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……いや、曲芸師じゃねーだろ、これって。
[なんか納得しているナサニエルたちにぽそっと突っ込んだ後。
幼馴染たちがやって来るようなら、ベーグル屋でのんびり*昔話をして時間を過ごすやも知れず*]
[回り続けながらコーネリアスのカツ丼の言葉に反応]
そ、そこな若者〜!いずこの交番でそのサービスを受けたか、ミーに白状するが良いぞ!
[ぐーるぐーるぐーる]
ヌ、違うのか。
なれば一体何を・・・
[曲芸を否定され、疑問の言葉を遮るように腹の音。]
・・・・空腹か?
[流石に気付いたらしい。
ふと視線を感じたような気がして振り返って見れば、しげしげと此方を眺める小さな少女。相変わらず前置きも何もなしに口を開いたかと思えば、]
其処な少女、何か珍しいものでも?
[それは貴方の目の前に。]
[ふらふらぐるぐる…しながら、その足がボールの上に…つるっすってん!!]
ぬおおおおっ?!!
[そりゃもう、おもいっきりコケました]
えぇ、東洋から伝わった神秘の食べ物なんだそうです。
[きょとんとしている青い人に解説を。]
豚肉に小麦粉玉子パン粉をまぶして油で揚げ、
それを玉ねぎと一緒に甘辛く煮て玉子でとじたものを、ライスの上に乗せたもので、
なんでも、その発祥の地となった国では、
ひとたび悪人にそれを食べさせれば、
たちどころに改心して、罪を自供し号泣するという伝説があるそうですよ。
…確かに、泣けるほど美味しかった……。
そこなしょうじょ。
違うよ、ウェンディだよ?
[ 名前か何かと勘違いしたらしい。
ぴたりと止まって、首を横に倒す。
さらさら、金糸が流れた ]
ふにゅううう!
お、おにゅし、やるな〜〜
名をなにょれ〜〜〜〜
[つんつんされて、ウェンディに向かって突きつけた指は、ぐーるぐーると回っている]
ひとに名前を聞くときは、自分から名乗るのよ。
[ その指を視線で追っかけるものだから、
おなじようにぐーるぐーる。
つられて顔もぐーるぐーる ]
み、ミーの名は、ダニエりゅ・きこ〜〜り!
ますたー、だにえりゅとよぶがいいぞ〜〜!
[ろれつが回っていないのは、多分年のせいではない]
成程、東洋は神秘の国だと聞くが、食べ物にまで力を宿すとは。
大層貴重な経験をしたのだな。
[貴重どころかその辺りの飲食店で売ってそうです。安いな神秘。
真面目な顔で頷いた後で、少女の声に其方を向いて、]
ウェンディ。・・・嗚呼、名前か。
おれはナサニエルだ。
[相手がつんつくしてようが名乗られたら名乗り返すのがお約束。ついでに曲芸木こりさんがぶっ倒れた瞬間は見逃したようだ。]
ダニエリュ・キコーリ?
面白いひとは、名前も面白いんだね。
[ 思いきり間違って覚えました ]
そっちのひとは、ナサニエルね。
[ 顔を上げて、青髪の彼にも声を返し
……たところで、目が回ったようです。
ぐるぐる、ぱたん。
ボールを抱えたまま横に倒れて、*きゅう* ]
パパとかママとか居ないんでしょうか?
…ちんまいさん、迷子なのかなぁ?
[自分も迷子なのは、とりあえず棚に上げておく。]
[倒れたウェンディをかろうじて視線に捉えたらしい]
ふおっ!ふおっ!ふおっ!
これしきの技で倒れるとは、
くちほどにもないこわっぱめええええ
[技だったんですか?]
われこそは〜きこりのなかのきこり〜〜〜
べーぐるはーどーなっつではないのら〜〜
カツ丼食うなら、サツのだんなのおごりにかぎるのら〜〜〜
[ぐきゅるるる、ぱたん]
[何やらわけのわからないテーマソング?を歌いながらこと切れ…もとい、意識を*失ったようだ*]
・・・嗚呼、そんなところで寝ては風邪を引くぞ。
[倒れた少女(木こりさんにも?)にはやっぱり素でそんな言葉を。]
そうだな。
何処の者にせよ、家の者がついていそうなものだが。
[銀髪の青年が少女を助け起こすのを見る。何処かに運ぶようなら手伝いぐらいはするかも*知れない。*]
うーん…どうしましょう…。
[どっかに運んであげようかと思って、はたと気がつく。]
僕も寝るとこ無いのでした…。
[どうしようーと途方にくれたまま、軒先でちょこんと座り込んで。
ちんまいさんが起きるのを待ってるうちに*多分寝ちゃったりするのです。*]
[昨夜のベーグルは美味しかった。
昔の話をしながら、なんとも懐かしい気分になった。
それから宿に戻りシャワーを浴び、ベッドに寝転んだところで――]
……来たか、遅かったな
[彼女と同じ顔が、まずは現れる。その腕につかまった男がひとり。]
風鳴、悪かったな。
戻れ
[その腕が、体が消える。腕輪に透明な石が、かわりに増えた。
つんのめった男ににぃと笑う。
どうやらそれにムカッとしたのだろう。彼女は彼のお説教を*聞き流した*]
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