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[何故そう思ったんだろう、と考えようとすると、それ以上思考するのを拒絶するかのように、頭に靄がかかったようになり……]
………。
[また襲いくる不安。ふるふると、頭を振ってそれ以上考えないようにする。]
おやじさん!
ホットミルクと、いつものサンドイッチください!
[努めて明るく注文し、やがて運ばれてきた料理を食べることに*集中した*]
―軍営 医療テントにて―
大丈夫かな…ナサニエルさん。
[ぐるぐると頭の包帯を換えられながら、ラッセルはテントの床に転がって、裏布地をぼんやりと見ていた。
自分の攻撃によるものではなく、彼自身の壁をも壊してしまった大技の疲労で意識を失ったというところが、仮にも武闘会参加者の身としては情無い話だが]
ううん…。
でもこんな風にちゃんと、手当てしてくれる人も居るみたいだし…平気かな?
[自分達を回収していく処理係の男達からの扱いからして、まともな手当てなど期待できないと思っていた。
しかしこんな風に包帯を換えてくれることさえしてくれる人も、ちゃんといたのだった。
お前のことなんぞどうでも良いと言われているが如く、グッタリしたまま床の上で随分と放ったらかしにされていたものだが、それでもゆっくり休んだおかげか体もかなり楽になったのだ。
...は感謝の気持ちを表現して、その手当てをしてくれた一人の親切な白衣に目礼する]
はぁ…。
[しかしついつい口をついて出てきてしまうこれが、何度目の溜息だろうか]
[闘いに負けた事に、後悔はない。
むしろあの策がうまくいって勝ち、それでも喜ぶ気持ちが生まれていたらと考えると、その時こそ後悔していたように思う。
どんな手段を用いても自分は選ばれる一人になろう、それが自分と村の幸せに繋がると、ウェンディを人質にした時には本気だったが…]
神さまと自分の気持ちは裏切れない…
…ほんと、そうだねー。
[白衣は答えてはくれないが、壁に向かって話しているわけでもないと思えば気は楽だ。
...はくるくる表情を変えながら、独り言を喋り続ける]
ウェンディさんを庇ったナサニエルさんを見た時思っちゃったもんね、やっぱり。
ああ…ぼくがなりたいのは、こっちだ。
自分の身を顧みず、ためらいも無く…
守りたいと思う人を守ろうとする側だ、ってさ。
[もう顔を思い出すのも難しい、ラッセルにとっては遠い昔。
それでも自分にしてくれた事だけは忘れられない、本当の父がそうしてくれたようにだ]
…村とぼく自身を幸せにするチャンスは、まだあるはずだもの。
ぼくは自分の力で城の兵士になれたんだ。
そんなふうに、これからも自力でのし上がってやるんだからね。
そんな人が、小さな子を…
あ。
小さいのは体だけだけど。
中身はちゃんと大人だけど…
[近くにウェンディは居ないと知りつつ、思わず言い訳する]
…とにかく。
そんなぼくが、女の子を人質に取って勝とうとしちゃ駄目さ。
だから……うん、ちゃんと謝らなきゃ。
すんごく気は重いけど…
[ぴちんと小さく頬を叩いて己に活を入れる]
…戦場になった酒場がどうなったかも、昨日の勝敗がどうなったかもだって、気になるしね。
じゃ、…ええと。
名前知らないけど、親切なあなた。
白衣さん。
[横になり続けてなまった体を半ばよたつきながら起こし、包帯を巻いてもらった頭を下げる]
手当てしてくれてどうもありがとう。
ぼく、もう行きますんで…
[ちょっとだけ重い足を引き摺って、テントを出ようとするラッセルの腕を強く引き、白衣は引き止める]
イタタタ…あの、ちょっと。
痛いんで、放し…
[振り返って覗いた親切なはずの白衣の瞳に一瞬、自分を物扱いで回収しここまで運んで来た男らと同じ色を見た気がして、生唾を飲み込んだ]
……出ちゃ駄目なんですか?
[言葉少なに要点だけ話す白衣に対して、怪訝な表情になって確認する]
どうして……?
