情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
修道女 ステラ の役職希望が 人狼 に自動決定されました。
酒場の看板娘 ローズマリー の役職希望が 占い師 に自動決定されました。
集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が3人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました
※再掲。
【1日目】
アーヴァインによって、
「逃げ出したら警備兵に捕まること」
を説明されます。
仮にも囚人である貴方たちは自由に外に出ることは許されません。
ただし、この屋敷の中でなら自由に過ごしても構わない、とアーヴァインはいいます。
あまりの待遇のよさに訝しむ人も出てくるかもしれません。
或いは、酔狂な人もいるものだと楽観視する人もいるかもしれません。
自分以外にも連れてこられた人を見れば交流もあることでしょう。
>>372
[――かみが、いきてたら、よい]
神が…?
[もし神が生きてるなら、生きるべきだった者が苦しんで死に、もっと苦しんで死ぬべきだった者にすぐさま天罰が下されない筈がなかったと神の生を否定する気持ちだけが湧き上がる。
言葉にすることは無かったけれども。ただ、頷いて]
ああ、生きててくれたらもっと…色んな事がうまくいくだろうな。
[あどけない微笑を見れば、その作り物の笑顔は本物へ変わる。
しかしそれも自分を撫でるかのように中空に手をやる少女の姿で、少しだけ泣くのを堪えるように歪んで]
別にオレは…ルーサーを怖がってるわけじゃないよ。
[拒絶するでもなく大人しく撫ぜるふりを受け入れてから、自分を落ち着かせるために息を吐く]
…そう、あいつの飯うまかったか。
良かったな。今度オレも盗み食いでもしよう。
[落ち着かせることに成功した声で呟いて、ネリーの治療のために広間を出た少女を見送った。
入れ替わりに現れた修道女を見る目は常に戻り]
こんばんは……金髪とはね。尼の格好させとくには惜しい。
*/
う、占い師!?
ああ、狼と霊能者と村人の分しかRPががががが ←引き出し少
狂人・占い師・守護者は考えてないってのも変ですが。
今から練ろう、占い師。
(性格上守護者なんてありえない子なんです。)
[ふと見れば少女達が薬を塗ろうとしているのが見えて]
ああ、薬箱、あったんですね。
見つけられなくてどうしようかと思いましたけど、一安心ですわ。
[ほっとしたように笑って。ネリーに「大丈夫ですか?」と声をかける]
[人が入れ替わる度に目線はそちらへ移すけれど。
特に興味なさげに座ったまま、足を組みかえる。]
――あら。
待ち人が来たみたい。
[入ってきた男――アーヴァインを、座ったまま見据えて彼の言葉を一つ一つ聞く。]
・・・説明は、それだけなの?
[矢張り全員罪人か、と思考の端に捕らえつつ、首を傾げて問う。
罪人ならば警備兵に捕まることは納得が出来るが、何故その囚人達を屋敷で野放しにするかの理解は出来ないようだ。]
[別に見て拙いというわけではないだろうが、失礼かと思い、
少女たちが視界に入らないようにして。
ナサニエルの言葉にステラを改めてみれば]
……ああ、修道服じゃあないんですね。
黒いから分かりませんでした。
酒場の看板娘 ローズマリーは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
[次いで現れたアーヴァインへとようやく主賓のお出ましかと視線を向け。
その言葉に無意識に囚人の腕輪を探る。]
……ご自由に、ね。
屋敷の中に軟禁とはいえ、囚人を野放し、ですか。
[物騒なことで、と呟く自身も囚人ではあったけれど。]
「私の、神は、死んだ
ナサニエルの、神も、居ないの」
[振り返り唇が問うのに前髪の奥から覗く紫水晶は哀しそうに男を見詰め、続く言葉にゆっくりと瞬けば静かに頷き、更に口を開こうとすればアーヴァインの声に其方を一瞥して、相変わらず余り興味も無さそうに淡々と少女の傷口を消毒し始める]
大丈夫よ。慣れてるもの。
[少女が見上げて問い、ネリーは返す。
膝を少女へ少し投げ出し、少女の治療を黙って見る。]
アー、アーヴァ…
[ふと、ネリーは口元を動かした。
少し問いただしたいとも思ったが、四肢を少女に預けて不自由とも言えたのでそのまま黙って見つめていた。]
[そして扉を開け現れた男――アーヴァインを目の端に捉えると、さっと身体に緊張が走り、身構える。
しかし彼の説明は悪いケースを想像した時間を笑い飛ばしたくなるくらいの、実に安寧なもの]
逃げ出したら警備兵に捕まる……それ、だけか?
[身体に走った緊張も、注意深くアーヴァインの顔を睨むことも忘れて、...はぽかんと立ち尽くす]
元死刑囚としちゃ逃げたら捕まるなんてそんなもん、菓子をつまみ食いしたら手を抓られますって言われてるようなもんで…
[呆気にとられる頭でも、「仮にも囚人である貴方たちは」という言葉を聞き逃さない]
…何?
囚人ってオレだけじゃなく…全員か?
一挙手一投足、注目しないと。
[ネリーはアーヴァインの動きを見ていた。私の怪我も、ナイジェルの傷も双方とも大きく関わっているかもしれないのだ。
けれどもアーヴァインは終始事務的であった。]
囚人? …どういうことかしら。
見張り役さえいないの?
[足首から踝かけて消毒すれば脱脂綿は微かあかく染まるだろうか、清潔になった傷口へ塗り薬をそっと乗せ慣れた手つきで包帯を巻き終えれば、もう一方の足も同じ様に治療を施し、脱がした時と逆の順に靴下と靴を履かせ腕へと手を伸ばし、少女が屋敷の主の名を紡ごうとするのに手を止める]
「如何か、した」
[少女を見上げ治療を続けても良いのかと問う様な視線を向ける]
あ、いいのよ。気にしないで。
[私でなくとも、ここの皆はアーヴァインと面識があるようね。 そして皆、強烈に常日頃から意識を彼に注いでいる。そういう屋敷…]
>>17
男性ものの着替えってありましたかしら…
私は少しクローゼットをのぞいたりしましたけれど、まだ目にはしてませんわ。
[と、ネリーはルーサーに苦笑い。]
ふぅん・・・
[説明が終わった後も顎に人差し指を当てて考えてはいたものの
この場では「まぁいいか」で終わらせてしまうのが常。]
着替え、ね。
昨日はシャワーを浴びた後も同じ服を着たけれど
滞在が長くなりそうなら借りることも考えるべき、か。
[と、考えた所でルーサーの嘆きが聞こえ、小首を傾げながら]
別に、軽蔑なんてしないわよ?
[と悪戯っぽく笑った]
外を繕ったところで、本質は変わらない──。
外を変えるのは、相手の警戒心を薄れさせるため──。
聖職者と言う仮面。
ここでも、それは通用する──?
…彼だけには逆効果かしら。
[青髪の男を思い出し、クスリと笑みが零れる]
[少女の様子に何処か上の空な印象を受けるも、気にするなと言われれば腕を取り足に施したのと同じ手順で治療を施し、両手が終れば意識の此方に無さそうな様子にひらひらと目の前で手を振って]
「他に、傷は、無い」
[立ち上がり少女の双眸を覗いて首を傾げ、男の声に振り返ればゆるりと頷いて、男の中に浮かんだであろう疑問を想ってか浮かぶ笑みは儚く]
「一緒」
[短く告げる言葉で通じるかは判らなかったけれど]
[――何故女の声が聞こえるのか。
暫し考えるも、それがさも当たり前のような気がしてきて。
声の主が自分と同じ聖職者だということに思い当たれば失笑する。]
……神に使える者の真似事していたせいで罰でもあたったか。
何のために集められたのか。
金持ちの道楽なのか、明かされぬ何かがあるのか。
奇妙な点は多々有れど・・・
全容が見えないままでは危機感なきも仕方なし、か。
あの言葉が真実であろうと嘘であろうと、どうせ関係ない。
何の期待もしていないのだから――。
>>22
じゃあ、ひととおり衣服や食べるものはここへ来るべきだった人の分が揃えられている、ということになりますね。
少し恣意的なものを感じるわ…
[ネリーは立ち上がった少女に話しかけた]
わざわざありがとう。あなたの傷は大丈夫?
私、看てあげるけど…
[ルーサーの返答にくすりと笑うと]
似合ってしまったら逆に困るわよ。
まあ、ナサニエルさんの所にはあったようだし、ルーサーさんに合う男物の服もどこかにあるんじゃないかしら?
[そう、どこかに――・・・
部屋数から考えると、皆が皆ピッタリなのは奇妙なことだが。]
[返事が返って来るような感覚。声が──聞こえる]
あら…牧師様の声?
神のお導きですかしら。
[おどけるような嘲るような、そんな声色で呟く]
真似事…貴方も、仮面を被っていた?
[それは確かに自分の声が聞こえているであろう証拠で。
舌打ちを慌てて引っ込める。]
……神のお導きなら有難いですけどね。
美女の声が耳に届くなんて。
……。
さて、どうでしょうね。
人は大なり小なり仮面を被る生き物ですから。
[少女の言葉は予想外だった様できょとんと瞬き]
………
[どうせならついでに手当てして貰おうかと一つ頷けば、周囲の人間を気にした様子も無く黒いブラウスのボタンを外し始め、未だ傷口の塞がりきらない胸元の深い傷が顕になる]
>>20
…髪の毛で相手を好きになる奴がいるなら、ふかふかした犬でも抱いてりゃ一生幸せだろうが。
まああんたに自慢する気がなくたって、華やかな方が見てるほう も楽しいのは否定しねぇ。
ああ、せいぜい得た「自由」を謳歌して、好きにしろよ。
[ステラにぴったりと合うワンピースを見ながら]
似合ってるしな。
[しかし>>25ネリーの言葉で、僅かに神妙になって考え込む]
確かに…ちょっと妙な話ではあるけどよ。
>>23
[だがすぐに考えて分からないことを続けて悩むのは止めてしまったのか、儚く笑む少女に顔を上げて、似た微笑で頷いた]
…オレらはちょっと、考え方も似てるってわけだ。
[視界の端で服を脱ぎ始めるナイジェルを見るともなしに見、この子の感覚も"一般的"ではないのかと首をひねるも・・・]
馬鹿馬鹿しい。
[自分に対し、一人呟く。
一般的という定義もここにおいては意味などないのだから。]
あな−−
「ナイジェルの周囲の気にしない手の動きにネリーは驚いた。
思わず立ち上がり、その指の動きを止めようと手首を掴もうとしたが、それではまた相手の手首を傷つけてしまうのではないかと思い、ネリーは少女を止め損なった。
ネリーの目の前に人間としての深いドロリとしたものが飛び込んでくる。」
[男の声に振り返れば乗せられた微笑みに眼を細め一拍の沈黙]
「嬉しく、無い」
[続く言葉は気遣って男の視界を遮る修道女が隠し、相変わらず気にもせずにブラウスを脱ぎ捨てればジーンズのホックを外し、足元に服を脱ぎ捨て広い室内で全身に傷跡と痣と生傷だらけの肌を晒した侭に、少女を見詰め]
「少し、手間だと、思う、けど」
[伸ばされた手に一瞬だけ不思議そうな視線を送るも、少女を見詰め唇は淡々と言葉を紡ぐ]
[ステラの呟きで再び違和感の整理をする。
確かに妙な話ではあるのだが。探るほど興味をそそられていないのか、違和感の羅列だけして考察することもせず。]
誰かが使った後に用意されているのなら、まだ理解も出来るところではあるけど、ね。
皆の状況は知らないけど、入った段階であったのだとしたら――。
[考えるのがめんどくさいのか、ふるふると首を振りソファに深くもたれかかって天井を見上げる。
――状況が動けば自ずと答えは見えてくるだろう、と。]
聖職者である私達だけ、他の者とは別に意思の疎通が出来る…。
神のお導きと取るのが道理では?
…でもそのように思えないのは、私が闇に染まっているからかしらね…。
何故、急に牧師様の声が聞こえるようになったのかしら。
[仮面の話には確かに、と相槌を打って笑い]
……神のお導きで超能力者、ですか?
それはまた……随分な奇跡ですね。
まだ夢か幻聴だと思ったほうが現実味がある。
[そう考える程度の信仰でしかない。]
……さて、何故かは私が問いたいですよ。
謀ったようにシスターが声が聞こえる、だなんて。
[ネリーはこの場は手早く少女の傷を看てあげなければいけないと思った。
しかし、自分とは違う傷の持ち主であることに興味を覚えてしまう。明らかに自らよりも重い傷。この差はどこから生まれてくるのだろうか。]
傷口を開きっぱなしにするのはよくないわ。
既に水で洗い流してはいるのね。乾かさないように、湿潤さを保たないと。
[ネリーは雑菌が入らないように少女の傷口を絆創膏などで覆い、包帯で優しく包んだ。]
[特に、この胸傷は…残るわ。
ネリーは少女の持つ傷を少し哀れんだ目でみつめた。
手や足、果ては首にも、数も量も自らのものよりははるかに上回る怪我だ。 拘束が激しかったのだろう。]
これは時間かかるかもよ…ひとつひとつ手当てすれば。
>>36
どういたしまして。
[確かにそのような格好でいてもらえれば少しは、荒れずに済んでいる効果もあるのかもしれない。
どんな姿だろうが八つ当たりしないでいられるのが一番だがと心の中で付け加えながら、微笑みに普通に笑んで返した]
>>37
[少女の唇の動きには最もだと頷いて]
確かに、めでたく喜べるようなことじゃないわな。
…年の功というか害な気がする。
[ルーサーからの余裕の微笑にはそんな事をぽつりと呟いた]
>>38
オレは今日になって風呂上りに見ただけだし……
どうなんだか、な。
[言いながら頬杖はつくものの、オレが考えたって分かるはずもないかとでも思っていそうな顔だ。その証拠にすぐに腹をさすって]
…今日まだ飯食ってねぇな。
夢ならば、私達がこの館に居るのも夢かしら。
夢から醒めたなら、またあの暗い部屋へ逆戻りかしらね。
神の奇跡なんて、生まれてこの方見たことは無いわ。
神は助けを請うても手を差し伸べてくれない。
奇跡なんて、無かった。
だから、これも神の奇跡なんかじゃないわ、きっと。
[信仰なんて、とうの昔に捨てている。元々、信仰があって修道女になったわけでもない]
全てにおいて疑問だらけね。
ここに集められている理由も、私達の声がお互い聞こえることも。
[ステラの言葉を受け、天井から視線を正面に戻す。]
・・・そう。
[なら、さして気に留めるほど重大なことでもないか――と。
誰にも気付かれず動くことなど自分には出来るから。・・・もっとも、幾人か鋭そうな人間も混じっている状況ではやや難しいか、と。]
私も後でクローゼットの確認をしておきましょう。
[そう言って、おもむろに席を立つ。]
[手間を少しでも減らそうとでも言うのか、少女の手にある薬瓶から薬を掬えば手の届く範囲は自分で塗りつけ、恐らくは刃物の切り傷や刺し傷から打ち身や打撲の痣や所々には爛れた痕や火傷もある肌に、包帯を巻かれるのに、大人しく腕を挙げ身を捩り包帯を巻き易い様に動き]
「放って、おいても、其の内、治る」
[呟きは治療に専念する少女に読み取れたかは判らないけれど、呟かれる言葉に不思議そうに瞬き只頷く様子は、自身の肉体に何の執着も見出せないだろうか]
………
[後ろ髪に隠された項は首輪の痕と其の後で自身の手でつけられた傷跡が残って居るかも知れず、頭を下げて大人しく少女になされるがままに]
夢でも神の奇跡でもないとしたら何でしょうね。
――悪魔の所業、とか。
[まさかね、と緩やかに首を振る。
けれど、それが一番現実的な考えでもあるような気がした。]
――神など。
所詮人の妄想が作り上げた偶像ですよ。
己の罪や、辛さから逃げ出したい人間が作り出した逃げ道です。
そんなものに期待するほうが間違っている。
[くつりと喉の奥で笑う。体裁だけ取り繕っただけの自分に奇跡を信じる由もない。]
[名を呉れた男の後姿が視界の端に映る]
心から笑って呉れれば良いのに。
ナサニエルも、もう、遅いの?
でも、ナサニエルは、優しいよ。
確かに、放っておいても治るわ。
でも、ここはあなたを傷つける人はいないわ――おそらく。
だから、早く直してしまいましょう。
[幾重にも張り巡らされたような感覚を覚える彼女の傷を全て万全に看れば、ミイラにもなりかねない。 ネリーは気を遣いながらひとつひとつ薬を施す。]
ステラさんは、この傷をどう思われますか。
[ナサニエルの後に厨房につく形で棚を漁り始める。]
私も小腹がすいたな、と思ってね。
起きてから口にしたものは紅茶だけですもの。
[と言って何か作り始めたものの、本当に"おつまみ"程度のものしか作るつもりはないらしく、動作はゆっくりとしたもので。
上等そうなワインを見つけると、これでいいかと手にとって。]
……困ったなぁ。
[屋敷の廊下。
自らと菫の少女が使う部屋の扉に背をついて、溜息を吐く。此処に来た時は手ぶらだった。大事なものが手元に無い。今更になって、それが重大な問題だということに気づいた。]
どうしよう……
[そうぼやきを繰り返しても、意味はなくて。
ゆっくりと廊下を歩き出す。人の気配を自然と察したのか、広間の方向へと。
そしてその手前、廊下で見止めた人物に]
――あ!
[駆け寄った。
自身をこの屋敷へ連れてきた張本人。
アーヴァイン。そんな名前だった。]
ああ──そちらの方が納得出来るわ。
悪魔に魂を売り渡したようなものだもの。
同感ね。
偶像に奇跡なんて起こせない…ただの張りぼてだわ。
[クス、と笑いを零し]
あの、あの、わたしの荷物……
[おずおずと掛けた言葉に、彼は色のない表情で告げた。“ワスレモノは広間にある”と]
持ってきてくれたんですか?
嗚呼、良かった。ありがとうございます。
[ぺこりと頭を下げて広間に向かおうとした少女を、アーヴァインが引き止める。
――もしこの屋敷から――逃げ出すことは――警備兵――屋敷に留まれ――此処は自由]
……外は、危ないんですか?
……そうですか。わかりました。
[彼に一礼し、広間へ急いだ。]
[何年もかけて延々と傷を負わされていたであろう肌の真新しい傷跡は、少女の手に依って薬を塗られ癒されていくけれど、少女の言葉には矢張り不思議そうに瞬き、少女が修道女へと問いかけを投げるのすら訳が判らない様子で修道女へと一瞬視線を投げるも、少女が自身を気遣って呉れて居るのであろうと思い至れば一拍の間を空けて素直に頷き]
「判った」
[新たな気配が近付くのに其方へと視線を投げ、其処に同室の少女の姿を見止めれば、先日と同じく肌を晒した侭に嬉しそうにふわと微笑み]
「おはよう、シャーロット」
[広間には菫色の少女の姿が見止められ
何処か安堵の笑みを零す。
見知らぬ人も居た。どちらとも綺麗な翡翠石を彷彿とさせる女性だった]
こんばんは。
はじめ、まして。
[ぺこりと、初見の人々に頭を下げるも
落ち着かない様子で広間に視線を巡らせ
やがて隅の棚に置かれた自らの鞄を見つけ駆け寄る。
中身を確かめる。
大したものは入っていない。けれど目的は一つ。]
……あった。良かった……。
[100粒程の銀色のラベルの錠剤。]
[ちょうど簡単に作ったカナッペと厨房から拝借したワインを手に広間の入り口に立った所で青い髪の少女を認める。]
――はじめまして。ローズマリーよ。
[挨拶を簡素に済ませば、まだ厨房にいるナサニエルに振り返り、多めに作ったからつまむのならどうぞ、と言い残す。]
グラスは自分で持ってきてね?
[豪快な紅茶の飲み方を思い出してか、悪戯げな笑みを称えて付け加える。]
[少女の元で手を指を動かすネリー。 周囲にはステラやシャーロットがおり、それが少しネリーを安心させた。
ネリーは少女に問うてみた。]
ねえ…どうしてこんな傷をおったの?
[きゅ、と錠剤を握った侭
掛けられた声に、会釈する]
ローズマリーさん……
初めまして。
わたしはシャーロット・コールリッジです。
[彼女がカナッペやワインを持ってきた所を見ると、その先は厨房だろう。誰かいるようで少し気は引けたが、厨房の中へ向かう]
[修道女の少女に返す言葉も気にも留めぬ様子で、少女が問うのにじっと其の双眸を覗き、紫水晶の瞳はゆっくりと瞬き刹那――少女とは思えぬ背筋を凍らせる程に冷やかで凍る事すら無い程に甘く艶やかな笑みを浮かべ]
「壊して、しまった、から」
[瞬きの合間に何時も通りの表情に戻り]
「ネリーは、何故、慣れたの」
[首を傾げ青い髪の少女が安堵するのにふわと微笑み厨房へ向かう後姿を見送る]
[ソファまで辿り着けば、紅茶の時のように勧めるわけでもなく無造作に手にしたものを置いて。やや多めなあたり、自分ひとり用ではないということは知れた。]
さぁて、何をして過ごそうかしらね。
[カナッペとワインをつまみながら、与えられた「自由」をつまらなそうな表情で考えて。シャーロットの挨拶に口元に笑みを浮かべ、厨房へ消える様を見送った。]
[――悪魔に魂を。
同じようなものだろうか。
むしろ自身が悪魔のようなものに違いない。喉の奥で笑う。]
――では悪魔の所業ということにしておきましょうか。
[部屋の一つの扉を開けながら、ふと思い立ったように]
悪魔の所業ならこうして貴方の声が聞こえることは皆には
黙っておくべきでしょうね。
[そう呟くと、*部屋の中、闇の奥へ*]
[厨房にいるのは男性のようだ。
初めて見る人物。厨房の奥の食料庫でも覗いているか、彼とは少し距離があり、声は掛けずに。
水道の蛇口を勢いよく捻る。手近にあったグラスに、溜める、水泡沫、溢れて手が濡れた。
ぱちり。ぱちり。ぱちり。
錠剤を五つ。口に含み、水で流し込む。
作用はすぐに出るわけではないけれど
薬を飲んだだけでも気分的に安堵する。
水を止めて、濡れた指で唇をなぞった。]
>>57
[彼女は答えを探している時に笑みを見せたのは気のせいだろうか。]
あなたは――それがどのような形を成しているのかは判らないけど、失ったものが、失ったことがあるのね。
[ネリーは一瞬目だけを下に向け、続けた。]
暴れたから、と言えば答えは簡単だけど。
もっと言えば…自分の身は自分で守らなければならないから。
と言えば正しいのかしら。
[がさがさと厨房奥の食料庫を漁っている間に、ローズマリーの手で手際よく作られたカナッペに目を丸くする]
うまいもんだ。美味そうだし…
[結局自分の手による戦利品なしで彼女に続こうとしたところで、振り返りざまの悪戯げな笑みで一言、釘を刺されて]
…わかった。わかったよ。
何なら人数分サービスしてやる。
[多少は恥じらいを感じた様子でカチャカチャ上等のグラスを複数、かち合わせる音をさせながら盆の上に載せた。
ついでに蛇口を捻って自分のグラスと決めた中に水も入れている所に、見慣れぬ少女が入ってくる]
あんた……あんたが、シャーロットって人かな。
そりゃ薬か何かか。体でも悪いとか?
