情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
少しは腕に自信のある(※>>#1)あなたの元へ、とある街への招待状が届いた。
集合場所は、何の変哲もない酒場兼宿屋。
決まった会場も観客もない、大っぴらでない武闘会が開かれるとのこと。
まず集めた者を半分にし、そこから最優秀者を選ぶ。
滞在中の費用は開催者が持つし、選ばれた者には破格の賞金が出るというらしいのだ。
妙な招待状と思いつつも、街へと向かうあなた達。
――裏に渦巻く開催者の陰謀など、もちろん知る由もなく。
(※)とは言え、あまりに強過ぎたり有名過ぎたりする事はないようご注意。
陰謀の暗部を担わせることを考えられるほどには強く、そしてその程度の名の知れ渡り方や社会的地位といったところでしょうか。
前半はまず初め、招待者同士による決闘という形での、屋外にせよ室内にせよ街のどこでも自由に選べる戦闘。
敗者と勝者に分けられた後は、まるでテストされているかのような武闘会開催者とのバトル。
最優秀者が決められます。
後半、物語は二手に分かれ…
街に残った勝者は開催者の正体に気付き、対峙することに。
別の場所へ送られた敗者もまた、最優秀者として選ばれたはずの者と戦うことになります。
陰謀に勝つも負けるも、あなた次第。
★登場人物の分類分けは大別して4つ。
【武闘会主催者、後の謀反人1名】※人狼
例:宰相、将軍、騎士団長、宮廷魔術師、大商人など。
ただし、
○たとえ謀反人としての正体を声高に叫ばれても、そう易々とは信じて貰えないだけの(また直接暗殺行為などに手を染められないだけの)街での立場
○不思議な道具などを用いてということでも良いので、戦えるだけの能力
それら二つは必要そうです。
だいたいの目的は、王を倒す等のために暗殺者とするのに相応しい者を見つけようと、武闘会を開くといったところでしょうか。
しかしプロローグ時からの共通認識【武闘会を開く】以外、その目的や背景は自由です。
ゲームのだいたいの流れを作る役目を担うこととなるでしょう。
何にしてもその真の目的は、墓下と齟齬が出ないうちに(掛け合い、モノローグなど自由)表で公開するのが望ましいかもしれません。
武闘会最優秀者を洗脳(魔法や道具や薬でクグツにする等、謀反人の能力による。自由。ただし物語進行上、それが可能なのは“一人に対してである”的な制約も必要に)するための手段も、同様。
また最終日まで残ることが確定なので、コミットアンカーを任されることになります。
(【その際更新時間自体は、その日のコアタイムが過ぎ、次のコアタイムが訪れるまでの間にいつでもという非常に大らかなものです】
アンカー役の都合の良い時間にどうぞ)
日が変わってからの最初の発言後、参加者の皆さんは、人狼の方以外すぐにコミットしましょう。
基本的に早い者勝ち、希望者が現れたらそれ以降の人は狼希望せずに入村という事になりそうです。
【療養所(現在の仮設定。つまり墓下)にて陰謀に気付き選者と戦うことになる、敗者3名】
ゲーム内第二日目の敗者たちです。
【正体を現した謀反人と直接対決することとなる、勝者2名】
ゲーム内第二日目の勝者たちです。
【勝者3名のうちから武闘会最優秀者に選ばれ、洗脳(他魔法や道具や薬でクグツにされる等、謀反人の能力により様々)を受ける、選者1名】
ゲーム内第四日目の選ばれた者です。
プロローグの段階で決まることになる人狼の他は、ゲームの流れによって決まっていくでしょう。
おまけ
[特別出演(するかもしれない):アーヴァイン]
主に療養所(現在の仮設定。つまり墓下)で利用可能。
武闘会最優秀者を洗脳(“洗脳”はあくまでも仮)する役割を、謀反人(人狼)から任された男ということになりそうです。
ただし謀反人(人狼)によってそれを任される明確な人物像が提示されれば、あっさり存在しないことになるであろう不遇の人。
もちろん提示された場合、療養所(現在の仮設定。つまり墓下)の皆さんはそちらの人物像に従って差し上げましょう。
★登場舞台は2つ。
・地上→武闘会の催される街
・墓下→敗者たちが送られ、選者もまた洗脳(他魔法や道具や薬でクグツにされる等、謀反人の能力により様々)を受ける場所(例:療養所)
★物語はだいたいこのように進む
□ゲーム内一日目(48h進行)
【リアル時間2日経ったら更新させます】
●リアル1日間、街での様子を描き親交を深める。
次のリアル2日目に対戦相手や戦順を決めます。
話の流れ的においしそう等、メモによる話し合いで決まればそれ(RP上は都合よく籤の相手がそうだったということにするなり、開催者の指示で対戦相手が決められたことにするなりでもして)。
決まらなければ、ランダム機能を利用して実際に籤を引いて決めましょう。
□ゲーム内二日目(72h進行)
●1日に1戦づつ、リアル3日で3戦の、1vs1が行われる。
敗者はゲーム内二日目終了後療養所(現在の仮設定。つまり墓下)へ行くことに。
戦闘場所は当事者の話し合いによって自由に決められます。
屋外にせよ室内にせよ、街のどこでも自由に。
決闘という形で行われ、RPの流れやメモの話し合いで勝敗が決まらなければ恨みっこなしの、ランダム機能使用で決めましょうか。
そして例えば初戦に負けたからといって、3戦目が終わるまで伏せっていなくてはならない等と言うことはありません。
たとえ全快しようと、検査などの名目(他お見舞い、付き添いなど自由)で療養所(現在の仮設定。つまり墓下)へは結局行くことになるでしょう。
開催者は余裕のあるこの日までに、少しづつ陰謀の内容を明るみに出していく準備をしていると良いかもしれません。
三、四日目以降が急展開なので武闘会参加者の皆さんも、開催者の怪しい動きに薄々気付くといったRPをするのも悪くないかもしれませんね。
各々自由ですが。
ちなみに当事者以外はその戦闘を眺めていようと、街をうろついていようと、他の者へ武闘会の決まった相手に関係なくバトルを吹っ掛けるなど好きにできます。
※一度にいなくなれるのは2人までのため、日が変わってから最初の一発言後にはすぐのコミットを忘れず、もう1人墓下へ送りましょう。
□ゲーム内三日目{すぐ“四日目”に}(24h進行)
【コミットがある日です】
(コミット後24h進行。
つまり三日が来たあとその日の最初の発言後((コミットのためだけの発言で構いません))すぐに時間を進めておき、全員分のコミットが揃い四日目となってから大体24h過ごしたら、四日目が終わるという形です)
●二日目の勝者達3名と、武闘大会主催者による戦闘があります。
戦闘場所や戦闘順(または同時一斉など)は、武闘会主催者指定によります。
まるで何かをテストされているかのようなバトル。
勝敗というよりは、主催者が止めというまで続けるといった形になるでしょうか。
全員とのバトル後、最優秀者が発表されることでしょう。
※また、リアル日付更新日に吊り襲撃あわせて送られるのは、洗脳(他魔法や道具や薬でクグツにされる等、謀反人の能力により様々)を受けることとなる武闘会最優秀者です。
一方墓下では。
▲まだ謀反人の陰謀にも完全には気付かない、療養所(現在の仮設定。つまり墓下)生活。
背景や部屋なども自由に描写しましょう。
地上の様子が見えるのも良いかもしれません。
また、アーヴァイン(または謀反人によって描写された人物)の怪しい動きに気が付くところまでやる等して、構わないでしょう。
(!注意)
よって洗脳(“洗脳”はあくまでも仮)を任せる協力者を描くなら、謀反人(人狼)はゲーム内二日目まで済ませておきましょう。
二日目以降その協力者の描写はあなたの手を離れ、墓下の人たちに、描いた人物像・目的が合致する範囲で自由に描写されることになります。
その場合の多少の齟齬はお互いに、広い心で許しあいましょう。
しかし謀反人(人狼)が協力者の動きも含めて、どうしても細部に渡って描写したい場合は、一方的通告になるものの地上から投稿するということを前もって伝えておきましょう。
□ゲーム内五日目(24h進行)
【リアル時間1日で更新させます】
●武闘会開催者の、謀反人として正体に気付く(あるいは謀反人自ら正体を明かす)日です。
気付いた2人を謀反人は消そうとし(自ら明かしたなら消そうとする理由も自由に)ます。
残りの勝者2名vs謀反人。
倒されてしまうか、逆に謀反人を倒せるかはあなた達次第。
一方墓下では。
▲療養所(現在の仮設定。つまり墓下)に送られてきた武闘会最優秀者は、洗脳(魔法や道具や薬でクグツにされる等、謀反人の能力により様々)を受けます。
アーヴァインまたは謀反人(人狼)によって描写された人物により秘匿されているものの、敗者達3人はまずその事実を見つけ、止めようとすることでしょう。
敗者3名vs洗脳者(withアーヴィンか描写された人物)。
止められるか、悲しい結末に終わるかもあなた達次第。
※地上でも墓下でも、できれば日付が変わるまでに一旦は決着を付けておきましょう。
また墓下の人は日付が変わった後のメモで、簡単にでも状況を伝えてあげて下さい。
□ゲーム内エピローグ
この村ではエピローグでも、もう暫くだけ村が続くと思ってください。
“リアル3日間のうち1日目は村が続いている”くらいを目安に。
(早く終わらせてしまいたいという希望があれば、その限りではありません。
また希望がなくとも死者が出ているなどしてやる事のない人がいたなら、話に加われるよう、その場合も早めに終わらせましょう)
●この時点で謀反人も洗脳(仮)者も倒せていれば、陰謀完全失敗エンド。
主に陰謀を阻止した側のリードで、その後が描けます。
謀反人も洗脳(仮)者も勝っていれば、陰謀完全成功エンド。
主に陰謀を成功させた側のリードで、その後が描けます。
どちらかが勝ちどちらかが負けていれば残った方との戦闘は続き、地上墓下の人物が合流するなどして最後の決着を付けましょう。
いずれの場合も、前日までに負けているからといって、絶対に死んでいる必要などはありません。
たとえ直接戦闘に加われなくともやれることをやるなど、色んな動きも可能です。
★人数の移り変わりまとめ
●プロローグ 8人
↓
↓
●一日目 8人
(リアル経過日数2日。
旅の疲れをとり親交を深める時間。
2日目には対戦相手や対戦順を決定)
↓ダミーキャラが死ぬため一名が減るのみ。
↓ゲーム上意味はありません。
●二日目 7人
(リアル経過日数3日。
1日1バトル。3日で3バトル。
招待者同士の1vs1)
↓ゲーム二日目敗者三名中まず二名が墓下へ。
↓セットはどの二名を選んでも、結局同じになる。
○三日目 5人
↓日が変わったら残り一名を選んですぐにコミット。
(被って前日死が一人なら、吊襲撃分けて二名)
●四日目 4人(墓下三名)
(リアル経過日数1日。
開催者と招待者の戦闘)
↓勝者三名中狼によって選ばれた一名が墓下へ。
↓その一名の立位置は前日と対照的に最優秀者の名目で、暗殺者等として選ばれ洗脳(仮)される者
●五日目 3人(墓下四名)
(リアル経過日数1日。
地上ではvs黒幕、墓下ではvs黒幕の操り人形)
↓
↓
●エピローグ
(まず、リアル1日目を目安に村は続きます。
決着を付けましょう。残りは楽屋トークです)
ややこしかったでしょうか。
・招待者同士の1vs1の闘いがある二日目は、リアル1日で1戦づつ計3日(72h進行)
・対戦相手を決める一日目は、籤をひく前に親交を深めるためのリアル1日が余分にあり計2日(48h進行)
他はリアル1日づつ(24h進行)、との提案であると思っていただければ分かりやすいかもしれません。
最後に。
謀反人は基本的に悪役ではあるものの…。
その意志に共感して敗者の3名、勝者の2名、洗脳(仮)者の1名の中から裏切り者が出るといった話の流れが可能など、話の面白さが何より優先されます。
(その場合洗脳(仮)者というよりは、自発的協力者となりますね。
物語の進行上療養所(現在の仮設定。つまり墓下)へ向かうことは、何かと理由を付けてどうしても必要になりますが)
決まりごとを良い意味で破るべく、意見を投げかけてみる・提案してみる・(宣伝する)などは、村建て人に対してではなく村全体に対して自由にどうぞ。
許可を乞う必要もありません。
参加者全員で作る村になります。
学生 ラッセル が参加しました。
学生 ラッセルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[自警団員にも似た姿をした一人の少年。
身に着けている鈍色の兜は彼には少し大きいが、多分それがそう思わせるのだろう。
同色の片手剣も腰に差していて、そちらは身の丈に合っているようにも見える。
...は周りから自分がどう見えるかなど気にするでもなく、首が痛くなるほど辺りを見回しながら、街を歩いていた]
すごい都会だ!
グレイさまのお城の町より凄いかも?
[フットワークの軽い足が、旅人と思しき青年に声をかけられて止まる。
...は親切にも話の途中で言葉を差し挟んだりせず全部聞いてやるが、話が終わると結局申し訳なさそうに頭を下げた。
兜がずれて前髪を押し潰す。
兜から顔を取り出す頃には、青年は街の地図らしきものを片手に覗き込みながら去って行っていた。
ついつい、困ったようにため息一つ]
うーんこれで2人目…
何で皆、ぼくに道聞くんだろー
ぼくが聞きたいくらいなんだよね。
だってこの街初めてだもん。
[そうだ地図が付いていたはずだと、懐から大事そうに招待状を取り出す。
そこには何度見ても間違いなく、自分の名前が書いてあるのだった]
■氏名(年齢) ラッセル・ハドリー(15)
■出身 チサ村、子どもたちの家(孤児院)
■生業 グレイ伯爵城兵士
■使用武器 兵士に配給される片手剣
■設定、他
地方領主の擁する小さな城のある城下町で兵士登用試験を兼ねた試合の際、兵士長を負かし、そこいらではちょっと名の知れた存在に。
曰く、「兵士長さんに勝てなきゃ受からないのかと思って、死ぬ気でがんばりました」
正規の剣術教育は兵士となってようやく受けつつあった程度だが、孤児院での食料が足りなくなると、良く裏手の森で獣を追いかけ回していた。
どうやらそれで培った、無茶な身のこなしが強み。
賞金を得て、孤児院にも寄付をしたいらしい。
孤児院の(子ども達皆のという意味での)父が小さな村での医者兼牧師だったため、その種の職業人に対しては大変素直。
逆に見るからに怪しい態の者に対しては警戒心が強く、しかし隙あらば説教し、あわよくばまともにしようとする。
基本的に、突拍子の無い行動全てに悪気はない。
さっ、早く集合場所の宿屋探さなくちゃー。
[けれども街を見たり、その中を流れる川を眺めたり、故郷の木々にも似た隣接する森を覗き込んだりと、中々忙しい。
...が宿にたどり着くのには、まだ時間が*かかりそうだ*]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
村長の娘 シャーロット が参加しました。
村長の娘 シャーロットは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[非公開の武闘会が開催される…その集合地たる建物…
その前に一人、外套に身を包んだ人物が佇む。]
…………我ながら……惨めだな…………
[外套に身を包んだ人物が、吐き捨てるように呟く。
夜明を控え、酒場の並ぶ通りにさえその声を拾うものはいない。]
[外套に包んだ細身の身体はまだ成長しきっていない証拠。
その細いシルエットには不似合いな長さを持つ槍を携える。]
……………………
[小さく溜息。俯きながら自分が携える槍を見る。
……本来その槍をふるうべき時は、
自分の誇りをかける時、貴族としての責任を果たす時、
――――そして、大切な何かを守る時――――
少なくても”破格の賞金”の為ではないはずだった。]
■氏名:シャーロット=エバンス Charlotte=Evans(17)
■出身:舞台となる町から徒歩で1週間ほどの距離にある町、ブロッサム
■生業:貴族
■使用武器:槍+極初歩的な魔法
■設定:貴族とは言っても名ばかりの没落貴族の家出身。家は没落しているが、本人は武芸を嗜み、その腕は出身地ブロッサム内では知れたもの…ではある。
日常は地元の町にある道場に出入りし技を磨いている。将来的には上の兄弟が家を継ぎ、自分は武芸でどこかに士官出来ればと考えていたが、上の兄弟が手を出した事業で失敗してしまい、家系は火の車。
早急に実家の立て直しの為の金が入用になり、すったもんだしている時にこの武闘会の招待状が贈られて来た…
他にも家系を立て直す手もなくはないが、それよりはこの手段の方が…と、エバンスは招待状に書かれた集合場所へと向ったのであった。
[けれど、今の己では…こうしなければ実家を守る術は
…………無くはないのだけれど…………
二〜三度頭を振ると外套から長く青い髪が零れる。
...はその髪を外套にしまいなおすと、そっと酒場の*戸を押し開けた。*]
§性格設定§
私は、〜だ。〜ではないのか? 〜は、かとおもうぞ?
少し時代がかった口調。微妙にえらそう…だが本人に悪気は無い。
若干人見知り。家系がくるしいので質素で倹約家。
無駄使いはきらい。だが、使うべき所には使うし、哀れまれるようなことは嫌う。
市井に混じって腕を磨いていたので、極端な世間ずれはないが。それでも若干天然。
§他設定§
シャーロットに出来る家系をどうにかする方法は政略結婚。シャーロットをもらえるなら持参金はいらないし、実家の支援もする…と、言う40過ぎの大商人から言われてはいる…。
が、まぁ…お約束だがろくな奴ではなく。露見していないが兄弟が手を出した事業が失敗したのもこの男の仕業だったりで…
で、まぁ、身を売るか腕を売るかで、シャーロットは腕を売る方を選んだと。
書生 ハーヴェイ が参加しました。
書生 ハーヴェイは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―――……ここか。
[コツリ、と。 闇の帳が下りた石畳の通りを鳴らし
青年は、一つの扉の前で足を止めた。
僅かに冷えた空気が、彼の頬を撫でる様に触れる]
……久しく、この名で呼ばれる事も無かったんだがな。
[旅人と称するには、些か身軽過ぎとも言える風貌をした青年は
手にしていた一枚の紙切れ―――招待状をへと視線を向けた。
指に軽く挟まれたそれを、再度一瞥すれば、
短く息を吐きながら、紙切れを懐へと戻す。
…それは何処か、諦めにも似て。]
■氏名:ハーヴェイ=ファーニバル Harvey=Furnivall(21)
■出身:舞台の街から北に位置する町 ローズウェル
■生業:一般市民 (元傭兵)
■使用武器:連結式三節棍 及び小型ナイフ2本
■設定、他:
元は他国の出身。貧しい村だった為に幼少時に売られ、
引き取られ先で戦闘技術を身に付けた後、
傭兵紛いを生業として流れてきた。
最近は専ら静かに暮らす事を好み、
その手の仕事に一切手をつけてない様だが、
未だその類の世界では名が通っているようだ。
過去について、本人は黙して語らない。
武器についてはメイン三節棍。
ナイフ2本は殺傷能力を補う為のモノで、多用はしない。
[石畳の上に落とされた影は、
ゆっくりと、目の前の扉を軋ませて。]
―――…遅くに、邪魔をする。
[店の奥から現れた亭主へと、青朽葉の瞳を向けつつ
青年は静かに宿の床を*鳴らした*]
/中/
という事で、全力で趣味に走った
武器セレクトをしてしまった件。
…だってやりたかったんだも……。
そして、やっぱり趣味に走った眼の色にした件。
青朽葉って。普通出てこねーよそんな色。
だって好きなんだも…。
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
冒険家 ナサニエル が参加しました。
冒険家 ナサニエルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[暗く、薄暗い路地裏を歩きながら、彼は空を仰ぎ見た。
まるで重く、道行く人々に不幸を運んでくるような、そんな不吉な色を湛えた曇り空は、少なくとも見上げた彼には、矮小な人間達を笑っているように見えた。
雲は東から西へ向けて流れ、時折湿った匂いがすることから、雨が近いのだろう。
その中を、彼は手にした一枚のチケットに視線を落とした。
チケットは、つい数週間前に、街より南の森の中で、殺しの最終試験の一環として渡された。だから、宛名は彼の先生に当たる人物の名前が記載されている。
だが、先生は差出人を見るや鼻で小さく笑うと、勝手に名前を彼のものに変更してしまった]
「最終試験だ」
[と、先生は言った]
「これから一週間、ここで訓練をつめ。その間に俺は姿を消す。お前は俺を追って探し出せばいい。ただ、何も障害なく探すのでは意味がない。だから、まずここで生き抜いて見せろ。その後は判断を任せる。最終的に俺に辿り着けばOKだ」
[そうして、彼に当身を食らわせた後、気付いた時には飛ぶ鳥ではないが、先生のいた痕跡すら存在していなかった。
いや、正確には、彼が修行を終えた時に渡すと約束された二挺の拳銃。そして、くだらない字だけ。
その字が記されたチケットを溜息をつきながら、ポケットにしまうと、チケットに指定された酒場兼宿屋へと足を踏み入れた――]
[彼が店に入ると、チケットを確認した主人が、ちらりと顔を伺い、少し待つように言った。
おそらく、先生が勝手に名前を変えたので、確認しに言っているだろうと彼は検討つける。
そしてそれが正しいと言わんばかりに、主人は出席者欄を変更したことを言伝として承って、戻ってきた。
ただ、面倒なことに、飛び入りに近い形になったため、簡単なプロフィールを記載してほしいと頼んできた。
殺し屋を目指している自分にそんなものを書かせるとは何を考えているのか? と疑問に思ったが、同じ殺し屋でもどうどうと大通りの真ん中どころか、自警団の前で高鼾をかいたり、平気で女性をナンパして周囲の注目を浴びるような先生に比べたら、何と可愛いものか。
どちらにしても、問題はなかった。
どれだけ身元を隠そうとも、復讐者は現れるし、自分の目的のために弟子入りした結果、自分の死であるのは絶対的な運命なのだ]
[だから、彼は素直にプロフィールを記入した]
■氏名 :ナサニエル=ラックフィールド
Nathaniel=Lackfield(21)
■出身 :舞台となる街より西方、海辺の町マイキア
■生業 :殺し屋志望
■使用武器:
チェイン=ファング
(十字架を九十度に角度をつけて、各々の縦と横の交差部分で九十度に繋がった大型拳銃二挺、ハンマー下部から、長い鎖で繋がっている特殊な魔法銃)
■設定、他:
生まれ故郷のマイキアにて、当時有名だった魔導師により、家族を実験材料として皆殺しにされた家の生き残り。餓死寸前のところを、殺し屋として有名だった先生に助けられ、以後、彼の弟子として修行を積んでいた。
元々魔力自体は持ち合わせていたが、それを発動させる才能がなかったため、彼の高い魔力を無駄にしないよう、先生が苦心して考えたのがチェイン=ファングである。
魔力を弾丸の源にするため、弾数を気にする必要はないが、発砲のために精神力を使うため、二重の意味で消耗していく。鎖はそれを少しでも補うため、自然物から魔力を吸収できる特殊魔法金属で作られている。
また、字はあるが、武器の名前をそのまま先生が字にしてしまったため、実力よりも字が選考し過ぎているきらいがある。
[ナサニエルは、プロフィールを書き終えると、小さく息をついた]
なぜこんな事に…
[...は思い出す。
そもそもの始まりは、郷愁に駆られて(それほど長い旅という訳でもなかったのだが)街に隣接する森に入ったことだったような気がする]
猪がいたら…そりゃあ、追いかけるよね…
[...は猪を追いかけた。
...は猪を倒した。捌いた。焼いた]
美味しかった…
[でもやはりと言うか何と言うか、森の深くまで入り込んでしまい、迷ってしまった]
だけどそんな時、慌てふためかないのがぼくの良いところー
[己の機転の良さを思い返しラッセルは笑顔になる。
…忘れていた。
今は自警団員にひったれられている途中なのだ。
ぶつぶつ独り言を言っているかと思えば急に笑顔になるラッセルを、睨んでいた自警団員もちょっと薄気味悪そうに眺める。
「やはり変質者だぜ」とか何とか言っているのが聞こえる。
しかし当の本人は、そんな事は気にせず思い返し続ける]
[森で道に迷ったラッセルは川を見つけるなり、飛び込んだのだ]
街にも川があったものー。
流れる方向さえ違ってなければ、川は必ず街に続いているはず!
