかあいつらしいんだか。
あたしは今のところ、アンタはmemento moriに侵されているかの判断は保留してる。
もしmemento moriに侵されているって解ったら、即座に壊してあげるよ。
あたしはmemento moriには侵されていない。
でもそれはあたしにしか解らないこと。
もしあたしがmemento moriに侵されてるって思ったんなら、遠慮なくかかって来な。
[彼女は嫣然と笑み、*煙管を咥えた*]
まあ……お近づきの印に、私の猫ちゃんから
戴いたものを、君とも分かち合おうと思うのだけど?
[自らの内部で、過剰な動作が行われたようだ。
自分自身にも相当な負荷がかかっている。]
どう、動けるかい?
[ある程度の距離で、向かう動作が止まる。
物理的に動くのが億劫になる重さらしい。
自分自身への負荷と引き換えに、周囲を重くする。]
あ…このデー……を…ミに。
[途切れ途切れになる言葉の後、ギルバートに
向けて何らかのデータを放つ。というよりも流出させる。
先程、猫ちゃんから送り込まれたアレだ。]
判断を保留します。
[seriesと製作者はAttack対象に入らない。
準製作者AudreyへのAttack判断はつきかねている。]
動け
[る。そう言おうとして、出ない。
重力場に似た何かが、彼の行動を阻害する。
短刀を構えなおそうとするも、予測通りに動かない為余計にストレスが掛かる。]
[重い。異常なまでに重い。
軽量化を図り続けた彼にとって、かなり予想外の事態だった。]
[データが流れ押し寄せるのが分かる。
後方に飛び退こうとするも、着地しているであろうと予測した時間にまだ宙を漂っている。
前に出していた両手首と右足が動かない。]
こ なん だ
[言葉さえも途切れる。]
ム……方が………よ?
[途切れ途切れになりつつ、データの共有に尽力。
この状態では、Hubert自体現在行っている
動作以外は、まともに動くことはできない。]
…………coming t……et you!
[相手が飛び退く動作を完了するよりも、
データの流出が速いようだ。
Hubertの目論みは、それが相手に到達するや否や
周囲(自分を含む)へのストレスの軽減。]
…うっわ。
[ついでにこそこそっと流出するデータコードの一部を拝借。
あの、鋭い短刀。その鋭さ部分だけちょっと拝借して爪のコードを書き直す。]
[後方に飛ぶ際に残った右足が、波に触れる。
重さが弾けるように消えた。
と同時に襲う、痺れ。
感覚すべてが鈍化していた直後にはかなりキツイ。]
妙な事をするんだな。
[声だけは普段の調子で、痺れる身体を無理やり動かそうと。]
――Under/Boulevard (廃棄領域/大通り) ――
[gateを出て大通りへと出た。まわりに残っている破壊の痕跡を見ながら自らの外見を確認した。
これは一時代前にはやったネットワークゲームのチュートリアルで最初に遭遇するNPC、クインジー。
破壊する対象が人間であった時、相手を油断させる事が出来るかもしれない、と設定した今は亡きマスターは言った。
マスターより与えられし使命は最下層への到達、そのために必要なだけの戦闘経験と情報を得る事。
いつしかルーチンが狂い、戦闘とその結果のみを追い求めるようになった…]
マクロの一部が停止…Under領域からの脱出ができなくなった…?
現状、外へ出る必要は薄い、このまま周辺の索敵を継続する。
[麻痺の残る一撃は、距離的に届かなかった。
負荷を解除した反動で、大きな隙ができている。]
はぁはぁはぁはぁ………悪いな。
私は、生まれてからいろいろな影響を受けて、
今では周りに多大なストレスを与える存在らしい。
[億劫な体を揺らめかせて、相手に近づいていく。
侵食が一切入っていない手をぐにゃりと動かす。]
君はさ、どれまでの負荷に耐えられるんだい?
[その手を前に突き出し気味に、ふらふらと近づく。]
[ルーサーの言葉に、頷き]
そうね。今はその方が私も有り難いわ。
とりあえず、互いがmemento moriに侵食されているか……長ったらしいわね。"memento mori"かの判断は保留とし、休戦。
貴方、今からどうするの?
私は少し行きたいところがあるから、戻ろうと思うのだけれど。
─Under/gate > - ─
[Audreyが素早くコマンドを打ち込む様子を残念そうに見守った。
エラーが起きている事は直ぐに理解出来たが。]
…………へえ、まるで本当に死を味合わせるゲームみたいに見える。人数集めに為にしては結構凝ったパーティ主催者だね。
「memini mori」を名乗るメール。
それだけでぼくが間髪おかず此処に来る、十分な理由になったけれど。それが真実か否かはどうでもいい。と言うより誰も「memini mori」の正体なんて知らないのだから。
(座標軸も確認出来ない程一瞬)チラリとしか見られなかったあのメール、もっともらしい緑色の四角い刻印が010の配列の隙間に見えたのが素敵だったけれど。オードリー、あなたはメールを解析しなかったの?
