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[疑う疑わない、突き落とす落とさないの話題に気まずそうな空気が流れているが...はなぜだかどこ吹く風]
死なないらしいんだからもっと気楽にやりゃいいのに…とはいっても、守護者の里解散はやっぱ問題…か……
[...は、常に隣で自分を助けてくれた人物を思い出した]
……もしラッセルが落とされたらどうしよう?
[人狼から逃げてきた自分達だ。そのとき入れ替わったんだろうと疑われても仕方がなかった。
自分が疑われるのはいい。]
でも、ラッセルが疑われるのは嫌だ……!
[足は自然と、再び訓練場の穴の方向へ。
誰かがラッセルを連れてきたら、そこで阻止するつもりだった]
[鉄球を吊り下げている支柱にもたれかかり考えを巡らせている]
穴に落とすか…
死ぬわけじゃないし別にいいよな?
…最後人狼だけになったら問題だろうけど。
もちろん、100%ヤマカンって訳じゃないよ。でも…あまりにも手掛かりが少なさ過ぎるだけだよ。
[ローラーストリングの糸を少しだけ指先で弄る。]
(あの開かずの間を作った人狼のエナジーと、皆のエナジーは違う…。それは分かってる。だから、あのエナジーを調べても何のヒントにもならない……
ん?まてよ?
でも、普段から出している人と…普段はまるっきり使ってない人では、疑わしさが違う…。本当にエナジーって、隠し通せないものなののかな?カモフラージュできないものなのかな…?)
[なにやら真剣に考えている様子のリックを見て、いつもの無愛想なのとは違う、ほんの少しだけ微笑ましい表情へと変わる。といってもリックが振り返った瞬間には元に戻っているであろうが]
……さて、俺も真面目に考えなきゃ駄目かな〜
真面目って苦手なんだよな〜。つっかれちまうし。
でも……[誰かの変化などわからない。溶け込んでいるものから見つけ出すのは今のところ見当がついていなかった]
いよっと。
[ローラーストリングの糸を木に掛け、窓の外にヒョイと出る。木の枝の上に着地し、訓練所の方を見た。]
あの穴の底に、突き落とすのは……
[訓練所の窓の庇に糸を掛け、再度ヒョイと訓練所の窓枠に立った。]
[昨日の一件を思い出している]
…昨日はちょっと考え無しすぎたなぁ俺。
でも、もしマンジローが本当に人狼でも…
なんか納得が行く気がしてきた。
だって、この里に入り込んだ人狼は人を殺す気が無いらしいんだよな、
あいつらしい気がしてならない…ははは
…冗談はさておき、真面目に考えよう。
俺はあんまり頭が良くないから単純にしか考えられないけど…
単純に、シンプルに考えるなら…
リックはいったのか……決意したのかね…
にしてもわっかんねえ。わっかんねえけど……ま、これから各々に徐々に表情が出るかもしれないしな……
[蠢いた其れは次第に人の形を作り出す。
青い髪、蒼い瞳。
年の頃は、丁度少女たちの両親と同じくらいだろうか。
穴の闇から上半身だけを出したような状態で彼は少女を見る]
『……誰…?』
[少女の問いに彼は口を開くことはない]
あの穴に突き落とすのは……メイ姉ちゃん。
ごめんね。でもこれ以上メイ姉ちゃんに扉を攻撃されると……オレ達の身体がもたないから……
[ふぅ…と溜息をつき、ローラーストリングの糸巻部分を勢い良く回した。]
[目に迷いはない。ただ目的を目指して、一気に進むだけ――]
……?
[その途中で、窓の外に何か動いているのを見つけた。目を凝らすと、穴の傍にウェンディの姿があった]
…とりあえず、穴でも見に行こうか。
結局昨日はマンジローとやりあったからろくに見て無いんだよね。
[立ち上がると訓練場の方へ歩き出した]
[揺らぐ姿はエナジーだけで描かれ、体の向こうが透けて見える]
[彼はリックの声とローラーストリングの動きに応じるかのように。
す、と。半透明の右腕をメイのエナジーがある方向に差し伸べた]
[徐々に訓練場に近づく。
前方をラッセルが歩いているのに気づいた]
あっ、ラッセ……
[声をかけようとして、彼の周りの空気がぴんと張り詰めているのに気づき、思わず口をつぐんでしまった]
やれやれ…。
[穴の前に佇みながらグレンとの擬似バトルを思い出し、ふと自分に苦笑する]
人をまともに殴る勇気も無くて、本当にいざ守護者になって人狼と対峙した時にちゃんとやれるのかね…
…それ以前に。
[ふぅと溜息をつき天井を仰ぐ]
守護者になれなきゃどうしようもないけど。
[さて折角訓練場に居るのだから、鍛錬の方を頑張るかと木刀を抜き穴から向き直って、自分を見ているようにも思えるウェンディに気が付いた]
…ウェンディ?
[様子がおかしい。
いや、昨日からおかしかった。
――それともおかしくしてしまったのは、自分なのかもしれない]
昨日の事、まだ気にして…?
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