流れに任せて泳いでいるうち、汚れた体や服もきれいになって、一石二鳥!
すごくいい考えだと思ったのに…
[思惑通り街へと着いて、旗のように天高く衣服をはためかせ、自身はすっぽんぽんで乾かしているうち、街のお姉さん方によりちょっとした騒ぎに]
ワイセツブツチンレツザイってなんだろ…
[駆けつけた自警団員にとっ捕まって、今に至る]
[自警団詰め所――
大きな机に肘をつく、髭を蓄えた立派な男の人。
どうやらこの中では少し偉い人のようだ。
彼は問う。
『何か申し開きはあるか?』
...は答える]
あははは。
よく見たら、格好が似てますねぼくら!
だから道聞かれたのかー。
[*お説教は続く*]
……何か…いやな気配を感じたのだが……
[青髪の少女が宿屋の一室で首を傾げるが]
…………まぁ…気のせいと言うことにしておこう。
[そう呟いて頷く。]
……昨晩ここに到着してから……
そう言えばまだなにも食べていなかったな…
[謎の気配を頭の隅に追いやり、自らの身長ほどもある愛用の槍を携え
...は階下の酒場へ向う。]
[外套を纏わない、古くはあるが上等の布で作られた衣類を纏う
長い青髪が印象的な少女にその槍は
他者の目にはかなり不思議な組み合せに映るだろう。]
[適当な席に腰掛け、手の届く範囲に槍も立てかけ一息つくと、
...は早速主人を呼びとめ希望を告げる。
店内は非公開の武闘会の存在を知ってか知らずか
適度な賑わいを見せており、主人も忙しそうにたちまわっていた。
エールだけは先に来たものの、食事がくるまではまだ時間がかかりそうだなと
...は暇そうに店内を見渡すが…
ある1点に気づくと、瞬時に真剣な表情になる。]
…………なんたることだ……私としたことが……
[グラスの中の氷が、カランと心地よい音を立てた。
さすがに酒ばかりでは空腹を満たすことはできず、途中でつまみ程度の食事を取りながら、ナサニエルは旅の疲れを癒していた。
ふと、何処か表の世界の住人が集まる酒場で、裏の世界の匂いを感じ、それが隣から香ると気付いて、視線を横へと向けた。
そこには、酒場を見回して、溜息をついているように見える槍を持った女性がいた]
(……こんな場所まであそこまで目立つ武器を持ち歩く、か。が、少々目立ちすぎじゃないか?)
[感想は口に出さず、心でぽつりと呟いて、それでも気になって意識を、シャーロットへ向けた]
[溜息をついている……と、感じた矢先、彼女の口から飛び出したのは、
枝豆も追加。
一瞬、自分の立場も忘れて、目を点にしたまま、思いっきりシャーロットを見つめてしまった]
…………?
[不躾な視線に...は気づく。しかしその視線には敵意はなく。]
お主、何かようか?人をそのような不躾な視線でみるものでは無いぞ?
それとも何か?お主も枝豆を頼みたい類の輩か?
[視線の主みやり、そう言い放つ。]
[思いっきり勘違いした台詞。
いや、確かに枝豆は好きだ。ビールやエール、発泡系の酒にはとてもよく合う。先生によく買いに走らされたものだとちょっとだけ思い出に浸る。
だが、長く浸っているわけにもいかず、確かに彼女の言うとおり、点にした目でじっと見据えるなどと、不躾だ]
いや、すまない。
ただ……。
[弁明を口に出そうとすると、先程の槍と枝豆のギャップがふつふつとおかしいものに思えてきて……]
ただ……、ふ、くくく……ははははははははははは!
[なぜか、気付いた時には笑っていた]
[視線の主は体躯の良い青年で。
その体つき、動作から積み上げた修行の量が見える。
……もしかすると、自分と同じように大会参加者なのかもしれない……]
[その青年は、僅かの間何処か遠い所を見たようだが…
すぐさまこちらに戻ると、何事か告げようとして……
――――吹出した――――]
な…………
[今度は...が目を点にする番で。
しかし体躯と顔つきからは思いもしない無防備な笑い方に、
怒る気もおきず...は苦笑する。]
……お主……それは、視線よりも不躾ではないかとおもうぞ?
[ひとしきり笑い終えると、目尻に溜まった涙を指で拭
った]
いや、本当にすまなかった。
ただ、何と言うか、槍持っていて、エール頼んで、枝豆
を頼み忘れたと横顔が真剣になるなんて。と、自分の中
ではイメージが合わなかったというか……。うん。
とりあえず、俺が悪いのは確実だな。
はは、すまない。
[そう言って、空になったグラスを持ち上げてマスター
を呼ぶと、自分の分のエールを注文し、そのまま待たせ
て、シャーロットを見直した]
お詫びに、一杯奢らせてもらいたいが、どうする?
[青年の言葉に、キョトンとしながら首を傾げ。]
……そうか?私は普段からこんなものだが…
ああ、それともこの町では作法が違うのか?
田舎ものなのでな、生まれ育った町以外に作法は詳しく無いのだよ
[多分、青年の意図することとはズレた返答をする。]
ふむ……そうかお主が悪いと認めたか。
では、その非礼の詫びのエール、喜んで頂くとしよう。
だが、お互い名前も知らぬのはどうも納まりが悪いと思うぞ。。
私の名はシャーロット=エバンス
良かったらお主の名も教えてはくれぬか?
[青年の言葉に頷きつつも、...は自己紹介をする。]
[彼女の反応に、殺しのテクニックを教え込まれた癖で、相手の素性を言葉端から探ろうとする無意識が働く。
だが、今はそういう時ではない。
自分は、復讐のために殺しを手段として定めただけなのだ。無用の時まで気を張り詰めてはいけない]
……先生の教えだものな。
[小声で呟いてから、律儀に自己紹介をしたシャーロットに、テクニックを使わなくても、少し無用心だなと感じる。
だが、自分にはなくなってしまった純真さだから、気付いた時には、彼女の顔を直視できずに、少しだけ視線を外した]
ああ、そういえば、自己紹介をしていなかったな。
ナサニエル。
ナサニエル=ラックフィールドだ。
…しおしお。
[...は項垂れている。
さすがに果てしない説教は効いた。
所々差し挟む余計な口が、それをますます長引かせることになったことには気付いていないが]
あ、ここですか?
ありがとうございます!
[しかし集合場所の宿まで道案内させる辺り、転んでもただでは起きない]
ふー、捕まってたせいでだいぶ時間を無駄にしちゃった。
だけど、疲れてる場合じゃないぜー
[説教集団の一員を前にしてそんな呟きを吐く辺り、己の行動のまずさについても分かっていない。
道案内してくれた自警団員の呆気に取られた顔を尻目に、酒場への扉を開いた]
ナサニエル…はじめて聞く名だが、良い響の名だな。
[ナサニエルの様子には気づかず、...はにぱっと笑ってそう言う。
奢られたエールと追加注文の枝豆を楽しみつつ]
そう言えば、先程先生と呟いておったようだが
あれか、物腰は随分鍛えているように思えるのだが、
ナサニエルは学者か何かなのか?
[...の中では、先生=学術らしく、頓珍漢なことを言い出す。]
[自己紹介の途中、酒場の軽い木戸が開いた。
そのため、ナサニエルの視線が微かに動き、目の端にラッセルを捉えた]
(先生の関係か? ……いや、そうでは、なさそうか)
[ただ、荷物に紛れている剣は、気になった。こういう酒場だから、自警団も訪れるだろうし、普通の旅人も寄るだろうが、それでも、何か違和感を感じた。
が、それも次の瞬間、たあった一声で全て頭の中から吹き飛んでしまった]
「たのもーっ!
ここは、凄い賞金をくれる武闘会に招待された人の、集合場所の宿で合ってますかー?」
……は?
[呟きが聞こえていたことに、ほんの少し気恥ずかしさで頬に朱が走った。
しかし、次の瞬間に消えているくらい、即座に気を持ち直すと、学者という正反対の職種を口にしたシャーロットに苦笑した]
いや、ちょっとした護身術の先生さ。
格闘技のように師匠と呼ぼうとしたが、護身術は幅広い知識と技術を持って戦うのだから、先生にしとけって。
変わり者だろう?
ん?
[...は美味しそうな飲み物とつまみを手に、こちらをポカンと見てくる青髪の女性を見た。
それから同じように談笑しながらも、気の抜けた声を返してくる男性の方も]
なになに?
…て言うか、どうなんですか。
合ってるんですか、違うんですか、はっきりしてくださーい!
[遠慮も礼儀もあったものではなく、住人皆知り合いな村に住んでいた頃の癖もそのままに、ずかずかと入り込んで近寄っていく。
何事も無かったことにしつつ、朗らかに談笑を続けようとする男性と女性の間に割り込んで、二つの顔を凝視しつつ]
わ。凄い槍!
(……たしかに間違ってはいないが…あの赤い髪の少年が言うこと…)
[少年の体躯は幼い言動にあわない、機能的な筋肉がついているように見える。
あの少年自体がきっと武闘会参加者なのだろう。]
[しかし、この武闘会は非公開のモノだと聞いていた
…果たしてああもおおっぴらに言ってしまって良いモノか。
また、あそこまでおおっぴらに言った者に「そうだとも」と言って良いものか。]
ラッセルと何気に時間が被って、
出そびれました先生!!!(・∀・)
だって、同時に同じ場所に2人以上現れると
結構大変だよねーって…
だよねーって…思って…。
(未投下の文章をコピしたままうろうろする中の人)
[正直、シャーロットのいる前で、自分が参加者だと名乗って良いものかどうか悩んだ。
が、ナサニエルも宿の主人に取り成してもらったのを思い出し、そちらから促すことにした]
会場かどうか、宿の主人に聞いたらどうだ?
真ん中で叫ぶより確実じゃないか?
学生 メイ が参加しました。
学生 メイは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[-数週間前- 薄暗い天幕の中、極めて質の良い、だが簡素な鎧をまとった少女と、その前に跪く男]
そうですか………やはりもう…限界なのですね…
ならば受け入れましょう、現実を。
そしてなしましょう、私がなすべきことを…
私はまだここを動けません。
しかし、まもなくここも片がつきます。
それまでの間、手配と準備のほうお願いします。
[男は深々と頭を下げると、音も無く姿を消す]
許されざる大罪…かまいませんとも…許しを請うつもりなど元よりありません
[少女は天幕を出、空を見上げた。その空は薄暗く、空気は血の臭いに満ちていた…]
なるほどな、知識も教えるのならば、何も師匠と言う呼び名に拘らなくとも良いな。
まぁ、私は先生やプロフェッサーなる者とは馬はあわないが……
けれどもその先生なら……
[ナサニエルの返答に返す途中で、真っ直ぐにやってきた少年が
...の槍を見声を上げたことに驚く。]
な…!無礼者!
突如人の持ち物に対して、そのような大声を出すものではないわっ!
[-そして現在- 王宮の奥まった一室、場所は変われど、同じように少女の前に跪く男]
ありがとうございました。
あとはあなたの選んだ者たちが、集うのを待つのみですね…
あなたを疑うわけではありません。
しかし、今一度念を押します。
宿を含め、関わる者すべてに徹底した緘口令をお願いします。
場合によっては、あなたの権限で相応の処理を認めます。
外部に漏れることだけは、絶対に避けねばなりません。
私はこちらでの準備がすみ次第、そちらに向かいます。
私の目で、見極めねばなりませんから…我らの大願を託すに足る人物を…
[少女は今にも泣き出しそうな空を静かに見上げた]
■氏名(年齢):メイフォリア・レイ・レスザール (18歳)
■出身:この国
■生業:王女にして、将軍
■使用武器:素手
■設定、他:
王国の妾腹の出である末姫。
三年前、お飾りとして祭り上げられた戦において、類まれなる才を発揮し、一軍を任される将となる。
その立場ゆえ国民からの人気は高いが、反面兄弟姉妹である王族や権力を持つ貴族からは疎まれている。
本来、性格的にはおとなしく物静か。しかし、内面には鋼のごとく強い意志を宿す。
戦闘スタイルは素手での格闘。
暗殺から自らを守るために身につけた技法を、さらに戦場で磨いたもの。
素手で鎧を着た戦士を殺傷できる能力を有し、戦場で磨かれたがゆえに、多対一の状況にも強い。
何らかの意図を持って、腹心の間者を招聘する。
その意図は……
槍かぁー。
[こんな凄い武器を持っているくらいだから、きっと武闘会参加者に間違いないと、勝手にウンウン納得している]
ぼくも配給された武器のうち、槍にしようかなって思ったんですけど、この街まで歩いて来るから持ってくるの大変だと思って、剣にしたんですよー。
だいたい重くて長すぎて、ぼくにはあんまり上手く使えませんけどね。
それにしても、武闘会なのに会場も決まってない上観客もいないって、変な話だと思いませんかー?
てっきり凄い田舎で開催されるからそうなのかなって思ってたら、いざ来てみたら凄い都会なのに!
ぼくが兵士登用試験を受けたときだって会場みたいなところはあったし、公開だったから席に座れない人が出るくらいずらーっと観に来てた人もいたのに。
変わってますよねーそう思いませんかー?
[ぺらぺらぺらぺらとよく喋り、最後に同意を求めた。
変わっているのはむしろ、彼自身かもしれない]
[だけども同意をしてくれる前に、男性は宿の主人に尋ねることを促していた]
あっ、それもそうですね?あったまいい〜。
[早速ずかずかどんどん、宿屋の主人に尋ねに行っている。
何事か言葉を返した後、にこやかに振り返って]
合ってるてー!良かった!
[嬉しそうに手を振って報告したは良いが、青髪の女性はご立腹だ]
ぶ…ブレイモノ!?
違います、ラッセル・ハドリーです!
グレイさまのお城の兵士者ですっ
…ん?
[さすがに違うような気がして、落ち着いて言っていることの意味を考えてみた。
声を潜めると]
あ…ええと、……小声なら良かったですか?
[槍に触れられ、怒りを露にしたシャーロットに、ナサニエルは肩に手を置いた]
まぁまぁ。
見慣れないものを前にしては、人間誰でもこう謹慎がうずく。それを真っ直ぐに表現できることは羨ましい事だ。
それに、正直言えば、俺も立派な槍だと感心していたところだし。著名な鍛冶屋の作なのか?
[カタ、と。
小さな音を立てて机上のランプを閉じれば、
数寸の間の後には、室内には月明りが残るのみで。
そのまま僅か古びた部屋の扉を引き開ければ、
冷えた空気が廊下を満たしていた。
ちらりと辺りに視線を廻らせれば、
内袖の上からす、と軽く腕を撫でる。]
…最早、癖のものだな。
[指先から伝わる感触を確認すれば、苦笑交じりに小さく息を零して。
廻る思考を飛ばす様にふるりと頭を振れば
僅かな喧騒と、灯りの広がる階下へと踏み出した]
[立て板に水とばかりに、一気に捲くし立て、慌しくマスターの所に行ったり。
そうかと思えばまた戻って、どうやら名を名乗ったり…]
oO(いいのだろうか…いいのだろうか。このラッセルと言う者にうなづいても…)
[どう見ても人を騙す性質には見えないが、かと言って人畜無害には見えない
そう、ブロッサムにもいた…所謂トラブルメーカーと言うものが…]
…声の大小ではないわ、たわけが。
これは貴様のものではなかろう?では、他の人の者だな?
他の人の物…と、思わしき物なら、まずその所有者を探し、
それから何らかの発言を続けるのが筋ではなかろうか?
[と、言い放つとナサニエルが...の肩に手を置き宥めようとするのがわかる。]
……かといって、無邪気で全てが許されるわけでもなし……
ああ、この槍は先祖代々引き継いで来た歴史あるものだからな…
残念ながら、私は作り手のなを知らぬが…なかなかに来歴もあるもののようだ。
あははは、そんな〜。
[ちょっと「羨ましい」という言葉が聞こえただけで、ラッセルは男性に照れつつ、いきなり席に着いている。
そして最初からそこに居たかのように、女性への槍談義に耳を傾けるのだ。
少し大き過ぎる自警団員的兜を外して、楽になりながら相槌を打つ。
配給された片手剣は、大事そうに腰に下げたままだが]
うんうん。高そうですよねそれー。
………。
[相槌を打つ顔が困ったように傾けられた。
女性からの最もな説教をされることの意味が、よく分かっていないらしい]
えーとそれはぼくのものではない、あなたのものだから…その所有者を探し?それから何らかの発言を続けるのが…
………。
[わからなかった。
わからなかったので、先祖代々引き継いできたと語られた槍にほうっとため息をついて誤魔化す]
いいなぁ〜。
確かに、許されない場合もあるが……。
ま、折角の旅の出会いだ。少しくらい大目に見ても罰は当たらないさ。
それに、褒めているように聞こえるのは俺だけか?
[なぁ? とラッセルに同意を求めておく。それからもう一度シャーロットに微笑んだ]
立派なものを手放しに褒めらるなんて、ちょっと照れるけれど嬉しいものだろ?
特に、そんな先祖代々の槍だったら、場所さえ問題なければ、感嘆の溜息をつきたいところさ。
[そう締めくくって、ビールを口につけたとき、階上から降りてきたハーヴェイの気配に、体が反応した。視線を一切向けず、気配だけで相手の状態を読もうと試みる]
>>56
価格の高低ではない、たわけめ…
[ちゃっかり混ざり込む少年の距離感に溜息一つ。]
[ラッセルが曖昧な相槌を打ち、言葉すくなになる様に
『ああ、こやつ理解しておらんな…』と、頭の片隅で思いつつ]
良いと思うのなら…お主の剣が後世そう言う風に見てもらえるよう
お主自身を鍛えつ、剣もしっかり手入れする等努力するがよい。
そう、技だけではなく頭の方も鍛えるとよかろう。
そうです、褒めてるんですよー。
何でもかんでも、おおめが嬉しいです。
[注文を取りに来た給仕に元気良く水を頼んでいる。
それだけですかと問われると]
あ、多めで。
ねぇ?
[なぁ、と来た男性の声に、にこやかに同意しておく]
あ、もしあなたも凄い武器を持ってるなら、簡単にため息多めで褒めてあげますよっ
[あるの?あるの?と不躾な視線を青髪の男性に送るが、何やらビールを口に付けたままで気配を探ろうとしているようにも見えた。
...はあっさりと、ジョッキできた水をがぶ飲みしながら、新たに降りて来て席を陣取った男を凝視した]
>>57
たしかにあまりピリピリしても始まらんわけだが…
[それに、多分ラッセルと言うあの少年。ピリピリしても通じる者でもなかろう…]
……まぁ……確かにな…
…………しかし…ナサニエル…お主なかなかに口が達者だな。
それも先生とやらのお蔭か?
[陣取った椅子へと腰掛けつつ、
亭主へと一つ二つオーダーを伝えて。
早々に運ばれてきたエールに口をつければ
ふと感じる気配に、視線だけを向ける。]
『……ふぅん?』
[すぅ、と僅かに眼を細めつ辺りへと廻らせて。
気配の持ち主までは判らずとも、意図を察したのか
カタ、とグラスを机上へ鳴らす]
気になる事があるんなら、直に聞いてくれるか。
……気配だけで探られるのは、気に食わない。
………。
…何で、俺こんなに見られてるんだ。
[…気配で探り合う時期はあったものの
流石に、過去に凝視され慣れては居ないらしい。]
[ラッセルは、良くも悪くも子供のように見えた。
それはナサニエルが早々に失くしてしまったもので、心からうらやましく思えるのだ。
だから、ナサニエルの武器を好奇心一杯に聞いてくる姿に、本当に微笑んだ]
持ってはいるさ。旅をしていると危険が伴うからな。でも、見せられるものじゃない。
この程度の些細な物さ。
[そう言って取り出したのは、護身用としても頼りないが、装飾の見事な一本のナイフだった。
それをラッセルの前に置くとき、シャーロットから口が達者といわれ、こちらも本当に苦笑した]
まぁ……、似たくなかったけどな。
どうも周りを巻き込むタイプの人だったみたいで、気付いたら影響されてたな。
豪快というかなんというか……。
それで、ああなってはいけないと子供心に感じて、何とか口以外は似ないで済んださ。
あの茶色い人もライバルかな〜
[ぶくぶく]
あ、でもあの人も割と貧乏そうー。
[ぶくぶく。
…ジョッキの中で水が泡立つ。
思っている事をそのまま口に出しているからだ]
…うぇ?
[ぼこっと一際大きな泡が立った。
女性の助言にくるり振り向くと、大きく目を見張り、何やら感動している様子。
ジョッキをがたんと置いて]
そっか…そうか…
ぼくが、このぼくが後の世まで名前を残せば、その時からこの配給されただけのショボい兵士の剣は「ラッセル・ハドリーの剣」になるんだ。
先祖代々、引き継がれちゃうんだ!
どこかに飾られたり、むしろ宝箱に大事に仕舞われて、救国の勇者が手にする時を洞窟の奥深くで待たれたりするんだ…ひゃー♪
あなた頭いいですね!
[感動しているから、おつむの弱さ指摘発言は右の耳穴から入って左の耳穴から抜けた。
そしてさっきまで凝視していた癖に、その茶色い人の事は置いてけぼりなのだ]
んっ?
[『気になる事があるんなら、直に聞いてくれるか』
おやおやこれは、渡りに舟だ。
聞くべきだろう、「あなたも武闘会参加者ですか?」]
あなたも貧乏ですか?