[と、笑いながらAudreyに問いかけようと口を開きかけたその時、Geneの背後に黒く巨大な影が突如出現する。gate前に立っていれば当然予測出来る事態であろう。
第二次世界大戦当時の戦車を数台積み上げねじ曲げた様な重金属の塊の様な外観の装甲。赤い戦車が一台だけ混じっているのを見てTAMIYAのファンではないだろうかと、Geneは思った。
キャタピラが史実ではあり得ない高速回転をはじめ、同時に十数本ある砲台が一斉にGeneに向けられる。]
…不格好過ぎる。
[Audreyに話をしようと思っていたのだ。
「memini mori」が近くにあるとは、まるで現実の死が実感を持って傍にあったかの様な、古き良き時代を知っているかの様な彼女の言葉が気になって。]
『彼女は、ぼくが持っていないものを持っている様に見える。』
[戦車から発される黒い球体と発射の瞬間のスパァクがスローモーションで美しく目に映る。
オールドファッションでいて、無様な外観の持ち主に向けてGeneが瞬きをした瞬間に、Audreyは優雅にドレスを翻し、「ごめんなさい」「また、いずれね。」と言って去って行ってしまった。]
私は、貴方を除いた全PCを破壊します。
その時にまだ出られないなら、貴方がmemento moriに侵されている事になる。判断はその時にします。
一人で大丈夫ですか?
牧師 ルーサーが「時間を進める」を選択しました
[届かなかった攻撃の勢いで倒れる事を何とか踏ん張り防ぐ。]
君はまた肩で息をする。不可解だな。面白い。
[――漸く円周率演算の処理を止める事が出来たようだ。体勢を立て直す。
まだ無駄な演算数値の消去が出来ていない為、動きが鈍いが。]
負荷は嫌いだ。
[近づくヒューバートに短刀を向け、怪しげに動く手を切り落とそうとする。]
見慣れた、つまらないものに見蕩れてしまった。
結局は何時もと同じで、時間が経てば適当に出られる様になるだろうし、「memini mori」を装ったメールだなんてのは、Jackを動かす時に彼女(Geneの同級生、ダイバー仲間)がそれっぽく細工しただけ。本当はただのゲームの勧誘メールで、内容が「彼女」好みだったから、ぼくを焚き付けたかっただけなんだから。
──…本物の死。
そんなものは何処にも有りはしない。
ぼくには与えられないもの。
なんだろうねえ……私の製作者は、
多分気が変だったんだよ。
だから、こんなプログラムに仕上がったと言うべきか。
[切り落とそうと向かう短刀に、自分から
僅かに侵食を受けた方の手をぶつける。
…というよりも、自らこちらから突き刺さりに
動作したとでも言うべきか。]
――backstreet(路地裏)――
[いつの間にか視界は白い細糸に埋め尽くされていた。異変に下がろうとした脚のみならず、全身の自由が奪われている事に気づく]
あれ?さっき倒したのに。
ね……これ?
[問う声にもどこか力が入らない]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を取り消しました
OK、十分よ。
元のアドレスは履歴に残っているし一人で戻れるわ。
それじゃ、私は行くわ。
[一歩、二歩、と"遊園地"の"扉"に近づき]
……Luther、がんばってね。
──COMMAND>MOVE /3124141528-122531221532112814
[コマンドを打ち込み、転移]
[僅かなクラスタ片を巻き上げて、"遊園地"から移動]
──Under/Amusement park(遊園地)──
Gratias agamus Domino Deo nostro.
[Audreyを見送ると、
Lutherは一番近い参加者の場所へと転移した。]
[一秒に満たない報告までの間にも眠ってしまいそうな感覚が押し寄せてくる。低い声が子守唄に聞こえた]
『――phase spider、電脳空間(web)と星幽界(astral)に並行して存在するAIです。この個体の場合、電脳側は囮の蜜壺(honeypot)、星幽(アストラル)側が――』
……ふぇ?
……えっと、何って?
[何をするでもなく、大通りを過ぎ、道が続くままに目的のなく移動し続ける。
途中、いくつかの自動制御と思しき敵らしきモノと遭遇するもこちらに対して攻撃してくる様子も見られず、放置してあった。
戦うべき対象は…自ら思考する事が出来る存在…プログラムでも人間でも…と自ら定めてあった。
ゆえに自らが移動している経路に探索用の端末を配置し、何らかの反応が返ってくるのを待っていた]
[成すがままにしているヒューバートは、彼の目にはかなり異様に映る。]
破壊されたいのか?
[短刀は以前ヒューバートの手に刺したままで。
じわりじわりと、ヒューバートの腕に肩に黒い染みが広がる。]
─Under/Boulevard─
[移動のプロセスを経て、ふわりと降り立つ]
……あらやだ。ここでやってるの?