[錠剤を続けざまに五つ水で流し込んで、濡れた指で唇をなぞっているところに声をかける]
…神の花嫁ならぬ、悪魔の花嫁ね。
[ふとそんなことを思い。それまた一興と言うように笑みを浮かべ]
こんな力を下さった旦那様は誰なのかしら?
[どこか楽しげに呟く]
<中>
ああ、本当に狼が来るとは思ってなかった…。
元々二面性のあるキャラだから表と裏でRP悩まなくて良いけど。
て言うか狼がどっちも聖職者とかネタにしかならなi(ry
>>61
……え?
[きょとんと振り向く。
彼が自らの名を知っていることに驚き
ぱちりと不思議そうに瞬いて。]
はい、そうです。わたしが、シャーロット。
これは唯の精神安定剤。
病気、と言えば、病気なのかもしれませんけど……
[怪我よりまし。と菫色の少女を想い、微苦笑して。]
貴方のお名前も、聞いて、いいですか?
[少女の問いに小さく小さくそっと息を吐き首を振れば、続く答えに更に一拍は少女を見詰め瞬き、逡巡の後に口を開く]
「ネリーの、探し物、きっと、私、持って、無い」
[恐らくは自身の傷に興味を持たれている事も、其処に少女の受けた仕打ちが絡んでいる事も、なんとなく想い描いては居たのだろうけれど、申し訳無さそうにふるふると首を振り、浮かぶ微笑みは何処までも優しく儚く]
「もう、怖く、無いと、良いね」
[男に投げたのと同じ言葉を唇が紡ぐも、自身には何一つ期待をしていない様子で]
[ネリーは丁寧に少女へ治療を施す。ネリーは両手と両足の先のみに包帯を巻いていたが、同じ基準で包帯を巻けば身動きがとれなくなってしまうであろう。]
今はこんな所かしら。これだけの傷ですもの。少しずつ治せばよいわ。
ええ、怖いことはもう起きたくない。
[ネリーは治療薬の入った箱の蓋を閉め、衣服を少女に差し出した。]
[紫水晶の瞳は何処か遠くを見詰めていたけれど、目の前の少女の声に我に返り、治療は何時の間にか終わり差し出された服を受け取り素直に頷き]
「ありがとう、みんな、笑えれば、良いね」
[束の間は少女を見詰め言葉を探すも、自身に出来る事は限られていて]
「傷、治るまで、手伝う」
[少女の傷を指差し唇は告げ、受け取った服を着て、戻ってきた女や厨房に行った侭の男と同室の少女を思い出してか、少女を見詰め首を傾げ]
「お腹、減って、ない」
>>65
いえ、とんでもない。ナサニエルさん、ですね。
宜しくお願いします。
[第一印象は良くて。此処に来てから、最初は不安ばかりだったけど、牧師も修道女も、菫の少女も、そして彼も、優しそうな人ばかりだ。
安堵感に、ふっと笑みを零した。]
……ナイジェル?って男の子名前――あ……あの子の……菫色の彼女の、名前?
そっか。名前、出来たんだ。じゃあわたしも、これからはナイジェルって呼ぼう。
[まだ沢山残っている錠剤をちら、と見て、ポケットに仕舞い]
そうですね、言葉通りの薬です。此処にいる、のが少し不安なのもありますけど、わたしはこれ、前からずっと毎日欠かさず飲んでいたから、逆に飲まないと落ち着かなくて。
沢山ありますし、もしナサニエルさんが精神的に不安定になったら言って下さい。少しなら分けられます。
[微笑みを湛えて告げた。彼の持つ盆を見ては]
広間に戻りましょうか。彼女の――ナイジェルのことも気になりますし。
<中>
独り言が888だった。
だからどうしたって感じですね、はい。
シスターって難しいわぁ。
元々宗教に興味ない人なのに何でステラ選んだのかと小一時間(ry
小瓶ネタをやりたかったんです。
聖水に偽装したかったです。
それだけなんです(ぁ
/中/
わーい!守護者増えてたー!
7人だから標準で行けば消える役職だと思って、希望はおまかせになっちゃうのかぁって思ってたから、凄い嬉しいです。せるびすさん有り難う!
しかし守護者RPはどうしようか……
明らかにこの子無力なんですが。
RP村では美味しい役職だからなぁ。
なんとか活かしたい。考えとこ。
【狂気レベル:0】
【セシリア:大丈夫、大丈夫だよ】
【ルーサー:きっといいひと。】
【ナサニエル:同じ蒼。なんだか、いいな】
【:】
昨日のアーヴァイン縁故はなしで。
死なないし。
[ワイングラスをくるくるまわしながら、傷を負った二人の会話――とはいえ視線を向けているわけではないから性格にはネリーの声を聞くともなしに聞いて。]
怖いこと――
[意図もなく聞こえた言葉を無表情に呟く。
次の瞬間、手元が狂ったのかグラスはするりと手から滑り落ち、赤い液体と共に破片が脆く散る。]
………失敬。
[破片を拾おうと席を立てば、いつもよりやや鈍い神経に気付いてちらっと自らの手に視線を落とす。
それから何事もなかったように破片を集め終えたところで一旦盆に乗せ、顔には微塵も出さずにソファに深く腰掛ける。]
>>67
[ていねいな態度でよろしくと返したシャーロットはふっと笑みを零し、ナイジェルの名を受け入れてくれた事には嬉しそうに頷く]
あぁ、オレがちらっと零しただけの名前だけど、気に入ってくれたみたいだ。
セシリアって呼ばれるのを嫌がって…、そのまま名乗ってる。
…へぇ、前からずっと毎日欠かさず?
[何が彼女をそんなにも不安にするのだろうと疑問が生まれてしまうが、もし不安定になったら分けてあげられると告げて微笑む彼女の顔は、普通の落ち着きある女性のそれ。尋ねる言葉を飲み込み]
そうだな、そろそろ受けてた手当ても終わったかもしれない。
修道女や白衣の天使ならぬ三つ編みの天使とも一緒に、料理人が振る舞うカナッペでも摘ませてもらえるかもな。
[修道女の微笑みを一拍程は静かに見詰め、硝子の砕ける音にびくりと身を竦ませ咄嗟に視線を移し、女が自身の指先を見詰め破片を片付けるのを見守る]
………
[傷の手当てをして呉れた少女がソファに座るのに、恐る恐ると言った様子で右足を引き摺りテーブルへと近付いて、盆に載せられた硝子の破片を脅えた紫水晶が見詰め]
「片付けて、良い」
[ソファに落ち着いた女の顔を殆ど見る事も無く訊ねる為に首を傾げる]
[...は厨房を出て広間へと戻り、テーブルへと全員の手に渡るだけのグラスを無造作に置く。
置きざま、自分の分の水入りグラスを左手で取ったかと思えば早速、並べてあったカナッペを一つ掠め取る]
ビスケットの上に何かのせるだけで料理になるもんだな。
[功労者の労をねぎらうべくローズマリーに目を向けると]
…おいおい、グラス落としちまったのか?
もうできあがったのかよ。酒もほどほどにな。
[酔ったゆえの粗相かと、盆に一緒に持ってきていた布巾を投げて寄越す]
>>69
ナサニエルさんが名づけたんですか?
ふふ、素敵な名前だと思いますよ。
本人が気に入っているのが一番ですしね。
[薬の入ったポケットを服の上からなぞり]
ええ、毎日飲まないと効果も薄れてしまいますし。
簡単に言えば、不安になる病気ですね。
[もっと深く言えば――
彼は引くだろうから。それ以上は説明せずに。]
天使に、綺麗な料理人。
此処は素敵な場所ですよね。
皆さん、優しい人ばかり。
[カナッペとの言葉を聞いて、空腹感を思い出す。
貰えるかな?と期待しつつ広間に戻った]
珍しく酔ったのかしらね。
[ソファに身を沈めながら、テーブル付近のものに聞こえる程度のトーンで静かに告げたのは]
食器は明日きちんと片すわ。
今日はこのままここで寝かせてちょうだいね。
[と、そこまで言ったところでナイジェルからの申し出に瞬き、]
片付けたいのなら。
[と肯定ととれる言葉を一言。]
傷、増やさないように気をつけて。
……ありがとう。
[そして一拍の間を置いてから、そう付け加えた。]
[ゆらり]
[揺れたのは紫水晶の視界か華奢な肢体か、男に名を呼ばれればまるで呼吸を思い出した様子で、見開いた瞳は瞬き、同室の少女と男が広間に戻っていたのに気付き、双方の顔を見て安堵した様子で胸元に寄せた手を下ろしふわと微笑む]
「おかえり」
[ネリーはすぐ傍にいるナイジェルの様子に気づいた。]
どうしたの? ごめんなさい、私の手当てがまずかった? 傷むの?
[ネリーは傷だれけの彼女の手を取ろうとも思ったが、痛みを刺激しかねないと思い、それは躊躇われた。]
[菫の少女の微笑みを見れば
自然と笑みを返す]
ただいま。――ナイジェル。
[名づけの本人から教わった名。
本人も気に入っているという名。
名前を呼ぶことが嬉しい、と考えるなんて
とても新鮮な感覚]
……大丈夫?
手、震えてる……また傷増やさないでね?
手伝おうか?
[菫の少女の傍に歩み寄り、
彼女の表情を窺うように覗き込む]
私が、片付けておきますわ。
[ナイジェルに微笑み、立ち上がって盆を持ち上げる。厨房へと向かうと破片を鉄製の不燃物捨てに入れた。細かな破片も全て捨てると、盆を手に広間へと戻ってくる]
[震える手を伸ばすナイジェルに、「怖いのならやらなければいいのに」と無機質な感想を抱きつつ、次第に痺れてくる身体にほぅ、と息を吐く。
見上げるような体勢で目を閉じれば、雰囲気に不相応なあどけない少女のような笑みを浮かべ、浸透していく感覚に*身を委ねた*]
片づけを他にやらせるやら、ソファーで寝るやら…
ママの世話が必要な歳でもないだろうに。
[前に言われたようなことを、ここぞとローズマリーへ返す。
だが静かに酔ったのかと呟く姿に、それ以上言えない何かを感じた気がして]
こんなところで寝て風邪ひかないようになローズマリー。お休み。
…ああ。
[いつもの微笑で少女にお帰りと言われれば気のせいだったかと安堵するが、片付ける為盆に伸ばした手がやはり震えるのを確認し]
割れたガラスが怖いなら…他にやらせりゃいい、ナイジェル。
[丁度ステラが彼女の手を遮り、ネリーやシャーロットもまた手伝うためなのか歩み寄ったので、頼むよという目で見ながら]
[傷の手当をして呉れた少女の問いに手を止めふるふると首を振り、大丈夫だと示す様に微笑みを浮かべれば、中空で止まった手は修道女に遮られるのに其方へと視線を移し、其の行動に自身は何か拙い事をしただろうかと問う様に不安気に見詰める]
………
[――ただいま。――ナイジェル。]
[同室の少女へとゆっくりと向き直り、教えた筈の無い名を紡がれるのに少女を見詰めるも、気遣う様に覗き込まれるのにふるふる首を振り]
「破片は、傷、つける、から」
[どの言葉に対しての回答なのか少女を見詰めて唇が紡ぐ言の葉]
[ネリーはシャーロットに尋ねられ、少し照れくさそうに両手を前に伸ばした。肘よりも少し長めの袖から手首を覆う包帯が少し顔を出した。]
ええ。ここへ連れて来られる時、少しね。
シャーロットさんはそうでもないのですか。やはり人によっていろいろあるのかしら。
>>81
ナサニエルさんからね、聞いたの。
素敵な名前だね。
これで呼ぶ時も困らないよ。
[えへへ、と屈託無いを浮かべる。
少女の唇をじっと見つめ、小首を傾げた]
確かに硝子は危ないけど……
ナイジェルが扱うともっと危ないよ。
気をつけて片付ければ、怪我もしないし。ね?
[逡巡している内に修道女がさっさと片付けて戻ってくるのに、申し訳無さと安堵の入り混じった表情で唇は感謝の言葉を紡ぎ、ソファに身を沈める女の様子に気遣う様な眼をするも直ぐに瞬いて、男の言葉には自身の至らなさを思い知るばかりで、僅かに俯きふるふる首を振って]
「若し、怪我、したら、痛い、から」
>>82
[碧い髪の少女の仕草、
両手を伸ばせば、手首に傷。
僅かに動揺する。]
そ、の傷は……
自分で作ったんじゃ、ない、よね――
[彼女にだけ聞こえるような小声で問う。
手首の傷。手首の。――既視感に、ぞくり、寒気]
あ、うん。
わたしは痛いことはされなかったな……
怪我をしてるのはナイジェルと、貴女だけ、かな?
[ステラの手際の良さは見習いたいとすら思う。
彼女が片付けてくれて、危険な其れは消えて。
ナイジェルへの不安も弱まり、
安堵の吐息]
……そうだね。
痛いよね……。
わたしも、前、傷つけた時、痛かった。
でも――
[痛みすら忘れてしまうことの方が怖かった。
けれどナイジェルにとってはそれが当然。
――よくわからない。不思議なこと。]
[戻ってくればローズマリーがその場で眠っていて]
かけるもの、必要ですね。
[盆をテーブルに置いて、その足で一度広間を出る。先日シーツを取って来たところから毛布を持ってきてローズマリーにかけた。ナイジェルから感謝の言葉を受ければやはり「気にしないで」と微笑んで。ソファーに座るとグラスを手に取りワインを注ぐ]
大人の女は危険物の扱いにも慣れてると。
[手早い処理に、およそ修道女へかけるには合わない言葉で謝意を表した]
…思い違いかね。実はママの世話が必要な歳なのかもしれない。
[続いてまるで少女のような笑みを浮かべて眠りの中へ落ちていくローズマリーを目にすれば、その一言。
探して毛布をかけてやればいいのに、布であれば何でもいいとばかりに引き抜いたテーブルクロスで間に合わせ、かける]
[ネリーの呟きが耳に入ってくると、素晴らしいとも言える環境に身を移させてくれたことで感謝の気持ちすら生まれかけていたアーヴァインが彼女達にした事を改めて思い出し、苦々しく洩らす]
抵抗できそうにもない弱っちいのばかり傷つけやがって…
[――もし、けが、したら、いたい、から。
それでは彼女は、痛みを与える可能性を持つ存在を恐ろしく思うのだろうか。
そうなるに至る少女の体のみならぬ心の傷を思って、その答えに明るく大丈夫だとも笑い飛ばせず、無言で頷いた]
>>85
あっ、ごめんなさい。嫌なものを見せちゃったかしら・・・
これは何週間も牢獄にいた時に少しずつ傷めてしまったものなの。あの・・・アーヴァインをはじめとね。 もっとも、この子はもっと酷い目にあってる・・・と思う。
[ネリーは明るく振舞ってシャーロットに答えた。]
[同室の少女の言葉に微か頷くも様子にか眩しそうに眼を細め]
………
[痛いと言うのに一つ頷いて]
「そう、想う、シャーロットは、優しい」
[途切れた言葉に不思議そうに同室の少女を見詰め、修道女が相変わらず手際よく動き回る様子に視線を移して瞬き、其の手に持ったグラスが深紅の液体で満たされるのに眼を細め、男の屋敷の主に対する言葉に対してはまた首を振り]
「私のは、セシリアが、悪い、だけ」
[手酷い扱いを受けた割りには屋敷の主を責める気も無さそうで]
>>89
ううん、大丈夫。わたしは気にしないから。
それより怪我をしてる本人の方がずっと、つらいもの。
……牢獄?そんなところに、ずっと?
あのアーヴァインさんが――?
[アーヴァインが自らに行ったのは、単純にこの屋敷への招待のみだった。けれど彼女の言葉に、あの男への疑心が膨れ上がる]
それなのに、こんなお屋敷に招待するなんて……アーヴァインさん、何を考えてるんだろう。
でも此処に居ればきっと安心だよ。皆、優しい。これって軟禁かもしれないけど、わたし達がお互いを傷つけるようなことなんて、あるはずがないから。
[彼女の言葉に、ちら、と菫色の少女へ目を向け]
大丈夫。大丈夫だよ。ここにいればきっと大丈夫……
[――だと、思いたかった。]
[...は、シャーロットのくすくす笑いに恥ずかしさを隠した笑い顔を作って返す
しかし少女の言った言葉を把握すると、混乱したかのように首を傾げて]
あんな扱いを受けたんだから怒ってやったって…ん、
セシリア……ってのはおまえが嫌がった名前だよな。
おまえのは、おまえが、悪い、だけ…?
>>90
そうなのかな、優しい、なんて
自分ではわからないし、自分で言うのも驕ってるし、ね。
[でもありがと。とナイジェルに微笑を向ける。
不思議そうな視線には、なんでもない、と首を横に振った]
―――セシリア、が?
[久々に口にしたその名前。
彼女のことではない。彼女はナイジェル。セシリアじゃない。]
>>92
牢獄と言えば言葉が重たいけど、私がここへ連れてこられるまでにいろいろな事があったもの。
きっと、シャーロットさんあなたも・・・何もなかった、という事はないですよね・・・みんな何か訳があってここにいるはずですし。
私は大丈夫。心の平衡感覚は決して鈍ってないはずだもの。けして。
[ネリーはシャーロットの言葉がまるで自分に言い聞かせているように感じられた。]
[漸く席に着きながら少女達が自分の事を口にして居る様子に不思議そうな視線を送り、気遣われているのに言葉を探し視線は彷徨うも自身の状態を想えば大した言葉も浮かばず]
「其の内、治る、から」
[遠慮がちに微か動いた唇が紡ぎ、男の問いに一拍は其の顔を見詰め]
「私は、セシリアじゃ、無い」
[男の双眸を覗く紫水晶は何処までも静かで、他人の事を語る様に其の名を紡ぎ、同室の少女の言葉にも淡々と頷いてカナッペに手を伸ばし]
「セシリアは、壊れちゃった、から」
[サクリ]
[何時も通りの様子でカナッペを齧り手当てして呉れた少女の視線に瞬く]
>>95
確かに此処は何か訳がある人ばかり、みたいだけど……
[罪――罪――しかし、与えられる筈の罰ではなく――]
[――此処は虚飾の牢獄なのか――]
[―――否。良い方向に考えよう。それが一番だ。]
理由はどうであれ、わたし達はアーヴァインさんに……
保護というか。買われたというか。
彼が心の優しい方ならば、良いのに。
[ふっと息を吐いて。
翡翠の少女へ向き直り、微笑んだ]
杞憂ばかりでは気が滅入るものね。
それよりもっとたのしいことを。
[ナイジェルにつられて、カナッペに手を伸ばし、
はむ。と咥える。久々の食事。]
壊れ、た――そう。そっか。
ナイジェルにとってのセシリアは
……その。身近な人、だったの?
そのうち治る、か。
[そう答えているのを見るのは何度目だったか。
いつだって痛いとか苦しいとかそんな苦痛に塗れた弱音は一言も洩らさず、少女はただそのうち治ると答えるのだ。
悲しげに目を伏せるが、それでも遠慮がちに唇が動くのを見とめ]
ああそうだったな、悪い…。おまえはセシリアじゃない。
[――せしりあは、こわれちゃった、から。
人の名であるはずの「セシリア」を言い表して「壊れた」と伝える唇の動きが、どこまでも静かな紫水晶の瞳とは対照的にぞくりと背筋を震わせる]
壊れた…。
死んだ、とかじゃなくてか。
[それを治めるべく俯いて自分の首筋に手を当て、問いながら、返ってくるかもしれない答を顔を上げて確認*できるのかどうか*]
8>7>5>3>1
七八九十十十十十十
日日日日一二三四五
日日日日日
最大手数で15日にエピ、ですね。
それなら安心。
唯わたしは十日が丸一日不在...
「アーヴァインは、人を買う、罪人」
[同室の少女の言葉に誰にとも無く唇は小さく呟きサクリとカナッペを齧って、続く問いには答えを持ち合わせていない様子で長い時間かけ視線を彷徨わせ]
「近くて、遠い、と、思う」
[カナッペを食べ終え指先に着いた破片を舌が舐め取り、男の言葉に頷き続く問いに不思議そうに瞬き、顔色一つ変えず其の双眸を見詰めて]
「壊れたから――」
[続く言葉を唇が紡ぐ前に口を噤みふるふると首を振って]
「悪いのは、全部、セシリア」
……罪人。
[ぽつりと少女の言葉を復唱する。
信じてみたかった男性だったけれど
彼女の言葉は余計に信じたくて――ジレンマ。
思索の内に、カナッペを一枚、食べ終えた。]
悪いのは、セシリア。
ナイジェルは、悪くない。
それだけで、わたしは十分だよ……
[菫色の少女はわからないことが多くて。
でも目の前にいる彼女は悪くない。悪くない――]
ナイジェル……先に戻ってるね。
[かたん、と席を立ち、彼女へ微笑を向け、
*広間を後にした*]
「ありがとう」
[同室の少女にふわと微笑み見送れば男へと向き直り]
「セシリアが、壊しちゃったから――」
[まるで逆の言葉を音も無く紡ぐ唇は、長い前髪に隠された其の表情は、纏う雰囲気は、面に出す出さないは関わらず此処に着てからの様子を見てきた周囲を驚愕させるに充分過ぎる程に冷たく艶やかで]
「――殺されたの」
[そっと胸元に手を置いた侭に普段の表情に戻れば右足を庇い立ち上がって]
「私も、休む、おやすみなさい」
[残る者達に就寝の挨拶をして頭を下げ同室の*少女の後を追う*]
[目の前で揺れる赤い液体。神の血とも呼ばれるその液体を口にして]
…血は、もっと甘く甘美よね。
[ふいに口を突いて出る。言葉にしてから己の紡いだ言葉に首を傾げた。
私は血を舐めたことがあった?
何故甘く甘美だと知っている?
己の中で何かが変化しているような気がした]
…何かしら。
血が…見たくなる。
[惚けたようにグラスの液体を眺め。ゆらゆら揺れるそれを見つめ、ゆっくりと飲み干した]
[濡れた唇をぺろりと舐め、空になったグラスを見つめて]
血が…見たい。
[一言だけ呟き。それからはっとして我に返る]
…何かしら、この感覚は。
[自分の中で何かが蝕んでいるようだった]
[その感覚を振り払うかのように頭を振り、グラスを片付ける。部屋へと戻れば、その感覚も忘れ、深い眠りに*つくことだろう*]
[ゆっくりと――目を開ける。
かけられていた毛布に目を瞬かせ、座っていた体勢からソファへゴロンと横になる。]
こんなもんか。
[手を何度かグーパーさせながら、小さく呟く。
髪をかきあげくすりと笑めば、今暫く毛布の中で*まどろんで*]
[どうして助けてくれなかったの――?
――……パァン、と破裂音が一つ。
視界は明瞭になり、影は象を結ぶ。
――血塗れの、女。]
――……っ!!
[寝台の上で飛び起きる。
嫌な汗が頬を伝い、額を押さえれば夢を見ていたのだと気付く。]
……。
久しぶりにまともなベッドで寝たせいか。
[心地いい寝台は、夢を誘う。
そして夢は必ずしも良いものとは限らない。
無言のうちにシャワーを浴びて悪夢の残滓を洗い落とす。
部屋のクローゼットを開けば先に確認していた通り、男物の服。]
……最初に見た部屋で私サイズの服があったのは吃驚したが……
[果たしてこれが偶然なのか何なのか。確かめる術はない。]
「怖かった。
けれど彼を愛していた。
愛さなければいけなかった?
怖いままはつらいから。」
「違う、違う、違う。
あの人はいつも泣きそうな顔でセシリアを殴ったから。
痛くて、怖くて、でも其れは身体じゃなくて。」
「――セシリアは身体じゃなくて何処が痛かったのかな?」
「厭!やめて!