……あ”っ
[間違えた。
…まぁいいや。何かこれも気になるし。
そんな気持ちの移り変わりがよくわかる百面相。
最終的に最初からこれが聞きたかったことですよという顔で、茶色い男性に目を向けている。
相手がたじろいでいようとそんな事は、気にしちゃいない。
そして思ったことはそのまま口に出す。
微笑んでくれている青髪の男性に対して]
うわー、きれいなナイフ。
でもちっさっ!そんなのでやっつけられるの、リンゴについてる虫くらいじゃないですか?
[護身できますかと首を傾ける]
oO(随分神経質そうな青年がおるな…)
[ラッセルの視線の先、茶髪の青年がナサニエルに向けて言う言葉に
...は少し首を傾げ、改めてその青年を観察する。]
[年の頃は自分よりも一回りほど離れているだろうか?
あたりを警戒する姿勢は、あきらかに一般市民のそれとは違うもの。]
>>62
ほう、先生は周りを巻き込むタイプか…ならばさしずめお主は苦労性世話女房タイプか?
そこで、子供心に憧れて、ああなりたいとなっていたら、
きっと苦労性にはならずに済んだであろうにな ?
[...はナサニエルの苦笑する様に、けらりと笑う]
[ハーヴェイに対して、さらりと聞きにくいことを口にするあたり、何とも面白い。
何とか笑いを堪えながら、ラッセルの質問に答えることにした]
虫か。
まぁ、普通はその程度だろうけど、別に相手の命をとらないのなら、これで怪我を負わせて逃げればいいだろう?
必要以外は簡単にやっつけないのさ。
[これも先生の教えだった]
[シャーロットの言葉に、ナサニエルは諸手を上げた]
や、さすがにそれは勘弁だ。
あの先生のようになったら、それこそ別の意味で苦労が耐えないよ。
これは地の性格だろうけど、苦労性の方が性分に合ってるらしいしな。
[やけに本心ばかりだが、先生に似てしまったら、毎日が自警団沙汰だ。性格が似てても、それだけはなれないと思う]
[泡立つ水が止むと同時に凝視から解かれれば、
詰めていた息を僅かに零した。
……どうやら、凝視慣れは流石にしていないらしい。
振り返った青髪の青年の気配に気付けば、
其方へと視線を向けて]
…探る気配が消えた。アンタか。
仮にも他人を探るつもりで居るなら、
気配の演技も身に付けるべきだな。
[何か用か、とエールを仰げば空けたグラスを机上へ置いて。
ふと赤髪の少年から投げられた問いに、僅かに眼を見開き]
……。…期待に添えなくて悪いが、
少なくとも人並みの金は所有していると自負している。
[……とりあえず、素直に答える事にしたらしい。]
>>63
[ラッセルのシンプルさにクスクスと笑いつつ。]
そうそう今は普通の剣でも、お主の頑張り次第では
そう言ったことも有りうるかもの?
[と、続けたが>>64の茶髪の青年への質問に]
……有名になる前にいらんことで亡くならなければの話しだがな…
[乾燥した笑いを浮かべながら、茶髪の青年がどうかえすか、
興味深げにそちらを見やる。]
相手の命をとらないのなら、怪我を負わせて逃げればいいから…
[...の目が、人を褒め称える時の色でキラリ輝く]
必要以外は簡単にやっつけない…!
素晴らしい〜っ
偉いですね、あなた…えーと……あ、お名前は?
武闘会に参加する人なんて、ぼく以外はどいつもこいつも筋肉ムッキムキの力自慢で、人をやっつけたいだけのゴリラかと思ってたけど!
ちゃんと、立派な考えを持ってる人も居るんじゃないかー。
[先ほどから語られている「先生」とやらの教えなのかなと頷きつつ、今にも青髪の男の頭を撫でかねない勢い。
しかし、ピッと人差し指を顔の前に突きつけ]
でも一番良いのは、おどろおどろしい武器を振りかざしてでも、驚かせたり怯えさせたりして怪我すらさせずに、無傷で戦いを避けることですね。
覚えておきなさい。
[隠すつもりのない気配なのだから、見つかっても一切気にならなかった。
逆にこれでハーヴェイもまた参加者だと、漠然とした確信をナサニエルは得ていた]
演技か。
そういうのは苦手なんだ。まだ修行中の身なんでね。そういうおまえは……失礼。名前も聞いてなかったな。
俺はナサニエルだ。
おまえは、演技が得意なのかな?
[そうして試すように見つめた。それとともに、名前を聞いてきたラッセルにも、「ナサニエルだよ」と挨拶をしておく]
確かに、戦わないのが一番だ。
だけれど、世界はそんなに優しくはない。だからこそ、人は恐怖を含めて戦うことを選ぶんだ……。
[そう言うナサニエルは笑いながらも、瞳の奥にはどす黒い炎が燃え盛っていた]
……そうですかー。
[貧乏仲間だと思ったのに。
ちょっとガッカリ。
しかし、ならばと気を取り直して、素直に答えてくれた男に顔を上げ]
人並みの金は所有していると、ジフしているのならですねー。
[にこにこ]
もし、あなたも武闘会の参加者でいらっしゃるならー。
[にこにこ]
賞金を得る機会をぼくに譲って下さい〜。
…貧乏なんで。
ぼく自身も、お世話になった孤児院も貧乏なんで。
ほら、水しか飲めないくらいー。
[空のジョッキを振る]
>>67
[諸手を上げる様に、さもおかしそうに笑いながら]
お主の先生の性格ならば、お主が思う別の意味の苦労も苦労と思うまい。
だが、そう感じてしまうお主は確かにそっちの方が性分にあっているのだろうな。
なかなか苦労の多そうな性格のようだが、うむ、良い性格だな。
>>68
oO(ほぅ…さも平然に答えたな…
しかし、ナサニエルとは対照的な形で苦労しそうな性格を持っていそうな青年だな…)
[>>71ナサニエルの目の奥に見えた闇。>>72ラッセルの事情…]
oO(…あの二人も、それぞれなんやかの事情があるようだの…)
[そうなればあの茶髪の青年もそうなのだろうか?]
[ただし、>>75の発言は途中まではふむりと聞いていたが
終盤の正直過ぎる願望には、ラッセルの頭に軽くチョップを入れた]
[ナサニエルのナサニエルの問いと視線に、
くつりと笑みを返す。
…こちらとて、出場者だと隠すつもりも無い。
―――手の内を見せるつもりは毛頭無いが]
得意か、ね。――さぁ、どうだろうな?
役者として賞賛を得たことも、
賞賛を得る様な機会にも未だかつて立ち会っていないが。
ハーヴェイ=ファーニバル。
[くつりと。
口唇に柔い弧を描けば、短く自らの名を返す]
[空になったグラスを掲げながら追加のオーダーを頼み、
目の前でジョッキを振る少年の言葉に、小さく息を吐き]
―――賞金ならくれてやる。
…「機会」を、譲る気は無いがな。
[ポツリと言葉を零せば、
はたと気付いたように少年へと視線を向ける]
……っつーか、数日間どう過ごすつもりなんだ。お前。
[集合時に水しか飲めないって]
[――しようとして、失敗]
う”っ…
[青髪の女性の放ったチョップは見事脳天を直撃]
や、やるな…
こんなはずでは…
あ、そうか…疲れてるからだ…
[絶対そうだ。
頭を押さえて自分に言い聞かす。
ああ、兜を被ったままにしておけば良かった]
>>74
なるほどな、そう言うものなのか
[と、ナサニエルの返答に、ほうほうと頷き。]
ふふ、恩人か…おもしろい恩人に巡り会えたのだな
[と、笑いながら言うと、ゆっくりとエールのジョッキを傾けた]
oO(はて…”滞在中の費用は開催者が持つ”と有った筈だが…)
[...はそれをラッセルに言うと、無茶な注文をしかねないと考え
頭を抑えるラッセルをぼんやり眺めながら言うのを躊躇している。]
[僅かに涙の滲む目で両手で頭を押さえつつ。
しかし声色はあくまでシリアスに。]
やりますね…
ぼくの脳天にチョップを食らわせたあなた…
名前を…聞いておこうか?
[他方、薄く笑むその表情に油断はなく、持ち上げる口の端から短く名を紡ぐ男。
酒場に佇む者として、似合いのぴりぴりした空気をも醸し出している。
仮にもライバル同士として相応しい緊張感を保っている、ハーヴェイとナサニエル。
――もちろんラッセルにはそんな事、知ったこっちゃなかった]
ハーヴェイさんかぁー。ぼくはラッセルでーす。
>>79
…何ですって!お金を、お金をくれるだなんて…
[ああ神さま!
ぼくの目の前にいるこの方は聖人ですか?
己の手と手を組み、祈り…いや、拝むような姿でハーヴェイを凝視]
…ああっでも、地位も欲しい。
名誉も欲しい。
ぼくはぼくの力でどこまでやれるかも知りたいっ…
[神さま、欲深いぼくをお許しください]
だから、遠慮は無用ですよ…
ぼくも遠慮なくいきますからね!
でも、お金はくださ……あ、ええと。
[ハーヴェイの最もな疑問に胸を張って答える]
確か滞在費は…開催者さま持ち!
だけどね、いざとなったらぼくは、自分の食べるものくらい自分で獲れますよ。
近くの森には動物がたくさん。猪もいましたしー。
[ぽんと腰に下げた剣を叩く]
>>82
[声音と動作のギャップに苦笑しつつ]
ああ、そう言えばまだ名を名乗っていなかったな。
私の名はシャーロット=エバンスだ。
よろしくな、ラッセル。
さて、私は昨日までの移動の疲れがまだ残っているのでこの辺で失礼する
[...はそう言うと、壁に建てかけた槍を手に取り
一同に会釈すると、割り当てられた部屋に向う為*階段を上がった*]
……ラッセル、な。覚えておく、
……。
………から、凝視は止めてくれ。頼むから。
[再度凝視されれば、思わず視線を背けつつ。]
……言われずとも、遠慮するつもりも
ましてや手加減するつもりも微塵も無い。
確かに開催者持ちってのは聞いてるが
……武道会後の復路とか…、……いや、いい。
[野性味溢れる回答を聞けば、全てを悟ったように口を閉じた。
むしろ何かこれ以上聞いちゃいけない気がした。]
[ハーヴェイの自己紹介をグラスを上げて返答し、シャーロットを見送ったところで、彼が注文した料理も空になった]
さて、それじゃ俺も休ませてもらうよ。
まだまだ旅は長いし、ね。
それじゃ二人ともおやすみ
[あくまで、自分が出場者とは口にせず、ナサニエルもまた自室へと*戻っていった*]
疲れが残ってると、実力を出せませんからね。
[“実力が出せない”の辺りを強調しつつ]
お休みなさい、シャーロットさん!
うーん…
遠慮はしなくてもいいですけど、手加減はしてくれていいんですよ。
そしてぼくが華麗かつ格好良く、そして偉い人や素敵な女の人の目に留まるくらい素敵に美しく勝利する一方…
それを引き立てるべく無残に格好悪く、涙や鼻水や涎を噴き出しながら、けちょんけちょんにやられてくれて、いいんですよ。
[ね、ハーヴェイさん。
何かよくわからないけれど、打算激しい大人のわかったような顔で謎のウインク一つ。
だけども可哀想だから、凝視は止めてあげた]
はい、旅人ナサニエルさんもお休みなさい。
武闘会が終わるまでは、ぼくもずっとこの宿に居ますし、きっとまたお会いできますねー。
[ナサニエルを見送る頃には、その瞳の奥に宿った黒い炎よりは、ナイフ一本で身を護る理由についての物言いを思い出して機嫌よく、手を振るのだった]
旅、…ね。―――良く言う。
[階段を上る背中に、小さく投げかける様に呟きつつ。
エールの満たされたグラスを一つ仰いで。]
確かに、疲労が溜まっていると
実力が出せないというのは…同意するが
……手加減する気も無いな。残念ながら。
[投げられたウインクに、僅かに頭を痛めつつも
机上にあったメニュー表で思わず相手の頭をぺしりと叩く。]
……1杯だけ、奢ってやろうか。
[相変わらず空のグラスに、思わず物悲しくなったらしい]
[――しようとして、失敗]
ぐっ…
[ハーヴェイの放ったメニュー表攻撃は、見事頭に直撃]
ば、ばかな…こんなはずでは…
疲れてるからだ…絶対そうだ…
[当たった所を押さえて自分に言い聞かす。
それからおもむろに、外しておいた兜を被り直した]
ふん。手加減なんかしてくれなくたって、ぼくが本調子ならあなたくらいケチョンケチョンにできますからね。
多分。
え。
[大きな兜の向こうから、全神経をハーヴェイの言葉に集中させる]
いっぱい、奢ってくれる?…くれるんですか?
はーい♪
[メニューの端から端まで指差して、期待している]
でも、ハーヴェイさん。
[メニューに視線を落として期待に表情を明るくしながらも、割と気になる様子で尋ねる]
賞金が目的じゃないなら、何が欲しくて武闘会に参加するんですか?
……「多分」かよ。
[真剣白羽取りに失敗した様子に、
あ。と思わず声を上げつつ
あまりに自信の無さ気な言葉に、思わず苦笑を浮かべ]
…「いっぱい」を、過大解釈して無いか?
1グラスな、一杯。 発音が下がるほうだ。
[違い判るか?とメニュー表をウキウキと眺める様子に
思わず静かに突っ込みを入れつつ。
…続く問いに、僅かに眼を見開き]
……さぁ、何だと思う?
[くつり、と小さく笑みつつ。逆に問いかけ]
…ちぇ。
[聞き間違いは、フリだったのかもしれない。
無理を通せば道理が引っ込んで、真実になるかもという期待に膨らませていたのかもしれない胸が凹み、代わりに頬が膨らむ]
じゃあ、ミルクを一杯。
え?
[何だと思う?
逆に問い返されるとメニューから顔を上げて、探るように目を覗く]
お金じゃないなら…そう…
[――人が、怪我をしたり下手をすると死んでしまうかもしれない闘いに赴く理由だ。
ふいに真面目な顔で目を細め、そして答えた]
…ちぇ、じゃない。ミルクな。
[膨れた頬に、くつくつと笑みを零しつつ
追加オーダーを告げる。
そうして、投げかけた問いに真剣な視線を向けられれば
ひねり出すだろう答えに興味を抱くように、
青朽葉の眼を少年へと向け―――]
[青朽葉の眼が呆れたように細められるのに、必死で訂正する]
……ほっ褒められたい!?
[人の頭を撫でる時の手の形に、指をわきわきさせつつ]
………。
[呆れた表情を隠す様子を見せなかったが、
辛うじてオーダーの取り下げはやめたらしい。]
……想像に任せるよ。
[結局、本人の口から理由を告げる気は無い様で。
運ばれてきたミルクのジョッキを相手へと差し出せば、
底に残ったエールを喉へと流し込み]
…ありがとございます。
[ジョッキを手放さない意志の表れかどうかはともかくシッカと両手で受け取り、エールの入ったグラス越しで表情の見えない男の顔を窺う]
想像に任せる、か。
[ぐびり、ミルクを一口]
いいでしょう。
男は、いや漢というものは、皆それぞれ事情を背負って生きているものです。
開催者さまの奢りで、あなたをベロンベロンに酔わせて白状させる…
…っていうのも、やぼってものでしょう。
それにね、ぼく想像するの好きですから。
[ニヤリ。
大人びた笑みのつもりのラッセルの顔には、確かに*白い髭が*]
…お前も、それなりに事情を背負ってるってか。
[ミルクのジョッキを傾ける様子に
口唇が柔い弧を象れば、くつくつと微かに笑みが零れて]
……想像が好きってのも、物好きだな。
お前の想像とやらが、どんなもんか不安だが。
[カタ、と空になった自らのグラスを机上へと置いて、
すぅと向けた視線の先]
双子 ウェンディ が参加しました。
双子 ウェンディは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[時は少しさかのぼり、日がようやく地平に隠れようとしだしたころ。]
……やっとついた。
へぇ、マイセルも大きい街だとは思ってたけど。
[背丈より若干短いくらいの弓を背負い、腰には短剣、そして皮の胸当てを着た少女が、街の入り口できょろきょろとあたりを見回していた。行き交う人々は、その少女の”勇ましい”姿に何か違和感を感じるのかちらちらと彼女を見ながら通り過ぎる。そして、彼女の胸元に視線をやって、信じられないと言ったふうに、彼女の顔と胸元を交互に見やるのだ。
それもそのはず、どう見ても12歳前後の少女の皮鎧には、燦然と国境警備隊の紋章が印されているのだから。]
……このくらい大きな街だったら、情報も入るかも知れないね。
うん、とりあえず。
先に、この指定されてる宿に行ってからかな。
[手には招待状。これがなぜ自分に送られて来たのかは定かではない。差出人の名前には勿論覚えが無い。
招待状に集合場所として指定されている宿までの地図を頼りに、再びてくてくと歩き出す]
■氏名(年齢)
ウェンディ=レーニ(18)
■出身 舞台となる街より遥か西、国境の街マイセル
■生業 国境警備兵
■使用武器 魔弓ユーニス
短弓ほどの大きさ。ウェンディ自身の魔力を使用することと通常はあるはずの弦がない為、射程はそれほど長くない。現在のウェンディの実力では、矢はまっすぐ50m程飛んで、的に当たらなければ霧散する。しかし、ウェンディが威力無視で飛距離をのみ望めば、はっきりそれと視認できる範囲であれば飛ぶ。
弓には持ち主の言霊を具現化させて矢にする力をもつ。見た目は使い物にならなさそうな古びた短弓だが、古代の文字が刻まれており、見るものが見ればなかなかの名具だと判るだろう。
短剣も使うようだが、あくまで弓が使えない状況においてのみ使用し、腕前は自分の身がなんとか守れる程度で、弓ほど得意ではないようだ。
■設定、他
12歳以前の記憶がない。
6年前のある朝、見知らぬ街の修道院で目覚めた彼女がぼんやりと覚えていたことは、生まれてから片時も離れたことのなかった双子の兄リックが、誰かに手を引かれ、自分の傍から去っていった星の綺麗な夜のこと。この銀色に輝く弓は、その兄を連れて行った人が、無言で自分に手渡したものだ。
そして彼女が理解できないことは、その目覚めた12の朝から、自分の体はちっとも成長しないということだ。呪術師の話では、少なくとも病気でそうなったのではないだろうということだけは判っている。
行き交う旅人から何か情報――自分の体のこと、弟の事、男のこと――が得られるだろうと、必死で弓の技を磨き、紆余曲折の上なんとか国境警備隊に入隊できたのは、去年の春のことだった。
身長は152cmで痩せ気味。雪の日も風の日も雨の日も、毎日森の中(西の国境は森だ)を駆け回っているため身のこなしは軽い。魔力はまだまだ発展途中。名前が知られているのは見た目と魔弓のおかげであるのは否定できない。
――ちなみに。
精神はしっかり18歳であるため、子供扱いされると不機嫌になるだろう。
[やがて指定された宿に辿りつく。日がまだ明るいためか、1Fの酒場には誰もいないようだ。
こんなところに子供が何のようだといいたげな宿屋の主人に、そんな視線にはもう慣れたと言いたげな、それでもどここか憮然とした表情で、招待状を手渡した。
顔と招待状と主人の手元にある名簿を何度も見比べられ、ようやく部屋の鍵を渡された。
疲れた足取りでようやく部屋のベッドにたどり着き、荷を床に降ろすと、自分はどさりとベッドに倒れこむ]
あぁ、疲れたぁ……。情報収集はおきてから……。
[そして、すぐにまぶたは閉じられ*夢の中へ*]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[体が自然と目覚めていくのを自覚しながら、ナサニエルはゆっくりと瞼を開いた。
旅なれているとはいえ、やはりベッドに横になると芯に蓄積された疲労を自覚する。そのため、昨晩は部屋にもどるや、即座に夢の世界に旅立ってしまった。
殺し屋としては、睡眠時間は一番危険な時間帯になるが、わざわざ招待状を必要とし、先生が指示している場所で、襲撃などありえないだろうと確定付ける。
もし、彼を殺す事が目的ならば、先生はもう少し慎重な物言いで、この場所に行くように指示するだろう。
……大雑把だが、そんな部分はとても好ましい。
ただ、殺し屋としてはやはり疑問な性格ではある。
カーテンを閉め忘れた窓から差し込んだ日差しに、意識が完全に覚醒した。これまた職業病で、すぐに脳が周辺情報の収集に当たり、問題ないと確信をもてたところでほっと息をついた]
[ナサニエルは、体をベッドから起こすと、毎日の習慣としている鍛錬に入る。
簡単な柔軟体操の後、武器のチェイン=ファングを両手に持ち、流れるような動作で、前後左右上下とイメージした敵に隙無く魔法弾を打ち込んでいく。
その鍛錬を終えると、ナサニエルは床の上で座禅を組み、深く瞑想の世界に*落ちていった*]
Rosewell
Meisel ↑
|
Makia ←―┼―→ Blossom
|
↓
Thisa
地理的にはこんなもんか…。
マイキアが海辺らしいから、
北西のマイセルも同じく海辺か…もしくは河川沿いかな。
ローズウェルを山岳地帯で考えてたりするから
国のバランス的に南東方向は平野部?
チサ村とブロッサムは方角判らないから適当に埋めた。
チサの綴りは調べても出てこないからローマ字で。
[長旅の疲れが出たのか、目が覚めたとき既に日は空高く昇っていた。階下で遅い朝食をとってから、警備隊支給の胸当てを身につけ、上着を羽織った。]
それじゃ親父さん、行ってきまーす!
[短剣を腰に短弓を背に、そして元気良く宿屋の主人に声をかけると、さっそく情報を集めに*街中へ*]
―町を囲む森の中―
[風を切る音を立てながら、...は槍をふるう。
一つの動作の度に、長い髪が青の軌跡を描きながら。
その動きに無駄はなく。まさに教則本のような動き。
突きと払いの連携を確かめるように鋭く動く。]
[どれくらいの時間そうしていただろうか?