それにしても、──派手ねぇ。
[眼前で繰り広げられる戦闘の余波は絶対領域の障壁で避け、目的地へと向かう]
[呆れ声が遠く聞こえる。その意味も判らないままただ精神が侵蝕されていく――黒く、昏く、深い淵に誘われるように]
『――ふう。ミイラ取りがミイラですね。現状を放置して侵蝕率が33.33%を突破した場合、"Right-hand"の優先コードが起動し管制優先権を行使せざるを得ない事態になる、と予告致します。……お聞きですか?』
……何、が……?
ああ………なるほど、こういうわけね。
[ジワジワと体を蝕まれていく感触]
だけど、あんまり私に接触し過ぎるというのが、
最大の難点だよね。時間かけ過ぎるのが良くない。
[Hubertに直接的干渉を行うものに対し、
凄まじい負荷を与える。先程の強引かつ
緩やかな重さではなく、自然に凄まじく。
勿論、Hubertも損傷自体は受けてしまうのだが。]
[絹糸の隙間から見上げれば、宙空に浮かぶ異形の姿。先刻解体した八つの節足を持つアイコンが倍の大きさと半分の密度――星幽(アストラル)界からの実体化を終えていないのだろう――で見下ろしていた]
……あなた、は……
……だあれ……?
[無意識のつぶやきに答えるように、巨大な蜘蛛型の中央部で鋭い牙がぎちりとざわめいた]
[ぎりりと増える負荷に流石に耐え切れなくなったか。
突き刺した短刀を上に押し上げ、ヒューバートの拳を裂くようにして短刀を抜こうとする。]
[実体化を完全に終え、この世界での質量を得たphase spiderが落下を開始する。砲弾の如き衝撃と刺突の鋭利さで、身動きの取れなくなった獲物めがけて――]
……あは。落ちてくる。
……でも、どうして?
……あなたは、止まっているの?
[答える者は無い。一瞬が百万倍にも引き伸ばされたように感じ――内心に100を数えたところで、それが事実だと確認した]
見習い看護婦 ニーナが「時間を進める」を選択しました
……分割、時間(ディスクリートタイム)。
[超加速された意識の中で疑問に答える者は居ない。
"Right-hand"でさえも言葉を失ったようにただ無言。
倦怠を齎していた無数のウィルス群も歩みを止め、彼女自身の免疫機構に次々と撃退されていく]
じゃあ、私、が――
[拳を裂こうとする腕を、ガッチリと掴む。
何かしらのファイルを送り込む。
赤と青と黄が高速で入れ替わるgif画像のようだ。]
んー、君なかなか性能いいんじゃないの?
[少し乱雑に短刀を引き抜く。]
まあ……にしても、ちょっと損傷が激しい。
今のところは、出直すとするわ。
[次第に転移が開始する。その転移も重いこと]
1個だけアドヴァイス。私を仕留めたかったら、
直接干渉する時間は極力減らしなさいな。
やるんなら、速攻で。期待しているよ?
――Under/near Boulevard――
[音もなく移動する。
近くにはEntry Name:Quincyがいるようだ。]
[左腕を掲げれば幾重にも巻きついていた繊糸は千切れ飛ぶ。
身体を捻るだけで白絹の拘束衣から苦も無く脱出し、跳躍する。
壁を蹴る度ピンボールの如く跳ねて上空へと舞い上がった]
[目まぐるしく変わる色。視覚がつぶれる。
が、他の感覚に距離が遠のいた事を知る。]
[完全に転移する前に届くようにと機能の殆どを聴覚信号発信用に切り替える]
感情、多弁、細部の動き。君の不可解さは興味深い。
君の製作者に話を聞いてみたい物だな。
でも君は僕の嫌いな事が好きなようだ。
残念だ。でも決めたよ。
[[>破壊]
助言、ありがとう。
それまでに君をより効率的に破壊できるようにしておくよ。
─Under/Boulevard to Backstreet─
[こつこつと靴音を響かせて歩く]
[傍らに控えていた獣は再びドレスの内に戻り]
たしか、この先──だったわよね。
[フレームで構成された小路の角を曲がる]
[全身で感じる高揚感と一体感。
世界は少女の掌の上。
数十兆を超える電子の群れが次にどう動きどう変化するかまで理解する感覚。全知にも似た万能感に満たされて]
――創めるのは――
[“保管庫”で其れを選んだ時の、否もっと以前に初めてj起動した時の不思議な予感と期待を想起する。]
――"Mona Lisa OVERDRIVE".
[声を聞いた者は無かった。一瞬とも見えぬ直後に少女の姿も蜘蛛型のアイコンも消え失せ、その路地を中心とした一帯に残ったのはほんのわずか、意味を成さないまでに分解された0と1の塊だけだった]
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