愛してなんか居ない無い、愛して無い、愛して無い。
悪いのはセシリアなの。
私じゃ、無い。
私はセシリアなんかじゃ、無い。」
[職業の割には鍛え上げられ、無数の傷跡の散った体を
引っ張り出したシャツで包む。
寸分の狂いもなくぴったりなサイズなのを確認して。]
……見かけよりもサイズが上なんだがな……
こうまで合うといっそ見事というか。
[ズボンのウェストまでがきっちり合っている。
ジャケットを羽織ると内ポケットに聖書と、ナイフ。
それに幾つかの小道具を突っ込んだ。]
[目覚めればクロークから服を選び浴室へ向かい、熱いシャワーを頭から浴びついでに薬と僅かあかの散る寝間着をまた洗って浴室に干し、鏡に映りこむ自身の姿を覗けば、顔の腫れはもう引いて痣も黄色ぽく目立たなくなっており、全身の傷も薬が効いたのか幾らかは良くなってきている様子で、胸元の深い傷だけが未だ塞がり切らずあかを滲ませていたが、部屋へと持って戻った薬を幾らか塗り]
………
[昨夜傷を負った少女と約束をした以上は、早く治さなければいけないとは思っているのか、けれど自身に治療を施す手つきは機械的で、痛みを感じているのかいないのか顔色一つ変えず淡々と包帯を巻く]
………
[右足の調子を窺う様に少し動かして、そっと指先がなぞる膝裏には煙草を押し当てたらしい古い火傷痕、腕を伸ばし前屈みになれば肩甲骨と背面のあばらが浮く傷だらけの背中には、古い逆十字の傷跡が真新しい傷に埋もれている様だ]
………
[首もとの隠れる服は見当たらなかったのか、黒のワンピースに首筋の包帯を隠す様に揃いのスカーフをふわりと巻き、編み上げのブーツを履けば足元の傷も殆ど隠れて、ソファへと戻りクッションを抱いて紫水晶の瞳は窓の*外を見詰める*]
[自由に過ごして良い、とはいわれたものの。
さりとてすることも無く。
客室ばかりかと思われた2Fを暫しうろつき、色の違うドアを見つける。]
……ここは……ホームバー、か?
[手入れされたビリヤードの台が1つ。
バーカウンターが隅に設えてある。
グランドピアノも置いてあるのに瞬いて。]
……。
随分といい趣味、だな……
[ピアノの鍵盤に軽く触れる。清掃もきちんと行き届いているようだった。]
[ピアノの譜面台には楽譜が一枚。
持ち上げてみると書かれたタイトルは、「月光」]
……選曲の趣味はよろしくないようだな。
[呟いて、楽譜を戻す。
ピアノを弾く技量は無かった。
カウンターへと歩み寄ると、壁面に飾られたボトルを見る。]
……厨房にも酒はあったが、ここにも、か。
[年代物のシングルモルトの瓶を一本。
酒の趣味は良さそうだった。]
[カーテンの隙間から差し込む光に刺激され目を覚ませば夢現で起き上がり。シャワーを浴びて目を覚ますと、ジーンズに裾が長く広い灰色のタートルカットソーを着て、髪を左でゆるく結んで前へ垂らす。窓に近付きカーテンを開ければ外をじっと見つめ]
…良い天気ですのに、外へ出てはいけないのですね…。
[アーヴァインの言葉を思い出し、小さく溜息。ここで溜息をついていても出られないものは出られなくて。昨日より詳しく屋敷の探検をしようと部屋を出る]
[ある部屋の前を横切ろうとして、中から小さな物音を聞く]
……?
[誰か居るのだろうか。それとも何か別な──? 左手を腰の何かに手をかけて、若干警戒しつつドアノブを回す]
…牧師様?
[そこで見えたのはいつもの牧師服ではないルーサーの姿。驚いたような、しかし安堵した表情を浮かべ左手を体の横に垂らした]
[扉が開く音に一瞬内ポケットへと手を伸ばしかけて。
開き始めたドアの向こうに揺れる金髪を認めれば手を下ろし。]
……シスターですか。
おはようございます。
[微笑むとモルトの瓶を棚に戻し。]
こんなところで如何しました?
おはようございます。
[改めて挨拶し、部屋の中へ一歩踏み出す]
ここから何か物音がしたような気がしたので…。
私達以外の何かが居るのかと思いましたの。
[それから部屋の中を見回し、感心するようにほぅと息を吐いて]
こんな場所もあったのですね…。
私にはあまり縁のない場所ですけれど。
……ああ。すみません。
客室では無い様子だったので、気になりまして。
私たち以外には誰もいないと思いますよ。
[カウンターから出るとスツールに腰掛け。]
……広い屋敷ですからね。
このような場所が設けられていても不思議じゃないですが。
それにしても贅沢なことで。
やはり居ませんのね…。
ネズミくらいは居るかとも思いましたけれど。
[小さく笑って。ルーサーの全身が見えれば「服、似合いますね」と微笑んで]
本当に贅沢。
使っている客室の家具や調度品も、広間に置いてあるものも。
使うのが勿体無いくらいですわ。
[目端にピアノが見えれば歩み寄り、カバーをあげて鍵盤を一つ押す。ぽーん、と言う音が部屋に響き、耳に余韻を残しながら消えていく]
まぁ外にも見張りがいますし。
よしんば忍び込んだ他人がいたとしても、逃げられないでしょうよ。
……ナサニエルには「ただのおっさん」と称されそうですけど。
[軽くシャツを引っ張ると苦笑を浮かべ。]
……まぁ確かに囚人には過ぎたる贅沢ですね。
それを自由にして良い、という彼は何者か。
[アーヴァインの言葉を思い出し、腕を組む。
ピアノの鍵盤が一つ音を弾くのに視線を向けて]
……弾けるなら弾いても構わないと思いますよ。
この館からは逃げられない…。
牢獄も同然。
でも牢獄よりは、自由。
[ぽつりと言葉を漏らして]
忍び込んだ人が居るなら、外に出たところで見張りに捕まって終わりそうですわね。
[ナサニエルからの酷評予想を聞いてクスクスと笑いを漏らし]
私とて、修道服を脱げばただの女性ですわ。
他とさして変わらない──。
[変わらない。本当にそうだろうか。否、変わらないなら、こんなところには居ない]
…物好きな富豪、でしょうね。
[アーヴァインの正体はそのくらいしか印象がつかず。弾いても構わない、との言葉にはそちらに視線を返して]
弾けると言っても、讃美歌くらいしか弾けませんわ。
……拘束されないだけ、有難いですよ。
[ステラの呟きに、そう返して。
カウンターの向こうからグラスとシングルモルトの瓶を取ると]
……では今私の目の前で修道服を来ていらっしゃらない貴方は。
ただの女性、ですか?
[彼女とて囚人――ただの、ということは有り得ないだろうが。
琥珀色の液体をグラスに注ぐと、ピアノを見つめて]
弾けないよりは、マシでしょうよ。
私は賛美歌ですら、弾けませんから。
[呟きに返って来た言葉には小さく頷いて]
…見た目だけ、かもしれませんわね。
[視線を下に向け、ゆるく首を横に振り。ピアノの前に座れば気を落ち着かせ、鍵盤に指を滑らせる。部屋の中に賛美歌の曲が響き始めた]
ただの女性──。
一般的な女性と言う意味なら、私は生まれた時から一般的な女性では無かったわ。
”普通”に憧れたことも無かったわね。
[賛美歌を弾きながら、ぽつりと呟く]
[ソファに横たわったまま空虚な色を宿した瞳。
遠くの部屋で響く音。
少しの間、静かに音に耳を傾け、むくりと起き上がる。]
……。
[流れる旋律は自分には到底縁のないもので、2,3回瞬きをすれば立ち上がり、自室と決めた部屋へと歩みを進める。]
[ほどなくして目的の場所へ到達し、着ていた服をベッドへと放り投げればシャワールームに入り、コックをひねる。
鳴り響くピアノの音。
熱いシャワーを頭から浴びて、気持ちよさそうに*目を閉じた*]
[ステラが緩やかに鍵盤の上で指を躍らせる様を見つめて。
グラスを揺らすと、小さく笑む。]
……私とて、同じことですよ。
牧師の格好をしていますが中身まで牧師とは限らない。
[生温いアルコールが喉を刺激する。]
一般的、というのはどういう定義で、でしょうね。
少なからず性別という定義であれば貴方は普通の女性でしょうよ。
[境界線は何処だろう、と。
以前にも考えたことを頭の片隅に置いて。]
[同じ。そうだ、この男も自分と同じ囚人──]
格好と中身が同じ人は、然程多くないでしょうね。
私達に限らず。
[世の中全て、外見と中身が一致するものは少ないだろう。確信にも似た心持ちで賛美歌を*引き続けた*]
普通の定義は、難しいわね。
己が普通と思えばそれが普通なんだもの。
[だからこそ他の”普通”には興味が無くて]
…もし、私が性別的にも普通の女性じゃなかったら。
牧師様は驚くかしら?
……人は見かけに騙されますからね。
外面を取り繕えば深みまでは判らない。
……多かれ少なかれ、皆取り繕うものでしょうけど。
[自分程ではないにしろ、と内心で付け足して。
流れる賛美歌に目を細める。]
……仰る通りで。
[心持皮肉っぽい笑みを浮かべると、
その後の言葉に少し思案して。]
……そう言われたら、まぁ幾許かは驚きますね。
それが本当の話なら。
残念ながら嘘よ。
性別だけは、正真正銘一般的な女性。
でも、それだけ。
[クス、と小さく笑って]
境界線なんて全て曖昧。
性別にしても、身体がそうでも心が違う場合だってある。
まぁ、私は、どちらも女性だけど。
[一応は、と付け加え]
……年寄りをあんまりからかわないでくださいよ。
心臓に悪いですから。
[グラスの中身を舐めると苦笑して。]
物事の定義というのは、難しいですよ。
人が決めるのですから。
善か悪かの境目すら、ね。
人が決めたルールに則り、人が判断する。
これほど不確実で不完全なものもない。
[揺れる琥珀色の液体へと視線を落とせば、口角を上げて]
そんなに弱い心臓をしてるようには見えないけれど?
[からかうように笑って]
不確実で不完全でも、人は基準となるものを欲す。
自己を正当化するために。
基準内に居れば、己は安全だもの。
そしてそこから外れたものを咎め、排除する。
外れたものが正しいものだとしても。
全ては人のエゴから生まれるのね。
善も悪も全て。
そして悪に類されたのが…私達。
[だからと言って己を善と思っているわけでもないが。賛美歌を弾くその表情はどこか*無表情であった*]
<中>
赤4000なんて使い切れないわ☆
表も抑え気味だから使い切ることは無さそうねぇ…。
他に飴食いさんが居そうだからその方がいいんだろうけど。
……これでもデリケートなんです。
[軽く肩を竦め。
ステラの言葉に目を眇める。]
善も悪も。
そもそもこの世界にはありませんからね。
人が勝手に作り出し、具現化したものです。
より誰かに都合の良いように。
[空になったグラスをカウンターへ戻す。
善いとされた行いも。
やがて時代が移ろいゆけば悪とされる。
都合の良いように歴史は改竄されて。]
……馬鹿馬鹿しい。
[アルコールで濡れた唇を親指で拭い、呟いた。]
[空になったグラスをカウンターの向こうに入って洗い。
元の場所に戻すと、静かに扉を開け、外へ出る。
漏れ聴こえる賛美歌に瞑目すると]
……ここに来てまだ外身を取り繕う意味は、何だろうな。
長年染み付いた習性みたいなものか。
[自嘲。
リノリウム張りの廊下の軋む音だけが、辺りを支配する。]
待って!
……痛ッ!
[思わずネリーはベッドから転げ落ちてしまっていた。強い衝撃を受けて意識を現実に戻す。]
ああ、そうだ、私ここで寝てたのよね。
[強い夢でも見ていたのだろうか。夢かうつつかを確かめるように、はたまた腕時計を見るかのように自分の手を見る。手足には白い包帯が巻きつけられている。]
アーヴァイン。あの人はいったい何を…
[部屋の少し隅には紫水晶の瞳をもった少女がいた。軽い運動ならできるかもしれないほどの大きさを持つ部屋だったが、行動範囲は小さいほうが好み、と感じさせるほど小さな場所に彼女の領域はまとまっていた。
窓の外をのぞく。この屋敷以外に人工的な手が加えられたものはあまり見受けられず、やはり俗の世間からは切り離された場所ではないかと思う。]
やっぱり…簡単には抜け出せそうにないわよね。
たとえばこの窓…なんとなくだけど、ここから抜け出るのを試みたりすれば窓の縁が刃物になって襲いかかりそうだもの。そんな予感をさせるくらい、頑丈そうだわ。
迂闊に出ないほうがよさそうよね。
/中/
何!?
セシリアは今何処に居るの!?
部屋?広間?
部屋だと思ってたにゃー。
えーと、RPどうしよう。
そして眠い。
/中/
ぶっちゃけセシリアが非常にラヴいわけですが。
シャーロットは普通にお友達キャラだよねorz
先生、百合ログはまだですか!!
[ネリーはキッチンらしき所へ向かった。漫然と食材を置いてあるだけなのだろうかと思ったからだ。
しかし確かに漫然さの感じられる倉庫だったが、多少は精をつくせばよいものが出来るのではないかという考えが脳裏に浮かんだ。]
割とあるじゃないの…これならシフォンケーキだって目じゃないかもよ…でも。 ナイフや刃物が異様に多いような感じもするのも、少し*気味が悪いわよね*
*/
先生。
占い師ネタが全く思い浮かびません。
人のために何かするということがまずないので。
霊能者やりたかったなぁ・・・。
↑じゃあ何故ランダムにしたんだ。
[シャワーを浴び終わってからクローゼットを開けば、ステラらが言った通り自分にぴったりと合うサイズの服が並んでいた。]
ふぅん……。
[これだけあればいかに清潔な人間でも暫くは服の替えには困らなそうだとぼんやり思い、適当に服を見繕う。その中から襟付きの白いシャツと、腰の辺りで絞るタイプの茶色いフレアスカートを選ぶと、手早く着替えてベッドの方へと移動する。]
元々着ていた服はどうしようかしら。
[口に出してはみたものの、さして迷うこともなくクローゼットの一番端に吊るす。屋敷から出ようとか、そういった考えも今は持っていないのか、部屋を調べるでもなく窓辺に立ち、空を眺める。]
*/
アーヴァイン 1回 残1469pt
突然死対策はバッチリね☆
とかいらんこと考えてんと何かネタネタ。。。
[お世辞にも良い天気とは言えない――むしろ薄暗い空の、微か夕焼けの赤みがわかる程度の眺めに一つ、ため息を落とす。]
自由に過ごせ、というのが一番困るのよね。
することなくて。
[くるりと窓に背を向ければ、個室内でも楽しめるようにかティーセットが目に留まる。紅茶の茶葉も結構な種類があるところを見ると、主も紅茶が好きなのだろうか、などと首を傾げ。]
んー……どれにしようかしら?
[心なしか楽しそうに茶葉を見比べると、キャッスルトンのセカンドフラッシュを手に取り、じっくりとその味わいを*楽しむ*]
[二人の部屋。
紫の君・蒼の君。何処かで見た双児の人形。
蒼は窓際で溜息をつく。
門に閉ざされた豪奢な屋敷。未だ現実感が湧かない。]
ナイジェル……
[ぽつりと少女の名を呟く。
その名を言葉にすれば、何処か安堵感を抱く。
弱く笑み、ソファーへ腰を下ろす。
長袖の青のワンピース。ショールを羽織り直し。
ワンピースの袖を捲って、白い痕の残る手首を、
指先でなぞって。]
……
[ポケットの錠剤を、とん、と服の上から確かめて
*す、と目を伏せた*]
[一人のティータイムも終わり、小さな鞄から薬のようなものが入ったケースを出す。が、昨晩ワインを零したこともあってかなんとなくまた元の位置にしまう。]
また失態をおかすのも、ね。
[小さく呟き、状況が動いていないか広間へと。]
[一通り2階を見てまわり。
特に他に目新しいものがないと分かるとゆっくりと1階へと降りる。]
……罪人ばかり集めた割には静かというか。
そもそも男が少ないから、か……
[刑務所にいたころよりはいくらか。
特に揉め事も少ないな、とホールを見渡して。]
[閑散としたそこへと辿り着けば、何となくソファに座るのはよして厨房へとまっすぐ入る。おなかが減っていたわけでもないけれど、水道をひねり、ぼんやりと佇む。]
――丸二日も経ってるけれど、イマイチ進展もないわね。
[自ら必死に捜査しているわけでもないので当然と言えば当然のことだが。]
情報を持って居そうなのは誰かな。
ルーサーさんかしら?
[漠然とそんなことを考える。]
正直館内の全てを見て回れるほど細かくないのよね。
面白い事実でも見つかるのなら話は別だけど。
[単なる貴族の道楽ならば面白みなど全くない。]
[会釈をされれば笑みを返し]
こんばんわ。
今日はまだ誰にも会ってないわね。
[そこまで言うと、ああ、と思い出したように]
昼頃にどこかからピアノが聞こえてきたくらいかしら?
[小首を傾げ、そのままストレートに質問を。]
――何か面白いものは見つかった?
どこへ行っても違和感があるものだから、逆に飽きちゃって。
……ああ。
シスターがピアノを弾いていたのですよ。
2階にちょっとした娯楽施設がありまして。
[それが聞こえたんでしょうね、と頷いて。
面白いもの、と聞かれればはて、と首を捻り]
……面白い、の定義にもよりますがね。
まぁ見て楽しいものは特には。
お酒好まれるなら2階にも結構取り揃えてありましたよ、とだけ。
[ピアノの話には へぇ……と反応を返し]
ああ、ビリヤードがあった部屋かしら。
あそこは扉を開けて閉めただけだからよく見てなかったわ。
[首をひねる様に食えぬ男だと笑みをもらし]
お酒、2階にもあるのね。覚えておくわ。
面白い……まぁ、真新しい発見はあったかしら?ってことね。
ないならないで構わないけど。
[そこまで言うと、ソファまで歩んでそっと腰を下ろす。]
ああ、その部屋ですね。
バーカウンターとピアノがあるんですよ。
それも結構立派な。
[だからといってそんなもので暇が潰れるわけでもない、とは思ったが。]
まぁ……貴方の興を動かしそうなものはありませんでしたね。
死体の1つでも見つかれば少しは退屈が紛れるかもしれませんが。
こんなところでミステリーはご免ですけど。
[――歌が聞こえる。
『われをもすくいし くしきめぐみ
まよいし身もいま立ちかえりぬ』
子どもの頃のオレは、狭い教会の固い椅子に座っている。
小さな弟が覚えたばかりの拙いピアノで、賛美歌を歌うのを見てる。
『おそれを信仰にかえたまいし
わが主のみめぐみ げにとうとし』
優秀な弟だった。
粗野で不器用、何も続かないオレとは違う。
『くるししみなやみも くしきめぐみ
きょうまで守りし主にぞまかせん』
優しく勉強熱心で我慢強く、こんなふうに何でも覚えてしまう。
そんな弟が、オレに褒めて欲しくて賛美歌を弾き歌って見せるのだ
『わが主のみちかい とわにかたし
主こそはわが盾わがいのちぞ』
悔しくないわけじゃない。
でもそれ以上に誇らしく、可愛いナイジェル。
『この身はおとろえ世を去るとき
よろこびあふるる みくにに生きん』
弟は歌い終わると鍵盤から手を離し、こちらを向きにっこり笑った。
もちろん、オレも笑い返して――]
うまいうまい!
おまえならそのうちピアノ係も任せてもらえるさ――…
[声は虚しく個室に響く。
目が覚めれば自分は一人、大き過ぎる個室の柔らかなベッドの上]
……寒い、な。ここ。
[耳を澄ませてももう、ピアノの音は聞こえなかった。
夢の中だけのものだったのだろうか。
見上げた天井は高く、染み一つない]
ナイジェル…。
壊れたから…、悪いのは全部セシリア…、
セシリアが壊しちゃったから…、
…殺された。
[名を呟くと、昨夜の今のナイジェルの言葉が蘇る。
自分には意味を理解することのできない言葉の羅列自体ではなく、それを口にした時の冷たく艶やかな表情を思い出して、身震い。
肩を抱き身体を起こしても壁は遠い。
一人で居るには広すぎる。
...は部屋を出て、階段を下りた]
バーカウンター……。
お酒を作ってくれる人もいないと言うのに、
宝の持ち腐れだわ、この屋敷。
[――いや、それは今の自分達か、と改めて。]
三流小説のようなベタな展開なら、私もお断り。
何も死体を求めてるわけじゃなくてよ。
[くすくすと哂って妖艶な笑みを浮かべる。]
振り回される側にいるのは好きじゃないだけよ。
[深くもたれかかっていつものように足を組む。]
よう、何の話?
そういやよく二人で居るね。
…邪魔したかな?
[軽薄に口の端を持ち上げながら、邪魔したとは思っていない様子で空いているソファーに腰掛ける]
ま、何につけてもセルフサービスが基本みたいですからね。
[食事も、お茶の用意も。
囚人にそこまでのサービスは無い、ということだろう。]
じゃあフロイラインはどのような刺激をお求めですか?
色恋沙汰に関する刺激は生憎と――無理みたいですけど。
……振り回されるのは私もご免ですがね。
振り回してる本人が不在では如何とも。
[ナサニエルの姿が見えると、あげられた手に同じように手をあげる。]
皆がお寝坊さんだから、自然と二人になっちゃうのよ。
[邪魔したか、という言葉には いーえ?と微笑んで。
ルーサーの方を向けば]
今日も自分達で何か作らないといけないわね。
昨日もカナッペだけだったし、私は平気だけどそうでもない人も
そろそろ出てくるんじゃないかしら。
[どのような刺激かと問われれば――]
さぁ?それすらも、わからないわ。
言ったでしょう?執着出来るものが何もないの。
強いて言うなら、刺激とは執着出来そうなものかしら?
色恋沙汰も他者への執着とするなら、なかなかに難しいわ。
……ああ、そうですね。
とはいっても……私も言うほど料理が出来るわけでは。
[ナサニエルに視線を向けるも、当然のように無理だろうな、とすぐ逸らして]
……どうでしょうね。
刺激を求めてそれに拘る人もいますが。
一時だけで満足する人もいますし。
あなたの紅茶は美味しかったけどね。
今度は是非お料理もご馳走してくださると嬉しいわ。
[本気とも嘘ともわからぬトーンでそう告げる。]
刺激……なければないでいいのよ。
もし執着出来そうなものが出来てしまったら、それはそれで
――――縛られてしまいそうで怖いわ。
>>146
お寝坊か。柔らかいベッドも、寝すぎると背中が痛いよ。
[作った拳骨で、届かない自分の背中を叩こうと苦心しながら]
やれやれ、飯は自炊か。
オレはまたてっきり、ご立派な屋敷のついでに可愛らしいメイドさんでも付いてて、手ずから出来上がった料理を運んでくれるとばかり。
でも昨日のカナッペだってなかなかだった…
今日も期待できるのかな?
[持ち上げて、また何かせしめようとする魂胆の見え隠れする顔でそんな事を言う]
…執着できるものが何もない?
[ローズマリーの言葉に信じられないとでも言う様子で目を見開き]
信じられないな。執着なんて簡単だろ?