全身に心地よい汗。額に貼りついた前髪を腕で拭う。]
……このあたりで一息つくか…
[...はそう言って素振りを止め、その場に座り込む。
今日は良い天気で、木々の隙間から零れる光りも心地良い。
...は零れる光りに手を翳しつつ、昨日会った幾人かを思い出す。]
[”先生”に護身術を教わったと言う青年ナサニエル。
…しかし、彼が瞬間見せた、何か暗いモノを宿す瞳は
それだけではないことを語っていた。]
[騒がしく落ち着きが無い少年ラッセル。
言ってることにおもしろいぐらい裏は感じない彼は
たしか孤児院と言う言葉を口にしていた。]
[そしてもう一人、神経質な感を受けた茶髪の青年
…名はなんと言ったか…
ラッセルあたりに名乗っていたようだが生憎憶えていない。
ナサニエルとの間に生まれた緊張…]
……あの三人も参加者…なのだろうな……
[まぁ、ラッセルは確定なのだが。]
[これから何人集まり、どんな顔ぶれなのか。
それに、一体どういう試合形式なのか…
...は槍を手に取りその刃先をそっと指で撫でる。
三年前にあった戦で、父が使った後は血に塗れることがなかった穂先。
…亡くなる直前まで、...が技の道に進むことを反対していた父。]
…まぁ、反対など無くても女の武官は狭き門、
早々なれるものではないがな。
[狭き門だから、三年前の戦の時に自分も戦いたかった。
前線で実績をあげたかった。
けれど実際には前線に赴くどころか、
...は未だ生死を賭けた戦いの場に赴いたことさえない。
それどころか、こうやって一人で外の町に来たことさえはじめてなのだ。]
……金の為……と、言う目的をのぞけば、良い機会なのだろうな…
[等と、取りとめもなく考えている内に...は眠ってしまう。
次に目がさめた時、辺りがすっかり暗くなっていることに*きっと驚くだろう*]
……久方に握ったのは良い、―――が。
[最早年単位で久しく触れる事のなかった技術は、
数時間揮う内に、以前の感覚へと近いものに戻りつつあった。
長年培ったモノは、そう易々と失われない様で。
安堵のものか、それとも落胆のものか―――
小さく息を落とせば、右脚へと留められたベルトへ
手早く三つへと分かたれた棍を収めていく。]
[中指と人差し指を覆った、弓懸にも似た形のそれ。
手馴れた様に、甲に位置する留め具を外せば、
指先の部分を軽く咥えて、滑らせるように右手袋を取り払う。
続けて、左手の手袋も抜き取ろうとして。
ふいに、その掌を数秒見つめれば、僅かに握り締める。
甲の留め具は外したものの、抜き取る事をやめてしまった。]
……今更、
[瞼を僅かに伏せ、ぽつりと呟きを零すものの
その声は僅かに冷えた風へと霧散して。]
……、
[ふるりと頭を振れば、早々に、宿への帰路を踏み出す。]
― →宿酒場―
やほー♪
[...は五段重ねのアイスを持っている。
彼の手の中で、絶妙なバランスで地面に落っこちてしまわないように保たれているのだった]
道すがら食べるなんて、行儀の悪い事はしないっ
[だから仮にも酒場である宿屋に持ち込むのだ。
行儀良さのために非常識を犯すラッセルだが、機嫌は大変宜しかった。
空いている手で、衝撃で床に落っことしてしまったりしないよう、今日はゆっくりと酒場への扉を開ける]
[...は事態を把握し飛び起きる。髪についた草がはらりと舞う。
抱えていた槍を持ちなおすと、一路宿屋へ…とりあえず風呂に入りたい。]
―森の中→宿屋―
―宿酒場―
[僅かに古びた、店の扉を軋ませて押し開く。
愛想良く声を掛けてくる亭主に、帰宅の旨を告げれば
そのまま奥の席へと歩を進める。]
…エールと、適当に摘めるものを。
[一つ頷いて奥へと引っ込む亭主を見送りながら、
そのまま椅子を引いて、席を陣取り]
[...は猛ダッシュで宿屋の入り口でもある酒場の入り口へ。
そこに昨日見た赤い髪の少年…ラッセルが、
今まさに戸を開けようとしていることなど知るよしもなく]
ギギ…ギギギギギ……ギ……
[人を苛々させるのろさで扉がゆっくりゆっくり開いていく。
何しろ軋む音はするし、そこから顔を覗かせるのがまず天まで届けとばかりの通常の五倍の長さのアイスだったから、そりゃあ店の中の店主も注目するというもの。
アイスばかりを凝視しながら、ようやく開ききった扉の内へと足を踏み入れたラッセルもそれに気がつく。
エールと何か適当に摘めそうなものを手に奥から戻ってきたらしい店主と、見つめ合う目と目。]
あっ…
5段重ねのアイスて。随分頑張ったな。
まだちょっと寒いのにキツくないか!(笑)
っつーか、金はどうした金は(笑)
…ダッツアイスなら、全部ストロベリーとかいいなぁ
(論点がずれ始めた)
あげません!!
[店主答えて曰く、
『要りません』
ついでに零すなよという声かけにハーイと機嫌よく答え、ラッセルは見せびらかすように席の真ん中目指して足を向け――
怒涛の勢いでやってきたシャーロットに気がつく]
一段目はバニラー…ぁああ!
[危なくぶつかるところだったのを素早く回避]
あ…ぁあ危なっ
危なーっ…
…そんな急いで来てもダメッ
あげません!!
…………!! お主、そこをど………
[なんとか、ラッセル自身が回避して、最悪の事体は避けられた。]
いや…別にいらぬ、お主一人でゆっくり食べるがよい。
…………腹を壊さぬようにな。
[最悪の事態を回避できたことに安堵し、一つ息をつくと
ラッセルの言葉を否定する。]
[本来なら、数秒で止むであろう扉の軋み音。
そう、通常なら気にも留めなかったであろうその音が
何時にも増して、ゆっっっっっくりと開く違和感に、
流石の青年も僅かに眉を顰めながら、
チラリと扉の方へと視線を寄越す]
……。
[満たされた人波の向こうに、飛びぬけたアイスの山。
店主の手によって運ばれてきたエールと摘みを受け取りつつ
「何事か」と思わず呆然と眺めて―――]
[避けてー!とか、
受け止めてー!とか、
取っといてー!とか、
様々にかける言葉は浮かんだのだが。
避けようが、受け止められようが、取っておいてもらおうが、もうそんな物自分の口を付けるにはバッチイので、あっさり諦める事にした]
うーんしょうがないなぁ。
それ、あげまーす!
昨日のミルクのお礼ねーっ
[ハーヴェイがどうなるかとか完全に無視で、ちゃっかりお礼にするのだった]
気にしなくていいよ、ぼくはゆっくり残りの4つを食べるもん。
別に僕のアイスを奪いに来たわけじゃないシャーロットさんの言うとおり、お腹壊さずに済んで良いかもね。
ハハハ。
[ハーヴェイがどうなるかとか完全に無視で、もう自分のことしか考えて無かった]
[―――それは最早、脊髄反射だった。
―――華麗な弧を描いて吹っ飛んでくる
バニラアイスを眼に留めた青年は、
驚く店主を差し置いて、右掌を翳し]
[瞑想に更け、そのまま室内で訓練をつんだ後、ようやく体が食事を欲したところで、ナサニエルは部屋をでた。
まだほんの少しだけ、体に疲労はあるが、特に問題は見受けられない。
だから、酒場で軽いものでも頼もうかとして、ハーヴェイが何を思ったかバニラアイスを叩きつけているシーンを目撃し、何事かと目を丸くした]
……何をやってるんだ?
[しかし、続け様に聞こえたラッセルの怒声と、シャーロットの呟きに、何となく全てを察して嘆息した]
そうだそうだっ
[...はシャーロットの呟きにぶんぶんと頭を振った。
頭の振りに合わせて手も動き、溶けかけているアイス汁もびゅんびゅん飛ぶ。
その内訳、上から苺、チョコ、バナナ、メロン。]
もったいないお化けが出るぞ!
[びゅんびゅん]
もったいないお化けが出て呪うよ!
[びゅんびゅん]
っていうか呪われろハーヴェイー!
[びゅーん]
[沈んだ表情で物思いにふける]
結局……聞き入れては………たか…
私…第二軍はともかく………軍は……
おさえる……私自ら……頼るしか……
[そっと目を閉じる]
賽は投げられたのですね…
[静かに立ち上がると、間者を呼びつける]
アーヴァイン、あなたの手配した方たちをまずは一度見ておきたい。
案内してください。
[そう伝えると、舞踏会用の道化の仮面をかぶり、全身を覆い隠すローブを纏う]
では行きましょう。
[そして人知れず王宮を後にした]
―――…亭主。
…悪いが、手を拭くものを頂けると有り難い…。
[バニラに塗れた右手と、
床で潰れたバニラを呆然と眺めつつ、店主へと告げて。
了解したと言わんばかりに奥へと引っ込んだ店主と入れ違いに
ラッセルの叫び声に、そちらへと視線を寄越す]
折角の礼を、食べ物を粗末にしたのは悪いと思うが…
……そもそも、仮にも飲食店に持ち込むのはどうなんだ。
っつーか、飛ばすな。
ちょ!…ラッセル、お主も!
そうアイスを振りまわして汁を飛ばされてはかなわんし、
お主も呪われるぞ!人を呪わば穴二つとも言うしな。
[飛ぶ汁をてで遮りつつ、現われたナサニエルに会釈]
[...はぷんすか怒っている。
そして呪われろと吐き捨てた途端に現れる、ナサニエルの姿。
ラッセルは確信した]
そうか…
あなたがぼくの呪いか。
[キッと吊り上がった目でナサニエルを見て、人差し指を突きつけると命令する]
さあ、ナサニエルさんっ
ぼくに落し物が届いてないか聞いてきたお婆ちゃん(※自警団員と間違えたと思われる)と、一緒に落し物探して見つけて、ついでに手荷物家まで運んであげて、肩を揉んだ結果お礼としてもらった大事な五段アイス!
[どうでもいいことだが、そのようにして彼は今日と言う一日を過ごしたのだった]
…その五段アイスを四段にしてまで返そうとしたミルクのお礼を、無残に床に叩き付けたハーヴェイさんのこと、懲らしめておやりなさい!
[会釈してくれたシャーロットに、首だけの目礼で挨拶をかわし、ラッセルの謎の指令に? 頭の上に様々な疑問符が浮かぶ。
とりあえず、階段をおり、手を拭いているハーヴェイを横目で見ながら、一番事態を説明してくれるだろうシャーロットの隣に並んだ]
……すまん。とりあえず、今の現状を教えてもらえるかな?
……ナサニエルか。
[右手で、飛んでくるアイスの汁から庇いつつ。
階段を下りてきた彼の呟きに気付けば、そちらへと視線を寄越す]
[多少の非は有ると言えども、被害者の立場だった筈の自分。
…が、いつの間にか加害者になりつつあるラッセルの説明に
僅かに溜息を落としつつ。
自分の口で説明するのも面倒らしい、
隣に並ぶ女性に説明を任せることに決めると、
ちょうど亭主が運んできたタオルを受け取る]
[我に返ってよくよくアイスを見てみれば、えらいことになっている]
ああっ…
[交じり合う赤黒黄緑]
れ、レインボーアイス!?
[...は機嫌を直した。
飲食店に持ち込むのはどうかという言葉や、汁を飛ばされてはかなわんという言葉はもちろん聞かなかった]
こんなの初めてー♪
[命令しておいて、ハーヴェイに対する報復も、我が呪いであるところナサニエルのことも既に眼中に無い。]
>>137
状況なぁ…
[手にかかった汁をハンカチで拭いつつ、となりに来たナサニエルに首を傾げる。]
まず、茶髪の青年が先にそこにいて、
そこにラッセルがアイスを…5段だったかな
…に重ねたものを持って戸を開けようとしたところでな。
そこへ、私が急いで中に入ろうとしラッセルにぶつかりそうになり、
ラッセルが避けてくれたのだが、避ける反動でアイス最上段がハーヴェイの方へ飛んで。
それをハーヴェイが手で払い落とした…と、言う所だ。
[説明すると、なんとも間抜けな状況。]
[皮の胸当ての上に上着を羽織ったのは、”職権乱用”と思われないため。しかし姿が子供のままのウェンには、いざというときこの紋章が役に立つのは確かでもあった。
そんなわけで、半日、情報が集まりそうなところを歩き回ったわけだったが、成長して姿が変わっている可能性が大きい人物の情報集めは困難を極めるのは目に見えていた]
はぁ……。
[日も暮れ、今日これ以上の情報集めは無理とけりをつけ、ぼとぼと足を引きずるようにして、宿に戻ってきた。きぃ、と木の扉を開ける]
[宿の扉が不意に開く、そこにはフードで目深に顔を隠した人物と、どこか特徴の無い男がいた]
「こちらです」
[男の言葉に小さく頷くと、奥まった席に向かう。目の前にいるにもかかわらず、男には気配が無い。そしてフードの人物には、素人目にわかるほど隙が無かった]
[ウェンは、自分と同じくして宿に入ってきた奇妙な二人連れにきょとんとし、見上げ、彼らが自分の傍を通り過ぎ、奥の席へといくのを不思議なものを見るように見つめていた、がやがて空腹を思いだし、カウンター席へ向かった]
親父さんー!
なにかお腹が膨れるものちょうだい!
[ウェンにはやや高いカウンターの椅子にうんしょと座りながら]
[けろりと悪びれる様子もないシャーロットに、笑いながら、すっとマスターを呼ぶ]
ちょっと軽めの物と、後、今日は果実酒を頼む。シャーロットも何か飲むか?
[そう言ってメニューを差し出した]
[注文した瞬間、背中にぞわりとしたものを感じる。
こういう感覚を大事にするのも殺し屋特有だが、今感じている気配は、明らかにナサニエルの先生と同格のものだ]
(何者だ!?)
[体面や自分の正体など気にも留めず、刹那の瞬間に体を翻し、テーブルの影に隠れるように入ってきた二人組を凝視した]
………。
[手の中のコーンからレインボーなアイスがすっかりと姿を消す頃、ラッセルは木の扉が開く音に顔を上げる。
一人は特徴の無い男。
一人は隙の無いフードの人物。
一人は背の足りない子供]
いやー…。
[唇の周りのレインボーアイスをぺろりと舐めて、思わず一言]
アイスすっかり食べ終わってて良かった。
欲しがるもんね、子供ってこういうの。
[カウンターの椅子に行儀良く座り、食事を待っていると聴こえてくるラッセルの聞こえよがしな一言]
………。
[明らかに機嫌を悪くしたようだが、無視を決め込んだ。こういう類の言葉を彼女に向けたのは、彼が初めてではないし]
[何か可愛らしい存在に和み、
その後の得体の知れない二人組に感覚が尖るのを感じつつ]
あ…あぁ…そうだな…と、
そうだ、私は風呂には入ろうと思っていたのだった。
[急いで帰って来た理由を思い出し、ナサニエルに申し訳なさそうな顔をする]
すまんな、折角勧めてくれたのに。
私は先に入浴を済ませたいと考えている、後程な。
…それとも風呂で一緒に飲むか?
[と、けらけらと笑いながら言いつつ、ヒラリと手を振り
入浴準備の為に自室へ足を向ける。]
ん…?
[大げさに身を翻して二人組を注視するナサニエルの姿に、ぼんやりとした視線を向ける。
さすがのラッセルもハッとした]
……!
そこの…そこの、フードのあなた…
[ゆっくりと指を突きつけ、軽く睨むように眺める]
[タオルを返して、漸くエールへと口をつけようとして。
―――ふと。入ってきた1人と2人組みに視線を向ける]
『―――…。』
[その圧倒的な威圧感。
弓懸を填めたままの左手で頬杖をつき、
つまみへと手を進めるものの
2人組から、その視線を外すことなく見つめる。]
建物の中ではフードは取りましょうー
[...は空気など断じて読まない。
牧師が説教する時のような顔で言うとすぐさまニッコリといつもの表情に戻り、とりあえずそれで満足したようだ]
……。
[ちなみにナサニエルを風呂に誘うシャーロットにも、思わずエッチィのは駄目だと思いますと注意しかけたが言葉にする前に想像してしまい、赤くなって口の中でもごもご言うに留まった]
ま、マスター、水下さい。
多めでー。
[ジョッキで一息ついて、思い出す]
ふー。
…そう言えば、主催者さま持ちだっけ。
じゃ、一番高い食べ物持ってきて下さーい。
10個くらい。
[シャーロットの軽口に返事をしている余裕はない。少しでもおかしな行動にでれば、間違いなくフードの男は動く出そう。
感じる気配から、間違いなく自分より格上だ]
(こういうとき、殺し屋なんて因果な職業だと、気配を気にしすぎていけないな)
[そういえば先生は微塵も気にしていなかったが、こういうときはあの性格がうらやましく思える。
喉元まで流れてきた冷や汗を手の甲で拭い、すっと服の下に付けてきた『相棒』のグリップをとりやすいように手を移動させる]
[やがて運ばれてきた料理を、これまた行儀良く食べている。ラッセルの暢気な注文に、どっちが子供だかといわんばかりの目で彼をちら見した]
―――?
[ウェンは特別他人の気に聡いわけではないが、この場にそぐわない例の2人組みが気になるのは確か。しかも、宿屋の空気が一瞬にして緊張したものに変化したことくらいはわかる(1名を除いてだが)。
小首をかしげて、自分も2人組を様子見しようとして視線をめぐらして……]
あれ、ナサ?
[見知った姿を視線の先に見つけ、思わず声をかけた]
本当にこれが一番高いの?
何でこれが一番高いの?
[...はキャビアを単体でひたすら食らっている]
しょっぱいよー
ぷちぷちするー
………。
[...は缶一個を平らげた後、限界だと思った。
そっとテーブルの上に積んでおいた残り九個の缶を、いつでも取りやすいように手を移動させる]
シャーロットさん…は今いない。
ハーヴェイさん…
ナサニエルさん…
あのお子様…
ん、知り合い?
[なんだか親しげに、声をかけているのが見えた]
…ええと。
結局フードは取ってない悪い子…
特徴の無い男…
少しでも隙を見せたら…押し付ける!
[額から流れてくる汗を手の甲で拭う。
――…一人当たりノルマ約2個。
ラッセルの戦いが今ここに始まった]
[二人の動向に集中――仕掛けたとき、聞き覚えのある少女の声に、ナサニエルは視界を大きくして声の主を捕らえた時、その懐かしい顔に驚きを顕にした]
ウェン?
ウェンディか?
なんでこんなところに……いや、それよりも離れてろ。再会を懐かしむよりも、今は――。
[危険なんだ――!
そう言葉にしようとした時、フードの男の『目』が動いた。
そう。
たったそれだけなのに、ナサニエルは他の客とは完全にかけ離れた氷の世界に閉じ込められた感覚に陥った]
か、は……。
[目を動かしただけで、ナサニエルの呼吸は、妨げられ、苦悶を顔に乗せた]
[振り返り、自分をみて驚いた表情をした青年を見て、嬉しそうに顔を綻ばせた。とん、と椅子から飛び降りて青年に近づこうとし]
なんでこんなところにって、それはこっちの――
[台詞、と言いかけて、止まる。突然息苦しそうに苦悶するナサニエル]
ナサニエル!!
―浴場―
[風呂場の戸をパタンと閉め、一つ嘆息。
昼間流したのとは違ういやな汗が額をつたう。]
[バスタブに湯をためつつ、深く息を吐く。]
[丁度自分が動いた時に入って来た為、挙動を止める方が可笑しいかと思い、
ここまで来てはみたが…その選択は正しかったのだろうか…?
たまる湯を眺めながら思案する。]
…………あの…少女の後に入って来たフードは一体…
[湯がある程度たまるのを確認すると、...は手早く衣類を脱ぎ捨て、
バスタブの中に身を沈めた。]
…ナサニエルさん?
[キャビア缶を押し付ける相手を求め各々の隙を窺っていたラッセルも、さすがにナサニエルの苦悶の表情には怪訝の目を見張った]
ど、どうしたんですか…息が苦しいの?
[ウェンディとラッセルが、自分に駆け寄ってるのを感じながらも、喉を抑え、まるで喘息のように呼気が喘ぐ。
だが、そこで恐ろしいことに気付いた。
ラッセルとウェンディが駆け寄り、ハーヴェイが警戒している。それなのに、苦しんでいるのはナサニエルただ一人。
それはつまり、殺気を指向性にして、彼にだけぶつけているということだ。本来は円形に広がる感情を、一点に指向するという強さに、ナサニエルは更に蹲った]
どうしたんだろう急に…
何かの病気なのかな。
[おろおろと、どうすれば楽にしてあげられるものかと惑う。
ナサニエルに近付こうとしていたさっきの子供に目を向けて]
あ…君、知り合い?
ナサニエルさんって、何か持病でもあるの?
[あの2人組が彼に何かをやったのだと直感。背負っていた弓を手に反射的に動き、ナサニエルを庇うようにして立った。
]
(………なに、ものすごく嫌な感じがする)
[矢を番えようとする動作をとろうとするが、2人組に威圧されたのか、庇うように立つのが精一杯だった]
[フードの人物は、連れの男と小さな声で会話を交わす。くぐもった、押しつぶしたような声で]
殺気に過敏な反応が二人、反応を押し殺したのが一人、意図的なものか平然としているのが一人…
奥に行った者も、反応を押し殺したようでしたね…
腕に関してはあなたを信用していますが、この反応だけではなんともいえませんね…こんなものでは良いとも悪いとも言えるものではありませんし…
[そう言うと唐突に殺気を消し、また静かに観察を始める]
えっ…ちょっと弓なんか取って何やって…
[2人組がナサニエルに何かしたのだと、ラッセルはまだ気付かない。
彼を庇うようなウェンディの動作を、呆気に取られて見るだけだった。
気が動転したのかなと首を傾げ、少女の動きをそのままにしておく。
しかし喉を押さえて蹲るナサニエルに、せめてボタンを外してやろうと手を伸ばし、指先がぴりっと嫌な感じを捉える]
……?
[反射的に手を引っ込めて、嫌な感じが浴びせられてきた方向を見やる。
居たのは先ほどの2人組。
フードの人物と、その傍らの男だ]
[急に体が軽くなった。
殺気が完全に霧散し、体の硬直が解ける。あわせて、呼吸も元に戻った。
だが、それを一心に浴びた疲労は、途端にナサニエルの意識を闇の中に引きずり込んだ]
[空気が、変わった。それと同時に、背後でナサニエルの呼吸も本来のものに戻ったのを知った。注意深く2人組に視線を残しながらも、ナサニエルのほうへ向き直り]
―――!!
[気絶し倒れる彼を慌てて抱き起こす
……が、ウェンの体格ではせいぜい彼の頭を抱きかかえて膝枕状態にするのが精一杯]
[視界の端で、ナサニエルの表情が苦痛に歪むのを
そして、一人の少女…が駆け寄るのが見て取れた。
ふと、見覚えがある様な気がして、
僅かに其方へと意識を取られそうになるものの。
瞬間、変わる気配に即座に再び意識は2人組へと注がれる]
『―――…、……殺気が』
[ふつりと消えた殺気に、僅かに眉を顰める。
視線は外さないまま、エールを一口煽り]
[ナサニエルが倒れてしまっても、2人組は平然と観察するような眼でこちらを見ているだけ]
……もう。
[人間じゃないみたいだ、と少し思う。
心配したり慌てたりしながらも、運ぶのを手伝おうとしてくれるのが人情でしょ!
などと説教する気も、今は何だか起きない]
部屋に運…、
[倒れた男の体を抱えて、階段を上る事を考えて眉を寄せる]
…マスターさんに毛布をお借りして、この部屋の隅っこに寝かせておいてもらう?
