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[ラッセルの言葉に、微笑み]
そうだね、ぱーっとやろう。
もう終わったんだ。今晩ぐらい、盛り上がろうじゃないか。
…漸く、全てが終わったのだから。
[と、自分を見て、怯えた目をしたローズの姿に、...は申し訳なさそうに眉を潜める。
やっぱり、誤魔化せなかったか。
一瞬だけでも、二人に本気でナイフを向けた事を]
ローズ……ごめん。
君にナイフをむけるなんて。
僕は、取り返しのつかない事をしてしまったね…。
……っ、本当にごめん!
[がば、と勢いよく頭を下げる。
昔ローズに怒られた時に、よくやったように。
もう、昔のように笑ってはくれないのだろうか。
頭を下げながら、...は目を閉じる]
[聞こえてくるラッセルの言葉。
何もかも終わり…。
その言葉にすがる思いで、ラッセルの腕を抱き寄せる…。]
…ケーキ。
お誕生日のケーキ、焼いたの。
ハーヴェイの。
[ぽつりと呟く。
そうだ、今日はケーキを焼いたんだった。
少し早い、バースディケーキ…。]
せっかく3人揃ってるし…みんなでケーキ、食べましょ?
[そう、この3人はいつだってこうして一緒に祝ってきたじゃない。
さっきのハーヴェイだって、きっと本当は疑ってなどいなかったのよ。
狼を引っ掛けるための、罠だったのよ…。
そう言い聞かせると、ぎこちないながらも笑顔を見せる。]
ハーヴェイの……誕生日、だもんな。
そうだよ。ああ、皆でケーキを食べよう?
[ローズマリーの髪を優しく撫ぜて微笑む。それはとても幸せな光景で]
明りを消してさ。
ケーキにキャンドルを沢山立てて、灯して。
キャンドルだって、用意してあるんだろう、ローズマリー。
なあ、ハーヴェイ……。
僕らは、これまでもこれからも、ずっと。こうやって。
[ローズの言葉に、目を輝かせ]
え、ケーキ…?僕の?
有難う、誕生日だなんて忘れてた……。
ありがとう、ローズ。凄い嬉しいよ。
[...の顔が、自然と綻ぶ]
そうだね、ラッセル。
僕らは、これからも、ずっとこうしていられたら…。
[甘いケーキの香り。...は、幸せそうに微笑む]
[ラッセルの言葉に頷くと、店の奥にケーキを取りに行く。
ケーキの上に並ぶ、19本のキャンドル。]
ふふっ、もちろんちゃんと用意してあるわ。
あなたたちの誕生日ですもの。
あたしが忘れるとでも思って?
[ようやくその表情に笑みが戻る。
皆でひとつのテーブルを囲むと、店の明かりを消して、キャンドルに火をつけた。]
ちょっと早いけど、お誕生日おめでとうハーヴェイ。
本当に、よく覚えてたよな。
ローズマリーは、いつだってこうやって僕たちのお祝いとか……してくれてるもんな。
[店の明りが消される。ほんのりと灯される19本のキャンドル。三人の幸せそうな顔が浮かびあがる]
誕生日おめでとう、ハーヴェイ。
さあ、吹き消して!
ありがとう、ローズ。
僕も19になるのか…はは、もっとしっかりしないとな。
誕生日、覚えていてくれてありがとう。
いろいろ在ったけど、今この瞬間が最高に幸せだよ……
[ラッセルの言葉にも、嬉しそうに微笑み]
ありがとう!それじゃ…いくよ。
[暗闇の中、蝋燭を見つめる。
それは、命の灯火にも似て。
少し間を置いた後、静かに吹き消す。一本、また一本。
最後の蝋燭が消えた時、周囲は漆黒の闇に包まれた]
おめでとう!
[再び店の明りをつける。眩い店内は、どこか別世界のようで。ラッセルは目を細める]
ハーヴェイもこれで19歳か。
あーあ、僕も早く19歳になりたいよ。
ハーヴェイばっかり一人で大人になってさ。ずるいな。
[腕を頭の後ろで組んで、屈託のない笑みを浮かべる。そこにいるのはいつもの彼]
ああ、そうだ。忘れないうちに……ハーヴェイに、誕生日プレゼントがあるんだ。
手、出して。こうやって、両手。
ふふ、すぐに君も大人になるよ。
時間が経つのは、あっという間だから…
[この短い間に、いろんなことがあった。
あれだけ沢山の人がいたのに、皆居なくなって。
楽しい時間は、もう戻らない。
過ぎ去った人は、もう帰ってこない。
…そして、自分も、多分]
え、両手…?何があるんだい?
いつもどおりの彼を見ていると、自分自身が疑っていた事も忘れ。
...は、素直に両手を差し出した]
[青年は笑顔で彼に近づいた]
[無邪気な、悪意の欠片一つ見えない笑顔]
[ゆっくりと胸ポケットに手を差し入れて]
[青年の手の上に、差し出した]
[じゃらん]
[重みのあるそれは]
[――銀の懐中時計]
お誕生日おめでとう。心から祝福するよ。
そして永遠にお休み、ハーヴェイ。
(―――え?)