[それはもう随分とやけに長い沈黙の後、虚空を眺めて何か色々口を開きかけては黙るのをくり返していた困り顔の白衣は、やっと口を開く。
『あぁその…打ち所が悪い…から…、今動くと……』
白衣はゆっくりとした動きで、ラッセルの頭を指す]
[さまざまな書類を修理しながら、部下に指示を出す]
第二連隊より、二個小隊を待機させておいて下さい。
後ほど私が出る際に連れて行きます。
処理としては、そうですね…暴動首謀者の拠点強襲とでもしておいてください。
結果、誤情報だったという偽装も含めて。
あと、アーヴァインに用意させておいた例の区画、そちらの準備もよろしくお願いします。
[部下を下がらせ、深くため息をつく]
候補は三名。
ナサニエル、ハーヴェイ、シャーロット、と…
リスクとリターンを考えれば、致し方ないですね…
[残りの処理を済ませた後、二個小隊を引き連れ軍営を出る]
[宿の扉を開けると、ラッセルを除く全員がそろっていた。全員の顔を見回し、用件を告げる]
現在状況は流動的であり、あなた方の内数名には先に場所を移動していただくことになりました。
ウェンディさん、ニーナさんの二人です。
ラッセルさんは、現在も治療のため軍営内のとある施設に収容されていますが、お二人もそちらに移動していただきます。
残る三名は、今しばらくこちらでしていただくことがあり、残っていただきます。
心配しなくとも、数日中には会えることを約束しましょう。
[ウェンディが何かを口にしようとするが、同時に30名を越える兵士が宿に踏み込んでくる]
お二人を案内してください。
私の客人です、失礼の無い様にお願いしますよ。
マズハカクリダ
アソコナラバ、ナニガオコッテモモンダイニナラナイ
ダツラクシャハ、ヤクニタタナイモノハ、イラナイ
ハハハ
イマスグコワシタイ…
イヤ、ガマンダ
マダソノトキデハナイ、ソレハ…モッタイナイ
[二人が兵士に取り囲まれ宿を出て行く、それを見て動こうとする残る三名を見つめる]
落ち着きなさい。
どうこうしようと言うわけではありません。
皆さんもお気づきでしょう?
私の真の目的は、あまりまっとうとはいえないものです。
どうしても情報統制の必要があります。
そのため、一時的な隔離を行うだけです。
それさえも我慢ならないというならば、仕方ありません。
あなた方を含め、全員の口を封じなければならなくなります。
私の率いる第二軍は総数12万6000。
必要とあらば、この区画を焦土にしてもあなた方の口を封じます。
無論あの三人は真っ先に。
しかし、そのようなことはしたくありません。
もう一度言います、落ち着きなさい。
[冷静な、冷酷とも取れる口調で告げた]
マア、サカラッテモカマワナイガナ
ソウナレバ、ミナコワセルノダカラ
シカシ、イママデノジュンビヲムダニハシタクナイ
モウスコシ、オトナシクシテイロ!
スグニホロボシテヤルカラ
[不満と不振の入り混じった三人の視線を受けながら、淡々と告げる]
さて、あなた方にはもう少しだけ、こちらで待機していただきやってもらうことがあります。
まだ試さねばならないことがありますので。
今日はここまでにしておきます。
また後日、詳細は伝えるとしましょう。
くれぐれも、軽挙は慎んでください。
[そう言い残し、宿から出て行った]
[執務室に戻り、一人考え込む]
どうして、こんな方法しか取れなかったんでしょうね。
他に方法だって、きっとあったはずなのに私が選んだ方法は…
……いえ、悩みません。
悩む資格などありません。
[何かを忘れるためのように、*仕事に没頭する*]
チがウな、他に方法はいくラでもあっタ。
そチらを選択シ、実行スル機会も、能力もアった。
わかっテイて、選ばナかっタ。
いヤ、こウナることヲ望んでイた。
すべテガ憎いのダロう?
ダカラこの手段を選んだノダろう?
望みがかなうのはもうすぐダ
私の本当の望みがかなうのは…
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