オレならその気になりゃ、零したパン屑奪ったスズメ一匹でも呪えるよ。
色恋沙汰もねぇ…
あんたがその気になりゃ、誰でもひっかけられるだろうに。
美人に生まれといて、もったいないね。
ナサニエルさんが"聖職者"に見せる執着――
その片鱗を覗いてみたいと思わないでもないけれど。
どうしてそんなに夢中になれるの?って。
どうやったらそこまで執着出来るの?って。
――戯れよ。
[ルーサーが出て行った後もピアノを弾き続け。しばらくして賛美歌を弾き終われば小さく溜息]
…今更、弾くようなものではなかったかしら。
[弾いたところで既に祈る神など持ち合わせてはいない。捧げる神がいなければ、賛美歌もただの曲に成り下がる。静かにピアノのカバーを下ろし、椅子から立ち上がった]
愛着――ね。
好きなものは紅茶とお酒と……毒だと言えば誰か信じるかしら?
[笑みは深くうつされど]
けれど、明日全部なくなってもきっと何も思わないわ。
服もなんとなく選んだだけ。
それとも自分も知らない理由があるのかしら?
[神妙に考え込む様は*純粋な考え事のようで*]
>>154
ふんふん、紅茶とお酒と……毒?
[冗談かなと見返せば、その顔は神妙に考え事をしているもので]
…明日全部なくなっても、何も?
人間なら皆、明日より多くを望むために生きてるもんだと思ってた。
そういう奴も…いる、のかな。
[彼女なら望めば多く手に入るだろうにと、不可解で悲しく思えるそれよりは、彼女が知らない自身があることを何となく願いつつ]
>>155
…うぇ。いいって。右の耳穴から入っても、左の穴から抜けるだけ。
[こちらはまるで本気に聞こえる。
かざすように手を振って、制止のポーズをとる]
自分で作るったってなァ…
[ぼりぼり頭を掻きながら、まあ食材もタダだしいいかと立ち上がる]
[キィという音と共にドアを開け、廊下に出る。薄暗い廊下を進み、窓の見えるところまで来れば外を眺めて。月明かりも見えない外の風景は闇ばかりが広がっていて。ともすればその闇に飲み込まれてしまいそうになる]
…ふふ、まるで私の心の中…。
[外を眺めたまま妖艶に微笑み、窓の外に広がる闇をじっと見つめる。しばらくして興味が失せたように視線を外すと、おそらく誰かしら居るであろう広間へと向かった]
[広間に足を踏み入れればやはり先客が居て。「こんばんは」と挨拶して輪の傍へ。立ち上がった様子のナサニエルを見て首を傾げ]
どこかに向かうところでしたか?
[両耳を塞いで首を振ったナサニエルに、食料に関するルーサーからの忠告が聞こえたのかどうか。
広間へと足を踏み入れたステラに気付くと、両手を離して]
ようステラか。
うん、飯作りに厨房へ……あぁ。
[ステラが作ってくれるかなという期待に満ち満ちた目で言葉を止め、じっと見ている]
[――ナイジェル…]
[夢現に聞いた声に微かに口許は緩んだのだろうか、伸ばされる手にも一切の警戒を示さずただ静かに見守る瞳は、何も判らぬ幼子の様でもあり全てを見通す様でもあったかも知れず、何時しか眠りに落ちた青い髪の少女にブランケットをかけ広間へと顔を出し、何時も通りに小さく頭を下げ]
「丁度、御飯の、時間」
[なされる会話に首を傾げる]
[修道女の会釈に口許は微かに笑みを浮かべて返し、男の様子が一瞬だけ変わるのを敏感に察知してか、きょとんと其の様子を見詰めて首を傾げてから頷き]
「良かった、お腹、すいてた」
[牧師へと視線を移し]
「ルーサーの、御飯は、無いの」
[セシリアへとこんばんはと会釈しつつ。その視線に苦笑して]
……シスターが作ってくださいますよ。
私よりはシスターのが料理は上手そうですし。
あら牧師様、料理作れたのね?
ちょっと食べてみたかったかしら。
[ナイジェルが紡いだ言葉が見えたのか、残念そうに肩を竦め]
……出来ますけど、所詮男の料理ですからね。
ちゃんとしたものは出来ませんよ。
どうして皆そう男の手料理を食べたがるんですかねぇ……
[理解できない、とばかりに頭を振って。]
[厨房に着けば必要な食材をあれこれ選び、道具と共に揃えていく。集めたのは主に野菜。修道院で使える食材は限られている。限られた食材で如何に美味しく作れるかが当時の腕の見せ所だった]
これなら…基本のスープは問題ないわね。
それから簡単なキッシュと…ほうれん草のソテーかしら。
[目の前にある食材から作れる料理を考え、調理を始める。途中足りないものがあればナサニエルに頼んで取ってもらったりした]
[何故生きているか。
暫くの間黙していたが、それはとても小さな声で口を開く。]
死なないから――生きてる。
生きてるから――死なない。
[それだけのことだと結論づける。]
悪運だけは強いのよ、私。
[今度は普通の声でただ一言そう言えば、膝の上で肩肘をついて賑やかになりつつある広間の音に*耳を傾ける*]
私達からしたら滅多に食べられないからかしら?
ナイジェルの場合は少し違うようだけれど。
あの子の場合は刷り込みに近いように思えるわ。
もしくは、餌付け。
……然様ですか。
まぁ別に作るのはかまわないのですけどね。
あの子は……
まぁ、昨日作りましたからねぇ……
今日シスターの料理を食べれば少しは認識改めるんじゃないですか?
[昨日作ったのは料理とも言えないものだった、とナイジェルを見つめて]
私の料理とて大したことは無いわ。
修道院で作ってた料理だもの。
一般に作られるものよりはかなり質素だわ。
[大きなグリル皿にキッシュの材料を敷き詰めればオーブンへ入れて加熱する]
まぁ…あの子が今までどんなものを食べてきたかによるでしょうけど。
……悪運、ね。
[自分とて悪運だけで生きているようなものだが。
――この女はそれとはまた、若干違うような。
視線を逸らす。]
失って怖いものがないのは――羨ましいことだが、ね。
質素でも一応火を通した料理でしょう。
私のはパンに野菜とハム挟んだだけです。
[あれは料理とはいいませんよ、と苦笑して。]
……体型から察するに、あまり食事事情が良かったようには見えませんね。
あら、サンドイッチだったのね。
それでも手料理には違いないと思うけど?
[スープを作りながら、ふふ、と笑って]
ええ…それに最初にここに来たときの格好。
首にプレート。
まるで飼い犬のようだったわ。
[オーブンにキッシュを入れ、焼ける間にスープとソテーを作る。両方が出来上がる頃にはキッシュも焼きあがっていることだろうか]
量は…足りるとは思うけど、大丈夫かしら。
[出来上がり具合を見ながら、ナサニエルには食器の用意を頼んだ]
はは、むしろ足手まといってもんだって。
作り置きはいい考えかもな。
[軽口を叩きながら、どこにでもありそうな食材を魔法のように美味しそうな食べ物へ作り変えていくステラの、てきぱきとした手腕に感心している]
へぇ…パイの中にそんなもん入れるんだ?
なるほど夕飯になるなぁ。栄養ありそうな。
[食材や器具を手渡すだけの情けない助手をこなしながら、涎を口内に押し込めてため息をつくばかり]
……違いないですけどね。
パンに具を挟むだけならいくらでもやらせていただきますよ。
[投げ槍気味に呟いて。]
……飼い犬にしては、随分脅えていましたね。
今でも、時折そんな素振を見せる。
[屋敷の中を時には抜き足で物色していたネリーだったが、首尾よく何かを見つけたり、アーヴァインに繋がる証拠らしきものは見つからなかった。 ただ生活感のある場所、と言うのが相応しいか。]
あら…みんな集まってますのね。私も食器など手伝いましょうか?
>>178
ステラさんこんばんは。
あら、素敵なお召し物ね。私もおとなしい服に替えようかしら?
[と言いつつステラが差し出した手厚い手料理を受け取り、そのまま広間へ運ぶ。 とても自分の日常からは考えられない姿だ。]
じゃあ今度は皆好きに具材を入れるサンドイッチにしようかしら。
その時は作って下さいましね? 牧師様。
[楽しそうに笑ってオーブンの窓を覗き込む。良い具合に焼けているようだ]
大切にされない飼い犬だったのでしょう。
傷を見れば分かるわ。
あれは、虐待の痕に似てるもの。
……はいはい、ご所望ならやらせていただきますよ。
[白髪混じりの髪をかきあげつつ。
ナイジェルに視線を向ければ溜息が自然と漏れ。]
……そのようですね。
虐待あるいは――拷問とか、そんな類の。
彼女がそのようにされなければならない理由はまぁ……
追求すべきことではないでしょうが。
[スープの運搬はナサニエルに任せ、自身は焼きあがったキッシュの大皿をオーブンから取り出す。厚手の布の上に一度皿を置き、支えるように布ごと持ち上げ、広間へと運んだ]
お待たせしました。
簡単なものですけれど、召し上がって下さいな。
[テーブルにキッシュの大皿を置いて、運んでもらった他の料理と共に勧めた]
[ネリーはルーサーに挨拶し、広間の大きなテーブルに手際よくお皿を並べていった。同時に食器なども用意する。
豪華な食器だ。天井からの光が食器を反射して眩しい。まるで他にも使い道があるのではないかと思ってしまうかのほどだ。]
これだけの料理、素晴らしいわ。
[ネリーは手放しで、文字通り両手を合わせて喜んだ。]
[投げやりな返答には「楽しみにしてるわ」と笑い]
何度も何度も傷つけるのを重ねたような傷…。
酷い扱いを受けているのは目に見えて分かるわね。
理由を追求するつもりは毛頭ないけれど。
……まぁ、彼女を傷つけた人に対して何かを言う資格もありませんがね。
[セシリア然り、ネリー然り。
幼い人間にそのような仕打ちをする人間は山のように居る。]
此処にきて多少マシになってるようですから……
それだけは、救いでしょうかね。
これだけのものを目にするだけでもそうそうある訳でもないのに。 いただいてもよろしいのかしら。
…明日は私が作らないといけませんわね…いただきます。
[ネリーはスープから静かに手をつけはじめた。]
同じくね。
他人を傷つけるなんて、数え切れないほどしてきたもの。
[下手をすれば己の方が酷いことをしているかもしれない]
彼女にとっては、ここは楽園かしら?
悪夢からは、解放されたかもしれない。
[牧師の言葉にはふるふると首を振り、食事を運んでくる少女の姿を見とめ安堵にかふわと微笑み、並べられる食事に男の言葉に一つ頷いてシルバーを手に、静かに口に運びながら]
「傷の、具合、如何」
[シルバーを持つ手を止め首を傾げる]
>>192
[並べられている一見質素にも、或いは豪華にも映えるテーブルを見ていると少女がネリーの元に静かにやってきた。]
ええ、私は大丈夫よ。
[大丈夫と言うアピールなのか、ネリーは少女の方を向き手のひらをを見せ、指を開いたり閉じたりしてみせた。
指の動きをやめるとそのまま一瞬、目だけ少女の胸を見るそぶりを少女に見せて一言だけ言葉を発した。]
あなたは?
虫も殺さないような顔してますのにねぇ。
[揶揄というよりは、むしろ感嘆を含んだ声で。]
……この先、何も起こらなければ、楽園でしょうね。
――……何もなければ。
[並べられる料理に手を伸ばそうとすれば少女の言葉に手を止め]
「薬、塗った」
[傷の具合が如何と説明をする程に自身の肉体を気にして居ない様子で、キッシュを一口齧りふわと修道女と男にも微笑む]
「美味しい」
自分に害成す虫は排除して来たわ?
[それが何を意味するかはおそらく察することが出来るだろう]
何も無ければ…。
牧師様は、何かが起こるとでも?
ナサニエルさん、私達に気を遣う必要はないのよ。だってナサニエルさんは皆より2倍も3倍もお腹が減りますよね。きと。
[ネリーはナサニエルに微笑んだ。
少女の返答には一応の安堵を覚えるものだった。具合が良くとも悪くとも同様の言葉かもしれないとは思ったが表情を変えなかった事がネリーを安心させた。 場合によっては無理してでも確かめなければならないと考えていたからだ。]
……成る程。
綺麗な薔薇には棘がある、とは良く言ったもので。
[緩やかに目を細める。]
……既に起こっているではないですか。
例えば貴方と私がこのように会話できることとか。
薔薇、ね。
あの紅く美しい花に評されるのは悪い気分ではないわ。
私自身では毒草だと思ってるけど。
触る前に傷つけるのではなく、最終的に死に至らしめる、毒草。
[異変について返されれば「ああ…」と言葉を漏らし]
そう、だったわね。
当たり前のように話していたけれど…その通りだわ。
じゃあ、この後にも何かが──?
[少女の視線には意識がなかなか其方に向かわぬのか一拍思案し]
「薬、塗った」
[少女に微笑み、修道女の微笑みにこくりと頷き、男のいいとこのお嬢様と言う台詞にきょとんと瞬きふるふる首を振り]
「見てた、だけ」
……毒草とて、また美しいものですよ。
かの有名なトリカブトだって、花は青紫で可憐ですから。
その美しさで魅了して、人を死に至らしめる。
[空になった皿と、それを持つ手を見つめ]
……さぁ。
何かあるとも言えないし、何も無いとも言えませんね。
少なからず、何らかの変化は私たちにはあったわけですが……
[他の方はどうなんでしょうね、と他の人間に視線を移し]
なら、そちらの方が私に合ってるのかも。
紅もいいけど、青紫もまた良いわね。
[それぞれの花を思い出して楽しそうに笑みを浮かべ]
悪魔の所業と称したこの変化…一体何の意味があるのかしら。
他は…見た感じではさっぱり分からないわね。
私達とて、表には出していないし。
[どうなのかしら、とつられるように周りを見た]
貴方の鮮やかな金髪には真紅が似合うでしょうけど。
[周りに同じように話せている人はいるのだろうか。
他人の声は聞こえなかったが。]
……さっぱり、検討もつきませんね。
悪魔の悪戯か、神の思し召しか運命の赤い糸か。
まぁ何でもいいんですが。
騒ぎ立てる人がいないあたり、他の人には何の変化もないのかもしれませんね。
ローズマリーさんは相変わらず退屈そうでしたし。
[出てきた料理は文句のつけようもないほど美味しいけれど。
元々小食なせいで胃袋に充分入ってしまったことと、
和気藹々とした空間に慣れず、右に左に首を傾げて。]
……こんな大人数で食事したのなんて初めてだわ。
[少し残った料理の皿を持ち上げれば、残り物でよければ食べる?とナサニエルに差し出して。]
[おさげの少女の言葉を信じているのかいないのか曖昧に頷き]
「習慣は、きっと、難しい」
[男の様子に視線を移せば其のスプーンの使いようにふるふる首を振り、食べ終わった食器を其の場に置いて、立ち上がれば男の傍らへと歩み寄り其の手に遠慮がちに手を伸ばし、傷だらけの手を伸ばし添えて]
………
[添えた手はスープを掬い男の口許へ遠慮がちにスプーンを運ぶ]
>>205
…まあね。
さっさと終わらせるには惜しい。
[――こんな楽しい食事は久々だから。
そういう目をしてネリーに頷いて、最後にまわしたほうれん草のソテーを突き刺すフォークの先についた緑色の塊は、心なしか一回分が少なめだ]
>>206
全部じゃない。ちゃんと他に…まわすさ。
たくさんあるなら明日の分にとっとくのも悪くない。
成長期にしこたま食わなくたって、ありがたくも体は育ってくれたよ。
大地にひれ伏して感謝しねぇと。
いいだろ。食える時に、食えるだけ食っといたって。
[足りなければまた作ると視線を向けるステラに笑い]
大丈夫。
心配しなくても、ここじゃ明日も今日と同じだけ食えるってわかるよ。
また明日作りたてのを貰うさ。…今度はネリー手製だったか。
素顔の私には紅い薔薇。
コイフと修道服に身を包めば青紫のトリカブト。
どちらの銘も得たいと思う私は欲張りかしら、それとも自惚れ?
赤い糸だなんて、意外にロマンチストなのね。
[クスリと笑みを漏らして]
私達だけの変化…それもまた謎ね。
話せるようになった意外は特に変化もないし、深く考える必要はないのかしら。
[変化がない? いや、僅かな変化はあったはずだ。しかし今はそんな感覚は全く無く、気付くことも思い出すことも無いが]
[ネリーは手を止め、いたずらっぽく目だけをぐるりと回転させてから照れるようにナサニエルに答えた。]
…あんまりいいのは期待しないでよ?シャーロットさんやローズマリーさんのお料理のほうが美味しそうですもの。作ったら。
それを自惚れだと思えない程度には美人ですからね。
赦されるんじゃないですか?
[くつりと喉の奥で笑い。]
……物の例えですよ、物の。
私にロマンスは猫に小判と同義です。
[階段を上がりながら自分の両の手の平を見つめ]
……そうですね。
肉体的には何の変化も無いですね。
精神的にも多分――
[……いつもどおり、そういおうとして、口を閉ざす。
けれど、結局自分の異変など無いように思えたから]
……何も無いと思います。
[ルーサーが去るのを目で追い、軽く手だけあげて。]
お休みなさい。
[……良い夢を。
そう言うのは何故かはばかられて、視線を戻す。
ネリーの言葉には]
私は料理得意ってわけでもないのよ。
自分が食べれればそれでいい、って程度だし。
昨日のカナッペみたいなのをいつもより多い目に作るのが
手一杯ってところかしら?
……大人数の食事は作ったことないもの。
>>207
……たった6人が大人数か?
[落ち着かない様子で、首を右に左に傾けるローズマリーに驚き]
これくらいでその様子じゃ、何十人って数で一緒に食事したらあんた、首が胴から外れちまいそうだな。
しかもそれっぽっちで腹いっぱい?ウサギであるまいし…
[差し出された皿にふるふると首を振って]
それくらい全部食っちまえよ。体壊すぞ。
>>209
[少女が立ち上がり傍に来て、わざわざ添えた手でスプーンの扱いを指導してくれると]
あ、ああ…こりゃどうも、
[面くらって照れが生まれるのを隠せないままに、矯正されながら口許にスプーンが運ばれていく]
…なるほど、こうか。
[傷だらけの手が顔近く寄せられ痛々しさが目に入ると、慌てた様子も神妙さへ変化して、彼女の手が痛まないよう抵抗せずされるがままに従ってそれを啜った]
あら、本気にするわよ? その言葉。
[つられるように笑って。続いた言葉には小さく肩を竦める]
残念。
牧師様の意外な一面を見れるかと思ったのに。
…無い、わよね。
無いと、私も思うわ。
[どこか引っかかるのか、歯切れ悪く言葉を紡ぎ]
[不思議そうに問うステラに、きょとんとして返す。]
……ええ、一度も。
一人で食べるか、二人で食べるか……そんな程度かしら。
多人数の時でも4人くらいで仕事の話だったわ。
こんな賑やかな食卓は初めて。
[ナサニエルの例えには、そうかしら?と首を傾げて。]
4人でも多く感じるもの。6人は4人より多いわ。
[そんな当たり前のことを口に出す。
残った料理を 食っちまえ、と言われれば、はっきりした返事はせず「頑張る」とだけ返す。]
ルーサーさん、おやすみなさい。
いい夢が見れますように。
>>214
ローズマリーさんはお料理は勿論だと思うけど、お料理以外…そう、お飲ものとか詳しそうだわ。飲み物は彩りを添えてくれる。 みんな殺伐として生きてきたんだもの、文字通り潤いを与えてくれる、とても羨ましいわ。
>>211
…お褒めいただき、心から感謝申し上げる。
[珍しくは余計だと呟いて、成長期のとっくに終わった老人はしっかり休めばいいと憎まれ口をたたきながら見送る]
>>212
ああ。
せいぜい期待しないようにして、……いいのを待ってる。
[相反する台詞で、いたずらっぽく答えるネリーに真面目ぶって回答した]
>>214
大人数の食事を作ったことがない、ね。
将来……
[――自分達に将来があればの話だが。
ふと人を殺したという事実を思い浮かべて言葉が止まるが、そっとテーブルの下で使っていない手を軽く拳にして指を食い込ませると]
…将来、ぽこぽこガキ生んだ時に困るぜ。今から練習しとけば?
[一人か二人で食べていたと聞くと]
そいつはずいぶん、寂しいなあ。
潤いなら……私より、あなたの方が力を持っているのではないかしら。私に何かを潤すなんてこと、出来ないわよ。
[――するつもりも……ないのだし。]
……でも、彩りを添えるという表現は、嫌いじゃないわね。
[ネリーに向けた少し柔らかさを含んだ笑みは、いつもの笑みとは違った印象だったかもしれない。]
そうね。
楽しいというより、圧倒されてた、の方が正しいかしら。
とても賑やかだったから。
[くすりと笑い、そうステラに返事をする。]
[牧師の後姿に一礼して、男の手を取り促す様子は出来の悪い兄に教える様かも知れず、自身の傷など気にした様子も無く男が納得するのに手を解いて微笑む]
「簡単」
[男の唇の端に僅か零れたスープを細い指先が拭う]
構いませんよ。
そんな世辞を言うほど気の利いた人間じゃないですしね、私。
[バーカウンターのある部屋へと辿りつけば棚から瓶を失敬して。
先程と同じようにグラスに注ぎ。]
……。
意外な一面ですか。
お見せしたいのは山々ですが、生憎とロマンスであれこれ変化するような歳は終わりましたね。
……多分、環境の変化による一時的な錯覚みたいなのもあるでしょうから。
時間が経てば落ち着きますよ。
……恐らく。
ナサニエルさん、きっとここにいる人々は何か殺伐とした、何かを背負って、何者かを秘めていると思うのです。ここに来た理由がその大きな理由のような気がします…どう言えばよいのか分かりませんけれど。 とは言うものの、このような事を考えるのは野暮ですね。
>>220
ええ、こんなに楽しんでいるのは私、久しぶりですわ。
[将来――と言って言葉を切ったナサニエルに首をかしげつつ]
子供、ね。
作るためには相手が必要だけれどね。
生憎と、今は想像も出来ないわ。
[自分の分身など、痕跡など、残す意味はないのだから。
寂しいと言われれば、そう?と返し。]
寂しいと思ったことはないわ。慣れてるもの。
[女の子に手を取られて、作法にのっとった正しいスプーンの扱いの指南を受けるなど初めての経験にも関わらず、どこか懐かしい思いに胸をつまらせて]
ああ、簡単。
おまえがやって見せると、教えてもらうと…そう思えてくる。
[細い指先が子どもを相手にするように唇の端の零れたスープを拭うのを抗いもせず、微笑む少女の目を見返し静かに笑む]
ふふ、なら素直に喜んでおくわ。
ありがとう。
[嬉しそうに笑って]
歳に縛られずとも良いでしょうに。
どうやったら見せてもらえるのかしらね。
錯覚、ね…。
そうね、きっとそうだわ。
[自身に言い聞かせるように呟き。しばらく黙々と料理を食べ、自分の分を全て平らげる]
そう、思えるといいわね。
[ステラへの返答か、自分への言葉かはわからぬまま。
無理はしなくていい、と声をかけてもらえばお言葉に甘えて]
ええ、ちょっと入らなくて。
でも、とても美味しかった。ありがとう。
……折角だから、残した分はお昼にでもいただくわ。
子供か…私も本当は考えないといけない年齢かもしれないのね。
美味しかったわ。ごちそうさまでした。
[ネリーは周囲にいる人々に*お礼を言った*]
>>222
まあ…楽しい食事時に考えるには、野暮ってものかもな。
[それでもやはり、この他人に対しても細やかに気を遣うネリーの様子を見ていると、彼女からしてそのように殺伐とした何かを負っていると俄かには信じがたいけどという呟きを、心の中だけに留め]
>>224
一人でできたらびっくりだよな。
[首をかしげるのに、何でもないと言うように笑って見せて]
慣れ、か。
食事時にまで仕事の話をするせせこましさも、慣れりゃどってことないってか?
