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―無人島―
…………。
[リックは、木にもたれかかった姿勢で目を覚ました。
昨日、父から逃げ出したまま、とうとう島で一晩を過ごしてしまったようだ。
何度か耳にしたリックを探す声は、今はもう聞こえない。]
もう、帰っちゃったのかな……?
[立ち上がり、おそるおそるボートを止めた場所に、近づいてい見る。]
―無人島の浜辺―
[ボートの周りに人影は無いようだ。]
今のうちに一度、戻った方が良いのかな。
ここにいても、何も出来ないし……。
[元いた海辺まではそれほど距離も無く、リック1人でも何とかボートをこいで戻れそうに思える。
そして、何より空腹だった。
意を決して、周りを見回しながら止めてあるボートへと近づいていく。
乗り込もうとしたとき、腹がぐぅと鳴った。]
[次の瞬間、ボートの底から太い腕が伸び、リックの胸倉を掴んだ。
そのまま、あっさりと体を持ち上げられ、ボートの中へと転がされる。]
しまった、底で寝そべっていたのか!
[そうわかって、身を起こした時には、既にボートは沖へと押し出され、父と向かい合う状態になってしまった。
今度の父の表情からは、リックにもはっきりと感情がわかる。怒っているのだ。]
[「何の悪ふざけだ、リク?!このボートだって、ただで借りているって訳じゃねぇんだぞ!」
そう怒鳴って、父はボートのオールを握り締める。]
な、何だよ!それで俺を殴る気か?!
[リックはボートの上で身構えた。]
[「ああ、そうしてやりてぇが、こんな物で殴ったら死んじまうからな!」
オールを海面に突き立てながら、父は言う。]
やればいいじゃないかよ!かーちゃんみたいに!
[勢いでそう言ってしまった。
その直後に見た、父の表情をなんと説明したらよいのだろう。]
[呆けたような顔と言うべきだろうか。
口をぽっかりと空け、リックを見つめている。
一瞬、静けさが訪れた後、父は「はあぁ?!」と素っ頓狂な声を上げ、首をかしげた。**]
[宿敵ボブが青空になってしまった頃、えあ子は水着を試着していた。]
なるべくレアな水着が必要なのです。
そう、例えば……、
竜巻で飛ばしてしまったあの、
[最初にえあ子が入ってたダンボールには、様々なレア水着の新品、そう、焼きそばならぬ焼きうどん水着のレプリカも入って居たのだが。]
焼きうどん水着、紅生姜乗せをくださいまし**。
ここに来て新しい水着の登場、だと…!?
[うどんパンツと焼きそば水着の融合体とは。
考えるだけで恐ろしい。
…考えるだけで恐ろしい。
大事なことなので二度言いました。]
そういや今日はヴィンセント、何も盗られてないんだな…。
[何となく気になっただけですよ。ですよ。
ところでこれ何。とか聞きながら
渡されたスイッチをポチリ。]
もちろん取られたのですが。
というか、もう取られるものが一つしかなかったのですが。
公序良俗に反するかもしれないので黙っていました。
―海の家―
[宇宙来たーしたら窓の外に地球と星空が映りましたが気のせいです。
これが、宇宙的スイッチ……]
あいあい、いらっしゃーい……
っ、……!?
焼きうどん水着を知ってるのか!
あの忌まわしい
小瓶に入ってたよくわからんルールの!
[青年にもわかるほど、ざわ、とエクストリーム参加者たちが色めき立つ――――]
…この海岸線、競技人口多いんだな…。
[焼きうどん水着の単語に、途端色めき立つ周辺に
へぇ…、と少し遠い視線になった。
競技の廃止を意見するには、
何処の国際機関に訴えれば可能なのだろう。]
[水着の焼きそばプリントを隠すように、借りたTシャツを体の前に抱えて。
何事もなかった風を装いながら、海の家の席に着いた]
…………。
[いつかのように、一文字づつ指差して注文する。
「コ」コナ「ッ」ツ「ミ」ルク
「ト」マト
※並べ替え推奨]
取られるモノは、そうだな今までの流れを考えたら
全く持って一つしか無かったな愚問だったな悪かったよ!!!
しかしそうとなると今お前は一体
どんな格好をして堂々とこの場にいるんだ!!
[おまわりさんこっちです。]
こうなると明日は一体何が盗られる予定なんだ…っ!
[(のワの)が注文したものが、定員の逆鱗に触れたらしい。
少し肩を震わせつつ、小林へ借りたTシャツを差し出す]
…………。
[俯く(のワの)の顔は全体的に薄れ、塩辛い水で濡れていた]
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