[ナサニエルを膝枕する心配そうな少女に声をかける]
[規則正しい呼吸を取り戻したナサニエルの顔を安堵した表情で見て、小さくため息をついた。
そこで漸くラッセルを見上げ]
うん。ナサニエルとは知り合い。
……持病はなかったと思うよ?
弓は……だって
[傍らに置いた弓を一瞬見て、それから2人組を見て首を横に振り]
ううん、なんでもない。
そうだね、邪魔にならないところに寝かせておいてもらおうか。
[...が髪をタオルで乾かしつつ現われる。
風呂あがりのわりにはリラックスした感はなく、警戒した空気を纏って…
たが、小さな少女と倒れているナサニエルをみ…]
…………?
……何が…あったのだ?
[と、ラッセルに問う。]
そっか。
うん、確かに健康そのものって体つきしてるよ。
果実酒頼んでたから…飲み過ぎ、かなあ?
[軽く笑うが、どうにも引き攣る。
我ながらあまり説得力の無い理由だと思っている。
漠然とした不安はあるが、具体的な理由はわからない]
じゃあぼく、マスターさんに許可と毛布もらって来るよ。
[年下と信じる少女に少しは頼りになる所を見せ安心して貰おうと、ぽんと肩を叩きカウンターへ向かう。
道すがら、倒れた人もただ観察するような眼で眺めているだけの2人を非難する様な目で睨んでみた。
…気配というものにおよそ疎い代わり、敏感にそれを感じ取れ対処できる実力者には従来苦しみを与える殺気までも、素通りしてしまうのかもしれない。]
[連れの男に、何かを耳打ちされる]
今、意識を失った男がナサニエル…あの過敏さは少々気になるところですね…
そして傍らの少女が、ウェンディ。
そしてラッセルと…
この二人は、将来性をみこして…と。
もっとも、将来性よりも今の力なのですけどね…いえ、あなたを責めているのではありません。
そしてあちらが、ハーヴェイ。
腕はともかく、顔が知れている可能性がある…と。
奥に行かれた女性は、エバンス家のご息女ですね…
王宮に入りやすい反面、顔も知れているのが難しいですね…
最後の一人は、まだ到着していないのですね、わかりました。
[観察をやめ、しばし話し込む]
[...は事情もわからず、困ったように首を傾げれば。
そういえば、先ほど空気がきつくないことに気づく。
……フードの人物がいなくなったわけではないのだが…
今はそのことよりも倒れているナサニエルとその周辺状況が気になって。
ナサニエルの頭を抱える少女に声をかけてみることにする。]
もし…お主…この男…ナサニエルと言うのだが…に
何かあったかを教えてもらえまいか?
[ウェンは、毛布をもらいにカウンターへ向かったラッセルと入れ違いでやってきた青い髪の少女に視線を移した。年の頃は自分と同じくらいだろうか――相手は決してそう思わないだろうが――。]
私も、きちんとは説明しにくいんだけど。
概ね彼が説明してくれたとおりだよ。
[ラッセルの方をちらりと見てから、シャーロットにナサニエルに起こったことを簡潔に説明する。時折、部屋の奥の2人組――相変わらずこちらの様子を伺っているようだ――を気にしながら。
シャーロットに観察眼があれば、ウェンが見た目の割りにしっかりした(どこか大人びた?)言葉遣いで話すのに気がついただろう]
[ウェンは自分の上着を脱ぐと、折りたたみ厚みを作って、ナサニエルの頭の下に敷いた]
枕のかわり。こうすれば、少しは楽かと思って。
[そう言って、せっせと毛布をナサニエルと床の間に挟んでいるラッセルににこりと笑った]
[ラッセルと小さな少女の説明に礼を言いつつふむふむと頷く。
フードの人物から視線を瞬間感じたが、
何かあった時に動ける体制を心がける以外は変わらぬ態度で。]
……現状、健やかそうでは有るし…
難事なく目が覚めてくれれば良いが…
[と、言いながらナサニエルの胴の方へ膝まづき。
ラッセルが毛布を挟み易いように
身体を浮かせるためナサニエルの方へ手を伸ばす。]
うん…
[...は上着がしわしわになってしまうかもしれないのも構わず、ナサニエルの頭の下に敷いてやる少女の優しさにニッコリ返した]
エライね。
きっと楽だよ、それ。
[良い子良い子とばかりに頭を撫でる]
[ウェンは、明らかに自分より年下だろう少年に、良い子良い子と頭を撫でられ褒められて、憮然とする。やや苛々したような手つきでラッセルの手を退け]
………。
褒めてくれるのはありがたいけど……。
気安く髪を撫でないで?
[私、あなたよりは年上なんだからという言葉が口からで層になって飲み込んだ。どうせ信じやしないだろうから]
私、食事の続きをとってくるね。
[上着をナサニエルに提供したことによって、露わになる皮の胸当て。その左上部分に印されているのは国境警備隊の紋章。弓を手に立ち上がり、カウンターへ戻っていく]
[...は撫でるラッセルと、憮然とした感を受けた少女に
『難しい年頃なのか…?』と思いつつ、
少女の皮鎧についているマークに驚きと同時に、
何か凹む自分の気持も感じる。]
……力ばかりでも技術がなければな…
と…閣下か…確かにこれだけ従え眠るのだからな
大層な身分になったな、ナサニエルは
[と、くすりと笑う。]
[ウェンは、ラッセルの非難めいた反論にはつんと澄ました顔で、すっかり冷め切った食事の残りを片付けている。弦の張られていない弓は、定位置――彼女の背中だ――に納まっている]
……人を指差すものではないぞ、ラッセル。
[と、まず言ってから。]
彼女が身につけてる胸当てに描かれた紋章は
この国の国境警備隊である証。
……随分腕がたつ少女なのだろう。
[と、カウンターに行った少女を目で追いつつ]
あ、でも弦張り忘れてる。
可愛げもあるんじゃん。
[まさかその弓が少女の特別の力で見事に使えるものと知りもせず、シャーロットに少女を指差してみせながら暢気に笑っている]
…あ。
はい。
[人を指差すものではないとの説教は、至極最も。
素直に頷いて、それはすぐに止めたのだが]
…えっ。
[“彼女が身につけてる胸当てに描かれた紋章は
この国の国境警備隊である証”
シャーロットが続いて言った言葉には、さすがに度肝を抜かれた]
この国の国境警備隊…
あんな小さな子が…?
でも、あの胸当ての紋章がその証…
なに、その格好良い響きは…
あんな小さいくせに…
子供のくせに…弓に弦も張り忘れてるくせに…
[ぶつぶつ]
ぼくは、グレイさまのお城の兵士…
そしてちょっとバケツみたいな兜がその証…
なに、この差…
この差はなに…
………………僻みは見苦しいぞ
[...はどこから取り出したのかわからないハリセンを
ラッセルに向って振り下ろす。]
そう僻み、嫉み、妬みは…な
[と、いいつつ、自身もその感情に囚われそうだったわけで。
修行がたりんな…と内心思いつつ一つ息を吐く]
ごちそうさまでした。とても美味しかったです。
[食事を終え、宿屋の主人ににっこりと微笑んで礼を言った。
そしておもむろにラッセルに向き直ると]
……あのねぇ、さっきから黙って聞いてれば、
私のこと子供だの小さい子だの小さいだの子供だの……
私はこう見えても18歳!
信じてなんて言わないけど!
[よっぽど腹に据えかねたのか、ややムキになって言った。
しかし弓についての間違いは敢えて、訂正しないでおいた。]
ところで、和弓は使わないときは弦を張らないものですが、洋弓はどうなんでしょうね??
張りっぱなしだといざって時に緩んでそうだから、やっぱり使う前に張るのかなー??
[ふむ…ブロッサムでは見かけたことがなかったが、
まるで幼子のような18才と言うものもいるんだな]
[と、思っていたから動きが鈍ったのか?
ラッセルにハリセンを捉えられ、且つ凹んでいたことも見透かされ
自嘲したように苦笑する。]
そう、私もその気持に囚われたのでな。
自戒の意も込めてな。
[そう言って肩を竦め…続く言葉には…]
1番高い食物?しかしそのようなものを貰うのは
…て…修行………?
>>193
[つんと澄まして言う少女の顔は幼さを残していても、確かに物言いは大人びている。
ちょっと背伸びしたい年頃の、彼女の口の利き方の問題とばかり思っていたのだが]
何かって…ああ、いや、ご、ごめんなさい。
だって小さいんだもん。
あややや。違います。えーと、そう、
[...は言い直した]
だって可愛いんだもん。
まさか18歳とは思わなかった。
ぼくより大人ですねー。
…そりゃあ、気安く髪を撫でたら怒るよね。
そんなぼくは、婦人に失礼を働いたセクハラ君だよね。
ほんと、ごめんなさい。でも…
[...は気遣うように少女、否、女性を見た]
ご飯はちゃんと食べた方がいいと思います。
[栄養の足りない子供と同列に見ている]
[...はラッセルから渡されたキャビアにキョトンとしつつ礼を言い、
マスターにパンとエールを頼むと、のんびり*食事をはじめた*]
[子供扱いの次には、ラッセルに小さいだのまさか18歳だのご飯を食べた方がいいなどと言われ、不機嫌な表情を見せていたのを、今度は思いっきり傷ついた表情になり]
………ほんっとに失礼ね。
[大きなブルーアイは、今にも涙が浮かんできそうだ]
がーん…
[(本人としては)これほどの気遣いで以て接したにも関わらず、泣かれるとはラッセルの想定外だった。
慌てふためいて、とりあえず面白い顔をする。
両頬を限界まで引っ張り]
ほら見て笑って、むにー…
…ハッ。
[待て待て。
これも子供扱いだろうか?
ますます傷つけたりするんだろうか。
ショックを受けつつ、面白い顔の余韻を残した窺うような目と言う、微妙な表情で押し返されたキャビア缶を受け取る]
笑えないわよ!
[ウェンのご機嫌を窺うような目のラッセルに、そう言葉をぶつけて身を翻し、階段を駆け上っていった。数秒後、バタンと力一杯閉められる*扉の音*]
[...はキャビア缶に目を落としながら、何事か呟いている]
思い出せ、人からされて嬉しかったこと…
ぼくにもできる、人を笑顔にできそうな…
あ、
[ガッと顔を上げて宣言]
何ならミルク奢ってあげようか?
……あああ。
[自分は嬉しかったけど、それって普通はどうなんだろう。
ミルクってところがママのおっぱい的要素で、やっぱり失礼に当たるか?
ぐるぐるするラッセルは混乱を極めている]
ナサニエルさんを見て、嬉しそうに駆け寄ろうとしてたときとはえらい違い…
…そうだよ、ナサニエルさん。
うおーい…
[早く起きてーとばかりに念を出すべく手を翳すラッセルの表情は、藁をも掴もうとする*溺れる者のそれ*]
>>199
あ。
[笑えないとあっさり斬って捨て、階段を駆け上がると、機嫌悪く扉を閉める音に身を竦ませる]
………。
[金髪の少女、否、女性へのつもりのものだった返された三つの缶が所在無く手の中に残る]
うー…。
[…八つ当たりで、その三つのキャビア缶は、幸せにも意識を失い続けているナサニエルの額の上に。
肩を落として通り過ぎるフリをしながら、さり気なくハーヴェイの座るテーブルの上にも三つ置いておく。
いかにも彼が注文したかのようにだ。
元居た席に着くと、残り一つの缶の中身をもそもそと、小さな一粒一粒を三又フォークの一針に刺しては口に運ぶことをくり返している。
もはや剣呑な二人組を気にする*心の余裕も無し*]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[連れの男が勘定を行う間に、音も無く宿を出る。そして王宮への道を歩く]
私が望む人材があの中にいればいいのですが…
すべてはその力を見てからですね。
欠くことのできない、大事な駒なのですから…
[仮面を外し、空を見上げながら、*一人そう呟いた*]
―宿屋・自室―
[パチン。 小さな音を立てて。
掌の中に収められたナイフの留め金が外される。
小型のそれは、鋭利な銀を見せ
窓から射す陽を受けてチカと瞬いた。]
―――……。
[ゆっくりと振り上げて、―――降ろす。
ただそれだけの動作で、銀の光はまっすぐに
部屋の壁へと突き刺さった。]
[伸ばされたままの腕の先に見える銀色を
じ、と見つめたまま。
そうして数刻の後、漸くその腕を下ろす。]
[ゆっくりと壁へ歩み寄るその左手―――
陽を受けて瞬く銀の光が、もう一振り*納まっていた*]
はぁ……はぁ……。
[町外れにある森の中。
普通であれば見せる事のないチェイン=ファングを持ちながら、ナサニエルは大きく肩で息をついた。
昨晩、たった数分にも満たない邂逅で意識を絶たれるという失態に、顔を覗き込む名を交わした人々の心配そうな眼差しが、捨てたと思っていたプライドに大きく傷を付けていた。
それを忘れようと、寝ると告げた後で宿を後にして、そのまま明け方まで訓練に明け暮れていた。
だが、体を動かすうちに、昇っていた血が落ち着くにつれて、ようやく頭の中で先生の言葉がかちりとはまった答えが思い浮かんだ]
そう、か。
あれが先生がここに来るように指示した理由か。
[思い込みかもしれない。
だが、少なくともチケットを見てから判断したのであれば、今回の舞闘会の主催者はわかっているだろう。そうなると、これが最終試験の関門の一つと考えられる]
いいさ。そういう事なら、乗り越えてやる。俺の目的を果たすために、何を犠牲にしても、な。
[視界の奥に、少し悲しげな少女の姿を思い浮かべたが、首を小さく振ると、力の篭った足取りで、宿に戻った]
―街の教会堂・尖塔外周―
高ーい…
[ため息が風と混じって、ラッセルの紅い前髪を吹き上げる。
片手剣だけを腰に下げて、今日は兜は被っていない。
だからなのか自警団員と間違われることなく、一日街を見てまわることができたのだ。
どうやら締めくくりとなりそうな教会堂、尖塔の外周で手すりにもたれ、夕陽の中、黒い影と見える鳥達の舞う空をうっとりと眺める]
…いつもより空も、近い気がする。
この街は、お金持ちだねぇ…
[見下ろせば、巨人が丁寧に作って整然と置いていったかのように美しく整った街並み。
親に手を引かれて、行き交う子供達の身なりも良く見える。
きっと不作の年に食べ物に困って、森に捨てられるような子供もいないのだろう。
言葉にしたって詮無いことと知りつつ、ため息の一つもつきたくなるというもの]
…世の中ってば不公平だー。
[呟いたラッセルの前を、赤い球状のものがふよふよと宙に浮いて上がっていく。
尻尾のように長い紐をぶら下げて]
……なにコレ?
[ぽかんと眺めていた耳に、ずっと下から聞こえる子供の泣き声。
『わたしの風船があ!』]
風船!なるほどこれが〜。
[『取ってよおー』
諦めなさいと嗜める母親らしき女性の声。
ぼんやり眺めて見過ごすには近過ぎるし、手を伸ばして紐を捕まえるにはもう遠い]
任せて!
[...は何の躊躇も無く、ひらり手すりに足をかける。
うわっと聞こえる下からの目撃者の声。
危ない降りなさいとも叫ばれている]
だって風船取らないと…大丈夫大丈夫!
[振り向きもせず答え、手すりから屋根へ飛び移る。
急な斜面となっているそこを、素早い身のこなしで危な気なく駆け上がった。
そして尖塔の一番上、大きな十字架に片手でしがみ付いて、爪先立ち]
ん…もうちょっと…
[風船からの紐の尻尾に手が届くまで、もうあと僅かというところ。
このまま逃してやる気なんて、更々ない。
膝を深く曲げて――高くジャンプ]
やったー!
[宙にてはっしと掴む紐。風船を捕まえた。
喜ぶラッセルの声とは対照的に、下からは悲鳴があがる]
え…なんで?
[思わず下を見下ろせば、なるほどこのまま落ちた先に待っているのは、遠い先に地面だけ。
無残に激突してしまう事を心配されているのだろう。
だけどもいかに考えなしな所のあるラッセルとて、何も考えずに天高く身を舞わせたわけではない]
雨どいさん助けてー!
[多分]
ふーっ…
ね、大丈夫大丈夫。
[…ともかく、今度は教会堂の外壁を伝う雨どいに、風船を捕まえていない方の手でしがみ付いた。
このまま下まで滑り降りていけば、怪我をすることも無いだろう]
………。
[魔よけの意味でもあるのか、ラッセルには怪物に見える彫刻と、滑り降りる途中対面しながらも、するすると身を滑らせて無事着地]
はいっもう逃がさないようにね!
[風船を差し出して、頭を一撫で。
喜ぶ子供。驚く母親。
拍手をする観衆。
――…怒りながら出てくる、教会堂関係者]
良いことしたのに何でー!?
[慌てて逃げ出すラッセル。
捕まれば恐らく、危ないだとか何を考えているだとか、何かあったらどうする気だったとか無茶するなとか、そういう説教を食らうのだろう]
ふっ…
ぼくはもう、迷わず宿にたどり着けるんだから。
追いつけるものなら、追いついてみなさい!
[分からず屋の大人など放っておく事にして、宿へと全力で駆けて向かうのだった]
―宿酒場―
[教会堂関係者をすっかり撒いたことをもう一度確認してから、宿酒場への扉を開ける。
息はもうあがっていなかった]
あーお腹空いた。
[すっかり酒場を利用する一人前の男気取りで、どっかと席に着いてマスターへ注文]
マスター、今日はミルクを頼むぜ!
パンもなっ
よーしぼくサラダも注文しちゃうぞー。
それから…
………。
[本当は、この店で一番高いもの100個とか言いたい。
今日は良い行いをして、自分で自分を褒めてあげたい気分なのだ。
いやそもそも、誰も褒めてくれなかったばかりか説教までも食らう所だったのだ。
自分で褒めるしかないではないか]
一番…一番…
[しかし黒い粒々缶に悩まされた記憶が、昨日の事のように浮かぶ。
ていうか昨日だ。
一番高いものを頼んで、あの有様だった]
学生 ラッセルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(学生 ラッセルは村を出ました)
学生 ラッセル が参加しました。
学生 ラッセルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
一番…安いもの!
…3個くらい。
[あいよと愛想良い返事が響いて、ドキドキしながら待つラッセルの前に運ばれてきたのは、ミルク、パン、サラダ、サービスのスープ、そして干し肉3個]
おおーっ…
[普通だ。
良かった。
かくして割と普通な、そしてラッセルにとっては割と幸せな食事を楽しんでいる]
/中/
帰宅中。
…ログ進んで無いなぁ…週末だからかな?
ところで、今回のひそかな目標は
・独り言を独り言だけで終わらせない
・比喩的表現を多用してみる
だったんだけど、既に失敗している気ががが。
―町外れの森の中。但しナサニエルとは違う地点・時間―
[木に描いた的をじつと見、暫く後弓をゆっくりと構え、弦を引く動作をする。
集中。木々のわずかな隙間の向こうに見える的。
やがて弦を引いているウェンの右手にキラキラと光りが集まりだす]
ライトニング
【雷撃矢】
[宣言するように告げ、右手を離すと、一直線に的を目がけて放たれる光の矢。それはわずかに的を外し、幹に焦げ後を残して霧散した。
ウェンは的を見つめ、弦から手を離したままの姿勢で暫くじっとしていたが、やがて両腕をおろす]
……なに苛々してるの私。
あんなこと言われるの今に始まったことじゃないじゃない。
それも年下の、あーんなお子様の言葉。
[彼の場合、悪意が無いから余計に困ったものだが、いずれにせよそういう言葉には、大分巧く対処できるようになったつもりではいたのに]
………。
[なぜこうも苛々するのか判らない。とにかく昨日はどうにも冴えない1日だったということは判る。
ラッセルの言葉のせいもあるが、さらにはあの2人組。おかげで、ナサニエルと久しぶりにゆっくり話すことも出来なかった。
気分転換も兼ねてはじめた鍛錬だったが、鍛錬にならず]
………。帰ろ。
[焦げ目のついた木に近づき、手で撫でるようにして「ありがと、ごめんね」と微笑んでから、宿屋へ戻っていった]
[2個目に入った干し肉だが、さすが最安値だけのことはあって、やたらに硬い。
サービスでスープを付けてくれた意味もわかろうものだ。
もっとよく理解していれば、味の薄めなそのスープの中に干し肉を入れて飲み食いしてみれば、中々の味とわかるだろうが。
素直に直で食らおうとしているから、この有様。
顎がとても疲れている]
でも…でも…
食べ物を無駄にすることだけは、ぼくのこの正義を愛する心が許さないー
[テーブルに突っ伏したまま、ブルブルと震えてまで口に運ぶ事を拒否する腕に顔を近づける形で、3つ目の干し肉に齧りつこうとする]
……ぐふっ。
[しかし顔は、干し肉にたどり着く前に撃沈。
…結局酒場のテーブルの上で、まるで酒を飲みすぎて酔い潰れた客のように、顎の疲れが取れるのを待つのだった]
[きぃ、と酒場の扉が蝶番の軋む音をたてて開く。入ってきたのは、もはやこの酒場には似つかわしくないのになじみ客となってしまった幼い少女。
ウェンは、そこにラッセルの姿があるのを確認すると、途端に渋面となって、彼から一番離れたところにあるカウンター席に座った]
親父さん、柑橘系のジュースあるかな?
あったらそれで、なかったらお水で良いです。
それと、何か軽い食べ物お願いします。
[ウェンは、干し肉を握り締めたままテーブルに突っ伏しているラッセルを一瞥した後は、彼の存在など無いとでも言いたそうに無視を決め込み、出されたオレンジジュースとサンドイッチを美味しそうに食べている]
うィー。
[テーブルから顔を上げる。
入ってきたのはどうやら、昨日泣かせるところだった女の子だ。
女の人と思うべきだろうが、どうしても目に映る姿を基準に態度が決まってしまうところは否めない]
カウンターの席ってさぁ…
[彼女には少し高く思えるカウンターの椅子に、よじ登るがごとく座っているようにも見える姿に、思わずぽつり]
…椅子が高くない?
登るの大変でしょ。
テーブル席に座ればいいのに…
[空いている自分のテーブル席の向かいを指差し]
今なら漏れなく、干し肉付いてくる。
干し肉はー、干されてるからー、軽い食べ物だよー?
[主にウエイトが]
[彼女が頭の中で何を念じているかなど知る由もなく、少女が口にしている食べ物を覗き]
あー、サンドイッチ。
いいな〜。
…あ、そうか。
ぼくも、サンドイッチにすればいいんじゃん。
[...はパンとサラダと残りの干し肉で、サンドイッチを作り始めた]
挟んで挟んでできあがり〜♪
イエイ。
[食事を覗き込まれ、さらに嫌そうな顔をする。このまま無視を決め込む心算でいたが、話しかけられたのをあからさまに無視するのも大人気ないかとも思いなおし]
私は、カウンターの方がすきなの。
鍛錬の後だから、さっぱりした飲み物のほうがいいの。
干し肉なんて、保存するのでなければ、夕食じゃない。
硬い干し肉に、硬い態度の女の子か…
硬いのはもうコリゴリだぜ。
ふっ
[悟ったような目で、上手いことを言ってニヒルに笑ったつもりだ]
そういえば、ぼくぁ、君の名も知らないんだぜ。
それくらい教えてくれても、バチは当たるめぃ。
僕はラッセル・ハドリー、武闘会参加者で……ン?