それとも、それに生き甲斐を感じるタイプなのかね。
[とは言えローズマリーが何かに熱を持って集中するところが、何となく想像できにくいけどなどという顔つきで]
歳に拘りたくないのは山々ですけど……
下手したら親子ほど歳の離れたのが沢山いると、ね。
[肩を竦めて。ゆっくりとグラスを揺らす。]
耳元で甘い言葉の1つも囁かれたら案外弱いかもしれませんね。
[冗談めかした口調で呟き]
……ま、あまりあれこれ気にしてもどうにもならないのは事実、ですね。
[そう言うとグラスの中身を空にして、新たに液体を満たす。
そんな事務的な作業を繰り返すうち、*そのうち寝てしまうのだろう。*]
[――殺伐と]
[紡ぐ少女の言葉に不思議そうな視線を投げ暫し見詰めてから、暫くぶりに口を開いたであろう女へと視線を移し]
「世界を、寂しく、するのは、ローズマリー」
[男の声に視線を戻し其処に浮かぶ笑みに一つ頷いて、男の手元を守って]
「ナサニエルは、賢い」
[直ぐに吸収していく様を取ってか、其れとももっと別の意味を想ってか、微笑んでスープを拭った指先を舌先で舐め取り]
一人で出来ちゃったらそれこそ異端ね。人として。
[くすりと笑みをもらして。]
食事の時に仕事の話をしていた、というよりは
仕事の話をする時に何かつまんでいた、という方が正しいかしら。
それこそカナッペとかね?
[生き甲斐などとは程遠い、形式的且つ機械的な契約。
振り返っても特に何も感じることもなく。
ナイジェルの言葉を読み取れば、小さく首をかしげて]
――そうかもね?
[と囁いた。]
[嬉しそうに笑うステラにこちらも笑みを返し]
――ありがとう。
そうさせていただくわね。
[一度視線を天井に向けてまた正面に戻せば]
……そろそろお暇するわ。
楽しい夜をありがとう。それじゃ……。
[自分の前にあった皿を手に、そう言って*自室へと戻った*]
[周りを見回せば、なるほど確かにと一人頷き]
…牧師様っていくつなのかしら。
[素朴な疑問が口を突いて出た]
甘い言葉ねぇ…試してみようかしら?
どんな言葉が良いかしらね。
[冗談めかした口調にクスクスと笑って]
ええ、そうね…。
気にする必要は、無いわ。
[やはり言い聞かせるように。呟き終われば手元の皿を片付け始める]
…賢いなんて言われたのは、初めてだな。
[くすぐったそうに目を細める。
それから指先を自身の口に運ぶ少女の手を、弱い力でそっと押さえて]
じゃあ…賢いナサニエルから一つ、助言を。
年頃のお嬢さんは、拭ってやった人の食べかすを自分の口に運んだりしない。ナプキンで拭き取るんだ。
に…
[自分を表現して兄ちゃんと言ってしまいそうになるのに、はっと気付き]
…オレの言うことわかったな、ナイジェル。
そりゃまた…商売繁盛で結構なことだ。
[食事の時に仕事の話をしていたというよりは、仕事の話をする時に何かつまんでいたというローズマリーの訂正に、少し呆れたように]
[彼女の暇乞いには、目を丸くして]
…楽しい夜をありがとう?ふふ。
あんた、そんなせりふも言うんだな。
ああお休み、ローズマリー。
[女の言葉に眼を細めるも直ぐに視線を逸らし]
「知らない、事は、覚えれる」
[微か抑えられる手は抵抗もせず其の手に収まり、修道女が部屋を出て行くのに一つ頭を下げて向き直り、続く言葉に男をきょとんと見詰めぱちぱち瞬けば、何を如何解釈したのか其の顔を寄せスープの痕のあかい舌が顎から唇の端をなぞる]
………
[男を見詰める眼は静かで何処が底が知れず]
「これで、良い」
[まるで教科書をなぞった後の様に何一つおかしくないと言った様子で首を傾げ]
[少女の顔が近付き、その温かく湿った感触が、自分の顎から口の端にかけてのスープの痕をなぞる少女の舌によるものと気付く。
...は驚き、少女の壊れそうな細い肩を掴んで押し離すかわりに、自身が後ろに下がって距離を取った]
――……っ
[生々しい感触の残る部分を隠すように指で触れて、困惑を隠せていないだろう自分のそれとは逆に、静かなままの底の知れない少女の眼を見て]
これで良い、って……
[何ひとつ己の行動に疑問など感じていないだろう様子で首を傾げるのを見れば、怒るべきなのか窘めるべきなのかわからないまま、気力が失われていき]
…はは、は。
ナイジェル、おまえって…どういう風に育ったんだろうな。
[男が身を離し紡ぐ言葉に不思議そうに見詰め]
「好きな、人には、こうしろって」
[其の意味さえ真意は定かでは無く、ただ男の様子に自身は間違えただろうかと不安が過ぎり、捉まれた肩を振りほどくでも無く紫水曜の瞳は不安気に揺れ]
「違うの」
[男が肩に置いた手を振り上げるかも知れないとでも思ったのか、身を竦ませる]
[少女が身を竦ませていることに気付くと、急ぎ肩から手を離しそれを自分の胸の前で握る]
――すきな、好きな…人?
[自分へ好意を口に出してくれた人は二人だけ。
弟と、孤児院の経営者として弟と自分を拾ってくれた牧師。
一人は死に、一人は裏切った]
それ、どういう意味で…
おまえ、ちゃんと意味…
[それは人から与えてもらう事を、いつも望んでいた言葉だった。
それなのに今真意は定かでなくとも、そう言ってくれた少女を前にナサニエルは小さく震えている]
違う、よ。
簡単に向ける言葉じゃないし…、おまえがしようとしたのがキスなら、それも簡単にすることでもない。
…それは、愛情の証だ!
[解かれ]
[下りる]
[温かい]
[手は....]
[男の様子を、紡がれる言葉を、見詰める瞳は見開かれ、激しく首を振り]
「壊したく、無い」
[男の蒼い双眸を見詰める瞳は真摯だったけれど、其の剣幕にか若しくはまた別のものにか、すぃと視線を逸らせば男の手を見詰めてか俯き]
「私は、ナサニエルを、傷つけ無い」
[唇だけがいつかと同じ意味の言葉を紡ぐ]
壊したくないなら…、最初からなきゃいい。
傷つけない?
…どうだか。
今そう言ったおまえも、変わるかもしれない。
この瞬間が永遠にでもならない限り、約束なんて無意味だ!
[双眸を通してその奥までも覗いているような少女の真摯な瞳は、本物の思いやりを、心からの優しさを感じさせる。
もっと肯定的な言葉を――ありがとうとか、オレもお前を壊したくないし傷つける事もないと言いたいとも思っているのに口にできない。
人との温かな繋がりが欲しくてたまらない一方、得たと思ったそれをまた失うのが怖いだけなのかもしれない。
だが今ナサニエルに、そんな自分の胸のうちを冷静に考える余裕もなかった。
恐ろしさにも似た衝動がつき動かすまま、紫水晶の瞳を不安げに揺らす少女を顧みることなく背を向けて、二階へ*駆け上がる*]
「ナサニエルは、ナイジェルを、壊すの」
[駆け去る後姿に問い掛ける言の葉は届く筈も無く]
「怖く、無いよ」
[男の居なくなった空間に唇だけが紡ぎ]
………
[ゆるり瞬き青い髪の少女が待つ筈の*部屋へと戻る*]
――ッ、は。
[部屋のベッドで、其の眸を見開き身体を起こす。
眠りの淵、不意に訪れた、悪夢。
上体を起こしたまま、汗の滲む額にそっと手を当てた。]
白い部屋。四人の部屋。
一人は独り言が大好きな優しいお姉さん。
一人は死んだ魚の目をした頭がおかしな人。
一人は寝たきりの御婆さん。
そしてわたし。
お姉さんは暴れて保護房に入れられた。
魚の人はタオルで首を吊って死んでた。
御婆さんは死んだように眠ってた。
わたしはずっとそれを、見ていた。
[訥々と紡ぐは過去の虚景。
ゆらり、瞳が揺れて。ひゅ、と息を吸い込んだ]
/中/
コアタイムに寝てたらやっぱり凄い差が...(発言数
セシリアはナサニエルさんといい感じだねっ。
ニヨニヨしてやるっ!
セシリア以外の人とまともに関わってないな。
被縁故がセシリアのみ、みたいな。
タイミング悪いかな。昼間は流石に苦しいかも。
ふぁあ(欠伸
――、ぁ
[視界にナイジェルの姿を留めれば
現実的。或いは幻想的。
どちらにしてもその先に安堵。]
いつもソファーだね……
今夜は交代しよう……わたしがソファーで寝るよ……
[眠っているのであろう彼女に向けるというよりは
独り言のように紡いだ。
ベッドから降り、ゆるゆると頭を振って。
ゆらゆら。脳がぐらついているような感覚に緩く瞑目し
ベッドサイドに置いていた錠剤に手を伸ばす。]
[声にか気配にか睫毛が震え覚醒しきらぬ侭に身を起こし、視界の先で少女がベットサイドへと手を伸ばすのに寝惚け眼を瞬かせ、自身の足元へちらと視線を向けるも、目覚め始めた意識に漸く少女を認識し、落ちかけた毛布をそっと掴んでふわと微笑み]
「おはよう」
[唇が挨拶を紡ぎ]
「具合、悪い」
[伸ばした手の先にあるのが薬だとは認識している様子で、心配そうに少女を見詰め]
[視界の隅に動く菫の色。
目を覚ました様子の彼女に弱く笑んで]
おはよう……。起こしちゃった、かな。
[だったらごめんね。と付け加えながら、
掌に、薬を一つ、二つ、三つ――七つ。
洗面所の水道へ、水を求めて歩みながら]
いつものことだから。
薬を飲んじゃえば治るよ。だいじょうぶ。
[何処が悪いとは言わずに、そう言い残して洗面所へと。
錠剤を口内へ放り込み、蛇口を捻って両手をカップ代わりに水を飲む。乾いた喉に、どろりと溶ける感覚が吐き気を誘うが、口元を押さえて堪えた。]
……ナイジェル。傷はどう?
治ってきた、かな。
[備え付けのタオルで口元をぬぐいつつ、洗面所から顔を出す]
[気配で目覚めた割りに問いにふるふる首を振るのは、謝罪は必要ないと言う意味合いかも知れず、少女が部屋を横切りながら紡ぐ言葉に安堵してか頷き、立ち上がり毛布をたたみソファの隅へ置いて、洗面所から顔の覗くのに漸く自身の傷を思い出したのか見下ろして、殆どあかの散らぬ――とは言え前日までの染みは残っているだろうけれど――寝間着の胸元を摘んで眺め、少女へと向き直りもう一つ頷き]
「ありがとう」
[気に留めて呉れた事にか感謝の言葉を紡ぎクロークへと歩み寄り着替えを取り出すと、口許を拭う少女の様子を一拍だけ見詰めて瞬く]
ん。
[ナイジェルの姿を見ては、その服に滲む赤も過去のものだろうと察し、彼女の感謝の言葉に笑みを返した。]
わたしも着替えよ。汗かいちゃった。
[ナイジェルの後ろから覗き込むようにクロークを見て。洋装なんて特に拘らない。今の洋服によく似たワンピースを選んで取り出す。
ふと、ナイジェルの視線に気づいて、小首を傾げ]
な、なんかついてるかな。
[思わず口元に手を当てた]
[首筋も幾らか傷は癒えているだろうと包帯は外す事にして、黒いシャツブラウスと黒い上下対のパンツスーツを取り出し、服を抱え傍らで服を選ぶ少女を見詰めていたが、口許を覆うのにふるふる首を振って、けれどまた一拍は少女を見詰め、自身の口許を指し示し]
「零れたら、舐めては、いけないの」
[首を傾げ問うのは昨夜の男の様子を思い出してか]
[着替えを抱えたままナイジェルの唇を見つめ、
言葉の音は察しても、その意味を汲むのに時間が掛かる。]
舐め、る……?
自分で舐め取るのは別に、行儀が悪い、とかは思わない、よ?
でも手とかで拭った方が、早くないかな。
[相手に対して、という部分の発想が全く無く
どういう意味かな。と不思議そうに瞬いた]
[会話は僅かずれ噛み合わずとも少女の言葉にまた頷くも、困った様子で]
「手、舐めたら、駄目って」
[遠慮がちに伸ばした手は少女の口許を拭うふりをして、自身の口許へと指を引き寄せ、昨夜の所作をなぞってみせ]
[彼女の所作に、きょとんとして。
ようやく言いたいことを理解する。]
お母さんが、子どもにする、みたいなことだね。
いけないこと、じゃないけど
仲のいい人じゃないと、厭かもしれないよ?
あ、それと男の人だったら、ドキドキしちゃって困るかもしれないね。だって恋人同士がすることみたいなんだもん。
[そういうのって憧れるなぁ。と願望を付け加えた]
「そっか、厭、だったんだ」
[謝らないと、と唇は更に小さく呟き、続く言葉にきょとんと瞬き]
「恋人、同士」
[不思議そうに少女を見詰め]
………
[思案気に瞳を覗く]
普通はしない、こと、だから。
びっくりしちゃったのかもしれない。
厭だったかどうかは、わからないよ。
[けれど、謝らないと――その言葉には、小さく頷いて。]
そう。恋人同士。逆にナイジェルだって、相手が好きな人じゃないと、そんなことしたくないでしょ?
……ナイジェルはその人のこと、好きなんだね。
[誰かのかな。と笑みを浮かべて、
着替えを手にナイジェルに背を向ける。
彼女の見えない角度。
ふっと寂しげな表情を浮かべていた。]
[――普通はしない、こと]
[紫水晶の焦点は刹那遠退いて瞬き、頷く少女にこくりと頷き返し、続く好きなのかと言う問いにも頷いたけれど其れは一度目より何処か曖昧で]
「シャーロットも、好き
でも、厭なら、舐めない」
[誰かと問われれば隠す様子も無く]
「ナサニエル」
[少女が背を向けるのに服を抱えて其の様子を見詰め]
[――かたり。
グラスに指が触れる音で浅い眠りは破られる。
体を起こせば静寂を保ったまま誰もおらぬ室内を見渡し。]
――……何も無さ過ぎるのも、な。
[アーヴァインがあれから来た様子もなく。
体を起こすと、カウンターに追いてあった灰皿を引き寄せ。
細い紙巻煙草に火をつける。]
え、あ、ぃぁ……――
[ちら、と菫の少女を見ては、呟くように言う。]
わたしは、厭じゃない。
ナイジェルのこと、好きだから。
[――ナサニエル。
其の名に、複雑でありながらも、何処かで安堵。彼は良い人。彼なら。ナイジェルにも優しくしてくれると。そう思うから。]
わたしは。
ただ、ナイジェルに幸せになって欲しいだけ。
もう傷ついたりしないで。優しい人と一緒にいて欲しい。
ナサニエルさんなら……
[いいと、思う。
呟き。彼の多くを知っているわけではないけれど
印象はとても良い男性だから。――彼なら。]
[夕べの晩餐の残りを昼食にとり、ソファで食後のティーを飲む。
何をするでもなくただ時間が過ぎて行くのにため息をひとつ落とせば、鞄の中からオレンジのラベルの薬を取り出し水に溶かして飲み干す。]
――死なないから、生きてる。
仕事も遊びも、いつだって命を゙賭げてるのにね?
[自嘲気味に笑うと、食器類を片付けて昨晩持ち帰った皿を手に部屋を出る。]
[――ナイジェルのこと、好きだから]
[きょとん]
[紫水晶に浮かぶは驚愕か恐怖か]
「シャーロットは、傷つけ無いって、言って呉れた」
[自身へと向けられる好意は暴力だとでも思っているのか、其れでも目の前の優しい少女を信じたいと、何処か縋る様に身を竦めた侭に見詰め]
「幸せ」
[微かに脅えは残ってもまたきょとんとすれば、其れが何かも判らぬ様子で首を傾げ、一緒にいて欲しいと言う言葉にはふるふる首を振り]
「ナサニエルは、最初から、無ければ、良いって」
……どうしてそんな顔するの?
わたしのこと、こわい?
[悲しげにナイジェルを見つめる。
彼女の感情は、未だわからないことがたくさんあって
どうしたら笑ってくれるのか。一体何に怯えてしまうのか。
否定するように首を振り、唇が紡ぐ言葉。
思わず、声を荒げた]
そんなの――ッ!
ナサニエルさんが間違ってる。間違ってる!
わたしは幸せになりたいよ。でもなれなかった。
幸せにしてくれる人に会いたかった。でも会えなかった。
わたしはずっとずっと、幸せに、なりたいだけだった、なのに
――……。
幸せが無くなっちゃったら
何の為に生きているかすら、わからないよ。
最初から何も無いなら――ずっと幸せになれないよ。
[誰ともすれ違うことなく厨房へ皿を戻し、広間に少し立ち止まる。]
――そういえば、バーカウンターがあるとか言ってたわね。
[ぼんやりと思い出して、気まぐれに行ってみようかと歩み始める。]
[シガレットを咥えたまま、気紛れにキューを手に取ってみる。
これも結構上等のものだ――恐らく。]
……ビリヤードを嗜む人間もいないのに。
囚人に与えるには破格じゃないか?
[持ち上げてみれば腕輪がしゃらりとシャツの上を滑る。
ここで隠しても無意味だと判ってからは気にしていない。
ただこれを外されないということは、釈放されたというわけではないのだろう。]
「痛い事、しない」
[少女を窺う様に首を傾げ傷だらけの手は着替えをきゅうと抱き、急に声を荒げる様子に更に身を竦めるも、紡がれる言葉にか少女の様子にか服を掴んだ手は僅か動き、暫く逡巡してから恐る恐る震える手を伸ばし中空で頭を撫でるふりをして]
「シャーロットの、欲しいもの、もう、何処にも、無いの、かな」
[呟く言葉に幸せが何かも判らぬからか曖昧に首を振り]
「シャーロットは、優しい」
[ビリヤードがあった部屋だと思い出しながら、ノックもせずにノブを回し、扉を開ける。]
――あら失礼。先客がいたのね。
[咥え煙草でキューを持つ牧師の姿を認めればさして悪びれた様子もなくそう告げる。]
ビリヤード、お好きなの?
[首を傾げながらそう聞いて、ゆっくりと中に入る。]
[唐突にドアが開く音に、身構えかけて。
女の姿を認めると、一つ、紫煙と一緒に息を吐く。]
……貴方ですか。
驚かさないでくださいよ。
[かたりとキューを台の上に置くと]
別に好きってわけじゃないですよ。
暇つぶしにやったことならありますけどね。
……しないよ。
……ナイジェルには、しない。
[もう何度も繰り返した気がする。
それでも伝えたくて。真摯に告げる。
ふわりと。菫の少女の手が宙へ。
撫でるような仕草に、弱く微笑んだ。]
罰が与えられているなら、もう幸せになんて、
なれないんだと思うよ。
幸せにして欲しい人が居たの。大好きだった。好きで好きで仕方なくて、わたしは彼女と『同一』になりたかった。でも、彼女はわたしを『拒絶』した。
――そこからの記憶は曖昧だけど。気づいたら、わたしの目の前で、血まみれで死んじゃってた。わたしが、殺しちゃった。
[すい、と追憶のように視線を上げ、
忘れかけていた涙が滲む感覚に、唇を噛む]
優しさなんて、偽善と表裏一体、だ。
人がいると思ってなかったの。
[ごめんなさいね?と告げる声はいつも通りで。]
ビリヤードは、私もやったことがある程度ね。
自分からやろうなんてのもまず思わないし。
[賭け事として楽しんだくらいか、と頭の中で過去を振り返る。]
……まぁ、そりゃそうでしょうね。
[灰皿にシガレットを押し付ける。
台の上に散らばったボールを手で弄びながら]
何事にも受身なんですね。
――そうして何にも興味を惹かれなさそうな貴方が。
どうして囚人なのか、理解しがたい。
[別段、追及する様子ではなく、単純にそう思っただけな様子で。
ころりと白い玉を転がすと他の球にぶつかる硬質な音が響く。]
「好き、でも、殴らないの」
[真摯な声音は届いたけれどそれこそが以外だとでも言う様に瞬き、中空を撫でた手をおろせば何処か儚い微笑みにふわと微笑み返し、少女の紡ぐ言葉を聴き唇を噛む様子をじっと見詰め]
「幸せって、良く、判らない、けど
悪い事、したら、怒られる、けど
シャーロットは、良い事も、してる、から
罰が、当たる、なら、ご褒美も、貰えると、思う」
[一つ一つ言葉を選びたどたどしく唇に言の葉を乗せ]
「若し、偽善でも、シャーロットが、優しくて、私は、嬉しい
其れじゃ、駄目、なの」
[彼女の唇の紡ぐこと。彼女の意外そうな表情。彼女の考えていることの一端が、見えた気がした。
ナイジェルの肩をぐっと掴み、片手をひゅ、と振り上げた]
貴女を好きな人は、貴女を殴るの?
じゃあわたしは、貴女を殴るべきなの?
[振り上げた手。――震えて。すとん、と、彼女の肩に落ちた。弱い笑みのまま、ゆるゆると首を振る]
そんなのおかしいよ。
好きだから、傷つけたくないんだよ。
そう思うことはナイジェルにとってはおかしいのかな。
[両肩に置いた手。そのまま、そっと少女に緩く、抱きついて]
ご褒美――うん。貰えたら、いいな。
[へらりとしまりのない笑顔で相槌を打って。
続く言葉に、ぱちりと、瞬き]
……駄目?
[転がる玉を目で追いながら、浮かぶは一体何の笑みか。]
こういう音は、嫌いじゃないわ。
[何故囚人なのか――くすくす笑いながら台にもたれて]
――救ってあげたの。
人生に絶望した小さな女の子が、安らぎを求めて私の所へ来た。
死にたいの?って聞いたら、死にたいって言ったから。
[顔色一つ変えず、その少女を殺害。
クライアントの"所有物"だったということは知らずに。]
人の命を奪ったことはあったけど
罪に問われたのがその出来事だったというのも――。
[善悪の境など誰が決めるのだろう、とぼんやりと考え。]
<中>
なんだか一番最初に向こうへ行きそうな予感がするのですけれど(笑)
最近ランダム神は私を苛めてばかりですもの。
それに今のコンセプトで動くと皆と対立しかねなi(ry
/中/
一応言っておきますが、
シャーロットのナイジェルに対する「好き」は
まだ友達の域ですよ!誤解のないよう!
ここで言っても意味無いか!そうか!