[手に乗せられたそれは、以前に見覚えがあるもの。
確かキャロルが持っていて、ヒュ―に差し出した……]
これは、懐中時計……何故、君が
(――まさか)
…え?
[その声はずいぶんと間の抜けたものだったに違いない。
ラッセルが取り出したそれが何であるかに気付くと、...はその場に硬直した。]
あ、あなた…それ…。
なんで…。
どうして…。
ねえ、どうして…。
[青ざめた顔で言葉にならない声を紡ぐ。]
[灰碧の瞳が煌いて、鋭い一閃。ハーヴェイの喉を鋭い爪が切り裂いた。青年の笑顔には、あってはならないはずの白い牙。赤毛の腕がゆっくりと掲げられ、うっとりと彼は呟いた]
長かった……長かったよ。黒曜、黄玉。
ボクはようやく。ようやく……君たちを追える。
[赤毛の腕に浴びせられた血をぺろりと舐めとって、ローズマリーに優しげに微笑みかける。]
どうして?えっと、言葉にしないとわからないかな。わかってくれると思うんだけど。
ボクこそ、最後の人狼だからだよ、ローズマリー。
[にっこり。]
[熱い。感じたのはそれだけ。
何かを喋ろうとしたけれど、ひゅう、と喉が鳴るだけで、それは言葉に成らなかった。
崩れ落ち行く中、ゆるりとラッセルに視線を向ける。
――ああ、やはり、君が]
(……ありがとう、これで漸く、)
[ローズマリーをちらり、と見る。
君を守れなかった。ごめんね?
僕はやっぱり、ナイトにはなれなかったよ。
霞み行く意識の中、二人の声が聞こえる。
――眠くなってきた。これでようやく、寝られるよ。
永い、永い、眠りに]
(悪夢を終わらせてくれてありがとう)
[きっとこの気持ちは届かないだろうけど。
僕は君に、感謝してる。
さよなら。仲間に、あえるといいね。
*おやすみなさい……――*]
[空を切り裂く、鋭い一閃。
...には一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
次の瞬間、辺り一面に飛び散る血飛沫…。
生暖かい血糊が、...の頬にもかかる。]
…ハー…ヴェイ?
[血の気の引いた顔で、思わずその目を見開く。
首から鮮血をあげて崩れ落ちるハーヴェイの姿が、ひどく緩慢にその目に映る。
おかしい。
こんなはずでは…。
こちらを振り向き、微笑むラッセル…。]
…いや…いやよ…。
…そんな…そんなのいや…。
[ままならない呼吸で、ぽつりぽつりと声を紡ぐ。]
いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!!!
[崩れ落ちていくハーヴェイには見向きもしない。足音もなく、ローズマリーに歩み寄る。柔らかな薔薇色の唇、濃い深緑の知的な瞳が歪んで]
ボクは……ボクは、ずっとずっと待ち望んでた。
この一瞬を、この一時だけど、待ち望んで生きてきた。
ねえ、ローズマリー。わかるでしょ?
君なら、ボクのこと。
[柔らかな新緑の髪を一房、掬い上げてそっと口付けた。耳元をつんざく悲鳴が過ぎていく。紅い髪の青年は口元を綻ばせた]
そう、その声。その叫び。
ボクはそれが聴きたかった。
これでようやく君はボクだけを見てくれる――ローズマリー。
[首から血を流し、崩れ落ちるハーヴェイ。
明らかに人間のものとは違う、鋭い爪を振りかざすラッセル。
...の最後の支えだった二人は、もはやその面影を残してはいなかった。
悪夢のような状況で...が正気を保っていられたのは、二人の存在があったから。
最後の砦は、完全に崩れ去った。]
…ゃ…ぃゃ…ぃゃょ……。
[眼前に迫る紅い髪に、もはや抵抗することはできなかった。]
さぁ、これが最期。
大好きだよ、ローズマリー。これは本当。
黒曜と、黄玉の次に、君の事を深く愛していたよ。だからもっとボクのためにその声を聞かせて。甘い甘い血で、もっとボクを酔わせて蕩かせて――。ねぇ。
[ローズマリーを抱き寄せて、碧の瞳に触れるだけの口付けを。そして耳元に密やかな囁きを]
ずっと、愛してる。ローズマリー。
[月の夜。深い闇。そして、最期は舞うように紅い血飛沫。鋭い爪が、彼女の心の臓に突き立った――]
[胸にかけていたロケットが床に落ちる。
中には、一枚の小さな写真…。
薄れ行く意識の中、...が最後に見たものは、幼い日の3人の姿だった。
――“ローズマリー”の記憶は、そこで途切れる。]
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