[呆れ顔の少女から、鍛錬と言う単語を耳にして目を見張る。
ニヒルは一時中断]
…それって、国境警備隊ってやつの鍛錬?
それとももしかしてぼくと同じに、武闘会に参加するの?えーと…カウンターの方が好きな、そこのあなた。
[目の前の少年は、たやすく武闘会という言葉を口にする。これは非公式ではなかったのか? 参加するのかという問いにははっきりとは答えず]
警備隊や武闘会がどうこうよりも、鍛錬は毎日するものじゃない? でないと、いざというときに実力が出せずに困るだけ。
……ウェンディ。
[最後に、ぼそっと名前だけを教える]
うーん、それもそうだ。
ただぼくの場合、目的も無く毎日鍛錬を頑張るのって、中々辛いものがあってさ。
何かを達成するためなら、頑張れるんだけどね。
…もっと上手く、獣を捕まえられるようになる!とか。
兵士登用試験に受かる!とか。
武闘会で一番になって、凄い賞金を手に入れる!とか。
[相も変わらず、たやすく武闘会という単語を口にする。
口止めされたわけでなし、言ってまずいことを言っているという自覚は無いようだ。
…例え口止めされたとして、それが彼に通用するかも分からないが]
君はそういうことない?
っと…ウェンディ。…ウェンディさん。
それにねぇ…ウェンディさんが鍛錬をしてるようには見えなくて。
なぜかっていうと…
[これでも恥をかかせないようにとの配慮なのかもしれない。
声を潜めて、背の弓を指す]
…弦、張り忘れてるよっ。
それなら、たやすく達成できない目標を設定すればいいだけじゃない。私は、自分の腕が鈍るほうがイヤだから、そういう目標は立てないけれど。
[弦を張り忘れてるという指摘には、ますます呆れた顔になり]
これは忘れてるんじゃなくて、……平時には弦は張らないものよ。
[もともと張る必要もない弓だが、弦を張って、他の弓と同様な使い方も勿論出来る。だが、そんな手の内をラッセルにたやすく教えてやる義理はまだウェンにはない。]
ああ…それもそうだね。
アッタマいいねぇ。
でも…、たやすく達成できない目標か。
どんなのがある?
……世界征服?
[真剣な目で言っている辺り、冗談では無さそうだ]
…ヘイジには弦は張らない。ヘイジ……あ、平時。
そんなもんなの?
でもいつ平時で無くなるかなんて、分かんないのに。
だいたい、急に悪者に襲われたらどうするのさ。
都会の近くだって、盗賊くらい出るでしょ?
あなたが本気で世界を征服したいなら、それでもいいんじゃない?
[あくまで他人事のように答え]
身の危険を感じる場所なら、そりゃ弦も張っておくわよ。
でも、弓って普通街中で使うもの?
警備隊の弓手が、任務で街中を見回ってるならともかく。
あと、単独行動中に街中で突然襲われるって状況を想定した場合なら、私は弓じゃなくて、短剣を使うわよ?
[そう言って、腰の短剣を示した]
だって弓って接近戦で役に立つ武器じゃないでしょ。本来は後衛からの前衛援護が役割だもの。
[弓の性質上、まず矢を番え弦を引くという動作をしなければいけないのだから、接近された状況というものは、弓手が一番避けねばならない状況だろう]
…駄目だよウェンディさん、世界征服なんて目論む奴は、だいたい悪者だよ。
計画を耳にしたら、まず止めなきゃー。
[あくまで真面目に諭すように言うが、つい本音も]
でも世界を征服したら…三食マカロン、おやつもマカロン…そんな幸せ生活が送れるかなぁ。
[随分前に食べた焼き菓子の味を思い出し、うっとりと目を細める。
それからウェンディの言葉にニヤリと笑む]
ふふふウェンディさん、語るに落ちたりー。
今身の危険を感じているわけじゃないけど武装したまま滞在しているあなたは、任務で街中を見回ってるわけでもない。
そしてここは、武闘会参加者の集合場所。
やっぱり参加者なんでしょう。でしょう。
でしょ………。
[...はなぜかふいに、しつこい男は嫌われると言う言葉を思い出したようだ。嬉しそうなニヤリ顔を止める]
…コホン。へ、へぇ。短剣まで使っちゃうんだ。
遠くからは弓、近い時は短剣。
いいねぇ、ぼく全部剣でやんなきゃなんだよ。弓とかカッコイイよねー…
[あと紋章つきの胸当てもだ。
…望んだ所で到底、デカ兜とは換えて貰えまい]
止める以前に、あなたに世界制服ができるなんて、到底思えないもの。
国境警備兵がなんで、国境でもない街を見回らなきゃいけないの? 胸当てをつけてるのは、ごらんの姿だから紋章がいざというときに便利だからってだけよ。
武闘会の噂なんて聞かなかったけど、あなたは出るのね。がんばってね。
[得意げなラッセルの言葉には真面目に取り合わず、どう便利かは濁らして答えた。]
[そもそもウェンは武闘会で優勝して名をあげようとか、多額の賞金が欲しいからとか、そう言う理由で召集に応じたわけではないのだから、余計に「はい、参加者です」と答えうようとは思わないのだ。
武闘会参加を決めたのは、情報を得るために他の街へ行く口実が出来るからというだけで、参加自体は2の次なのだ]
短剣が使えるといっても、護身用で、弓ほど得意じゃないわ。
[しかし、愛用の弓を褒められて、すこし気を良くしたようだ]
この弓は、私の半身といっても過言じゃないわ。
職権乱用…?
[いざというときに便利との言葉に首を傾げるが、言葉の意味を想像するように思案する表情だったラッセルの顔がだんだんと、ハリセンボンのように膨らんでいく。
さすがにちょっと、どうやらウェンディに自分は小馬鹿にされた事を言われたのだと、だんだん分かってきたらしい。
小馬鹿にされて当然な訳だが]
…ガンバルヨー。
[だからと言って何か言い返す上手い言葉が思い浮かぶでもなく、ややムスッとした顔でガブリと八つ当たりの相手を、手製サンドイッチに求めるのだった]
ふ?はんひん?
[どんなに格好良くても、そして愛用している武器だとしても、普通弓に対して半身とまで言うだろうか。
不思議そうに目を瞬かせる]
[職権乱用という言葉にがくりと肩を落とす]
……一介の新米警備兵がそんなことしたら、即クビよ?
子供にしか見えないから、身分証明になっていろいろと面倒が省けるって意味よ。
人のこと、子供子供って言ってくれたくせに……。
[現に、この街に来るまでにも、紋章をちらつかせなければ宿に泊めてもらえないことや、がらの悪い連中に絡まれたこともあったのだ]
だから、今は着てないからさらしっぱなしだけど、普段はちゃんとこの上から上着を着てる。
ああ…。
[紋章の利用法について聞くと、なるほどと頷く]
うそだぁタダの子供のくせにって言われたら、「この紋章が目に入らぬかー」と、そう行くわけなんだね。
[確かに効いたなぁぼくにもと、昨日の衝撃を思い出す]
[紋章の力で宿を求めたり、柄の悪い連中を追っ払う手段にすることも職権乱用と言えなくもないのだが、紋章の力で不正に利益を得ようとしているわけではないし、それにどうがんばっても子供にしか見えないのだから、これくらいは許されると思っている]
そ、半身。
[不思議そうな顔をするラッセルに頷く]
私の力を最大限に発揮してくれる弓は、これしかないと思ってる。
へぇ…
[これしかないとまで、ウェンディの口をして言わさしめる彼女の弓。
確かによく見てみれば、曰くありげな古めかしい文字のような模様が刻まれている。
しかし、そうは言っても…]
そう言われなきゃ、見た目は格好良くても、実際にはぜんぜん使い物にならなそうなただの古ショボい弓に見えるのに…
[正直に呟いてからしまったと思う。
さっき弓を褒めたら、ウェンディはせっかく、ちょっと気を良くしたような感じだったのに]
あ、す、スープ美味しい〜
味薄いけど。
[慌ててスープ皿を両手で掴んで、顔を隠すように持ち上げ直接口をつける。
…作法に反していようと、それどころじゃない。
呟きが聞こえたかどうかとか、こっそり覗いて確かめようという気にも今の所*ならないようだ*]
……見た目で判断しちゃいけませんって、身を持って体験したの、誰だったっけ??
[自分の失言を誤魔化す様にスープを飲んでいるラッセルを、呆れ顔で見て肩をすくめた]
私は部屋に戻るわ。
それじゃあね。
[カウンター向こうにいる宿屋の主人に「ご馳走様」と礼を言ってから、とん、と椅子から飛び降り*部屋へ*]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
―町の入り口―
…………っ
[疲れが見える...が槍に寄りかかるようにして入り口に立つ。
一昨日森に行った時その深さが気になったので
翌日にあたる昨日も森に行ったのだが…]
…あれほどまでに深い森だとは…
[…町に隣接する森と思い侮っていた。
森の深さは途方もなくて、
気がつけば町の門が閉まる時刻までに戻れない所まで歩いてしまい…
...は仕方なく森の中での野宿を選んだのであった。]
[途中見つけた小川で飲み水を、木から果物で食料を。]
[それでも、準備もしていない予定外の野宿は...をしっかり疲れさせて。]
[...は溜息をつくと、今日は宿でしっかり寝ようと*深く頷くのであった。*]
―街中―
[背中に弓、皮の胸当ての上に上着を羽織ったいつもの姿で、鍛錬の後情報収集に出かけていた。しかし成果は、勿論無いに等しい。
旅人の集まりそうなところを選んで街中を歩くうち、いつのまにか商店が立ち並ぶ通りに出ていた]
………あ。
[視線の先に映ったものは、ショーウィンドウに飾られた綺麗な女性用の服。
そして、その洋服と自分を隔てるガラスに映った、自分の姿]
[それぞれレタスを持った両腕を、上部に向かって突き上げる]
レッタスタスタス美味いぞレタス〜♪
[一つを高く放り投げているうちに、残り一つを左手の先から肩、首後ろを通して右手の先まで転がす]
新鮮第一シャキシャキレタス〜♪
[左手で放り投げたレタスを受け取ると同時に、クルリ宙返り]
サラダにおやつにサンドイッチに〜♪
[着地すると、再び上部に向かって突き上げた形でポージング]
どうかなたったの1G!!
……なぬ?
[立ち止まった通行人から続々と放り投げられる硬貨。
売れたのではなく、大道芸へのおひねりのようだ。
ちょっと複雑な気持ちのラッセル。
恐る恐る農夫の顔を窺ってみると]
(*´∀`*)b < ありだよ。
――…ありでした]
[振り返れば、着飾った年頃の少女達が、楽しそうに笑いながら通りを歩いていく]
………。
[きゅっと唇を咬み、下を向いて再び歩き出した]
わっはっはっは。
何かぼく、この道で食べていけそうな気がしてきました!
[一通り芸(?)を見せ終わり、今はおひねりを拾う段階である。
農夫の柔らか帽子をお借りして、道に落ちているコインを拾っては入れ、拾っては入れ…]
…ん?
[ほくほく顔の自分とは対照的に、通りに見えるは元気の無い見覚え顔二つ]
シャーロットさんと、ウェンディさん?
おーい、おーい……
[離れた位置からそれぞれに、手を振ってみたはいいものの、何と声をかけたものか?
考えた結果]
……元気ですかー?
[ 入り口から伸びる大通りには、両サイドにさまざまな商店が並び。
途中にある、ちょっとした広場には人だかり
…何か大道芸でも出てるのだろうか?]
[自分のすんでいた町よりも賑やかな町を、
思いっきりおのぼりさんな表情で、しげしげと見ながら歩く]
[ふと前方が騒がしいのに気づき、顔を上げる。みると、ラッセルがレタスを宙にほおりなげ、それを剣で一刀両断するという芸を披露している。ウェンに悪戯心が芽生え。
弓を構え弦を引く動作。右手に赤い光りが集まる]
ファイアボルト
【炎流矢】
[放たれた炎の矢は一直線に、ラッセルが放り投げ一番高いところに到達したレタスを見事に射抜き、焼いた。
ラッセルの目前に落ちてきたときには、それは真っ黒な焼きキャベツと成っているだろう]
[広場からは、ここ最近耳にする陽気な声。
その声は自分と、もう一人知らぬ名を呼ぶ。]
……正直疲労しているな……
お主は元気そうだが…何か大道芸のまねごとでも?
[手を振るラッセルにそう答えて]
[構えを解き、弓を背負いなおす。ラッセルが自分に気づいたのでとりあえず返答をした]
……まあまあね。
あなたは相変わらずね。
[そうして、ラッセルが自分以外にも声をかけたので、そちらを向き、先日宿屋で会った人物が槍を持って立っているのに気づき、会釈した]
な、なんだってー!?
[アンコールにお答えして最後にもう一度とばかりに放り投げたレタスが、落ちてきたら真っ黒だった]
びっくりレタス一刀両断ショー、のはずだったんだけど…
[どよどよとちょっとざわめく観衆、一際多く振ってくるコイン。
けれども当のラッセルまでびっくり顔。
目は真っ黒に焼かれたそれを凝視しながら、呆気に取られた声でシャーロットに答える]
びっくりレタス一瞬真っ黒焦げショー…
…に、なりました。
[顔を上げると既に近くまで来ていたらしいシャーロットと、彼女に会釈しているウェンディ]
何だか二人とも最高に元気ってわけじゃあ、ないみたいだね。
[ふと、商店の前にいる少女…そう言えば酒場で見かけた顔
の右手に赤い光り。それは町中で見かけるには異質で。
目線がそちらへ移ったと同じくらいだろうか?
呪文を開放する言葉。と共に赤い光りは矢となって宙にはなたれ、
放つ先が人のいる高さで無いので焦りこそはなかったが…
向う炎はキャベツを一つ丸焦げにする。]
……………
[突然目の前で展開された状況は攻撃と言うよりもいたづらだろうか?
そう思いつつ少女を見ていたが相手から会釈され、こちらも頭を下げる。]
何でいきなり燃えたんだろ…
この街じゃ、高く放り投げすぎたレタスは黒焦げになっちゃう決まりでもあるの?
[「何か知ってる?」という顔で、二人に尋ねる目を向ける。
ちなみにコインを農夫へ渡した際、手伝い賃だと投げられた額の半分近くのお金を頂いたようだ。
懐が温まって、ラッセルの機嫌は中々よろしい]
…ま、お客さんは喜んでくれたけど。
[キャベツに放った炎の矢は勿論、威力を最小限に抑えたもの。悪戯を青髪の少女に目撃されたようなので、ぺろっと舌を出して笑った]
[背負いなおされた弓を見ながら]
確か、御主は一昨日酒場で見かけたな。名は知らぬが…
私はシャーロット。お主はなんと言う名なのだ?
[と、自己紹介をしている所でラッセルの視線に気づき
種証は本人がすべきかと思い少女の方を見る。]
[と、そこには見目相応の表情で]
[その表情に...も小さく笑めば、ここは種を明かさず
共犯者となるのもよかろうと、
ラッセルに知っているけど教えないと言う感じに”ふふん”と笑う]
[今日も執務室で膨大な量の報告を処理する。その中には、自らが呼び集めた者たちの追跡報告も含まれていた]
少々目立つ行動が多い者もいますね……まあよいでしょう、私との接点さえ露見しなければ問題はありません。
引き続き、調査をお願いします。
くれぐれも気づかれないように。
もっとも、あなたが本気になれば私でも気づけません。
いらぬ心配でしょう。
では下がりなさい。
[再び、報告の処理に没頭する]
…もう。
[シャーロットまで、内緒話で男の子を仲間外れにして喜ぶ小さな女の子のような表情で笑っている。
経験上、こういう時、悔しがれば悔しがるほどその子達と来たら喜ぶのだ。
...は知りたくてしょうがないという気持ちを悟られないように…いや、はっきり言ってバレバレだろう。
それでもせめても残ったプライドで呟く]
意地悪なんだから。
きょうのぼくはお金持ちだけど、そんな意地悪な女の子達には何も買ってあげないからねー。
[ポケットを叩いて、チャリチャリといい音をさせながら口の端を持ち上げて笑んだ。
小銭持ちがいいところだが、ラッセルには良いお小遣いと見える]
[どうやら、黒こげレタスの真相は黙っていてくれるらしい。共犯者の笑みを返し名乗ってきた青髪の少女に、にこりと微笑み返し]
ウェンディよ。でも縮めてウェンって呼んでくれても良いよ。
よろしくね、シャーロット。
[小銭を集めて誇らしげなラッセルに、ふふんと笑い]
年下に物をねだるほど、私は卑しくないし、
何かプレゼントしてくれる心算があるなら
そういう意地悪を言わないでしてくれるほうが、
男らしいとも思うわね。
[ラッセルの言葉には肩を竦め笑い]
そうか、それは私は惜しいチャンスを逃したようだな
だが、むしろ私の方がお主には何らかの礼をせねばなるまい。
一昨日頂いたキャビアうまかったぞ……何故あれが修行なのだ?
[一昨日食べながら疑問だったことを訪ねつつ]
そうか、ではウェンと呼ばせてもらおう。
[と、秘密を共有した小さな連帯感から親しげに呼べば。]
ふむ、二人がよかれば、その辺りか酒場に戻ってでもいいが、
食事でもどうだ?立ち話もなんであろう?
[と、言って町の中央に続く道をさす。]
魔弓ユーニスについて補足
基本的に、弓と同じ動きしか出来ない。
(普通に射れば矢は一直線にしか飛ばない。上空に向けて射ればその分遠くまで飛ぶし、角度によって放物線を描いて天から降らせる事もできるが、滞空時間は考慮しなければいけない)
……つまり、いくら魔法の弓だからといって、余り非現実的な使い方はできないということ。
矢は念じるだけでなく、きちんと言葉に出して表現しなければ具現化されない。
速射ちの技術があれば、連撃も可能だが、その数だけ弦を引く動作はしなければならない。
[ウェンディに、ふふんと笑われついツンと顔を逸らす]
どうっせ、男らしくないです。
子供ですー
[一昨日のキャビアの味について美味しかったと感想を漏らすシャーロットに、不思議そうに振り向き]
…ええ?本当に?
あんなしょっぱくて、ひたすらプチプチしてて食べにくい物…。
[おかしいなと首を傾げるが、続いた食事の誘いには元気良く頷く]
あ、そうだね。
たまにはマスターさんのお店以外の店で、何か食べてみたいよ。
行こう行こう!
って書いたけど、RPGとかでよくあるアローシャワー等の、複数矢を天から降らせる技って、かなり非現実的だよね。一応考えたけどさ……。あんまり使わんとこ。
[シャーロットの言葉に頷き]
そうだね、私もちょっと歩き回ってたところだから、おなかすいたよ。
[ラッセルの拗ねる様子には、おかしそうにくすくす笑った]
プチプチというの触感は…まぁ苦手な者にはしょうがなくあるが
……しょっぱいのは…まさか、お主キャビアだけをそのまま食べたのか?
…………パンなどに乗せればよかろうに…
[と、指摘しつつ、ラッセルとウェンディの合意が取れるとニコリと頷き
その場から見える1箇所の店を指す。]
ではあの店はどうだろう?先ほどから気になっていてな?
果たしてどのような"ゲテモノ料理"と、やらを出すか興味はないか?
[と、心底嬉しそうに、看板に虫やらなんやら描かれた
明らかに、ゲテモノ、珍味、得体の知れないものを扱いそうな
異彩なオーラを放っている店を指す。]
…あれ、パンとかにのせて食べるものなの?
ジャムとは思わなかったなー。
[あの店はどうだろうと、シャーロットが指した店を見てみれば]
……え、あそこ?
[怪しい。
見るからに怪しい。
と言うか、看板に書かれたアレは虫ではないのか。
本当に食べ物を出す店か?]
………。
[その意外過ぎる趣味に、本気かなとシャーロットの表情を窺う]
(あ…本気だ)
[心底嬉しそうだった。]
ゲテモノいいなーw
一緒に食べにいきてー!!w
………このキャラでは無理なわけですが…orz
人狼希望した自分を呪うw
世界の破滅を望むほどに、絶望するw
こりゃもうアレだな。
これが原因で、この国を滅亡させようw
[...に尻尾があるのなら、きっとはちきれんばかりに振っていそうな
そんな感じで指し示していたが、
あきらかに引いてる二人に、おや?と首を傾げ…]
ふむ…ではあれはどうだろう?
[と、困ったように、肌黒でターバンを巻いた人物が
口から火を噴出す”辛さの限界に挑戦!!!”と朱で描かれた看板を指す]
限界に挑戦と言う、謳い文句が
なんというか…己を高めてくれそうで私は興味あるがどうだ?
[そういって、にっこり笑う…...に普通な趣味はきっとない]
己を高めてくれそうって……
私は絶対そんなことはないと思うんだけどな……。
[ゲテモノよりは、辛い料理の方がいくらかマシとは思ったが、あの店の通常の辛さがどの程度のものか想像できないだけに承諾しづらく困った。]
それにしてもシャーロットって、ああいう”美味しさとは別なもの”を売りにするお店に興味を持つなんて、普段何を好んで食べてるの??
そうか?人は限界に挑戦し、限界を知り
……そして乗り越えてこそ高まると思うのだが…
[”辛さ”の限界に挑戦し、知って、乗り越えてどう高まるのか
そんなことまでは、考えず、ウェンディの言葉に…むむ?と首を傾げ]
普段か?ここにくる前は、御く平凡な
特に話してもつまらぬような食事だったぞ?
毎日食べるものだからな…正直短調で飽きておるが…かと言って食べぬわけにも…
[そう、言って一つ頷き]
折角、外で、出会った人と食べるのだ。やはり平凡ではない方が良かろう?