[肩を掴まれるのに不思議そうに瞬くも、振り上げられる手に紫水晶は脅えに揺れ、小刻みに震えるも抵抗する事も出来ず泣き出しそうな顔で少女を見詰め、弱々しく首を振り、あげられた手が下ろされ投げられる問いに思案気に視線は彷徨い]
「好き、だから、傷、つけるって
自分の、痕を、残すって」
[視線は少女へと戻り]
「おかしく、無い
傷つけたく、無い」
[抱きつかれるのにも何の抵抗もせず大人しくなされるが侭に、瞬き問われれば近付いた少女の双眸を覗き、つられてか前髪の奥の紫水晶も瞬く]
「若し、嘘でも、シャーロットは、優しい
私は、今だけ、しか、判らない、から」
[キューを取り上げて。
転がっていった白い球で色球を一つ一つ落としていく。]
……成る程。
それで罪に問われたわけですか。
救ってあげたというのに何ともはや、皮肉なものですね。
[かこん、と軽快な音を立てて最後の球を穴に落とすと]
法の瑕疵とでも言うべきなんでしょうかね。
理由はどうあれ、人を殺せば罪に問われる。
――国に勧められたことですら。
……そっか。
[痕を残す――以前、彼女を愛した人の行為なのか、と。
だとすれば歪んだ愛情。けれど彼女が、それが歪んでいるのだと意識しているとは思えない。
けれど、おかしくない、と肯定を返されれば微笑み]
愛情表現には色んなものがある、とか、そんなお話なのかな。それが相手を傷つけることもある。――わたしは傷を作ってまでの愛情表現なんて、やっぱり悲しいな。
[抱き寄せていた手を緩めると、そっと彼女の手を取って、まだ痕の残る古傷を撫で、包むように両手で握る。]
ああ、そっか。
駄目じゃないよ。そう言ってもらえて嬉しいよ。
ナイジェルはわたしの、大切な友達だから。
わたしはナイジェルのこと大切にしたい。
ナイジェルにもわたしのことを信じて欲しい。
[自分でもその言葉が真実になればいいと思う。
唯、絶対と言い切れない。起こり得る発作。
心の底から大切な人を殺めた、あの衝動も真実だった。]
[次々にポケットに入っていく球に、その音に耳を澄ませ――]
……お上手ね。素敵な音をありがとう。
[皮肉も含みもない声で、小さく礼を言う。]
死を与えるよりも生を助けることが救いなどと。
誰が決めたんでしょうね。――ふふっ。
[楽しそうに哂う姿には、少女の件や他の件においても自分が悪いことをしたなどとは微塵も思っていないそれが窺えて。]
理由が必要ないのなら、裁判なんて何のためにあるのかしら。法律も所詮人が作ったもの……神にでもなったと勘違いしてるのよ。
[ルーサーの最後の一言にチラリと目線をあげ、]
それは貴方のことかしら?
貴方の神様は貴方を救ってくれなかったのかしら?
[災難ね――そう告げる瞳には光もなく。]
[恐らくは少女の想い描く様に其の愛が歪んでいると言う認識も無く、向けられた其れが愛情のカタチだと認識していただけに、少女の紡ぐ言葉を聴けば首を傾げ静かに見詰めて]
「シャーロットの、好きは、殺す事では、ないの」
[包まれる手へと視線は落ち空いた手をそっと少女の手に伸ばし、指先はまるで迷子みたいに遠慮がちに美しい手の甲、指の付け根の間接を確かめる様に滑り]
「何を、信じれば、良いか、判らない
でも、シャーロットは、好き、だから、信じたい」
[悪いことをしたとも思っていないが
良いことをしたとも思ってるわけでもなく。]
目の前の人間が、死にたいと言ったから好きにすれば?と言った。
殺してほしいと言うから、殺した。
ただそれだけのこと。
[根本的に考え方が違うのであろう二人。
けれど彼女の言葉に耳を傾け、
少しずつでも理解していけることが嬉しい。
菫の少女が紡ぐ、言葉。
僅かに目を見開いて。]
――殺す、こ、と
……わたしはそんな心算じゃなかった……
どうして殺しちゃったのか、今でもわからない……
[肯定とも否定とも取れぬ言葉を返し、ゆるゆると首を振る。彼女の指先が、自らの手を伝う感触が心地良かった。嗚呼、何故自分は目の前の少女をこんなにも盲目的に信じているのだろう。彼女が被害者のようだから?――彼女が此処に、居るのは何故?]
ナイジェルは――何か、罪を、犯したの?
――どういたしまして。
[キューを置くとカウンターに戻り。
スツールに腰を預けながら]
人権というものが生まれてからでしょうね。
前近代にはそんな思想は無かったと思いますよ。
[楽しそうに笑う女に、別段訝しむ様子もなく]
……裁判なんてものは、人に罪の名前と刑期を与えるためにあるんですよ。
罪人の言訳を聞く場ではない。
――さぁ、どうでしょうね。
不信心な教徒を救うほど、主は暇じゃないかもしれませんね。
[――わからない…]
「そっか」
[其れ以上は問う事も無く、けれど脅えた様子も無く、少女の美しい手を見詰めた侭、迷子の指先は少女の爪のカタチを一つ一つ確かめる様に、指から指へとそっと伝い歩き、問い掛けに薬指の爪をなぞっていた迷子の指は止まり、顔をあげれば浮かぶ甘く艶やかで冷たい笑み]
「セシリアは、壊れて、壊して、殺されて、殺した」
[彼女の指先。迷子の遊戯のよう。
神経の集中する指先に触れられていると、
ほんの少し、ぞくりとする。
彼女は顔を上げて。
美しい紫水晶。
怖い程に綺麗な、冷笑]
……、
[刹那言葉を失って。
あのプレートを思い出す。ceciliaと彫られたプレート。]
壊して、コロシテ、殺されて、コワレテ――
――ねぇ。
“セシリア”って、誰。
[カウンターに戻る姿に、そういえば自分はバーカウンターに来るために来たんだとを思い出し、くすりと笑う。]
人権――ね。
死にたがる人を死なせないことは人権侵害ではないのかしら。
生きたい人は生きればいい。死にたい人は死ねばいい。
誰かを救いたいなんて気持ちはさらさらないけれど――
目の前で懇願する人がいたら、或いは。
[笑みはどこまでも深く、どこまでも妖艶で。
カウンターで勝手に酒を漁り、水割りを作るとスツールに腰掛け]
――そうね。
信心深い他の誰かを必死で救っているのかも。
[グラスに煙草をちらりと見て。
信じれば救われる、などと微塵も思っていないけれど。]
他人の手で終わらせる権利は無いという解釈なんでしょう。
まぁ都合のいいときだけ出てくる人権の尊重なんざ知ったことじゃないですけど。
[敵と見なされた瞬間から、人権などというものは消失する。
そんな世界など、ごまんとあるのだと。]
――一寸だけ、楽しそうですね。
例えば私が今ここで救いを求めたら――
貴方はその笑顔のままで私を殺すんでしょうかね。
[視線には気付いたものの。
今更言訳などできるはずもなく。
開き直るようにシガレットケースを取り出し]
………
[問いかけに前髪の奥で微か眼を細め、一旦は開きかけた口を舌が湿らせふるふる首を振って瞬けば何時もの様相で]
「セシリアは、悪い子
怖いから、壊れた」
[問われる意味合いと答える意味合いは噛み合ってはいないのだろう]
「セシリアは、酷い子
痛いから、壊した」
[淡々と唇は言の葉を乗せ少女の手を迷っていた指先を自身の胸元へ引き寄せ]
「殺されて――」
[胸元から手を離し少女に見えるよう広げ掌には生々しい刃物でも握った様な傷]
「――殺した」
[一つ一つの言葉。
少女の唇を見つめて。
彼女の胸元。掌の傷。
全てを目で追いかけて、こくん、息を呑む]
怖かったんだ。
痛かったんだ。
[彼女が広げた掌。
片手を手の甲に添え、
もう片手で、そっと傷を、なぞる]
――殺したセシリアは
[なぞる指が、示すように、とん、と
軽く傷痕に触れ]
此処に居る?
そうね――身勝手な倫理など知ったこっちゃないわ。
[その知ったこっちゃないことで囚人であるということは
さして気にもしていないようで。
楽しそうですね、の言葉にも笑みは絶やさず]
そう?だったらきっと楽しいんだわ。
あなたと話すのは、嫌いじゃない。
[少し他人事のようで、少し主観的で。
問いかけをし、シガレットケースを取り出すのを見て]
私はなんとも思わないから、二人の時は気にすることはないわ。
救いを求めたら、か。
そうね。それがあなたの望みならば、ね。
[彼女にとっては口に出したことが、言葉にしたことが全て。
理由や本心など加味する方法を知らない。]
[温かい手が触れるのに何処か安堵した様子で口許を僅かに緩め、まだ幾らか新しい傷を微かなぞられ指先はぴくりと動くも表情は変わらずに、問い掛けにはふるふる首を振り]
「セシリアは、殺された、から、もう、居ない
私は、セシリアじゃ、無いから、誰も、殺さない」
[指を折りそっと少女の指先に触れ首を傾げ顔を覗く]
[さらり]
[流れる前髪の奥から現れる顔に腫れも痣ももう見えず]
[ふわり]
[自身の敵意が無いのを伝える為なのか穏やかに微笑む]
覚えてる――。
殺してくれと言った少女の震える身体。
「怖いのなら死ななければいいのに」
そう無機質な感想を抱いて、けれど躊躇もなく少女を。
/中/
08 > 07 > 05 > 03 > 01
07 08 09 10 11 12 13 14 15
日 日 日 日 日 日 日 日 日
↑今此処
GJ出したら、日数伸びるんだね!忘れてたー!
多分出ないと思うけど。
暫くはセシリア鉄板予定。
というか立ち位置的に結構早期に墓下逝きな希ガス
セシリアはもう居ない、か。
じゃあやっぱりナイジェルはナイジェルだね。
[今更かな。と笑いながら、大きな傷のある手を包む。
前髪の隙間から零れる光のような紫水晶。
顔の傷も徐々に治って、少女の綺麗な姿が日々、眩しく。]
……あぁ。
着替えの邪魔、しちゃったね。
[彼女の着替えと、自らの着替えと。
床に落ちた其れを見下ろしては、微苦笑し
そっと手を離した。]
……自分で楽しいと思うことって、無いんですかね。
無関心に見えて――その実、そうでもないような。
無意識に何か関心を向けるものを探してるような。
[とん、とシガレットケースを軽く叩き。
気にするな、といわれれば遠慮なく1本取り出し]
――……冗談ですよ。
救いも、許しも、私には不要なもんですから。
[かちん、とジッポーライターの閉じる音と同時に、紫煙が漂い]
[――ナイジェルはナイジェルだね。]
[微笑みは深まりあどけなさを覗かせたかも知れず、一つ頷いて]
「お腹、減った
御飯、食べに、行く」
[離される手と少女を見比べ首を傾げ問い、答えを待つでも無くシャワーは後にする事にしたのか、其の場で寝間着を脱ぎ捨てて床に散らばる服に手を伸ばす]
[彼女の、今まで見た中で一番安堵感を抱くような微笑に、此方も笑みを深めていた。]
あ、そうだね。
わたしもお腹すいたよ。
[女同士ということもあり、無造作に寝間着を脱ぎ捨てる所作にも今回はそう驚くこともなく、自らもその場で薄青のワンピースに着替えた。]
……あ、でも
ちょっとだけやりたいことがあるから、
ナイジェル、先に行っててくれる、かな?
後でわたしも広間に行くから。
[思案しつつ告げ、すぐ追いつくよ。と*軽く笑んだ*]
無意識に、関心を向けるものを、探す。
[小さく反復。自分が興じる遊びもまた、何かを探しているとするならば――或いは。]
あながち間違いでもないかもね。
思い当たる節がなくもないから。
[グラスを手にまっすぐに彼を見て、それでも哂う。]
救いも許しも不要――ね。
ふふ、安心したわ。
ここであなたを殺したら、めんどくさいことになりそうだもの。
[めんどくさいのは嫌いなの、と付け足して。]
[首に巻いた包帯を取り黒いシャツブラウスを着て、細身の黒のスラックスと黒のジャケットを羽織れば、少女の言葉に素直に頷き、頷いた割りに寝間着を持って浴室へ足を運び寝間着を洗い、シャツブラウスから覗く首筋を確認するも殆ど傷も目立たず、柔らかいのか寝癖は無いけれど乱れた髪を梳かし、顔の腫れも引き隠しておかなくても大丈夫かと前髪をピンで留めれば、現れる面は穏やかで服装からか何処かしら少年の様な印象すらあり、準備を終えれば先に行くと言う様に少女に扉を指し示し部屋を出る]
………
何に対しても無関心でいたい――というわけではないんですね。
それなら部屋に引き篭もって出てこなきゃいい話ですし。
[じりじりとフィルターに迫る灰を、灰皿に落とし]
何にも関心を持たないということは――
誰にも関心を持たれないのと同じですしね。
[それでもこの女は笑っているのだろうか、と少しだけ視線を向け]
……私とて囚人ですよ。
私が死んだら私を罪人に祭り上げた人たちが喜ぶだけで。
面倒にはならないと思いますけどね。
だからといって死にたいわけではありませんがね。
*/
メモ:die gameとはサイコロゲームのことである。
die=死ぬ、という意味もあるのでいい感じ。
[足を僅か引き摺り誰も居ない広間を通って厨房へと踏み入り、昨夜の残りのキッシュを見つけ、コンロを一瞥するも湯を沸かすでもなくグラスに水を注ぎ、広間へと戻り冷めても美味しいキッシュを食べ始める]
………
[ルーサーの言葉に、新たな発見でも得たような目で]
そういえばそうね。引き篭もらず、こうして出てきてる。
[グラスを一気に煽れば、カランと氷の音が室内に響く。]
誰にも関心を持たれないのなら、それこそ気楽でいいじゃない。
何にも関心を持っていないなら、それも気楽で――。
[笑みはいつしか口元だけに。瞳の奥では考え事か。]
世間では私がまた一つ罪を重ね、囚人が一人死んだだけと
なるんでしょうね。でもここでは――
あなたを殺したら、ナサニエルさんにいびられちゃうかも。
[青い髪の青年を思い出し、小首を傾げ悪戯っぽくそう告げる。]
例えば――
貴方が広間に行ってもだれも見向きもしなくて。
こうして傍に座っていても私も気付くことなく。
話す言葉に誰の返事もない。
――それは果たして気楽って言うんですかね。
死んでるのと同じですよ、それ。
[短くなった煙草を灰皿に押し付ける。
最後の煙が名残惜しむように宙に拡散して。]
……どうして私の死と彼が関係するんですか。
諸手上げて喜ぶんじゃないですか?
説教くさいのがいなくなったって。
[アーヴァインが持ってきた、自身の荷物。
薬以外のもの。バッグをひっくり返し、ベッドに散乱させる。
ごろり。ベッドから床へ落ちたもの。
床も絨毯敷きだったからか、或いはその物が頑丈だったからか
壊れずに。
手を伸ばして拾い上げた。]
……お母さん。
[母に貰った、硝子細工の聖母の像]
こんなのじゃ……
でも……わたしは……
[硝子細工の其れをきゅっと握って
瞑目する。]
もしまた誰かが貴女を傷つけるなら
わたしが守ってあげる――
例えば――
私が広間に行って誰も見向きもしなかったら
あなたが私に気付かないのなら
私の声が誰にも届かないのなら――。
少しぐらいは"寂しい"と思うかもね。
死んでるのと同じと言うなら、その時こそ私が死ねばいい。
die game――サイコロに身を委ねなくとも、その意思で。
[冗談とも本気ともつかぬ受け答え。]
何だか、彼とあなたって見てると面白いわよ。
私には居ないからよくわからないけど――兄弟みたい?
それに、彼はあなたに、聖職者にこだわっているようから
いなくなれば良くも悪くも……騒ぎになる。
[空になったグラスを片付け、ラム酒を見つけて手に取る。
自分のものと決めたらしく、その場で開けるでもなく胸に抱く。]
[食べ終われば食器を片付けソファに落ち着いて、水の入ったグラスを両手で包み]
………
[こくり]
[喉が潤えグラスを机に戻し傍らのクッションを抱き]
[はたり]
[左足を揺らせば黒い革靴の先がつるりと光を弾く]
――寂しいと思うこと自体、気楽ではいられないってことですよ。
そんな寂しい死の選び方、勿体無いと思いますけどね。
サイコロに身を委ねるよりも、もっと。
[他人がどのように死を選ぼうと関係無いですけどね、と。
シガーケースを上着の中に仕舞い]
……兄弟、ね……彼は嫌がりそうですが。
まぁ確かに私がここで死んだら間違いなく疑われるのは彼ですね。
彼自身も騒ぎ立てるかもしれませんけど。
あなたがそう言うのなら、そうなのかしら――。
[寂しいという感情はよくわからなくて。
勿体無いと言われれば僅か目を伏せ、ゆっくりと開ける。]
サイコロよりも、寂しいかしら。
そうね、そうかもしれない。
[瞳に感情は映らねど――微かに瓶を抱く腕に力はこもるか。
「嫌がりそう」という言葉にはくすくす笑みをもらして]
私は嘘は吐かないけど、自分からわざわざ言わないから……
そうね、大変なことになりそうね、貴方が死んだら。
[本当は、自分がナサニエルに掴みかかられるのではないかと思ったのだけれど――それもわざわざ言うことはせず。]
実際貴方がどう思うかは私の知るところじゃないですがね。
[どうにも己の感情を掴みかねている女に肩を竦めてみせ]
己で死期を定めるのは……ね。
運命ならば諦めもつきますが、己で決めたとあっては後悔する時もあるかもしれません。
[死後の世界があればの話だが]
まぁ、殺してくれなんて言う気は今はさらさらありませんから、ご安心を。
[修道服で自室の窓から外を眺め。口ずさむは今は捧ぐもの無き賛美歌]
Sweet hour of prayer, sweet hour of prayer
That calls me from a world of care
And bids me at my Father's throne
Make all my wants and wishes known
In seasons of distress and grief
My soul has often found relief
And oft escaped the tempter's snare
By thy return, sweet hour of prayer
Sweet hour of prayer, sweet hour of prayer
Thy wings shall my petition bear
To him whose truth and faithfulness
Engage the waiting soul to bless
And since He bids me seek His face
Believe His word and trust His grace
I'll cast on Him my every care
And wait for thee, sweet hour of prayer
Sweet hour of prayer, sweet hour of prayer
May I thy consolation share
Till, from Mount Pisgah's lofty height
I view my home and take my flight
This robe of flesh I'll drop, and rise
To seize the everlasting prize
And shout, while passing through the air
Farewell, farewell, sweet hour of prayer !
[無表情のまま歌い終え。小さく頭を振った。賛美歌を歌っても既に情感など湧かず]
昨日と良い…今更よね。
何故、ここまで来てシスターの仮面を被ってるのかしら、私。
[するりとコイフを取って。ベッドの上にそれを投げ出せばクローゼットへと歩み寄る。中から茶色のグレンチェックのワンピースを取り出し、黒のフロントギャザータートルネックに重ねて着替える。腰にホルダーを装着すれば、やはりカーディガンでそれを隠し]
…これを使うようなことは、あるのかしらね?
[腰のホルダーを撫でて呟き。修道服とコイフを片付けてから部屋を出た]
勿論、勿論。
自らのことは自らにしか[自らにさえ――]わかりはしない。
……後悔なんて、したことないわ。
いつ死んでもいいと、そう思いながら毎日生きてるから。
とはいえ、私も殺してくれなんて言わないけどね。
[くすりと笑えばすっと席を立ち、瓶を抱えて扉へと。]
あなたの考え方は嫌いじゃない。
たくさん発見もあったし――ありがとう。
[そう言って、扉の外へと。]
……貴方はもう少し自分を大切にすべきでしょうね。
なんて、罪人に言っても仕方ない話かもしれませんが。
[己も罪人であるし――
時計をちらりと見上げ。]
……お気に召したのなら恐悦至極。
礼を言われることでもないですよ。
[外へ出ていく女を見送り。]
[足を向けるは広間。自由にしても良いと言われていても何もすることがなく。誰かが居れば話でも出来るだろうかと考えて]
あら…今日はナイジェルさんだけ?
[ソファーでクッションを抱えるナイジェルを見止めて軽く首を捻り。それから「こんばんは」と声をかけた]
[物思いに耽っていたのか一拍遅れて気配に顔をあげ、挨拶にぺこりとお辞儀して]
「ローズマリーと、ルーサーの、声は、聴いた」
[其の部屋が何なのかも知らないから、傷だらけの手が方向を指し示す]
[使ったグラスや灰皿を片付け。
改めて時計を見上げれば――結構な時間か。]
……腹も減ったし……
[かたりと席を立つと、広間へと足を向けて。]
[新たな人の気配に視線を移し牧師の姿を見止め再びぺこりとお辞儀]
「噂をすれば、影」
[修道女へと微か悪戯な気配の漂う笑みを向け、修道女の言葉に牧師に首を傾げ]
「酔ってる」
[自室の扉をぱたりと閉めて、すぐその場で座り込む。]
自分を大切に――
しても、仕方がないじゃない。
生きたい理由がないんだもの。
死にたい理由がないから、生きてるの。
[ただそれだけのこと。]
それに――
[小刻みに震える体]
――今更よ。
[眩暈も震えもいつもより酷く、そんな状態でも「分量間違えたかな」とか、そんなことしか思わず。このまま死ぬならそれもまた一興と、愉しそうな笑みを浮かべて床に*ドサリと落ちる*]
……二人で私の噂ですか?
[瞬いて。セシリアの口元を見れば問われる言葉に]
……いえ、酔ってませんよ?
[そんなに酒のにおいでもするだろうか、と首を傾げて]
[牧師が首を傾げるのに瞬き]
「お酒、飲んだのかと、思った、から
ローズマリーは、一緒じゃ、無いの」
[一緒に居た筈の人物は見当たらず一応は問うも、夕飯時だからと言って態々顔を見せる訳でも無いかと、然程気にした様子も無く、修道女が笑むのに一つ頷く]
/中/
ローズさんと微妙に被ってるー?<薬
しかもわたしの方が後出しだー(笑)
でも薬の種類が全然違うよね。
ローズさんのはよくわかんないけど。ドラッグ?ではない?
わたしのは純粋に精神安定剤。一般的に言うとデパスみたいなものかな。時代的にあるのかどうかは知らない(お前
精神安定剤も、中毒性はあるんだよね。
無くなると不安になる。普通に。ドラッグ程ではないけど、薬をやめる際は必ず医師の指示に従ってむにゃむにゃ。
今回のシャーロットのRPは中の人の実体験が殆どだから凄い楽。
最近強引なRPばっかりで大変だったから、こういう感じっていいな。
欠点はインパクトがないことか。裏設定考えてないや。
シャーロットは人殺して精神病って、統合失調...かな?
現代なら罪には問われない感じ。
……具合、ですか?
[ナイジェルの口元を見て、瞬き。
今日は――特にそんな様子は、なかった気がするが。]
そういえばラム酒を一本、持っていってましたね……
何か自棄酒とかしてなきゃいいですけど。
[牧師の言葉に一旦は其方へ視線を向けるもまた気遣う様に2階を見詰め]
………
[聖職者達の会話にふるふる首を振り前髪に隠れていない紫水晶の眼差しは瞬く]
「ローズマリーは、きっと、自棄に、なる事も、無いと、思う
全部、如何でも、良さそうに、見える」
バレたところで咎めるつもりは毛頭無いわ?
