42 死びとの指─…屍鬼村2─
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――三階/十三の部屋――
[窓からは妖しげに変化する光が差し込み、各人の影を床に落としていた。濃淡入れ替わる其の中でも、やはりさつきのものだけがはっきりと薄い。そうと確認し、さつきは溜息を吐いた]
ふぅ。誰か、私の事を見たのね……。
私にも、其の血は流れているようだけれど。
(475) 2007/04/18(Wed) 23:21:25
逃亡者 カミーラは、お尋ね者 クインジーの言葉に、僅かにひとみが揺らいだように見えた。
2007/04/18(Wed) 23:22:04
[目を瞑ったまま]
何度も言わせるな、私には無用。
BRONZE STARは伊達ではない。
(476) 2007/04/18(Wed) 23:22:21
……ただ。
私を見たのならば、私が人である事は判っているでしょう。
そして私は、杏を見ました。杏は疑いなく人です。
その次に見たのは――いえ。
正しく云わなければね。
(477) 2007/04/18(Wed) 23:22:36
お尋ね者 クインジーは、書斎への階段から現れたさつきを、怪訝そうに見た。
2007/04/18(Wed) 23:22:45
冒険家 ナサニエルは、メモを貼った。
2007/04/18(Wed) 23:22:47
藤峰さん。
[声に振り返り]
今の声は、杏さんの声よ。
その、何と、謂うか。
……さつき様の影が―――
[そう謂って、
藤峰を促すようにさつきの足元を見遣った]
(478) 2007/04/18(Wed) 23:23:34
[事実を告げる。
其れがさつきにとって今為すべき最大の事柄だった]
見ようとした、のは――仁科さん、貴女……でした。
(479) 2007/04/18(Wed) 23:23:37
―天賀谷自室
影……
[さつきのそれが薄いものか濃いものか、部屋にいくつか置かれた燭台や天井灯、間接照明といった複数の光源に散らされ、私には察しがつかなかった。
翠が刀を抱えていることに、先程から感じていた違和感をぶつける。]
おや、翠さん。
その刀は書斎で整理してたとかではないんですか?
天賀谷さんの部屋にまで持ってきて……
(480) 2007/04/18(Wed) 23:24:12
けれど、貴女の姿は浮かばず――
変わりに、またも杏の姿が映りました。
もちろん、紛れも無く、人間の姿をした、ね。
(481) 2007/04/18(Wed) 23:24:19
異国人 マンジローは、メモを貼った。
2007/04/18(Wed) 23:24:24
[夜桜に向かって、肩をすくめた。]
気にするな。
口が滑った。
(482) 2007/04/18(Wed) 23:24:35
[淡い疼きに似たもの──。
夜桜は感じたそれを無視した。]
(483) 2007/04/18(Wed) 23:24:36
……きっと、私の血に流れる異能は半端なものなのでしょう。
……それが天賀谷の――父の血によるものなのか、或いは母の血によるものなのか。私は未だ知りませんが。けれど、真に影見の力を持つ方は此処に居ます。
(484) 2007/04/18(Wed) 23:25:34
見習い看護婦 ニーナは、書生 ハーヴェイを見たまま、ごくりと唾を飲み込んだ。
2007/04/18(Wed) 23:25:45
どう謂う事ですか?
お嬢さん。
貴女は……何かを視る……という力があるとでも?
(485) 2007/04/18(Wed) 23:26:23
そして其の方には屍鬼を見出し、退治て頂きたい。
此れは天賀谷さつき個人としてだけでなく、
天賀谷家を代表しての申し出と受け取っていただいても結構です。
(486) 2007/04/18(Wed) 23:26:46
そういえば、随分来海さんの姿を見てないな。
彼にも聞いてみたい話があったんだが……。
[周囲を見渡したが、その姿はなかった。]
(487) 2007/04/18(Wed) 23:27:34
何故なら、叔父である十三が屍鬼によって殺害された――此れを敵として討たずに居られる理由が、私の中には無いからです。
宜しいでしょうか、皆様方?
(488) 2007/04/18(Wed) 23:27:41
(489) 2007/04/18(Wed) 23:28:18
[枚坂の言葉に、翠は刀を見た]
……此れは私の決意。
屍鬼を……屠る為の、刀です。
[謂って、枚坂を見つめた。]
(490) 2007/04/18(Wed) 23:28:19
(491) 2007/04/18(Wed) 23:28:28
[頷く。
生きたければ己が手で──前を。
当然の様に、銃弾が籠められた銃だった。
カチリッと動かした硬い金属の感触に背筋が凍る心地がする。
ちょうど、上がって来たばかりのさつきに銃口を向けた。]
(492) 2007/04/18(Wed) 23:29:04
見習いメイド ネリーは、さつきの言葉に眼を見開いて。
2007/04/18(Wed) 23:29:08
異国人 マンジローは、見習いメイド ネリーに「影が?」と言葉をくり返し、天賀谷室へと続く階段を見上げた
2007/04/18(Wed) 23:29:10
『そう、私はまだ十六になったばかりに過ぎない――』
『けれど、其れでも。私は紛れも無く、天賀谷の人間たるという責務をこの見に負っているのだから』
『そして、此れを云うか。否か――いえ、云わなくては』
(493) 2007/04/18(Wed) 23:29:14
見習い看護婦 ニーナは、学生 メイを両の目で凝視する──。
2007/04/18(Wed) 23:29:32
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