[と、満面の笑みで。]
か、辛さの限界に挑戦…えーと…
[どちらかと言えば、甘さの限界に挑戦したい。
けれども二軒目までも「辛いのは嫌だなー」とか言ってハッキリキッパリ断ったなら、シャーロットはどう思うだろうか。
何しろ、シャーロットの、店を指した時のあの表情ときたら。
“私は興味あるが”とまで言われてしまった。
もし彼女に尻尾があったなら、振る勢いでちょっとした風が巻き起こっていることだろう]
う、うん…あんなお店初めて見た。
凄く面白そう…だとは思うね。はは。
[どうにか誤魔化そうとする調子で曖昧に答える。
しかしウェンディの問いに答えたシャーロットからの、満面の笑みによる更なる追い打ち。
『折角、外で、出会った人と食べるのだ。やはり平凡ではない方が良かろう?』]
あはははは……そ、ソウデスネ。
[…もし地獄を見る事になるとしても、その時は一緒ダヨ。
そんな、いざという時は逃さないと言わんばかりの顔でウェンディへと目を逸らす]
うーん……
シャーロットの主張は理解できるんだけど、それが食べ物で高まるかというと、そうは思わないって言うか、むしろ辛すぎるものって体に悪いって聞くし、かえって高めないんじゃないかと思ったりもするし……
[相変わらず困った表情で。ちらりとラッセルを見れば、こちらはすでにもしあの店に行くことになるなら逃がさないとでも言うような表情で自分を見ている]
………。
ええとね、私も、警備団でお仕事してるときは、平凡な美味しいのか美味しくないのか良く判らない変わり映えのない食事ばっかりだからさ……
こういうところで皆で楽しく食べるなら、やっぱり平凡でないほど美味しいものを食べたいって思うんだけどな。
[精神年齢は歳相応でも、やはり体は子供のままなので、どちらかというと味覚も子供のまま。辛いものよりは甘いもの方が好きなのだが。
そう言ったものの、店の看板に興味津々なシャーロットの表情をみると如何したら良いのか判らない。余り反対してがっかりさせるのも悪いと思うのだ。]
[ラッセルのぎこちない口調には気づかず
肯定意見に、うんうんと頷く]
そうだろ、凄く面白そうだし、やはり変わったものがな…折角だしな
[と、ウェンディの方を見れば]
む…辛いものはからだに拙いのか…それは困るな…
[非公開の武闘会…の開始がいつかも聞かされていないだけに
コンディションを下げるわけにはいかなくて。]
平凡でないぐらい美味い食事か……うぅむ……
そうなるとこの町の名物…等がやはり良いのだろうか?
名物になるくらいなら、きっと美味いと思うのだが?
[と、言って思案顔で辺りを見渡す。]
[それではこの街の名物をという提案には、素直に頷いた]
そうだね、せっかく初めてきた街だし、名物なら食べてみたいな。
でも、私もここの名物って何か良く知らないんだけど。
[知ってる?とラッセルを見上げ]
獲った猪……。
[返ってきた返答に、期待した自分がバカだったとがっくりと肩を落とした]
うーん、困ったね。
今日は一度諦めて、酒場の親父さんに名物を教えてもらってから、改めて皆で来るとかはどうかなあ?
親父さんのお店でも食べられるなら、そこで食べてもいいし、何店か食べ歩いて味を比べてみるのでも面白いし。
……ふぅむ…猪……しかも、自主調達……
[ラッセルの言葉に…それはこの町の名物とはまた違うよな…と思案しつつ]
そうだな、あの主人ならば名物とそれが美味い店を教えてくれるだろう
[と、ウェンディの言葉に頷く。]
[まだ、武闘会自体が開催されていなのだ。
情報収集してから食べにいくのでも、時間はたっぷりある。]
うむ、今日は宿に戻って主人に話しを聞きつつ食事をしよう。
[...はもう1度頷き、では、行くかと告げると、宿の方へ*足を向けた*]
ナサさんも体調悪いみたいだし、今日はもう誰も来ないだろうねー。
時間も遅いし……。
前に入ったRP村が宵っ張りの集まりで、この時間は普通にコアタイムだったから、この村が大体いつもこの時間に会話が終わるからびっくりだ。いや、それが当たり前で、前の村が異常だったんだけどさ……(苦笑
ユーニス設定補足。
弦を張らず、魔法矢を放つ場合にも、きちんと弦を引く動作をする必要がある。
ちなみに、その際、ユーニスはちゃんと撓ってます。これを忘れないで表現しておく必要があるなー。
[シャーロット達と酒場へ戻る途中。ウェンは通りの向こう側に、横顔にリックの面影を残したような金髪の青年の姿を見つけ、思わず駆け出した]
ごめん!
用事を思い出したの。先に行ってて!
[怪訝な顔をしてウェンを見る2人にそういいながら、通りの反対側へ渡り、青年を追いかける]
あ、あの……っ、すみませ……っ
[全速力で駆けて青年に追いつき、呼び止める。果たして振り返った青年の顔は。]
………あ。
ごめんなさい……人違い、でした……。
[落胆の顔を隠すようにぺこりと頭を下げて非礼を詫びた。
青年は、いや、いいよと笑って再び歩いていった]
リック……、どこにいるの?
[去っていく青年の背中をぼんやりと眺めながら呟いた。
記憶など思い出そうとしても、靄がかかったように何かが邪魔をして呼び起こされなかったが、自分とまったく同じ顔をした兄は、確かに常に自分の傍に居たのだということは知っていた。親の記憶すら残っていないというのに。]
[せめて、彼が自分と同じように時が止まったままなのか、それとも彼はちゃんと成長しているのか、それだけでも判ればいいのに]
………。
[重い足を引きずるように、酒場へ戻っていった]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[頬にかかった水滴が、白濁した意識に心地よい。その一点から波紋が広がるようにして覚醒し始めた意識に、閉ざされていた目蓋はゆっくりと開かれた]
あ……? 俺は……?
[体中が軽度の筋肉痛で、細かい痛みが走るが、耐えられない程ではないので、地面に横たわっていた体を起こす。
それで気付いたが、今いるのは修練のために篭っていた森の中だ。
寝る時は安全性を考慮して街の外門で寝ていたが、休憩のない身体の連続稼動で、そのまま寝ていたらしい]
無用心なことしてしまったな。
[呟きながら、体に異常がないことを確認すると、さすがに何時始まるともしれない舞闘会のために、しっかりとした休息を得るため、今度こそ宿に戻った]
ふぅ。せっかく美味しい物を食べられるのに、わざわざゲテモノや辛い物を選ぶなんて…
シャーロットさん…侮れない。
[ぶつぶつ独り言を呟きながら、酒場の席に着く]
ナイス口車のウェンディさんはウェンディさんで…
急に男の人に、声かけにいっちゃったし。
…ナンパ?金髪好きなのかなー。
[いきなり駆け出して通りの向こう側の男の人に声をかけに行ったウェンディのことを思い出し、妙な感想も]
…それはそうと、もうお腹いっぱいって事実を作っておかなきゃ。
マスター!
おかずいっぱいの定食ください!
村長の娘 シャーロットがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(村長の娘 シャーロットは村を出ました)
村長の娘 シャーロット が参加しました。
村長の娘 シャーロットは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[...、ラッセル、ウェンディと三人で連れだって宿に向う途中
ウェンディが急用とやらで駆け出す。彼女の向う先には金髪の青年。
ラッセルと二人で首を傾げはしたが、
ウェンディがナサニエルと知りあいだったように
また知り合いの類なのだろう…と...は思考する。]
[昨日のことを思い出しながら、食事を取る為階下へ]
[思った以上に体が悲鳴をあげていたらしく、宿に到着したときには、空腹を訴え始めていた。
まずは腹ごしらえ。と、酒場へと足を向ける。
すると、そこにラッセルの姿を見かけたが、フードの二人組のときに見せた失態に、何となく顔をあわせ難く、酒場の影のほうにある目立たない席に腰を下ろした]
マスター、何かステーキのようなもの頼めるか?
ああ。ちょっと体を動かしたから、蛋白質を取りたくてね。
ああ、それでいい。あと同じタイプのものを適当に見繕って、後は……寝つきがよくなるように、ウォッカを頼む
[...は、どうやらここに来て最もまともな食事を注文し、それが運ばれてくると脇目もふらずにモリモリと食べていた。
水を飲んで一息]
ふぃー…。
[いつの間にかナサニエルが入って来ていたようだ。
…ずいぶん目立たない席に腰を下ろしているが]
あれ、ナサニエルさん。
どうしたんですか、そんな隅っこで。
…そう言えば、体のほうはもう平気?
[階下へと続く階段を下りつつ。
軽く手を添えつつ、首を傾ければ
僅かにコキリと音が響く。]
……身体が鈍り過ぎるのも問題だな。
[ふぅ、と小さく溜息を吐きつつ思考を廻らせて。
トン、と軽やかな音を立てて段差を降りきれば、
この数日間で見知った人影が、数人チラリと視界に入った。
暫し悩むものの、そのままカウンター席の方へと移動すれば
マスターへ、エール一杯と軽食を注文して]
やほー、ハーヴェイさん。
[食事を済ませたからか、今度はハーヴェイが降りて来たのにも気が付けた。
のみならず、首に手を添えてコキリと鳴らす音もしっかり耳にして、軽く振っていた手を口許に当てる]
ぷっ…
なに、もしかしてずっと寝てたの?
運動不足は良くないよー。
ウェンディさんすら、毎日鍛錬を欠かしてないんだからね。
ちょっとは見習わなきゃあ。
[ラッセルが声をかけたので、ナサニエルと茶髪の青年
…どうやらハーヴェイと言うらしい…に...も、気がつく]
ああ、ナサニエルは身体は大事ないか?
[と、声をかけつつ、ハーヴェイと思わしき青年に軽く会釈]
はっ。
[降りて来たシャーロットを見て、ラッセルはちょっとホッとする]
どうやら間に合った…!
[エールやら軽い食事を注文している彼女にも、自分がすっかり重い食事を取り終わったことを示す空の食器群が見えるよう、さり気なさを装ってテーブル上に配置する]
食った食った…
もうお腹いっぱいだぜー…
[ついでに、わざとらしくお腹をさすったりとかもしている。
昨日シャーロットに誘われた店に、よほど恐怖したらしい]
…あぁ、ラッセルか。
―――…ご明察。今日は一日寝てた。
[カウンター席からひらりと片手で返事を返して。
問いを投げられれば、小さく苦笑を零す。]
……いつもは、ある程度は室内でこなしてるんだがな。
慣れたもんも、動かさないと錆びる……ってのは、
今しがた身をもって実感した。
[くつくつと笑みを零しつつ。
カウンター越しにエールを受け取れば
そのままジョッキを煽り。
カウンターへと近づいてくる女性に会釈されれば
軽く会釈を返して、空いた左腕で隣の席を示す。]
……どうぞ。
[きぃ、と扉を軋ませて、鍛錬から戻ってきたらしい少女が戻ってきた。そこで一度中を見渡し、今日は酒場の様子ががにぎやか――特にナサニエルの姿を酒場の隅のほうに見つけ――なので、嬉しそうに顔を綻ばせた]
ただいまー!
[ラッセルの心に植え付けてしまったトラウマ?などはつゆ知らず]
随分食べたようだな、ラッセル。
育ち盛り最中ならではの食べっぷりだが
腹なぞ壊さぬよう気をつけることも忘れずにな。
[と、笑って答える。]
[返事にナマケモノ、とくすくす笑っていたが]
へぇ、室内で…
身体や武器を、壁にぶつけちゃったりしない?
器用なんだねハーヴェイさん。
[きぃと扉が軋む音。
振り返れば、ウェンディが帰ってきた音のようだ。
何だか機嫌が良い。
それがナサニエルが居るからだとは思わず、ラッセルが考えた可能性はまず]
お帰り、ウェンディさん。
機嫌いいねー。
…今日はナンパに成功した?
[見た目的に相手の人は犯罪的になっちゃわないかな、と要らぬ心配まで]
[ハーヴェイと思わしき青年に隣の席を指し示されれば]
ああ、邪魔する…ラッセルがハーヴェイと呼んでおるが
お主の名はハーヴェイであっているのか?
私はシャーロットだ。
[と、自己紹介をしつつ、隣の席に腰を降ろす]
[何を食べようかな、とナサニエルの向かいでメニューを開いたとき、ラッセルの予想外の問いかけに呆気にとられる]
………は?
ナンパ??
[理解不能。どこに胸当てとはいえ鎧を身にまとい弓と短剣を装備した出で立ちで、ナンパをする子供――中身は違うのだが――がいるのだろう]
[顔を綻ばせれば、その容姿の愛らしさによくあった表情になるウェンディが
「ただいま」と、言って酒場に入ってくる。]
おかえり…でよいのだろうか?
[と、少し笑いながら。
でも、まだほんの数日なのに、”ここ”が馴染んだ場所になりつつある
そんなことに面白さを感じつつ。]
[ウェンはお帰りといってくれたシャーロットに微笑み返し、そしてその隣に座っている青年を視界に捉え、目を瞬かせた。
どこかで見た気がする。が、そんな気がするだけかもしれない。
数日前、この酒場兼宿屋にやってきたときに居合わせたことには気がついていないようだ。]
……幾ら訓練を怠っていたとて、
そんなヘマはしない。
[ラッセルの言葉にくつり、と口唇に柔い弧を浮かべ。
ジョッキを置きつつ、女性の方へと視線を戻せば
投げられた問いに、あぁ、と短く返す]
俺の名で間違いない。
シャーロット…な、覚えておく。
[扉の開く音に、僅かに其方へと視線を遣しつつ。
運ばれてきたチップスに1枚手を伸ばして]
/中/
ナチョチップスうめぇー。(中が食ってんのかよ)
ホットチーズとサルサと2種類ソースがあるけど
サルサソースの方が好きだー。
だって余り辛くないし、トマト。トマト。(何)
>>305
ふむ?そうか?
しかし、そうなると随分ギリギリ…限界近くのようだの?
昨日戻る途中に気がついたのだがな
”食べすぎ 飲みすぎに 薬膳「不味い、もう一杯!」”と
書かれた看板を見つけてな。
酒場を出て右に進んで二つ目の角の店だ。
食べすぎて苦しいようなら足を運ぶと良いぞ。
[と、にこにこと。]
[ウェンは、ナサニエルの向かいに座ったが、特に何を話しかけるわけでもなかった。しかし彼女なりに再会を喜んでいるようだ。]
[運ばれたエールを受け取り喉を湿らせる。]
ああ、憶えてもらって損したと思わせないようにしたいところだ。
>>314
[ラッセルの逆切れにキョトンとしつつ]
……?良薬口に苦しと言うではないか?
そこに、大人子供は関連がないと思うぞ?
後…絶望は良くないぞ。なにせ、死に至る病と言う別称も持つからな
…………ふむ…余り絶望が深いようなら…
私が薬膳を奢るので、絶望に良く効くものを
テイクアウトで注文してこようか?
[軽く席を立ち気味に、心配そうにラッセルを見ている]
[...はその観察眼でもって、ナサニエルの向かいの席でニコニコするウェンディにピーンときた]
…さてはお次はナサニエルさんを狙っているな。
>>313
[…違ったようだ。
呆れてこちらを見てくるウェンディの目が、何よりもそれを物語っている。
...はしかし、己の観察眼の駄目さを受け入れたくなかった]
な、なにさ。
そりゃあ見るさ。
三人で歩いてたのに、突然風のように走り出して行っちゃったらそりゃあ見るさ。
み、見えたよ?
だって街で突然追いかけられて背後から、見ず知らずの人によくわからない理由で声をかけられたら、それはナンパだから気をつけなさいって言われたもん。
飴とかあげるって言われても、付いて行っちゃ駄目なんだよ。
行動だけだったら、ウェンディさんのはまさにそれじゃん。
…いや、理由は分からないけど。
>>317
[ラッセルの主張にますます呆れ、ウェンの表情は「正真正銘のバカ?」と喉まで出かかっているかのように見える。大きくため息をついて]
へぇ、私って、皆で楽しく話してるときに、好みの男性見つけたら、おかまいなしにナンパするような人間に見えるんだ?
良くわからない理由ってなによ?
そう、あなた、あの距離で私があの男の人になんて話しかけたか聞こえたのね?
飴とかあげるって、それは所謂誘拐犯の常套句じゃないの。で、この場合、私が誘拐犯に見えるってことね?
しかも理由もわからないのに。
………で、今度はナサをナンパ?
あなたの勝手な憶測だけでナンパって決め付けるのね。
だからあなたは失礼だって言うのよ。
[つーん、と、横を向いた]
[あれだけ口撃しておいて更に追撃だと言わんばかりに、シャーロットとその隣の青年――ハーヴェイと名乗っていた――に主張する]
ことラッセルに関しては、そんな薬があったとしても必要ないと思うわ!
[ラッセルを心配そうに見ていたが、彼とウェンディの間の空気が
どんどんトゲトゲしたモノに変化していくのに気がつく。]
……二人とも落ちつけ。
ウェンディ、私もラッセルも、ウェンディ自身の事情や、
何故あの青年を追いかけたかの詳細を知らない。
だから、私自身やラッセルの考えで補ってしまうので誤解もあるだろう。
ラッセルは、異性を追いかけたり近くに座ったからと
すぐにナンパに結びつけるのは、いささか失礼ではないか?
何も、そう言う関係だけではないだろうし、
なんでも感でもそう色恋沙汰に結びつけるのは、
人に寄っては不愉快を感じるぞ。
とりあえず、ラッセルが言う所
絶望に効くらしいリンゴジュースを二人に奢るから落ちつけ
[それはラッセル限定だと言うことがすっぽ抜けてる。]
>>319
[ヤケになってきたようだ。
言っていることは無茶苦茶だが、表情だけは至極真面目に]
き、聞こえたわけないでしょ。
地獄耳じゃないんだから。
聞こえなかったから、理由は分からないけどって言ったんだから。
飴とかあげるって話は、たとえ話!
ぼくが村を出る時に、注意された話に決まってるでしょー。
そうだね、ナンパはどうだか知らないけど、誘拐犯には見えるかも?
だってそうでしょ。
子供みたいな見た目だけど、本当はすっかり大人なんでしょ。
相手を油断させる外見を利用して、実は良さそうな誰かを見つけるたび、誘拐の悪業に手を染めててもおかしくないね。
…決め付けて悪かったね。
ナンパでも誘拐でもないなら、何でいきなり知らない人に、走り出してまで声をかけたか言ってみなって言うの!
[べぇ、と、舌を出すのは…横を向かれていて見えそうにないので、止めておいた]
>>320
看板には飲み過ぎと食べ過ぎについて書いてあったが…
絶望に効く薬膳があるかどうかは、訪ねて見るまでわからんな、うん。
[ハーヴェイがリンゴジュースで救われる絶望について考えてることは知らず
主人を呼びとめ、ラッセルとウェンディの所にりんごジュースを注文しようとしたが、
>>321と>>323に、ぽかーん]
[なんというか、見つからないように隅に座ったというのに、あっという間にラッセル、シャーロット、ウェンディにハーヴェイまで寄ってきた事実に、さすがにナサニエルも何と言葉を返せばいいのかわからず、口を金魚のように閉口していると、マスターが注文した品物を持ってきた。そこでようやく食べて飲んで、少し落ち着きを取り戻すが、やはり気恥ずかしさも手伝ってか、中々ハーヴェイを除く三人に視線を合わせられない]
(礼くらい、いわないといけないんだがな。俺ってこんなに照れる奴だったか?)
[原因は、先生の巻き添えによるのだが、ナサニエルは覚えていなかった]
[ウェンディの怒りは収まらない]
しかも、言うに事欠いて『相手を油断させる外見』って何!?
あなた本気で、私が好きでこんな姿だと思ってるの!?
6年間、病気でもないのに成長しない苦痛をちょっとは想像してみたらどうなのよ!!
[白い頬を赤く染め、大きな青い瞳にはうっすらと涙が滲んでいる]
何となく。
これ、残り1人がもし入村悩んでいても
入り難いんじゃねーかなぁとか思った件。
……言い争ってちゃあなぁ…。
[>>325に「ふむ、そう言うことだったのか…」と思いながら
続く>>329と、ナサニエルがウェンディの肩に手を奥のを見
彼女は彼に任せ、自分はもう一口エールを飲む。]
[主人が、ウェンディが言葉をぶつけた後の
しんとなった空間にリンゴジュースを運ぶ]
ウェンディ。
[さすがに無言でいる訳にもいかないと、ナサニエルは過去に聞いた話を思い出しながら、彼女を簡単に窘めた。だが、それは説教染みているものではなく、ただ心から心配している言葉だ。
それからラッセルをじろりとねめあげると、大きく息をついた]
ラッセル、言葉を交わしてすぐの人間を心配してくれるくらい、真っ直ぐなところはいいことだ。
ただ、時としてそれは相手の深い部分を切り裂く。
君だって触れられたくない部分はあるだろう? そこに土足で踏みにじられたら、どんな気持ちになるか想像してみるといい。
[そして、自分にも……。という呟きは誰かに聞こえたのか……]
[執務を終え一休みしているところに、アーヴァインが現れ何かを告げる]
そうですか、最後の一人を見失ったと…
まあかまいません。
こちらに来る意思は確認したのでしょう?
なら待ちましょう。
[さらにアーヴァインは何かを告げ、申し訳なさそうな顔をする]
たしかに、あなたに十分な戦闘能力があれば、このようなことはする必要がないですね。
しかし私はあなたの情報収集、 追跡、調査、あるいは実務の能力をかっているのです。
戦闘能力など、それの前には些細なことです。
気にする必要はありません。
それよりも、もう一度あそこに赴きます。
全員がそろってはいないですが、主催者として挨拶も必要でしょう。
[そう告げると、以前と同じように仮面をかぶりフードをはおって顔を隠す]
ではいきましょう。
>>328
…彼に必要なのは…薬膳よりも経験だろうか…
[と、ハーヴェイの言葉に、ほとんど独白のような返事をぽつり
ナサニエルと泣き出したウェンディ、それからラッセルを見る。]
[ウェンが、兄の名を呼んで泣いていたことは、ナサニエルにしか聞こえなかっただろう。
ナサニエルに軽く抱きしめられるようにして慰められ、体温で徐々に落ち着きを取り戻す。]
………。
ごめん、ありがと。
[ナサニエルに恥ずかしそうにそう呟いて礼を言い、身を起こして、手の甲で涙を拭う]
[宿の扉が開く。そこにいるのは以前見たフードの人物。その風体は、背の丈160あるかないかにもかかわらず、圧倒的な存在感をかもし出す]
[連れの男が宿の主に目配せをすると、武闘会参加者以外の客は速やかに追い出され、主もまた奥へと下がった]
[ハーヴェイと並んでなんとなくしんみりエールを飲んでいたが
回りの客と主人が波が引くようにいなくなることに首を傾げる。
残ったのは自分とハーヴェイ、それにウェンディにナサニエル。]
…………?