それに男性が煙草を吸う姿って格好良いじゃない。
その姿が見れて、ローズマリーさんがちょっと羨ましいかも。
[クスリと笑みを零し]
――そう、ですかね。
[どうでもいいように見えて、微妙に違うような。
けれども些細な違和感ゆえに否定することもなく。]
ま、何事もないならそれが一番ですよ。
嗜む程度に部屋で飲むのであれば別に問題ないでしょうし。
……咎められても困りますけどね。
嗜好品ですし。
[ぽん、とシガレットケースの入ったポケットを軽く叩き]
……格好いいというよりはおっさんくさいとか誰かならいいそうですがね。
別に見たければいくらでもお見せしますよ、こんなもの。
格好いいかどうかは保証しかねますが。
[牧師をじっと見詰め瞬き]
「本当に、如何でも、良いんじゃ、無くて
如何でも、良いと、思いたい、みたいに、見える、かな」
[嗜む程度にと言う言葉にか一つ頷いて修道女を見詰めクッションを抱き直し]
「自分にも、無関心なら、自棄に、なる事も、無いと、思う」
人の思考は人それぞれだわ。
彼が何と言おうと私からすればそっちの考えがナンセンス。
それじゃあいつか見せてもらおうかしら?
[約束よ、と笑いかけ]
……らしいですね。
[くつりと笑うと小さく頷き]
好きなときに、どうぞ。
まぁ、他の方がいらっしゃるところでは吸いたくないですけどね。
――……まぁそろそろ牧師のフリするのも馬鹿馬鹿しくなってますけど。
[牧師が首を振るのを静かに見詰め首を傾げ]
「迷える、仔羊に、差し伸べる、手は、無いの
其れとも、ルーサーも、迷子、なの」
[修道女の言葉に頷いて]
「初めて、見た時は、恐かった、けど
今は、ローズマリーを、見ると、哀しい」
……差し伸べる手にすら関心がないと。
そういうかもしれませんよ、彼女なら。
[己も迷子かという問いには、曖昧に笑って。]
……そうですね。
哀しいというか――寂しい人ですね。
あら、それなら二人きりにならないといけないかしら。
ローズマリーさんの前では吸っていたのに?
仮面は…脱げることなら脱ぎたいわね。
表の世界で生きるために必要だっただけだもの。
でも、ここでこのまま生活するなら、また必要なのかしら──。
[諍いを起こさないようにするには。良い人ぶってるのが一番良い]
「ローズマリーなら、其の手を、振り払うのも、面倒だって、言う、かも」
[微か悪戯な気配の漂う笑みを浮かべるも、牧師の曖昧な笑みに眼を細め、続く言葉に頷き少しだけ牧師を見詰めてから瞬き]
「寂しい、の、かな
寂しいの、かも
ルーサーも、寂しいの」
[首を傾げる]
ローズマリーさんは吸ってるところに入ってこられてしまいましたからね。
隠しようが無かったんです。
[肩を竦めて。悪戯っぽく笑みを浮かべると]
二人きりならそりゃ光栄ですが、ね。
……ここでこのまま生きていくとは考えにくいですけどね。
というかこんな軟禁状態のまま一生を終えるのはご免ですが。
[そもそも何のためにここに軟禁する必要があるのかと。
緩く頭を振り。]
[ローズマリー自身とあまり会話を重ねたことは無かったが、2人の話を聞いてその人物像が見えてきて]
哀しい…寂しい人。
[それが分かっても自分に何か出来るわけでもなく。以前ならば彼女を救ってくれるよう神に祈りを捧げたかもしれない。しかし今は──]
何か…無理などしてなければいいのですけれど。
[視線を下に落としたまま小さく呟いて。顔を上げれば2人に]
何か、飲みますか?
手を取るのも振り払うのも面倒じゃ……
私がぼーっと手を出してるだけじゃないですか。
[それは一寸間抜けですね、と苦笑して。]
……私が、ですか?
私は別に寂しくは。
「そう、だね」
[修道女の言葉にもう一度2階へちらと視線を投げ]
「いれて、貰える、なら、温かい、もの、欲しい
火、恐くて、あんまり、手伝え、無い、けど」
[牧師の苦笑に其の様子を想像してか微笑み]
「攫って、しまうと、良いの、かも」
[クッションを脇に置き]
「そっか、違うなら、良かった
寂しいって、判るなら、ルーサーも、近くに、居るのかと、思った」
牧師様の部屋か、私の部屋なら訊ねる者も居なくて良いかしらね。
[二人きりになるには、とクスクス笑って]
でもこのまま外に出されることも無ければ…一生過ごすことになりかねないわ。
何かの実験に使われて、一人一人減って行く。
そんなことはあるかしら。
[富豪の考えは分からないわ、と肩を竦めて]
……攫って……って。
[苦笑すると首を振って。]
……本人にその気がないなら、どのみち無駄ですよ。
私も近くに……?
[言わんとすることが分からないのか、少し首を傾げて。]
どちらの部屋にどちらが行ってもあらぬ誤解を生みそうですね。
まぁ、バーカウンターのあった部屋なら――
酒に興味のない人はこないでしょうよ。
[実験に使われて、という言葉にはやや表情を険しくして]
……無い話では、ないですね。
捕虜や囚人を非人道的なことに使うのは昔から行われてきたことですし。
「ローズマリーの、世界を、創れる、のは、ローズマリー、だけ、だしね
彩りを、添えても、見てなければ、意味は、無いの、かも」
[牧師の首を傾げるのに一拍言葉を探し]
「寂しいの、知ってる、から、他の、人が、寂しいって、判るの、かなって」
[修道女の言葉に頷いてクッションを抱え直し]
「判った、ありがとう」
それはありそうね。
牧師様の威厳が減ってしまいそうだからバーカウンターが良いかしら。
ローズマリーさんくらいしか来そうにないし。
でしょう?
国の人たちは処刑の手間が省け、研究者には良い実験台。
尤も、アーヴァインさんがそんなものに携わっていればの話だけど。
[憶測に過ぎないわ、と呟いて。厨房で湯を沸かし始める]
……ですね。
結局は、自分を救えるのは、自分だけ、なんですよ。
天は自ら助くるものを助く、と言いますしね。
[続く言葉には苦笑じみた笑みを浮かべ。]
……そのあたりは、まぁ。
年の功ですよ、年の、ね。
威厳なんて既にあってないようなものですけどね、ここでは。
まぁ、気が向いたらいらしてください。
私も――客室よりはあそこのほうが、過ごしいいですし。
……この屋敷を取り囲む程度の財力、あるいは権力がある。
それだけで、そういう繋がりが全くないと否定できなくなりますね。
[暗い窓の外へと視線を移し。]
[――天は自ら助くるものを助く]
………
[紫水晶の瞳は何処か遠くを見詰め瞬き、牧師の苦笑に微か口許を緩め]
「ルーサーは、きっと、色々、知ってるんだね
其れでも、神は、居ると、思う」
[ぺたり、ぺたり。
ヒールもない平たい靴がフロアを踏む。
すぐ追いつくと菫の少女に告げた割に、遅くなってしまったか。
広間へと顔を出した]
こんばんはぁ。
[見知った顔ばかり。此処に居る人とは既に全員会った筈だ]
あれ?まだお食事の時間じゃないんですね。
ではそのうちお邪魔させてもらうわ。
牧師様の第二の自室ね。
[贅沢、と笑いを漏らし]
何事も起こらないとは思っていないけど…実験台は御免蒙りたいかしら。
されるよりはする方が良いわ。
[色々、という言葉に複雑そうに笑いながら]
……まぁ、伊達に40何年生きてないですからね。
貴方よりは、多く知っていることもあると思いますよ。
[知らなくていいことも含めて。
厨房へと視線を向けて]
……そう信じれば、神はいるのでしょう。
結局誰も主の姿など見ることはできないのだから。
……年寄りの特権ですよ。
お酒嗜まれない方が多いのがいけない。
[尤もぶって頭を振り。]
……する、ですか?
それまた物騒なお言葉で。
我々にそういう選択肢があるとは思えないですけどね。
[気配に顔を向け視界に青の少女を捉えれば嬉しそうにふわと微笑み]
「御飯は、ネリーが、作って、くれる、らしいよ」
[複雑な笑みを浮かべる牧師を其処に40年の時を想ってか見詰め、続く言葉にこの牧師は矢張り神を信じているのだろうかと計りかねるも、一つ頷いて自身の掌へと視線を落とし]
「そっか、じゃあ、やっぱり、私の、神は、もう、居ないや」
[湯を沸かしている間にティーセットを用意。後から集まった人も飲めるようにとカップは多めに用意して]
紅茶…ダージリンで良いかしら。
[他の人の好みはどうだろうか、と考えつつ。結局手に取ったのは一般的なもの。他の好みくらいは揃えておこうと砂糖の他にミルクとレモンを用意し、広間へと戻った]
あら、シャーロットさんこんばんは。
[増えていた姿に微笑んで。カップを多めに用意して良かったと安堵した]
そうですかぁ……
ぅー。わたしが作るときっと皆さん、
途中で吐くと思うんですよね……
[料理は人任せらしい。]
まぁいっか。此処で団欒してるのも楽しいですよね。
[軽い笑みを浮かべ、ソファーへ。
ナイジェルの隣に腰を下ろしてから]
あ、隣良かったかな?
[自分の手を見つめるナイジェルに微笑み]
……そう思うなら、居ないのでしょう。
かわりにきっと、神よりも大切なものがあるかもしれませんね。
ワインくらいなら、飲むのだけれど。
一番飲み慣れてるもの。
でも、あれば飲むと言うくらいね。
[他は飲んだことが無いわ、と首を傾げて]
昔の話よ。
実験しないと、使えないものもあったから。
[何が、とは言わず。選択肢の言葉には「それはそうだけど」と頷く]
[寄って来る少女を見上げ微笑んだ侭に首を傾げ]
「遅い、から、一寸、心配、してた
もう、良いの」
[問い掛けにきょとんと瞬いてからまたふわと微笑み、返事の代わりに頷いて、先程眺めて居た傷だらけの手をそっと少女の手に伸ばして遠慮がちに沿え、牧師の言葉に顔をあげれば不思議そうに首を傾げ]
「大切な、もの」
[紡いだ其れを探すように視線は彷徨う]
ではついでに他のお酒も嗜んでみますか?
酒の味を知るのも――娯楽には悪くないですよ。
[相変わらず物騒な言葉を紡ぐのに笑い]
……そうですか?それなら安心しましたけど。
二人きりになったらいきなり実験道具にされた、とか。
笑い話にもなりません。
[――意識が戻る
ぼんやりと――そしてやがてはっきりと。
けだるげに頭を床に置いたまま、意識だけは嫌にしっかりと。]
……また、勝っちゃった。
それとも、耐性が出来すぎたかしら。
これじゃあもうゲームをしてもフェアじゃなくなっちゃうわね。
[――賭けるものは命のみ。
負けた瞬間命を失うサイコロゲーム。
一体幾人の命をこのゲームで奪ったのだろうと考え――。]
もう、覚えてないわ。
――多すぎて。
[転がるラム酒の瓶が鈍い光を放つのを両の目で見据えて。]
………
[片手を少女の手に添えたまま空いた片手でスプーンを手に取り、くるくると掻き混ぜてから、紅茶にたっぷりのミルクと少しの砂糖を入れ、甘い湯気が漂うのを見詰めながらも何処か上の空な様子で]
>>345
あぁ、うん。大したことじゃなかったんだけどね。
心配してくれて、ありがとう。
[ナイジェルに微笑を返して。
彼女の手が自らの手に触れる感触に、僅か目を細め
自然に彼女の手を握った。]
あ、ステラさん、有り難うございます。
いただきます。
[ぺこりと礼をして。
片手で受け取り、ソファーのサイドにある小さなテーブルに湯気の上がる紅茶を置いた。その香りを愉しむように軽く瞑目する。――心地良い空間。]
……好きな人であったり、ね。
まぁ、居るかもわからない神様より、大切にしたいものは――
多分、誰にでもあるでしょうよ。
[紅茶に少しだけ砂糖を入れると、口元へ運び。
キッチンのほうを見ると少し微笑んで。]
そうね…ここでの数少ない娯楽かも。
試してみようかしら。
[教えて頂けるかしら?と微笑んで]
まぁ…出来るなら今でもやりたいところだけど。
前と違って周りは曲者ばかり。
そんなことをしようものなら私が先に消されてしまうわ、きっと。
貴方も、只者では無さそうだし。
[だからやらない、と笑って見せ]
[遅くなったのは――
大きくは無いが掌サイズとも言えぬ聖母の硝子細工を
何処に忍ばせるかに難儀していたからだ。
部屋のクロークと睨めっこしていた。
揃っていたのは殆どが、少女達に似合う洋服ばかりだった。
けれど片隅に、ガーターベルト、物を忍ばせる部位までついていて。例えば短剣などを差すものなのだろう。
其処に聖母を。下腹部の近くに聖母だなんて、なんだか冒涜のようで逡巡はしたが他に方法も見つからなかった。
……全く慣れぬガーターベルトの装着に、
随分時間が掛かった、らしい]
ふう。みんな楽しみにしているから頑張りすぎちゃったかもしれないじゃないの。
ごはん・・・と言ってもそう大層なものはできないのだけれどね。
塩を振ったチップスと、定番だけどスコーン。小麦粉とバターのバランスが大事。 デザートにあまり格好はよくないし、長持ちするものはないからそんなに素敵なものは出てこないけれど、紅茶ロールケーキにしてみたわよ。
[と言いつつもそれなりに仕上がったようだ。問題はどうやって持っていくか。]
先程厨房でネリーさんが料理してましたので、しばらくしたら夕食も召し上がれると思いますわ。
それまではゆっくりと。
[自身の分の紅茶も入れ、砂糖だけ入れて口に付ける]
ネリーさん、頑張ってるみたいですね。
[厨房から微かに聞こえる声にくすりと笑って
ステラの言葉に頷き]
はい。楽しみに待ってましょう。
[微笑んで紅茶に手をつけた。
手伝うとかそんな発想はないらしく。]
[ゆっくりと身を起こす。
新たな小瓶を出そうと鞄に手を伸ばすけれど――]
…………。
今から飲んだら、ご飯が不味くなるかしら?
[そう言って、ラム酒の瓶を拾えば少量を小さな瓶に移し変えて携帯する。おなかは特に減っていないが、何となく広間に行こうかという気になって。]
無意識に、探す――か。
[イマイチピンとはきていないようで、それでも妙に頭に残っている言葉で。ふるふると首を振り、関係ないと、部屋を出る。]
………
[添えた手を握られる感覚に幾度か瞬き、数拍遅れて少女の言葉に頷き]
「うん、其れなら、良かった」
[牧師へと顔を向けじっと見詰め]
「好きな、人」
[唇は牧師の言葉をなぞりまた視線を彷徨わせ]
「シャーロットが、好き
ナサニエルが、好き
此処に、居る、人たちが、好き
大切に、したい」
[納得してか頷くも首を傾げ]
「ルーサーは、大切な、もの、あるの」
今日はたくさんなのね。
私がお寝坊さんだったかしら。
[小首を傾げて微笑を浮かべる。]
ちょっと、お水飲んでくるわ。
[喉が酷く渇いて、厨房へとゆっくり歩いていく。]
……私が知っているものでよければ喜んで。
[ゆっくりと紅茶のカップへと口をつけて]
曲者というほどの曲者は――
底が知れないのはローズマリーさんくらいでしょう。
後は、特には……
まぁ、只者でしたら、こんなところで囚人してませんね。
[肩を竦めると、くつりと笑って。]
[のんびりと紅茶を味わっているも、周囲の会話から厨房へと視線を移し、クッションを脇に置いて、そっと繋いだ手を離し、離れた少女の手を撫ぜて、立ち上がり]
「ネリー、手伝って、来る」
[気配に振り返り女の姿を見止めぺこりとお辞儀して、厨房へ向かうらしい女の後を追い厨房へ踏み入り、奮闘していたらしい少女の様子を見て、ふわと微笑み首を傾げ]
「お疲れ様、手伝う事、ある」
[ナイジェルの唇を追えば小さく微笑んで。]
……それは喜ばしいことですね。
多分、その人たちはあなたが困ったときに、
神様より先に手を差し伸べてくれるでしょうし。
[尋ねられた言葉には、悪戯っぽく微笑んで]
……さぁ?
どっちだと思います?
[ナイジェルの言葉に、うん。と笑みを返して。
彼女が牧師へと返す言葉を横目に見ては、
一人、目を細めた。
翡翠。女性の姿に、軽く頭を下げ]
ローズマリーさん、こんばんは。
なんだか賑やかでいいですね。
[ゆるり人々を見渡した後、厨房へと入っていく彼女の後姿を見送った]
[ネリーはどことなく独りごちている。]
まあ・・・作ると言っても6人7人なのだから、そうたくさんの量でもないしたくさん食べる人も少ないから、早いといえば早いのだけどね。
[ネリーは広場のほうを片づけようと、広場のほうへ向かった。]
あ、……う、うん。
[手伝う。
し、しまった――そんな表情でナイジェルを見上げ
一寸押し黙った後]
……いってらっしゃい。
[と見送った。
彼女の姿が厨房に消えれば、ぁぅー。と頭を掻いて]
気が利かないなぁ、わたし……。
[厨房へ向かう途中で引き摺る足を止め、声に振り返れば牧師の悪戯な微笑み、先の言葉にか一つ頷いて]
「神より、優しい」
[問われれば暫く牧師を見詰め]
「あった、と、思う
今は、判らない」
それで構わないわ。
[嬉しそうに微笑んで]
底が知れないのは…そうね、ローズマリーさんかも。
他の人は、良くも悪くも素直だわ。
皆、何かを隠している部分はあるけれど。
[しかし別段気にすることでもなくて。紅茶に口を付ければ顔を綻ばせる]
それもそうね。
只者なら、ここにはいない、か。
[水をコップに汲み、くい、と飲み干す。
厨房に入る前にネリーの独り言が聞こえた気がしたが、
今はそれに反応もせず、出来上がったっぽいものを見つめて。]
運んじゃってもいいのかしら、コレ……。
[こういう状況になったことがないので、少し首を傾げる。]
……ああ、貴方も底の知れない一人ですね。
[悪戯な微笑を浮かべ]
まぁ多かれ少なかれ脛に傷のある人たちですから。
何かしら隠していることはあるでしょうよ。
私にも、貴方にもね。
只者なら牧師のフリする必要もありませんしね。
[肩を竦めて、紅茶の香りを楽しみ。]
[ネリーは部屋の入り口付近で佇んでいる。このまま堂々と入り込んでよいものか思案しているようだ。
おそるおそる声をかけてみる。]
お食事、とりもあえず出来ましたから運ぼうかな、とも思っているのですが・・・どうしましょう。
[――静かな祈りの声が聞こえる。
小さな教会に足を踏み入れたオレを、牧師が振り返って言う。
『ナサニエル、一年ぶりになりますか』
手の中で、弟から届いた遺書の入った便箋は握り潰されたまま。
牧師からの教育のおかげでそれを読むことができたオレが尋ねる。
「ナイジェルを、バルビローリの家に売ったというのは本当ですか?」
まだナイジェルの死を知らぬだろう育ての親が、せめて苦痛に顔を歪めて、弟と自分に対して許しを乞うのをオレは待った。
召し上げた者への奇行で知られるバルビローリ家、慰み者になると知りつつ金と引き換えに弟を渡したのは、院や教会の建て直しにどうしてもどうしても必要だったと。どうか許して欲しいと――
『…あなたももう院を出て、大人になったんですから』
しかし牧師は弟のための悔恨の涙ひとつ流さない。
世界一優しいと、信じたいつもの笑顔で言うのだ。
『ナイジェル、あの子にもすぐにわかる。
僅かな犠牲で院と教会を救えた喜び、それがどんなに幸せな事か』
>>365
……ぅ。
そ、そうですよね、タイミング逃しちゃっても再チャレンジすればいいんですよね!うん、そこで諦めてたからいけなかったんだ。何度でも何度でも、挫折しながらも……あー、えーと。うん、行きます。
[やたら逡巡は長かったようだが
ステラの言葉に意を決したように立ち上がり、
彼女の後ろをついていくように厨房へ向かった]
[青の少女の様子に不思議そうに瞬いて頷き、牧師の微笑みを一拍見詰め]
「ルーサーも、やっぱり、少し、寂しい、気が、する」
[柔らかな微笑みを返し、厨房へと向かう所で少女と出会い一つ頷いて]
「運ぶの、手伝う」
[厨房へと入れば女が悩んでいる様子に瞬き]
「其れ、運ぶ、みたい」
[不快な汗がいくつも玉になって髪の間から滑り落ちては、首を抜けてシャツの中へと消えていく。
...は荒い息だけがくり返される喉を手で押さえた。
紫水晶のあの色を思い出す。声が出ないなんてまるで――]
…名前なんてやるんじゃ、
[……なかった?
抱えた膝に顔を埋めても、自室の中で呟きは音となって、確かに耳に届く。本当にそう思っているのか、もう一度声に出そうとしてみても答は出ない。
もうずっと長く、あの少女は呻き声と同じに、苦しさも痛みも外へ洩らさずにいるんだろうか?]
それでいて、人には優しい…。
謝らないと。
[表し方がどうあれ…
自分に敵意がないと、傷つける気もなく、怖いことなんてないと表してくれた少女に対するものとして、自分の態度はあんまりだった]
…八つ当たりなんて、格好悪い。
[...は壁に支えられながら立ち上がると、重い足を広間へと向けた]
[ネリーは少女が自分に気づきこちらのほうへ歩み寄ってくるのを見て、思わず声をあげた。]
あ、まだ無理はしては駄目よ。座ったままでいいのよ。
私が運ぶから。
皆様、まだ小腹がすいているのならばごはんなどいかがですか。
[追って来た青の少女にふわと微笑むも、緑の少女には座っていろと言われてしまい、心配をかけてしまうだろうかと逡巡するもふわと微笑み]
「運ぶ、くらいは、出来る、から
みんなで、運べば、早い」
[傍らの青の少女と厨房で佇む女も当然手伝うのだろうと視線を投げ]
[シャーロットと共に厨房へ向かおうとすれば、入り口でネリーが様子を見ているのを見つけ]
出来ましたの?
料理のためにお腹は空かせてありますわ。
運ぶの、手伝いますよ。
私も?
ふふ、牧師様にはそう見えるのかしら。
女はミステリアスな方が良いとは思わない?
[いつもとは違う妖艶な笑みを湛えて]
ええ、あるわね。
わざわざ表に出すものでも無いし。
詮索する気もないわ。
[どうしようかと佇む自分にナイジェルが声をかけるのに]
……そう。
戻るついでだし、いくつか運ぶわ。
[――自主的に物を運ぶということ自体が初めてなことに
本人は気づいているだろうか。]
[皆の注目が自分に少しからずとも集まったことにネリーはほっとした。 このまま置いてきぼりになってしまってはどうしようかと地団駄を踏みそうになっていたからだ。]
ありがとう、手伝っていただけると嬉しいですわ。
料理運ぶのも、大人数の分だと結構大変ですしね。
分担して運びましょう?
それならナイジェルもそんなに負担にならないし。
[ね。とネリーに軽い笑みを投げかけ、
料理が盛られた皿を両手で持ち、広間へと運び始めた]
…今日は給仕に恵まれてる。
オレの出る幕はなさそうだな。
[甲斐甲斐しくネリーの手伝いを始める女達を静かに見守りつつ、自分は大人しく空いている席に座る]
[取り皿やシルバーを抱えて広間に戻れば男が居るのに気付き瞬き、運んできた取り皿やシルバーを席へと並べてから、男の座る席にも取り皿とシルバーを運び、座れば目線はそんなに変わらぬ男の瞳を見詰め]
「昨日は、厭な事、して、ごめんなさい
普通は、しないって、シャーロットに、聴いた」
ううん、大変といっても大所帯ではありませんから、そうでもないですよ。
ただお皿だけ持ってみなの目の前に現れるのがこわかっただけなの。 でも、こうして気づいてくれて嬉しいわ。ね。
[ネリーはシャーロット達と共に広間へ向かいテーブルに彩をひろげていった。]
[運ばれる料理を見ながら、一人苦笑を浮かべて]
……そんなに寂しい人に見えますかね。
そういうのは全部――置いてきたと思ったんですけど。
私じゃなくても見えるでしょう。
底がまったく見えない。
まぁ……ミステリアスな方がいいのには同意いたしますけど。
[しかし真意が知れなさ過ぎるのも、ね、と笑い。]
……ええ。
暗黙のルールというか……
探られたくない腹を持つ人間は、知らず他人の傷からも目を逸らすものですしね。
こわかった?
どして?料理も素敵だし、皆優しいし、
怖がることなんて何もないのに。
[馨しい香り。料理の盛られた皿を広間のテーブルに置きつつネリーに笑みかけた。
蒼の男性の姿を見かければ、ほんの一瞬だけ複雑そうな表情を浮かべるが、すぐに微笑んで]
ナサニエルさん、こんばんは。
[運ぶといっても皿を2枚分ほどで、それだけ持ってくると
いつものように座って足を組む。
どうも食欲がないようで、どうしようかと考えているみたいで。]
こんばんわ。
[ナサニエルが降りてきているのに気付くと簡単に挨拶を。]
[牧師の言葉にか苦笑にか瞬き一拍思案し]
「全部、置いて、来るのは、寂しく、無いの」
[彩りの鮮やかになっていくテーブルへと視線を移し]
「みんなで、御飯、嬉しい、から
ルーサーも、嬉しいと、良いな」
[テーブルクロスをそっとなぞりふわと微笑む]
「期待するな」なんて、とんでもなかったな。
[ステラが運ぶ料理の匂いが混じった空気を胸いっぱいに吸い、
...の表情も少し穏やかなものになる]
[取り皿やシルバーを運ぶ少女が自分の席の前にも寄れば、緊張に身を強張らせたものの、それも一時。
近い目線から見詰めてくる少女の瞳を、ちゃんと見返して首を横に振る]
そうだな…ああいうのは、普通じゃあないかもしれない。
でもその後オレが大きな声を出してまでお前に言った事も…普通じゃ、ないよな。
…悪かった。
>>385
怖がってはないけど、ひとりだけ蚊帳の外になってしまってはどうかとどうしても思ってしまうのよね。
今日はたぶんこれでばっちり。しばらくお腹をすかせることもないわね。
>>389
それなら今から皆と仲良くなればいいよ。
もちろん、わたしとも。
それと、お料理ありがとね。
このお料理のお陰で、皆にネリーさんは料理が上手な可愛い女の子って印象、ばっちりついたと思うし。
[あはは。と冗談めかして告げて、
テーブルに並んだ料理を見渡す。
もう粗方運び終わっただろうか。
宵の晩餐。その一席についた。]
修道女の仮面を被った私も、そう見えるのかしら。
こうして貴方と話している時は、ほとんど脱ぎ捨てているのだけど。
[どうなのかしらね、と首を傾げて]
真意なんて、見えない方が良いわ、きっと。
外面だけの付き合いが一番楽。
それに腹の探り合いは命を縮めかねないわ。
真相に近付けば、それを嫌がるものに手を下される可能性も──。
闇に生きる者の、暗黙の了解。
[独りごちる牧師に不思議そうに目を瞬き]
…美味そうな料理を前にわけのわからん独り言を言う奴はそりゃ、寂しい奴……かな。
[シャーロットから声をかけられると、彼女がネリーにかける言葉にそっと頷いて返しながら、ローズマリーにも]
そうだよな…、怖がることなんて何もないのに。
こんばんは、シャーロット、
…ローズマリーも。
あんたでも手伝うんだな。
[女の様子に気付いてかひらひら手を振って意識を向けて貰い]
「ネリー、頑張って、呉れたし、折角、運んだんだし
少しでも、食べたら、如何、かな」
[男の様子に瞬き、首を振るのに胸を撫で下ろすも、謝罪の言葉を聴けば首を傾げ]
「ナサニエルが、普通か、普通じゃ、無いか、判らない
けど、私の、せいだから、謝らなくて、良いと思う」
[思案気に視線は彷徨い男へと戻り]
「私は、居ない、方が、良い、かな
此処からは、出て、行けない、みたいだけど
ナサニエルが、厭、なら、眼に、入らない、様に、気をつける」
……そうですか?
まだ1枚、腹の中に何かありそうですよ。
[ステラの方をちらりと見れば肩を竦めて]
……知られて痛い腹は探るべきじゃあありませんね。
私も探る気はありませんし。
手を下されるような秘密を持った人はそう多くないと思いますが、
触れられたくない傷はあるでしょうし。
………
[牧師がはぐらかすのに其れ以上はとわず只微笑み]
「毎日、美味しい、御飯を、みんなで、食べれて、嬉しい」
[男が牧師に声をかけるのに微か悪戯な気配の漂う微笑みを唇に乗せ]
「ナサニエルが、そうしてると、ルーサーも、少しは、寂しく、無い、かも」
[――わたしは、いない、ほうが、いい、かな。
唇の動きが意味となって頭に響いた瞬間、抉られる様な胸の痛みで反射的に少女の袖を掴み]
まさか!…いや、
[大きく息を吐きながらそれを離して、言い聞かせるようにゆっくりと]
まさか。そんなことない。
おまえが居ない方が良いとも、出て行ってほしいとも、眼に入らない様に気をつけてほしいとも思ってない。
違うよ、ナイジェル。
驚いたのは確かでも、…全部おまえのせいなわけない。
普通に居ろよ。今までどおりに。ここに。
そう?
まぁ…あるかもしれないわねぇ。
[クスクスと笑って]
傷の度合いね、その辺りは。
言いたければ言えば良い。
それだけだわ。
[男の剣幕に瞬き伸ばされる手に身を竦めるも、其の手はジャケットの袖を掴むだけで、解かれる腕に男を見詰めた侭に瞬き、聴き終えればまた思案気に視線は彷徨い、戻す視線は申し訳無さそうに揺れ]
「私が、ナサニエルを、好きでも、良いの
嫌いには、なれないと、思う」
……素の貴方ってどんな風でしょうね。
ローズマリーさんより、解らないですよ。
[笑う修道女に苦笑めいた笑みを向けて。]
そのうち貴方や私のところに、懺悔しにくる人もいるかもしれませんね。
それまで化けの皮が剥がれていなければ、ですが。
[青の少女が薬を飲む様子に視線を移し、確か朝は水も飲んでいた筈なのにと瞬き]
「苦く、無い
お水、取って、来ようか」
[小首を傾げる]
――ん。
[こくん。一錠程度なら唾液でもなんとかなる。
どろり、ざらり、薬の溶けた感触だけは口内に残るが]
……ううん、大丈夫。
[ゆるりと首を振って、
ソファーの傍に置いていた先程の紅茶で口直しをした。]
さて、いただきます、しよっか!
[席に戻っては努めて明るく。
周りは自分より年上が多くて、その習慣があるかどうかも微妙ではあるが、ぱん、と両手をあわせた]
[暫しぼーっとして。
ナサニエルの指摘に今更顔をあげれば]
……水を飲みにいったついで、だから。多分。
[浮かべる笑みは口元に。ナイジェルの言葉にも]
そうね。
折角美味しそうだから、食べるわよ。大丈夫。
――お酒がまだ、残っているだけかも。
[くすりと笑えばシャーロットのいただきますが聴こえて。
そんなことはしたことがないけれど、手をあわせるのが礼儀なのかと音を立てずに手を合わせ、紅茶のロールケーキを一口。
口に広がる紅茶の風味に無意識に笑みを浮かべ]
美味しいわ。ありがとう。
[と言って、ゆっくりと、実にゆっくりと*食べ始めた*]
――…、
[僅かな間目を瞑る。好きと言われて胸に生まれる塊。
それは心地よいもののはずだ。
棘に変わること、本当は自分を傷つけるものである可能性に過剰に脅えなくていい。身を委ねてもいい。手を触れていいはず。
...は目を開けて頷いた。
思った通り、それは温かく柔らかだった。
微笑みながら]
…ああ。
好きって言ってくれてありがとう。
嫌われていないっていうのは、嬉しいもんだな。
オレも好きだよ。絶対傷つけたりしない。怖がらせもしない。
友達――好き――
わたしは……
[孤独だった。
精神的な病気という理由で忌避され、
入院した病院で友達が出来ることもなく、
唯。――寂しかった]
ナイジェ、ル……
[同じ部屋で寝起きして
手を握って
微笑んで
「信じる」の言葉]
だめだよ、こんなの。
ナサニエルさんは優しいひと。
だから。
――……嗚呼。
[僅かに唇を噛む。
気づかれないように。顔を上げれば笑顔に戻れるように]
[テーブルに置いていた紅茶のカップを手に取り、残った分を飲み干して。シャーロットの言葉が聞こえれば胸の位置で一度手を組み祈りを捧げるようにして。そんな自分の所作に気付けば小さく苦笑いを漏らし、それから料理に手を付けはじめた]
[...はシャーロットが錠剤を噛み砕くのをちらりと見る]
飲んでないと不安定になる、か。
今も何か…、あんたを不安がらせることでもあるのか?
[ルーサーの呆れ気味の溜息にくすりと笑って]
…寂しがる暇もないだろ?ここなら。
7人、多くはないが…それなりに人がいて、いつも騒がしい。
酒が残ってるだけ…
ならいいんだけどな。
[落ち着いた雰囲気を醸し出すのはいつもの事ながら、元気がないようにも見えるローズマリーにそう返し、自分も料理へ手をつける]
[ローズマリーが手を合わせる仕草に小さく笑んで、
自らもフォークを手に、食事を始める]
[交わされる会話。
聞こえないように。料理へ視線を下ろしたまま
小さく言う。]
……うん。美味しい。
[男の悪戯な笑みにふるふる首を振り]
「ルーサーは、何も、言って、無い
年を、取ると、寂しいんだ」
[牧師へと視線を投げ年と共に哀愁めいたものでも湧くのだろうかと、まぢまぢと其の姿を見詰めるも、良く判らない様子で首を傾げ、牧師の溜息に悪戯な笑みを浮かべ]
「ごめんなさい、からかって、無い、けど
一寸、だけ、楽しい」
[男の瞑目する様子を見詰め、頷き浮かぶ微笑みに、ふわと微笑み]
「そっか、良かった」
[好きと言う単語に一瞬紫水晶の双眸は揺れるも、続く言葉に頷き]
「ありがとう」
[青の少女が手を合わせる音にぱちぱち瞬き]
「冷めちゃう、早く、食べよう」
[男にふわと微笑み、極自然に青の少女の傍らの席へと座り]
「美味しそう」
[呟いて手を合わせ料理を取り分ける]
今の私を素とは思えないかしら?
…しばらく過ごせば見えるかもしれないわね。
[見たければどうぞ、とおどけたように言って]
今更懺悔?
…今だからこそ、か。
化けの皮が剥がれてなければ、受け付けてあげようかしら。
[クス、と可笑しそうに笑う]
からかってないけど、ちょっとだけ楽しい……ふ、
[噴き出したのと同時に、飛び出しかけた食べ物の欠片が喉の奥で詰まって、どんと胸を叩きながら]
ははは…ナイジェル、結構おまえも、いい性格してるかもなぁ。
[液体で満たされたグラスを飲み干し欠片は落ち着いても、笑いを堪えてわずかに滲んだ涙を目尻からこっそり拭う。
ありがとうの言葉に小さく頷いて、慌てて顔を上げたシャーロットと目が合い]
…何も、か。
うんまぁ……ただの習慣なら、別にいいんだ。
……それが素だとしたら随分いい女だと思いますよ。
そして同時に扱いにくい、ね。
[どうしたら見れるでしょうね、と笑い。]
……罪人同士、少しでも気を赦せばそんなこともあるでしょう。
ま、慈善事業だと思えばいいんじゃないですか?
……貴方も懺悔するようなことがあれば聞きますよ?
[冗談めかして笑って]
[余り気分の優れない様子の女を一拍見詰めるも、ロールケーキを取り分けるのに自身も料理を取り分け終わり、湯気の上がる更に嬉しそうに口許を緩め]
「頂きます」
[作ってくれた少女へと微笑みシルバーを手に取り、牧師が溜息を漏らすのに瞬き]
「楽しくて、嬉しくて、夢みたい
ルーサーの、気の、休まる、時も、来ると、良いね」
[男が胸を叩くのを気遣う様に見詰めるも続く言葉に首を傾げ]
「いい、性格
良い子に、する」
>>407
冷めてもうまいだろうけどな。
オレの場合、ゆっくりめくらいが周りの普通だろう。
[そう少女に言って、確かに周りと同じような、昨日よりは遅めのペースで食べ物を口に運んでは咀嚼している]
>>408
「あなたのおかげで賑やかで楽しいです」
[ルーサーの口調を真似た喋り方で呟く]
…それくらいの事言えないかね。たとえ自分の気が休まってなくても、他の心を安らかにするべく努めるのがあんたの務めだろ。
>>410
ああ、良い子だ。
[良い子で思い出したか慌ててネリーに顔を向け]
今日はあんたが作ってくれたんだよな?
ありがとう、頂き……もう頂いてるけど、頂きます。
[軽く胸の前で腕を組んでから中断した食事を再開する]
あー、えっと、はい、習慣……。
そ、ですね。そんな感じです。
[ナサニエルの言葉に、視線を合わせず曖昧に頷く。
飲む時間は決まっていない、
ただ、不安定な時に。
何が不安定かと問われたら、答える言葉が無い。
自分でもわからない。]
[隣の席の菫色。
一寸目を細め、こくり頷き、食事を進めた。]
こんな料理作れるなんて、尊敬しちゃうな。
ネリーさんに今度教えてもらおっかなぁ。
[チップスを皿にとりわけながら漏れるのはやっぱり溜息で]
……もうちょっと年寄りを労わって扱ってくれたら。
すごく気が休まると思いますよ。
[肩を竦めると、一口、口に入れて。]
[男の言葉に自身の皿と男の皿を見比べれば、元々食べるのも遅いのかスピードの差は歴然で、心無し昨日よりはゆっくり食べている男に瞬き]
「美味しそうに、いっぱい、食べる、から、見てて、気持ち、良い」
[続く牧師の真似に瞬き牧師へと視線を移し、声は無くとも微か肩を震わせ口許を覆い、慌てて水差しの水を注いでグラスに口つけ、青の少女の様子にそっと傍らから気遣う様に顔を覗くも、続く言葉にこくりと頷き]
「ネリーは、凄い
シャーロットも、お料理、するの」
[フォークを咥えて首を傾げる]
何が神に仕えるもの、だ…
[皮肉げな笑みが浮かびそうになるのを、一気にロールケーキを押し込んで頬張る]
…ろうへ、なまうはほうふ
[飲み物を流し込んで嚥下して]
どうせ生臭坊主じゃ嘘くらいお手の物だろうに。
そういう時だけ、年寄り扱いを求める腹黒さが良い証拠。
褒め言葉として受け取っておくわ。
素の私を見るには、皆が厭う腹の探りをしなければいけないかもしれないわね。
[見てみます?と首を傾げ]
少しでも、ね…。
今のナサニエルさんやナイジェルさんのように、かしら。
ここではやることもないし、それも良いかもしれないわね。
…私?
私は……無いわ、多分。
もし懺悔することが出来たら、貴方を頼るわね。
[薄く笑ってルーサーを見つめる]
………。
[結局は早々と、中身を胃袋に収めつつある自分の皿の中と、少女の皿の中にある食べ物の量の違いに、もはやわざとらしいほど手の動きを遅らせていたが]
おいしそうに、いっぱい、たべるから……そうか?
見てて気持ちいいか。
[そう言われては仕方ないと笑んで、見つかった取り繕わなくていい理由にだけしっかり目を向け、自分ペースに戻って食事を摂る]
[美味しいのは確か。
けれど胃が受け付けないのか、
自然と食べるペースが遅くなる。
それを気づかせまいと、明るい振る舞いで
菫の少女に笑みを向け]
わたしは、今はお料理全然できないんだ。
だから、ネリーさんに叩き込んでもらおうかな!とかねっ。
お料理も出来ないようじゃ、女の子らしくないし……
[牧師の言葉にぱちぱち瞬き、随分と長い事フォークを咥えた侭に労わる方法を思案して、フォークを机に置けば伸ばした手は中空を撫ぜ]
「いいこ、いいこ」
[これで良いのかなと言った表情で牧師の様子を見守り、男が口の中に物を入れた侭に喋るのに視線を移し]
………
[瞬き]
「ナサニエル、小さい、子供、みたい」
[嬉しそうに自分のペースで食事を再開するのを見守りふわと微笑む]
[青の少女の皿を見れば自身の皿よりも減りは遅く]
………
[明るく微笑むのに不思議そうに瞬き]
「私も、料理、出来ない
女の子、らしく、無い」
[青の少女を見詰めた侭に紫水晶の瞳は微か揺れ]
「具合、悪い
大丈夫」
[唇は余程注意深く見ていなければ他の者には読み取れ無い程に小さく問う]
[食事を進めながらナサニエル達のやり取りを見て]
ふふ、牧師様もナイジェルさんにかかれば形無しですかしら?
これはナサニエルさんにも当てはまるかしら。
[小さく笑ってカップに紅茶を注ぎ足す。周りを見回して「お代わり如何ですか?」とも訊ねた]
見てもいいなら見せてください、といいますよ。
どんなにその腹が黒いか。
[悪戯っぽく笑って]
あるいは、ナイジェルとシャーロット嬢のように。
まぁ、一つ屋根の下で過ごせばそういうことも、あるでしょうね。
無いならそれに越したことはないですね。
まぁ懺悔したくなったら何時でも。
牧師なのは格好だけですが。
[牧師の表情を見れば労わり方を間違えたぽいのはなんとなく察し、如何すれば良いだろうかと先程から牧師と会話の弾んでいる男に問う様な視線を送り、修道女の言葉に不思議そうに首を傾げ]
「ステラ、なら、如何、やって、ルーサーを、労わる、かな」
[お代わりを訊ねられればこくりと頷いて]
ナイジェルは、父性本能をくすぐるタイプじゃないかな。
だから女の子らしい、よ?
[くすくすと笑ってみせる。
手にしていたフォーク、次の一口の料理に伸ばそうとして
止める。
これ以上受け付けそうにない。]
……、
[具合。
問われても、言葉が出なかった。
明るく振舞おうとしても、けほ、と小さく咳き込む。]
……ごめッ、ん
[口元を押さえてガタンと席を立ち、
厨房へ急いだ。]
>>418
[少女がいつか自分がしたのと似た方法で、ルーサーを慰める。
今度は噴き出さず、微笑ましく目を細めてそれを見守っていたが]
…小さい、子供。
[小さい子供みたいと言い表して自分に視線を移されると、複雑そうな表情で見返す]
いや、一応もう…
[大人のはずだけどなぁと呟く抗議の言葉は、少女のふわとした微笑につられて返す笑みの中に飲み込まれる]
>>419
神さまも、あんたのために天罰を下すほど暇じゃ…
[ぶつぶつ言う文句の言葉も、少女に撫ぜる仕草をされて複雑な表情になるルーサーに満足して飲み込まれて]
…あ、くれるか?
[お代わりを尋ねるステラにカップを掲げた>>421]
[少女からのルーサーの労わり方について問うような視線には、
それでいいとばかりに笑っているだけだったが]
やっぱりあいつ…、調子悪いのかな。
[口元を押さえて席を蹴り、厨房へ走っていくシャーロットを見送りながら表情を曇らせる]
[シンクに凭れるように、胃の中のものを全て吐き出して、蛇口を勢いよく捻る。口の中を洗っては、幾度も咳き込み、蛇口を開けっ放しのままで、ずるりとその場にしゃがみ込んだ。]
[典型的な拒食症の症状。
あの薬では効かない。]
……も、やだ。
[心的な理由があるなら、それは一体何だろう。
自分ではわからない。わからない。――わか、らない]
「お父さんて、どんな、だろう
親の、顔、知らないし、良く、判らない
でも、私より、シャーロットの、方が、可愛い」
[大した量でも無い筈だがちまちまと漸く食べ終えロールケーキに手を伸ばしかけ、青の少女が手を止め咳き込むのにぱちぱちと瞬いて、音を立てて席を立つのを見開いた瞳が見上げ]
「シャーロット」
[唇だけが其の名を紡ぎ慌てて立ち上がる]
そうですか?
確認するまではわかりませんよ。
[首を傾げる様子に、口角をあげて]
……貴方がそう求めれば、そのうちできるんじゃないですか?
閉ざしっぱなしでは、誰もこないでしょうけど。
……。
なるべく優しく労わってくださいね?
[男の声に不安気に揺れる紫水晶を映し、其処に在る複雑そうな表情や微笑みに幾らか安堵し]
「ナサニエルの、そう言う、ところも、好き、だよ」
[行って来る、と唇は動き厨房へと向かいシンクの傍にしゃがみ込む青の少女に、瞳を見開いて慌てて足を引き摺りながらも駆け寄り、傍らにしゃがみ込んで]
「シャーロット、シャーロット、シャーロット」
[如何すれば良いのかも判らず、唇だけが青の少女の名前を幾度も紡ぐ]
[広間に残った面々を見回し]
誰かいい薬でも持ってたら、シャーロットに…
[分けてやったらと言いかけて、シャーロットがどう具合が悪いのかわからないことに気付く]
…何にでも効く薬、とか…無ぇよな。
[ナサニエルの声に小さく首を振り]
……生憎と薬の類は一切……
救急箱の中に胃薬とかならあるかもしれませんけど……
そんな都合のいい薬は、ありませんね……
[ネリーは料理を誉めてもらいながら上機嫌で皆の会話を聞いていた。 まるでこれまでの生活が嘘かのようだ。]
気に入ってもらえてよかったわ。
[シンクに額をつけて目を瞑ったまま。
傍に気配。音は無いけれど、名を呼ばれている気がして。
俯いたまま、微かに自らを嗤う]
情けないよね。
厭なことがあると身体がおかしくなっちゃう。
厭なことがあると心がおかしくなっちゃう。
ごめん。ごめん。
[流しっぱなしの蛇口から勢い良く溢れる水が
ぱしゃりぱしゃりと跳ねて、少女の服に染みを作った]
こんなわたし、死んじゃえばいいと――……
[言い掛けて。
気づいていた。こんな言葉を吐けば心配されるのは当然。
全てはエゴイズムだ。――故に、自責は白い手首に刻まれた]
[ネリーはシャーロットの動きに気づいた。 思わずネリーは足が動きそうになった。
ナサニエルがナイジェルに目線を送る。多人数で駆け寄るのもシャーロットに悪いと思い、少し自重気味になる。]
シャーロットさん、どうしたのかしら…
[ぱしゃり]
[ぱしゃり]
[跳ねる水]
「シャーロット」
[青の少女の言葉にふるふる首を振り泣き出しそうな顔で]
「そんな事、無い」
それはそうでしょうけど。
[ふふ、と口元を押さえて]
求める気が起きたら、そうしようかしら。
表面的には開いているつもりだけれど?
可愛らしくしてみたけれど。
[如何かしら、とルーサーを見て]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新