[シャーロットの反応に、ウェンディから離れたナサニエルも、その時初めて周囲の気配が遠のいたことに気がついた。
知り合いの泣き顔に心とられていたからといって、失態に違いないと舌打して、また何か合った時のために、体を半歩開いておく]
[店内に残る者の注目を浴びながら、フードを下ろす。そこには顔を完全に隠す、道化の仮面]
ここは、こんにちは、というべきかな。
はじめましてではないね、以前この店に来ているからね。
気づいている者もいるだろうが、私がキミ達をこの武闘会に招待した者だ。
[仮面を通しており、さらに何か細工をしているのか性別のわからないくぐもった声]
[さらに語り続ける]
ちょっとした事情があってね、この仮面のままで失礼させてもらうよ。
[ナサニエルとシャーロットの反応をちらり見る]
心配しなくていい。
キミたちに何かをしようという意思はない。
キミ達は、私の客人なのだから。
[ナサニエルに微笑まれ、再び「ありがとう」と礼をいって微笑み、完全に落ち着きを取り戻した。]
[そして、主人がいつのまにかテーブルに置いていったリンゴジュースを飲み一息つくと、酒場内の様子が一変していることに気づく。泣いていたので気づかなかったのは当然かもしれないが。
まずラッセルの姿がない。激しく感情をぶつけ過ぎてしまったことを、後で謝らないとと内心反省するが、すぐに意識は、小柄なフードの人物へ行く。
――あの姿には見覚えがある。知らず、背中に緊張が走る]
すでに聞いていると思うが、こちらでの滞在中の費用はすべて私が持つことになっている。
遠慮なく、体を休めてくれていい。
私の手配した最後の人物が到着すれば、イベントの始まりだが、もうしばらく到着にかかるそうだ。
それまでの間は、のんびりしてくれたまえ。
>>344 >>345
……人が引いた所を見ると…確かにお主が何らかの関与者ではあるようだの…
では…ここに残った者が武闘会参加者…と?
[相手に何かする意思はなくとも、その挙動の隙のなさ…と不透明さから
...は警戒を隠さず相手を見る。]
客人?
他のメンバーはしらないが、それは……先生ではなく、俺が来る事も予測済みだったと言う事か?
[何もしないと言われて、素直に聞ける世界で生きていなかったため、言葉の信用は半々だ
だが、今更と思ったから、あえて自分が参加者であると公言した]
[宿酒場から離れた小さな橋まで走ってたどり着くと、欄干に手と頭で凭れて大きく息をつく]
気付かずに…
[誇り高そうなウェンディが澄まし顔を歪めて、大泣きした様子を思い出す]
気付かずにひどいこと…
ぼくってば…
[変わってないなぁと、自嘲しているはずなのに喉は震え、今にも涙が零れそうだった]
[客と主人の引いた店内に、僅かに眉を顰めれば、
残ったのは、自分を含む4人と―――仮面の人物。
手にしていたエールのジョッキを
静かにカウンターへと置きつつ]
やはり、この面子が参加者な訳か。
それが判っただけでも、少しは有り難いが―――
……その招待主が、突然どの様な御用時で。
[仮面の人物へと、視線を向けながら。
右内腕へと微かに指を走らせつつ、問い]
…泣かせた方が、泣いちゃだめだめ。
[しゃがんで腕に顔を押し付けて、涙を引っ込める]
ごめんねって謝れる人が、酒場に戻れば目の前にいるんだ。
ちゃんと…謝らないと。
[何度か深呼吸する。
できるよね、できるはずだと自分に問い頷くラッセルの目に、屋台が映った。
ポケットの中で、大道芸のお駄賃の小銭が鳴る]
私はキミ達の行動を、基本的に制限しない。
何をしてすごしても自由だ。
もっとも、私としてもあまり目立ちたくはないのでね、過剰に目立つことと、公言して回ることだけは避けてもらいたい。
私からのお願いだ。
キミたちと、私双方にとって、面白からざる事態は起こしたくない。
見習い看護婦 ニーナ が参加しました。
見習い看護婦 ニーナは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[――酒場で異変が起こった時…門前。
まだ、女性と少女の中間…の様な青髪の女が立っていた]
…やっと、ついた…
[はぁ、と小さく息を吐くと、ポケットから紙切れ…招待状を取り出す]
酒場、で、宿屋、か…あまり、長居、したくないんだけど…
[場所を確認すると、ポケットにしまい込み…もう一度息をつく。
その足は指定された酒場へと向けていた。
町並みを軽く横目で見ながらも、女は無言で早歩きで歩いている]
[――その女は看護服に身を纏い…手には革の鞄。
そして、腰にはいくつかのポーチがついていた――]
[皆の顔を見回す]
ふむ、では疑問も多かろう。
お答えしよう。
まず私が今日ここに来た理由だが、キミたちと言葉を交わしておく必要があると思ってね。
私は主催者だ。
キミたちに興味があるのも当然だろう?
[扉をくぐればそこは唐突に、ただならぬ雰囲気の場所へと変じていた。
それもどうやら、新たに訪れたたった一人の小柄な人物を中心としてそうなっているらしい]
え、と…
……飛び入り大道芸が始まるよ?
[...は後ろ手で宿酒場の扉を閉めながら、仮面を被った人物を見て、不思議そうに首を傾げた]
残る疑問だが、そのとおり、とお答えしよう。
キミたちが参加者であるし、私が直接選んだわけではないにせよ、私の信頼する者がキミ達を選び出した。
[注意深く、フードの――今は仮面だったが――人物を窺うように見ていたが、やがてここにいる人間が全員武闘会のメンバーと聞いて、ふと疑問がわいた]
あの、良ければ私たち、とくに私を選んだ選考基準を教えてください。
異種武闘会というのは皆を見れば判るけど、私が使えるのは弓だけ。この中だと明らかに不利なんだけど……。
私は呼ばれたとき、単純に弓の技を競うあうか、或いは後衛武術の大会だと思ったの。
[少女の出だち…それは、少し特殊だったかも知れない]
■氏名(年齢)
ニーナ=ウェニー(19)
■出身
指定された街より、北方に位置する森・ホールレイの森
■生業
見習い薬師(魔女)
■使用武器
魔法薬→獣化による爪や牙、格闘(設定にて詳細)
■設定、他
昼でも薄暗い森の中で、一人で暮らしている。
本来は師であり親である魔女グラードと同様、魔女を目指していたのだが、魔法の素質よりも薬を作る素質の方が長けていた。
そんな中、グラードはどこかに行ってしまい…一人で家と森を守っていた。
[警戒は続けたままフードの人物の話しを聞く]
…非公開の武闘会だけに主催者も現状非公開と言うこと…か
[ハーヴェイが聞きたいことを聞いてくれているようなので、聞きにまわる]
(続)彼女が作る薬は体内の魔力により引き起こされる奇跡…つまり、魔法の媒介になるモノである。
身体の傷を治すモノから、毒、といった本当の薬のようなモノから、身体の一部を変化させる、火を吐く等、魔法や呪いの類のものまである。
特に、彼女は獲物を捕るとき、魔法薬で獣化して鳥や猪を狩っていた為…ソレを見た者は皆に話した事もあり、噂になった事もあるだろう。
…だが、人にその姿を見せたのは本当に稀で、人には被害がない為、噂だけですんでいた。
しかし、魔女が住んでいる、と知っている者にとっては勘づく者もいるかも知れない。
性格は内気で、賑やかなのが苦手。
森に籠もっていたモノの、一応、町などでの作法(買い物など)は心得ている様子。
招待状については、何故自分の名前が知られているのか、そして、本当の狙い…それらを知り、保身に走る為である。
[賑わいから逃れるように。その足は動いていた。
やがて、指定された酒場が見えると、少しだけ息を吸い…吐いた]
…はぁ、お酒飲まないのに…酒場にいたら絡まれるんだろうなぁ…
[その表情は何か、嫌な事をする前の少女そのものであった。
しばし迷った素振りを見せていたが、もう一度息をつくと、酒場のドアを開ける]
…ぁーぁ、やだなー…厄介事…
[先ほどとは違う理由で小さくぼやく。少女は軽く俯きながら中へと入った。
中の空気、そしていくつかの視線。
視線を逸らしつつ、出口に近いカウンターの席に座ると、鞄を置き…おもむろに溜め息をついた]
えっ?
[『私は主催者だ』
確かに今、そう聞こえた]
主催者さま…
[仮面を被ったままというのが妙に思えるが、なるほど場の面々を威圧するほどの威厳というものは十分過ぎるほどかもしれない]
あなたが…
[思わず感動の面持ち、尊敬の念の宿った瞳で注目する]
宿代もご飯代も飲み物代もおやつ代も全部払ってくれて、武闘会に参加して選ばれたら更に、凄い賞金をくれる太っ腹な…!
[お金のことばかりに意識がいっているようにも見えるが、もちろんそれも聞き逃さなかった]
そっか…やっぱりここに今いる全員、武闘会の参加者なんだ。
…心配せずとも、言うに及ばない。
―――目立つのは趣味じゃないからな。
[警戒色を滲ませたまま、
冷たささえ感じる声色で端的に言葉を返す。
質問の答えを返されれば、僅かに眉を顰め]
言葉を交わす必要があるとは
…随分と珍しい武道会主催者サマだな。
どの参加者にも公平に…肩入れしない様に
必要以上の接点を持たないのが普通だと認知していたが。
非公式だと聞くから、
法外な金銭が絡むのかと勘繰っていたんだが―――
どうやら違うらしい。
[す、と眼を細めれば、小さく呟いて]
入っちゃいました(真顔
kamuraiと申しマスです。はい。
RP分、主にバトルRP分に飢えておりました。
こんな村があったなんて…!!
ブラウザが調子ワルイのナンデかなぁ?
みんなは大丈夫そうなのに…
[ウェンディの方に顔を向ける。仮面越しに、すべてを見通すような視線]
私がキミ達を選んだ人間に指示したことは、力あること、それが第一条件。
……キミに関しては、別途報告も受けているが……まあそれはいい、直接は関係ない。
そうそう、具体的には後ほど告げるが、ルールとしては弓であっても必ずしも不利ではないと言っておく。
…ま。もっとも―――それを尋ねようが、
どうせ今は答えを聞けそうにないんだろうがな。
[微かに息を落として。
ふと、扉の軋む音に僅かに其方へ意識を向ければ
青い髪の少女の姿が眼に入る。
関係者以外の人払いがされている
この店に入ってきたという事は]
―――先ほど言っていた『最後の一人』、か。
[主催者。ぁぁ、アレが主催者…
ともかく、あの主催者には色々聞きたい事がある。
が、今此処で動いて、魔女である、と知られても良い事は全くない。
戦い抜いたら教えてやる、と言われた時に、わざわざ手の内を晒す必要もないだろう…]
…
[めんどくさいなぁ…
見れば、弓、剣、槍…と、武器のオンパレード。
痛そうだなぁ…
もう一度、溜め息をついた]
[戻って来たラッセルの林檎飴と発言に
気勢が削がれながらも…今いるメンバーの共通点…
武闘会参加以外の…はなんだろうと、首を傾げる。]
[ラッセルとハーヴェイ。
二人の対照的態度に本当にどう言う基準だと悩む。
そして、あらたに現われた青髪の少女]
使用武器も、それまでの生い立ちや性質なんかも
てんでバラバラ…な面子だな…
そも、武闘会と言っても戦闘会場はどこだ?
[ハーヴェイの方に向き直る]
ふふふ、一流の絵画を見るとき、凡人はその画家の人となりを知り、少しでもこめられたものを汲み取りたいと思う。
同じことだよ。
キミ達の事を少しでも知りたい、そういう話だ。
[店内に入ってきたニーナをちらりと見やる、と連れの男が何かを耳打ちする]
どうやら到着したようだ。
そちらの女性が最後の参加者だ。
とりあえず、魔力が切れたらアウト…に、なるでしょうねぇ。
つまり、遠距離系と、スタミナ系とは相性が悪く、槍とか中距離系には有利、と。
魔力の切れ具合は、アレです。盛り上がり、と言う事で(ぁ
…………?
[俯きながら入ってきたかと思えば、カウンター席に座るなり、続けざまのため息。
...は、そんな謎の少女に怪訝な目を向けた。
少女は看護服を纏っているように見える]
あの…ここ、病院じゃないですよー。
それにあの仮面の人、今にも飛び入り大道芸を始めそうな人にも見えるけど、違うから。
ずっと待ってても、何も見せてもらえませんよー。
[芸が中々始まらないから、ため息をついてるんだろうなと認識したらしい]
…えっ。
[『そちらの女性が最後の参加者だ』
間違いなく今、仮面の人物はそう言った]
病院と間違えて酒場に入ってきちゃった看護師さんじゃなかったんだ…
[じゃあため息も多分、開催者様が中々芸を始めないからついている訳でも無いのだろう]
もしかしたら凄い賞金が貰えるかもしれないのに、どうしてそんなため息ばっかり…。
[…最後だったらしい。
主催者、と呼ばれていた…人物にそういわれると、居心地が悪そうに視線を逸らす。
…視線が集中するのが分かるからである]
…遅れて、申し訳、ありません…
ただ…この街より…少し、遠い、所に…住んでいる、モノですから…
[ぼそぼそ。少し小さな声で喋る。
静かになった酒場では、充分に聞こえるだろう。
病院じゃないですよ。
その言葉に、もう一度溜め息をついた]
…あたしだけ、行く場所が、病院なら良かったんですけどね…
[……彼女が最後の一人……これ以上増えない参加者。]
…………ここにいる面子で…武器を持って居ない状況で
手強そうに見えるのはナサニエルぐらい…か…
[...自身槍をもっていなければ…だし、ウェンディと最後に現われた少女も
まだ若く、子供っぽいラッセル、それに静かそうなハーヴェイ。
その場に居る面々を見てそう呟く。
もちろん、それなりに見る者が見れば立ち振る舞いで判断はつくのだろうが、
そうでない者が、今酒場の戸を開けても
武闘会の為に集められた人員には見えないだろう]
>>378
…あはは…いえ…あたし、てっきり皆様の、ケガを、治すのかと…
[…そんなわけはないだろう。
自分でもそう思う。が、この青年の的はずれな見解に乗せられてはいけない。
…少なくとも、少女はそう思っている]
…力、って…言われましても…
[小さな声でボソボソと呟き…皆を見回した]
…皆様、何か…武器、持ってるみたいですけど…
[弱った。
痛いのは嫌なんだけどなぁ…
そう思いつつ、皆には自分の無力さをアピールする]
[シャーロットの疑問に気がつく]
会場かね?
具体的には後に伝えるが、この街すべてだ。
双方の同意があるなら、あるいは私が指示したのなら、屋内であろうと、通りであろうとそこが会場だ。
もちろん、可能な限り人目は避けてもらうがね。
>>375
バラバラである必要…か。
[確かに、そう考えた方が納得がいきそうな面子。]
力を見せる…ね……私は、私に出来ることをするだけだ。
[と、仮面の人物に嘆息混じりに答える。
が…>>381に]
……………回答感謝する…
が、それはまた…随分変則的な武闘会だな…
言うまでも無く、勝ち残った者には報酬を用意してある。
基本的には金銭としているが、キミ達が望むなら他のものでもかまわない。
望むものを与えよう。
それが、形のない名誉や情報といった物であってもな。
[街の中で?…少女は困っていた。
一番、戦える姿であるとするならば、獣化した時だろうが…
その姿を見られるのはあまりよろしくない。
寧ろ、憲兵や街の住人が敵になり得る…
つまり、人目の付かない所、というのは自分にも好都合…]
…ほらきた…
[思わず小さな声で悪態を付く。
…半ば予想通りな言葉に、やはり溜め息をついた]
[>>379ニーナの消極的な様子に首を傾げつつ
自称主催者の言葉を...に考え込み、
いつしか、手元のエールは*温くなっていた*]
[会場の事はそのように想像するとしても、こちらの方はどうにも納得がいかない]
…でも、どうして人目を避けるんですか?
やっぱり、歓声とか喝采とかあった方がずうっと燃えて、やる気が出るのに。
―――力の限り戦え、やらでも無く、
力を見せろ、ってか?
……最早、武道会とも称せるものかどうか。
―――その報酬とやらは、有り難いがな。
[くつり、と。
笑みを零せば、ゆっくりとその席を立つ。
僅かに、その仮面の向こうを見据える様に一瞥して]
主催者サマにご足労頂いて悪いが……
そろそろ俺は失礼する。
これ以上、俺の知りたい事を問質しても、
答えは得られそうに無いしな。
[ひらりと軽く左手を振れば、そのまま階段を上っていく。
……恐らく、誰が声を掛けて引きとめたとて、
その歩みは止まる事なく階上へと*消えるだろう*]
[…溜め息をついて、はた、と顔を上げ]
ぁ、あのぉ…
[我ながら情けない声。
そう思いながら、少女は軽く手を上げ、声を出した]
…勝敗は、どうやって、つけるのですか…?
その…命まで、取るって事は…無い、ですよね…?
>>385
ぁー…えっと…
[弱ったように視線を落とし…]
…ぃ、一応、護身術程度なら…
睡眠薬、も、ありますし…
[ね?と、乾いた笑いを小さく漏らした。
…この程度なのだろうか?
ばれない程度に、というのは難しい…そう心の中で呟いた]
金銭だけじゃなくて、望めば名誉や情報も…?
[ごくり生唾を飲み込む。
望む物を何でもだなんて、太っ腹を通り越して随分と凄い報酬ではないか]
何か…凄いんですね。
…その約束って、本当に守られるんですか?
疑うわけじゃないけど…
…ううん、疑ってるかも。
だってぼくあなたと会ったこと無いと思うし、いきなり招待状一枚で呼ばれて来て、賞金が出るって信じてはいたけど、ずいぶん話が大きいんだもの。
主催者だって名乗りをあげてはくれたけど、顔だって隠しっぱなしだし、何だかやってることが詐欺師のやり方みたいだよ。
人と人のバトルを楽しむだけ楽しんで、逃げちゃうなんてことはない?
[ラッセルをちらりと見やる]
どうして?
気にする必要はない。
それがこの武闘会だ。
[階段を上がっていくハーヴェイを見送り、ニーナのほうに向き直る]
戦闘不能、あるいは降伏すれば終わりだ。
命を奪う必要はない。
無論、命を落とす可能性は否定しないがね。
[命を奪う必要はない…降伏すれば…
その言葉に小さく安堵の息を吐いた]
…
[が、その後の言葉にどうしても不安が残る。
…みんな手加減してくれるかなぁ…
獣化したからと言って、人間の姿が元になっている為、人間の弱点は残る…
が、化け物と判断されたら容赦ないかも知れない…
やだなぁ…どうしよ。
うーん。溜め息はつかなかったが、軽く俯き小さく唸った]
面白いことを言う。
[ラッセルの顔を見つめる。仮面越しにもわかるほどの、威圧感ある視線で]
それは信用してもらうしかないな。
だがそのための情報は出そう。
キミ達が滞在する費用。
それを私はすべて持つといっている。
実際、請求されていまい?
また、この酒場はともかく部屋のほうには、他の宿泊者はいないだろう?
私が向こう一ヶ月、借り切ってあるのでね。
それが総計でいくらになっているか計算してみるといい。
それだけの費用をかけているのだ。
いまさら逃げるようなまねはせんよ…
[本能に従うべきか、それとも―――。
ふるふると頭を振った。ラッセルと看護婦の少女がなにやら仮面の人物に質問を投げかけているが、その応答が頭に入ってこない。]
……ちょっと、散歩してくる。
[ふらりと酒場を出て夜の街に出て行く。誰かが危ないよと制止しても、意識がどこかに向いているのかウェンには*届かないだろう*]
さて、とりあえず伝えることは伝えた。
私は退出させていただく。
詳しいことはまた後日、きちんと伝えることを約束しよう。
では失礼する。
[再びフードをかぶり、連れの男を従え宿を出ていった]
[アーヴァインを従え、道を歩きながら告げる]
時は満ちました。
あなたには入念なチェックをお願いします。
また、私も出入りが多くなるでしょう。
そちらのほうの手回しもお願いします。
忙しくなりますね…
[月明かりの中、祈るように*空を見上げる*]
>>398
は、はい…
[…流石に、顔を引き締められると、手加減してね、等は言えず…
小さく頷き]
…とりあえず…手当、なら…出来ますから…
必要に、なったら…
[…主催者、が去ると、酒場の中の空気が一気に軽くなった気がした。
そして、こんなに広いのに、コレだけの人数しか居ないのか、と言うのも。
少女は鞄を持つと、ぺこりと頭を下げて]
…それでは、あたしも、休ませて…頂きます…
その…お手柔らかに…
[そういうと、階段を昇っていく。
…薬のストック、いっぱい持ってきて良かった…*小さく息をついた*]
>>393
あ…はは。ちょっと気になっただけです。
[それがこの武闘会だと、言われてしまえばそうなんですかと答えるしかなかった。
…兵士登用試験の際の自分に向けられた喝采があまりに嬉しく、また味わえるものと思っていたらしい。
答える顔は、少しだけ残念そうだ]
>>396
……。
[半笑いになっていた唇がきゅっと引き結ばれる。
目の前の人物は仮面を外していないと言うのに、なぜ威圧感のある視線を感じられるのだろうか]
ああ…
[現時点で既にかかっている費用を計算してみるといいとの言葉に、言われてみればそうだと目を瞬く]
ほんと、そうですね。
ここまでお金かけておいて、いまさら逃げるわけないか…でも…
[どうしてそこまでして、観客から見物料を巻き上げようとも思わないんだろうか。
…楽しみを独り占めしたいお金持ちさん?と呟いてそれはどうにか自分で自分を納得させ、]
じゃ、ぼくからは今のところ最後の質問……あ。
[開催者は既に仮面を被っている顔を更にフードで隠して、連れの男を従えると宿を出て行ってしまった。
そればかりか謝罪するべきウェンディも夜の街を一人歩きに出てしまうし、看護師みたいな格好をしていた人も階段を上がって行ってしまった]
…この間、ナサニエルさんに何かしましたかって聞こうと思ったんだけど。
[三人の姿を飲み込んで、もう閉じられた扉を見ながら頭を掻く]
最後の人への挨拶なんかも明日やればいいけど…これだけは済ませておかないと。
『ウェンディさんへ
今日は泣かせてごめんね。
あ、これを読んでいる時にはもう、昨日のことになってるかもしれないけど。
ぼくが言ったことはもう取り消せないから、言葉はいつまでもウェンディさんを傷つけたまんまかもしれない。
だけど言葉が届く場所にいる限り、取り返しがつかないことだなんて諦めないから、ごめんなさいって言わせてね。
ごめんなさい。
ウェンディさんのお兄さんも見つかって、会えて、またお喋りできるといいね。
これは謝ってるからじゃなくて、本当にそう思ってるよ。
あと姿は別にそのままでも、かわいいからいいと思う。
おわり』
『付けたし
良かったら食べてね。
何あげたら泣き止んでもらえるか分かんなかったから、買える中でぼくが貰って一番嬉しいのを買ってみました。
おいしいよ。
おわり』
『付けたし
つまみ食いしてないよ。
こっそり舐めたりとかしてないよ。
何でおいしいってわかったかって言うと、買う前に味見させてもらったからだから。
ほんと。
置いてある飴は無事です。
おわり
今度こそほんとにおわり
ラッセルより』
/中/
…地震で思わず目が覚めたから鳩から覗いてみたけど…
ラッセル可愛いなオイ(笑)
しかし、2連鎖で地震来るとか卑怯だ…orz
地震怖い地震(´・ω・)
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新